JP2008101611A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】可変動弁装置におけるリフト特性を可変範囲を拡大させる。
【解決手段】可変動弁装置1は、制御軸12のフランジ部24とカムブラケットのフランジ受け部25との間に、制御軸12をその回転可能範囲の上限位置と下限位置との間となる中間位置にて保持可能な中間位置保持機構を備えている。この中間位置保持機構は、フランジ受け部25のストッパピン収容部31に収容されたストッパピン32と、フランジ部24の軸方向端面24aの所定位置に形成された凹部33と、ストッパピン32をフランジ部24側へ付勢するコイルスプリング34とを有し、ストッパピン32の先端がストッパピン収容部31から突出して凹部33と係合することで制御軸12が中間位置に保持される。
【選択図】図3
【解決手段】可変動弁装置1は、制御軸12のフランジ部24とカムブラケットのフランジ受け部25との間に、制御軸12をその回転可能範囲の上限位置と下限位置との間となる中間位置にて保持可能な中間位置保持機構を備えている。この中間位置保持機構は、フランジ受け部25のストッパピン収容部31に収容されたストッパピン32と、フランジ部24の軸方向端面24aの所定位置に形成された凹部33と、ストッパピン32をフランジ部24側へ付勢するコイルスプリング34とを有し、ストッパピン32の先端がストッパピン収容部31から突出して凹部33と係合することで制御軸12が中間位置に保持される。
【選択図】図3
Description
本発明は、内燃機関の可変動弁装置に関する。
内燃機関のクランクシャフトに連動して吸気弁あるいは排気弁を開閉駆動すると共に、制御軸の回転に伴って吸気弁あるい排気弁のリフト特性を可変とする可変動弁機構が従来から広く知られている。
このような可変動弁機構としては、上記制御軸の回転可能範囲の上限位置及び下限位置を機械的に規制するストッパ機構が設けられ、このストッパ機構による回転可能範囲よりも小さい範囲で該制御軸の制御目標値が設定されたものが特許文献1に開示されている。
この特許文献1においては、上記ストッパ機構が、シリンダヘッドに固定されたアクチュエータプレートから制御軸側へ向けて延びる制御軸軸方向に沿った最小作動角側ストッパ及び最大作動角側ストッパと、制御軸に設けられ、制御軸半径方向に沿って延びるストッパピンとから大略構成されている。
特開2005−226543号公報
しかしながら、この特許文献1においては、上記制御軸の回転角位置を検出する制御軸センサのセンサ出力基準値を学習するために、エンジン停止時に、上記ストッパピンを上記最小作動角側ストッパに接触・係止させている。そのため、始動時における上記制御軸の回転角位置が制御軸回転可能範囲の最小作動角位置となり、この最小作動角位置はエンジン始動性を確保できる位置とする必要がある。従って、上記最小作動角側ストッパにより上記制御軸の最小作動角側の使用領域が制限されることになり、燃費等のエンジン性能の向上代が目減りしてしまう虞がある。
そこで、本発明の内燃機関の可変動弁装置は、クランクシャフトの回転に連動して作動し、吸気弁又は排気弁を開閉駆動すると共に、制御軸の回転に伴って吸気弁又は排気弁のリフト特性を可変とするものであって、上記制御軸をその回転可能範囲の上限位置及び下限位置にて機械的に係止するストッパ機構を有するものにおいて、内燃機関の停止時には、上記制御軸をその回転可能範囲の上限位置と下限位置との間となる中間位置にて保持可能な中間位置保持機構を有することを特徴としている。これによって、制御軸の機械的な回転可能範囲の最小側限界位置を、内燃機関の始動時を考慮して設定する必要がなくなり、制御軸の機械的な回転可能範囲の最小側限界位置をより小リフト・小作動角側に設定することが可能となる。
本発明によれば、制御軸の制御回転範囲を小リフト・小作動角側へ相対的に拡大することが可能となり、内燃機関の始動性を確保しつつ、内燃機関の燃費向上を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、内燃機関の可変動弁装置1を簡略的に示す斜視図である。この可変動弁装置1は、クランクシャフト(図示せず)の回転に機械的に連動して吸気弁11を開閉駆動するとともに、制御軸12の回転に伴って吸気弁11のリフト特性、詳しくは吸気弁11のバルブリフト量及び作動角の双方を連続的に変化させるリフト作動角可変機構を示している。この可変動弁装置1は、例えば前述の特許文献1等によって公知となっているので、その概要のみを説明する。
可変動弁装置1は、シリンダヘッド上部のカムブラケット(図示せず)に回転自在に支持され、吸気弁11の上方を気筒列方向に延びる駆動軸2と、この駆動軸2に圧入等により固定され、この駆動軸2と一体的に回転する駆動偏心軸部3と、駆動軸2の上方位置に同じカムブラケットによって回転自在に支持されるとともに駆動軸2と平行に配置された制御軸12と、この制御軸12に圧入等により固定され、制御軸12と一体的に回転する制御偏心軸部18と、この制御偏心軸部18に揺動自在に支持された中間部材としてのロッカアーム6と、駆動軸2に揺動可能に取り付けられた揺動カム(動弁カム)9と、を備えている。駆動偏心軸部3とロッカアーム6の一端とはアーム状の第1リンク4によって連係されており、ロッカアーム6の他端と揺動カム9とは、一端がリング状をなす第2リンク8によって連係されている。
駆動軸2は、図示せぬタイミングチェーンないしはタイミングベルトを介して機関の上記クランクシャフトによって駆動され、上記クランクシャフトと機械的に連動して軸周りに回転する。駆動偏心軸部3は、円形外周面を有し、この外周面の中心が駆動軸2の軸心から所定量だけ偏心している。ロッカアーム6は、略中央部が制御偏心軸部18によって揺動可能に支持されている。ロッカアーム6の一端部には、連結ピン(図示せず)を介して第1リンク4が連結され、他端部には、連結ピン7を介して第2リンク8が連結されている。制御偏心軸部18は、制御軸12の軸心から所定量だけ偏心している。従って、制御軸12の角度位置に応じてロッカアーム6の揺動中心が変化する。
