JP3122006U - 鉄筋コンクリート用スペーサ - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄筋に取り付けた後に回転する際の作業がしやすく、且つ低コストにて容易に製造可能な鉄筋コンクリート用スペーサを提供することを目的とする。
【解決手段】本体2に形成された鉄筋挿入孔21が三角形状を呈しており、鉄筋保持ばね3は、ばね板材を折り曲げて形成され、折り曲げた屈曲部34、屈曲部35が、三角形状の鉄筋挿入孔21の各角A、B、Cに係止されるように鉄筋挿入孔21内に設置されて、鉄筋挿入孔21の内周壁23に弾性反発力により押圧固定される構造である。このため、鉄筋保持ばね3に鉄筋を保持させた状態で、本体2を掴んで鉄筋の軸周りに回転させると、本体2と、本体2に係止された鉄筋保持ばね3とが一体に回転し、本体2だけが回転してしまうことはなく、回転作業が行いやすい。
【選択図】図1

Description

本考案は、鉄筋コンクリート施工時に鉄筋と型枠などの型取り部の間の間隔を所定に保持する鉄筋コンクリート用スペーサに関する。
鉄筋コンクリート用スペーサは、型枠内または床の上に鉄筋を配し、コンクリートを流し込んで鉄筋コンクリート製品またはコンクリートの打ち込み床を生成する際に、鉄筋と型枠または床との間の間隔を所定に保持する目的で使用される。
鉄筋コンクリート用スペーサには、様々な形状のものがあり、円形のスペーサは取り扱いが容易なことから汎用されている。
従来、円形のスペーサとして、図8に示すように、樹脂で一体的に形成された樹脂製円形スペーサ100が知られている。樹脂製円形スペーサ100は、円の中心に鉄筋嵌着孔101が設けられており、円の周縁から鉄筋嵌着孔101に通じる導入通路102が形成され、鉄筋嵌着孔101には、鉄筋嵌着孔101内で鉄筋fを支持するための支持アーム103が設けられている(例えば、特許文献1)。
また、円板状のモルタル又はコンクリート製の本体に、外周から中心部にむけて溝が設けられ、溝の奥部に鉄筋を保持する鉄筋保持ばねが設けられた円形のスペーサも開示されている(例えば、特許文献2、3)。
樹脂性のスペーサは、安価に大量に生産できるため、広く使用されている。しかし、樹脂とコンクリートとの熱膨張率の違い、及びコンクリートの収縮等の原因で、スペーサとコンクリートとの間に隙間が生じたり、ひび割れしたりするといった不具合が生じていた。そして、ひび割れや隙間によって、雨水、地下水等の水分が、外面からコンクリート内に侵入し、鉄筋に至り、鉄筋の腐食の原因になるという問題があった。
一方、モルタルやコンクリート製のスペーサは、上記したようなひび割れの問題は生じにくいが、樹脂製のスペーサと比較して、製造コストが嵩んでしまうという不具合がある。
モルタルやコンクリート製のスペーサには、鉄筋保持ばねを本体に埋設して固定するものと、鉄筋保持ばねを本体成型後に固定するものとがあるが、前者は特殊な型が必要であり、製造コストがさらに嵩むため、後者の方が実用的といえる。
鉄筋保持ばねを本体成型後に固定する手段として、本体に鉄筋挿入のための孔に加えて鉄筋保持ばねを保持するための凹部を設けて鉄筋保持ばねを保持させたり(例えば、特許文献2)、鉄筋保持ばねに本体を掴む爪部を設けたりするものがある(例えば、特許文献3)。
しかし、鉄筋挿入のための穴に加えて、本体に凹部を設けると、本体の強度が低下するという不具合がある。また、爪部を設ける場合には、鉄筋保持ばねの加工が複雑になり、コストを増大させる虞がある。
