JP2010019189A - 弁制御機構の故障診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダヘッドに別途加工を施すことなくバルブリフト量の異常を検出可能にした弁制御機構の故障診断装置を提供する。
【解決手段】内燃機関にて開閉動作されるバルブのバルブリフト量を連続的に可変させるための制御軸50に、該制御軸50を軸方向に駆動するアクチュエータ60の駆動軸63が連結部材64を介して連結されている。アクチュエータ60のハウジング60a内において駆動軸63には磁石69Aが固定され、ハウジング60aには磁石69Aの変位を検出する磁気センサ69Bが設けられている。電子駆動装置70は、磁気センサ69Bから入力される駆動軸63に生じた変位を監視して、磁気センサ69Bが変位を検出しなくなったときに制御軸50と駆動軸63の駆動力伝達系に異常が生じたこと判断してバルブリフト量の変化に異常が生じることを診断する。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関のバルブリフト量を連続的に可変させる弁制御機構にてバルブリフト量に生じる異常を検出する弁制御機構の故障診断装置に関する。
内燃機関に設けられた吸気バルブや排気バルブといった機関バルブには、機関運転状態に基づいてバルブリフト量を変更可能にする弁制御機構が採用されている。この種の弁制御機構には、一般にロッカアームの揺動範囲を制御するための制御軸がアクチュエータの駆動軸に連結されており、アクチュエータが機関運転状態に基づいて駆動することにより最適なバルブリフト量が実現されている。こうした機関バルブの制御は、機関出力や燃費効率、排気性状等の最適化を図るべく実行されるため、内燃機関の安定運転を維持する上では、その制御機構である弁制御機構の異常を的確に検出することが望まれている。
こうした弁制御機構の故障診断装置には、例えば特許文献1に記載される装置のように、アクチュエータへの駆動指令があるにも関わらず駆動軸の駆動量が変化していないことを判断条件として採用し、その判断結果に基づいて弁制御機構の故障を診断する技術が利用されている。
特開2007−205296号公報
ところで、上述するバルブリフト量の制御にて異常が生じる事象としては、例えば上記アクチュエータの駆動軸と制御軸とを連結する連結具が負荷や振動などを原因として外れる場合など、アクチュエータの駆動力が制御軸へ伝達されていない状態が挙げられる。そこで上記弁制御機構の故障診断装置としては、こうした駆動軸と制御軸との間が連結状態であるか否かを故障の判断条件にすることが望まれている。
一方、特許文献1に記載の技術では、駆動軸の駆動量がアクチュエータへの駆動指令に応じた値であるか否かを判断条件とするために、駆動軸が駆動指令に基づいて駆動されている場合には、駆動軸と制御軸との間が仮に非連結状態であってもその状態を異常として判断できなくなる。また、制御軸の変位量を検出する変位センサをシリンダヘッドに搭載して同変位センサの検出値に基づいて連結状態を診断する技術が知られてはいるものの、この種の技術においては変位センサを搭載するための複雑な加工がシリンダヘッドに施されるために動弁系や燃料系等の複雑な機構を搭載するシリンダヘッドに一層の複雑化を招いてしまう。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、シリンダヘッドに別途加工を施すことなくバルブリフト量の異常を検出可能にした弁制御機構の故障診断装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、アクチュエータの駆動軸に連結された制御軸が前記駆動軸の駆動力を受けることにより機関バルブのバルブリフト量を可変制御する機構である弁制御機構を備えた内燃機関に適用されて前記弁制御機構における故障の有無を診断する弁制御機構の故障診断装置であって、前記アクチュエータには前記駆動軸に生じた変位を検出する軸変位検出手段が備えられ、前記機関バルブの動作に基づい
た力を前記制御軸から受けることによる前記駆動軸の変位が前記内燃機関の運転時に前記軸変位検出手段により検出されないことを条件に前記弁制御機構に故障がある旨を判断することをその要旨とする。
このような構成によれば、バルブリフト量を可変制御する制御軸とアクチュエータの駆動軸との間の非連結状態を故障の条件として診断できるようになる。これにより、制御軸が駆動軸による駆動制御を受けられないことによりバルブリフト量に異常が生じて内燃機関の安定運転を損なうおそれのある場合には、故障がある旨と診断することができる。こうした条件の下で故障診断を実行する上において、アクチュエータが軸変位検出手段を備えるために、軸変位検出手段が制御軸とともにシリンダヘッドに設けられる場合に必要とされるシリンダヘッドへの加工が不要となり、シリンダヘッドの構造の簡素化を図ることができる。さらに、軸変位検出手段としても、アクチュエータに設けられることによりシリンダヘッドに設けられる場合と比較してその耐熱性や耐油性が緩和されるようにもなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の弁制御機構の故障診断装置において、前記機関バルブの動作に応じた前記駆動軸の周期的な変位が前記内燃機関の運転時に前記軸変位検出手段により検出されないことを条件に前記弁制御機構に故障がある旨を判断することをその要旨とする。
