JP4517115B2 - ポリウレタン樹脂電気絶縁組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、電気・電子部品の絶縁処理に好適に使用し得るポリウレタン樹脂電気絶縁組成物及びこの組成物を用いて絶縁処理された電気・電子部品に関する。
従来より、電気絶縁性ポリウレタン樹脂は、集積回路や回路基板上の種々の電気・電子部品等を、空気中の湿気、粉塵等から保護するための絶縁性の封止剤として広く用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
上述の回路基板上に電子部品を搭載する際には、従来より含鉛はんだが使用されているが、環境問題から近年は鉛を含まないはんだ(鉛フリーはんだ)の普及が進んでいる。しかし、鉛フリーはんだには、接合部における強度などの機械的特性の向上を図り、はんだ付けの際に接合部に生じるクラックを低減させ、回路基板を熱衝撃試験に付した際に生じるクラックの低減させるなどの目的のために、ロジン、溶剤、必要に応じて界面活性剤、チキソ剤などがフラックス(融剤)として配合されている。このような鉛フリーはんだを用いて電子部品等をはんだ付けした基板では、大気中の湿気の存在下においてフラックス中の界面活性成分が基板の配線やはんだ成分である銅を腐食させるという問題がある。また、吸着した水分中にフラックス残渣中の界面活性成分や電解質が溶出し、これらの成分が基板上の電極、配線などの間の絶縁性を低下させるという問題もある。更に、近年のファインピッチ実装では、導体間隔が小さくなっているため、同一作動電圧下における電界電圧が高くなり、上記成分の電気化学的マイグレーションが起こり易くなっている。
このため、電気絶縁性ポリウレタン樹脂を用いても、湿熱環境下では絶縁性が低下してしまうという問題がある。また、近年ではLSI等に見られるように、電子回路の集積化及び高機能化が為され、放熱量の増大とともにその発熱も局部的なものとなってきている。従って、電子回路の基板に於いて発生した熱を如何にして放散させるかは重要な問題となってきている。
特開2006−316216号公報 特開平9−324027号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、鉛フリーはんだを用いた回路基板の封止剤、、電気・電子部品等の絶縁材料等として使用した場合に、湿熱環境下でも絶縁特性が低下せず、しかも放熱効果および難燃性の高いポリウレタン樹脂電気絶縁組成を提供することを目的とする。また、このポリウレタン樹脂電気絶縁組成物を用いて絶縁処理された電気・電子部品を提供することをも目的とする。
本発明のポリウレタン樹脂電気絶縁組成物は、(a)2以上の水酸基を有するポリブタジエンと、(b)ポリイソシアネートと、(c)可塑剤と、(d)ゼオライトと、(e)水和金属化合物とを含むポリウレタン樹脂電気絶縁組成物であって、前記(e)水和金属化合物は、該水和金属化合物/水=8/80の重量比で混合し80℃で13時間放置した後の上澄み液の電気伝導度が40μS/cm以下であることを特徴とする
上記においては、前記ポリウレタン樹脂電気絶縁組成物の総量100重量部中に、前記(d)ゼオライトを0.01〜5重量部含有していることが好ましい。
また、上記においては、前記ポリウレタン樹脂電気絶縁組成物の総量100重量部中に、前記(e)水和金属化合物を50〜80重量部含有していることが好ましい。
加えて、前記(e)水和金属化合物は、平均粒子径1〜10μmであるものと平均粒子径15〜50μmであるものとの混合物であることが好ましい。
ここで、前記(e)水和金属化合物は、水酸化アルミニウムであることが好ましい。
本発明の電気・電子部品は、上記の何れかに記載のポリウレタン樹脂電気絶縁組成物を用いて絶縁処理されたことを特徴とする。
本発明のポリウレタン樹脂電気絶縁組成物は、(d)ゼオライト及び(e)水和金属化合物を含有しているので、湿熱環境下においてもポリウレタン樹脂が本来的に有する優れた電気絶縁性を保ちつつ、高い放熱効果を維持することができる。これによって高い信頼性の電気・電子部品を提供することができる。
従って、電気洗濯機、便座、湯沸し器、浄水器、風呂、食器洗浄機、電動工具、自動車、バイクなどに使用されているコイルや電子・電気部品を、水分や湿気から保護するために使用される封止剤、シーリング剤、コーティング剤として、また、コンデンサーやコンバーターの絶縁材料などとして、好適に使用することができる。
本発明の実施形態について以下に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
