JP4207868B2 - 直線運動機構及び同機構を用いた内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

直線運動機構及び同機構を用いた内燃機関の可変動弁機構 Download PDF

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Description

本発明は、可動部材を直線運動させるとともに、その可動部材の移動位置に対する基準位置を学習する直線運動機構、及び同機構を用いて機関バルブのバルブ特性を変更する内燃機関の可変動弁機構に関する。
吸気バルブや排気バルブのリフト量や開弁期間等々、機関バルブのバルブ特性を内燃機関の運転状態に応じて変更する可変動弁機構が従来から提案されている。
例えば、特許文献1に記載の可変動弁機構では、カムシャフトの軸方向にカムプロフィールが変化する、いわゆる三次元カムを備え、この三次元カムを備えるカムシャフトをその軸方向に移動させて機関バルブのバルブ特性を変更するようにしている。
ここで、可変とされるバルブ特性を制御するためには、三次元カムを備えるカムシャフトの移動位置を検出する必要があり、そのような移動位置はカムシャフトの原点位置、すなわち基準位置を学習し、該基準位置からのカムシャフトの移動量を把握することにより検出することができる。
そこで、上記特許文献1に記載のものでは、カムシャフトを軸方向に移動させ、その一端が内燃機関に固定された部材に当接する位置、換言すればカムシャフトの軸方向への移動がストッパ機構によって規制されているときの同カムシャフトの位置を、該カムシャフトの基準位置として学習するようにしている。このようにいわゆるストッパ機構によってカムシャフトの移動を規制し、その規制された位置を基準位置として学習するようにすれば、同基準位置を再現性よく学習することができる。
特開2000−54814号公報
ところで、上記特許文献1に記載のものでは基準位置の学習に際し、カムシャフトの移動を確実に規制するために、いわゆるストッパ機構を用いているようにしている。そのため、カムシャフトがストッパ機構に当接する際、打音が発生しやすいといった問題が生じてしまう。
ちなみに、カムシャフトを軸方向に移動させてバルブ特性を変更する上記可変動弁機構に限らず、可動部材を直線運動させるとともに、該可動部材の移動位置に対する基準位置を同様な態様で学習する直線運動機構であれば、同じような問題が生じるおそれがある。
本発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、可動部材の移動を規制するストッパ機構を設けることなく、同可動部材の基準位置を再現性よく学習することのできる直線運動機構及び同機構を用いた内燃機関の可変動弁機構を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、可動部材を直線運動させるとともに、該可動部材の移動位置に対する基準位置を学習する学習手段を備える直線運動機構であって、回転駆動力源からの回転運動を往復直線運動に変換して前記可動部材に伝達するリンク機構を備え、前記往復直線運動の運動方向が反転する反転位置を前記可動部材の直線運動におけるストローク端として設定し、その反転位置を前記基準位置として学習することをその要旨とする。
同構成によれば、上記リンク機構によって回転駆動力源からの回転運動が往復直線運動に変換され、可動部材に伝達される。ここで、往復直線運動では運動方向が反転する反転位置が存在し、その反転位置の範囲内で直線運動は行われる。従って、同反転位置を上記可動部材の直線運動におけるストローク端として設定することにより、同可動部材は自ずとその反転位置を超えて移動することができなくなり、その反転位置を上記基準位置として学習することにより、上述したようなストッパ機構を設けることなく、同可動部材の基準位置を再現性よく学習することができるようになる。なお、上記回転駆動力源としてはモータなどが挙げられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の直線運動機構において、前記リンク機構は、回転運動を往復直線運動に変換するとともに、リンク上の一点が近似直線運動となる機構であり、前記一点が前記可動部材に接続されることをその要旨とする。
上記構成によれば、同可動部材の直線運動性が好適に確保されるようになり、直線運動をする可動部材の移動方向に対するぶれを抑制することができるようになる。そのため、同可動部材の移動位置を精密に制御することができるようになる。また、同可動部材の移動中におけるぶれを抑えるために同可動部の支持機構を設ける場合であっても、該可動部材の移動方向と支持機構との軸心ずれを抑制することができるようになり、可動部材と支持機構との間の摩擦力、構成部材の摩耗、上記回転駆動力源に対する負荷等を抑えることができるようになる。
