JP4520220B2 - 鉄筋コンクリート用スペーサ - Google Patents

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Description

この発明は、鉄筋コンクリート構造物を構築する際に、鉄筋とその外方に配設される型枠との間隔を所定値に保持するための鉄筋コンクリート用スペーサに関するものである。
一般に、建物のスラブ、高速道路の橋桁などの鉄筋コンクリート構造物の構築時に、鉄筋と構造物や型枠等との間にコンクリートのかぶり代を確保するために使用されるスペーサは、例えば図10ないし図15に示すように構成されている。
図10はその一例である樹脂製の建築用鉄筋スペーサ51であり、スペーサー本体52の中心部に鉄筋支持部53が形成され、鉄筋支持部53の外周面とスペーサー本体52の内周面との間には放射状に複数本のリブ54が連設されている。
そして、スペーサ本体52の下半部に設けられた一対の補強リブ55,55間に空間部56が形成され、この空間部56の開口下端に、対向面間で形成される鉄筋導入通路59が徐々に幅狭くなるように一対の鉄筋支持アーム57,57の下端部が連設され、これらの鉄筋支持アーム57,57の上端と鉄筋支持部3間で鉄筋挿通孔部58が形成されて成る建築用鉄筋スペーサ51であり、鉄筋支持アーム57,57の上端に鉄筋支持部53と共に大径の鉄筋を挟着する大径鉄筋受け片57a,57aが一体に形成されると共に、これらの大径鉄筋受け片57a,57aに鉄筋支持部53とで小径の鉄筋を挟着する小径鉄筋受け片57bが一体に形成されて構成されている(特許文献1参照)。
図11は他の例を示し、コンクリート製のスペーサ本体61内部に、止結紐62の一部を通挿した状態で固着したもので、止結紐62は、長手方向へ湾曲可能な柔軟性と耐錆性を有する合成樹脂などの材質製で、ほぼ全長にわたって多数個の抜止め用小凹凸状部63を有すると共に、一側端部に小凹凸状部63を通挿させた状態で掛止可能な抜止め用掛止部64を、他側端に掛止部64の孔部65へ挿入用の先細状部66を有するものとし、止結紐62の掛止部64寄りの部分を、スペーサ本体61成形時の型枠内にインサートして成形・固着されている。尚、掛止部64の孔部65には小凹凸状部63の形状に対応してそれを逆止可能な掛止片67が形成され、このような止結紐62で鉄筋を締め付けることによりスペーサ本体61を固定できるようになっている(特許文献2参照)。
図12及び図13は異なる例を示し、コンクリート製のスペーサーブロック71と、1本のバネ性金属線材から成る鉄筋支持アーム72とを備え、そのスペーサーブロック71にはほぼフラットなベース面73と、これから鉄筋のかぶり厚さTだけ隆起してコンクリート構造物成形用型枠の堰板に接触するトップ面74とを形成する一方、鉄筋支持アーム72の中間部に捲き曲げたリング状の埋め込みアンカー75を、スペーサーブロック71におけるベース面73の中央部へ埋め込み一体化し、その埋め込みアンカー75から引き続きベース面73の平面に沿って、鉄筋の長手軸線と非直角に交叉することとなる一対のストレートバー76a,76bを、相反方向へ直線状に延長させると共に、その両ストレートバー76a,76bの延長先端部から更に引き続き埋め込みアンカー75と逆な張り出し方向へ一対のほぼ平行な係止フック77a,77bを、鉄筋の長手軸線とほぼ直交し且つその鉄筋の円周面へ相反方向から挟み付くこととなるように折り曲げて、鉄筋支持アーム72をその両係止フック77a,77bの折り曲げ先端部が鉄筋の円周面へ接触するように当てがって捻り回転操作した時、その両係止フック77a,77bが鉄筋の円周面へ弾圧的に喰い付くように定めたものである。
実際にこのスペーサーを使用する場合には、図13に示すように、スペーサーブロック71の鉄筋支持アーム72の両ストレートバー76a,76bが鉄筋Pの長手軸線と大きく交叉し、同じく両係止フック77a,77bの折り曲げ先端部の差し込みガイド78a,78bがその鉄筋Pの円周面へ相反する方向から接触することとなるように、スペーサーを鉄筋Pへ当てがい、次いで、その状態から図13中の矢印方向へスペーサーを捻り回転操作することにより、両係止フック76a、76bを鉄筋Pの円周面へ差し込み状態に係止させて固定するものである(特許文献3参照)。
