JP4900173B2 - バルブリフト制御装置のアクチュエータ - Google Patents

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本発明は、内燃機関の吸気バルブおよび排気バルブのうち少なくとも一方のリフト量を制御するバルブリフト制御装置のアクチュエータに関する。
従来、バルブリフト制御装置において、制御対象のバルブのリフト量を制御軸の軸方向位置に応じて変化させるために、制御軸を直線駆動するアクチュエータが広く用いられている。
こうしたバルブリフト制御装置のアクチュエータとして、減速ギヤ機構およびリンク・カム機構を通じて電動モータの出力トルクを直線駆動力(スラスト力)へ変換し、その直線駆動力を制御軸へ伝達するようにしたものが特許文献1、2に開示されている。
特許文献1に開示されたアクチュエータでは、減速ギヤ機構としてウォームギヤを用いている。ウォームギヤを用いることで、吸気バルブまたは排気バルブからのバルブスプリング等によるバルブ反力が制御軸から電動モータへ及ぶことを抑制している。
特許文献2に開示されたアクチュエータでは、リンク・カム機構として回転カムを用いて電動モータの回転運動を直線運動に変換する。この回転カムには、回転カムとともに回転し、ストッパに当接することにより回転カムを所定の回転位置に止める当接部が設けられている。このようにストッパを設けて回転カムの回転を規制することによりバルブリフト量の上限値、下限値を制御している。
特開2006−63910号公報 特開2006−322341号公報
しかし、特許文献1に開示されたアクチュエータに、特許文献2に開示されたアクチュエータのストッパを設け、ウォームギヤのウォームホイールを所定の回転位置において止めるようにアクチュエータを構成すると、以下の問題が発生する。
電動モータ自身の異常や、電動モータの回転角を制御するためのセンサ等の異常が発生すると、ウォームホイールがストッパに当接した後もなお過大な電動モータの出力トルクが、ウォームとウォームホイールとの噛合い部に作用する。このため、ウォームとウォームホイールとの噛合い部のすべり接触部に強大な接触圧力が発生し、ウォームとウォームホイールとが噛み込んだり、歯が欠けたりして、アクチュエータの作動不良が発生するおそれがある。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、アクチュエータの作動不良の発生を抑制するバルブリフト制御装置のアクチュエータを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、内燃機関の吸気バルブおよび排気バルブのうち少なくとも一方のリフト量を制御するバルブリフト制御装置において、制御軸を直線駆動することによりリフト量を制御軸の軸方向位置に応じて変化させるアクチュエータであって、
ハウジングと、ハウジングに支持され、駆動トルクを出力する駆動軸を有する駆動源と、ハウジングに収容されるとともに、駆動軸に接続されるウォームと、ウォームと噛合うウォームホイールと、ウォームホイールの回転運動を往復直線運動に変換して制御軸に伝達するリンク機構と、ウォームホイールを所定の回転位置において止めるストッパと、一方がハウジングに支持されるとともに、他方がウォームを当該ウォームの回転軸方向に移動可能に支持し、ウォームホイールの回転位置がストッパによって止められる際のウォームホイールに作用するストッパからの反力によって、ウォームがウォームとウォームホイールとの間のすべり接触部における接触圧力の増大を抑制する方向に移動する弾性部材と、を備えることを特徴としている。
駆動源に何らかの異常が発生し、ウォームホイールが所定の回転位置においてストッパに止められた状態となってもなお駆動源の駆動軸から駆動トルクが出力され続けた場合、ウォームホイールに作用するストッパからの反力によって、ウォームがウォームとウォームホイールとの間のすべり接触部の接触圧力が増大し、ひいてはウォームとウォームホイールとが噛み込むことがある。
この構成によれば、ハウジングとウォームとの間には、このすべり接触部における接触圧力の増大を抑制する方向にウォームを移動する弾性部材が設けられているので、ウォームとウォームホイールとの噛み込みを効果的に抑制できる。また、接触圧力の増大を抑制できるので、ウォームやウォームホイールの歯の欠損も抑制できる。また、ウォームホイールがストッパによって止められる際のストッパからの衝撃力が緩和されるという別の効果も奏する。