揺動カム9の先端部と第2リンク8とは連結ピン17を介して連結されている。この揺動カム9の下面には、駆動軸2と同心状の円弧をなす基円面と、この基円面から所定の曲線を描いて延びるカム面と、が連続して形成されており、これらの基円面ならびにカム面が、揺動カム9の揺動位置に応じてタペット(バルブリフタ)10の上面に対向・当接するようになっている。すなわち、基円面はベースサークル区間として、リフト量が0となる区間であり、揺動カム9が揺動してカム面がタペット10に接触すると、吸気弁11がバルブスプリング反力に抗して押し下げられて、吸気弁11が徐々にリフトしていくことになる。
そして、制御軸12は、制御軸12の一端側に設けられた駆動機構である制御軸アクチュエータ13によって所定回転角度範囲内で回転するように構成されている。制御軸アクチュエータ13は、制御装置19により制御されている。
本実施形態における制御軸アクチュエータ13は、図1に示すように、駆動源となる電動モータ14と、電動モータ14と連係するボールネジ機構15と、ボールネジ機構15と制御軸12とを連係するリンク機構16とを備え、電動モータ14の回転力をボールネジ機構15及びリンク機構16を介して制御軸12に伝達するものである。
ボールネジ機構15は、電動モータ14によって回転駆動される外周面にネジ溝A(図示せず)が形成された細長い円柱状のボールネジ20と、上記ネジ溝Aに対向するネジ溝B(図示せず)が内周面に形成されるボールナット21と、ボールネジ20のネジ溝Aとボールナット21のネジ溝Bとの間に配置される複数のボール(図示せず)とを有している。ボールナット21は、ボールネジ20の回転によって上記ボールが転動することにより、自身は回転することなくボールネジ20上をボールネジ軸方向に進退移動する。
リンク機構16は、ボールナット21に連係する第1揺動リンク22と、一端が第1揺動リンク22と連係し、他端側が制御軸12に固定された略L字形状の第2揺動リンク23と、から構成され、ボールナット21の進退運動(直線運動)を制御軸12を回転させる回転運動に変換している。
制御軸12及びその制御偏心軸部18の回転角位置は、ポテンショメータ等の制御軸センサ(図示せず)によって検出されている。この制御軸センサの検出信号に基づいて、制御装置(制御手段)19が制御軸アクチュエータ13へ制御信号を出力し、制御軸12の回転角位置が目標値となるようにクローズドループ制御される。
この可変動弁装置1の作用を簡単に説明すると、駆動軸2が回転すると、駆動偏心軸部3,第1リンク4,ロッカアーム6,第2リンク8を経由して揺動カム9が揺動する。この揺動カム9によって、タペット10が押圧され、図示せぬバルブスプリングのばね力に抗して吸気弁11が開閉作動する。また、制御軸アクチュエータ13により制御軸12の角度位置を変更すると、ロッカアーム6の初期位置が変化して、揺動カム9によるバルブリフト特性が連続的に変化する。つまり、リフトならびに作動角を、両者同時に、連続的に拡大,縮小させることができる。各部のレイアウトによるが、例えば、リフト・作動角の大小変化に伴い、吸気弁11の開時期と閉時期とがほぼ対称に変化する。
そして、内燃機関を停止させているとき、内燃機関の回転速度は低下中であり、惰性で吸気弁11が開閉するので、ロッカアーム6の揺動による連れ回りによって制御軸12が正逆回転運動をする。このとき、揺動カム9により吸気弁11を開く段階のカム駆動トルクの大きさと、揺動カム9により吸気弁11を閉じる段階のカム駆動トルクの大きさとは異なり、相対的に小リフト・小作動角側に回転させる力の方が大きいため、制御軸12は、小リフト・小作動角側に向かって回転する。
尚、気筒列方向に延びている駆動軸2及び制御軸12は気筒列を構成する複数の気筒に共用されるのに対して、可変動弁装置1(リフト作動角可変機構)の構成部品である揺動カム9、ロッカアーム6、第1リンク4、第2リンク8等は気筒列を構成する個々の気筒毎に独立して設けられている。
ここで可変動弁装置1の制御軸12には、図2及び図3に示すように、制御軸12の外周面から突出して制御軸12の軸方向の移動を規制する鍔状の制御軸側回転部としてのフランジ部24が形成されている。このフランジ部24は、制御軸軸方向に沿って所定の厚みを有し、上記カムブラケットのフランジ受け部25に回転可能に収容されている。詳述すると、フランジ部24は、内燃機関本体側の制御軸収容部としてのフランジ受け部25に、フランジ部24の相対的に吸気弁11側となる半身が収容されている。そして、制御軸12の制御軸軸方向に沿った移動は、フランジ部24の軸方向端面24a,24aの一方が、フランジ受け部25の軸方向端面受け面25a,25aのうち対向するほうに接触することで規制されている。
フランジ部24の外周には、制御軸半径方向外側に向かって突出し、制御軸12の回転範囲を機械的に規制する略円弧状のストッパ突出片26が形成されている。このストッパ突出片26は、制御軸軸方向に沿った厚さがフランジ部24の制御軸軸方向に沿った厚さと同じ厚さであって、制御軸12の回転に伴い、ストッパ突出片26がフランジ受け部25の上面であるストッパ突出片受け面25bに面接触するよう形成されている。つまり、このストッパ突出片26とストッパ突出片受け面25bとによって、制御軸12をその回転可能範囲の上限位置及び下限位置にて機械的に係止するストッパ機構が構成されている。詳述すると、ストッパ突出片26は、フランジ部24の外周面に対して直交し、制御軸12の回転に伴いストッパ突出片受け面25bに面接触可能な一対の起立壁27,27と、これら起立壁27,27の上端に挟まれたフランジ部24と同心の円弧である外周壁28と、によって構成されている。一方、ストッパ突出片受け面25bは、上記カムブラケット上面に載置された状態の制御軸12の軸心を通る平面と一致ように形成されている。
