JP4524191B2 - ロータが制御された変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の変速レンジ内で、無段階で無限に小さい変速比の変更を行いうるロータ被動連続可変変速機(CVT)に関する。
一定の入力速度から、許容し得る線形な連続可変出力の回転角速度、およびトルクを発生するような多くのCVT装置が、従来、何年もにわたって提案され、開発されてきた。
これらの変速装置に対する基本的な開発手法は、当初は、例えばカム、溝付きプレート、結合装置、偏心太陽ギア、非円形ギア、オービタル装置、ユニバーサルジョイント、クランク、カムなどの角速度発生装置を使用して、単一の入力回転角速度を変速装置の多数の並列行程に適用して、入力角速度に適切に同調された各行程において、パルスまたはサイクル角速度(速度加速および減速サイクル)を発生しようとするものであった。
次いで、この変速装置の行程からのパルスまたはサイクル角速度は、選択的な抽出装置、例えばオーバーランニング・クラッチ(過走継手)またはスプラグ・クラッチおよび/または差動ギアを駆動するのに使用される。これら選択的な抽出装置は、並列行程の被動サイクルの最大部分を抽出して、調整された角速度出力を発生する。次いで、この角速度出力は、変速装置の出力行程で再び組み合わされ、変速装置の出力角速度を発生するようになっている。
このような装置の例、特にカムに基づく無段変速機に関連する例は、特許文献1〜3に記載されている。
従来技術の上記無段変速装置に関連する一般的な問題は、次の如くである。すなわち、カムフォロワーは、カムと1つの点だけで接触し、このような点接触は、許容できないほど高い応力を生じさせ、そのため、自動車またはトラック用の大動力の用途で使用することが不可能となっている。
この問題は、特許文献3の発明によって、一部が解決されている。この発明では、ステップつきカムロータを設け、このカムロータ上において、カムフォロワーとのライン接触を、各ロータステップで維持し、かつあるステップから次のステップへの移行時に、フォロワーとカムとのポイント接触を生じさせている。従って、問題は部分的にしか解決されておらず、離散的なステップの固定ギア比の変速装置に関してしか解決されていない。
特許文献1では、完璧に円形のカムを使用することによって、ポイント接触の問題を解決しようとしている。カムの回転軸を再位置決めすることによって、この円形カムの偏心オフセット量を調節できるようになっている。このタイプの装置の円形カムプロフィルは、リップル状の出力角速度を発生させ、そのため、許容できない振動が生じる
従来の変速装置で使用されているカム形状のロータプロフィルは、カムフォロワーとのライン接触を可能にするように、ロータの長手方向にわたって、特定に定められた線形なスケーリングをできない。
更に従来の変速装置では、カムフォロワーは、カムに当接しながら、クランクのレバーのタングに取り付けられた状態で、クランク作用またはレバー作用を生じる振動シャフトに取り付けられている。このレバーまたはクランク作用は、カムの運動が、レバーまたはクランクの角運動に線形状に接続されていないので、カムのリフト運動を振動シャフトの回転運動に線形変換することはできず、従って、カムリフトレートが一定となっている結果、振動シャフトに一定の角速度が生じることはない。
従来技術の例におけるこの問題を克服するために、カムリフト量は、非線形なクランクまたはレバーの変換を保証するように、一定でないリフト量が生じるように変形されている。
従来のその他の装置は、ギアを使用するだけでなく、線形運動を回転運動に変換するためのラックとピニオン装置も使用している。そのため、ギアインターフェースで大きい応力が生じる。実際のクランク/レバー装置が極めて短い場合、極めて大きい応力が生じるか、または大動力の用途では、ギア/ラックとピニオン装置が極めて大きくなったりする。
従来の変速装置のいずれも、スプラグクラッチを使用していること、また、カムフォロワーは、カムリフトストロークにおいて、カムを駆動できないことに起因し、双方向に動力を伝達することを考慮していない(すなわち、エンジンブレーキを実施することはできない)。
従来技術の一般的な状態により、例えば、一定の角出力速度が重要ではない小動力の用途、例えば自転車で使用するのに適する発明となっている。
従来の変速装置は、無段変速機が振動を防止するために、出力角速度において、極めて高い一貫性を提供しなければならない大動力の高速用途にも適しておらず、応力集中を最小にするには、適度にコンパクトにできないので、変速装置は、変速業界において経済的に有効ではない。
米国特許第6,425,301号明細書 米国特許第4,487,085号明細書 米国特許第2,159,739号明細書
本発明のロータ制御変速装置は、(イ)入力および出力シャフトと、(ロ)長手方向部分にわたって、均一かつ線形なテーパが付けられており、入力シャフトと共に回転できるように係合した細長いカム状のロータと、(ハ)ロータのまわりの構造内に配設され、ロータによって往復動され、ロータの表面に当接し、ロータ表面上の円周方向行路内で回転するトレッドを有するローラーを備える複数のカムフォロワーユニットと、(ニ)カムフォロワーユニットに係合自在であり、カムフォロワーユニットによって、部分的に回転される角速度抽出装置と、(ホ)角速度抽出装置を駆動して、出力シャフトに出力速度を発生させるための手段と、(ヘ)ロータとカムフォロワーユニットとの間相対運動を生じさせ、入力シャフトと出力シャフトとの回転比を変えるための手段と、(ト)ローラートレッドとローラー表面との接触を維持するための手段とを備えている。
前記カムフォロワーユニットは、ローラーを備え、このローラーは、前記ロータの表面とライン接触する平坦なトレッド表面を有すると共に、前記ロータのテーパ付き表面と平行な軸線で、前記ロータの表面上の円周方向のパス内で回転自在となっている。
前記カムフォロワーユニットは、複数のローラーを備え、これらのローラーは、ローラー接触手段により、ローターのテーパー付き表面と平行に保持された共通軸線を中心として、ローターの表面上で回転自在となっており、前記接触手段のトレッド接触ポイントは、前記ローラーの共通回転軸線と平行なローター上のライン内にある。
前記カムフォロワーユニットにおけるローラー接触種手段は、車軸を支持するローラーキャリアを備え、前記車軸上で各ローラーは、自由に回転でき、さらに各ローラーは、このローラーの回転軸線と直角な軸線で枢動できるよう、前記カムフォロワーユニットの残りのユニットに取り付けられている。
前記ローラー接触手段は、前記カムフォロワーユニットを前記ローターに向けて押圧する押圧手段を備えている。
本発明の好ましい実施例では、前記ローターの断面のカムプロフィルに従う時の前記各カムフォロワーは、ローターの軸線に対して、径方向に往復動自在であり、更に前記カムフォロワーのラジアル運動を、これらカムフォロワーが駆動する前記抽出装置の部品の部分回転運動に線形変換するための相互作用部品を備える。
前記ロータには、一端部における広い断面領域から、他端部における狭い断面領域まで、テーパが付いており、前記ロータの均一な断面の周辺プロフィルは、ロータの角度の対応する変化で、一定のレートにてそれぞれ線形に増加し、ロータのまわりの特定のカムフォロワーユニットのローラーのパスに、それぞれの抽出装置は、係合する周辺部分と一致するカムリフトの部分を有し、前記一定のレートは、前記ロータの前記広い断面領域からより狭い断面領域まで、線形に減少している。
前記角速度抽出装置は、スプラグクラッチである。このスプラグクラッチは、スプラグクラッチを介して駆動シャフトに接続されたカムフォロワーユニットを具備している。前記駆動シャフトは、固定された駆動ギアを担持している。前記駆動ギアは、それぞれ、共通する出力ギアと噛み合っている。
前記各カムフォロワーユニットは、前記ロータの回転軸線に対して、径方向に移動自在な線形運動伝達機とロッカー装置とを備え、このロッカー装置は、前記運動伝達機に枢着され、ピボットのヘッドを備え、前記ピボットのヘッドは、駆動シャフト上で自由に回転自在である。従って、前記運動伝達機のラジアル運動は、前記スプラグクラッチを介して、前記駆動シャフトの部分角速度回転に変換される。
前記各カムフォロワーユニットの線形変換相互作用部品は、線形運動伝達ガイドを備え、この伝達ガイドに、前記ローラーキャリアが枢着されると共に、このガイド上で、前記運動伝達機がスライド可能に移動自在であり、更に前記線形変換相互作用部品は、線形運動補償クサビを備え、このクサビは、前記伝達機のガイドのラジアル運動方向と実質的に直角な方向に、前記伝達機ガイド上の表面と前記運動伝達機上の表面との間に、スライド自在に位置している。前記線形変換相互作用部品は、更に前記ロッカー装置の回転運動と、前記伝達機ガイドの線形運動との間の非線形変換を補償するよう、前記2つの部品の間で、前記クサビを移動させるための手段を備えている。
本発明の一形態における前記共通出力ギアは、前記無段変速装置の出力シャフトに固定されている。
本発明の一形態では、前記無段変速装置の出力シャフトは、その固定された出力ギアを通る駆動シャフトのいずれか1つの延長部であり、前記変速装置の入力シャフトは、前記ロータのより狭い断面の端部を貫通し、この端部から突出し、前記駆動シャフトの出力ギアに噛合する前記共通ギアは、軸方向ボアを有し、前記変速装置は、エンジンブレーキシステムを備え、このエンジンブレーキシステムは、前記入力シャフトの延長部による作用を受けるケージ付き遊星ギアシステムと、共通ギアと、前記共通ギアのボアを回転自在に貫通し、前記遊星ギアシステムまで延びるシャフトに設けられたブレーキ装置とを備え、前記ブレーキ装置は、前記ロータから、前記カムフォロワーユニットを介して、再び前記駆動シャフトの出力ギアまでの循環動力ループを形成し、かつ、前記遊星ギアシステムのケージを制御自在に制動し、前記変速装置の出力シャフトから、この変速装置を介して、前記入力シャフトまで順方向に動力を伝達するようになっている。
