JP4521897B2 - 段ボールケーサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、いわゆるラップアラウンド方式の段ボールケーサに関し、さらに詳しくは、飲料用缶、ペットボトル、瓶等の被箱詰品を所定個数集積したもの(以下、製品という)を箱詰めする段ボールケーサに関する。
【0002】
【従来の技術】
段ボールシート(以下、シートという)から箱を成形しながら、集積した製品を包み込むようにして包装するラップアラウンド方式の段ボールケーサが従来から知られている。かかる段ボールケーサは、通常、包装される製品の外形を基準にして段ボールケースを成形するものであり、製品には多少の力がかかることから、変形しにくい製品を包装するのに適している。また、タイトな包装が可能で段ボールケースのコストを削減できるほか、製品の供給方向を自由に設定でき装置レイアウトを合理的に行えるなどの特長を有している。
【0003】
かかる従来の段ボールケーサの一例を図面を参照しつつ説明する。図5は、従来における段ボールケーサの概略を示す全体斜視図、図6は、従来における段ボールケーサのシート搬送装置を示す平面図(a)および側面図(b)、図7は、従来における段ボールケーサの製品の充填・受け渡し工程を示す説明図である。
【0004】
図5に示すように、マガジン101はシート102を積層したものであり、このマガジン101からシート102が1枚ずつシート搬送コンベヤ112上に供給されるようになっている。シート搬送コンベヤ112は、製品105を充填部Pに供給するコンベヤ103と垂直方向に配設され、シート102を充填部Pに供給するように構成されている。その後、シート102のフラップ102a等を折り込んで、箱詰め品107にする。
【0005】
また、図6に示すように、このシート搬送コンベヤ112は、駆動装置109で正逆回転する駆動ギヤ110,111によって進退自在に形成され、コンベヤレール113を備えている。搬送爪114は、シート搬送コンベヤ112のコンベヤ部に配設され、搬送時にシート102を押圧するものである。位置決めストッパ115は、シート102の充填部Pへの供給位置を決めるためのものである。
【0006】
位置決めストッパ116は、図6および図7に示すように、シート102の流れ方向の位置を決めるために、後述する搬送レール119に配設されたものである。また、プレート117は、図7に示すように、コンベヤ103からフライトバー118によって押圧搬送された製品105を摺動搬送可能に形成され、後述する受け渡し装置120を終端部に備えている。フライトバー118は、チェーン118aによって駆動され、製品105の充填後に初期位置に戻るようになっている。搬送レール119は、製品105を充填されたシート102を下流工程に搬送するものであり、前述した位置決めストッパ116を備えている。
【0007】
受け渡し装置120は、図7に示すように、プレート117上をフライトバー118によって押圧搬送された製品105を搬送レール119の充填部Pに受け渡すためのものであり、端部をプレート117に軸支され上下に揺動自在に形成されている。また、受け渡し装置120は、シート102の後ろパネル102bの先端部を係止する係止爪120aを備えている。ケースプッシャ121は、後ろパネル102bを折り曲げ、充填品を下流工程に押圧搬送するものである。
【0008】
つぎに、シート搬送装置の動作について図6に基づいて説明する。マガジン101から取り出されたシート102は、シート搬送コンベヤ112上にセットされる。そして、シート102は、このシート搬送コンベヤ112の動作により搬送爪114によって押圧搬送され、充填部Pにセットされる。充填部Pでの位置決めは、位置決めストッパ115,116によってなされる。その後、シート搬送コンベヤ112は、つぎのシート102の搬送のために初期位置まで後退する。なお、この間にシート102には、後述する要領にて製品105が充填され、次工程に搬送される(同図(a)に示す白抜きの矢印方向)。
【0009】
つぎに、製品105の充填・受け渡し工程について図7に基づいて説明する。
同図(a)および(b)に示すように、製品105はプレート117上をフライトバー118によって押圧搬送され、受け渡し装置120上を通過して、シート102上に充填される。その後、同図(c)に示すように、フライトバー118は上方に移動し、受け渡し装置120も上方に跳ね上がる。
【0010】