ストッパ突出片受け面25bに、ストッパ突出片26の起立壁27が面接触することで、制御軸12の機械的な回転可能範囲が規制されている。但し、上述したように制御軸12を正確にクローズドループ制御できるように、実際に制御目標値となり得る制御軸12の制御回転範囲は、上記の機械的な回転可能範囲よりも小さく設定されている。
つまり、ストッパ突出片26の一方の起立壁27がストッパ突出片受け面25bに突き当てられる機械的な回転可能範囲の最小側限界位置は、制御軸12の制御目標値の最小値よりも更に小リフト・小作動角側に余裕をもって設定されている。同様に、ストッパ突出片26の他方の起立壁27がストッパ突出片受け面25bに突き当てられる機械的な回転可能範囲の最大側限界位置は、制御軸12の制御目標値の最大値よりも更に大リフト・大作動角側に余裕をもって設定されている。
そして、さらに本実施形態においては、フランジ部24とフランジ受け部25との間に、制御軸12をその回転可能範囲の上限位置である上記最大側限界位置と下限位置である上記最小側限界位置との間となる中間位置にて保持可能な中間位置保持機構が設けられている。
この中間位置保持機構は、フランジ受け部25のストッパピン収容部31に収容されたストッパピン32と、フランジ部24の軸方向端面24aの所定位置に形成された凹部33と、ストッパピン32をフランジ部24側へ付勢するコイルスプリング34とを有し、ストッパピン32の先端がストッパピン収容部31から突出して凹部33と係合することで制御軸12を上述の中間位置に保持するものである。つまり、凹部33は、制御軸12の回転角位置が上述の中間位置でストッパピン32と係合するようフランジ部24に形成されている。
ストッパピン32は、断面円形となるストッパピン収容部31をコイルスプリング34が配置されるコイルスプリング収容室31aとオイルポンプ35からの作動油が供給される油圧発生室31bとに画成する円板状の大径部32aと、大径部32aと同心となり、大径部32aよりも小径で長い円柱形状の小径部32bと、からなり全体として段付き棒状に形成されている。オイルポンプ35は、上記クランクシャフトの回転によりに駆動される。ストッパピン32は、コイルスプリング34のバネ力によりストッパピン収容部31からフランジ部24側へ押し出される方向に常時付勢されている。また、油圧発生室31b内にオイルポンプ35から作動油が供給されると、この作動油の油圧がコイルスプリング34のバネ力に打ち勝ち、ストッパピン32がストッパピン収容部31内に押し戻され、ストッパピン32の先端となる小径部32bの先端がストッパピン収容部31の外側に突出しないように、コイルスプリング34のバネ定数とオイルポンプ35のポンプ性能が設定されている。
詳述すると、図4aに示すように、内燃機関運転中は、制御軸12の回転角位置が上記制御回転範囲内で変化するが、このとき油圧発生室31bにはコイルスプリング34のバネ力よりも大きい油圧が発生しており(油圧ON)、ストッパピン32はストッパピン収容部31側へコイルスプリング34のバネ力に打ち勝って押し戻され、小径部32bの先端はストッパピン収容部31内から外側に出ることはない。
内燃機関停止直前では、例えば図4bに示すように、凹部33に対して、ストッパピン32が制御軸12の回転角位置で大リフト・大作動角側に位置していると共に、油圧発生室31bに油圧が発生している(油圧ON)。尚、図4bのように、ストッパピン32が制御軸12の回転角位置で大リフト・大作動角に位置する状態は、エンストにより内燃機関が停止するような場合の停止直前の状態を示している。
そして、内燃機関停止時には、上述したように、制御軸12の回転角位置が小リフト・小作動角側に向かって回転すると共に、油圧発生室31bの油圧が抜け(油圧OFF)、ストッパピン32がストッパピン収容部31の外側へ突出しようとするため、図4cに示すように、ストッパピン32の先端位置に凹部33が移動してくると、凹部33にストッパピン32の先端が入り込んで係合し、制御軸12の回転角位置が上述の中間位置に保持される。
つまり、内燃機関停止時には、ストッパピン収容部31の外側へ突出しようとする状態のストッパピン32に対して、ストッパピン32よりも制御軸の回転角位置で大リフト・大作動角側にある凹部33が、制御軸12の小リフト・小作動角側へ回転角位置の変更に伴いストッパピン32の先端位置に達するため、制御軸12の回転角位置が上述の中間位置に保持される。
以上説明してきたように、上述した実施形態の可変動弁装置1は、内燃機関の停止時には、制御軸12の機械的な回転可能範囲の最小側限界位置と最大側限界位置との間の中間位置で、制御軸12の回転角位置を保持することができるので、制御軸12の機械的な回転可能範囲の最小側限界位置を、内燃機関の始動時を考慮して設定する必要がなくなり、制御軸12の機械的な回転可能範囲の最小側限界位置をより小リフト・小作動角側に設定することが可能となる。そのため、制御軸12の制御回転範囲を小リフト・小作動角側へ相対的に拡大することが可能となり、内燃機関の始動性を確保しつつ、内燃機関の燃費向上を図ることができる。