本発明においては、ポリオール成分として、(a)2以上の水酸基を有するポリブタジエンが使用される。このようなポリブタジエンを使用すれは、得られるポリウレタンが良好なエラストマー(ゴム弾性体)となり、回路基板や電気・電子部品に密着して良好な絶縁性を発揮することが可能となる。(a)2以上の水酸基を有するポリブタジエンの分子量(数平均)は、700〜8,000の範囲であることが好ましく、1,000〜4,000の範囲がより好ましく、1500〜3000の範囲がさらに好ましい。上記の分子量に適合する2以上の水酸基を有するポリブタジエンとしては、末端水酸基を有する1,4−ポリブタジエンが挙げられ、市販品としては、例えば商品名「poly bd R・45HT、poly bd R・45M、poly bd R・15HT」(出光石油化学(株)製)などが挙げられる。
本発明における(b)ポリイソシアネートとしては、従来より公知のものを使用することができ、例えば、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネートなどが挙げられる。芳香族ポリイソシアネートとしては、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート(粗MDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ポリトリレンポリイソシアネート(粗TDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)などが挙げられる。脂肪族ポリイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)などが挙げられる。脂環式ポリイソシアネートとしては、イソホロンジイソシアネート(IPDI)などが挙げられる。この他に、上記ポリイソシアネートをカルボジイミドで変性したポリイソシアネート(カルボジイミド変性ポリイソシアネート)、イソシアヌレート変性ポリイソシアネート、ウレタンプレポリマー(例えばポリオールと過剰のポリイソシアネートとの反応生成物であってイソシアネート基を分子末端にもつもの)なども使用できる。これらは単独あるいは混合物として使用してもよい。これらの中でも、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート、カルボジイミド変性ポリイソシアネートが好ましい。これらは、安価で、液状のため取り扱いが容易であり、低揮発性で安全性が高いからである。
(b)ポリイソシアネートの配合量は、(b)ポリイソシアネート中のイソシアネート基が、(b)ポリイソシアネート以外の原料中に含まれる水酸基の総量に対して0.6〜2.0倍当量、好ましくは0.7〜1.5倍当量となる割合であることが好ましい。0.6倍当量未満では、硬化不良、樹脂強度などの物性の低下、耐久性の低下が起こり易くなり、2.0倍当量を超えると、硬くて脆い樹脂になりやすい。
本発明に用いられる(c)可塑剤としては、硬化物に弾性を付与するとともに、組成物調製時に低粘度化を図るという観点から、水酸基を持たない可塑剤であることが好ましい。このような可塑剤としては、ジオクチルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジウンデシルフタレートなどのフタル酸エステル、トリエチルヘキシルトリメリテート、トリイソデシルトリメリテートなどのトリメリテート系可塑剤、トリクレジルフォスフェート、トリスキシレニルフォスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルホスフェート、トリフェニルフォスフェートなどリン酸エステルが挙げられる。
(c)可塑剤の配合割合は、(a)水酸基を有するポリブタジエンと、(b)ポリイソシアネートと、後述の水酸基を有するポリブタジエン以外のポリオール成分との総量100重量部に対して、50〜500重量部、好ましくは100〜300重量部である。可塑剤が上記範囲未満では粘度が高くなって作業性が低下し、上記範囲を超えると、硬化物の機械特性が低下し、樹脂組成物の耐湿性が低下する傾向がある。
本発明に用いられる(d)ゼオライトは、湿熱環境下におけるポリウレタンの絶縁特性を維持するために添加されるものである。(d)ゼオライトとしては、ナトリウム型、カルシウム型、マグネシウム型、カリウム型、アンモニウム型ゼオライトなどが挙げられ、市販品はこれらの混合物があり、例えば、商品名ゼオラムA−3、ゼオラムA−4(東ソー(株)製)などが挙げられる。
(d)ゼオライトのポリウレタン樹脂電気絶縁組成物の総量100重量部中における配合割合は、0.01〜5重量部であることが好ましく、0.1〜5重量部であることがより好ましい。この配合割合が上記範囲より少ないと、湿熱環境下における絶縁特性を維持する効果が得られず、上記範囲より多いと、得られるポリウレタン樹脂の吸湿性が高くなり、絶縁特性が低下しやすくなる。
