JP2003148571A - 無段変速機 - Google Patents

無段変速機

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JP2003148571A
JP2003148571A JP2001348945A JP2001348945A JP2003148571A JP 2003148571 A JP2003148571 A JP 2003148571A JP 2001348945 A JP2001348945 A JP 2001348945A JP 2001348945 A JP2001348945 A JP 2001348945A JP 2003148571 A JP2003148571 A JP 2003148571A
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JP
Japan
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belt
pulley
driven pulley
continuously variable
variable transmission
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JP2001348945A
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Hironaga Ito
浩永 伊藤
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無段変速機におけるトルクロスを低減し、トル
ク伝達の効率向上を図る。 【解決手段】駆動プーリ1と、従動プーリ2と、駆動プ
ーリ1と従動プーリ2との間に巻掛けられ、駆動プーリ
1の巻掛け径と従動プーリ2の巻掛け径とによって規定
される変速比で、駆動プーリ1側の動力を従動プーリ2
側に伝達するベルト3と、駆動プーリ1のベルト送出部
と従動プーリ2のベルト導入部との間に配設されてお
り、ベルト6を外周方向に押圧するガイド機構9とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対のプーリ間に
おける動力伝達をベルトを介して行う無段変速機(CV
T)に関する。
【0002】
【従来の技術】燃費の向上や運転性能の向上といった観
点から、自動車のトランスミッションとして、Vベルト
駆動方式の無段変速機が実用化されている。この無段変
速機では、駆動プーリと従動プーリとをベルトで巻掛
け、両プーリの巻掛け径の比によって変速を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、駆動プーリ
のベルト巻掛け部において、プーリがベルトを挟む力は
巻掛け弧に対して一様ではなく、駆動プーリのベルト送
出部(図7のA部)に向かうほど大きくなる。また、こ
のベルト送出部において、プーリに巻掛けられていたベ
ルトは円運動から直線運動に変わる。しかしながら、駆
動プーリのベルト送出部はベルトを挟む力が大きいの
で、ベルトがプーリから抜け出し難く、図7のように円
運動を続けようとする。また、微視的に見ると、図8の
ように、プーリからベルトがはずれる時、ベルトは、摩
擦力(フリクション)を発生しながら、大きなクランプ
力に反して滑って方向を変え、直線運動に移行する。こ
のときの摩擦が、無段変速機におけるトルクロスにな
る。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、無段変速機におけるトルクロス
を低減し、トルク伝達の効率向上を図ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明は、駆動プーリと、従動プーリと、駆動プ
ーリと従動プーリとの間に巻掛けられ、駆動プーリの巻
掛け径と従動プーリの巻掛け径とによって規定される変
速比で、駆動プーリ側の動力を従動プーリ側に伝達する
ベルトと、駆動プーリのベルト送出部と従動プーリのベ
ルト導入部との間に配設されており、ベルトを外周方向
に押圧するガイド機構とを有する無段変速機を提供す
る。
【0006】ここで、上記ガイド機構は、ベルトと当接
し、ベルトの移動に伴い回転するガイドローラを有して
いることが好ましく、このガイドローラの幅はベルトの
幅よりも大きいことが好ましい。
【0007】また、上記ガイド機構は、駆動プーリの軸
心とガイドローラの軸心との間の第1の距離と、従動プ
ーリの軸心とガイドローラの軸心との間の第2の距離と
が同一になる位置に配設されていてもよい。
【0008】また、上記ガイド機構は、駆動プーリの軸
心とガイドローラの軸心との間の第1の距離の方が、従
動プーリの軸心とガイドローラの軸心との間の第2の距
離よりも短い位置に配設されていてもよい。この場合、
駆動プーリおよび従動プーリの巻掛け径の変化によるベ
ルトの変位に追従できるように、ベルトの外周方向に向
けた弾性力をガイドプーリを付勢する弾性部を有するこ
とが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本実
施形態に係るVベルト駆動方式の無段変速機の構成図で
ある。この無段変速機は、典型的なVベルト駆動方式の