上記リンク機構にあって、リンク上の一点が近似直線運動となる機構としては、請求項3に記載の発明によるように、略T字形状のリンクを有するロバートの近似直線運動機構を採用することができる。ここで同構成では、前記可動部材がその直線運動におけるストロークの中点に位置しているときに、略T字形状の上記リンクにあって略円弧状に移動する2つの端点を結ぶ直線と前記可動部材の移動方向とが略平行となるように、該リンクと可動部材とを接続するようにしている。そのため、略T字形状のリンクにあって近似直線運動となる一点の運動軌跡について、可動部材の移動方向に対するぶれ量を好適に抑えることができるようになり、同可動部材の直線運動性をさらに好適に確保することができるようになる。従って、請求項2に記載の作用効果をさらに高めることができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の直線運動機構において、ギアを介して減速された前記回転駆動力源の回転力が前記往復直線運動に変換されることをその要旨とする。
同構成によれば、回転駆動力源の回転トルクがギアによって増大されるため、回転駆動力源の回転力を直接往復直線運動に変換する場合と比較して、より出力の小さい回転駆動力源を採用することができ、もって同回転駆動力源を小型化することができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の直線運動機構において、前記ギアは、ウォーム・ギアであることをその要旨とする。
同構成では、他のギア形式と比べて減速比の大きいウォーム・ギアを用いるようにしている。そのため、可動部材の移動位置をより精密に制御することができるようになる。また、回転駆動力源の駆動力を用いることなく、可動部材の位置を所定の位置に保持することができるようになる。また、請求項4に記載の作用効果をさらに高めることができる。
なお、請求項6に記載の発明によるように、内燃機関のバルブ駆動機構に設けられたシャフトを軸方向に移動することにより機関バルブのバルブ特性を変更する内燃機関の可変動弁機構において、前記シャフトを移動させる機構として、請求項1〜5のいずれか1項に記載の直線運動機構を用いることにより、そのような可変動弁機構において請求項1〜5のいずれか1項に記載の作用効果を得ることができる。
以下、本発明に係る直線運動機構及び同機構を用いた内燃機関の可変動弁機構についてそれを具体化した一実施形態を、図1〜図7を併せ参照して説明する。
図1は、本実施形態におけるエンジン1の構成を示している。なお、本実施形態では、吸気ポートに燃料を噴射供給するポート噴射型のエンジンを想定しているが、燃焼室に燃料を直接噴射する筒内噴射型のエンジンに対しても同様に本発明は適用することができる。
<エンジンの構成>
エンジン1は、シリンダ11やピストン12等を有するエンジン本体1A、機関バルブである吸気バルブ21及び排気バルブ22等を有するシリンダヘッド1H、及びエンジン1のバルブ特性を変更する可変動弁機構3等を備えて構成されている。
エンジン本体1Aにおいて、シリンダ11の内部には、ピストン12が往復移動可能に収容されている。このピストン12は、コネクティングロッド13を介してクランクシャフトに連結されている。
シリンダ11の周囲には、エンジン1の冷却水を流通させるためのウォータジャケット11Wが形成されている。
エンジン1においては、シリンダ11の内周面、ピストン12の頂面、及びシリンダヘッド1Hにより囲まれた領域に燃焼室14が形成されている。
シリンダヘッド1Hには、吸入空気を燃焼室14内へ流入させるための吸気ポート1HI、及び排気を燃焼室14内から流出させるための排気ポート1HEが設けられている。
シリンダヘッド1Hの燃焼室14側には、混合気を点火するイグニッションプラグ15が配設されている。イグニッションプラグ15は、混合気の着火に必要な高電圧を発生するイグナイタ15Iに接続されている。
吸気ポート1HIには、エンジン1外部から燃焼室14へ吸入空気を流通させるための吸気管1PIが接続されている。これら吸気ポート1HIや吸気管1PI等によってエンジン1の吸気通路は構成されている。
吸気管1PIには、吸入空気を浄化するエアクリーナ16、及び吸入空気の流量を調整するスロットル弁17が配設されている。スロットル弁17は、スロットルモータ17Mによる弁軸の駆動を通じてその開度が変更される。
吸気ポート1HIは、シリンダヘッド1Hに配設された吸気側の機関バルブである吸気バルブ21を通じて開閉される。この吸気ポート1HIの吸気バルブ21よりも上流側には、同吸気ポート1HIへ燃料を噴射するインジェクタ18が設けられている。
排気ポート1HEには、燃焼室14からエンジン1外部へ排気を流通させるための排気管1PEが接続されている。この排気ポート1HEは、シリンダヘッド1Hに配設された排気側の機関バルブである排気バルブ22を通じて開閉される。
上記吸気バルブ21のバルブリフト量や開弁期間といったバルブ特性は、後述する可変動弁機構3の作動を通じて変更することが可能になっている。なお、以下では、吸気バルブ21が開弁している間に回転するクランク角をバルブ作用角という。ちなみに、このバルブ作用角は吸気バルブ21の開弁期間に一致するため、同バルブ作用角は可変動弁機構3によって変更されることになる。
エンジン1の各種制御は電子制御装置7によって行われる。この電子制御装置7は、エンジン1の制御に関する各種処理を実行するCPU、制御用のプログラムやその制御に必要な情報を記憶するメモリ、外部との信号の入出力を司る入力ポート及び出力ポートを備えて構成されている。電子制御装置7の入力ポートには、エンジン1の運転状態を検出する以下の各センサが接続されている。