この無段変速装置は、第2の形態のエンジンブレーキシステムを備え、このシステムでは、前記カムフォロワーのロッカー装置は、前記ピボットヘッドを支持するスリーブを備え、このスリーブは、前記駆動シャフト上で自由に回転自在であり、前記スプラグクラッチは、前記スリーブの一端と前記駆動シャフトとの間で作用するように接続されており、前記ロッカー装置が第1クラッチプレートに解放自在に係合できる、前記スリーブの第2端部に設けられた第1クラッチプレートを備え、前記スリーブの第2端部は、チューブシャフトの第1端部に固定されており、このチューブシャフトは、前記駆動シャフト上で自由に回転自在であり、その第2端部にギア装置の固定されたベベルギアを支持しており、前記ギア装置は、前記駆動シャフトの回転方向に対する前記第2クラッチプレートの回転方向を反転するようになっており、更に前記ロッカー装置は、前記カムフォロワーのストロークのドロップ方向に限り、前記第2クラッチプレートを前記第1クラッチプレートに係合させ、前記無断変速装置の出力シャフトから前記ロータに動力を伝達させるように、エンジンブレーキ中に、回転中のロータから、タイミングが制御される制御手段を備えている。
このエンジンブレーキシステムのために前記ロータには、一端部の広い断面領域から、他端部の狭い断面領域まで、テーパが付いており、前記ロータの均一な断面の周辺プロフィルは、ロータの角度の対応する変化で一定のレートにて、それぞれ線形に増加し、ロータのまわりの特定のカムフォロワーユニットのローラーのパスに、それぞれの抽出装置が係合する周辺部分に一致するカムリフトの部分を有し、前記一定のレートは、前記ロータの前記広い断面領域から、より狭い断面領域まで線形に減少している。
本発明の第2の形態では、無段変速装置は、2つの対向する平行な側壁を有するハウジングを備え、前記側壁にロータが位置し、更にこの壁を貫通しており、更に前記ロータの両側に、ローラーが支持された2つのカムフォロワーユニットを備え、各カムフォロワーは、回転自在な歯付きローラーを支持しており、更に変速装置の出力シャフト上で自由に回転自在であり、各々の周辺に部分的に歯が付けられたローラーに固定された2つのベベルギアと、このベベルギアに回転自在に噛み合うと共に、前記アセンブリのケージに取り付けられたピニオンギアと、前記ベベルギアのローラーおよび前記変速装置の出力シャフトの各々に係合するスプラグクラッチと、各々の一端が前記ベベルギアのローラーに固定され、かつ係合し、このローラーの上を反対方向に通過する2つの非弾性可撓性部材を備え、前記部材の自由な第2端部は、ハウジング内の子知恵された構造体に固定されており、よって、前記ロータ上で前記カムフォロワーが往復動する際に、前記ロータ上の往復動するカムフォロワーの180°の一定のリフトレートの期間中に、前記ベベルギアが、シャフト上で両回転方向に振動させられるようになっている。
前記ローラーは、チェーンスプロケットであるのがよく、前記可撓性部材は、チェーンでよい。
前記カムフォロワーユニットは、前記ハウジング内の固定された構造体に枢着されたスイングアーム装置上に支持するのがよい。
前記遊星ギア装置は、孔付きスプロケットから構成でき、このスプロケットに係合するシャフト上で、ピニオンギアは回転自在となっている。
この無段変速装置は、前記ケージスプロケットに係合する張力スプロケットを有し、前記スプラグクラッチが前記出力シャフトに係合する際に、前記張力スプロケットは、前記チェーンの張力を維持するよう、両方向への回転を防止するように、押圧力が加えられている。
本発明の無段変速装置の第3の実施例では、この無段変速装置は、間にロータ)が位置する2つの対向する平行な側壁を有するハウジングと、前記ロータのまわりに等しく離間する、少なくとも2つのクランク状の角速度プロフィル発生器とを備え、各プロフィル発生器は、2つの離間する平行なクランクアームを有し、更に前記アームの共通する端部を接続するブリッジ部材と、前記アームの端部の中間において、共通軸線上で前記アームに位置し、このアームから外側に突出すると共に、対向するハウジングの壁において、回転できるようにジャーナル支持されたピボットトラニオンと、前記抽出装置の各々に係合する駆動ホイールと、前記駆動ホイールのいずれかに、前記無段変速装置の出力シャフトが固定された状態で、駆動ホイールの各々に係合したエンドレス可撓性駆動要素とを備えるものとされている。
前記カムフォロワーユニットは、前記クランクアームの間で延び、かつこれらクランクアームの自由端に向かって枢着されており、前記ローラーは、前記ロータの表面にライン接触している。
前記各カムフォロワーユニットは、共通軸線上に位置し、前記クランクアームに枢動自在に係合した、反対方向に突出するシャフトを有するローラースイベルと、前記スイベルのシャフト軸線と直角な共通軸線上で、前記スイベルから外側に突出するローラー車軸を備えるものとすることができ、前記車軸上には、前記ローラーの各々が回転自在に位置し、前記ローラーの接触押圧手段が、前記カムフォロワーユニットを前記ロータに向けて押圧するよう、前記ローラーのスイベルと固定されたハウジング構造体との間で作用するスプリングとなっている。
前記角速度プロフィル発生器のクランクアームのアームは、前記ロータの回転軸線と直角な平面に位置する平らなプレートから製造することが好ましい。前記各カムフォロワーの相互作用する線形変換部品は、前記クランクアームの弧状スロットと、前記各ローラースイベルシャフトに回転自在に位置すると共に、カーブしたアームスロット内にスライド可能に位置する弧状の駆動セグメントと、この弧状駆動セグメントの外側において、前記スイベルシャフトの各々に回転自在に位置する平行な側面が設けられたガイド要素とである。前記ガイド要素は、前記ロータの軸線方向と直角な延伸方向に、平行な側面が設けられたスロット内でスライド可能に係合する。
次に、添付図面を参照し、非限定的な例のみにより、本発明の実施例について説明する。
図1には、図1〜図9までに亘る連続可変変速装置10が示されている。この変速装置10は、ロータ12と、この実施例では3つの駆動シャフト装置14とを備えている。駆動シャフト装置は、ロータ12を中心として、120°の間隔で互いに離間している。
図2〜図4に示すようなロータ12には、高変速比端部16における広い断面から、低変速比端部18における狭い断面まで、均一なテーパがつけられている。
ロータ12は、角速度入力シャフト20と一体的にされており、この入力シャフト20に対して偏心している。ロータ12は、図3および図4に示すように、その全長にわたって、断面が均一なカム形状とされている。
図3および図4のカムの断面形状は、ロータを中心とする120°の位置において、3つの駆動シャフト装置14を作動させるようになっている。
カム状ロータ12の断面の周辺プロフィルは、図3および図4に示すプロフィルに限定されず、下記の記載から明らかとなるように、無段変速装置で使用される駆動シャフト装置14または同等部材の数に応じて決まる。
ロータ12は、その両端において、多部品のカウンターウェイト22を支持している。このカウンターウェイトは、ロータカムの偏心的に変位する質量部材の回転をバランスさせるよう、入力シャフト20に固定されている。
ロータ入力シャフト20は、図5に示すように、ベアリング24内で回転するようにジャーナル支持されており、ベアリング24は、カウンターウェイトに隣接するシャフト20に位置するガイドディスク26内に支持されている。カウンターウェイトは、ロータフシャフト20に固定されている。
図5に示すように、ディスク26は、変速装置のフレームに固定されたガイドチューブ27内にスライド自在に設けられている。ディスク26は、チューブの各々にあるキー(図示せず)と係合している。チューブは、これらチューブ27に対してディスクを回転させないように、ディスクを保持するよう、チューブの全長にわたって延びている。
スプラインが設けられた角速度駆動シャフト28が、ボア30内に位置し、ロータ入力シャフト20を貫通して、このボアから突出している。図1内の左側に示すシャフト28の突出端部は、使用の際に、原動機、例えば自動車のエンジンによって駆動される。
駆動シャフト装置14は、いずれも同一であり、各駆動シャフト装置は、図1、図5および図6に示すように、固定された出力ギア34を支持する段付き駆動シャフト32と、このシャフトに固定されたスプラグクラッチハウジング36と、スプラグクラッチ38と、カムフォロワーロッカー(揺動)装置40とを備えている。
駆動シャフトの各出力ギア34は、変速装置の出力ギア42と噛合している。ギア42は、出力シャフト44に固定されており、出力シャフト44は、図5に示すように、1つ以上のベアリング46内に回転自在に支持されている。ベアリング44は、変速装置のフレーム(図示せず)内に取り付けられている。
図5に示すように、組み立てられた駆動シャフト32において、ハウジング36内に、スプラグクラッチ38が設けられ、クラッチ38の外側レースは、キー(図示せず)によってハウジングにロックされており、内側レースは、ロッカー装置40上のカップ48に固定されている。シャフト32の対角ステップの両側において、ベアリング上でロッカー装置40は回転自在となっている。
このロッカー装置40は、図6に示すように、ロッカーアーム50を有し、このロッカーアームは、カムフォロワーユニット54の部品である円筒形ロッカー52を支持している。
カムフォロワーユニット54は、図7および図8に示すように、カムフォロワーローラー56と、線形運動伝達機58と、伝達機ガイド60と、線形運動補償クサビ62とを有している。
ローラー56は、図7に示すように、スイベルブリッジ64に係合する共通車軸上で、回転自在である。このブリッジ64は、弧状の上方表面を有し、カーブしたスロット66が中心に位置している。
線形運動伝達機58のガイド60は、図7に示すようにU字形であり、底部の下面に、図示されていないスロットを有し、このスロットは、ローラーブリッジ64の弧状の上方表面に対して相補的にカーブしている。このスロット内には、ブリッジが位置し、ピボットピン68(図8参照)によって、ブリッジは所定位置に保持されている。ピボットピボット68は、スロット66を貫通し、ブリッジおよびそのローラー56が、ローラー56の車軸に対して直角な軸線を中心として旋回できるようになっている。
ローラー56のこのような旋回能力によって、ローラー56は、ローラーのカム状表面とライン接触し続けることが可能となっている。一方、ロータ12は、使用時に回転し、ロータに対して軸方向に移動するが、このようにローラー56が旋回できることが、本発明にとって基本的なこととなっている。
クサビ62は、その上方傾斜表面に中心に位置するバットレス状の構造体70を備え、この構造体70からアームが突出している。このアームの自由端は、アームの軸線に直角なフォロワーピン72を支持している。組み立てられたカムフォロワーユニット54内では、伝達機ガイド60の水平上方表面にクサビの下面がスライド自在に位置している。