尚、この第1実施形態においては、上述したように内燃機関を停止させているときのロッカアーム6の揺動による連れ回りによって生じる制御軸12の正逆回転運動により、制御軸12が相対的に小リフト・小作動角側に向かって回転することになるので、内燃機関停止直前にストッパピン32が凹部33に対して制御軸12の回転角位置で大リフト・大作動角側に位置する場合、すなわち内燃機関停止直前に制御軸12の回転角位置が大リフト・大作動角側に位置している場合には、確実にストッパピン32を凹部33に係合させることができる。一方、内燃機関停止直前にストッパピン32が凹部33に対して制御軸12の回転角位置で小リフト・小作動角側に位置する場合、すなわち内燃機関停止直前に制御軸12の回転角位置が小リフト・小作動角側に位置している場合には、内燃機関を停止させているときのロッカアーム6の揺動による連れ回りによって生じる制御軸12の正逆回転運動のおける大リフト・大作動角側への回転量が小さいので、ストッパピン32を凹部33に係合させることができない場合もある。
以下、本発明の他の実施形態について説明するが、上述した第1実施形態と同一となる構成要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図5は、本発明の第2実施形態を示している。この第2実施形態は、上述した第1実施形態と略同一構成となっているが、フランジ部24とフランジ受け部25との間に設けられた中間位置保持機構が、フランジ部24の軸方向端面24aの所定位置に形成されたストッパピン収容部41に収容されたストッパピン42と、フランジ受け部25の軸方向端面受け面25aの所定位置に形成された凹部43と、ストッパピン42をフランジ受け部25の凹部43側へ付勢するコイルスプリング44とを有し、ストッパピン42の先端がストッパピン収容部41から突出して凹部43と係合することで制御軸12を上述の中間位置に保持するように構成されている。
詳述すると、この第2実施形態においては、フランジ受け部25の凹部43に、オイルポンプ35の作動油が供給されており、制御軸12の回転により、ストッパピン42の先端位置が凹部43と重なりあっても、凹部43にオイルポンプ35から作動油が供給されて油圧が発生した状態では、この作動油の油圧がコイルスプリング44のバネ力に打ち勝ち、ストッパピン42がストッパピン収容部41内に押し戻され、ストッパピン42の先端がストッパピン収容部41の外側に突出しないようになっている。
そして、内燃機関の停止時には、オイルポンプ35が停止され、凹部43内の油圧が抜けるので、ストッパピン42がストッパピン収容部41の外側へ突出しようとするため、ストッパピン34の先端位置に凹部43が移動してくると、凹部43にストッパピン42の先端が入り込んで係合し、制御軸12の回転角位置が上述の中間位置に保持される。
このような第2実施形態においても、制御軸12の機械的な回転可能範囲の最小側限界位置と最大側限界位置との間の中間位置で、制御軸12の回転角位置を保持することができるので、上述した第1実施形態と同様に作用効果を得ることができる。
尚、この第2実施形態においても、内燃機関停止直前に制御軸12の回転角位置が大リフト・大作動角側に位置している場合には、確実にストッパピン42を凹部43に係合させることができるが、内燃機関停止直前に制御軸12の回転角位置が小リフト・小作動角側に位置している場合には、ストッパピン42を凹部43に係合させることができない場合もある。
図6及び図7は、本発明の第3実施形態を示している。この第3実施形態は、上述した第1実施形態の可変動弁装置1と略同一構成となっているが、この第3実施形態においては、電動モータ14から制御軸12に伝達される駆動力の伝達経路が第1実施形態と異なっていると共に、中間位置保持機構が電動モータ14と制御軸12との間に介在する駆動力の伝達経路上に設けられている。
この第3実施形態における制御軸アクチュエータ50は、駆動源となる電動モータ14と、電動モータ14の出力軸14aと連係する歯車機構51と、歯車機構51を介して電動モータ14の出力軸14aの回転が伝達される第1中間伝達部材52と、第1中間伝達部材52に外装された第2中間伝達部材53と、第2中間伝達部材53と制御軸12とを連係する一対のフランジ54,54と、を備えている。
電動モータ14は、その出力軸14aが制御軸12と平行となるように配置されている。電動モータ14の出力軸14aは、互いに噛み合う一対の歯車51a,51aからなる歯車機構51を介して制御軸12に直交する棒状の第1中間伝達部材52に連係されている。
第1中間伝達部材52は、表面に雄ネジが形成されており、電動モータ14の出力軸14aと同期して回転するものである。
この第1中間伝達部材52には、略円筒状の第2中間伝達部材53が外装されている。第2中間伝達部材53は、内周面に第1中間伝達部材52の雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている共に、外周面に一対の突起部53a,53aが形成されている。
第2中間伝達部材53は、制御軸12に取り付けられ制御軸12と一体に回転する一対のフランジ54、54に挟み込まれていると共に、各フランジ54,54にそれぞれ貫通形成された長穴54a、54aに突起部53a,53aがそれぞれ摺動可能に嵌め合わされ、制御軸12に対して連係されている。
つまり、第1中間伝達部材52が回転すると、第2中間伝達部材53が第1中間伝達部材52の長手方向に沿って進退運動する。そして、第2中間伝達部材53の進退運動によりフランジ54,54が制御軸12回りに揺動することで制御軸12が回転する。尚、一対のフランジ54,54は互いに一体に形成されている。
そして、この第3実施形態においては、中間位置保持機構が、一対のフランジ54,54の一方のフランジ54と制御軸アクチュエータ50が収容されるハウジング55との間に構成されている。つまり、制御軸12を回転させる駆動機構の駆動部材としてのフランジ54と、内燃機関本体の本体部材としてハウジング55との間に中間位置保持機構が構成されている。