このような構成によれば、機関バルブの開弁または閉弁に基づく周期的な変位が駆動軸に生じていないことを条件に、弁制御機構に故障がある旨を診断できる。これにより、制御軸と駆動軸との間における連結状態あるいは非連結状態を精度良く検出することができるようになり、弁制御機構の故障診断装置としての診断精度を高めることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の弁制御機構の故障診断装置において、前記機関バルブの開弁動作及び閉弁動作に応じた前記駆動軸の周期的な変位が前記内燃機関の運転時に前記軸変位検出手段により検出されないことを条件に前記弁制御機構に故障がある旨を判断することをその要旨とする。
このような構成によれば、機関バルブの開弁及び閉弁に基づく周期的な変位が駆動軸に生じていないことを条件に、弁制御機構に故障がある旨を診断できる。これにより、機関バルブの開弁動作及び閉弁動作の双方に関して異常の有無を診断することができ、制御軸と駆動軸との間における連結状態あるいは非連結状態をさらに精度よく検出することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の弁制御機構の故障診断装置において、前記軸変位検出手段が前記駆動軸に設けられて磁束を形成する磁性体からの磁束の密度変化を検出する磁気センサであることをその要旨とする。
このような構成によれば、軸変位検出手段が駆動軸に生じた変位を非接触にて検出することができる。これにより、振動の多い内燃機関において軸変位検出手段による駆動軸への応力付与や摩擦による損傷などを回避でき、軸変位検出手段としての設置の容易性、長寿命化を図ることができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の弁制御機構の故障診断装置において、前記弁制御機構は、前記駆動軸のその軸方向への駆動により前記制御軸が同軸方向へ変位して前記バルブリフト量を可変制御し、前記機関バルブの動作に基づいた力を前記制御軸から受ける前記駆動軸が前記力に応じてその周方向へ変位する機構であることをその要旨とする。
このような構成によれば、バルブリフト量を可変制御するための制御方向が軸方向であり、その軸方向と異なる方向である周方向の変位を用いて故障の有無を診断するため、可変制御の制御状態に関わらず制御軸と駆動軸との間における連結状態あるいは非連結状態を精度よく検出することができる。
以下、本発明を具体化した弁制御機構の故障診断装置についての一実施形態を図1〜図10に従って説明する。図1は内燃機関の動弁系の配置態様を示す平面図であり、図2は同動弁系の一部断面構造を示す断面図である。
図1に示されるように、内燃機関のシリンダヘッド10には排気弁開閉機構20と吸気弁開閉機構30とが気筒11ごとに設けられている。このシリンダヘッド10には、機関出力軸の回転に連動して回転する排気カムシャフト22が各排気弁開閉機構20に共有されるかたちで気筒11の配列方向(軸方向)に沿って配設されており、その排気カムシャフト22の外周には同排気カムシャフト22とともに回転する排気カム23が排気バルブ21ごとに形成されている。またシリンダヘッド10には、これも機関出力軸の回転に連動して回転する吸気カムシャフト32が各吸気弁開閉機構30に共有されるかたちで軸方向に沿って配設されており、その吸気カムシャフト32の外周には同吸気カムシャフト32とともに回転する吸気カム33が吸気バルブ31ごとに形成されている。
図2に示されるように、排気弁開閉機構20の排気バルブ21は、排気ポート13を下方から塞ぐかたちで燃焼室12に配置されており、その弁体21aの上側にはシリンダヘッド10に挿通されるバルブシャフト21bが上方に向けて延設されている。バルブシャフト21bにおけるシリンダヘッド10の上方には、排気バルブ21をシリンダヘッド10で支持するためのリテーナ21cが固定されており、そのリテーナ21cとシリンダヘッド10の上面との間には排気バルブ21を閉弁方向である上方に向けて付勢するスプリングSG1が挟入されている。
このバルブシャフト21bの上端には、上記排気カム23の回転を受けることにより排気バルブ21を開弁方向である下方に向けて移動するローラロッカアーム24が当接している。ローラロッカアーム24は、バルブシャフト21bの上端とラッシュアジャスタ25との間に架設されており、ラッシュアジャスタ25に当接する基端を中心に揺動するように同ラッシュアジャスタ25によって支持されている。ローラロッカアーム24には、上記排気カム23のカム面に摺接することにより排気カム23に押下されるローラ24aが回動可能に軸支されている。こうしたローラロッカアーム24では、排気カム23が回転するときに、排気カム23に押下されるローラ24aがローラロッカアーム24を揺動させて、スプリングSG1の付勢力に抗した排気バルブ21の開弁とスプリングSG1の付勢力に従う排気バルブ21の閉弁とを繰り返させる。
