JP2008111337A - 鉄筋コンクリート用スペーサ - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリートとの親和性に優れ、簡単に取り付けが可能で、コンクリートの流し込み時のバイブレータによる振動によっても外れないスペーサを提供する。
【解決手段】コンクリート製のブロック体3及び金属製の第1、第2締付体5a,5bにより鉄筋コンクリート用スペーサ1を構成する。ブロック体3の端面には両締付体5a,5bの一端部を埋設し、ブロック体3から露出した両締付体5a,5bの他端部のうち一方である第2締付体5bの他端部に雌ねじ部9を形成してこれにボルト7を螺通する。そして、ブロック体3のボルト7を雌ねじ部9に螺合し、ブロック体3の端面と両締付体5a,5bの内側面とボルト7の先端部とにより鉄筋11を挟持し、スペーサ1を固定する。
【選択図】図2
【解決手段】コンクリート製のブロック体3及び金属製の第1、第2締付体5a,5bにより鉄筋コンクリート用スペーサ1を構成する。ブロック体3の端面には両締付体5a,5bの一端部を埋設し、ブロック体3から露出した両締付体5a,5bの他端部のうち一方である第2締付体5bの他端部に雌ねじ部9を形成してこれにボルト7を螺通する。そして、ブロック体3のボルト7を雌ねじ部9に螺合し、ブロック体3の端面と両締付体5a,5bの内側面とボルト7の先端部とにより鉄筋11を挟持し、スペーサ1を固定する。
【選択図】図2
Description
この発明は、鉄筋コンクリート構造物を構築する際に、鉄筋とその外方に配設される型枠との間隔を所定値に保持するための鉄筋コンクリート用スペーサに関するものである。
一般に、建物のスラブ、高速道路の橋桁などの鉄筋コンクリート構造物の構築時に、鉄筋と構造物や型枠等との間にコンクリートのかぶり代を確保するために使用されるスペーサは、例えば図8ないし図13に示すように構成されている。
図8はその一例である樹脂製の建築用鉄筋スペーサ51であり、スペーサー本体52の中心部に鉄筋支持部53が形成され、鉄筋支持部53の外周面とスペーサー本体52の内周面との間には放射状に複数本のリブ54が連設されている。
そして、スペーサ本体52の下半部に設けられた一対の補強リブ55,55間に空間部56が形成され、この空間部56の開口下端に、対向面間で形成される鉄筋導入通路59が徐々に幅狭くなるように一対の鉄筋支持アーム57,57の下端部が連設され、これらの鉄筋支持アーム57,57の上端と鉄筋支持部3間で鉄筋挿通孔部58が形成されて成る建築用鉄筋スペーサ51であり、鉄筋支持アーム57,57の上端に鉄筋支持部53と共に大径の鉄筋を挟着する大径鉄筋受け片57a,57aが一体に形成されると共に、これらの大径鉄筋受け片57a,57aに鉄筋支持部53とで小径の鉄筋を挟着する小径鉄筋受け片57bが一体に形成されて構成されている(特許文献1参照)。
図9は他の例を示し、コンクリート製のスペーサ本体61内部に、止結紐62の一部を通挿した状態で固着したもので、止結紐62は、長手方向へ湾曲可能な柔軟性と耐錆性を有する合成樹脂などの材質製で、ほぼ全長にわたって多数個の抜止め用小凹凸状部63を有すると共に、一側端部に小凹凸状部63を通挿させた状態で掛止可能な抜止め用掛止部64を、他側端に掛止部64の孔部65へ挿入用の先細状部66を有するものとし、止結紐62の掛止部64寄りの部分を、スペーサ本体61成形時の型枠内にインサートして成形・固着されている。尚、掛止部64の孔部65には小凹凸状部63の形状に対応してそれを逆止可能な掛止片67が形成され、このような止結紐62で鉄筋を締め付けることによりスペーサ本体61を固定できるようになっている(特許文献2参照)。
図10及び図11は異なる例を示し、コンクリート製のスペーサーブロック71と、1本のバネ性金属線材から成る鉄筋支持アーム72とを備え、そのスペーサーブロック71にはほぼフラットなベース面73と、これから鉄筋のかぶり厚さTだけ隆起してコンクリート構造物成形用型枠の堰板に接触するトップ面74とを形成する一方、鉄筋支持アーム72の中間部に捲き曲げたリング状の埋め込みアンカー75を、スペーサーブロック71におけるベース面73の中央部へ埋め込み一体化し、その埋め込みアンカー75から引き続きベース面73の平面に沿って、鉄筋の長手軸線と非直角に交叉することとなる一対のストレートバー76a,76bを、相反方向へ直線状に延長させると共に、その両ストレートバー76a,76bの延長先端部から更に引き続き埋め込みアンカー75と逆な張り出し方向へ一対のほぼ平行な係止フック77a,77bを、鉄筋の長手軸線とほぼ直交し且つその鉄筋の円周面へ相反方向から挟み付くこととなるように折り曲げて、鉄筋支持アーム72をその両係止フック77a,77bの折り曲げ先端部が鉄筋の円周面へ接触するように当てがって捻り回転操作した時、その両係止フック77a,77bが鉄筋の円周面へ弾圧的に喰い付くように定めたものである。