また、請求項2に記載の発明では、リンク機構は、ウォームホイールとともに回転する回転軸の回転運動を制御軸の往復直線運動に変換し、ハウジングは、ウォームホイール及びリンク機構の間において、回転軸を回転可能に支持することを特徴としている。
請求項に記載の発明は、ウォームホイールは、略扇形状に形成され、略扇形の円弧部分にウォームと噛合う歯を有し、略扇形の中心角部分にリンク機構を回転する回転中心軸を有しており、さらに、ウォームホイールは、略扇形の円弧部分と中心角部分との間の側壁部にストッパと当接する当接部を有することを特徴としている。
この構成によれば、ウォームホイールの重量を円盤状に形成した場合に比べ軽くすることができるため、ストッパにウォームホイールの当接部が当接したときの、ウォームに作用するストッパからの反力を小さくすることができる。このため、ウォームへの衝撃力を緩和することができる。
請求項に記載の発明は、駆動軸とウォームとは、駆動トルクを伝達しつつ、ウォームと駆動軸との回転軸方向の相対距離が変更可能なカップリング部材を介して接続されていることを特徴としている。
この構成によれば、駆動軸とウォームとは回転軸方向に相対距離が変更可能であるため、ウォームホイールがストッパによって止められる際のストッパからの衝撃力が駆動軸に及ばないようすることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態によるバルブリフト制御装置を図1に示す。バルブリフト制御装置1は、車両に搭載され、内燃機関の吸気バルブ2についてリフト量を制御する。バルブリフト制御装置1は、変化機構3とアクチュエータ10とから構成されている。
変化機構3は、例えば特開2001−263015号公報等に開示されるような図1の構成を有し、内燃機関に組み込まれている。具体的に図1の変化機構3では、制御軸4ともに直線運動可能なスライダギヤ5が入力部6および揺動カム7にヘリカルスプライン嵌合しており、制御軸4の軸方向位置に応じて入力部6と揺動カム7との相対位相差が変化する。
入力部6は、カム軸8の吸気カム8aに接触し、また揺動カム7は吸気バルブ2のロッカーアーム9に接触可能に配置されており、入力部6と揺動カム7との相対位相差に応じてロッカーアーム9の揺動角度が変化する。
したがって、変化機構3では、制御軸4の軸方向位置が変化するのに応じて吸気バルブ2のリフト量(以下、単にバルブリフト量)が変化し、それによって作用角や最大バルブリフト量等といったバルブ特性が調整される。なお、本実施形態において吸気バルブ2から制御軸4へと伝達されるバルブ反力は、アクチュエータ10側とは反対側へ向かう軸力として制御軸4に作用する。
次に、アクチュエータ10について説明する。アクチュエータ10は、変化機構3の制御軸4を軸方向に直線駆動するものである。図2、図3に示すように、アクチュエータ10は、ハウジング11、電動モータ20、減速機構30、リンク機構60、回転角センサ70、および駆動制御装置80等を備えている。図2は、図3中のII−II線の断面図であり、図3は、図2中のIII−III線の断面図である。
ハウジング11は、略筒状に形成され、内燃機関のシリンダヘッドの側壁に側壁面12が内燃機関に対し位置固定されている(図3参照)。図2に示すように、ハウジング11には、底部を有する第1収容孔13が側壁面12に沿った方向に形成されている。図3に示すように、第1収容孔13には、底部側から第1収容室15および第2収容室16が形成されている。
また、ハウジング11には、第2収容孔14が第1収容孔13の中心軸と略直交する方向に、かつ第2収容室16の径方向壁面と繋がるように形成されている。また、図3に示すように、ハウジング11には、案内孔18が側壁面12と第1収容室15とを繋ぐように形成されている。
電動モータ20はDCブラシ付モータであり、第2収容孔14が開口する位置に固定されたモータカバー24内に固定子21およびモータ軸22の一部を収容している。固定子21は、コイルと固定コアとから構成されており、コイルが通電されるときモータ軸22は正逆回転し、それによりモータ軸22から駆動トルクを出力する。電動モータ20は、請求項に記載の駆動源に相当し、モータ軸22は、請求項に記載の駆動軸に相当する。
減速機構30は、電動モータ20のモータ軸22の回転数を減速するとともに駆動トルクを増大する機構であり、ウォーム31と、ウォーム31と噛み合うウォームホイール41と、ウォームホイール41とともに回転する回転軸43とを備える。