吸気弁開閉機構30の吸気バルブ31は、吸気ポート14を下方から塞ぐかたちで燃焼室12に配置されており、その弁体31aの上側にはシリンダヘッド10に挿通されるバルブシャフト31bが上方に向けて延設されている。バルブシャフト31bにおけるシリンダヘッド10の上方には、上記排気バルブ21と同様に吸気バルブ31をシリンダヘッド10で支持するためのリテーナ31cが固定されており、そのリテーナ31cとシリンダヘッド10の上面との間には吸気バルブ31を閉弁方向である上方に向けて付勢するスプリングSG2が挟入されている。
バルブシャフト31bの上端には、上記吸気カム33からのバルブ駆動力を受けて吸気バルブ31を開弁方向である下方に向けて移動するローラロッカアーム34が配設されて
いる。ローラロッカアーム34は、バルブシャフト31bの上端とラッシュアジャスタ35との間に架設されており、ラッシュアジャスタ35に当接する基端を中心に揺動するように同ラッシュアジャスタ35によって支持されている。ローラロッカアーム34には、上記吸気カム33からのバルブ駆動力を受けるローラ34aが回動可能に軸支されている。こうしたローラロッカアーム34では、吸気カム33が回転するときに、吸気カム33からのバルブ駆動力を受けるローラ34aがローラロッカアーム34を揺動させて、スプリングSG2の付勢力に抗した吸気バルブ31の開弁とスプリングSG2の付勢力に従う吸気バルブ31の閉弁とを繰り返させる。
吸気カム33とローラロッカアーム34との間には、吸気カム33の回転をローラロッカアーム34へ伝達するための弁制御機構40が配設されている。弁制御機構40は、シリンダヘッド10に固定されて軸方向に沿って延びる支持パイプ41と、上記吸気カムシャフト32からのバルブ駆動力が入力される入力部42と、入力部42に入力されたバルブ駆動力を吸気バルブ31へ伝達する出力部43等を備えている。なお、この弁制御機構40では、1つの気筒11に設けられた2つの吸気バルブ31に対応して1つの入力部42と同入力部42を軸方向で挟む2つの出力部43とが設けられている。
入力部42のハウジング42aは、支持パイプ41が挿入される円筒状に形成されており、その径方向の外側に突出する入力アーム42bの先端には吸気カム33のカム面と摺接するローラ42cが軸支されている。出力部43のハウジング43aは、入力部42と同じく支持パイプ41が挿入される円筒状に形成されており、その径方向の外側に突出する出力アーム43bの一側面には上記ローラ34aの周面と対向する断面凹状のカム面43cが形成されている。上記入力部42のハウジング42aと出力部43のハウジング43aとは、支持パイプ41に挿通された制御軸50が軸方向へ移動することにより支持パイプ41の軸心を中心に逆方向へ連れ周りするようになっている。
上記ローラロッカアーム34のローラ34aの周面は、上記スプリングSG2の付勢力Pvを受けることにより、上記カム面43c及びハウジング43aのベース円部分に押し付けられて出力アーム43bを図2の左回りW1へ付勢するようになっている。出力部43と逆方向へ連れ回りする入力部42では、こうした出力アーム43bへの付勢により、ローラ42cの周面が吸気カム33のカム面に押し付けられて入力アーム42bを図2の右回りW2へ付勢するようになっている。言い換えれば、これら入力アーム42bと出力アーム43bとが支持パイプ41の軸心回りにおいてなす角度である相対位相角度θvに対して、上記スプリングSG2の付勢力Pvは同相対位相角度θvを常に減少させるように作用する。なお、この相対位相角度θvが大きくなる場合には、出力アーム43bの揺動範囲が拡大するために吸気バルブ31の最大バルブリフト量が大きくなり、反対に相対位相角度θvが小さくなる場合には、出力アーム43bの揺動範囲が縮小するために最大バルブリフト量が小さくなる。
こうした吸気弁開閉機構30では、図3(a)に示されるように、吸気カムシャフト32が回転している場合であれ、入力部42のローラ42cが吸気カム33のノーズ部分以外と摺接しているときには、ローラ42cとシリンダヘッド10との相対位置が維持されるために出力部43が揺動しない。一方、図3(b)に示されるように、入力部42のローラ42cが吸気カム33のノーズ部分と摺接するときには、支持パイプ41を軸として入力アーム42bが右回り方向W2に回転し、これに伴って出力アーム43bも同右回り方向W2に回転する。そして、こうした出力アーム43bの回転によりローラロッカアーム34が揺動し、この揺動を受ける吸気バルブ31が付勢力Pvに抗して開弁方向へバルブリフト量だけ変位する。
次に、上記弁制御機構40の内部構造について図4を参照して詳細に説明する。なお、
図4は弁制御機構40の内部構造を示す一部破断斜視図である。
図4に示されるように、弁制御機構40における支持パイプ41の外周には、1つの入力部42と、同入力部42を挟む2つの出力部43とが配設されている。入力部42及び出力部43の各ハウジング42a、43aは、それぞれ円筒状に形成されており、それらの内部には上記支持パイプ41が挿通されている。入力部42のハウジング42a内周には、右ねじの螺旋状をなすヘリカルスプライン42dが形成されており、出力部43のハウジング43a内周には、左ねじの螺旋状をなすヘリカルスプライン43dが形成されている。