ガイド60のアームは、図8に示すように、ガイド上の切り妻状フランジ74内の孔をスライド可能に貫通している。変速装置の固定されたフレーム部品78内のカーブしたスロット76には、ピン72がスライド可能に係合している。
線形運動伝達機58は、2つの同じ形状の孔が設けられた本体80および82から構成され、これら本体の各々は、ロッカーアーム50の両側において、ロッカー装置40の円筒形ロッカー52の突出端部に回転自在に係合している。本体80および82の下面は、バットレス構造体70の両側において、補償クサビ62の角度のついた上方表面に相補的な角度がついており、この上方表面に当接している。
補償クサビ62の上面の角度は、特定の変速装置のロッカー52が取り付けられている駆動シャフト32の軸線から測定したときの、ロッカー52の運動半径、およびストローク長さに応じて、変速装置ごとに変わる。
複合線形運動伝達機58は、伝達機ガイド60の直立アームに対して、かつこれらアームの間で、垂直方向に往復動自在にスライド可能となっており、かつ図8に示すように、クサビ62の上方表面上で、水平方向にスライド可能になっている。
図8に示すように、U字形フレームブラケット86の下面の構造体(図示せず)と複合運動伝達機58の上方表面との間に、圧縮スプリング84が設けられている。このスプリングは、カムフォロワーユニット54のすべての部品を、ロータに向けて押圧し、ローラー56とロータのカム状表面のライン接触を保証すると共に、使用時のロータの高速角速度回転運動中のローラー56のバウンドを防止している。
図示していない変速装置のフレームとリンクアーム90のペアとの間に、二次押圧スプリング88(図9に最良に示されている)が、張力のかかった状態で接続されている。リンクアーム90は、その中心部および端部において隣接するカムフォロワーユニット54の運動伝達機58のガイド60に接続され、カムフォロワーユニットを、ロータ12に向けて更に押圧するようになっている。
単一のローラー54を使用する際、または図面に示されているように、2つのローラーを使用する際にも、これらのローラーが回転自在となっているロータのテーパにより、各ローラーのロータの表面との接触ラインは、差動回転速度を受ける。この接触ラインは、ローラーのトレッドのスリップを生じさせるラインの全長にわたって延びている。
このスリップによって生じる摩擦で誘導された熱の発生が問題である場合、図7aに示すような複合ローラー56を設けることによって、その発熱を大幅に低減できる。図7aのローラー56は、多数の独立して回転自在なディスク状のローラーを有し、各ローラーは、ロータ12と点接触するカーブしたロータ接触トレッドを有し、ローラーの種々の接触ポイントは、ロータとライン接触するローラー内に効果的に留まるライン上に位置している。
本発明のCVT変速装置10が作動している間、ロータ12のプロフィル形状およびスプリング84および88の押圧力によって、カムフォロワーユニット54は、入力駆動シャフト28の軸線とおおむね直角なラジアル方向に往復動される。
カムフォロワーユニット54によるカムリフト運動のロッカー装置40の角速度回転への線形変換を保証するために、運動伝達機58は、ロッカー装置のアップストロークにおいてクサビ62の傾斜表面に当接するので、ロッカー装置40の角速度回転を効果的に速め、これによって、線形変換の主要な部分は解決される。
線形変換における残りのエラーを補償するために、クサビ62は、ピン72の水平運動により、短いストローク長さ(+2mm〜−1mm)にわたって、伝達機のガイド60の底部と、運動伝達機58との間でスライド可能に往復動されながら、線形運動伝達機ガイド60により、カーブしたフレームスロット76内で上下運動される。この線形変換は、カムフォロワーユニット54の作動に関連して、下記のように数式でより明瞭に説明できる。
図5に示すように、入力シャフト20のボア30を通過する水平ラインを中心として、ロータ12は対称的となっている。この場合、図8に示すように、カムフォロワーの最大リフト量、およびゼロ速度の位置が、カム表面と図の左にあるライン92との交点にあり、使用時に、カムが回転するときの右側での最小リフト量およびゼロ速度位置は、ロータの長手方向内の任意のポイントにある。
同様に、下記の数式により、カムフォロワーユニットがより完全に説明されることと思う。
図9から明らかなように、ローラー56およびこれらが作用するカムフォロワーユニット54の3つの組の各々は、入力駆動シャフト28が回転するごとに、ロータによって1回往復動させられ、この場合、カムフォロワーユニット54のアップストローク中に、ロッカー52に伝達動力が加えられる。出力シャフト14上のスプラグクラッチ38は、ロータとカムフォロワーユニット54のローラー56との接触ラインの最大速度期間中にしか、ロッカー装置40のカップ48と、これらロッカー装置が設けられている出力シャフトハウジング36とを係合させないようになっている。
後述するように、本発明のこの実施例におけるロータ12のカムプロフィルは、最大線形角速度の120°の時間だけでなく、最小の線形角速度の120°も提供し、最小各速度は、カムフォロワーユニット54の部品を通して、駆動シャフト32、およびこれらシャフトが支持する駆動ギア34に伝えられる。
変速装置の出力ギア42を中心とする120°のインターバルで駆動シャフト32が離間している状態において、ギア42は、増分的な回転セグメント(この時間はそのときのロータの軸方向位置によって決まる)で逐次回転され、変速装置の出力シャフト44の線形な角速度を出力する。
変速装置の入力/出力比は、ローラーセットのローラー56に対して、スプラインの設けられた被動入力シャフト28上で、ロータ12のアンセブリを前後に移動させることにより、その変速装置のレンジにわたって変更される。ロータは、適当な制御手段、例えばリードネジ装置または同等物により、ローラーに制御可能に移動される。
本発明の無段変速装置の図10の実施例では、遊星ギアシステム94とブレーキディスク96とを備えるエンジンブレーキ装置を有する、図1の変速装置を示している。
図11には、遊星ギアシステム94が示されている。この遊星ギアシステム94は、本発明のこの実施例では、ロータ12を完全に貫通するスプラインが設けられた入力駆動シャフト28によって駆動される第1太陽ギア98と、第2太陽ギア100と、互いに取り付けられ、太陽ギア98および100とそれぞれかみ合う遊星ギア102および104の2つのペアを備えている。遊星ギアのペア102および104は、遊星ケージ94のサイドプレート106および107に固定され、これらを架橋するシャフト上で回転自在となっている。
図1の無段変速装置のギア42は、このエンジンブレーキシステムでは、ギア108に置換されており、このギア108は、遊星ケージの外側サイドプレート107に固定されると共に、管状シャフト110のための大径ボアを有する。管状シャフト110は、ボアを回転自在に貫通し、ギア108の両側にてブレーキディスク96および遊星システムの態様ギア100に固定されている。
本発明のこの実施例における無段変速装置の出力シャフト112は、図10および図11に示すように、3本の出力シャフト32のうちのいずれかの1つの延長部として設けられている。
ブレーキディスク96は、従来のディスクブレーキ装置、またはトラック業界における制動機として知られているものにより制動できる。
使用時において、本発明の無段変速装置を有する車両が、下り坂を走行していてエンジンブレーキが必要なときには、ブレーキディスク96を制動し、図12に略図で示すように、無段変速装置10を介し、変速装置の出力シャフト112に対して、車両の車輪により動力を前方向に加える。
ディスク96を制動することにより、抵抗トルクが発生し、その結果、遊星システムを介して、太陽ギア98に動力が加えられ、従って、スプラインが設けられた駆動シャフト28により、ロータ12および駆動シャフト28を介して、車両のエンジンに動力が加えられる。この間、図12内で点線の矢印で示すように、ロータからカムフォロワーユニット54を介して、ギア34に循環動力ループが形成される。
出力シャフト112から、制動ブレーキ96および車両のエンジンへ加えられる動力の分布の制御は、カムフォロワーユニット54、それらの出力シャフト32、および変速装置の出力シャフト112を介して、循環動力効果を生じるように、遊星システム94内の太陽ギアと遊星ギアを適当に選択することによって達成できる。
ここで、エンジンブレーキ中のカムフォロワーユニット54を介する動力伝達は、動力が駆動シャフト28によって供給される場合、図1を参照して説明したように、通常の動力伝達と同じ方向に行われることに留意すべきである。
上記ブレーキシステムによって、無段変速装置は、両方向への動力伝達に適合させる必要性を生じることなく、エンジンブレーキをかけることを可能にしている。
図13および図14には、本発明の無段変速装置の第3実施例が示されている。この無段変速装置は、各出力シャフト32に、ギア装置114と間欠作動可能なクラッチ116を含む第2の形態のエンジンブレーキシステムを備えている。
図1の実施例を参照して説明したように、本発明の無段変速装置を介して、車両のエンジンから、その車輪に動力が伝達されているときには、ロータ12の動力は、アップストローク方向にカムフォロワー54を駆動する。
図13および図14に示すように、本発明の第2のエンジンブレーキシステムを使用しているときは、カムフォロワー54からロータへ動力を伝達する必要がある。フォロワーがアップストローク時には、ロータを引くことはできないので、このことは、カムフォロワー54のダウンストローク中にしか行うことはできない。
図12および図13の本発明の第2エンジンブレーキシステムは、上記のように、各駆動シャフト32において、ギア装置114と、間欠動作可能なクラッチ116とを備えるものとして示されている。ギア装置114は、2つのベベルギア118および120と、2つのピニオンギア122とを備え、これら2つのピニオンギアは、共通車軸124上でベベルギアの間で自由に回転自在である。共通車軸124は、図13に示すように、駆動シャフト32を通過させるための孔が開けられたセンターピースを有する。