実際にこのスペーサーを使用する場合には、図11に示すように、スペーサーブロック71の鉄筋支持アーム72の両ストレートバー76a,76bが鉄筋Pの長手軸線と大きく交叉し、同じく両係止フック77a,77bの折り曲げ先端部の差し込みガイド78a,78bがその鉄筋Pの円周面へ相反する方向から接触することとなるように、スペーサーを鉄筋Pへ当てがい、次いで、その状態から図11中の矢印方向へスペーサーを捻り回転操作することにより、両係止フック76a、76bを鉄筋Pの円周面へ差し込み状態に係止させて固定するものである(特許文献3参照)。
図12及び図13は更に異なる他の例を示し、コンクリート製のスペーサ本体81に、金属製の棒状体82をその両端がスペーサ本体81の両側面から露出するように横断した状態で埋設して成り、スペーサ本体81をほぼ直交した縦鉄筋83と横鉄筋84との交差部に配設すると共に、棒状体82の露出部分を利用してワイヤ85により縦横鉄筋83,84にスペーサ本体81を固定し、スペーサ本体81の先端を型枠Wの内面に当接させた状態に保持し、コンクリートKのかぶり代を確保するものである(特許文献4の〔意匠に係る物品の説明〕及び使用状態を示す参考図参照)。
しかしながら、図8に示す例の場合、鉄筋に対しスペーサを簡単に取り付けることができ、コンクリートを均一に流し込むためにバイブレータによる振動が与えられても、取り付けたスペーサがずれたり外れたりすることがないという利点はあるものの、スペーサが樹脂製であるためにコンクリートとの親和性に欠け、コンクリートの部分剥離の原因になるおそれがある。
また、図9に示す例の場合も、スペーサ本体61はコンクリート製であっても止結紐62は樹脂製であるため、止結紐62による取付作業は効率よく行えるものの、止結紐62がコンクリートとの親和性に欠けることからコンクリートの部分剥離を招くおそれがある。
一方、図10,11に示す例の場合、上記した図8や図9の場合と異なり、樹脂部分がないためコンクリートとの親和性は良好であり、コンクリートの部分剥離を招くおそれはない反面、両係止フック77a,77bを鉄筋Pの円周面へ差し込み状態に係止させ、その弾性力によってスペーサーを固定する構造であるため、両係止フック77a,77bの弾性力が不十分であると、コンクリートを均一に流し込むためのバイブレータによる振動が与えられたときに両係止フック77a,77bの係止が緩んでスペーサーが外れてしまい、コンクリートのかぶり代が規定通りにならないという不都合が生じ得る。
尚、ばね性を有する一対の金属性フック体をコンクリートブロックに埋設し、両フック体間に鉄筋を挟持する構成のものも従来提案されているが、上記した図10,11の例と同様の問題がある。
更に、図12,13に示す例の場合、図10,11の場合と同様、樹脂部分がなくコンクリートとの親和性は良好であるため、コンクリートの部分剥離を招くおそれはないものの、ワイヤ85を縦横鉄筋83,84及び棒状体82の露出部分に巻き付けることによってスペーサ本体81を固定する構造であり、コンクリートの流し込み時のバイブレータによる振動によってもスペーサ本体81がずれないように強固に固定するには、ワイヤ85の巻付作業に熟練を要するという特有の問題点がある。
そこで、本発明は、コンクリートとの親和性に優れ、簡単に取り付けが可能で、コンクリートの流し込み時のバイブレータによる振動によっても外れないスペーサを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、請求項1に記載の鉄筋コンクリート用スペーサは、鉄筋コンクリート構造物を構築する際に、鉄筋とその外方に配設される型枠との間を所定間隔に維持してコンクリートのかぶり代を保持するための鉄筋コンクリート用スペーサにおいて、前記かぶり代を確保するためのコンクリート製のブロック体と、一端部が前記ブロック体の端面に埋設され他端部が前記ブロック体から露出された一方の金属製締付体と、一端部が前記ブロック体の端面に埋設され他端部が前記一方の締付体の他端部に所定間隔を隔てて対向するように前記ブロック体から露出された他方の金属製締付体とを備え、前記両締付体の他端部間に前記鉄筋を挟持して前記ブロック体を前記鉄筋に固定することを特徴としている。