上記入力部42及び2つの出力部43の各ハウジング42a、43aによって形成される一連の内部空間には、支持パイプ41の外周に沿う円筒状のスライダギア45が配設されている。スライダギア45は、支持パイプ41の軸方向に沿って往復動可能、かつ支持パイプ41の周方向に沿って相対回動可能に外嵌されている。スライダギア45の軸方向中央部の外周面には、入力部42のハウジング42aに形成されたヘリカルスプライン42dと噛合して右ねじの螺旋状をなすヘリカルスプライン45aが形成されている。また、スライダギア45の軸方向両端部の外周面には、出力部43のハウジング43aに形成されたヘリカルスプライン43dと噛合して左ねじの螺旋状をなすヘリカルスプライン45bがそれぞれ形成されている。スライダギア45の外周面においてこれらヘリカルスプライン45aとヘリカルスプライン45bとの間には、ヘリカルスプライン45a、45bに比して小さい外径からなる小径部45cが形成されている。
スライダギア45の内側には、支持パイプ41の外周面から径方向に広がる収容部45dが軸方向に沿って形成されており、支持パイプ41の外周面とその収容部45dとの間には、支持パイプ41の外周面に沿う円弧板状のブッシュ46が嵌入されている。このブッシュ46は、収容部45dの内周面に沿って摺動可能な形状に形成されており、その軸方向における両端面(端面46s)が収容部45dにおける軸方向の両側面(摺動面45s)に沿ってそれぞれ摺動可能に配設されている。こうしたスライダギア45及びブッシュ46では、収容部45dに収容されたブッシュ46とスライダギア45との軸方向への相対移動が規制されて、同ブッシュ46とスライダギア45との周方向への相対移動のみが許容される。
支持パイプ41の内部には、軸方向に延びる制御軸50が支持パイプ41に対して軸方向へ相対移動可能に挿通されている。支持パイプ41の外周面における上記収容部45dと対応する位置には、軸方向に沿って延びるガイド孔41aが径方向に沿って貫通形成されており、そのガイド孔41aの内部には上記制御軸50と上記ブッシュ46とを連結するガイドピン48が挿通されている。
以上のように構成される弁制御機構40では、支持パイプ41(シリンダヘッド10)に対して制御軸50が軸方向へ相対移動するとき、制御軸50に連結されたブッシュ46は支持パイプ41のガイド孔41aに沿って移動する。この際、ブッシュ46とスライダギア45との間では周方向への相対移動のみが許容されるために、ブッシュ46と支持パイプ41とが軸方向へ相対移動するに伴い、スライダギア45も支持パイプ41に対して軸方向へ相対移動する。このようにスライダギア45と支持パイプ41とが軸方向に相対移動すると、入力部42及び出力部43とスライダギア45とがそれぞれ逆方向のヘリカルスプラインにより噛合しているために、入力アーム42bと出力アーム43bとが逆方向に回転する。これにより、支持パイプ41の軸心回りにおける入力アーム42bと出力アーム43bとの相対位相が変更される。そしてこの相対位相の変更によりローラロッカアーム34の揺動範囲が変更され、吸気バルブ31の最大リフト量及び吸気バルブ31の開弁期間に相当する作用角が連続的に変更可能となる。
図5に示されるように、上記制御軸50の端部には、シリンダヘッド10に取付けられた電動式アクチュエータ(アクチュエータ)60が連結されており、そのアクチュエータ60には、同アクチュエータ60の駆動を制御するための電子駆動装置(EDU)70がそれに一体に設けられている。このEDU70は電子制御装置(ECU)80と電気的に接続されている。
アクチュエータ60のハウジング60aの内部には、筒状に形成されて外周に永久磁石を有したロータ61が複列アンギュラ式のベアリングBRを介してハウジング60aに回動可能に取付けられており、そのロータ61の外側には上記EDU70に接続されたコイルCLを有するステータ62が配設されている。ロータ61の内周面には軸線Lを中心に右ねじの螺旋状をなすヘリカルスプラインが形成されており、そのロータ61の内側には複数の遊星ギアGRを介してロータ61に連結された駆動軸63が挿通されている。駆動軸63は、ロータ61の内側からハウジング60aの外側へ延びるようにハウジング60aの挿通孔60hに挿通支持されており、その駆動軸63の先端には上記制御軸50が連結部材64により連結されている。
上記複数の遊星ギアGRは、ロータ61の周方向に沿ってロータ61と駆動軸63との間に等配されており、その外周面にはロータ61のヘリカルスプラインと噛合して左ねじの螺旋状をなすヘリカルスプラインが形成されている。駆動軸63の外周面においてこの遊星ギアGRと連結される部分には、遊星ギアGRのヘリカルスプラインと噛合して右ねじの螺旋状をなすヘリカルスプラインが形成されている。こうしたアクチュエータ60では、ECU80が把握する機関運転状態に基づいてアクチュエータ60に対するデューティ制御がEDU70により実行されると、ステータ62におけるコイルCLの通電によりロータ61が回転し、同ロータ61に連結された遊星ギアGRが駆動軸63とロータ61との間で駆動軸63を中心に転動する。これに伴い、遊星ギアGRに連結された駆動軸63が軸方向に沿って直線運動して、ロータ61の回転が軸方向に沿う駆動軸63の直線運動に変換される。