図3に示すように、ウォーム31は、カップリング部材50を介してモータ軸22と駆動トルクが伝達可能に接続され、第2収容孔14に収容されている。ウォーム31は、ウォーム31の歯32が第2収容孔14と第2収容室16との接続部分に位置するように第2収容孔14に収容されている。また、ウォーム31の先端部33、つまりモータ軸22と接続される側とは反対側の端部と、第2収容孔14の底部との間には隙間が形成されている。
図3に示すように、ウォームホイール41は、略扇形に形成され、第2収容室16に回転可能に収容されている。ウォームホイール41は、略扇形の円弧部分にウォーム31の歯32と噛み合う歯42が形成され、略扇形の中心角部分に回転軸43が設けられている(図2および図3参照)。図3に示すように、ウォーム31の歯32とウォームホイール41の歯42との間にはすべり接触部48が形成されており、ウォーム31の歯32は、ウォームホイール41の歯42に滑りながら接触している。
図2に示すように、回転軸43は、第2収容室16から第1収容室15に向かって延びて第1収容孔13に収容され、ウォームホイール41とともに回転する。回転軸43は、第1収容室15と第2収容室16との間の第1収容孔13の内壁と、第1収容室15よりも底部側の第1収容孔13の内壁とに配置されたベアリングによってハウジング11に対して回転可能に支持されている。
また、第2収容室16には、ウォームホイール41を所定の回転位置において止める第1のストッパ44と第2のストッパ45が設けられている。また、ウォームホイール41の側壁部(略扇形の円弧部分と中心角部分との間の側壁部)には、第1のストッパ44と当接する第1の当接部46と、第2のストッパ45と当接する第2の当接部47とが形成されている。
図2に示すように、第1のストッパ44は、ウォームホイール41の反時計回り方向の回転を止めるものであり、ウォームホイール41の右側に配置されている。第2のストッパ45は、ウォームホイール41の時計回り方向の回転を止めるものであり、ウォームホイール41の左側に配置されている。第1、第2のストッパ44、45および第1、第2の当接部46、47より、ウォームホイール41の回転範囲が制限される。
ウォームホイール41の両側に第1、第2のストッパ44、45が設けられているため、ウォームホイール41が略扇形に形成されていても、ウォーム31の歯32がウォームホイール41の歯42から逸脱することを効果的に抑制できる。
リンク機構60は、回転軸43からの回転運動を往復直線運動に変換して制御軸4に伝達する機構であり、偏心円盤61と、連結部材62とを備える。偏心円盤61および連結部材62の一部は、第1収容室15に収容されている。連結部材62の他の部分は、案内孔18を介してハウジング11の側壁面12から突き出ている。
図5は、アクチュエータ10からリンク機構60のみを抜き出し、リンク機構60を回転軸43に沿った方向から見た図であって、リンク機構60を模式的に示したものである。偏心円盤61は、回転軸43とキー64を介して接続されており、回転軸43ともに回転する。回転軸43は、偏心円盤61の中心O1からずれた位置に接続されている(図2および図5参照)。
偏心円盤61の外周には、すべり軸受63が設けられている。すべり軸受63の外周には、制御軸4と偏心円盤61とを連係する連結部材62が設けられている。連結部材62の一端側は、すべり軸受63を介して偏心円盤61が接続され、他端側は、ピン65を介して制御軸4が接続されている。連結部材62と制御軸4とは、ピン65の中心軸を中心として揺動可能である。
図5(a)は、最も制御軸4を内燃機関側に移動した状態を示し、図5(c)は、最も制御軸4をアクチュエータ10側に移動した状態を示し、図5(b)は、図5(a)と(b)の中間の状態を示している。図5(a)〜(c)に示すように、回転軸43が回転すると、偏心円盤61の中心O1は、回転軸43の回転中心O2の周りを周る。
なお、制御軸4が図5(a)に示す状態にあるとき、ウォームホイール41の第1の当接部46が第1のストッパ44に当接した状態となる(図3参照)。このとき、入力部6と揺動カム7との相対位相差は最も小さくなる。この状態で、カム軸8が回転すると、吸気バルブ2のバルブリフト量は最も小さくなる(図1参照)。
また、制御軸4が図5(c)に示す状態にあるとき、ウォームホイール41の第2の当接部47が第2のストッパ45に当接した状態となる(図3参照)。このとき、入力部6と揺動カム7との相対位相差は最も大きくなる。この状態で、カム軸8が回転すると、吸気バルブ2のバルブリフト量は最も大きくなる(図1参照)。