まず、エンジン水温センサ71は、エンジン1の冷却水の温度(エンジン水温THw)を検出する。クランク角センサ72は、クランクシャフトの回転位相(クランク角CA)を検出し、この検出信号に基づいてクランクシャフトの回転速度(機関回転速度Ne)が算出される。エアフロメータ75は、エンジン1内に吸入された空気量(吸入空気量GA)を検出する。車速センサ76は、車両の駆動輪の回転速度(車速Sp)を検出する。アクセルセンサ77は、車両のアクセルペダルの操作量(アクセル操作量Accp)を検出する。そしてスロットル開度センサ78は、スロットル弁17の開度(スロットル開度TA)を検出する。
電子制御装置7の出力ポートには、イグナイタ15I、スロットルモータ17M、インジェクタ18、及び可変動弁機構3等が接続されている。そして、電子制御装置7は、これら各装置を上記各センサによって検出される機関運転状態に基づいて制御する。
<可変動弁機構の構成>
次に、可変動弁機構3の構成及び駆動態様について、図2〜図4を参照して説明する。
可変動弁機構3は、バルブ駆動機構4、同バルブ駆動機構の作動を調整するコントロールシャフト46、並びにスライドアクチュエータ50等から構成されている。このバルブ駆動機構4の構成について、図2及び図3を参照して説明する。
図2に、可変動弁機構3の配設されたエンジン1上部の断面構造を示す。
エンジン1のシリンダヘッド1Hには、クランクシャフトに駆動連結された吸気カムシャフト23及び排気カムシャフト24が、回転可能に軸支されている。
排気カムシャフト24の下方には、ローラ26aを備えるローラロッカアーム26が配設されている。このローラ26aは、排気カムシャフト24に設けられた排気カム28に当接されており、排気カム28の回転位相に応じて同排気カム28からの押圧を受ける。
ローラロッカアーム26の一端は、シリンダヘッド1Hに固定されたラッシュアジャスタ29に支持され、もう一端は、排気バルブ22上端のタペット22aに当接されている。このローラロッカアーム26のタペット22a側の端部(タペット側端部26t)は、排気バルブ22の弁ばね22bによって付勢されている。これにより、ローラ26aは、排気カム28に常時当接される。そして排気バルブ22は、上記態様をもって配設されたローラロッカアーム26を介して排気カム28の押圧を受け、常に一定のバルブリフト量及び開弁期間で開閉される。
一方、吸気バルブ21側においては、吸気カムシャフト23に設けられた吸気カム27とローラロッカアーム25との間に可変動弁機構3の一部を構成するバルブ駆動機構4が介設されている。
ローラロッカアーム25は、ローラ25aを備えて排気カムシャフト24の下方に配設されている。このローラロッカアーム25の一端は、シリンダヘッド1Hに固定されたラッシュアジャスタ29に支持され、もう一端は、吸気バルブ21上端のタペット21aに当接されている。このローラロッカアーム25のタペット21a側の端部(タペット側端部25t)は、吸気バルブ21の弁ばね21bによって付勢されている。これにより、ローラ25aは、バルブ駆動機構4に常時当接される。
吸気バルブ21は、ローラロッカアーム25に加え、バルブ駆動機構4を介して吸気カム27の押圧が伝達されるようになっている。
バルブ駆動機構4は、シリンダヘッド1Hに固定された支持パイプ41と、同支持パイプ41に配設された入力部42及び揺動カム43とを備えて構成されている。
入力部42及び揺動カム43は、支持パイプ41上に同支持パイプ41の軸心を中心として揺動可能に配設された円筒状のハウジング42a、43aをそれぞれ備えている。なお、このバルブ駆動機構4では、エンジン1の気筒に設けられた2つの吸気バルブ21に対応して、1つの入力部42と2つの揺動カム43とが対になって設けられている。
入力部42のハウジング42aには、入力アーム42bが径方向に突出形成されている。
入力アーム42bの先端部には、吸気カム27に当接されるローラ42cが回転可能に軸支されている。また、入力アーム42bの先端部は、圧縮状態で配設されたばね44によって、ローラ42cが吸気カム27へ押しつけられるように付勢されている。
揺動カム43のハウジング43aには、出力アーム43bがその径方向に突出形成されている。この出力アーム43bの一面は、凹状に湾曲するカム面43cとなっている。
カム面43cは、ハウジング43aのベース円部分、即ち出力アーム43bが突出形成された部分以外のハウジング43aの外周面に連続して滑らかに接続されており、カム面43c及びハウジング43aのベース円部分は、ローラロッカアーム25のローラ25aに当接されている。
図3に、バルブ駆動機構4の斜視断面構造を示す。
バルブ駆動機構4には、入力部42を間に挟んで2つの揺動カム43が配設されている。
入力部42及び揺動カム43の各ハウジング42a、43aは、それぞれ中空円筒形状に形成されており、それらの内部には支持パイプ41が挿通されている。
入力部42のハウジング42a内周には、右ねじの螺旋状に形成されたヘリカルスプライン42dが形成されている。一方、揺動カム43のハウジング43a内周には、左ねじの螺旋状に形成されたヘリカルスプライン43dが形成されている。