駆動軸63の外周面において上記挿通孔60hを挟む部分には、軸方向に所定の距離だけ離間した一対のストッパ63a,63bがハウジング60aを挟むように突設されている。一対のストッパ63a,63bの間の距離は、ハウジング60aの厚さよりも大きく形成されており、駆動軸63が軸方向に沿って直線運動するときには、これら一対のストッパ63a,63bのいずれか一方がハウジング60aと当接することにより駆動軸63の直線運動を規制する。言い換えれば、これらストッパ63a,63bとハウジング60aとの間の距離だけ、駆動軸63が直線運動するようになっている。
そして、駆動軸63が図5における方向Fへ駆動すると、これに伴い制御軸50も方向Fへ移動して上記相対位相角度θvが小さくなり最大バルブリフト量が少なくなる。一方、駆動軸63が図5における方向Rへ駆動すると、これに伴い制御軸50も図5の方向Rへ移動して上記相対位相角度θvが大きくなり最大バルブリフト量が大きくなる。ストッパ63aがハウジング60aに当接する位置である後退位置にまで駆動軸63が後退したときに、最大バルブリフト量が最大になる。一方、ストッパ63bがハウジング60aに当接する位置である進出位置にまで駆動軸63が進出したときに、最大バルブリフト量が最小になる。
なお、図6に示されるように、駆動軸63の外周面において上記挿通孔60hと対向する部分には、軸方向に沿う複数の回転抑止歯63cが形成されており、またこの挿通孔60hの周面には、同じく軸方向に沿う複数の回転抑止溝60dが回転抑止歯63cと噛合するかたちで形成されている。挿通孔60hに挿通された状態の駆動軸63は、これら回転抑止歯63cと回転抑止溝60dとが軸方向に沿って摺動可能に噛合することにより、
軸線Lを中心とする回動が規制されて、かつ軸方向への移動が可能になる。ちなみに、これら回転抑止歯63cと回転抑止溝60dとの間には、厳密には回転抑止歯63c(駆動軸63)の軸方向に沿う直線運動が容易となるように微小なギャップGXが設けられている。それゆえ、この挿通孔60hに挿通された状態の駆動軸63は、上述するように軸線Lを中心とする回動が規制されるものの、厳密にはギャップGXの分だけわずかに周方向に回動可能になっている。
機関運転時において吸気カム33の回転により入力部42が揺動する場合、入力部42に連結された上記スライダギア45と制御軸50との間には、言い換えれば上記ブッシュ46の端面46sと上記収容部45dの摺動面45sとの間には、入力部42の揺動に応じた揺動方向への摩擦力が発生する。こうした揺動方向への摩擦力は、制御軸50から駆動軸63へも伝達されて、同駆動軸63を周方向へ回転させる回転力として作用するようになる。そのため、機関運転時における駆動軸63は、上記回転抑止歯63cと回転抑止溝60dとの噛合によりその回動が規制されているものの、入力部42が揺動するたびに上記ギャップGXの分だけわずかに回動して周方向への変位を生じる。なお、こうした駆動軸63の変位はわずかであり、その変位は最大バルブリフト量に影響を与えるものではない。
図5に示されるように、挿通孔60hとロータ61との間における駆動軸63の外周面には、軸方向に延びる磁石69Aが固設されており、その磁石69Aの軸方向における長さは、駆動軸63が軸方向へ直線運動する距離よりも長く形成されている。挿通孔60hとロータ61との間におけるハウジング60aの内側面には、EDU70に接続されて上記磁石69Aからの磁力を検出する例えばホール素子を用いた磁気センサ69Bが配設されており、この磁気センサ69Bは、駆動軸63の全運動範囲において磁石69Aと相対向する位置に配設されている。
図7(a)に示されるように、磁気センサ69Bは、微小な間隔を挟んで磁石69Aと相対向しており、磁石69Aから受ける微小な磁束の密度変化を検出して、駆動軸63の周方向における磁石69Aの位置、言い換えれば駆動軸63における周方向の変位に対応する電圧(検出信号SD)を出力する。例えば図7(b)に示されるように、駆動軸63の回動に伴って磁石69Aが微視的に左方向R1へ移動すると、磁気センサ69Bは同磁石69Aから受ける磁束の密度変化を検出して、その離間距離に応じたプラスの電圧を検出信号SDとして出力するようになっている。また、駆動軸63の回動に伴って磁石69Aが微視的に右方向R2へ移動すると、磁気センサ69Bは同磁石69Aから受ける磁束の密度変化を検出して、その離間距離に応じたマイナスの電圧を検出信号SDとして出力するようになっている。