回転角センサ70は、回転軸43の偏心円盤61が設けられている側とは反対側の端部に設けられ、回転軸43の回転角度を検出し、回転角度に応じた検出信号を出力する。回転角センサ70は、ホール素子等を備えている。回転軸43の回転角度を検出することにより、リンク機構60に接続されている制御軸4の位置を把握することができる。
駆動制御装置80は、ECU81およびEDU82を有している。ECU81は、回転角センサ70の検出信号の他、内燃機関の回転数、アクセル開度等の各種の検出信号を受信し、それらの検出信号に基づいてEDU82や内燃機関等を制御する。EDU82は、ECU81の制御に従って電動モータ20のコイルへ通電することで、モータ軸22を回転駆動する。
このようなバルブリフト制御装置1において、駆動制御装置80により電動モータ20が正常に通電駆動されると、駆動トルクがモータ軸22から減速機構30を通じてリンク機構60へと入力される。これにより、リンク機構60の偏心円盤61が回転すると、連結部材62とともに制御軸4が往復直線運動する。制御軸4の軸方向位置に応じてバルブリフト量が変化する。
次に、本実施形態の特徴部分について、図1および図4に基づいて詳細に説明する。図4は、ハウジング11の第2収容孔14に収容されたウォーム31部分の拡大図である。図4に示すように、ウォーム31は、ベアリング34を介して第2収容孔14に支持されている。
ベアリング34は、ウォーム31とはウォーム31の歯32とカップリング部材50との間の側壁部に圧入固定され、第2収容孔14の内壁に対して摺動可能に支持されている。これにより、ウォーム31は、ベアリング34とともに回転軸方向に移動可能となる。
ベアリング34の電動モータ20側には、ウォーム31が第2収容孔14から抜けてしまうのを防止する押さえ部材35が設けられている。押さえ部材35は、有底円筒状に形成され、その底部に当たる位置に貫通孔36が形成され、開口部側にはフランジ部37が形成されている。
押さえ部材35は、底部をベアリング34に向けて第2収容孔14の開口部から挿入して配置される。底部の外壁がベアリング34の電動モータ20側の側面に当接している。フランジ部37は、第2収容孔14の開口部の外周縁部に支持されている。図3に示すように、フランジ部37は、ハウジング11に対してボルト等で固定される。押さえ部材35は、その底部に電動モータ20方向のある程度の力が加わったときにフランジ部37が撓むように形成されている。これにより、ウォーム31が電動モータ20側に移動可能となる。上述の力の程度については、後述する。
押さえ部材35の内壁とウォーム31の側壁との間にはオイルシール38が設けられ、ウォーム31側に溜まっている潤滑油が第2収容孔14から漏れることを抑制している。また、押さえ部材35の内部空間には、カップリング部材50の一部が収容されている。この押さえ部材35が、請求項に記載の弾性部材に相当する。
第2収容孔14の内壁には、ベアリング34よりもウォーム31の歯32側に、内径が、ベアリング34が支持されている内壁の内径よりも小さくなるような段差部17が形成されている。そして、この段差部17とベアリング34との間には、ウエーブワッシャ39が設けられている。
ウエーブワッシャ39は、円環状の板の表面が波型となっているワッシャである。このため、ウォーム31の歯32方向のある程度の力がウエーブワッシャ39の板厚方向に及ぶとワッシャ39自身が弾性変形する。これにより、ウォーム31は、ウォーム31の歯32側に移動可能となる。このウエーブワッシャ39が、請求項に記載の弾性部材に相当する。
ウエーブワッシャ39に代えて、皿バネを用いてもよい、バネ力はある程度の力が作用したときにウォーム31を歯32側に移動させることができる程度のものであればよい。上述の力の程度については、後述する。
カップリング部材50は、カップ部材51とピン54とから構成され、ウォーム31とモータ軸22とをモータ軸22からの駆動トルクがウォーム31に伝達可能に接続する部材である。
カップ部材51は、有底円筒状に形成され、底部にウォーム31の端部が差し込まれる貫通孔52が形成されている。貫通孔52の内壁には、平面部が2面形成されている。これらの平面部は対面するように形成されている。ウォーム31の端部にも、上記2つの平面部とそれぞれ当接する平面部が側壁に2面形成されている。これにより、ウォーム31は、カップ部材51とともに一体となって回転できる。