入力部42及び2つの揺動カム43の各ハウジング42a、43aによって形成される一連の内部空間には、外周面にギアが形成されたスライダであるスライダギア45が配設されている。このスライダギア45は、略中空円柱状に形成されており、支持パイプ41上に、同支持パイプ41の軸方向に往復移動可能、且つその軸回りに相対回動可能に外嵌されている。
スライダギア45の軸方向中央部の外周面には、右ねじの螺旋状に形成されたヘリカルスプライン45aが形成されている。このヘリカルスプライン45aは、入力部42のハウジング42a内周に形成されたヘリカルスプライン42dと噛合わされている。これらヘリカルスプライン45a及びヘリカルスプライン42dによって第1スプライン機構が構成されており、第1部材である入力部42はスライダギア45に対し、この第1スプライン機構にて係合されている。
一方、スライダギア45の軸方向両端部の外周面には、左ねじの螺旋状に形成されたヘリカルスプライン45bがそれぞれ形成されている。このヘリカルスプライン45bは、揺動カム43のハウジング43a内周に形成されたヘリカルスプライン43dと噛合わされている。これらヘリカルスプライン45b及びヘリカルスプライン43dによって、第1スプライン機構とはねじれ角の異なる第2スプライン機構が構成されており、第2部材である2つの揺動カム43はスライダギア45に対し、この第2スプライン機構にて係合されている。
スライダギア45外周のヘリカルスプライン45aと各ヘリカルスプライン45bとの間には、これらヘリカルスプライン45a、45bに比して小さい外径に形成された小径部45cがそれぞれ形成されている。一方の小径部45cには、周方向に延びる長穴45dが形成されている。
支持パイプ41の内部には、その軸方向へ摺動可能に挿通されたシャフトであり、直線運動をするコントロールシャフト46が設けられている。このコントロールシャフト46は、スライドアクチュエータ50の作動により、支持パイプ41に対して軸方向(矢印R方向や矢印L方向)へ往復移動することが可能となっている。
このスライドアクチュエータ50には、電子制御装置7によって制御される駆動用モータ51や、同駆動用モータ51の回転運動を直線運動に変換してコントロールシャフト46を移動させる直線運動機構等が備えられており、駆動用モータ51の回転位相の制御を通じてコントロールシャフト46の位置は制御される。なお、本実施形態では、駆動用モータ51としてサーボモータを用いるようにしているが、このような電動式のモータのみならず、例えば油圧式のモータ等を用いることもできる。
また、スライドアクチュエータ50には、コントロールシャフト46の位置、具体的には基準位置からの移動量を検出するための位置検出センサ55が配設されており、その検出信号は電子制御装置7に入力される。この位置検出センサ55によって可変動弁機構3の作動状態、すなわち可変とされる吸気バルブ21の実際のバルブ特性が検出される。なお、本実施形態では、上記位置検出センサ55によって駆動用モータ51の回転位相を検出するようにしているが、他の態様をもってコントロールシャフト46の移動位置を検出するようにしてもよい。
先の図3に示したコントロールシャフト46には、係止ピン46aがその径方向に突出形成されている。この係止ピン46aは、支持パイプ41に形成されたその軸方向に延びる長穴を介して、上記長穴45dに挿通されている。これにより、支持パイプ41に対するスライダギア45の回動を許容しつつも、その軸方向への往復移動に応じてスライダギア45を軸方向に移動させることができるようになっている。
以上のように構成されたバルブ駆動機構4では、スライドアクチュエータ50によるコントロールシャフト46の軸方向への移動に応じて、吸気バルブ21のバルブリフト量及びバルブ作用角といったバルブ特性を連続的に可変とすることができる。
すなわち、先の図2に示されるように、バルブ駆動機構4(可変動弁機構3)においては、吸気カムシャフト23に設けられた吸気カム27からのバルブ駆動力を入力部42にて受け、そのバルブ駆動力をスライダギア45を介して揺動カム43に伝達される。そして、揺動カム43に伝達されたバルブ駆動力はローラロッカアーム25を介して吸気バルブ21へ伝達される。また、スライダギア45をその軸方向に移動させて入力部42と揺動カム43との回転位相差を変更することにより、吸気バルブ21のバルブ特性が変更される。より詳細には、支持パイプ41の軸心回りにおける入力アーム42bと出力アーム43bとの相対位置を変更してローラロッカアーム25の揺動態様を変更することにより、図4に示すように、吸気バルブ21のバルブリフト量及びバルブ作用角といったバルブ特性が連続的に変更される。そしてこのようにバルブリフト量及びバルブ作用角が可変とされる。
上述したような可変動弁機構3によるバルブ特性の変更は、電子制御装置7による制御を通じて行われる。すなわち、電子制御装置7は、吸気バルブ21のバルブ特性を機関運転状態に応じたものに設定するべく、アクセル操作量Accpや機関回転速度Neといった機関運転状態に基づいてバルブ作用角の目標値である目標作用角Pを算出する。そして、位置検出センサ55によって検出される実際のバルブ作用角である実作用角Rが目標作用角Pに近づくように上記駆動用モータ51の駆動量をフィードバック制御する。
次に、上記スライドアクチュエータ50の構造について図5を併せ参照して説明する。