ところで、円形のスペーサは、鉄筋に取り付けた後に回転させて使用されることが多い。従って、円形のスペーサには、鉄筋に取り付けた後に回転する際の作業のしやすさが求められる。
実開平7−19435号公報 特開平10−159259号公報 特開2004−239024公報
本考案は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、鉄筋に取り付けた後に回転する際の作業がしやすく、且つ低コストにて容易に製造可能な鉄筋コンクリート用スペーサを提供することを目的とする。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の鉄筋コンクリート用スペーサは、鉄筋コンクリートを生成する際に鉄筋と型取り部との間に所定の空間を保持するための鉄筋コンクリート用スペーサにおいて、コンクリートまたはモルタルにて円板状に成型されるとともに、中心部に三角形状を呈する鉄筋挿入孔が形成され、外周から鉄筋挿入孔にまで通じる鉄筋導入通路が形成された本体と、ばね板材またはばね線材を折り曲げて形成され、折り曲げた屈曲部が、三角形状の鉄筋挿入孔の少なくとも1つの角に係止されるように鉄筋挿入孔内に設置されて鉄筋挿入孔の内周壁に弾性反発力により押圧固定されるとともに、鉄筋導入通路側に開口した開口部を有し、前記鉄筋挿入孔に挿入される鉄筋を鉄筋挿入孔内において本体の略中心に弾性保持する鉄筋保持ばねとを備える。
これによれば、鉄筋挿入孔内に鉄筋保持ばねを設けると共に、鉄筋挿入孔内に鉄筋を保持する構造であるため、本体に鉄筋挿入のための孔に加えて鉄筋保持ばねを保持するための凹部を設けて鉄筋保持ばねを保持させるものと比較して、本体の強度が低下することはない。
また、鉄筋挿入孔が三角形状を呈しており、鉄筋保持ばねは、ばね板材またはばね線材を折り曲げて形成され、折り曲げた屈曲部が、三角形状の鉄筋挿入孔の少なくとも1つの角に係止されるように鉄筋挿入孔内に設置されて鉄筋挿入孔の内周壁に弾性反発力により押圧固定される構造である。このため、鉄筋保持ばねに鉄筋を保持させた状態で、本体を掴んで鉄筋の軸周りに回転させると、本体と、本体に係止された鉄筋保持ばねは一体に回転し、本体だけが回転してしまうことはない。従って、本体だけが回転してしまわないように気を遣いながら回転する必要はなく、回転作業が行いやすい。
そして、鉄筋保持ばねは、ばね板材またはばね線材を折り曲げて形成されるため、廉価にて量産できる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の鉄筋コンクリート用スペーサでは、本体は、鉄筋挿入孔の内周壁に内周溝が設けられており、鉄筋保持ばねは、内周溝に嵌め込まれる。
これにより、鉄筋保持ばねが、鉄筋挿入孔内で軸方向へ移動することを阻止することができ、鉄筋保持ばねの本体からの脱落、並びに、本体の鉄筋からの脱落を防止することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の鉄筋コンクリート用スペーサでは、鉄筋保持ばねは、ばね線材またはばね板材を中間部で互いに対称的に折り曲げて形成した一対のフック部からなり、フック部は、鉄筋挿入孔の内周壁に沿って当接する弾接片と、弾接片から鉄筋挿入孔の内方に折り曲げて形成された返り片とを有し、鉄筋は、フック部間に挟持される。
これにより、鉄筋保持ばねは、比較的少ない折り曲げ工程で形成されるため、廉価にて量産できる。また、鉄筋挿入孔の内方に折り曲げて形成された返り片を有するため、返り片が鉄筋を抜け止め状態に係止することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載の鉄筋コンクリート用スペーサでは、本体は、外周に、円周方向に沿って適宜間隔で突起部が一体的に形成されている。