ベベルギア118は、駆動シャフト32に固定され、ベベルギア120は、クラッチ116の後部プレートに取り付けられた管状シャフト126に固定された状態で、ピニオンと噛み合っている。ギア装置の目的は、エンジンブレーキ中に、駆動シャフトの回転方向に対して、ロッカー装置40の部分回転方向を反転させることであり、駆動シャフト上にロッカー装置が位置し、車両の車輪によって回転される駆動シャフト34がクラッチ116の作動中に限り、ロッカー装置40のロッカー52に、ダウンストローク時に動力を加えるようになっている。
図3を参照して上に説明したように、図では、ロータ12のカムプロフィルは、ライン92を中心として対称的となっている。この場合、無段変速装置を介する通常のエンジン駆動時のライン92の第1の側のプロフィルは、ロータに動力が加えられたアップストローク時に、カムフォロワーを上昇させる。カムの第2の側は、ダウンストローク時にスプリング押圧されたカムフォロワーを支持しているだけである。通常の前方方向への駆動時には、クラッチ116は起動されない。
エンジンブレーキを起動すると、エンジンブレーキ中は、永続的に回転するベベルギア120、およびそれによって駆動される後部クラッチプレートにより、ロータ12を介し、カムフォロワー54によって車両の車輪の動力を伝達しなければならない。
クラッチは、ロータが回転するごとに、1回だけ、図示していないタイミング装置を介して、ロータにより作動され、次に、ダウンストロークにおいて、ロータのカムプロフィルの第1の側における120°のリフト部分に対応するロータカムプロフィルの第2の側の部分に、カムフォロワー54が従う間に限り、クラッチ116が作動される。従って、3つのクラッチが、エンジンブレーキ中にスプラインの設けられた入力シャフト28が1回回転すると、360°の完全な回転に対し、ロータに順次動力を加える。
120°の作動期間は、ロータで作動されるタイミング装置により、タイミング制御しながら、クラッチ116を電子的に、または係合可能なカム装置によって、機械式に作動させることができる。
次に、数学的モデルによって、図1の変速装置の実施例におけるロータ12の条件について説明する。
ロータ12の基本的な条件は、出力シャフト44において、変速装置により、一定の角速度を提供することである。これを達成するには、上記のように、カムフォロワーユニット54の各々が、入力シャフト28の完全な1回転中に、ロータ12の各120°の回転に対し、出力ギア34に駆動動力を与えなければならない。
カムフォロワーユニット54が順次検出する、ロータ12の各120°の回転部分の間で、カムフォロワー伝達ガイド60およびクサビ62は、線形運動伝達機58の一定の線形速度の運動を発生しなければならない。
エンジンブレーキ中、図10および図12を参照して説明したように、通常の出力シャフト112および44から、無段変速装置に動力を伝達しなければならない場合、カムフォロワーユニット54は、一定の同じ線形加速度で、アップストローク時に、カムフォロワーユニット54に、動力を加えるのに使用される動力以外の、ロータの120°のプロフィル部分で、ロータに制動力を加えなければならない。
これを行うには、図3におけるライン92の両側で、ロータのプロフィルを対称的にしなければならない。これを達成するための数学的な関数は、次のとおりである。
Figure 0004524191
ここで、αは、図17に示すようなロータ12の回転角位置、
Rは、ロータの角度αの関数として示されるロータの半径(mm)、
startは、一定のロータリフト、すなわちドロップ率のロータ断面のスタート時における一定のロータの半径(mm)、
incは、αの度に対する一定の半径の増加量(すなわち単位mm/度)である。
式Aは、αが30°〜150°のときに当てはまるので、対称的なプロフィルを形成するには、210°〜330°までのαに対する式は、次のようになる。
Figure 0004524191
上記に示す式AおよびBでは、Rstartは、2つの式で異なる。その理由は、式AにおけるRstartは、一定のリフトレート部分の開始時におけるロータの半径を示しており、一方、式BにおけるRstartは、一定ドロップレート部分の開始時におけるロータの半径を示しているからである。
一定の120°のリフトレート部分と、一定の120°のドロップレートのロータ部分との間のスムーズな移行部を形成するために、これらインターバルにおいて、ロータに一定の加速度部分が組み込まれている(図18参照)。従って、ロータ12が一定の角速度Vinで回転している場合、ロータ12上に当接しているローラー56の線形速度Vlinは、入力シャフト28の軸線から離間するラジアル方向を正とした場合、次のようになる。
Figure 0004524191
inは、一定であるので、Rincは、線形速度Vlinに直接関連する値を示す。
次に、ロータ12とローラー56の間の接点が、常に直線状の接触となることについて証明する。
図16に示すように、ローラー21の断面を、長さYmmの等しいセグメントに分割した場合、第1のセグメントにおけるRincの値をRseg1とした場合、次のセグメントは、2・Rseg1まで線形に増加し、更に5にあるセグメント4の端部まで増加する。
従って、120°の一定のリフト/ドロップレート部分におけるカムフォロワーローラーとロータ12との間のライン接触を確立するには、ロータ12の各部分の入力シャフト28の軸線に対する各セグメントの勾配β1〜4は、式Aを使用する間、勾配をYで分割した2つの連続するセグメントの間の半径の差として示す場合、同じでなければならない(図16参照)。
Figure 0004524191
従って、β1〜4はすべて等しいので、その結果、上記120°の部分におけるαの所定の値に対し、ライン接触が得られる。ロータを中心とする特定の経路に対し、一定の120°のリフトレートのロータ部分とドロップレートのロータ部分との間の加速度部分は一定となるが、ロータのより広い横断面の領域から、より狭い横断面の領域まで線形に減少するので、ロータの全長にわたってこれらロータ部分においてもライン接触が維持される。このことは、更に最大速度をこのロータ時間で割ることにより、例えば0°から30°まで(この角度はロータ22の角速度にリンクした時間長さに対応する)の加速度を計算する、図18における加速度の定義を求めることによって更に証明できる。しかしながら、ケース134および136の双方に対し、ロータの時間は一定(0°〜30°)であるので、最大速度しか異ならない。従って、加速度は最大速度の線形関数となる。この理由付けは、ロータのすべての加速度および減速時間に適用できるので、ロータ12を中心とする任意の位置だけでなく、その軸方向長さに沿った任意の位置においても線形性によりこれら部分におけるロータ12とローラー56とのライン接触が維持される。ローラーの長手方向にわたって線形に減少するこのような一定の加速度はロータの全長にわたって加速度に対する同じ回数を適用できる限り、加速度に対する任意の適当な関数と置換できるので、本発明は特定のロータの経路上での上記一定の加速度部分に限定されるわけではない。
しかしながら、この勾配によって示される角度、βangle(α)=atan(Rseg1・α/Y)は、αの関数として変化する。これによって、αの異なる値に対し、ローラー56とロータ12とのライン接触を維持する際に、カムフォロワーローラー56、およびこれらローラーを支持するブリッジ64の旋回作用が、本発明にとって不可欠なものとなっている。
一例として、図17は、ロータ12の各端部におけるロータプロフィルのプロットを示す。プロット130では、Rinc=0.32mmであり、軸線を中心とするロータの最小半径Rminは、25mmとして示してある。ロータ8の長さLrotor=300mmと仮定すると、接触角βangleのラインは、一定の120°のリフトレートのロータ部分/ドロップレートのロータ部分に対し、つぎのように計算される。
Figure 0004524191
しかし、異なる値を使用する場合でも、ライン接触は維持されるので、本発明は、Rminに対して同じ値を使用することだけに限定されるものではない。例えば、ロータ12の長手方向に沿って、Rminが線形に変化する場合でも、ライン接触が維持される。
図18は、線形速度のグラフ134および136であり、図17は、Rinc=0.32mmに対するαおよびRinc=0.064mmに対する132を関数として線形運動伝達ガイド60が作動するときの対応するロータ12のプロフィル130および132を示す。
図17および図18における対応するポイントAおよびBを参照すると、ポイントAは最小のロータのリフト量に対応するだけでなく、前のサイクルのロータドロップ量から、現在のロータリフト量までの移行量にも対応するので、図18に示すように、α=0°におけるポイントAで示されるようなフォロワーの線形速度は、ゼロとなっている。ポイントBは、最大のロータリフト量だけでなく、前のロータリフト量から現在のロータドロップ量までの移行量にも対応しているので図18に示すように、α=180°におけるポイントBで示されるようなフォロワーの線形速度は、ゼロとなっている。
30°<α<150°における本発明におけるこの実施例では、一定のロータリフトレート部分が位置しており、カムフォロワーユニット54の最大線形速度および最低線形速度をそれぞれ示す210°<α<330°には、一定のロータドロップレート部分が位置している。
本発明は、60°の部分(図18参照)だけに限定されるものでもないし、また加速部分および減速部分における等しいスプリット量だけに限定されるものではなく、任意のスプリット量における任意の部分とすることができる。均一でないスプリット量(例えばα=180°を中心に減速部分の増加)は、スプリング84および88の押圧力を減少させる(図8)。その理由は、このスプリングの目的が、150°〜210°で減速部分においてしか重要でない、ライン接触表面をこれと接触状態に維持することにあるからである(図18参照)。
グラフの残りの部分では、線形速度は一定であるか、または伝達トレイにおける部品は、ロータ12によって加速される。従って、上記部分における時間を長くすることは、減速がより小さくなることを意味し、従って、表面を一体に保持するのに必要な力が小さくなり、スプリングサイズおよび押圧力も小さくなり、このことは、高rpm時の性能を大幅に高める。