この図5に示されるように、スライドアクチュエータ50は、回転駆動源である駆動用モータ51、回転運動を往復直線運動に変換する直線運動機構、駆動用モータ51の回転力を減速して直線運動機構に伝達するためのウォーム・ギア70等から構成されている。また、直線運動機構は回転運動を往復直線運動に変換するための第1リンク機構80、及び可動リンク上の一点が近似直線運動となる、いわゆるロバートの近似直線運動機構90等から構成されている。
駆動用モータ51の出力軸には、ウォーム・ギア70を構成するウォーム70aが設けられており、このウォーム70aにはウォームホイール70bが噛み合わされている。ウォームホイール70bにあって軸方向に直交する面、すなわちその径方向の面70cにはピン101が設けられており、また、可動部材であるコントロールシャフト46の一端にもピン102が設けられている。そして、直線形状のアーム80aの一端はピン101を介してウォームホイール70bに接続されており、同アーム80aの他端はピン102を介してコントロールシャフト46の一端に接続されている。これらウォーム70a及びアーム80a等によって上記第1リンク機構80は構成されている。
また、上記近似直線運動機構90は、略T字形状のT字リンク91、及び略直線形状の第2リンク92及び第3リンク93から構成されている。
T字リンク91は、直線形状の第1アーム91aと、同第1アーム91aに一端が固定されるとともに該第1アーム91aに略直交する第2アーム91bとから構成されている。この第2アーム91bの他端は、ピン102を介してコントロールシャフト46の一端に接続されている。なお、ロバートの近似直線運動機構90においては、この第2アーム91bの他端の運動軌跡、換言すればピン102の運動軌跡が近似直線運動となる。
T字リンク91を構成する上記第1アーム91aの一端は、ピン103を介して上記第2リンク92の一端に接続されており、該第2リンク92の他端はピン104を介してシリンダヘッド1H等に適宜固定されている。また、第1アーム91aの他端は、ピン105を介して上記第3リンク93の一端に接続されており、該第3リンク93の他端はピン106を介してシリンダヘッド1H等に適宜固定されている。
ちなみに、この図5に示されるように、上記支持パイプ41はブロック200によってシリンダヘッド1Hに適宜固定されている。
このように構成されるスライドアクチュエータ50では、駆動用モータ51の駆動によりウォームホイール70bが回転すると、その回転運動は第1リンク機構80によって直線運動に変換され、その変換された直線運動はピン102を介してコントロールシャフト46に伝達される。これによりコントロールシャフト46はその軸方向に移動される。また、ウォームホイール70bが半回転(180°)回転する毎に直線運動の運動方向は反転する。すなわちウォームホイール70bの回転運動は往復直線運動に変換されてコントロールシャフト46に伝達される。
図6は、駆動用モータ51が駆動されるときの近似直線運動機構90の揺動態様、及びコントロールシャフト46の一端に設けられた上記ピン102の運動軌跡を模式的に示している。
同図6において、上記ピン101が先の図5に示す点Bの位置にあるときの近似直線運動機構90の状態を実線にて、ピン101が先の図5に示す点Cの位置にあるときの近似直線運動機構90の状態を一点鎖線にて、ピン101が先の図5に示す点Aの位置にあるときの近似直線運動機構90の状態を二点鎖線にて示す。なお、点Aは、ピン101とバルブ駆動機構4との間の距離が最も短くなる点であり、点Cは、ピン101とバルブ駆動機構4との間の距離が最も長くなる点である。また、点Bは、コントロールシャフト46がその往復直線運動におけるストロークの中点に位置しているときのピン101の位置である。より詳しくは、コントロールシャフト46が上記中点に位置しているとき、T字リンク91にあって略円弧状に移動する2つの端点(すなわちピン103とピン105とに相当)を結ぶ直線とコントロールシャフト46の移動方向とが略平行となるように、T字リンク91とコントロールシャフト46とを接続したときのピン101の位置である。
この図6に示されるように、ピン101が点A及び点Cの位置にあるとき、ピン102の位置は、往復直線運動の運動方向が反転する各反転位置になり、これら反転位置の範囲内でピン102は直線運動を繰り返す。
そこで、本実施形態では、ピン101が点Cの位置にあるときのピン102の位置、すなわちコントロールシャフト46の駆動用モータ51側への移動(図5や図6に示す矢印R方向への移動)にあってその移動方向が反転する反転位置を、コントロールシャフト46の直線運動における矢印R方向へのストローク端として設定するようにしている。このようにストローク端を設定すると、コントロールシャフト46は自ずと上記反転位置を超えて移動することができなくなる。そして、このように設定されたストローク端(反転位置)を上述した基準位置として学習するようにしている。そのため、従来のようなストッパ機構を設けることなく、コントロールシャフト46の基準位置を再現性よく学習することができるようになる。なお、上記基準位置の学習は、上記ストローク端(反転位置)での位置検出センサ55の検出値を電子制御装置7内のメモリ等に記憶し、同検出値をコントロールシャフト46の移動量制御における原点位置として設定することにより行われる。これら位置検出センサ55や電子制御装置7等は上記学習手段を構成している。