すなわち、図7に示すように、第3実施形態における中間位置保持機構は、ハウジング55に形成されたストッパピン収容部56に収容されたストッパピン57と、フランジ54の所定位置に形成された凹部58と、ストッパピン57をフランジ54の凹部58側へ付勢するコイルスプリング59とを有し、ストッパピン57の先端がストッパピン収容部56から突出して凹部58と係合することで制御軸12を上述の中間位置に保持するように構成されている。
詳述すると、第3実施形態における中間位置保持機構は、ストッパピン収容部56にオイルポンプ35から作動油が供給されており、制御軸12を回転させるためにフランジ54が揺動し、ストッパピン57の先端位置が凹部58を重なりあっても、ストッパピン収容部56にオイルポンプ35から作動油が供給されて油圧が発生した状態では、この作動油の油圧がコイルスプリング59のバネ力に打ち勝ち、ストッパピン57がストッパピン収容部56内に押し戻され、ストッパピン57の先端がストッパピン収容部56の外側に突出しないようになっている。
そして、内燃機関の停止時には、オイルポンプ35が停止され、ストッパピン収容部56内の油圧が抜けるので、ストッパピン57がストッパピン収容部56の外側へ突出しようとするため、ストッパピン57の先端位置に凹部58が移動してくると、凹部58にストッパピン57の先端が入り込んで係合し、制御軸12の回転角位置が上述の中間位置に保持される。
このような第3実施形態においても、制御軸12の機械的な回転可能範囲の最小側限界位置と最大側限界位置との間の中間位置で、制御軸12の回転角位置を保持することができるので、上述した第1実施形態と同様に作用効果を得ることができる。
尚、この第3実施形態においても、内燃機関停止直前に制御軸12の回転角位置が大リフト・大作動角側に位置している場合には、確実にストッパピン57を凹部58に係合させることができるが、内燃機関停止直前に制御軸12の回転角位置が小リフト・小作動角側に位置している場合には、ストッパピン57を凹部58に係合させることができない場合もある。
また、中間位置保持機構はフランジ54とハウジング55との間に構成されるもに限定されるものではなく、例えば、第1中間伝達部材52とハウジング55との間や、第2中間伝達部材53とハウジング55との間等に構成することも可能である。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。この第4実施形態は、上述した第1実施形態と略同一構成となっているが、フランジ部24とフランジ受け部25との間に設けられる中間位置保持機構において、図8及び図9に示すように、ストッパピン32と係合する凹部61が長穴状に形成されている。フランジ部24の軸方向端面24aに形成された凹部61は、制御軸12の周方向(回転方向)に沿って細長い長穴状に形成されている。また、凹部61の底面62は、凹部61長手方向に沿って階段状に形成されている。すなわち、ストッパピン32の先端が凹部61と係合した際に、制御軸12の回転角位置が上記中間位置に達するまで制御軸12の上記中間位置に向かう方向の回転を許容しつつ、制御軸12の上記中間位置から遠ざかる方向への回転を規制するように、凹部61の底面62は階段状に形成されている。具体的には、凹部61は、凹部61の一端(図8における左側端)側が相対的に深くなるように、凹部61の底面62が階段状に形成され、凹部61の底面62に複数の段差が形成されている。
制御軸12において、その回転角位置が上記中間位置から遠ざかる方向への回転は、ストッパピン32の先端が凹部61の底面62の段差と係合することで規制される。また、制御軸12において、その回転角位置が上記中間位置に向かう方向への回転は、ストッパピン32の先端が凹部61の底面62の段差と係合することなく底面62をスライドしながら一段づつ上記段差を降りていくので、許容されている。
そして、凹部61の一端(図8における左側端)側にストッパピン32が位置するときに、制御軸12の回転角位置が上述の中間位置に保持される。すなわち、ストッパピン32の先端が凹部61の長手方向の一端側の側壁61aに突き当たると、この側壁61aと、このときストッパピン32の先端と隣接する底面62の段差との間でストッパピン32の先端が保持され、制御軸12の回転角位置は、上述の中間位置に保持される。
換言すれば、ストッパピン32と凹部61により、ストッパピン32の先端と凹部61とが係合した際に制御軸12が上記中間位置に達するまで制御軸12の上記中間位置に向かう回転のみを許容するいわゆるラチェット機構が構成されている。
また、凹部61は、内燃機関停止直前に、制御軸12の回転角位置が最も小リフト・小作動角側に位置していても、内燃機関を停止させているとき惰性で吸気弁11が開閉することによるロッカアーム6の揺動による連れ回りによって生じる制御軸12の正逆回転運動の大リフト・大作動角側への回転によって、ストッパピン32と凹部61の他端(図8における右側端)とが確実に係合するような長穴状に設定されている。
図10及び図11を用いて、この第4実施形態における中間位置保持機構の動作について詳述する。
図10は、内燃機関の停止直前に、制御軸12の回転角位置が大リフト・大作動角側に位置している場合の中間位置保持機構の動作を模式的に示したものである。
図10aに示すように、内燃機関運転中は、制御軸12の回転角位置が上記制御回転範囲内で変化するが、このとき油圧発生室31bにはコイルスプリング34のバネ力よりも大きい油圧が発生しており(油圧ON)、ストッパピン32はストッパピン収容部31側へコイルスプリング34のバネ力に打ち勝って押し戻され、小径部32bの先端はストッパピン収容部31内から外側に出ることはない。
図10bは、内燃機関の停止直前に制御軸12の回転角位置が大リフト・大作動角側に位置している状態、例えばエンストで内燃機関が停止するような場合の停止直前の状態を示している。