無段変速機であり、油圧によってV溝幅を可変に調整可
能な一対のプーリ1,2を有している。駆動プーリ1に
は、エンジン3において発生した動力が、トルクコンバ
ータ4およびプラネタリギヤ5を介して伝達される。駆
動プーリ1と従動プーリ2との間には金属製の駆動ベル
ト6が掛け渡されており、このベルト3を介して、駆動
プーリ1側の動力が従動プーリ2側へ伝達される。従動
プーリ2に伝達された動力は、リダクションギヤおよび
終減速ギヤを含むギヤ列7を介してデファレンシャルギ
ヤ8に伝達され、駆動輪が駆動する。
【0010】この無段変速機は、駆動プーリ1のV溝幅
と従動プーリ2のV溝幅とを変えることにより、無段階
の変速を行う。ローギヤード時には、油圧制御によっ
て、駆動プーリ1の溝幅を従動プーリ2の溝幅よりも広
く設定する。これにより、従動プーリ2の方が駆動プー
リ1よりも駆動ベルト3の巻掛け径(有効径)が大きく
なるため、これらのプーリ1,2の巻掛け径によって規
定される変速比で、入力側の回転数は減速される。一
方、ハイギヤード時には、油圧制御によって、駆動プー
リ1の溝幅を従動プーリ2の溝幅よりも狭く設定する。
これにより、駆動プーリ1の方が従動プーリ2よりも駆
動ベルト3の巻掛け径が大きくなるため、これらのプー
リ1,2の巻掛け径によって規定される変速比で、入力
側の回転数は増速される。
【0011】駆動プーリ1のベルト送出部(図3のA
部)と従動プーリ2のベルト導入部(図3のB部)との
間には、ベルト6を外周方向に向かって押圧するガイド
機構9が配設されている。図2は、本実施形態に係るガ
イド機構9の構成図である。このガイド機構9は、ガイ
ドローラ9a、シャフト9b、ベアリング9cおよび一
対の支持部9dで構成されている。ガイドローラ9a
は、ガイドローラ9aの回転抵抗を低減するために介装
されたベアリング9cを介して、シャフト9bに取り付
けられている。このシャフト9bの両端は、ミッション
ケース等に固定された一対の支持部9dと連結してい
る。同図(a)に示すように、ガイドローラ9aの幅は
ベルト6の幅よりも大きくなっている。その理由は、変
速によるベルト6の幅方向の変位を許容するためであ
る。
【0012】図3は、ガイド機構9の配設位置を示す図
である。本実施形態において、ガイド機構9は、駆動プ
ーリ1の軸心とガイドローラ9aの軸心との間を結ぶ第
1の距離L1と、従動プーリ2の軸心とガイドローラ9
aの軸心との間を結ぶ第2の距離L2とが同一になる位
置に配設されている。換言すれば、ガイドローラ9a
は、駆動プーリ1と従動プーリ2との中間位置に取り付
けられている。また、ガイドローラ9aの外周部(ベル
ト6と当接する部位)は、駆動プーリ1のベルト送出部
Aの接線上に位置する。同図に破線で図示したように、
変速により一対のプーリ1,2における巻掛け径が変わ
っても、中間位置に取り付けられたガイドローラ9aは
ベルト6と常に当接する。したがって、ガイドローラ9
aは、ベルト6の移動に伴い回転する。
【0013】上述した構成では、駆動プーリ1のベルト
送出部近傍において、ガイド機構9がベルト6に対して
外周方向に向けたテンションを与えるため、無段変速機
におけるトルクロスの低減を図ることができる。上述し
たように、駆動プーリ1のベルト送出部では、ベルト6
がプーリ1から抜け出し難く円運動を続けようとする。
しかしながら、ベルト6と当接したガイドローラ9aが
この円運動を規制し、ベルト6を外周方向に押圧する。
このようなテンションがベルト6に作用するため、ベル
ト6は、駆動プーリ1から強制的に引き出される。これ
により、図4に示すように、ベルト6は円運動を続ける
ことなく滑らかに直線運動に移行するため、駆動プーリ
1のベルト送出部でベルト6が方向を変える際に発生す
る摩擦を低減できる。その結果、無段変速機におけるト
ルクロスを低減することができ、トルク伝達の効率向上
を図ることができる。
【0014】なお、外乱によるベルト6の変位に柔軟に
追従できるように、支持部9dに対してガイドローラ9
aが上下方向に変位できるようにしてもよい。この場
合、ガイドローラ9aがベルト6を常時外側に押圧する
ように、後述する第2の実施形態と同様に、シャフト9
bと支持部9dとの間にバネ等の弾性部材を設けておく
ことが好ましい。
【0015】(第2の実施形態)図5は、第2の実施形
態に係るガイド機構9’の配設位置を示す図である。本
実施形態において、ガイド機構9’は、駆動プーリ1の
軸心とガイドローラ9aの軸心との間を結ぶ第1の距離
L1の方が、従動プーリ2の軸心とガイドローラ9aの
軸心との間を結ぶ第2の距離L2よりも短くなる位置に
配設されている。換言すれば、ガイドローラ9aは、駆
動プーリ1と従動プーリ2との中間位置よりも駆動プー
リ1側にオフセットして取り付けられている。この場
合、同図に破線で図示したように、変速によるプーリ
1,2の巻掛け径の変化に伴い、ガイドローラ9a近傍
におけるベルト6の位置が変化する。そこで、ベルト6
と常時当接するように、ガイドローラ9aが上下方向に
変位できるようにする必要がある。
【0016】図6は、本実施形態に係るガイド機構9’
の構成図である。このガイド機構9’は、図2に示した
ガイド機構9をベースとして、シャフト9bを下方に常
時付勢するバネ等の弾性部材9eを介装したものであ