上述するように、機関運転時における駆動軸63は入力部42の揺動ごとに上記ギャップGXの分だけその周方向へ変位する。そのため、機関運転時における磁気センサ69Bは入力部42が揺動するたびに磁石69Aの左方向R1及び右方向R2へ往復動に応じた検出信号SDを出力する。例えば、4つの気筒が気筒#1,#3,#2,#4の順に吸気バルブ31を開弁する場合、図8に示されるように、吸気カムシャフト32が1回転する間(720クランク角度)に、磁気センサ69Bは各気筒#1,#3,#2,#4に対応する波形を検出信号SDとして出力する。なお、こうした磁石69Aの往復動は、所定以上の大きさの変位が繰り返し生じること、すなわち所定時間に所定回数の振動が生じることで足り、その往復動に応じた波形の形状や同波形の振幅、周期については一定である必要はなく、機関運転状態に応じて間欠的に生じるような変位でもよい。
EDU70は、中央演算処理装置(CPU)、不揮発性メモリ(ROM)、揮発性メモリ(RAM)を有するマイクロコンピュータを中心に構成されており、メモリに格納され
ている各種データおよびプログラムに基づいてアクチュエータを駆動させてバルブリフト量の調整を行なう電子駆動装置である。
ECU80は機関運転状態に基づいて最大バルブリフト量に関する指令値を算出し、EDU70はECU80から入力される同指令値に基づいて最大バルブリフト量を同指令値にすべくアクチュエータ60を駆動する。EDU70は上記弁制御機構40の故障診断を実行するためのプログラムをROMに格納しており、同プログラムに基づいて取得した診断結果に関するデータ、例えば制御軸50の変位に関するデータである軸変位データをRAMに格納して同プログラムを実行するたびに逐次更新する。そして、EDU70は、同プログラムに基づいて実行した故障診断の結果をECU80へ出力する。
次に、EDU70にて実行される弁制御機構40の故障診断ついて図9及び図10を参照して説明する。図9は弁制御機構40の故障診断の流れを示すフローチャートである。以下に示す弁制御機構40の故障診断は、所定の実行周期で繰り返し実行されるものであり、図10は複数回にわたり実行された弁制御機構40の故障診断時における磁気センサ69Bの検出信号SDの一例を示す図である。なお、図10においては、弁制御機構40の故障診断時間に相当するサンプリング期間SP1〜SP7がそれぞれ0.5秒であって、機関回転速度が2400rpmの場合について示す。また、図10におけるサンプリング期間SP1〜SP3では、説明の便宜上、検出信号SDの振動数を減らしている。
図9に示されるように、故障診断が開始されると、EDU70は診断開始の条件が成立しているか否かを判断する(ステップS1)。診断開始の条件としては、内燃機関の運転状態が始動直後などの過渡的な運転状態ではないことなどを条件とする。診断開始の条件が成立していない場合(ステップS1:NO)、EDU70は異常判定の記録をクリアして、すなわち異常判定カウンタの値を「0」にして(ステップS2)故障診断を終了する。なお、異常判定カウンタとしての値は、EDU70のRAMに予め確保された所定の領域に保存される。
一方、診断開始の条件が成立している場合(ステップS1:YES)、EDU70は検出信号SDの振動数である軸変位データが異常であるか否かを判断する(ステップS3)。軸変位データが異常であるか否かは、例えば所定のサンプリング期間SP1(SP2,…,SP7)に検出された検出信号SDの振動数が、機関運転状態に予め対応付けられた基準振動数であるか否かにより判定する。この基準振動数としては、サンプリング期間における吸気バルブ31の開弁回数と相関する値、例えば機関回転速度が2400rpmである場合には開弁回数である40に所定の範囲を持たせた値が設定される。そしてサンプリング期間における軸変位データが基準振動数であれば、軸変位データが正常であると判断され、軸変位データが基準振動数でなければ軸変位データが異常であると判断される。
例えば、図10に示されるように、サンプリング期間SP1〜SP3においては軸変位データが基準振動数を有することから軸変位データが正常と判断される。一方、サンプリング期間SP4〜SP7の場合のように制御軸50と駆動軸63とを接続する連結部材64が外れて吸気バルブ31が開閉される際の回転力が駆動軸63に伝達されないような場合には、検出信号SDの振動数である軸変位データが0となることから軸変位データが異常であると判断される。
図9に示されるように、軸変位データが正常であると判断された場合(ステップS3:NO)、EDU70は異常判定カウンタの値を「0」にすることにより異常判定の記録をクリアして(ステップS2)故障診断を終了する。一方、軸変位データが異常であると判断された場合(ステップS3:YES)、EDU70は故障診断の条件が成立しているか否かを判断する(ステップS4)。故障診断の条件が成立しているか否かの判断は、故障
診断の安定性を確保することを目的として異常であるとの判定が所定回数だけ連続したか否かなどにより判断する。例えば、所定回数を「3」とした場合、異常判定カウンタの値が「3」未満である場合には故障診断の条件が成立していないと判断され、異常判定カウンタの値が「3」以上である場合には故障診断の条件が成立していると判断される。
故障診断の条件が成立していない場合(ステップS4:NO)、EDU70は異常判定を記録(ステップS5)してから故障診断を終了する。例えば、図10においてサンプリング期間SP4〜SP7の場合には、異常判定カウンタの値に1が加算されて、各サンプリング期間SP4〜SP7の終了と同時に開始される故障診断にて診断開始時の異常判定カウンタの値は、それぞれ「0」,「1」,「2」,「3」となるようになる。