これにより、鉄筋コンクリート用スペーサは、突起部が型取り部と当接するため、型取り部の接触面積を小さく、仕上げ後のコンクリート面から露出する本体の部分が小さくなり、きれいな外観を呈して見栄えがいい。
最良の形態1の鉄筋コンクリート用スペーサは、鉄筋コンクリートを生成する際に鉄筋と型取り部との間に所定の空間を保持するためのスペーサにおいて、コンクリートまたはモルタルにて円板状に成型されるとともに、中心部に三角形状を呈する鉄筋挿入孔が形成され、外周から鉄筋挿入孔にまで通じる鉄筋導入通路が形成された本体と、ばね板材またはばね線材を折り曲げて形成され、折り曲げた屈曲部が、三角形状の鉄筋挿入孔の少なくとも1つの角に係止されるように鉄筋挿入孔内に設置されて鉄筋挿入孔の内周壁に弾性反発力により押圧固定されるとともに、鉄筋導入通路側に開口した開口部を有し、鉄筋挿入孔に挿入される鉄筋を鉄筋挿入孔内において本体の略中心に弾性保持する鉄筋保持ばねとを備える。
また、本体は、鉄筋挿入孔の内周壁に内周溝が設けられており、鉄筋保持ばねは、内周溝に嵌め込まれる。
鉄筋保持ばねは、ばね線材またはばね板材を中間部で互いに対称的に折り曲げて形成した一対のフック部からなり、フック部は、鉄筋挿入孔の内周壁に沿って当接する弾接片と、弾接片から鉄筋挿入孔の内方に折り曲げて形成された返り片とを有し、鉄筋は、フック部間に挟持される。
本体は、外周に、円周方向に沿って適宜間隔で突起部が一体的に形成されている。
〔実施例1の構成〕
実施例1の鉄筋コンクリート用スペーサ1(以下、スペーサ1とする)の構成を、図1ないし図7を用いて説明する。
スペーサ1は、コンクリートまたはモルタルにて丸板状に成型された本体2と、本体2の中心部で鉄筋を保持する鉄筋保持ばね3を備える。
本体2は、中心部に、軸方向(板面方向に交差する方向)に貫通する鉄筋挿入孔21が形成されている。そして、本体2の外周から鉄筋挿入孔21に向けて、鉄筋導入通路22が形成されている。
鉄筋挿入孔21の形状は、三角形状であり、三角形の一辺が鉄筋導入通路22へ開口している。尚、本実施例では、三角形状は、正三角形の角を丸めた形状であり、鉄筋導入通路22へ開口した辺と向かい合う角Aは、その他の2つの角(鉄筋導入通路22側の2つの角)B、Cよりも曲率半径が大きくなっている(図1(b)参照)。尚、本体2の角Aの曲率半径は、鉄筋Fの半径よりも大きくなっている。
鉄筋挿入孔21の内周壁23には軸方向を溝幅とし、内周壁23に沿う方向に延びる内周溝25が形成されている。本実施例では、鉄筋挿入孔21の内周溝25は、鉄筋導入通路22に開口していない三角形の二辺にあたる内周壁23a、23bに連続して設けられている。
内周溝25の溝幅は、後述する鉄筋保持ばね3の板の幅よりも大きく設定されている。また、本実施例では、内周溝25の溝深さは、後述する鉄筋保持ばね3を形成する板材の板厚よりも小さくなっている。
また、本体2の外周には、等角度間隔に形成された突起部26が複数個(例えば16個)設けられている。本実施例では、円板の円形の輪郭が等角度間隔に凹んだ形状をしており、凹んでいない部分が突起部26となっている。突起部26の頂点は、円弧形状をしている。
鉄筋挿入孔21には、鉄筋保持ばね3が設置されている。