組み合わされたローラー56の幅は、伝達機のガイドの線形速度に影響せず、ロータ長さに対するローラー56の旋回ポイントのみによって決まる。本発明は、この実施例で使用されているように、2つのローラー56だけに限定されるわけではなく、図7aに示すように、妥当な数とすることができる。
次に、数式モデルにより、カムフォロワーユニット54の線形速度変換装置の機能に付いて説明する。
図19は、駆動シャフト32の軸線、およびロッカー52の軸線と交差するラインABと、クサビ62の下面と平行なラインACとの間の角度θを示す。拡大された三角形内のラインBCは、ラインACに直角であり、伝達機のガイド60の往復方向と平行である。
三角形ABCから、次の式が得られる。
Figure 0004524191
ここで、Rrは、ロッカーの半径、
Yrは、Rrの水平成分、
Hrは、Rrの垂直成分、
θは、水平線とRrとの間の角度である。
クサビ62を示す三角形DEFから、次の式を得ることができる。
Figure 0004524191
ここで、Hwは、θ=0においてHw=0のときの01からのクサビ62の運動時の垂直運動を示し、
Ysは、Yr=Rrのとき、従ってYs=0のときのθ=0における01からクサビが離間する際の水平方向へのクサビの水平運動を示す。この場合、矢印Gは、正の方向を示す。
ポイントBの補償された全水平移動量は、次のように計算される。
Figure 0004524191
ここで、Hsは、ポイントbの補償された全水平移動量であり、Sgは、ポイントBの垂直位置の表示であり、sg=1のとき、θおよびポイントBは、図19に示すように、ラインACの上にあり、sg=−1のときには、θおよびポイントBはラインACの下にあり、
Hrは、上記に示すとおりであり、Hwは、上記に示すとおりである。
θとHsとの間の望ましい線形な関係を、次のように示すことができる。
Figure 0004524191
式F〜Jを組み合わせることにより、Hsを項とするYsの式を、次のように示すことができる。
Figure 0004524191
図20は、一例として、θとHs、Ys、Hs_UcおよびYs=0の場合に計算したHrとの関係を示すグラフである。従って、伝達機ガイド60に対し、クサビ62は補償されていない。次の数値を使用した。
Figure 0004524191
図20から、θが−20から50°(すなわち70°の間)に変化した場合の、伝達機のガイド60に対するクサビ62の相対運動の結果、Ysは、2から−1mmにしか変化しないことが理解できると思う。Hs−Ucは、Ysが作動された場合のグラフ(クサビ62は伝達機のガイド60に対して移動する)を示すので,Hsを達成するのにYsが必要とする最小の補正量を示す。Hrは、クサビ62の補償をしない場合(Ys=0)のグラフを示す。
一般に、回転運動への上記線形変換を使用する際に、最大のロータストロークの軸方向位置におけるロータ12のリフト量の中間点は、θ=50°−70°/2=15度と一致する。
図21〜図25には、本発明の無段変速装置の第2実施例が示されている。
この装置は、図1の120°のロータの代わりに、180°の一定リフトレートのロータ138によって作動する。図22および図23には、ロータのカムプロフィル123が示されている。
図24には、本発明のこの実施例の無段変速装置が示されている。この装置は2つの同じサイドプレート142(図24には、これらサイドプレートの一方しか示されていない)を有するフレームと、ロータ138と、180°ロータの結果としての2つのカムフォロワー144と、装置の出力シャフト148に位置する遊星ギアアセンブリ146とを有する。
図1の実施例の場合のように、装置の入力シャフトは、図示されていないスプラインが設けられた入力シャフトとなっており、このシャフトは、ロータ138を貫通すると共に、任意の適当な原動機により駆動される。
カムフォロワー144は、互いに同一であり、各カムフォロワーは、ローラー56と図1の実施例と同一のスイベルブリッジ64の装置との一ペアと、U字形スイングアーム装置150と、チェーンスプロケット152とを有する。
各カムフォロワーのスイングアーム装置150は、1対の平行アーム154を有し、これらのアームは、一端において、コネクタ本体156により、互いに接合されている。コネクタ本体156は、弧状溝を有し、この弧状溝内において、ロータ138の軸線と直角な軸線上で、スイベルピンを中心として、ローラーブリッジが旋回可能となっている。チェーンスプロケット152は、自由に回転自在である。
図25には、ギアアセンブリ146が示されている。このギアアセンブリは、ケージギア158と、2つの部分チェーンスプロケットユニット160と、2つのスプラグクラッチ162と、スプラグクラッチハウジング164と、チェーン張力ギア166とを有する。チェーン張力ギアを除くこれら部品のすべては、装置の出力シャフト148に支持されている。
ケージギア158は、図25に示すように、回転楕円面の形状をした開口部内の2つのピニオンギアとして示してある。これらのピニオンギアは、中央チューブリング168と、ケージ開口部のエッジとの間に延び、これらに固定された軸上で自由に回転自在となっている。
各チェーンスプロケットユニット160は、部分スプロケット172が固定されたチューブリング170から構成されている。リング170は、出力シャフト148上で自由に回転自在であり、スプロケットユニット内の中央開口部のまわりの偏心パス内に、スプロケットの歯が設けられている。各スプロケットの偏心度は、互いに若干異なり、2つのチェーン174および176のパス内の差の要求を満たすように、スプロケットの偏心方向は、互いに逆となっている。まわりにスプロケットの歯が設けられたユニット160の中央開口部は、ユニットと一体的なベベルギア178を収容している。
ギアアセンブリ146が組み立てられた状態にあると、ベベルギア178は、ケージギアピニオンと噛合し、スプラグクラッチ162の内側レースは、スプロケットユニット160のチューブリング170上に位置し、これに係合する。この場合、スプラグクラッチ162の外側レースクラッチハウジング164に位置し、これらに係合している。
図24に示すように、変速装置が組み立てられた状態にあると、カムフォロワースイングアーム154の自由端に固定されたシャフトは、フレームのサイドプレート142内のブッシュ内で枢動自在となっている。サイドプレート142の間に延びるシャフトには、チェーン174および176の各々の第1端部が固定されている。
チェーン174は、上部カムフォロワースプロケット152の上およびスプロケットユニット160のスプロケット歯の上を通過し、チェーンの第2端部は、スプロケット上の孔付きラグ180に係止されている、チェーン176は、下方のカムフォロワースプロケット152および第2スプロケットユニット160の部分スプロケット上の同じパスに、チェーン174と反対方向を向いている。
変速装置の出力シャフトの端部は、フレームのサイドプレート142内のベアリング(図示せず)内で回転できるように、ジャーナル支持されている。
適当なゴムまたは同様のねじり装置、またはスプリングにより、回転しないように、スプリングの負荷がかけられたシャフト182には、チェーン張力ギア166が固定されている。このギア166は、図24に示すように、ケージギア158に係合している。
ロータ138は、図1の実施例のロータの場合のように、フレームのサイドプレート142内の開口部を通過するように、カムフォロワー144の間で、適当な制御手段により移動自在となっている。
作動時に、2つのチェーン174および176は、一方のカムフォロワー144がロータ138のカムプロフィルによって、入力シャフトの軸線から離間すると、他方のカムフォロワー144が、そのチェーンによってロータ上で入力シャフトの軸線に接近するように、スプロケットユニット160の部分スプロケット172のまわりに配置されている。
ロータ138が回転する間、ユニット160の2つの部分スプロケット172は、反対方向に部分的に回転させられる。スプラグクラッチ162は、180°の一定リフトレートの係合期間中に、スプラグクラッチハウジング162と係合し、よって、それぞれのスプロケットユニット160が、図24内の矢印で示される方向に部分回転されるときには、変速装置の出力シャフト148と係合するように構成されている。
ロータ138の一定のカムリフトレートは、180°であるので、カムフォロワー144の間のロータ138の所定の軸方向位置におけるロータ138の回転中に、スプロケットユニット160の反対方向への極めて小さい相対運動しか生じない。ケージギア158は、部分スプロケットユニット160と遊星ギアシステムを形成するので、上記スプロケットユニット160の相対運動は、張力ギア166およびそのシャフト182の振動に変換される。
ロータ138が回転する間、それぞれのスプラグクラッチが係合されていないときは、張力ギアシャフトは、チェーンの張力を維持する。このチェーンの張力装置は、カムフォロワーのローラー56を回転中のロータ138に接触し続けるためのその他のスプリング装置、または同等な装置を不要にすると共に、チェーンの張力およびローラー56とロータ138の接触を維持するために、シャフト182が使用するねじりバー、またはスプリング装置の移動、または容量を最小にするように、カムフォロワー144の間の相対運動を活用する。
スイングアーム装置150によって誘導されるカムフォロワーユニット44のスイング運動(この運動は、ローラー56とロータ138との接触ポイントを変更する)および変化するチェーンの角度を補償するために、ロータ138は回転され、変化する半径のスプロケット歯を含むようにスプロケットユニット160の部分スプロケット172を、カスタムメードとすることが可能となっている。これによって、180°の一定のリフトレートのロータ部分の間で、ロータの角度を入力シャフトの角度に線形変換することが保証されている。
本実施例の別の利点は、スプロケットユニット160の部分スプロケット上のチェーンストロークが、部分スプロケット172の変化する半径をより大きくすることができるロータストロークよりも大きくなるように、カムフォロワーのアイドラースプロケット152上を、チェーンがローリング運動することにより、更に大きくなっている。
本発明は、スイングアーム装置150を使用することだけに限定されるものではない。各カムフォロワーユニット54のラジアルスライドを利用することにより、第1実施例における伝達機ガイド60と同じように作動させることができる。
