JP4515183B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、回動量に応じて遊技球の発射強度が調節される発射操作部と、この発射操作部による遊技球の発射を遊技者の操作に応じて停止させる停止操作部とを有する弾球遊技機に関するものである。
従来、この種の弾球遊技機としては、例えば、遊技球としてパチンコ球を用いたパチンコ機がある。遊技者は、発射操作部である発射レバーを操作してパチンコ球の発射強度を調節しながら、入賞口に入賞しやすいと思われる任意の場所にパチンコ球を発射する。その際、始動入賞口への入賞球数が保留球数の上限に達したときや、始動入賞口に入賞すると行われる特別図柄ゲームにおけるスーパーリーチ時などのように、パチンコ球を発射し続けると遊技者が損をしてしまうような場合、遊技者は、パチンコ球のロスを無くすためにパチンコ球の発射を停止する。このとき、発射レバーを元の位置に戻さずに、発射停止操作部である発射停止ボタンを操作することでパチンコ球の発射が停止され、調節したパチンコ球の発射強度を維持した状態で、パチンコ球の発射停止および発射再開を素早く行うことができる。
例えば、下記の特許文献1には、このようなパチンコ球の発射停止を行う発射停止操作部を前方把手部材に備えたパチンコ機の発射ハンドルが開示されている。この発射ハンドルは、打球の発射強度を調節する可動操作部材を後方把手部材と前方把手部材との間に備えて構成されている。可動操作部材を操作してパチンコ遊技を行っている際に発射停止操作部のボタンが操作されると、マイクロスイッチからなる発射停止スイッチがオンして停止信号が出力され、パチンコ球の発射は直ちに停止する。
特開平11−197302号公報(段落[0021]〜[0029],図1)
しかしながら、上記の特許文献1に示すような発射停止操作部は、可動操作部材が回動しても、発射停止スイッチが前方把手部材に固定された位置にあるため、発射停止スイッチを操作する際に指を不自然に伸ばさなければならず、遊技者の疲労を招いてしまうことがある。また、発射停止スイッチは、発射ハンドル機構内に設けられたメカニカルスイッチであるマイクロスイッチから構成されているため、設置場所に制約が生じ、遊技者にとって操作しにくい位置に設けられることがあった。例えば、発射停止スイッチが親指でしか操作できない位置に設けられて操作しにくいことがある。従って、従来の球発射装置では、発射レバーを回動させながら発射停止スイッチを操作する際の遊技者の負担は大きかった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、遊技者の操作に応じて回動して遊技球を発射させその回動量に応じて遊技球の発射強度が調節される発射操作部と、この発射操作部が回動されたままの状態でこの発射操作部による遊技球の発射を遊技者の操作に応じて停止させる停止操作部とを有する弾球遊技機であって、発射操作部の外周部に設けられた第1及び第2の凸状の指掛部と、第1及び第2の指掛部の間において、外周部から発射操作部の内部に向かって形成された、遊技者の指が差し込まれる空間からなる差込部と、を備え、停止操作部は差込部に設けられていることを特徴とする
この構成によれば、発射操作部を回動させて遊技球の発射強度を任意の強度に調節しても、差込部は発射操作部に形成されているため、発射操作部の回動と共に移動し、発射操作部と停止操作部との相対位置、つまり、発射操作部をつかむ遊技者の指と差込部との相対位置は変化しない。また、発射操作部を回動させた状態で差込部に指を差し込むことで、発射操作部による遊技球の発射が直ちに停止する。このため、遊技者は、発射操作部の回動量に関係なく、発射操作部をつかんでいる指を単に差込部に差し込むことだけで、容易にかつ素早く遊技球の発射を停止させることができる。従って、従来のように、発射停止スイッチの設置位置が悪くて操作がしにくかったり、発射停止スイッチを操作する際に指を不自然に伸ばして疲労してしまう、といった遊技者に対する負担はなくなる。また、停止操作部が作動しない深さで差込部に指を差し入れ、指先に発射操作部を引っ掛けることによっても、発射操作部を回動させることができる。この場合、差込部に差し込まれている指先を単にさらに深く差し込むだけで停止操作部を作動させることができ、より容易にかつ素早く遊技球の発射を停止させることができる。
また、本発明は、停止操作部が、差込部の空間に面する内壁に設けられた発光素子と、前記空間を挟んでこの発光素子に対向する内壁に設けられて発光素子からの出射光を受光する受光素子とからなるフォトセンサで構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、差込部に指が差し込まれると、この差し込まれた指によって発光素子からの出射光が遮断されて検出信号が出力され、発射停止操作が行われたことが検出される。このため、従来のようなメカニカルスイッチを用いることなく発射停止スイッチを構成することができ、発射停止スイッチの耐久性を向上させることができるようになる。従って、発射停止スイッチを継続して使用しても、従来のような発射停止スイッチを構成する部品の摩耗などにより、操作を検出する際の検出精度が低下するといったことを防止することができる。