図14及び図15は更に異なる他の例を示し、コンクリート製のスペーサ本体81に、金属製の棒状体82をその両端がスペーサ本体81の両側面から露出するように横断した状態で埋設して成り、スペーサ本体81をほぼ直交した縦鉄筋83と横鉄筋84との交差部に配設すると共に、棒状体82の露出部分を利用してワイヤ85により縦横鉄筋83,84にスペーサ本体81を固定し、スペーサ本体81の先端を型枠Wの内面に当接させた状態に保持し、コンクリートKのかぶり代を確保するものである(特許文献4参照)。
特開2001−132166号公報(段落〔0013〕〜〔0017〕及び図1) 特開2001−173159号公報(段落〔0014〕〜〔0022〕及び図3) 特許第2872999号公報(段落〔0012〕〜〔0025〕、〔0030〕、〔0031〕及び図1、図13、図14) 意匠登録第1198802号公報(〔意匠に係る物品の説明〕、使用状態を示す参考図)
しかしながら、図10に示す例の場合、鉄筋に対しスペーサを簡単に取り付けることができ、コンクリートを均一に流し込むためにバイブレータによる振動が与えられても、取り付けたスペーサがずれたり外れたりすることがないという利点はあるものの、スペーサが樹脂製であるためにコンクリートとの親和性に欠け、コンクリートの部分剥離の原因になるおそれがある。
また、図11に示す例の場合も、スペーサ本体61はコンクリート製であっても止結紐62は樹脂製であるため、止結紐62による取付作業は効率よく行えるものの、止結紐62がコンクリートとの親和性に欠けることからコンクリートの部分剥離を招くおそれがある。
一方、図12,13に示す例の場合、上記した図10や図11の場合と異なり、樹脂部分がないためコンクリートとの親和性は良好であり、コンクリートの部分剥離を招くおそれはない反面、両係止フック77a,77bを鉄筋Pの円周面へ差し込み状態に係止させ、その弾性力によってスペーサーを固定する構造であるため、両係止フック77a,77bの弾性力が不十分であると、コンクリートを均一に流し込むためのバイブレータによる振動が与えられたときに両係止フック77a,77bの係止が緩んでスペーサーが外れてしまい、コンクリートのかぶり代が規定通りにならないという不都合が生じ得る。また、鉄筋Pの径が大、小に変更された場合には、両係止フック77a,77bの弾性力が効かずスペーサを固定できなくなるため、鉄筋Pの径の変更に容易に対応することは不可能であり、異なる鉄筋径毎に寸法の異なる鉄筋支持アーム72を予め準備しておかなければならず非常に面倒である。
尚、ばね性を有する一対の金属性フック体をコンクリートブロックに埋設し、両フック体間に鉄筋を挟持する構成のものも従来提案されているが、上記した図12,13の例と同様の問題がある。
更に、図14,15に示す例の場合、図12,13の場合と同様、樹脂部分がなくコンクリートとの親和性は良好であるため、コンクリートの部分剥離を招くおそれはないものの、ワイヤ85を縦横鉄筋83,84及び棒状体82の露出部分に巻き付けることによってスペーサ本体81を固定する構造であり、コンクリートの流し込み時のバイブレータによる振動によってもスペーサ本体81がずれないように強固に固定するには、ワイヤ85の巻付作業に熟練を要するという特有の問題点がある。
そこで、本発明は、コンクリートとの親和性に優れ、簡単に取り付けが可能で、コンクリートの流し込み時のバイブレータによる振動によっても外れないスペーサを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、請求項1に記載の鉄筋コンクリート用スペーサは、鉄筋コンクリート構造物を構築する際に、鉄筋とその外方に配設される型枠との間を所定間隔に維持してコンクリートのかぶり代を保持するための鉄筋コンクリート用スペーサにおいて、前記かぶり代を確保するためのコンクリート製のブロック体と、前記ブロック体に着脱自在に取り付けられ前記ブロック体の前記鉄筋への固定用の金属製取付部材と、前記取付部材に螺着されその先端部の前記取付部材内側への突出量が可変される締付具とを備え、前記締付具の前記取付部材への螺合により前記ブロック体と前記締付具の先端部とにより前記鉄筋を挟持して前記ブロック体を前記鉄筋に固定することを特徴としている。