カムフォロワー140によるカムリフトの、部分チェーンスプロケットユニット160の回転運動への線形変換は、本発明のこの実施例では、可変部分スプロケット172および178上のそれぞれのチェーンの動作によって達成される。この場合、この変換は、スイングアーム154のチェーン角およびレバー作用を補償する。
図26および図27には、本発明のロータが制御された変速装置の第3実施例が示されている。この第3実施例は、ボックス状のハウジング84と、2つの角速度プロフィル発生器186および188と、ロータ138と、角速度出力装置190と、装置の出力シャフト192とを有し、出力シャフト192は、発生器186または188の出力シャフト192のいずれかとすることができる。
ロータ138は、変速装置の第2実施例の180°ロータ138と同じであり、端部の各々において、出力シャフト194に回転中のロータの偏心質量をカウンターバランスさせるためのカウンターウェイト196を支持している。
図28には、角速度プロフィル発生器186が示されている。この角速度プロフィル発生器186は、クランク198と、ローラースイベル200と、ロータ接触ローラー202と、孔開けされた弧状の駆動セグメント204と、孔開けされた2つのガイド要素206と、スプラグクラッチ208と、ベルト駆動ギア210と、バイアススプリング212とを備えている。プロフィル発生器188は同じものである。
クランク198は、2つのクランクアーム214と、管状ブリッジ部材216と、2つの管状トラニオンシャフト218とを有し、各クランクアームは、弧状スロット220を支持している。
ローラスイベル200は、端部の各々にスイベルシャフト214を支持する中心プレートを有する。各スイベルシャフトには、弧状駆動セグメント204およびガイド要素206が回転自在に位置している。ローラスイベルの中心プレートは、更にその中心に車軸226を支持しており、この車軸は、プレートの反対の面から突出している。ローラー202は、中心プレートの両側において車軸226に係合し、この車軸で回転自在となっている。
ローラー202を備えるロータスイベル200はスイベルシャフト224が、スロット220を通って突出した状態で、クランク198のアーム214の間に位置し、シャフト上の弧状セグメント204は、スロット220内に位置すると共に、このスロットに密にスライド嵌合している。シャフト224の外側端部にあるガイド要素206は、ハウジング184の対向する側壁内の垂直ガイドスロット228内に、図26に示すように、スライド可能に係合している。
図27から分かるように、2つのクランクは、クランクアーム214内の弧状スロット220が反対方向にカーブするよう、ハウジング内で互いに反転されている。
クランクトラニオンシャフト218は、同じハウジングのサイド壁内で回転できるように、ジャーナル支持されている。サイド壁は、図27に示すように、ローラースイベル200のローラー202がロータの両側面に当接した状態で、垂直スロット228を支持している。スプリング212は、スイベルとフレーム部品(図示せず)との間で作用するように、スイベルローラーの中心プレートを係合している。
フレーム部品は、ハウジングの上方開端部と下方の開端部とを横断するように延び、かつこれら端部に固定されており、スイベルローラー202のペアを押圧し、ロータの両側において、カムフォロワーのラインに接触させている。
出力装置190のベルト駆動ギア210は、ギア210内のリセスに位置し、このギアに取り付けられたスプラグクラッチハウジング230を支持している。ギア内には、変速装置の出力シャフト192が同心状に位置し、このギアに固定されている。プロフィル発生器のクランクトラニオンシャフト218の1つには、スプラグクラッチ208の内側レースが位置し、これに固定されている。
この場合、スプラグクラッチハウジング230内に位置する出力シャフト192の部分は、トラニオンシャフト218内に回転自在に位置し、更にスプラグクラッチハウジング230がスプラグクラッチ208の外側レース上に位置し、この外側レースに固定されている。
図27に示すように、プロフィル発生器の各々のベルト駆動ギア210の上には、出力装置190の内側に溝が設けられた可撓性のエンドレス駆動ベルト231が位置し、この駆動ギアに係合している。図内の下方ギア210より下方のベルトの自由ループは、図示していない適当なベルト張力装置と係合している。
図27に示すような高変速比レンジ位置と、ロータの他端にある低変速比レンジ位置との間で、ロータのカム表面上の角速度プロフィル発生器ローラー202の位置を変えるよう、適当な外部制御手段によって、ロータ138は、ロータ入力シャフトの軸方向に移動自在となっている。ロータの他端部にある底変速比レンジ位置では、ロータのカムストロークは、出力シャフト192のスプラグクラッチ208の駆動時間により、スプラグクラッチの駆動時間、従ってクランク198の駆動時間を変えるように変更される。
作動時にロータ138が回転している間、スイベルローラー202のペアは、ロータのカム表面と接触しながらスプリング212の押圧力により回転し、一方、プロフィル発生器のローラー202のペアのうちの1つは、ローターカムのリフトストロークにより、ロータ軸線から離間するようにラジアル方向に移動し、同時に他方のローラーペアはロータ軸線に向かって接近する。
ロータ上でのローラースイベル200がラジアル移動する間、これらスイベルが支持する正方形のガイド要素206は、スイベル200がスライド可能にトラップされているハウジングスロット228内で往復動することにより、スイベル200を運動のラジアルパス内でガイドする。
ローラースイベルシャフト224上に回転自在に位置する弧状セグメント204は、クランク軸線234を中心とする往復ストロークで、クランクアーム214を駆動するのと同時に、カーブしたクランクアームスロット220内のスライド運動により、クランクアームの軸線を中心として、クランクアーム214に対して若干回転し、有効クランク半径を変更し、スイベルシャフト224のラジアル変位を、クランク198の回転角方向の回転に線形変換する。
ロータスイベルの線形運動からの駆動力を、クランク198の角速度へ線形変換することは、上記のように、クランクアームスロット220内の弧状の駆動セグメント204の回転可能な運動により達成される。この作動については、後記の数式モデルによって、より正確に説明することにする。
ロータの一定のカムリフト動作の180°の部分の間で、スプラグクラッチ208は、スプラグクラッチハウジング238を介して、出力シャフト192に順次係合し、出力シャフトを増分的に駆動し、その結果、ローターが完全に360°回転する間、変速装置の出力シャフトとして使用されるシャフト192のいずれかに被動回転を生じさせる。
上記のように、変速装置の入力シャフトと、変速装置の出力シャフトとして使用される出力シャフト192のいずれかとの間の変速比は、高変速レンジ比位置と低変速レンジ比位置との間で、ロータをスイベルローラー202に対して移動させることにより得られる。
本発明のこの実施例は、孔が開けられた偏心円形ブッシュと置換できる弧状駆動セグメント204だけに限定されるものではない。一方、スロット220は、嵌合する円形孔と置換してもよい。
次に、数式モデルによりロータスイベル200のクランク198への線形駆動変換の関数について説明する。
図29に示すように、以下、クランクアーム214内の弧状スロット220、および線形変換装置が作動する間に、スロット内にスライド可能にトラップされる弧状駆動セグメント204の双方の半径Rcだけでなく、Rcの中心ポイントXcおよびYcについても後述する。Rcは、ロータ138が回転する間、スイベル224の軸線が走行する半径を示す。
図30は、数式モデルに関係した変数の図である。数式モデルにおける変数は、次のとおりである。
Aは、カム198のトラニオン218の軸線234におけるポイント、
GJは、スイベルシャフト224の軸線が走行するライン、
Jは、スイベルシャフト224の軸線のそのときの位置、
Htは、水平ラインAGの上でスイベルシャフト軸線が走行する距離、
Xfは、変換の有効半径、従ってAとスロット228の中心線との間の距離、
θは、高さHtをθに線形に変換するための所望される角度、
Hmは、線形変換のための所望される有効高さ、
AHは、ベースラインを示す、クランク198のアーム214上のラインを示す。XおよびY座標を参照することにより、クランク198のアーム214に対するこのベースラインから位置Jを測定するようになっている。
Kjは、JにおいてラインGHと交差するよう、ラインAHに直角なラインであり、
Xmは、ポイントKとHとの間の距離である。
Xfを変換の有効半径とした場合に、θとHtとの間の線形変換を、次のように示すことができる。
Figure 0004524191
三角形AGHから、次のように示すことができる。
Figure 0004524191
三角形KJHから、次のように示すことができる。
Figure 0004524191
式LからOおよび三角形AKJおよびAJGを使用すると、θおよびXfを項とするXおよびYの式を次のように誘導できる。
Figure 0004524191
図31は、一例として、Xf=27mmに対して、θが0°〜65°の値の場合のYとXとの関係を示すグラフである。(式PおよびQは、ラジアンを単位とするθを使用していることに留意されたい。)
図31にも示されているように、半径Rc=19mmであり、中心ポイントの座標が、Xc=21mmおよびYc=17.8mmである場合のYとXとの関係の曲線にはめ込まれた円が点線で示されている。図29は、スロット220の寸法および位置に関連したこれら値を示す。図29におけるスロット位置は30°のラインの上下で均一なストロークを提供するように、30°だけ、水平ラインからずれている。
上記値は、応力を小さくし、本発明のこの実施例を実現するのに適当なものにする移動表面の間の表面接触を維持しながら、極めて簡単な方法を使用した線形運動から、回転運動への線形な変換の一例として働く。
しかし、本発明のこの実施例は、上記の値、および円のはめ込みだけに限定されるものでなく、任意の値、および特定の条件に適した適当な曲線のはめ込みを含むことができる。更に本発明は、線形運動と回転運動の線形な変換だけに限定されるものでなく、特定の用途に適した変換曲線も含むことができる。