また、カップ部材51の内部空間にはモータ軸22の一部が挿入されるようになっている。カップ部材51の内径は、モータ軸22の外径よりも大きく、モータ軸22の外壁とカップ部材51の内壁との間には微少隙間が形成されている。
また、カップ部材51の側壁には、ピン54を挿入するための孔53が形成されている。モータ軸22にも、ピン54を挿入するための孔53が形成されている。
カップ部材51は、モータ軸22に形成された孔23とカップ部材51に形成された孔53とを合わせた状態で、ピン54を各孔23、53に挿入してモータ軸22と接続される。これにより、モータ軸22からの駆動トルクがピン54、カップ部材51を通じてウォーム31に伝達される。
ウォーム31とモータ軸22との間には、カップリング部材50にてウォーム31とモータ軸22とが接続された状態で、微少の隙間が形成されている。また、上述したようにモータ軸22の外壁とカップ部材51の内壁との間にも微少の隙間が形成されている。
このため、ウォーム31は、モータ軸22から駆動トルクを受けつつ、モータ軸22に対してウォーム31の回転軸方向に相対的に移動可能である。また、ウォーム31は、モータ軸22から駆動トルクを受けつつ、モータ軸22に対して微少角度傾くことができる。
以上、説明した実施形態によると、電動モータ20に何らかの異常が発生し、第1の当接部46が第1のストッパ44に当接してもなお駆動トルクを出力し続ける状態、または第2の当接部47が第2のストッパ45に当接してもなお駆動トルクを出力し続ける状態に陥った場合、ウォーム31が、ウォーム31とウォームホイール41とのすべり接触部48における接触圧力の増大を抑制する方向に移動する。上述した状態は、電動モータ20自身の異常や、電動モータ20の回転角を制御するための回転角センサ70の異常などにより発生する。
以下、この効果について詳細に説明する。まず、第1の当接部46が第1のストッパ44に当接した場合について説明する。何らかの異常の発生により第1の当接部46が第1のストッパ44に当接してもなお電動モータ20から駆動トルクが出力され続けると、ウォームホイール41は、これ以上回転することができないため、第1のストッパ44からの反力がウォーム31の歯32とウォームホイール41の歯42との間のすべり接触部48に作用する。このため、このすべり接触部48の接触圧力が高まりウォーム31とウォームホイール41とが噛み込むことがある。
本実施形態では、このときの力がウォーム31に作用した場合、電動モータ20側に弾性変形する押さえ部材35を設けているので、ウォーム31は電動モータ20側に移動する。このため、上記すべり接触部48の接触圧力の増大は抑制され、噛み込みを抑制できる。すべり接触部48の接触圧力の増大を抑制できるため、ウォーム31の歯32やウォームホイール41の歯42が欠損することも抑制できる。
また、第1の当接部46が第1のストッパ44に当接したときの衝撃力がこの押さえ部材35によって緩和されるため、その衝撃力が電動モータ20に及ぶことを抑制するという別の効果もある。
次に、第2の当接部47が第2のストッパ45に当接した場合について説明する。何らかの異常の発生により第2の当接部47が第2のストッパ45に当接してもなお電動モータ20から駆動トルクが出力され続けると、ウォームホイール41はこれ以上回転することができないため、第2のストッパ45からの反力がウォーム31の歯32とウォームホイール41の歯42との間のすべり接触部48に作用する。このため、このすべり接触部48の接触圧力が高まりウォーム31とウォームホイール41とが噛み込むことがある。
本実施形態では、このときの力がウォーム31に作用した場合、ウォーム31の歯32側に弾性変形するウエーブワッシャ39を設けているので、ウォーム31はウォーム31の歯32側に移動する。このため、上記すべり接触部48の接触圧力の増大は抑制され、噛み込みを抑制できる。すべり接触部48の接触圧力の増大を抑制できるため、ウォーム31の歯32やウォームホイール41の歯42が欠損することも抑制できる。
また、第2の当接部47が第2のストッパ45に当接したときの衝撃力がこの押さえ部材35によって緩和されるため、その衝撃力が電動モータ20に及ぶことを抑制するという別の効果もある。
また、ウォーム31とモータ軸22とは、ウォーム31とモータ軸22とが軸方向に相対的に移動可能となるようにカップリング部材50にて接続されているため、衝撃力が電動モータ20に及ぶことを抑制できる。