本発明に用いられる(e)水和金属化合物は、難燃性に加えて熱伝導性を付与するために添加されるものであり、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等が挙げられ、水酸化アルミニウムがより好ましい。
(e)水和金属化合物のポリウレタン樹脂電気絶縁組成物の総量100重量部中における配合割合は、50〜80重量部であることが好ましい。この配合割合が上記範囲より少ないと、難燃性及び熱伝導性が低下する傾向にあり、上記範囲より多いと、高粘度となり
作業性が低下する傾向にある。
また、(e)水和金属化合物は、平均粒子径が、1〜10μmであるものと、15〜50μmであるものとの混合物であることが好ましい。平均粒子径が1μmより小さいものを配合すると、粘度が高くなり作業性が低下する傾向が現れ、平均粒子径が50μmより大きいものを配合すると、保管時に沈降しやすくなり、得られるポリウレタン樹脂が脆くなる傾向にある。このように平均粒子径の異なる2種類の水和金属化合物を用いることにより、保管時に沈降した水和金属化合物のハードケーキ化を防止し、かつ再分散がより容易となる。
さらに、(e)水和金属化合物は、水和金属化合物/水=8/80の重量比で混合し、80℃で13時間放置した後の上澄み液の電気伝導度が40μS/cm以下であるものを、水和金属化合物の総量100重量部に対して5〜100重量部使用ことが好ましい。電気伝導度が40μS/cm以下であることにより、湿熱環境下における絶縁特性の低下がより小さくなる。
また、該ポリウレタン樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない程度に、水酸基を有するポリブタジエン以外のポリオール化合物を添加することができる。これらのポリオール化合物としては、例えば、リシノール酸と多価アルコールとからなるポリエステルポリオールなどが挙げられ、市販品としては、ひまし油(脂肪酸としてリシノール酸を87.0〜91.0%含有)がある。
更に、本発明になるポリウレタン樹脂組成物には、必要に応じて、紫外線吸収剤、触媒、消泡剤、酸化防止剤、顔料 (着色剤)などを配合することができる。
次に、実施例により本発明をさらに詳述するが、本発明はこれによって制限されるものではない。
表1に示す配合組成および配合量(重量部)で、以下に示すようにして、ポリウレタン樹脂電気絶縁組成物を調製した。
Figure 0004517115
ここで、表1に示す成分の詳細を以下に示す。
(a)2以上の水酸基を有するポリブタジエン
出光石油化学(株)製、商品名:poly bd R・45HT
(b)ポリイソシアネート
…カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネート含有液状MDI
(日本ポリウレタン(株)製、商品名:ミリオネートMTL)
(c)可塑剤
ジイソノニルフタレート(新日本理化(株)製、商品名:サンソザイザーDINP)
トリキシレニルホスフェート(大八化学(株)製、商品名:TXP)
(d)ゼオライト
東ソー(株)製、商品名:ゼオラムA−4
東ソー(株)製、商品名:ゼオラムA−3
(e)水和金属酸化物…水酸化アルミニウム
昭和電工(株)製、商品名:ハイジライトH・31
(平均粒径20μm、電気伝導度 61μS/cm)
昭和電工(株)製、商品名:ハイジライトH・32
(平均粒径8μm、電気伝導度 65μS/cm)
昭和電工(株)製、商品名:ハイジライトH・32・I
(平均粒径8μm、電気伝導度 19μS/cm)
日本軽金属(株)製、商品名:B153E
(平均粒径15μm、電気伝導度 25μS/cm)
(その他の原料)
ヒマシ油
伊藤製油(株)製、商品名:ヒマシ油マルトクA
(水酸基価:160mgKOH/g、平均分子量947)
なお、上記(e)水和金属酸化物において、電気伝導度とは、水酸化アルミニウム/水=8/80の重量比で混合し、80℃で13時間放置した後の上澄み液の電気伝導度をいう。
<ポリウレタン樹脂電気絶縁組成物の調製>
(b)ポリイソシアネートを除く原料の混合物をディスパー(プライミクス(株)製、機種名:TKホモディスパー2.5型)を用いて、30分間混合した。次に、ポリイソシアネートをNCO/OH=1.05となるよう添加し、混合及び脱泡を行った。
<試験片及び電子部品用試験サンプルの作製>
上記で得られたポリウレタン樹脂電気絶縁組成物を金属型に流し込み、60℃で48時間硬化を行うことにより、ウレタン樹脂試験片を得た。
また、同条件で作成した混合液を、鉛フリーはんだ(千住金属工業(株)製:SPARKLE ESC21)を用いた櫛形パターンを形成した基板を設置したアルミニウムケース(深さ10mm)に注入し、60℃で48時間硬化し、絶縁処理された電子部品用試験サンプルとした。