本発明は、外側ロータ12だけに限定されるものでなく、カムフォロワーおよびチューブカムの内側面で走行するローラ56を備えたロータ12と同じ特性を有する内側ロータ(適当なカムプロフィルを有し、全長にわたって、径方向内側のテーパの付いた内側表面を有するチューブ)も有することができる。
本発明の無段変速装置の第1実施例の一方の側を、上から見た等角図である。 図1の無段変速装置で使用されるロータの側面図である。 図2における3−3線に沿った、図2のロータの端部側段面図である。 図2における4−4線に沿った、図2のロータの端部側段面図である。 断面が示す、図1の無段変速装置の半側面図である。 図1の無段変速装置で使用される3つの駆動シャフトのうちの1ついの分解図である。 図1の無段変速装置の駆動シャフトと共に使用されるカムフォロワーユニットの分解等角図である。 使用されている図7のカムフォロワーの断面を示す端部側面図である。 カムフォロワーユニットを通過する断面を示す図1の無段変速装置の端部側断面図である。 エンジンブレーキシステムを含むように変形された、図1の無段変速装置の等角図である。 図10のエンジンブレーキシステムの部品の部分側面図である。 作動状態を示す図10の無段変速装置のブロック図である。 図1の無段変速装置で使用するための第2エンジンブレーキ装置の部品の分解等角図である。 変速装置の駆動シャフト上の、図13の部品の位置を示す、図1の無段変速装置の半側断面図である。 ロータの数式モデルで使用される無段変速装置のロータの、図16の右側部分から見た、無段変速装置のロータの端面図である。 ロータの数式モデルで使用される無段変速装置のロータの、ハッチングが付けられていない側断面図である。 無段変速装置のロータの性能のグラフである。 無段変速装置のロータの性能のグラフである。 図7のカムフォロワーの部品の側面図である。 カムフォロワーが作動しているときの、図19の部品の効果を示すグラフである。 本発明のロータの第2実施例の側面図である。 図21の22−22線に沿った断面が示された、図21のロータの端部側面図である。 図21の23−23線に沿った断面が示された、図21のロータの端部側面図である。 本発明の無段変速装置の第2実施例の片側を、上から見た等角図である。 図24の無段変速装置の部品の分解等角図である。 本発明の無段変速装置の第3実施例の片側を、上から見た等角図である。 本発明の無段変速装置の第3実施例の片側を、上から見た等角図である。 図26および27の無段変速装置の角速度プロフィル発生器の分解等角図である。 図28の角速度プロフィル発生器のカムフォロワーユニットの線形駆動変換装置の数式モデルで使用される図である。 図28の角速度プロフィル発生器のカムフォロワーユニットの線形駆動変換装置の数式モデルで使用される図である。 図28の角速度プロフィル発生器のカムフォロワーユニットの線形駆動変換装置の数式モデルで使用される図である。
符号の説明
10 無段変換装置
12 ロータ
14 駆動シャフト装置
18 低変速比端
20 角速度入力シャフト
24 ベアリング
26 ガイドディスク
27 ガイドチューブ
28 スプラインの設けられた角速度駆動シャフト
30 ボア
32 段付き駆動シャフト
34 固定出力ギア
36 スプラグクラッチハウジング
38 スプラグクラッチ
40 カムフォロワーロッカー装置
42 出力ギア
44 出力シャフト
46 ベアリング
48 カップ
50 ロッカーアーム
52 円筒形ロッカー
54 カムフォロワーユニット
56 カム従動ローラー
58 線形運動伝達機
60 伝達機ガイド
62 線形運動補償クサビ
64 スイベル
68 ピボットピン
70 バットレス状構造体
72 フォロワーピン
74 フランジ
76 スロット
78 フレーム部品
80、82 孔付き本体
84 圧縮スプリング
88 二次押圧スプリング
90 リンクアーム
92 水平ライン
94 遊星ギアシステム
96 ブレーキディスク
98、100 第2太陽ギア
102、104 遊星ギア
106、107 サイドプレート
108 ギア
110 管状シャフト
112 出力シャフト
114 ギア装置
116 間欠的に作動可能なクラッチ
118、120 ベベルギア
122 ピニオンギア
124 共通車軸
126 管状シャフト

Claims (21)

  1. 入力シャフト(28)と、
    出力シャフト(44)と、
    軸方向に細長く、長さ方向に均一で線形のテーパが付けられ、前記入力シャフトに回転自在に係合しているカム形状のロータ(12)と、
    前記ロータ(12)のまわり固定された構造体に設けられ、前記ロータ(12)によって往復動される複数のカムフォロワーユニット(54)と、
    カムフォロワーユニット(54)に係合すると共に、カムフォロワーユニット(54)によって部分的に回転されるロッカーアーム(50)に各々が接続された角速度抽出装置(38)と、
    前記角速度抽出装置(38)と前記出力シャフト(44)とを接続して、前記入力シャフト(28)が回転するごとに、前記角速度抽出装置(38)の出力が前記出力シャフト(44)に出力速度を発生する手段(14)と、
    前記ロータ(12)と前記カムフォロワーユニット(54)とを互いに移動、前記入力シャフト(28)に対する前記出力シャフト(44)の回転比を変える手段と、を備えたロータ制御無段変速装置であって、
    前記各カムフォロワーユニット(54)は、
    イ.前記ロータ(12)の表面と接触する平坦なトレッド表面を有し、且つ、前記ロータ(12)のテーパ付き表面と平行な軸線上で前記ロータ(12)の表面上の円周方向の行路内で回転自在なローラー(56)と、
    ロ.ローラー(56)の各々とロッカーアーム(50)との間に位置する相互作用部品(58,60,62)と、
    ハ.前記ロータ(12)と前記カムフォロワーユニット(54)が互いに動いているときに、前記ローラー(56)の前記トレッド表面と前記ロータ(12)の表面との線接触を維持するための手段(84,88)とを備えていて、
    I:前記相互作用部品(58,60,62)は、ローラー(56)が自由に回転できる軸線を中心として車軸を支持するローラーキャリア(64)を更に備え、
    II:前記ローラーキャリア(64)は、ローラー(56)の回転軸線に直角な軸線上で枢動できるように相互作用部品(58,60,62)に搭載されている、ロータ制御無段変速装置。
  2. 前記各カムフォロワーユニット(54)は、複数のローラー(56)を備え、これらのローラー(56)は、ローラー接触手段(84,88)によりロータ(12)のテーパ付き表面に平行に保持された共通軸線を中心として、ロータ(12)の表面上で回転自在となっており、前記接触手段(84,88)のトレッド接触ラインが、前記ローラー(56)の共通回転軸線に平行となるよう、ロータ(12)上に整合している請求項1記載のロータ制御無段変速装置。
  3. 前記ローラー接触手段(84,88)は、前記カムフォロワーユニット(54)を前記ロータ(12)に向けて押圧する押圧手段(84)を備えた請求項1または2に記載のロータ制御無段変速装置。
  4. 前記ロータ(12)の断面のカムプロファイルに従う時の前記各カムフォロワーユニット(54)が、ロータ(12)の軸線に対して径方向に往復動自在であり、更に前記カムフォロワーユニット(54)の径方向運動を、これらカムフォロワーユニット(54)が駆動する前記角速度抽出装置(38)の部品の部分回転運動を線形変換するための相互作用部品(58,60,62)を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載のロータ制御無段変速装置。
  5. 前記ロータ(12)には、一端部の広い断面領域(16)から、他端部の狭い断面領域(18)までテーパが付いており、前記ロータ(12)の均一な断面の周辺プロファイルが、ロータ(12)の角度の対応する変化で一定比率でそれぞれ線形に増加し、ロータ(2)のまわりの特定のカムフォロワーユニット(54)のローラー(56)の行路に、それぞれの角速度抽出装置(38)が係合する周辺部分に一致するカムリフトの部分を有し、前記一定比率は、前記ロータ(12)の前記広い断面領域(16)から、より狭い断面領域(18)まで、線形に減少している請求項1〜4のいずれか1項に記載のロータ制御無段変速装置。
  6. 前記ロータ(12)軸線に対する前記ロータ(12)に最小半径(RMIN)には、ロータ(12)の小さい断面の端部から、大きい断面の端部まで、ロータ(12)の全長にわたって線形のテーパが付けられている請求項5記載のロータ制御無段変速装置。
  7. 前記角速度抽出装置はスプラグクラッチ(38)であり、前記各カムフォロワーユニット(54)は、1つのスプラグクラッチ(38)を介して、駆動シャフト(32)に接続されており、前記駆動シャフト(32)は、固定された駆動ギア(34)を支持しており、前記各駆動ギア(34)は、共通する出力ギア(42)に噛み合っている請求項1〜6のいずれか1項に記載のロータ制御無段変速装置。
  8. 前記カムフォロワーユニット(54)を構成する相互作用部品(58,60,62)の各々は、前記ロータ(12)の回転軸線に対して方向に運動自在な線形運動伝達装置(58)を含む請求項7記載のロータ制御無段変速装置。
  9. 前記駆動シャフト(32)の各々で一方向に回転自在なロッカー装置(40)と、ロッカー装置(40)の各々に搭載されたロッカーアーム(50)と、前記線形運動伝達装置(58)に枢着されたロッカーアーム(50)の自由端に搭載されたピボットヘッド(52)であって、前記線形運動伝達装置(58)の径方向運動を、前記スプラグクラッチ(38)によって前記スプラグクラッチ(38)の自由回転方向と反対の方向に駆動シャフト(32)の部分角速度回転運動に変換するピボットヘッド(52)とを備える請求項8記載のロータ制御無段変速装置。
  10. 前記カムフォロワーユニット(54)の相互作用部品(58,60,62)は線形運動伝達ガイド(60)と、線形運動伝達装置(58)と、クサビ状線形運動補償装置(62)とを備え、線形運動伝達ガイド(60)に前記ローラー(56)のキャリア(64)が枢着されると共に、線形運動伝達ガイド(60)上で前記線形運動伝達装置(58)が滑動可能であり、クサビ状線形運動補償装置(62)は、前記線形運動伝達ガイド(60)の径方向運動と実質的に直角な方向に、前記線形運動伝達ガイド(60)の表面と、前記線形運動伝達装置(58)の表面との間に滑動自在に配置されていて、さらに、前記カムフォロワーユニット(54)の相互作用部品(58,60,62)は、前記線形運動伝達ガイド(60)と線形運動伝達装置(58)の間で前記クサビ状線形運動補償装置(62)を移動させ、前記ロッカー装置(40)の回転運動と前記線形運動伝達ガイド(60)の線形運動との間の非線形変換を補償する手段(72)とを有する請求項9記載のロータ制御無段変速装置。