また、請求項2に記載の鉄筋コンクリート用スペーサでは、前記ブロック体は、前記かぶり代の寸法方向に直交する方向にその両端を前記ブロック体から露出して埋設されたピンを有し、前記取付部材は、金属板を折曲もしくは湾曲することによりほぼコ字状もしくはほぼU字状に形成され、基部と、前記鉄筋の径より若干大なる間隔を隔てて互いに対向した前記基部の両端の対向片とから成り、前記両対向片には前記ピンの露出部分に係合する係合用切欠部がそれぞれ形成され、前記締付具は、前記基部に形成された雌ねじに、その先端部分を前記取付部材の内側に突出した状態に螺着され、前記ピンの露出部分に前記両切欠部を係合した状態で前記締付具を螺合することで、前記取付部材の内側の前記鉄筋を、前記締付具と前記ブロック体とにより挟持して前記ブロック体を前記鉄筋に固定することを特徴としている。
また、請求項3に記載の鉄筋コンクリート用スペーサでは、前記切欠部は、前記ピンの径よりも幅広で前記ピンの露出部分が嵌挿する嵌挿部と、前記嵌挿部に連続し前記嵌挿部の幅よりも大径の半円形を成し前記嵌挿部に嵌挿した前記ピンの露出部分が係合する係合部とを備えることを特徴としている。
また、請求項4に記載の鉄筋コンクリート用スペーサでは、前記係合部は、係合状態の前記ピンの露出部分と前記基部からの距離が段階的に異なるように、選択可能な複数の係合位置が設定されていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の鉄筋コンクリート用スペーサでは前記かぶり代は、前記ブロック体の長さにより定まることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、コンクリート製のブロック体及び締付具を有する金属製取付部材の2つの大きな部材により構成し、樹脂製の部材を排除したため、コンクリートとの良好な親和性を維持してコンクリートの部分剥離を未然に防止することができる。
このとき、取付部材はブロック体を鉄筋への取付固定するものであり、かぶり代の保持にはほとんど影響しないため、ブロック体に比べて取付部材は小さくて済み、取付部材は金属製であるためブロック体に比べてコンクリートとの親和性は劣るものの、スペーサ全体に占める取付部材自体の割合は小さいことから、従来の樹脂製部材のようなコンクリートの部分剥離を招くおそれはない。
更に、取付部材に締付具を螺合するだけで、スペーサを鉄筋に固定することができ、特殊な熟練を要することもなく、スペーサを鉄筋に簡単に取り付けることができ、しかも締付具の取付部材への螺合によりスペーサを固定するため、コンクリートの流し込み時にバイブレータによる振動が与えられても、スペーサがずれたり外れたりすることを確実に防止できる。
このとき、鉄筋径が大、小に変更されても、締付具の螺合具合を加減してその先端部の取付部材内側への突出量を可変すればどのような径の鉄筋であっても、ブロック体と締付具の先端部とにより鉄筋を挟持することができる。
請求項2に記載の発明によれば、取付部材の内側に鉄筋を配設し、ピンのブロック体からの露出部分に、取付部材の両対向片に形成した切欠部を係合し、その状態で締付具を螺合することにより、ブロック体と締付具の先端部とにより鉄筋を挟持してブロック体を鉄筋に固定することができるため、熟練を要することなく簡単にスペーサを鉄筋に固定することが可能になり、スペーサの固定作業を効率よく行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2における切欠部は、嵌挿部と係合部とを備えるため、ピンの露出部分に取付部材を容易に取り付けることができ、熟練を要することなくスペーサの固定作業を効率よく行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3における係合部は、係合状態のピンの露出部分と取付部材の基部からの距離が段階的に異なる複数の係合位置が設定されているため、鉄筋の径に応じた係合位置を選択することで、1種類の取付部材により種々の径の鉄筋に対して、スペーサを容易に固定することができる。
請求項5に記載の発明によれば、ブロック体の長さによってかぶり代を調整できるため、かぶり代に応じた長さのブロック体を準備しておくことで、必要なかぶり代を確実に保持することができる。
この発明の一実施形態について図1ないし図8を参照して説明する。但し、図1は本発明のスペーサの斜視図、図2ないし図4はブロック体の斜視図、背面図及び正面図、図5ないし図7はそれぞれ取付部材の斜視図、平面図及び一部切断右側面図、図8は使用状態の側面図である。