つづいて、シート102の後ろパネル102bがケースプッシャ121によって折り曲げられる。そして、その充填品は下流工程に受け渡され、搬送される。シート102が所定量移動したら、同図(d)に示すように、受け渡し装置120は下降し、初期状態に復帰する。その後、新たなシート102が充填部Pに供給され、同様の工程が繰り返される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シート102が充填部Pに搬送された直後に、搬送爪114がつぎの新たなシート102の搬送のために初期位置に後退する必要がある。このため、搬送爪114は、製品105が充填される間に一往復分をスライド移動しなければならず、シート搬送速度は高速となる(たとえば、毎分30箱を箱詰めする場合、毎秒2. 5m以上の速度となる)。したがって、シート搬送時のシート102の浮き上がりや、位置決めストッパ115による停止時の位置決め精度不良(リバウンド)を発生しやすく、安定した操業が困難になるという問題点があった。
【0012】
また、シート寸法ごとに搬送爪114の起動位置を変更する必要があるため、各品種ごとの起動位置変更制御、型替え、調整に手間がかかるという問題点があった。
【0013】
さらに、シート搬送速度の高速化により、機械騒音が増大したり、各作動部の寿命が低下するという問題点もあった。
【0014】
また、上述したように、製品105はフライトバー118によって充填部Pに押圧搬送された後、一旦停止し、ケースプッシャ121によって押圧されることによってケース搬送工程へと引き渡されるので、製品105の取り扱い速度の変化が非常に大きく、その受け渡し時において挙動が不安定になりやすいという問題点があった。
【0015】
また、受け渡し装置120は上下に揺動するため装置構成が複雑になり、振動が大きくなり、がたつきが生じたり、位置決め精度が低下したりするなど装置の耐久性・信頼性が低下するという問題点があった。
【0016】
さらに、この受け渡し装置120が初期位置に戻らないと、つぎの製品105が供給できないため、運転能力の向上が困難となり、高速化できないという問題点もあった。
【0017】
また、受け渡し装置120の構造上、フライトバー118によって押圧搬送されてきた製品105が受け渡し装置120からシート102上に移る際に、段差や摩擦係数の変化によって転倒する場合があるという問題点もあった。
【0018】
この発明は上記に鑑みてなされたものであって、安定かつ迅速な箱詰め作業を簡易な構成によって実現するとともに、種々のシート寸法に容易に対応でき、低騒音化や耐久性・信頼性の向上を実現できる段ボールケーサを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明の請求項1にかかる段ボールケーサは、製品を充填する充填部にシートを供給するシート搬送手段と、製品の搬送方向に対して前記充填部の上流側に配置されると共に前記充填部に対して製品の搬送方向に進退する製品搬送手段と、前記充填部の下流側に配置されると共に前記充填部に対して製品の搬送方向に進退するシート製品搬送手段と、製品を搬送方向に押圧する押圧手段とを備え、且つ、前記シート搬送手段が前記充填部にシートを供給し、前記製品搬送手段が製品を載せて前記充填部のシートまで前進し、前記押圧手段が前記製品搬送手段上に載せられた製品を製品の搬送方向に押圧しつつ前記製品搬送手段が前記充填部から後退することにより、製品が前記充填部のシートに移動して充填され、これと同時に、前記シート製品搬送手段が前記充填部に前進して製品を充填したシートを受け取ると共に前記充填部から後退して製品を充填したシートを搬送することを特徴とする。
【0020】
この段ボールケーサでは、製品搬送手段(例えば、モービルプレート)が充填部のシートまで前進すると共に製品を充填部のシートに移動させつつ充填部から後退して製品をシートに充填する。これにより、製品とシートとを密接した状態で充填できるため、製品が転倒しにくく、安定した充填を行うことができる。また、シート製品搬送手段(例えば、ドラッグプレート)が充填部に前進して製品を充填したシートを受け取ると共に充填部から後退して製品を充填したシートを搬送する。これにより、従来のような速度差の大きい搬送を回避でき、安定した搬送、受け渡し動作を行うことができる。そして、製品搬送手段およびシート製品搬送手段が水平方向に進退する方式を採用しており、従来のような上下方向の揺動方式を採用していないため、簡易な装置構成とすることができ、装置をコンパクトにできる。さらに、振動や騒音を低減でき、装置の耐久性・信頼性を向上できる。