上記方法で得られた試験片の各種物性の測定は、初期の試験片と、試験片を70℃、相対湿度90%の炉に1000時間投入後、さらに25℃の恒温室に1時間放置した試験片(以下、湿熱処理後の試験片とする)とを用いて行なった。
絶縁処理された電子部品用試験サンプルの絶縁抵抗の測定は、上記方法で得られた初期の電子部品用試験サンプルと、70℃、相対湿度90%で、電子基板に直流27Vを印加した状態で炉に1000時間投入後、さらに25℃の恒温室に24時間放置した電子部品用試験サンプル(以下、湿熱処理後の電子部品用試験サンプとする)とを用いて行った。
<評価試験>
上記試験片及び電子部品用試験サンプルを用いて以下の評価試験を行い、その結果を表1に示した。
(1)分散液の安定性、再分散性
ポリイソシアネートを除く原料成分の混合物をディスパーを用いて30分間混合した後、φ58mm×181mmのガラス瓶に8分目まで注入し、25℃で静置した。
1週間後、水和金属化合物の沈降がガラス瓶の底から10mm未満のものを、「安定性○」と判定した。
また、1ヶ月後、沈降した水和金属化合物を金属製のヘラで容易に再分散できるものを「再分散性○」と判定した。
(2)ウレタン樹脂の硬度
試験片(50mm×50mm、厚さ:6mm)を用い、JIS K 6253に従い、高分子計器株式会社アスカーA型硬度計を用いて硬度を測定した。
初期の試験片の硬度が90以下、湿熱処理後の試験片の硬度が20以上のものを「○」と判定した。
(3)ウレタン樹脂の絶縁抵抗
東亜電波工業社製SE−10Eを用い、25±5℃、65±5%RHで、試験片(50mm×50mm、厚さ:3mm)に500Vの測定電圧を印加し、60秒後の数値を測定した。
初期の試験片の抵抗値が1010Ω・m以上、湿熱処理後の試験片の抵抗値が108Ω・m以上のものを「○」と判定した。
(4)ウレタン樹脂の難燃性
試験片を用いてUL94規格(プラスチック材料燃焼性試験)に準拠して測定した。試験片の厚みは3.0mmとした。
また、UL94規格では2回の着火で判定を行なうが、更にもう1度着火(合計3回着火)し、着火後の燃焼およびグローイング時間が30秒以内、クランプ部への燃焼がなく、火玉滴下による綿着火がないものを「3回目着火○」と判定した。
(5)ウレタン樹脂の熱伝導率
試験片を用いてJIS R 2618に従い、熱伝導率計(京都電子工業(株)製、GTM−D3)を用いて熱伝導率を測定した。
熱伝導率が0.5W/m・K以上のものを「○」と判定した。
(6)電子部品用試験サンプルの絶縁抵抗値
JIS Z 3197に準じ、超絶縁抵抗計(川口電機製作所製、VE−30)を用いて、電子部品用試験サンプルの直流100V印加60秒後の数値を測定した。
初期の電子部品用試験サンプルおよび湿熱処理後の電子部品用試験サンプルの抵抗値が102MΩ以上のものを「○」と判定した。
<評価試験結果>
表1から明らかなように、実施例のポリウレタン樹脂電気絶縁組成物は、分散安定性に優れ、硬化後のウレタン樹脂を湿熱処理しても、硬度、絶縁抵抗値、難燃性、熱伝導率が低下しないことが分かる。これに対して、各比較例のポリウレタン樹脂電気絶縁組成物は、上記何れかの評価項目において判定基準を満たさなかった。
本発明のポリウレタン樹脂電気絶縁組成物及びこれを用いた電気・電子部品は、高い難燃性を有し、また、湿熱処理後においても熱伝導率、絶縁抵抗値等を維持し得るので、電気・電子機器の分野で利用可能である。

Claims (5)

  1. (a)2以上の水酸基を有するポリブタジエンと、
    (b)ポリイソシアネートと、
    (c)可塑剤と、
    (d)ゼオライトと、
    (e)水和金属化合物と
    を含むポリウレタン樹脂電気絶縁組成物であって、
    前記(e)水和金属化合物は、該水和金属化合物/水=8/80の重量比で混合し80℃で13時間放置した後の上澄み液の電気伝導度が40μS/cm以下であることを特徴とするポリウレタン樹脂電気絶縁組成物。
  2. 前記ポリウレタン樹脂電気絶縁組成物の総量100重量部中に、前記(d)ゼオライトを0.01〜5重量部含有していることを特徴とする請求項1に記載のポリウレタン樹脂電気絶縁組成物。
  3. 前記ポリウレタン樹脂電気絶縁組成物の総量100重量部中に、前記(e)水和金属化合物を50〜80重量部含有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリウレタン樹脂電気絶縁組成物。
  4. 前記(e)水和金属化合物が水酸化アルミニウムである請求項1乃至3の何れかに記載のポリウレタン樹脂電気絶縁組成物。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載のポリウレタン樹脂電気絶縁組成物を用いて絶縁処理された電気・電子部品。
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