図1ないし図8に示すように、本実施形態における鉄筋コンクリート用スペーサ1は、コンクリート製のブロック体3及びコ字状を有する金属製の取付部材5の2つの部材により構成されている。
ブロック体3は前端に向かって先細のくさび状を有し、このブロック体3の後端下部には横鉄筋を逃げるための凹部3aが形成され、ブロック体3の凹部3aの少し前寄りの位置には金属製のピン7が左右方向に貫設され、ピン7の両端部がブロック体3の両側から露出した状態で埋設されている。
取付部材5は、金属平板をコ字状に折曲することにより形成され、基部5aと、鉄筋の径よりも大きい間隔を隔てて互いに対向した基部5aの両端の対向片5b,5cとから成る。このとき、取付部材5の表面には、防錆のためのメッキ処理を施しておくのが望ましい。
そして、両対向片5b,5cの前寄りの下部には、ピン7の係合用切欠部9が形成されている。この切欠部9は、特に図7に示されるように、ピン7の露出部分が嵌挿するピン7の径よりも前後方向の幅が広い矩形状を有する嵌挿部9aと、この嵌挿部9aに嵌挿したピン7の露出部分が脱離不能な状態に係合する嵌挿部9aの上記幅より大径のほぼ半円形の係合部9bとを備えている。
また、取付部材5の基部5aにはボルト11が螺合する雌ねじ13が形成され、雌ねじ13に螺合した状態のボルト11の先端には、鉄筋に当接するやや湾曲した当て板15が、ボルト11に対して回転自在にかつ脱離不能な状態で取り付けられている。
そして、縦鉄筋17と横鉄筋19とが交差部にこのようなスペーサ1を実際に使用する場合、図8に示すように、取付部材5の内側に縦鉄筋17を配設すると共に、ブロック体3のピン7が取付部材5の切欠部9の係合部9bに嵌挿、係合するようにブロック体3を配設する。このとき、横鉄筋19がブロック体3の凹部3aに嵌まるようにブロック体3を配設する。
更に、ブロック体3をその後端面が縦鉄筋17に当接した状態に保持しつつ、ボルト11を雌ねじ13に螺合し、ボルト11先端の当て板15が縦鉄筋17に当接するまでボルト11を雌ねじ13にねじ込むことにより、ボルト11先端の当て板15とブロック体3の後端面との間で縦鉄筋17が挟持され、スペーサ1が縦鉄筋17に固定される。ここで、図8に示すように、ブロック体3の長さが、コンクリートのかぶり代Tとして保持される。
更に、ブロック体3のボルト7の埋設面と反対側にコンクリート型枠21を配設し、コンクリート23を型枠21内に流し込んで鉄筋コンクリート構造物を成形する。このとき、バイブレータにより振動を与えつつコンクリート23を流し込むが、ブロック体3とボルト11先端の当て板15とにより縦鉄筋17が挟持されているため、振動によるスペーサ1の位置ずれや脱離が生じることはない。
従って、上記した実施形態によれば、従来のような樹脂製の部材を排除したため、コンクリートとの良好な親和性を維持することができ、コンクリートの部分剥離を未然に防止することができる。
また、ブロック体3のピン7に取付部材5を係合させてボルト11をねじ込むことにより簡単にスペーサ1を固定できるため、従来のような特殊な熟練を要することなく簡単にスペーサ1を鉄筋17に強固に取り付けることができ、コンクリートの流し込み時におけるバイブレータの振動によるスペーサ1の位置ずれや脱離の発生を確実に防止できる。
更に、スペーサ1を固定すべき縦鉄筋17の径が種々異なる場合であっても、ボルト11のねじ込み量の調整で対応できるため、1種類の取付部材5で種々の径の鉄筋に対してスペーサ1を取り付けることができる。
ところで、上記した実施形態では、縦鉄筋17と横鉄筋19との交差部にスペーサ1を取り付ける場合を説明したが、横鉄筋19がない場合には、ブロック体3に凹部3aを形成する必要がなく、ブロック体3の加工が簡易になるという利点がある。
なお、本発明の他の実施形態として、より多くの径の異なる鉄筋に対応できるようにするために、例えば図9に示すように、切欠部9の係合部9bを階段状にし、係合状態のピン7の露出部分と取付部材5の基部5aからの距離が段階的に異なるように選択可能な複数の係合位置9b1,9b2,9b3,…を設定しておくのが好ましい。
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
例えば、ブロック体3の形状は上記したものに限らず、直方体状、立方体状などであっても良い。また、ピン7も1本のものでなくてもよく、直線状に2本のピンをブロック体3の両側からそれぞれ露出するように埋設しても構わない。