また、押圧手段(例えば、フライトバー)は、たとえば、チェーンによって駆動され、製品充填後はいったん上昇して初期位置に戻るようになっている。この押圧手段によって製品が充填部に押圧搬送されるとともに製品搬送手段が後退するので、製品がシート上に簡易かつ迅速に充填される。
【0021】
この発明の請求項2にかかる段ボールケーサは、シート搬送コンベヤを吸着コンベヤとして形成し、搬送方向を充填部方向のみとしたものである。シートは吸着されながら、充填部に供給される。充填部でのシートの位置決めは、シート搬送コンベヤを所定ストローク以上動作させ、シートのみをストッパに当接させて当該コンベヤ上でシートをスリップさせることによって行う。シートの搬送後には、当該コンベヤは速やかに停止し、つぎの搬送に備える。
【0022】
吸着式としたことにより、シートの搬送開始位置は任意である。このため、搬送速度制御および装置構成を容易にすることができる。また、前記コンベヤは充填部方向のみに運転するので、従来のような後退運動がなくタイムロスを回避できるので、その分、搬送速度を遅くできる。したがって、従来生じていたシートの浮き上がりや位置決め不良等を有効に防止でき、安定したシートの搬送・供給を行うことができる。
【0025】
この発明の請求項4にかかる段ボールケーサは、少なくともシート搬送とフラップ折りとパネル折りとを行う仕上げ折り搬送装置が前記シート製品搬送手段の下流側に配設され、製品を充填されたシートを載せた前記シート製品搬送手段が後退時に前記仕上げ折り搬送装置内に収納されることを特徴とする。
【0026】
仕上げ折り搬送装置の搬送レール内にアーム状のシート製品搬送手段を収納できるようにしたので、装置の流れ方向のサイズをコンパクトにできる。また、後退時にシート製品搬送手段を加速すれば、充填完了品を充填部から迅速に移動できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる段ボールケーサの実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0028】
図1は、この発明の実施の形態にかかる段ボールケーサのシート搬送コンベヤを示す平面図(a)、側面図(b)およびA−A断面図(c)、図2(a)、(b)および図3(c)、(d)は、段ボールケーサの装置構成および製品の充填・受け渡し工程を示す説明図、図4は、段ボールケーサの要部を示す平面図である。
【0029】
図示しないマガジンは、予め折曲し易いように形成されたシート2を積層したものであり、このマガジンからシート2が1枚ずつシート搬送コンベヤ12上にシート取り出しカップ8によって供給されるように構成されている。なお、シート取り出しカップ8は上下動自在に形成され、シート2の搬送時には図1(b)に示す位置よりも下方に移動できるようになっている。
【0030】
シート搬送コンベヤ12は、製品5を充填部Pに供給するプレート21(図2および図3参照)と垂直方向に配設され、かつ、シート搬送コンベヤ12の下流側先端部がプレート21の先端下部近傍を横切るように配設されている。このシート搬送コンベヤ12は、図1に示すように、空気の吸引力によってシート2を吸着保持しながら搬送する、いわゆる吸着コンベヤとして形成したものである。
【0031】
すなわち、バキュームコンベヤ13のベルトには、シート2を吸着するための多数の吸引孔13aが全周にわたって設けられている。吸引用の負圧は図示しないブロアー等によって発生させ、この負圧を、吸引孔13aと連通するチャンバー14に図示しないホース等を介して発生させるようになっている。また、バキュームコンベヤ13のベルトは、駆動装置12aによって一方向(図示左方向)のみに搬送されるようになっている。
【0032】
保持ガイド15は、シート2の端部を保持するためにバキュームコンベヤ13と隣接配置したものである。搬送されるシート2の他端部を保持する搬送ガイド16は、バキュームコンベヤ13と平行に配設されている。ストッパ17は、充填部Pに搬送供給されるシート2を位置決めするためのものである。
【0033】
つぎに本発明にかかる製品5の充填・受け渡し装置について図2、図3および図4に基づいて説明する。モービルプレート35は、プレート21の下流側先端部と充填部Pとの間を往復自在に形成され、フライトバー20によって供給される製品5を充填部Pにおけるシート2上に受け渡すためのものである。すなわち、このモービルプレート35は、プレート21の先端部下方から充填部Pに対して進退自在に構成するために、プレート部35aと変形自在な格子状のチェーン部35bとを備えており(図4参照)、チェーン部35bがローラ36によって位置決め保持されている。