また、請求項2に記載の鉄筋コンクリート用スペーサでは、一方の前記締付体の他端部にボルトを螺通して設け、前記両締付体の他端部間に配設された前記鉄筋に前記ボルトの先端部を当接して前記鉄筋を他方の前記締付体の他端部に押し付けて挟持することを特徴としている。
また、請求項3に記載の鉄筋コンクリート用スペーサでは、前記両締付体の他端部が、互いに接近する方向に弾性力を有し、前記鉄筋の径より小なる間隔を隔てて互いに対向しており、前記両締付体の他端部の弾性力により前記鉄筋を挟持することを特徴としている。
また、請求項4に記載の鉄筋コンクリート用スペーサでは、前記両締付体が、単一の金属板の中央部を屈曲し、屈曲した前記金属板の中央部を前記ブロック体に埋設して形成されていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の鉄筋コンクリート用スペーサでは、鉄筋コンクリート構造物を構築する際に、鉄筋とその外方に配設される型枠との間を所定間隔に維持してコンクリートのかぶり代を保持するための鉄筋コンクリート用スペーサにおいて、前記かぶり代を確保するためのコンクリート製のブロック体と、金属板をL字状に折曲して成り一端部が前記ブロック体の端面に埋設され他端部が前記ブロック体から露出された締付体と、前記締付体の他端部に螺通されたボルトとを備え、前記ブロック体の端面と、前記締付体の内側と、前記ボルト先端部とにより前記鉄筋を挟持して前記ブロック体を前記鉄筋に固定することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、コンクリート製のブロック体及び一方及び他方の金属製締付体により構成し、樹脂製の部材を排除したため、コンクリートとの良好な親和性を維持してコンクリートの部分剥離を未然に防止することができる。
このとき、両締付体は鉄筋の締付用であり、かぶり代の保持にはほとんど影響しないため、ブロック体に比べて締付体は小さくて済む。また、締付体は金属製であるためブロック体に比べてコンクリートとの親和性は劣るものの、スペーサ全体に占める締付体自体の割合は小さいことから、従来の樹脂製部材のようなコンクリートの部分剥離を招くおそれはない。
更に、コンクリート製のブロック体を固める際に両締付体の一端部をブロック体に埋設することで、ブロック体に両締付体を取り付けることができるため、特殊な熟練を要することもなく、スペーサの製造を簡単な作業で容易に行うことができる。
また、両締付体は金属製であり一端部がブロック体に埋設された状態ではその他端部は互いに接近する方向に弾性力を有するため、両締付体の他端部間に鉄筋を嵌め込むようにしてスペーサを取付けることでスペーサを鉄筋に固定することができ、特殊な熟練を要することもなく、スペーサを鉄筋に簡単に取り付けることができ、両金属製締付部材の他端部間の弾性力を調整しておけば、コンクリートの流し込み時にバイブレータによる振動が与えられても、スペーサがずれたり外れたりすることを確実に防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、ボルトにより他方の締付体の他端部に鉄筋を押し付けて鉄筋を挟持するため、スペーサを強固に取付けることができる。
請求項3に記載の発明によれば、両締付体の他端部間の弾性力を利用して鉄筋を挟持するため、ボルトなどの別部材が不要で構成の簡素化を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、単一の金属板により、一端部がブロック体に埋設され他端部がブロック体の端面から露出する両締付体を形成するため、2つの締付体とする場合に比べて、ブロック体と屈曲した金属板の2つの部材によりスペーサを製造することができ、スペーサの製造作業の効率化を図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、締付体が1つで済むため、2つの締付体とする場合よりも部品点数を低減でき、構成の簡素化を図ることができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1ないし図3を参照して説明する。但し、図1はスペーサの斜視図、図2は使用状態におけるスペーサの切断平面図、図3はスペーサの平面図である。