また、本実施形態では、ウォームホイール41を円盤状に形成せずに、略扇形に形成しているため、円盤状に形成した場合に比べ重量を軽くすることができる。これにより、ウォームホイール41の第1、第2の当接部46、47がそれぞれ第1、第2のストッパ44、45に当接するときの衝撃力を緩和させることができる。
また、ウォームホイール41の重量を軽くすることができるため、制御軸4の移動速度を速くすることもでき、最大バルブリフト量−最小バルブリフト量間の応答性を向上させることができる。
本発明の一実施形態によるアクチュエータを備えたバルブリフト制御装置を示す部分断面模式図(a)および横断面図(b)である。 本発明の一実施形態によるアクチュエータを示す断面図である。 図2中のIII−III線の断面図である。 本発明の一実施形態によるアクチュエータの特徴部分を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施形態によるアクチュエータのリンク機構部分の模式図である。
符号の説明
1 バルブリフト制御装置、2 吸気バルブ、3 変化機構、4 制御軸、5 スライダギヤ、6 入力部、7 揺動カム、8 カム軸、8a 吸気カム、9 ロッカーアーム、10 アクチュエータ、11 ハウジング、17 段差部、20 電動モータ(駆動源)、22 モータ軸(駆動軸)、30 減速機構、31 ウォーム、32 歯、34 ベアリング、35 押さえ部材(弾性部材)、37 フランジ部、39 ウエーブワッシャ(弾性部材)、41 ウォームホイール、42 歯、43 回転軸、44 第1のストッパ、45 第2のストッパ、46 第1の当接部、47 第2の当接部、48 すべり接触部、50 カップリング部材、60 リンク機構、61 偏心円盤、62 連結部材、65 ピン、70 回転角センサ、80 駆動制御装置、81 ECU、82 EDU

Claims (4)

  1. 内燃機関の吸気バルブおよび排気バルブのうち少なくとも一方のリフト量を制御するバルブリフト制御装置において、制御軸を直線駆動することにより前記リフト量を前記制御軸の軸方向位置に応じて変化させるアクチュエータであって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに支持され、駆動トルクを出力する駆動軸を有する駆動源と、
    前記ハウジングに収容されるとともに、前記駆動軸に接続されるウォームと、
    前記ウォームと噛合うウォームホイールと、
    前記ウォームホイールの回転運動を往復直線運動に変換して前記制御軸に伝達するリンク機構と、
    前記ウォームホイールを所定の回転位置において止めるストッパと、
    一方が前記ハウジングに支持されるとともに、他方が前記ウォームを当該ウォームの回転軸方向に移動可能に支持し、前記ウォームホイールの回転位置が前記ストッパによって止められる際の前記ウォームホイールに作用する前記ストッパからの反力によって、前記ウォームが前記ウォームと前記ウォームホイールとの間のすべり接触部における接触圧力の増大を抑制する方向に移動する弾性部材と、を備えることを特徴とするバルブリフト制御装置のアクチュエータ。
  2. 前記リンク機構は、前記ウォームホイールとともに回転する回転軸の回転運動を前記制御軸の往復直線運動に変換し、
    前記ハウジングは、前記ウォームホイール及び前記リンク機構の間において、前記回転軸を回転可能に支持することを特徴とする請求項1に記載のバルブリフト制御装置のアクチュエータ。
  3. 前記ウォームホイールは、略扇形状に形成され、前記略扇形の円弧部分に前記ウォームと噛合う歯を有し、前記略扇形の中心角部分に前記リンク機構を回転する回転中心軸を有しており、
    さらに、前記ウォームホイールは、前記略扇形の前記円弧部分と前記中心角部分との間の側壁部に前記ストッパと当接する当接部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のバルブリフト制御装置のアクチュエータ。
  4. 前記駆動軸と前記ウォームとは、前記駆動トルクを伝達しつつ、前記ウォームと前記駆動軸との回転軸方向の相対距離が変更可能なカップリング部材を介して接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のバルブリフト制御装置のアクチュエータ。
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