【0034】
フライトバー20は、駆動用のチェーン20aによって製品5を押圧搬送可能に形成され、モービルプレート35に製品5を供給するとともに、そのモービルプレート35から製品5をシート2上に充填するように形成されている。また、フライトバー20は、製品5の充填後にいったん上昇してから巡回するようになっている。
【0035】
プレート21は、図4に示すように、製品5を各列ごとに仕分ける平行な仕分けガイド21aと、この仕分けガイド21aの終端部以降での製品寸法補正を行う絞り形状のサイドガイド21bとを備えている。
【0036】
リフト22は、バキュームコンベヤ13および搬送ガイド16上のシート2を、モービルプレート35の底面付近に相当する高さ(充填レベル)まで持ち上げるものである。そして、シート2を持ち上げたことによって形成される、シート2の底面とバキュームコンベヤ13および搬送ガイド16との間隙に、後述するドラッグプレート46を挿入できるように形成されている。
【0037】
ドラッグプレート46は2本の平行アームにて形成され、シート2に製品5が充填されるときに、シート搬送コンベヤ12とシート2の底面との間に挿入され、モービルプレート35が後退した後にシート2を下方から保持して、この充填完了品を充填部Pから、搬送レール24に受け渡すように往復自在に形成されている。また、ドラッグプレート46は、後退時に搬送レール24の間に収納できるように形成され、装置の流れ方向のサイズをコンパクトにしている。このドラッグプレート46の往復スピードは任意に設定できるようになっており、特に充填完了品を充填部Pから搬送レール24に受け渡す際には加速できるようになっている。
【0038】
サイドガイド25は、シート2のサイドフラップ2aを折り込むために、搬送レール24の入り口部に設けられている。搬送ラグ26は、ドラッグプレート46が充填完了品を搬送レール24に受け渡す際に、回転上昇しながら後ろパネル2bを起こすためのものである。なお、この搬送ラグ26は、他のサイドフラップをも同時に折り込めるように形成することができる。たとえば、この搬送ラグ26は、他のサイドフラップと後ろパネル2bとを保持可能な保持片をチェーン駆動によって当接させることによって所定の折り込みをしながら、充填完了品を搬送レール24に搬送するように形成することができる。
【0039】
搬送ラグ27,28,29は、駆動用のチェーン30によって駆動され、搬送レール24上の充填完了品を位置決めしながら搬送するためのものである。ガイド31は、搬送レール24上を搬送される充填完了品の上パネル2dを折るためのものである。なお、搬送レール24の図示しない下流側には、他のフラップ等の未成形箇所を折り込んで箱状に成形する図示しない成形手段を設けてある。
【0040】
つぎに動作について説明する。まず、シート2の充填部Pへの供給動作について説明する。図1に示すように、図示しないマガジンからシート取り出しカップ8によってシート2を1枚取り出し、これをシート搬送コンベヤ12のバキュームコンベヤ13および搬送ガイド16上にセットする。バキュームコンベヤ13は、駆動装置12aの作動によって一方向(図示左方向)のみに運転される。シート2は、チャンバー14を介した負圧の吸引孔13aによって吸着され、充填部Pに搬送される。
【0041】
シート2の充填部Pでの位置決めは、シート搬送コンベヤ12を所定ストローク以上動作させ、シート2のみをストッパ17に当接させてバキュームコンベヤ13上で当該シート2をスリップさせることによって行う。シート2の搬送後には、バキュームコンベヤ13は速やかに停止し、つぎの搬送に備える。
【0042】
このようにシート2の搬送開始位置は任意であるため、搬送速度制御および装置構成を容易にすることができる。また、バキュームコンベヤ13は一方向(図示左方向)のみに運転するので、従来のような後退運動がなくタイムロスを回避できるので、その分、搬送速度を遅くできる。したがって、従来生じていたシートの浮き上がりや位置決め不良等を有効に防止でき、安定したシート2の搬送・供給を行うことができる。
【0043】