る。すなわち、支持部9dは、シャフト9bを上下方向
に変位できるように支持しており、支持部9d内に介装
した弾性部材9eでシャフト9bを下方に付勢する。こ
れにより、変速に伴うベルト6の変位に拘わらず、ガイ
ドローラ9aは、ベルト6と常時当接し、ベルト6を外
周方向に押圧する。
【0017】本実施形態によれば、第1の実施形態と同
様に、駆動プーリ1のベルト送出部で、ベルト3が方向
を変えるときに発生する摩擦が低減するため、無段変速
機のトルク伝達の効率向上を図ることができる。また、
ガイド機構9’の配設位置は、駆動プーリ1と従動プー
リ2との中心位置に限定されないので、設計自由度の向
上を図ることができる。さらに、変速や外乱に拘わら
ず、ベルト3の変位にガイドローラ9aを柔軟に追従さ
せることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明では、駆動プーリのベルト送出部
と従動プーリのベルト導入部との間にガイド機構を配設
し、このガイド機構によって、駆動プーリより送出され
たベルトを外周方向に押圧する。これにより、駆動プー
リのベルト送出部における摩擦の発生を低減できるた
め、無段変速機のトルク伝達効率の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Vベルト駆動方式の無段変速機の構成図
【図2】第1の実施形態に係るガイド機構の構成図
【図3】第1の実施形態に係るガイド機構の配設位置を
示す図
【図4】駆動プーリのベルト送出部分におけるベルトの
状態を示す図
【図5】第2の実施形態に係るガイド機構の配設位置を
示す図
【図6】第2の実施形態に係るガイド機構の構成図
【図7】従来の無段変速機の説明図
【図8】従来技術における駆動プーリのベルト送出部分
におけるベルトの状態を示す図
【符号の説明】
1 駆動プーリ 2 従動プーリ 3 エンジン 4 トルクコンバータ 5 プラネタリギヤ 6 ベルト 7 ギヤ列 8 デファレンシャルギヤ 9,9’ ガイド機構 9a ガイドローラ 9b シャフト 9c ベアリング 9d 支持部 9e 弾性部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無段変速機において、 駆動プーリと、 従動プーリと、 前記駆動プーリと前記従動プーリとの間に巻掛けられ、
    前記駆動プーリの巻掛け径と前記従動プーリの巻掛け径
    とによって規定される変速比で、前記駆動プーリ側の動
    力を前記従動プーリ側に伝達するベルトと、 前記駆動プーリのベルト送出部と前記従動プーリのベル
    ト導入部との間に配設されており、前記ベルトを外周方
    向に押圧するガイド機構とを有することを特徴とする無
    段変速機。
  2. 【請求項2】前記ガイド機構は、前記ベルトと当接し、
    前記ベルトの移動に伴い回転するガイドローラを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載された無段変速機。
  3. 【請求項3】前記ガイドローラの幅は前記ベルトの幅よ
    りも大きいことを特徴とする請求項2に記載された無段
    変速機。
  4. 【請求項4】前記ガイド機構は、前記駆動プーリの軸心
    と前記ガイドローラの軸心との間の第1の距離と、前記
    従動プーリの軸心と前記ガイドローラの軸心との間の第
    2の距離とが同一になる位置に配設されていることを特
    徴とする請求項2または3に記載された無段変速機。
  5. 【請求項5】前記ガイド機構は、 前記駆動プーリの軸心と前記ガイドローラの軸心との間
    の第1の距離の方が、前記従動プーリの軸心と前記ガイ
    ドローラの軸心との間の第2の距離よりも短い位置に配
    設されているとともに、 前記駆動プーリおよび前記従動プーリの巻掛け径の変化
    による前記ベルトの変位に追従できるように、前記ベル
    トの外周方向に向けた弾性力を前記ガイドプーリを付勢
    する弾性部を有することを特徴とする請求項2または3
    に記載された無段変速機。
JP2001348945A 2001-11-14 2001-11-14 無段変速機 Withdrawn JP2003148571A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008078981A1 (en) * 2006-12-27 2008-07-03 Robert Bosch Gmbh Continuously variable transmission

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008078981A1 (en) * 2006-12-27 2008-07-03 Robert Bosch Gmbh Continuously variable transmission

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Legal Events

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Effective date: 20050201