内燃機関を停止させているとき、内燃機関の回転速度は低下中であり、惰性で吸気弁11が開閉するので、ロッカアーム6の揺動による連れ回りによって制御軸12が正逆回転運動をする。このとき、揺動カム9により吸気弁11を開く段階のカム駆動トルクの大きさと、揺動カム9により吸気弁11を閉じる段階のカム駆動トルクの大きさとは異なり、相対的に小リフト・小作動角側に回転させる力の方が大きいため、制御軸12は、小リフト・小作動角側に向かって回転する。
つまり、内燃機関の停止直前に、図10bに示すように、凹部61に対して、ストッパピン32が制御軸12の回転角位置で大リフト・大作動角側に位置していても、内燃機関の停止までに制御軸12は、小リフト・小作動角側に向かって回転することになる。
そして、内燃機関停止時には、油圧発生室31bの油圧が抜け(油圧OFF)、ストッパピン32がストッパピン収容部31の外側へ突出しようとするため、図10cに示すように、ストッパピン32の先端位置に凹部61が移動してくると、凹部61の一端側にストッパピン32の先端が入り込んで係合し、制御軸12の回転角位置が上述の中間位置に保持される。
図11は、内燃機関の停止直前に、制御軸12の回転角位置が小リフト・小作動角側に位置している場合の中間位置保持機構の動作を模式的に示したものである。尚、図11において、図11aは図10aに、図11cは図10cと同じ状態を示しているので、図11bに関して以下に詳述する。図11bは、内燃機関の停止直前に制御軸12の回転角位置が小リフト・小作動角側に位置している状態、例えばアイドルで内燃機関が停止するような場合の停止直前の状態を示している。
内燃機関を停止させているとき、内燃機関の回転速度は低下中であり、惰性で吸気弁11が開閉するので、ロッカアーム6の揺動による連れ回りによって制御軸12が正逆回転運動をする。
そのため、内燃機関の停止直前に、制御軸12の回転角位置が小リフト・小作動角側に位置している場合、上記正逆回転運動における制御軸12の大リフト・大作動角側への回転量は小さいものの、ストッパピン32は、凹部61の他端(図8における右側端)と最初に係合することになる。
これは、上述したように、凹部61が、上記正逆回転運動における制御軸12の大リフト・大作動角側への回転によってストッパピン32と凹部61の他端とが確実に係合するような長穴状に設定されているからである。
ストッパピン32が凹部61の他端と係合すると、上述したように、制御軸12が上記中間位置に達するまで制御軸12の上記中間位置に向かう回転のみを許容されるため、スットパピン32の先端は凹部61の底面62の段差と係合することなく、凹部61の底面62をスライドしながら一段づつ上記段差を降りていき、最終的には、図11cに示すように、凹部61の一端に達して、制御軸12が上述の中間位置に保持される。
このような第4実施形態においては、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、内燃機関停止直前に、制御軸12の回転角位置が小リフト・小作動角側に位置する場合でも、内燃機関の停止時には、制御軸12の機械的な回転可能範囲の最小側限界位置と最大側限界位置との間の中間位置で確実に保持することができる。つまり、この第4実施形態においては、内燃機関停止直前における制御軸12の回転角位置がどのような位置にあっても、内燃機関の停止時には、上述の中間位置で、制御軸12の回転角位置を確実に保持することができる。
図12及び図13は、本発明の第5実施形態を示している。この第5実施形態は、上述した第4実施形態と略同一構成となっているが、フランジ部24とフランジ受け部25との間に設けられる中間位置保持機構において、凹部71がフランジ部24の外周面に長穴状に形成され、凹部71に係合するストッパピン72が制御軸12の軸直角方向から突出するように構成されている。
この第5実施形態における凹部71は、フランジ部24の周方向、換言すれば制御軸12の周方向(回転方向)に沿った長穴状に形成され、かつ凹部71に底面73が階段状に形成されている。
詳述すると、凹部71は、内燃機関停止直前に、制御軸12の回転角位置が最も小リフト・小作動角側に位置していても、内燃機関を停止させているとき惰性で吸気弁11が開閉することによるロッカアーム6の揺動による連れ回りによって生じる制御軸12の正逆回転運動の大リフト・大作動角側への回転によって、ストッパピン72と凹部71の他端(図12における右側端)とが確実に係合するような長穴状に設定されている。
尚、図13中において、74はフランジ受け部25に形成されたストッパピン収容部、75はストッパピン72を凹部71側へ付勢するコイルスプリングである。
この第5実施形態においても、ストッパピン72の先端が凹部71と係合した際に、制御軸12の回転角位置が上記中間位置に達するまで制御軸12の上記中間位置に向かう方向の回転を許容しつつ、制御軸12の上記中間位置から遠ざかる方向への回転を規制するように、凹部71の底面73は階段状に形成されている。具体的には、凹部71は、凹部71のフランジ部24周方向の一端(図12における左側端)側が相対的に深くなるように、凹部71の底面73が階段状に形成され、凹部71の底面73に複数の段差が形成されている。
制御軸12において、その回転角位置が上記中間位置から遠ざかる方向への回転は、ストッパピン72の先端が凹部71の底面73の段差と係合することで規制される。また、制御軸12はおいて、その回転角位置が上記中間位置に向かう方向への回転は、ストッパピン72の先端が凹部71の底面73の段差と係合することなく底面73をスライドしながら一段づつ上記段差を降りていくので、許容されている。