本発明の第1実施形態について図1ないし図3を参照して説明する。但し、図1はスペーサの斜視図、図2は使用状態におけるスペーサの切断平面図、図3はスペーサの平面図である。
図1ないし図3に示すように、本実施形態における鉄筋コンクリート用スペーサ1は、コンクリート製のブロック体3及び金属板からなる第1、第2締付体5a,5bにより構成されている。
ブロック体3は、全体ほぼ直方体状で先端が曲面状を成した外形を有し、コンクリートを型枠に流し込んで固化させて形成される。このブロック体3の曲面と反対側の平端面(本発明における端面)には、第1、第2締付体5a,5bの一端部が固化の際に埋設されて第1、第2締付体5a,5bがブロック体3と一体化されている。
第2締付体5bには、ボルト7の螺合用雌ねじ部9が形成され、この雌ねじ部9にボルト7が螺通されている。このとき、雌ねじ部9の位置は、鉄筋11が当接し得るブロック体3の端面を基準にして、鉄筋11の径より大なる距離の位置であって、ボルト7の雌ねじ部9への螺合により、ブロック体3の端面と両締付体5a,5bの内側面とボルト7の先端部分とにより鉄筋11を挟持できる程度の位置に形成するのが望ましい。
そして、図2に示すように、両締付体5a,5b間に鉄筋11が嵌まり込むように両締付体5a,5bを鉄筋11の所定位置にあてがい、両締付体5a,5bの雌ねじ部9にボルト7を螺合する。ここで、ボルト7を雌ねじ部9にねじ込んでいくと、ボルト7の先端部が鉄筋11に当接して、ブロック体3の端面と両締付体5a,5bの内側面とボルト7の先端部とにより鉄筋11が挟持され、スペーサ1が鉄筋11に固定される。なお、図2に示すように、ブロック体3の長さが、コンクリートのかぶり代Tとして保持される。
さらに、ブロック体1の両締付体5a,5bを埋設する端面と反対側の面にコンクリート型枠13を配設し、コンクリート15を型枠13内に流し込んで鉄筋コンクリート構造物を成形する。このとき、バイブレータにより振動を与えつつコンクリート15を流し込むが、ブロック体3の端面と両締付体5a,5bの内側面とボルト7とにより鉄筋11が挟持されているため、振動によるスペーサ1の位置ずれや脱離が生じることはない。
尚、両締付体5a,5bの間隔は、鉄筋11の径よりも少し大きい程度に設定するのが望ましいが、鉄筋11の径も必ずしも均一とは言えずばらつきがあるため、鉄筋11の径と同じに設定すると、両締付体5a,5bが金属製ゆえにその他端部間に互いに接近する方向への弾性力があるとはいえ、両締付体5a,5bを鉄筋11にあてがう際に、両締付体5a,5bの他端部間を押し広げることが難しく両締付体5a,5bの他端部間の内側に鉄筋11が嵌まり込まないことがある。そこで、両締付体5a,5bの他端部間の間隔に若干の遊びを設けておくことで、このような事態に容易に対処することができる。尚、この場合の遊びは、コンクリートのかぶり代の許容範囲内の値に設定される。
一方、両締付体5a,5bの他端部間の間隔に若干の遊びを設けることで、両締付体5a,5bを鉄筋11にあてがったときに、両締付体5a,5bの他端部間と鉄筋11との間に隙間が生じるが、ボルト7を締め付けていくことにより、ボルト7の先端部が鉄筋11に圧接されてスペーサ1が鉄筋11に強固に固定されることになる。
したがって、第1実施形態によれば、両締付体5a,5bの内側に鉄筋11が嵌まり込むように両締付体5a,5bを鉄筋11にあてがう際に、両締付体5a,5bの他端部間に鉄筋11を簡単に嵌め込んで両締付体5a,5bを鉄筋11にあてがうことができ、作業性の向上を図ることができる。
さらに、両締付体5a,5bが金属により形成し、従来のような樹脂製の部材を排除したため、コンクリートとの良好な親和性を維持することができ、コンクリートの部分剥離を未然に防止することができる。
また、締付体5bにの雌ねじ部9にボルト7をねじ込めば、従来のような特殊な熟練を要することなく簡単にスペーサ1を鉄筋11に強固に取り付けることができ、コンクリートの流し込み時におけるバイブレータの振動によるスペーサ1の位置ずれや脱離の発生を確実に防止できる。