一方、故障診断の条件が成立している場合(ステップS4でYES)、EDU70は故障であると診断して(ステップS6)から、故障診断を終了する。例えば図10において、サンプリング期間SP7の場合において故障診断の条件が成立してステップS6が実行されるようになる。そして、故障であると診断された場合には、その故障としての診断結果はECU80などにも伝達される。
以上説明したように、本実施形態によれば以下に列記する効果が得られるようになる。
(1)磁気センサ69Bの出力する検出信号SDに基づきEDU70にて実行される弁制御機構40の故障診断によって、バルブリフト量を可変制御する制御軸50とアクチュエータ60の駆動軸との間の非連結状態を故障の条件として診断できるようにした。これにより、制御軸50が駆動軸63による駆動制御を受けられないことによりバルブリフト量に異常が生じて内燃機関の安定運転を損なうおそれのある場合には、故障がある旨と診断することができる。
こうした条件の下で故障診断を実行する上において、アクチュエータ60が軸変位検出手段を構成する磁石69Aと磁気センサ69Bとをそれぞれ備える。そのために、磁石69Aや磁気センサ69Bが制御軸50とともにシリンダヘッド10に設けられる場合に必要とされるシリンダヘッド10への加工が不要となり、シリンダヘッド10の構造の簡素化を図ることができる。さらに、磁石69Aや磁気センサ69Bとしても、アクチュエータ60に設けられることによりシリンダヘッド10に設けられる場合と比較してその耐熱性や耐油性が緩和されるようにもなる。
(2)弁制御機構40において吸気バルブ31の開弁または閉弁をさせる入力部42の揺動に応じた揺動方向への摩擦力が制御軸50を介して伝達される駆動軸63には周方向への変位が生ずることから、吸気バルブ31の開弁または閉弁に基づく周期的な変位が駆動軸63に生じていないことを条件に、弁制御機構40に故障がある旨を診断した。これにより、制御軸50と駆動軸63との間における連結状態あるいは非連結状態を精度良く検出することができるようになり、弁制御機構40の故障診断装置としての診断精度を高めることができる。
(3)また、駆動軸63には吸気バルブ31の開弁及び閉弁に基づく周期的な周方向への変位も生ずることから、吸気バルブ31の開弁及び閉弁に基づく周期的な変位が駆動軸に生じていないことを条件に、弁制御機構40に故障がある旨を診断した。これにより、排気バルブの開弁動作及び閉弁動作の双方に関して異常の有無を診断することができ、制御軸50と駆動軸63との間における連結状態あるいは非連結状態をさらに精度よく検出することができる。
(4)駆動軸63に設けた磁石69Aとアクチュエータ60のハウジング60aに設けた磁気センサ69Bにより駆動軸63に生じた変位を非接触にて検出した。これにより、
振動の多い内燃機関において磁石69Aや磁気センサ69Bによる駆動軸63への応力付与や摩擦による損傷などを回避でき、磁石69Aや磁気センサ69Bとしての設置の容易性、長寿命化を図ることができるようになる。
(5)バルブリフト量を可変制御するための制御方向が軸方向である駆動軸63に対して、その軸方向と異なる方向である周方向の変位を用いて故障の有無を診断するようにした。そのため、可変制御の制御状態に関わらず制御軸50と駆動軸63との間における連結状態あるいは非連結状態を精度よく検出することができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のような態様にて実施することもできる。
・上記実施形態では、駆動軸63の軸線Lを中心として周方向に生じる変位(軸変位)を検出するようにした。しかしこれに限らず、駆動軸の軸方向へ生じる変位を検出するようにしてもよい。これにより、検出する変位を多様化することができ、アクチュエータに適用される検出方法の自由度が高められる。
・上記実施形態では、弁制御機構としては、バルブリフト量は制御軸50が駆動軸63により軸方向へ移動されることにより変化された。しかしこれに限らず、アクチュエータ60にてロータ61の回転を制御軸の回転に変換し、バルブリフト量を制御軸50の回転により変化させる形態であってもよい。これにより、この故障診断装置に適用される弁制御機構の自由度が高められる。
・上記実施形態では、故障診断に用いる検出対象として制御軸50の周方向への周期的な変位を利用したが、故障診断に用いる検出対象としては制御軸50と駆動軸63とが連結されている場合と、それらが連結されていない場合とで相違するものであれば、その相違に基づいて故障診断を行うことができるようになる。これにより、各弁制御機構の特性に応じた故障診断を行うことができるようにもなる。
・上記実施形態では、駆動軸63に磁石69Aを、ハウジング60aに磁気センサ69Bをそれぞれ設けたが、磁気センサによって駆動軸に生じる変位が検出できる態様であれば、磁石や磁気センサの配置についてはそれぞれのアクチュエータに応じて好適な配置としてもよい。これにより磁石や磁気センサを有するアクチュエータとしても構成の自由度が高められる。