そして、凹部71の一端(図12における左側端)側にストッパピン72が位置するときに、制御軸12の回転角位置が上述の中間位置に保持される。すなわち、ストッパピン72の先端が凹部71のフランジ部周方向の一端側の側壁71aに突き当たると、この側壁71aと、このときストッパピン72の先端と隣接する底面73の段差との間でストッパピン72の先端が保持され、制御軸12の回転角位置は、上述の中間位置に保持される。
換言すれば、ストッパピン72と凹部71により、ストッパピン72の先端と凹部71とが係合した際に制御軸12が上記中間位置に達するまで制御軸12の上記中間位置に向かう回転のみを許容するいわゆるラチェット機構が構成されている。
このような第5実施形態においても、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、上述した第4実施形態と同様に、内燃機関停止直前における制御軸12の回転角位置がどのような位置にあっても、内燃機関の停止時には、上述の中間位置で、制御軸12の回転角位置を確実に保持することができる。
上記実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
(1) クランクシャフトの回転に連動して作動し、吸気弁又は排気弁を開閉駆動すると共に、制御軸の回転に伴って吸気弁又は排気弁のリフト特性を可変とする内燃機関の可変動弁装置であって、上記制御軸をその回転可能範囲の上限位置及び下限位置にて機械的に係止するストッパ機構を有する内燃機関の可変動弁装置において、上記制御軸と一体となって回転する制御軸側回転部と、該制御軸側回転部を収容する内燃機関本体側の制御軸収容部との間に設けられ、上記制御軸側回転部もしくは上記制御軸収容部のいずれか一方に収容されたストッパピンと他方に形成された凹部とを備えた中間位置保持機構を有し、上記中間位置保持機構は、内燃機関の停止時に、上記ストッパピンの先端が該ストッパピンを収容するストッパピン収容部から突出して上記凹部と係合し、上記制御軸をその回転可能範囲の上限位置と下限位置との間となる中間位置にて保持する。これによって、制御軸の機械的な回転可能範囲の最小側限界位置を、内燃機関の始動時を考慮して設定する必要がなくなり、制御軸の機械的な回転可能範囲の最小側限界位置をより小リフト・小作動角側に設定することが可能となる。そのため、制御軸の制御回転範囲を小リフト・小作動角側へ相対的に拡大することが可能となり、内燃機関の始動性を確保しつつ、内燃機関の燃費向上を図ることができる。
(2) 上記(1)に記載の内燃機関の可変動弁装置において、上記制御軸側回転部は、上記制御軸の外周面から突出して該制御軸の制御軸軸方向の移動を規制するフランジ部であり、上記ストッパ機構は、上記フランジ部の外周に制御軸半径方向外側に向かって突出した突出片と、上記制御軸の回転に伴い該突出片が突き当たる上記制御軸支持部の突出片受け面と、によって構成されている。
(3) クランクシャフトの回転に連動して作動し、吸気弁又は排気弁を開閉駆動すると共に、制御軸の回転に伴って吸気弁又は排気弁のリフト特性を可変とする内燃機関の可変動弁装置であって、上記制御軸をその回転可能範囲の上限位置及び下限位置にて機械的に係止するストッパ機構を有する内燃機関の可変動弁装置において、上記制御軸を回転させる駆動機構の駆動部材と、内燃機関本体側の本体側部材との間に設けられ、該駆動部材もしくは該本体側部材のいずれか一方に収容されたストッパピンと他方に形成された凹部とを備えた中間位置保持機構を有し、上記中間位置保持機構は、内燃機関の停止時に、上記ストッパピンの先端が該ストッパピンを収容するストッパピン収容部から突出して上記凹部と係合し、上記制御軸をその回転可能範囲の上限位置と下限位置との間となる中間位置にて保持する。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置において、上記中間位置保持機構は、油圧を駆動源として、上記ストッパピンの先端を上記ストッパピン収容部から突出させる。
(5) クランクシャフトの回転に連動して作動し、吸気弁又は排気弁を開閉駆動すると共に、制御軸の回転に伴って吸気弁又は排気弁のリフト特性を可変とする内燃機関の可変動弁装置であって、上記制御軸をその回転可能範囲の上限位置及び下限位置にて機械的に係止するストッパ機構を有する内燃機関の可変動弁装置において、上記制御軸と一体となって回転する制御軸側回転部と、該制御軸側回転部を収容する内燃機関本体側の制御軸収容部との間に設けられ、上記制御軸側回転部に形成された長穴状の凹部と、上記制御軸収容部に収容されたストッパピンと、を備え、内燃機関の停止時に、上記ストッパピンの先端が該ストッパピンを収容するストッパピン収容部から突出して上記凹部と係合し、上記制御軸をその回転可能範囲の上限位置と下限位置との間となる中間位置にて保持する中間位置保持機構を有し、上記ストッパピンの先端が上記凹部と係合した際に、上記制御軸が上記中間位置に達するまで上記制御軸の上記中間位置に向かう方向の回転を許容しつつ、上記制御軸の上記中間位置から遠ざかる方向への回転を規制するように、上記凹部の底面は階段状に形成され、上記ストッパピンの先端が上記凹部の底面の段差と係合することで、上記制御軸は上記中間位置から遠ざかる方向への回転が規制され、上記ストッパピンの先端が上記凹部の一端の側壁に突き当たることで、上記制御軸は上記中間位置にて保持されている。
12…制御軸
24…フランジ部
25…フランジ受け部
31…ストッパピン収容部
32…ストッパピン
33…凹部
24…フランジ部
25…フランジ受け部
31…ストッパピン収容部
32…ストッパピン
33…凹部
Claims (5)
- クランクシャフトの回転に連動して作動し、吸気弁又は排気弁を開閉駆動すると共に、制御軸の回転に伴って吸気弁又は排気弁のリフト特性を可変とする内燃機関の可変動弁装置であって、