つぎに、製品5の充填・受け渡し動作について図2、図3および図4に基づいて説明する。図2(a)に示すように、製品5は1ケース分を集積され、プレート21上をフライトバー20によってモービルプレート35上に搬送される。そして、同図(b)に示すように、製品5を載せたモービルプレート35は、充填部Pまで進んで停止する。このとき、充填部Pのシート2がリフト22によって充填レベルまで持ち上げられるとともに、ドラッグプレート46が前進し、シート2の底面とバキュームコンベヤ13および搬送ガイド16との間隙に挿入される。
【0044】
これと同時に、図3(c)および(d)に示すように、フライトバー20によって製品5が押圧搬送されるとともにモービルプレート35が後退するので、製品5がシート2上に簡易かつ迅速に充填されることとなる。さらに、リフト22が下降することによって充填完了品がドラッグプレート46に受け渡される。フライトバー20は、いったん上昇して初期位置に戻る。
【0045】
その後、充填完了品を載せたドラッグプレート46は下流側の搬送レール24に向かって後退し、搬送ラグ26が回転上昇しながら後ろパネル2bを起こしてこれをさらに下流に搬送する。このとき、サイドガイド25によってサイドフラップ2aが折り込まれる。このように充填完了品は、ドラッグプレート46によって下流に搬送されるので、従来のような速度差の大きい搬送を回避でき、安定した搬送、受け渡し動作が可能となる。
【0046】
そして、充填完了品は、搬送ラグ28,29によって位置決め搬送されながらガイド31によって上パネル2dを折り込まれる。その後、つぎの新たなシート2がシート搬送コンベヤ12によって充填部Pに供給され、同様の工程が繰り返される。
【0047】
充填完了品は、搬送ラグ28,29によってさらに下流に搬送されて、図示しない成形手段によって他のフラップ等の未成形箇所を折り込まれて箱状に成形される。これにより箱詰め作業が完了する。なお、ドラッグプレート46の後退時にこれを加速させることによって、充填部Pから充填完了品をより速く引き出すことができる。
【0048】
以上のように、この実施の形態にかかる段ボールケーサによれば、バキュームコンベヤ13を設けたことにより、種々のシート寸法に容易に対応でき、また従来生じていたシートの浮き上がりや位置決め不良等を有効に防止できるとともに、安定したシート2の搬送・供給を行うことができる。
【0049】
また、モービルプレート35を設けたことにより、製品5とシート2とを密接した状態で充填できるため、製品5が転倒しにくく、安定した充填を行うことができる。
【0050】
さらに、ドラッグプレート46を設けたことにより、従来のような速度差の大きい搬送を回避でき、安定した搬送、受け渡し動作を行うことができる。
【0051】
また、モービルプレート35およびドラッグプレート46が水平方向に進退する方式を採用しており、従来のような上下方向の揺動方式を採用していないため、簡易な装置構成とすることができ、装置をコンパクトにできる。
【0052】
さらに、同様の理由から、振動や騒音を低減でき、装置の耐久性・信頼性を向上できる。
【0053】
なお、上記実施の形態においては、ドラッグプレート46を2本のアームにて形成するものとして説明したが、充填完了品を適切に搬送できれば、これに限定されず、たとえば、3本以上のアームまたは板状に形成してもよい。
【0054】
また、シート搬送コンベヤ12をプレート21と垂直方向に配設するものとして説明したが、シート2を充填部Pに適切に搬送できればこれに限定されず、装置レイアウトを自由に設定できる。
【0055】
さらに、サイドガイド25を搬送レール24の入り口付近に設けるものとして説明したが、これに限定されず、たとえば、ドラッグプレート46の前進時にこれと連動するように設けてもよい。これによって、製品5は搬送レール24に搬送されるまでの間、折り込まれたサイドフラップ2aと当該サイドガイドとによって両サイドを保持されているので、サイド方向への位置ずれや落下を有効に防止できる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明にかかる段ボールケーサによれば、シート搬送コンベヤと、充填部の上流側に進退自在に配設され製品を載せた状態で当該充填部のシート上面側に配置可能に形成されたモービルプレートと、前記充填部の下流側に進退自在に配設され前記製品を充填された前記シートの下面側に配置可能に形成されたドラッグプレートとを備え、前記製品を前記モービルプレートによって前記充填部のシートに搬送充填し、当該製品を充填されたシートを前記ドラッグプレートによって下流側に搬送するように構成したので、製品が転倒しにくく、安定した充填を行うことができる。