さらに、かぶり代に応じて長さの異なるブロック体3を複数種類準備しておけば、各種のかぶり代に対応することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図4を参照して説明する。本実施形態の鉄筋コンクリート用スペーサ1aにおいて、上記した第1実施形態と相違するのは、図4に示すように、両締付体5a,5bを、単一の金属平板5の中央部をコ字状に屈曲し、屈曲した金属平板5の中央部をブロック体3の端面側に埋設して形成した点である。尚、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。
本発明の第2実施形態について図4を参照して説明する。本実施形態の鉄筋コンクリート用スペーサ1aにおいて、上記した第1実施形態と相違するのは、図4に示すように、両締付体5a,5bを、単一の金属平板5の中央部をコ字状に屈曲し、屈曲した金属平板5の中央部をブロック体3の端面側に埋設して形成した点である。尚、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。
したがって、第2実施形態によれば、第1実施形態のように、2つの締付体5a,5bとする場合に比べて、ブロック体3と屈曲した金属平板5の2つの部材によりスペーサ1aを簡単に製造することができ、スペーサ1aの製造作業の効率化を図ることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について図5を参照して説明する。本実施形態の鉄筋コンクリート用スペーサ1bにおいて、上記した第1実施形態と相違するのは、図5に示すように、両締付体5a,5bの他端部間の間隔が一端部側よりも広がるように、両締付体5a,5bの一端部をブロック体3の端面に埋設した点である。尚、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。
本発明の第3実施形態について図5を参照して説明する。本実施形態の鉄筋コンクリート用スペーサ1bにおいて、上記した第1実施形態と相違するのは、図5に示すように、両締付体5a,5bの他端部間の間隔が一端部側よりも広がるように、両締付体5a,5bの一端部をブロック体3の端面に埋設した点である。尚、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。
したがって、第3実施形態によれば、両締付体5a,5bの他端部間が広がっているため、鉄筋11の径がさまざまであっても容易に対応でき、スペーサ1bを鉄筋11に容易に取り付けることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について図6を参照して説明する。本実施形態の鉄筋コンクリート用スペーサ1cにおいて、上記した第1実施形態と相違するのは、図6に示すように、金属板の一部を円弧状に湾曲加工して第1、第2締付体17a,17bを形成し、両締付体17a,17bの一端部をブロック体3の端面に埋設するとともに、両締付体17a,17bの他端部を互いに対向する内側に鉄筋11が嵌るように配置した点である。このとき、両締付体17a,17bの円弧状の他端部には互いに接近する方向に弾性力を持たせておく。
本発明の第4実施形態について図6を参照して説明する。本実施形態の鉄筋コンクリート用スペーサ1cにおいて、上記した第1実施形態と相違するのは、図6に示すように、金属板の一部を円弧状に湾曲加工して第1、第2締付体17a,17bを形成し、両締付体17a,17bの一端部をブロック体3の端面に埋設するとともに、両締付体17a,17bの他端部を互いに対向する内側に鉄筋11が嵌るように配置した点である。このとき、両締付体17a,17bの円弧状の他端部には互いに接近する方向に弾性力を持たせておく。
したがって、第4実施形態によれば、両締付体17a,17bの他端部間の弾性力を利用して鉄筋11を挟持することができるため、ボルトなどの別部材が不要となって構成の簡素化を図ることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について図7を参照して説明する。本実施形態の鉄筋コンクリート用スペーサ1dにおいて、上記した第1実施形態と相違するのは、図7に示すように、金属平板をL字状に屈曲して締付体21を形成し、締付体21の一端部をブロック体3の端面に埋設するとともに、締付体21のブロック体3の端面に平行な他端部にボルト23の螺合用雌ねじ部25を形成した点である。