  11. 前記共通出力ギア(42)は、前記ロータ制御無段変速装置の出力シャフト(44)に固定されている請求項7〜10のいずれか1項に記載のロータ制御無段変速装置。
  12. 前記ロータ制御無段変速装置の出力シャフト(112)は固定された出力ギア(34)を通る駆動シャフト(32)のいずれか1つの延長部であり、
    前記ロータ制御無段変速装置の入力シャフト(28)は前記ロータ(12)のより狭い断面の端部を貫通し、且つ、この端部から突出していて、
    前記駆動シャフト(32)の出力ギア(34)と噛合する前記共通ギア(108)は軸方向ボアを有し、
    前記ロータ制御無段変速装置はエンジンブレーキシステムを備えていて、
    前記エンジンブレーキシステムは、前記入力シャフト(28)の延長部による作用を受けるケージ付き遊星ギアシステム(94)と、共通ギア(108)とブレーキ装置(96)とを備え、
    前記ブレーキ装置(96)は、前記共通ギア(108)のボアを回転自在に貫通し、前記ケージ付き遊星ギアシステム(94)まで延びるシャフト(110)に搭載されていて、且つ、前記ケージ付き遊星ギアシステム(94)のケージ(106,107)を制御自在に制動し、前記ロータ(12)から前記カムフォロワーユニット(54)を介し、再び前記駆動シャフト(32)の出力ギア(34)までの循環動力ループを形成しながら、前記ロータ制御無段変速装置の出力シャフト(112)から前記入力シャフト(28)まで順方向に動力を伝達するようになっている請求項7〜10のいずれか1項に記載のロータ制御無段変速装置。
  13. 前記カムフォロワーユニット(54)のロッカー装置(40)は、前記ピボットヘッド(52)を支持し、且つ、前記駆動シャフト(32)上で回転自在なスリーブを備えていて、
    前記スプラグクラッチ(38)は、前記スリーブの一端と前記駆動シャフト(32)との間で作用するように接続されていて、
    前記ロッカー装置(40)は、第1クラッチプレート(116)に解除自在に係合できる、前記スリーブの第2端部に搭載された第1クラッチプレート(116)を備え、前記スリーブの第2端部は、チューブシャフト(126)の第1端部に固定されており、管状シャフト(126)は、前記駆動シャフト(32)上で回転自在であり、その第2端部において、ギア装置(114)の固定されたベベルギア(120)を支持しており、前記ギア装置(114)は、前記駆動シャフト(32)の回転方向に対する前記第2クラッチプレート(116)の回転方向を反転するようになっており、
    更に前記ロッカー装置(40)は、エンジンブレーキ中に回転中のロータ(12)から調時される制御手段を有していて、前記カムフォロワーユニット(54)のストロークのドロップ方向に限り、前記第2クラッチプレート(116)を前記第1クラッチプレートに係合させ、前記無断変速装置の出力シャフト(44)から前記ロータ(12)に動力を伝達させるようになっているエンジンブレーキシステムを備えた請求項9記載のロータ制御無段変速装置。
  14. 前記ロータ(12)には、一端部にある広い断面領域(16)から、他端部にある狭い断面領域(18)までテーパが付いていて、
    前記ロータ(12)の均一な断面の周辺プロファイルは、ロータ(12)の角度変化に伴って、前記ロータ(12)の前記広い断面領域(16)から狭い断面領域(18)まで一定比率で線形に減少するカムドロップを有していて、ロータ(12)のまわりの特定のカムフォロワーユニット(54)のローラー(56)に、それぞれの角速度抽出装置(38)が係合する周辺部分と一致させるようになっている請求項13記載のロータ制御無段変速装置。
  15. 2つの対向する平行な側壁(142)であって、前記側壁(142)に配置され、且つ、側壁(142)を貫通しているロータ(138)を備えた2つの対向する平行な側壁(142)を有するハウジングと;
    2個のカムフォロワーユニット(144)であって、前記ロータ(138)の両側に、支持されたローラーを具備し、且つ、回転自在な歯付きローラー(152)を搭載した2個のカムフォロワーユニット(144)と;
    変速装置の出力シャフト(148)上で回転自在であり、且つ、各々の周辺に部分的に歯が付けられたローラー(172)に固定された2つのベベルギア(178)と、
    ベベルギア(178)と回転自在に契合し、且つ、前記アセンブリのケージ(158)に取り付けられたピニオンギアと、
    前記ベベルギア(178)のローラー(172)および前記変速装置の出力シャフト(148)の各々に係合しているスプラグクラッチ(152)と、
    2個の非弾性可撓性部材(174,176)であって、非弾性可撓性部材(174,176)の各各の一端が、前記ベベルギア(178)のローラー(172)に固定され、且つ、係合し、このローラー(172)の上を反対方向に通過する2個の非弾性可撓性部材(174,176)とを備え、
    前記歯付きローラー(152)は、ハウジング内に固定された構造体に固定された自由第2端部を備えていて、前記ロータ(138)上で、前記カムフォロワーユニット(144)が往復動する際に、前記ベベルギア(178)が出力シャフト(148)上で両回転方向に振動し、カムフォロワーユニット(144)が前記ロータ(138)上で180°の一定のリフト率で往復動する間、スプラッグクラッチ(162)を出力シャフト(148)に契合させるようになっている請求項5記載のロータ制御無段変速装置。
  16. 前記ローラー(152,172)はチェーンスプロケットであり、前記非弾性可撓性部材はチェーンである請求項15記載のロータ制御無段変速装置。
  17. 前記各カムフォロワーユニット(144)は、前記ハウジング内固定された構造体に枢着されたスイングアーム装置(150)上に支持されている請求項15または16に記載のロータ制御無段変速装置。
  18. 前記遊星ギア装置(146)のケージ(158)が孔付きスプロケットであり、該孔付きスプロケットが、孔付きスプロケットに係合するシャフト上で回転自在のピニオンギアを具備していて、且つ、ロータ制御無段変速装置は、前記ケージスプロケット(158)に係合した張力スプロケット(166)を具備していて、張力スプロケット(166)はバイアスをかけられ、両方向への回転に抵抗し、スプラグクラッチ(162)が前記出力シャフト(148)に係合する際に、前記チェーンの張力を維持するようになっている請求項15〜17のいずれか1項に記載のロータ制御無段変速装置。
  19. 2個の対向する平行な側壁と、側壁の間に配置されたロータ(138)とを有するハウジング(184)と;前記ロータ(138)のまわりに等しい距離で離隔され、且つ、2個の離隔された平行なクランクアーム(214)を具備した少なくとも2個のクランク状の角速度プロファイル発生器(186,188)と;を備えていて、
    前記プロファイル発生器(186、188)の各々が、更に前記クランクアーム(214)の共通する端部を接続するブリッジ部材(216)と;前記クランクアーム(214)の端部の中間において、共通軸線(234)上で前記クランクアーム(214)上に配設され、且つ、クランクアーム(214)から外側に突出すると共に、対向するハウジング(184)の壁において、回転できるようにジャーナル支持されたピボットトラニオン(218)と;共通するハウジング(184)の側壁に隣接したプロファイル発生器(186、188)のそれぞれの前記ピボットトラニオン(218)に配設された角速度抽出装置(208)と;前記角速度抽出装置(208)のそれぞれに契合された駆動ホイール(210)と;駆動ホイール(210)のそれぞれに契合されたエンドレス可撓性駆動要素(210)と;を備えていて、前記ロータ制御無段変速装置の出力シャフト(192)が駆動ホイール(210)のいずれかに固定されていて、カムフォロワーユニット(200)が、前記クランクアーム(214)の間に延設され、且つ、クランクアーム(214)に枢着されていて、クランクアーム(214)の自由端に向かっていて、ローラー(202)が前記ロータ(138)の表面に線接触している請求項5記載のロータ制御無段変速装置。
  20. 前記カムフォロワーユニット(200)の各々が、共通軸線上に位置し、且つ、前記クランクアーム(214)に枢動自在に係合した反対方向に突出するシャフト(224)を有するローラースイベルと前記ローラースイベルのシャフト軸線に直角な共通軸線上で、前記ローラースイベルから外側に突出するローラー(224)と;を備えていて、前記ローラー(224)には、前記ローラー(202)の各々が回転自在に配置されていて、前記ローラー(202)の接触バイアス手段がスプリング(212)であって、前記スプリング(212)が、前記ローラースイベルと固定されたハウジング構造体との間で作用し、前記カムフォロワーユニット(200)を前記ロータ(138)に向けてバイアスする請求項19記載のロータ制御無段変速装置。
  21. 前記角速度プロファイル発生器のクランクアームの前記アーム(214)が、前記ロータ(138)の回転軸線に直角な平面に位置する平らなプレートから製造されており、
    前記カムフォロワーユニット(144)の各々の線形変換相互作用部品が、前記クランクアーム(214)の各々内の円弧状スロット(220)と、前記ローラースイベルのシャフト(224)の各々に回転自在に位置すると共に、カーブしたアームスロット(220)内にスライド可能に位置する円弧状の駆動セグメント(204)と、該円弧状駆動セグメント(204)の外側において前記スイベルシャフト(224)の各々に回転自在に配設され、且つ、前記ロータ(138)の軸線方向に直角な延伸方向に平行な側面を有するスロット(228)内でスライド可能に係合している平行な側面を有するガイド要素(206)である請求項15または16に記載のロータ制御無段変速装置。
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