また、本実施形態では直線運動機構として、回転運動を往復直線運動に変換するとともに、リンク上の一点が近似直線運動となる機構(近似直線運動機構90)を採用し、その一点をコントロールシャフト46の一端(ピン102)に接続するようにしている。そのため、ピン102の往復直線運動についてその直線運動性が十分に確保され、もってコントロールシャフト46の直線運動性も十分に確保される。従って、直線運動をするコントロールシャフト46の移動方向に対するぶれを抑制することができるようになる。そのため、駆動用モータ51の回転量とコントロールシャフト46の軸方向への移動量とのずれが抑えられ、もって同コントロールシャフト46の移動位置を精密に制御することができるようになる。
また、コントロールシャフト46を上記支持パイプ41の内部に挿通し、該支持パイプ41を上記ブロック200で固定することにより、コントロールシャフト46の移動中におけるぶれを抑えるようにしているが、本実施形態では近似直線運動機構90を用いることにより、コントロールシャフト46の移動方向に対するぶれが抑制される。そのため、コントロールシャフト46の移動方向と、支持パイプ41やブロック200といった支持機構との軸心ずれを抑制することができるようになり、コントロールシャフト46と支持パイプ41との間の摩擦力、コントロールシャフト46や支持パイプ41の摩耗、駆動用モータ51に対する負荷等を抑えることができるようになる。
さらに、コントロールシャフト46がその往復直線運動におけるストロークの中点に位置しているときに、T字リンク91にあって略円弧状に移動する2つの端点を結ぶ直線(第1アーム91aに相当)とコントロールシャフト46の移動方向とが略平行となるように、T字リンク91とコントロールシャフト46とを接続するようにしている。この場合のピン102の近似直線運動についてその運動軌跡の拡大図を、図7に線L1で示す。
他方、図7に線L2で示される運動軌跡の拡大図は、コントロールシャフト46が上記ストローク端に位置しているときに、第2アーム91bとコントロールシャフト46の移動方向とが略平行となるように、T字リンク91とコントロールシャフト46とを接続する場合の軌跡を示している。これら線L1及び線L2に示されるように、第2アーム91bとコントロールシャフト46の移動方向とが略平行となるときのコントロールシャフト46の位置によって、ピン102の移動方向に対するぶれ量αは変化し、線L2と比較して線L1のぶれ量αは小さくなる。すなわち線L1の状態では、コントロールシャフト46の移動方向に対するぶれ量は小さくなる。そこで、本実施形態ではこの点も考慮して、ピン102の運動軌跡が上記線L1となるように、第2アーム91bとコントロールシャフト46の移動方向とが略平行となるときのコントロールシャフト46の位置を設定するようにしている。そのため、T字リンク91にあって近似直線運動となる一点(ピン102)の運動軌跡について、コントロールシャフト46の移動方向に対するぶれ量を抑えることができるようになり、同コントロールシャフト46の直線運動性をさらに確実に確保することができるようになる。従って、近似直線運動機構90を用いることにより得られる上記作用効果をさらに高めることができるようになる。
また、ギアを介して減速された駆動用モータ51の回転力を往復直線運動に変換するようにしている。そのため、ギアによって駆動用モータ51の回転トルクが増大され、同駆動用モータ51の回転力を直接往復直線運動に変換する場合と比較して、出力がより小さい駆動用モータ51を採用することができるようになる。そしてこれにより、駆動用モータ51を小型化することができるようになる。
また、上記ギアとしてウォーム・ギア70を用いるようにしている。このウォーム・ギア70は、他のギア形式と比べて減速比が非常に大きいといった特徴がある。そのため、ウォーム・ギアよりも減速比の小さい他のギア形式を用いる場合と比較して、より駆動用モータ51を小型化することができる。また、駆動用モータ51の回転量に対するコントロールシャフト46の移動量がより小さくなるため、その位置制御の分解能を高めることができ、同コントロールシャフト46の移動位置をより精密に制御することができるようになる。
他方、コントロールシャフト46には上記スライダギア45等を介して、吸気カム27や弁ばね21bからの反力に起因する軸方向への付勢力が作用する。ここで、上記ウォーム・ギア70は減速比が非常に大きいため、コントロールシャフト46の移動に伴う上記ウォームホイール70bの回転は非常に困難であり、上記付勢力に起因するコントロールシャフト46の軸方向への移動は同ウォーム・ギア70によって規制される。従って、駆動用モータ51の駆動力を用いることなく、すなわちコントロールシャフト46の位置を保持するためのモータ保持電流を消費することなく、コントロールシャフト46の位置を所定の位置に保持することができるようになる。そして、このようにエンジン1での電力消費量を低減させることができるため、例えばエンジン1の要求電力量を確保するために行われるアイドルアップ等の回数も低減され、これにより燃費等を向上させることができるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば次のような効果を得ることができる。