本発明の第5実施形態について図7を参照して説明する。本実施形態の鉄筋コンクリート用スペーサ1dにおいて、上記した第1実施形態と相違するのは、図7に示すように、金属平板をL字状に屈曲して締付体21を形成し、締付体21の一端部をブロック体3の端面に埋設するとともに、締付体21のブロック体3の端面に平行な他端部にボルト23の螺合用雌ねじ部25を形成した点である。
したがって、第5実施形態によれば、締付体21が1つで済むため、第1実施形態のように、2つの締付体とする場合よりも部品点数を低減でき、構成の簡素化を図ることができる。
また、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
例えば、ブロック体3の形状は上記したものに限らず、直方体状、立方体状、半球状などであっても良い。
また、第2実施形態において、金属平板5をコ字状ではなくU字状に屈曲して両締付体5a,5bを形成してもよい。
さらに、第5実施形態では締付体21をL字状として説明したが、締付体はL字状のものに限らない。
1,1a,1b,1c,1d 鉄筋コンクリート用スペーサ
3 ブロック体
5a,5b、17a,17b,21 締付体
5 金属平板
7,23 ボルト
9,25 雌ねじ部
11 鉄筋
15 コンクリート
T かぶり代
3 ブロック体
5a,5b、17a,17b,21 締付体
5 金属平板
7,23 ボルト
9,25 雌ねじ部
11 鉄筋
15 コンクリート
T かぶり代
Claims (5)
- 鉄筋コンクリート構造物を構築する際に、鉄筋とその外方に配設される型枠との間を所定間隔に維持してコンクリートのかぶり代を保持するための鉄筋コンクリート用スペーサにおいて、
前記かぶり代を確保するためのコンクリート製のブロック体と、
一端部が前記ブロック体の端面に埋設され他端部が前記ブロック体から露出された一方の金属製締付体と、
一端部が前記ブロック体の端面に埋設され他端部が前記一方の締付体の他端部に所定間隔を隔てて対向するように前記ブロック体から露出された他方の金属製締付体と
を備え、
前記両締付体の他端部間に前記鉄筋を挟持して前記ブロック体を前記鉄筋に固定することを特徴とする鉄筋コンクリート用スペーサ。 - 一方の前記締付体の他端部にボルトを螺通して設け、前記両締付体の他端部間に配設された前記鉄筋に前記ボルトの先端部を当接して前記鉄筋を他方の前記締付体の他端部に押し付けて挟持することを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート用スペーサ。
- 前記両締付体の他端部が、互いに接近する方向に弾性力を有し、前記鉄筋の径より小なる間隔を隔てて互いに対向しており、前記両締付体の他端部の弾性力により前記鉄筋を挟持することを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート用スペーサ。
- 前記両締付体が、単一の金属板の中央部を屈曲し、屈曲した前記金属板の中央部を前記ブロック体に埋設して形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の鉄筋コンクリート用スペーサ。
- 鉄筋コンクリート構造物を構築する際に、鉄筋とその外方に配設される型枠との間を所定間隔に維持してコンクリートのかぶり代を保持するための鉄筋コンクリート用スペーサにおいて、
前記かぶり代を確保するためのコンクリート製のブロック体と、
金属板をL字状に折曲して成り一端部が前記ブロック体の端面に埋設され他端部が前記ブロック体から露出された締付体と、
前記締付体の他端部に螺通されたボルトと
を備え、
前記ブロック体の端面と、前記締付体の内側と、前記ボルト先端部とにより前記鉄筋を挟持して前記ブロック体を前記鉄筋に固定することを特徴とする鉄筋コンクリート用スペーサ。
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JP2008031235A Pending JP2008111337A (ja) | 2008-02-13 | 2008-02-13 | 鉄筋コンクリート用スペーサ |
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JP (1) | JP2008111337A (ja) |
-
2008
- 2008-02-13 JP JP2008031235A patent/JP2008111337A/ja active Pending
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