・上記実施形態では、駆動軸63に生じる変位をそれぞれ軸変位検出手段を構成する磁石69Aと磁気センサ69Bとにより検出するようにした。しかしこれに限らず、軸変位検出手段はその他の非接触式のセンサや、接触式のセンサなどであってもよい。これにより、駆動軸63に生じる変位を検出するセンサの選択自由度が高められる。
・上記各実施形態では、内燃機関の一例として直列4気筒内燃機関を説明したが、同内燃機関としての気筒数は4気筒に限られることなく任意であり、また、それら気筒の配列型式も直列型に限らず、V型配列や水平対向型配列などでもよい。さらに、内燃機関の種類についての制限も特になく、例えばガソリン機関やディーゼル機関にこの発明は適用可能である。
本発明にかかる弁制御機構の診断装置の一実施形態についてその概略構成を示す平面図。 同実施形態における内燃機関及び弁制御機構の断面構造を示す断面図。 同実施形態における弁制御機構によるバルブの駆動状態を示す動作図であって、(a)はバルブリフト量が「0」の状態を示す図、(b)はバルブリフト量が最大の状態を示す図。 同実施形態における弁制御機構の内部構造を示す破断斜視図。 同実施形態における駆動軸の回転防止機構の断面構造を示す断面図。 同実施形態におけるアクチュエータの構造を主に示す部分断面図と部分拡大図。 同実施形態における磁気センサの構造を示す図であって、(a)は軸方向に対する側面構造を示す図、(b)は軸方向に対する正面構造を示す図及び磁石移動量とセンサの検出信号との関係を示すグラフ。 同実施形態における駆動軸から検出された軸変位データの一例を示すグラフ。 同実施形態における故障診断の一例を示すフローチャート。 同実施形態における駆動軸から検出された軸変位データの変位の一例について時間との関係を示すグラフ。
符号の説明
10…シリンダヘッド、11…気筒、12…燃焼室、13…排気ポート、14…吸気ポート、20…排気弁開閉機構、21…排気バルブ、21a…弁体、21b…バルブシャフト、21c…リテーナ、22…排気カムシャフト、23…排気カム、24…ローラロッカアーム、24a…ローラ、25…ラッシュアジャスタ、30…吸気弁開閉機構、31…吸気バルブ、31a…弁体、31b…バルブシャフト、31c…リテーナ、32…吸気カムシャフト、33…吸気カム、34…ローラロッカアーム、34a…ローラ、35…ラッシュアジャスタ、40…弁制御機構、41…支持パイプ、41a…ガイド孔、42…入力部、42a,43a,60a…ハウジング、42b…入力アーム、42c…ローラ、42d,43d,45a,45b…ヘリカルスプライン、43…出力部、43b…出力アーム、43c…カム面、45…スライダギア、45c…小径部、45d…収容部、45s…摺動面、46…ブッシュ、46s…端面、48…ガイドピン、50…制御軸、60…電動式アクチュエータ、60d…回転抑止溝、60h…挿通孔、61…ロータ、62…ステータ、63…駆動軸、63a,63b…ストッパ、63c…回転抑止歯、64…連結部材、69A…磁性体としての磁石、69B…磁気センサ、70…電子駆動装置(EDU)、80…電子制御装置(ECU)、BR…ベアリング、CL…コイル、GR…遊星ギア、GX…ギャップ、SG1,SG2…スプリング。

Claims (5)

  1. アクチュエータの駆動軸に連結された制御軸が前記駆動軸の駆動力を受けることにより機関バルブのバルブリフト量を可変制御する機構である弁制御機構を備えた内燃機関に適用されて前記弁制御機構における故障の有無を診断する弁制御機構の故障診断装置であって、
    前記アクチュエータには前記駆動軸に生じた変位を検出する軸変位検出手段が備えられ、
    前記機関バルブの動作に基づいた力を前記制御軸から受けることによる前記駆動軸の変位が前記内燃機関の運転時に前記軸変位検出手段により検出されないことを条件に前記弁制御機構に故障がある旨を判断することを特徴とする弁制御機構の故障診断装置。
  2. 前記機関バルブの動作に応じた前記駆動軸の周期的な変位が前記内燃機関の運転時に前記軸変位検出手段により検出されないことを条件に前記弁制御機構に故障がある旨を判断する請求項1に記載の弁制御機構の故障診断装置。
  3. 前記機関バルブの開弁動作及び閉弁動作に応じた前記駆動軸の周期的な変位が前記内燃機関の運転時に前記軸変位検出手段により検出されないことを条件に前記弁制御機構に故障がある旨を判断する請求項1又は2に記載の弁制御機構の故障診断装置。
  4. 前記軸変位検出手段が前記駆動軸に設けられて磁束を形成する磁性体からの磁束の密度変化を検出する磁気センサである請求項1〜3のいずれか一項に記載の弁制御機構の故障診断装置。
  5. 前記弁制御機構は、前記駆動軸のその軸方向への駆動により前記制御軸が同軸方向へ変位して前記バルブリフト量を可変制御し、前記機関バルブの動作に基づいた力を前記制御軸から受ける前記駆動軸が前記力に応じてその周方向へ変位する機構である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の弁制御機構の故障診断装置。
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