(1)駆動用モータ51からの回転運動を往復直線運動に変換してコントロールシャフト46に伝達するリンク機構(直線運動機構)を備え、往復直線運動の運動方向が反転する反転位置をコントロールシャフト46の直線運動におけるストローク端として設定するようにしている。また、その反転位置をコントロールシャフト46の移動位置に対する基準位置として学習するようにもしている。従って、従来のようなストッパ機構を設けることなく、コントロールシャフト46の基準位置を再現性よく学習することができるようになる。
(2)回転運動を往復直線運動に変換するとともに、リンク上の一点が近似直線運動となる機構として上記直線運動機構を構成し、その一点をコントロールシャフト46に接続するようにしている。従って、コントロールシャフト46の直線運動性が好適に確保されるようになり、直線運動をするコントロールシャフト46の移動方向に対するぶれを抑制することができるようになる。そのため、コントロールシャフト46の移動位置を精密に制御することができるようになる。また、コントロールシャフト46の移動中における傾きやぶれを抑えるために可動部材の支持機構を設ける場合であっても、同可動部材の移動方向と支持機構との軸心ずれを抑制することができるようになり、該可動部材と支持機構との間の摩擦力、構成部材の摩耗、上記回転駆動力源に対する負荷等を抑えることができるようになる。
(3)リンク上の一点が近似直線運動となる上記機構として、略T字形状のリンクを有するロバートの近似直線運動機構を用いるようにしている。ここで本実施形態では、コントロールシャフト46がその直線運動におけるストロークの中点に位置しているときに、略T字形状の上記リンクにあって略円弧状に移動する2つの端点を結ぶ直線(第1アーム91a)とコントロールシャフト46の移動方向とが略平行となるように、該リンクとコントロールシャフト46とを接続するようにしている。そのため、略T字形状のリンクにあって近似直線運動となる一点の運動軌跡について、コントロールシャフト46の移動方向に対するぶれ量を好適に抑えることができるようになり、同コントロールシャフト46の直線運動性をさらに好適に確保することができるようになる。従って、上記(2)に記載の作用効果をさらに高めることができるようになる。
(4)ギアを介して減速された駆動用モータ51の回転力を往復直線運動に変換するようにしている。そのため、駆動用モータ51の回転力を直接往復直線運動に変換する場合と比較して、出力がより小さい駆動用モータ51を採用することができ、もって同駆動用モータ51を小型化することができるようになる。
(5)上記ギアとして、減速比の大きいギア形式であるウォーム・ギア70を用いるようにしている。そのため、コントロールシャフト46の移動位置をより精密に制御することができるようになる。また、駆動用モータ51の駆動力を用いることなく、コントロールシャフト46の移動位置を所定の位置に保持することができるようになる。また、上記(4)に記載の作用効果をさらに高めることができるようになる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態において、近似直線運動機構90を省略するようにしてもよい。この場合でも上記(1)、(4)及び(5)に記載の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、駆動用モータ51の回転力を減速させるためにウォーム・ギア70を用いるようにしたが、その他のギア形式を用いるようにしてもよい。この場合でも上記(1)〜(4)に記載の効果を得ることができる。
・上記実施形態において、駆動用モータ51の回転力を減速させるためのギアを省略し、ウォームホイール70bに相当する回転体を駆動用モータ51で直接回転させるようにしてもよい。この場合でも上記(1)〜(3)に記載の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、いわゆるロッカアーム式の動弁系を備えるとともに、そのロッカアームの揺動態様を変更する可変動弁機構3を備える内燃機関に本発明を適用する場合について説明した。この他にも、内燃機関のバルブ駆動機構に設けられたシャフトを軸方向に移動することにより機関バルブのバルブ特性を変更する可変動弁機構であれば、本発明は同様に適用することができる。例えば、カムシャフトの軸方向にカムプロフィールが変化する、いわゆる三次元カムを備え、この三次元カムを吸気カムシャフトの軸方向に移動させて吸気バルブのバルブ特性を変更する可変動弁機構にも、本発明は同様に適用することができる。また、可変動弁機構が同三次元カムを用いたものである場合には、吸気バルブを吸気カムシャフトにより直接開閉駆動する直動式の動弁系を備える内燃機関にも本発明は同様に適用することができる。
・上記実施形態やその変形例と同様な態様によって機関バルブである排気バルブ22のバルブ特性が変更される内燃機関であっても、本発明は同様に適用することができる。また、吸気バルブ21及び排気バルブ22のバルブ特性が変更される内燃機関であっても、本発明は同様に適用することができる。