更に、取付部材5は、上記したようなコ字状に限られるものではなく、U字状であっても構わないのは勿論である。
また、取付部材5の切欠部9の形成位置も上記した実施形態に限定されるものではなく、要するにブロック体3の左右両側面から露出したピン7に係合できるように切欠部9が形成されていればよい。更に、ボルト11先端の当て板15の形状等は上記したものに限定されるものではない、また、この当て板15は設けなくても構わない。
本発明の一実施形態における鉄筋コンクリート用スペーサの斜視図である。 本発明の一実施形態におけるブロック体の斜視図である。 本発明の一実施形態におけるブロック体の背面図である。 本発明の一実施形態におけるブロック体の正面図である。 本発明の一実施形態における取付部材の斜視図である。 本発明の一実施形態における取付部材の平面図である。 本発明の一実施形態における取付部材の一部切断右側面図である。 本発明の一実施形態における鉄筋コンクリート用スペーサの一部の切断平面図である。 本発明の他の実施形態における取付部材の右側面図である。 従来例の斜視図である。 他の従来例の斜視図である。 異なる従来例の斜視図である。 図12の使用時の動作説明図である。 更に異なる従来例の使用状態における斜視図である。 図14の使用状態における切断側面図である。
符号の説明
1 鉄筋コンクリート用スペーサ
3 ブロック体
5 取付部材
5a 基部
5b,5c 対向片
7 ピン
9 切欠部
9a 嵌挿部
9b 係合部
9b1,9b2,… 係合位置
11 ボルト
15 当て板
17 縦鉄筋
23 コンクリート
T かぶり代

Claims (5)

  1. 鉄筋コンクリート構造物を構築する際に、鉄筋とその外方に配設される型枠との間を所定間隔に維持してコンクリートのかぶり代を保持するための鉄筋コンクリート用スペーサにおいて、
    前記かぶり代を確保するためのコンクリート製のブロック体と、
    前記ブロック体に着脱自在に取り付けられ前記ブロック体の前記鉄筋への固定用の金属製取付部材と、
    前記取付部材に螺着されその先端部の前記取付部材内側への突出量が可変される締付具と
    を備え、
    前記締付具の前記取付部材への螺合により前記ブロック体と前記締付具の先端部とにより前記鉄筋を挟持して前記ブロック体を前記鉄筋に固定することを特徴とする鉄筋コンクリート用スペーサ。
  2. 前記ブロック体は、
    前記かぶり代の寸法方向に直交する方向にその両端を前記ブロック体から露出して埋設されたピンを有し、
    前記取付部材は、
    金属板を折曲もしくは湾曲することによりほぼコ字状もしくはほぼU字状に形成され、基部と、前記鉄筋の径より若干大なる間隔を隔てて互いに対向した前記基部の両端の対向片とから成り、前記両対向片には前記ピンの露出部分に係合する係合用切欠部がそれぞれ形成され、
    前記締付具は、
    前記基部に形成された雌ねじに、その先端部分を前記取付部材の内側に突出した状態に螺着され、
    前記ピンの露出部分に前記両切欠部を係合した状態で前記締付具を螺合することで、前記取付部材の内側の前記鉄筋を、前記締付具と前記ブロック体とにより挟持して前記ブロック体を前記鉄筋に固定することを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート用スペーサ。
  3. 前記切欠部は、
    前記ピンの径よりも幅広で前記ピンの露出部分が嵌挿する嵌挿部と、前記嵌挿部に連続し前記嵌挿部の幅よりも大径の半円形を成し前記嵌挿部に嵌挿した前記ピンの露出部分が係合する係合部とを備えることを特徴とする請求項2に記載の鉄筋コンクリート用スペーサ。
  4. 前記係合部は、
    係合状態の前記ピンの露出部分と前記基部からの距離が段階的に異なるように、選択可能な複数の係合位置が設定されていることを特徴とする請求項3に記載の鉄筋コンクリート用スペーサ。
  5. 前記かぶり代は、
    前記ブロック体の長さにより定まることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の鉄筋コンクリート用スペーサ。。
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