鉄筋保持ばね3は、ばね板材(弾性を持つ金属材料の板材)を中間部で互いに対称的に折り曲げて形成した一対のフック部31からなり、フック部31は、鉄筋挿入孔21の内周壁23a、23bに沿って当接する弾接片32と、弾接片32から鉄筋挿入孔21の内方に折り曲げて形成された返り片33とを有する。
そして、鉄筋保持ばね3は、鉄筋挿入孔21に形成された内周溝25に嵌め込まれる。
具体的には、フック部31を形成する際に折り曲げた屈曲部34が、鉄筋導入通路22へ開口した辺と向かい合う角Aに係止され、弾接片32と返り片33との間の屈曲部35が鉄筋導入通路22側の2つの角B、Cに係止されるように鉄筋挿入孔21内に設置される。尚、鉄筋保持ばね3は、屈曲部34が、本体2の角Aに沿う形状になるような曲率半径となっており、その曲率半径は、鉄筋Fの半径よりも大きい。
そして、鉄筋挿入孔21の鉄筋導入通路22に開口していない三角形の二辺にあたる内周壁23a、23bに形成された内周溝25に弾接片32がそれぞれ挿入され、内周溝25の溝底に当接している。
返り片33同士の間が鉄筋保持ばね3の開口部36となり、開口部36は、鉄筋導入通路22側へ開口している。
図5(a)は、本体2への鉄筋保持ばね3の組み付け図である。
鉄筋保持ばね3を、弾接片32を把持して、屈曲部34の角度を小さくする方向に力を加えて、返り片33同士の間隔を狭めるように撓ませる。そして、本体2の鉄筋挿入孔21へ軸方向に鉄筋保持ばね3を挿入すると、鉄筋保持ばね3には、返り片33同士の間隔を元の状態に戻そうとする弾性反発力が働き、この弾性反発力により、弾接片32が内周溝25の溝底に押圧し、固定される(図5(b)参照)。これによって、鉄筋保持ばね3が本体2に確実に固定されるため、本体2からの鉄筋保持ばね3の脱落の恐れはない。
図6は、スペーサ1を鉄筋Fに装着した状態を示した正面図である。
鉄筋導入通路22から導入された鉄筋Fは、開口部36から鉄筋保持ばね3内に入る。この際、鉄筋挿入孔21の内方に折り曲げて形成された返り片33は、鉄筋Fに押されてさらに内側に湾曲し、鉄筋挿入孔21内の一対のフック部31間に鉄筋Fが案内される。
鉄筋Fが挿入されると、屈曲部34の曲率半径は、鉄筋Fの半径よりも大きくなっているため、鉄筋Fは、屈曲部34と面接触する。また、返り片33の先端部分が、鉄筋Fに当接し、鉄筋Fを抜け止め状態に係止して鉄筋Fの脱落を防止している。
また、鉄筋Fにスペーサ1を装着した状態で、鉄筋Fの軸方向の中心が、本体2の中心位置に保持されるように、鉄筋保持ばね3、鉄筋挿入孔21、及び鉄筋導入通路22等の各寸法が設定されている。このため、本体2のどの位置に型枠等を設置しても、同一の所定の間隔を保持することができる。
尚、鉄筋導入通路22の幅Wは、鉄筋Fを挿入するため、鉄筋Fの直径dよりも僅かに大きく設定されている。
以下に、図7を用いて、スペーサ1を鉄筋Fに装着する手順を説明する。
図7(a)に示すように、型枠Mと鉄筋Fがある。
まず、鉄筋Fの図示上方(反型枠M側)から、スペーサ1の鉄筋導入通路22を鉄筋Fに装着し、鉄筋Fを鉄筋保持ばね3に保持させる(図7(a)、(b)参照)。
次に、本体2を把持してスペーサ1を鉄筋Fの軸回りに回転させ、例えば、鉄筋導入通路22が図示上方を向くように設置する(図7(c)参照)。
鉄筋保持ばね3は、鉄筋挿入孔21内に弾性反発力により押圧固定されるとともに、各角A、B、Cに係止されているため、スペーサ1を回転させる際、鉄筋保持ばね3は本体2と一体的に回転する。
尚、本体2の外周に円周方向に沿って適宜間隔で突起部26が一体的に形成されているため、突起部26が型枠Mと当接する。
〔実施例1の効果〕