また、この発明にかかる段ボールケーサによれば、モービルプレート上の製品を充填部のシート上に押圧搬送するフライトバーを備え、前記フライトバーによって前記製品を前記充填部のシート上に移動させながら前記モービルプレートを後退させ、当該製品を当該シート上に充填するようにしたので、簡易かつ迅速な充填を実現できる。
【0057】
また、製品を充填されたシートはドラッグプレートによって下流側に搬送され、従来のような速度差の大きい搬送を回避でき、安定した搬送、受け渡し動作を行うことができる。さらに、従来のような上下方向の揺動方式を採用していないため、簡易な装置構成とすることができ、装置をコンパクトにできるとともに、振動や騒音を低減でき、装置の耐久性・信頼性を向上できる。
【0058】
また、この発明にかかる段ボールケーサによれば、シート搬送コンベヤを吸着コンベヤとして形成し、搬送方向を充填部方向のみとしたので、シートの搬送開始位置を任意とすることができ、搬送速度制御および装置構成を容易にすることができる。また、従来のような後退運動がなくタイムロスを回避できるので、その分、搬送速度を遅くできる。したがって、従来生じていたシートの浮き上がりや位置決め不良等を有効に防止でき、安定したシートの搬送・供給を行うことができる。
【0060】
また、この発明にかかる段ボールケーサによれば、仕上げ折り搬送装置がドラッグプレートの下流側に配設され、製品を充填されたシートを載せたドラッグプレートが後退時に前記仕上げ折り搬送装置内に収納されるようにしたので、装置の流れ方向のサイズをコンパクトにできる。また、後退時にドラッグプレートを加速すれば、充填完了品を充填部から迅速に移動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる段ボールケーサのシート搬送コンベヤを示す平面図(a)、側面図(b)およびA−A断面図(c)である。
【図2】段ボールケーサの装置構成および製品の充填・受け渡し工程を示す説明図である。
【図3】段ボールケーサの装置構成および製品の充填・受け渡し工程を示す説明図である。
【図4】段ボールケーサの要部を示す平面図である。
【図5】従来における段ボールケーサの概略を示す全体斜視図である。
【図6】従来における段ボールケーサのシート搬送装置を示す平面図(a)および側面図(b)である。
【図7】従来における段ボールケーサの製品の充填・受け渡し工程を示す説明図である。
【符号の説明】
2 シート
2a、2c サイドフラップ
2b 後ろパネル
2d 上パネル
5 製品
12 シート搬送コンベヤ
12a 駆動装置
13 バキュームコンベヤ
13a 吸引孔
14 チャンバー
15 保持ガイド
16 搬送ガイド
17 ストッパ
20 フライトバー
20a、30 チェーン
21 プレート
21a 仕分けガイド
21b、25 サイドガイド
22 リフト
24 搬送レール
26、27、28、29 搬送ラグ
31 ガイド
35 モービルプレート
35a プレート部
35b チェーン部
36 ローラ
46 ドラッグプレート
P 充填部

Claims (3)

  1. 製品を充填する充填部にシートを供給するシート搬送手段と、製品の搬送方向に対して前記充填部の上流側に配置されると共に前記充填部に対して製品の搬送方向に進退する製品搬送手段と、前記充填部の下流側に配置されると共に前記充填部に対して製品の搬送方向に進退するシート製品搬送手段と、製品を搬送方向に押圧する押圧手段とを備え、且つ、
    前記シート搬送手段が前記充填部にシートを供給し、前記製品搬送手段が製品を載せて前記充填部のシートまで前進し、前記押圧手段が前記製品搬送手段上に載せられた製品を製品の搬送方向に押圧しつつ前記製品搬送手段が前記充填部から後退することにより、製品が前記充填部のシートに移動して充填され、これと同時に、前記シート製品搬送手段が前記充填部に前進して製品を充填したシートを受け取ると共に前記充填部から後退して製品を充填したシートを搬送することを特徴とする段ボールケーサ。
  2. 前記シート搬送手段を吸着コンベヤとして形成し、搬送方向を充填部方向のみとしたことを特徴とする請求項1に記載の段ボールケーサ。
  3. 少なくともシート搬送とフラップ折りとパネル折りとを行う仕上げ折り搬送装置が前記シート製品搬送手段の下流側に配設され、製品を充填されたシートを載せた前記シート製品搬送手段が後退時に前記仕上げ折り搬送装置内に収納されることを特徴とする請求項1または2に記載の段ボールケーサ。
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