上記制御軸をその回転可能範囲の上限位置及び下限位置にて機械的に係止するストッパ機構を有する内燃機関の可変動弁装置において、
上記制御軸と一体となって回転する制御軸側回転部と、該制御軸側回転部を収容する内燃機関本体側の制御軸収容部との間に設けられ、上記制御軸側回転部もしくは上記制御軸収容部のいずれか一方に収容されたストッパピンと他方に形成された凹部とを備えた中間位置保持機構を有し、
上記中間位置保持機構は、内燃機関の停止時に、上記ストッパピンの先端が該ストッパピンを収容するストッパピン収容部から突出して上記凹部と係合し、上記制御軸をその回転可能範囲の上限位置と下限位置との間となる中間位置にて保持することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 上記制御軸側回転部は、上記制御軸の外周面から突出して該制御軸の制御軸軸方向の移動を規制するフランジ部であり、
上記ストッパ機構は、上記フランジ部の外周に制御軸半径方向外側に向かって突出した突出片と、上記制御軸の回転に伴い該突出片が突き当たる上記制御軸支持部の突出片受け面と、によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。 - クランクシャフトの回転に連動して作動し、吸気弁又は排気弁を開閉駆動すると共に、制御軸の回転に伴って吸気弁又は排気弁のリフト特性を可変とする内燃機関の可変動弁装置であって、
上記制御軸をその回転可能範囲の上限位置及び下限位置にて機械的に係止するストッパ機構を有する内燃機関の可変動弁装置において、
上記制御軸を回転させる駆動機構の駆動部材と、内燃機関本体側の本体側部材との間に設けられ、該駆動部材もしくは該本体側部材のいずれか一方に収容されたストッパピンと他方に形成された凹部とを備えた中間位置保持機構を有し、
上記中間位置保持機構は、内燃機関の停止時に、上記ストッパピンの先端が該ストッパピンを収容するストッパピン収容部から突出して上記凹部と係合し、上記制御軸をその回転可能範囲の上限位置と下限位置との間となる中間位置にて保持することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 上記中間位置保持機構は、油圧を駆動源として、上記ストッパピンの先端を上記ストッパピン収容部から突出させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
- クランクシャフトの回転に連動して作動し、吸気弁又は排気弁を開閉駆動すると共に、制御軸の回転に伴って吸気弁又は排気弁のリフト特性を可変とする内燃機関の可変動弁装置であって、
上記制御軸をその回転可能範囲の上限位置及び下限位置にて機械的に係止するストッパ機構を有する内燃機関の可変動弁装置において、
上記制御軸と一体となって回転する制御軸側回転部と、該制御軸側回転部を収容する内燃機関本体側の制御軸収容部との間に設けられ、上記制御軸側回転部に形成された長穴状の凹部と、上記制御軸収容部に収容されたストッパピンと、を備え、内燃機関の停止時に、上記ストッパピンの先端が該ストッパピンを収容するストッパピン収容部から突出して上記凹部と係合し、上記制御軸をその回転可能範囲の上限位置と下限位置との間となる中間位置にて保持する中間位置保持機構を有し、
上記ストッパピンの先端が上記凹部と係合した際に、上記制御軸が上記中間位置に達するまで上記制御軸の上記中間位置に向かう方向の回転を許容しつつ、上記制御軸の上記中間位置から遠ざかる方向への回転を規制するように、上記凹部の底面は階段状に形成され、
上記ストッパピンの先端が上記凹部の底面の段差と係合することで、上記制御軸は上記中間位置から遠ざかる方向への回転が規制され、上記ストッパピンの先端が上記凹部の一端の側壁に突き当たることで、上記制御軸は上記中間位置にて保持されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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JP2007236069A JP2008101611A (ja) | 2006-09-21 | 2007-09-12 | 内燃機関の可変動弁装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
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JP2010180764A (ja) * | 2009-02-05 | 2010-08-19 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の可変動弁装置 |
WO2019214629A1 (zh) * | 2018-05-08 | 2019-11-14 | 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 | 阀针组件以及具有该阀针组件的电子膨胀阀 |
-
2007
- 2007-09-12 JP JP2007236069A patent/JP2008101611A/ja active Pending
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WO2019214629A1 (zh) * | 2018-05-08 | 2019-11-14 | 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 | 阀针组件以及具有该阀针组件的电子膨胀阀 |
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