鉄筋挿入孔21内に鉄筋保持ばね3を設けると共に、鉄筋挿入孔21内に鉄筋Fを保持する構造であるため、本体2に鉄筋F挿入のための孔に加えて鉄筋保持ばね3を保持するための凹部を設けて鉄筋保持ばね3を保持させるものと比較して、本体2の強度が低下することはない。
また、鉄筋挿入孔21が三角形状を呈しており、鉄筋保持ばね3は、ばね板材を折り曲げて形成され、折り曲げた屈曲部34、屈曲部35が、三角形状の鉄筋挿入孔21の各角A、B、Cに係止されるように鉄筋挿入孔21内に設置されて、鉄筋挿入孔21の内周壁23に弾性反発力により押圧固定される構造である。このため、鉄筋保持ばね3に鉄筋Fを保持させた状態で、本体2を掴んで鉄筋Fの軸周りに回転させると、本体2と、本体2に係止された鉄筋保持ばね3とが一体に回転し、本体2だけが回転してしまうことはない。従って、本体2だけが回転してしまわないように気を遣いながら回転する必要はなく、回転作業が行いやすい。
また、鉄筋保持ばね3は、鉄筋挿入孔21に形成された内周溝25に嵌め込まれる。
これにより、鉄筋保持ばね3は、鉄筋挿入孔21内で軸方向へ移動することを阻止することができ、鉄筋保持ばね3の本体2からの脱落、並びに、本体2の鉄筋Fからの脱落を防止することができる。
そして、本実施例の鉄筋保持ばね3は、ばね板材を中間部で互いに対称的に折り曲げて形成した一対のフック部31からなり、フック部31は、鉄筋挿入孔21の内周壁23に沿って当接する弾接片32と、弾接片32から鉄筋挿入孔21の内方に折り曲げて形成された返り片33とを有する。すなわち、曲げる箇所は3箇所のみであり、比較的少ない折り曲げ工程で形成されるため、廉価にて量産できる。
また、弾接片32を把持して、屈曲部34の角度を小さくする方向に力を加えて、返り片33同士の間隔を狭めるように撓ませて、鉄筋保持ばね3を鉄筋挿入孔21に挿入することができる。すなわち、いろいろな方向に力を加えるのではなく、弾接片32を把持して、屈曲部34の角度を小さくする方向に力を加えるという、単純な作業により、鉄筋保持ばね3を鉄筋挿入孔21に挿入することができる。
また、鉄筋挿入孔21の内方に折り曲げて形成された返り片33を有するため、返り片33が鉄筋Fを抜け止め状態に係止することができる。
そして、本体2の外周に円周方向に沿って適宜間隔で突起部26が一体的に形成されており、突起部26が型枠Mと当接するため、型枠Mの接触面積を小さくでき、仕上げ後のコンクリート面から露出する本体2の部分が小さくなり、きれいな外観を呈して見栄えがいい。
〔変形例〕
実施例1では、鉄筋挿入孔21は正三角形の角を丸めた形状であったが、二等辺三角形、直角三角形など、様々な態様でもよい。
また、実施例1では、鉄筋挿入孔21の内周溝25は、鉄筋導入通路22に開口していない三角形の二辺にあたる内周壁23a、23bに連続して設けられていたが、鉄筋導入通路22に開口した辺を含めて、内周壁23全周にわたって連続して設けられていてもよい。また、内周溝25が設けられていなくてもよい。
実施例1では、本体2の外周に円周方向に沿って適宜間隔で突起部26が一体的に形成されていたが、突起部26がなくてもよい。
鉄筋保持ばね3は、ばね板材に限らず、ばね線材により形成してもよい。また、弾性を持つ樹脂材料に板材、線材により形成してもよい。
また、実施例1では、鉄筋挿入孔21が三角形状を呈しており、鉄筋保持ばね3は、ばね板材を折り曲げて形成され、折り曲げた屈曲部34、屈曲部35が、三角形状の鉄筋挿入孔21の各角A、B、Cに係止されるように鉄筋挿入孔21内に設置されていたが、各角A、B、Cに係止されていなくても、例えば、屈曲部34が、角Aに係止されていればよい。その場合でも、鉄筋保持ばね3と本体2とは一体に回転し、回転作業が行いやすいという作用効果を奏する。