・上記実施形態では、本発明にかかる直線運動機構を内燃機関の可変動弁機構に適用した場合について説明したが、適用対象はこのような可変動弁機構に限られるものではない。要は、可動部材を直線運動させるとともに、該可動部材の移動位置に対する基準位置を学習する直線運動機構であれば、本発明は同様に適用することができる。そしてその場合であっても、上記実施形態に準ずる作用効果を得ることができる。
・上記近似運動機構として他の近似運動機構、例えばワットの近似直線運動機構やチェビシェフの近似直線機構等を用いるようにしてもよい。
・また、上記実施形態では、回転駆動力源からの回転運動を往復直線運動に変換して前記可動部材に伝達するリンク機構の一部に上記近似直線運動機構を設けるようにしたが、これに代えて厳正直線運動機構を設けるようにしてもよい。
本発明にかかる直線運動機構の一実施形態について、その機構が適用される内燃機関の構成を示す概略図。 同実施形態における可変動弁機構の構成を示す構成図。 同実施形態におけるバルブ駆動機構の構造を示す斜視断面図。 同実施形態の可変動弁機構によるバルブリフト量及びバルブ作用角の可変設定態様を示す図。 同実施形態において、直線運動機構を備えるスライドアクチュエータの構成を示す概略図。 同実施形態における近似直線運動機構90の揺動態様、及びコントロールシャフトの一端に設けられたピンの運動軌跡を示す模式図。 ピンの近似直線運動についてその運動軌跡を拡大して示す模式図。
符号の説明
1…エンジン、1A…エンジン本体、1H…シリンダヘッド、1HE…排気ポート、1HI…吸気ポート、1PE…排気管、1PI…吸気管、3…可変動弁機構、4…バルブ駆動機構、7…電子制御装置、11…シリンダ、11W…ウォータジャケット、12…ピストン、13…コネクティングロッド、14…燃焼室、15…イグニッションプラグ、15I…イグナイタ、16…エアクリーナ、17…スロットル弁、17M…スロットルモータ、18…インジェクタ、21…吸気バルブ、21a…タペット、21b…弁ばね、22…排気バルブ、22a…タペット、22b…弁ばね、23…吸気カムシャフト、24…排気カムシャフト、25…ローラロッカアーム、25a…ローラ、26…ローラロッカアーム、26a…ローラ、27…吸気カム、28…排気カム、29…ラッシュアジャスタ、41…支持パイプ、42…入力部、42a…ハウジング、42b…入力アーム、42c…ローラ、42d…ヘリカルスプライン、43…揺動カム、43a…ハウジング、43b…出力アーム、43c…カム面、43d…ヘリカルスプライン、44…ばね、45…スライダギア、45a…ヘリカルスプライン、45b…ヘリカルスプライン、45c…小径部、45d…長穴、46…コントロールシャフト、46a…係止ピン、50…スライドアクチュエータ、51…駆動用モータ、55…位置検出センサ、70…ウォーム・ギア、70a…ウォーム、70b…ウォームホイール、70c…面、71…エンジン水温センサ、72…クランク角センサ、75…エアフロメータ、76…車速センサ、77…アクセルセンサ、78…スロットル開度センサ、80…第1リンク機構、80a…アーム、90…近似直線運動機構、91…T字リンク、91a…第1アーム、91b…第2アーム、92…第2リンク、93…第3リンク、101、102、103、104、105、106…ピン、200…ブロック。

Claims (6)

  1. 可動部材を直線運動させるとともに、該可動部材の移動位置に対する基準位置を学習する学習手段を備える直線運動機構であって、
    回転駆動力源からの回転運動を往復直線運動に変換して前記可動部材に伝達するリンク機構を備え、
    前記往復直線運動の運動方向が反転する反転位置を前記可動部材の直線運動におけるストローク端として設定し、その反転位置を前記基準位置として学習する
    ことを特徴とする直線運動機構。
  2. 前記リンク機構は、回転運動を往復直線運動に変換するとともに、リンク上の一点が近似直線運動となる機構であり、前記一点が前記可動部材に接続される
    請求項1に記載の直線運動機構。
  3. 前記リンク機構にあって、リンク上の一点が近似直線運動となる機構は、略T字形状のリンクを有するロバートの近似直線運動機構であり、
    前記可動部材がその直線運動におけるストロークの中点に位置しているときに、略T字形状の前記リンクにあって略円弧状に移動する2つの端点を結ぶ直線と前記可動部材の移動方向とが略平行となるように、前記リンクと前記可動部材とは接続されてなる
    請求項2に記載の直線運動機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の直線運動機構において、
    ギアを介して減速された前記回転駆動力源の回転力が前記往復直線運動に変換される
    ことを特徴とする直線運動機構。
  5. 前記ギアは、ウォーム・ギアである
    請求項4に記載の直線運動機構。
  6. 内燃機関のバルブ駆動機構に設けられたシャフトを軸方向に移動することにより機関バルブのバルブ特性を変更する内燃機関の可変動弁機構において、
    前記シャフトを移動させる機構として、請求項1〜5のいずれか1項に記載の直線運動機構を用いた
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
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