また、実施例1では、屈曲部34の曲率半径が、鉄筋Fの半径よりも大きくなっているため、鉄筋F装着時、鉄筋Fは屈曲部34と面接触するものであったが、屈曲部34の曲率半径が、鉄筋Fの半径よりも小さく、鉄筋Fが弾接片32と点接触するものであってもよい。
(a)は鉄筋コンクリート用スペーサの正面図であり、(b)は鉄筋挿入孔の形状説明図である(実施例1)。 鉄筋コンクリート用スペーサの平面図である(実施例1)。 鉄筋コンクリート用スペーサの底面図である(実施例1)。 鉄筋コンクリート用スペーサの右側面図である(実施例1)。 (a)は本体への鉄筋保持ばねの組み付け図であり、(b)は鉄筋コンクリート用スペーサの斜視図である(実施例1)。 鉄筋コンクリート用スペーサを鉄筋に装着した状態を示した正面図である。 (a)、(b)、(c)は鉄筋コンクリート用スペーサを鉄筋に装着する手順の説明図である(実施例1)。 鉄筋コンクリート用スペーサの斜視図である(従来例)。
符号の説明
1 鉄筋コンクリート用スペーサ
2 本体
21 鉄筋挿入孔
22 鉄筋導入通路
23、23a、23b 内周壁
25 内周溝
26 突起部
3 鉄筋保持ばね
31 フック部
32 弾接片
33 返り片
34 屈曲部
35 屈曲部
36 開口部
A、B、C 角
F 鉄筋
M 型枠(型取り部)

Claims (4)

  1. 鉄筋コンクリートを生成する際に鉄筋と型取り部との間に所定の空間を保持するための鉄筋コンクリート用スペーサにおいて、
    コンクリートまたはモルタルにて円板状に成型されるとともに、中心部に三角形状を呈する鉄筋挿入孔が形成され、外周から前記鉄筋挿入孔にまで通じる鉄筋導入通路が形成された本体と、
    ばね板材またはばね線材を折り曲げて形成され、折り曲げた屈曲部が、前記三角形状の鉄筋挿入孔の少なくとも1つの角に係止されるように前記鉄筋挿入孔内に設置されて前記鉄筋挿入孔の内周壁に弾性反発力により押圧固定されるとともに、前記鉄筋導入通路側に開口した開口部を有し、前記鉄筋挿入孔に挿入される前記鉄筋を前記鉄筋挿入孔内において前記本体の略中心に弾性保持する鉄筋保持ばねとを備える鉄筋コンクリート用スペーサ。
  2. 請求項1に記載の鉄筋コンクリート用スペーサにおいて、
    前記本体は、前記鉄筋挿入孔の内周壁に内周溝が設けられており、
    前記鉄筋保持ばねは、前記内周溝に嵌め込まれることを特徴とする鉄筋コンクリート用スペーサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の鉄筋コンクリート用スペーサにおいて、
    前記鉄筋保持ばねは、ばね線材またはばね板材を中間部で互いに対称的に折り曲げて形成した一対のフック部からなり、
    前記フック部は、前記鉄筋挿入孔の内周壁に沿って当接する弾接片と、前記弾接片から前記鉄筋挿入孔の内方に折り曲げて形成された返り片とを有し、
    前記鉄筋は、前記フック部間に挟持されることを特徴とする鉄筋コンクリート用スペーサ。
  4. 請求項1ないし請求項3に記載の鉄筋コンクリート用スペーサにおいて、
    前記本体は、外周に、円周方向に沿って適宜間隔で突起部が一体的に形成されていることを特徴とする鉄筋コンクリート用スペーサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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