本発明による弾球遊技機の球発射装置によれば、上記のように、遊技者は、発射操作部の回動量に関係なく、発射操作部をつかんでいる指を単に差込部に差し込むことだけで、容易にかつ素早く遊技球の発射を停止させることができる。このため、発射停止スイッチを操作する際の遊技者の負担はなくなる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本実施形態によるパチンコ機10を示す斜視図である。パチンコ機10は、前面の中央部に透明遊技盤12が設けられており、その盤面から、透明遊技盤12の背後に設けられた液晶表示装置13cが透けて観察される。透明遊技盤12の下方には、上部受皿11bおよび下部受皿11bからなる皿ユニット11bが設けられている。下部受皿11bの右方には発射ハンドル1が設けられている。
透明遊技盤12の中央部には、液晶表示装置13cに表示された特別図柄が視認される特別図柄表示部12aが設けられており、特別図柄表示部12aの左右には、図示しない通過孔が設けられている。また、透明遊技盤12の下部には始動入賞口12bが設けられている。発射ハンドル1の操作によって盤面に発射されたパチンコ球が始動入賞口12bに入賞すると、液晶表示装置13cの特別図柄表示部12aに特別図柄が変動表示されて特別図柄ゲームが開始される。液晶表示装置13cに表示された特別図柄が所定の大当たり組み合わせで揃うと、いわゆる大当たりが発生する。また、始動入賞口12bの左右には、パチンコ球が入賞すると所定個数例えば10個の賞球が払い出される一般入賞口12cが設けられている。賞球は皿ユニット11bの上部受皿11bに払い出されるが、上部受皿11bが満杯のときは下部受皿11bに払い出される。また、始動入賞口12bの下方には、大当たり入賞が発生すると行われる大当たり遊技において扉が開閉する大入賞口12dが設けられている。大入賞口12dの下方には、上記の各入賞口12b〜12dのいずれにも入賞しなかったパチンコ球が入球するアウト口12eが設けられている。
大当たり遊技は、特別図柄の大当たり組み合わせが特別図柄ゲームの終了時に停止表示してから行われ、大入賞口12dに所定個数例えば10個のパチンコ球が入賞するまで、または、所定時間例えば30秒が経過するまで、大入賞口12dが開放したままになる遊技が最大で例えば15ラウンド行われる。各ラウンド中に、大入賞口12dへ入賞したパチンコ球が大入賞口12dの内部に設けられたVゾーンと呼ばれる特定の領域に入賞すると、次のラウンドへ継続して進むことが出来るが、各ラウンド中にVゾーンに入賞しなかった場合はいわゆるパンクとなり、15ラウンド到達以前であっても、大当たり遊技はそのラウンドで打ち切られて終了となる。大当たり遊技中には、透明遊技盤12の盤面上方に設けられた電飾LED11aの点灯により演出が行われる。
図2は、パチンコ機10の分解斜視図である。なお、同図において図1と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。パチンコ機10は、四角枠状の木枠14の前面に中枠13が取り付けられて構成される。中枠13は、木枠14の前面で開閉し得るように、木枠14の左側部に軸支される。中枠13の前面中央部には透明遊技盤12が取り付けられ、上部には遊技の演出音等が放音される一対のスピーカ13b,13bが取り付けられる。また、中枠13の前面の右下部には上述した発射ハンドル1が取り付けられる。透明遊技盤12およびスピーカ13b,13bはガラス扉11aで覆われ、ガラス扉11aの透明ガラス部分からは遊技盤12の盤面が観察される。ガラス扉11aの上部には上述した電飾LED11aが設けられている。また、中枠13の下部には、上述した皿ユニット11bが取り付けられる。
中枠13の背面中央部には、透明遊技盤12に対向して液晶表示装置13cが取り付けられ、更に液晶表示装置13cを背後から覆うように球払出ユニット15aおよび基板ケースユニット15bが取り付けられる。球払出ユニット15aは左側部、基板ケースユニット15bは右側部が中枠13に軸支され、球払出ユニット15aおよび基板ケースユニット15bは観音扉状に開いて液晶表示装置13cの背面を露出させる。液晶表示装置13cは、遊技状態等に応じた演出表示をその前面で行い、上述したように、特別図柄表示部12aに特別図柄を表示する。球払出ユニット15aは、入賞結果に応じた数のパチンコ球を上部受皿11bおよび下部受皿11bに供給する。基板ケースユニット15bには、遊技動作や演出表示、球発射等を制御するための主基板や演出基板、球発射制御基板等が収納されている。
図3は、透明遊技盤12の構成の概略を示す正面図である。なお、同図において図1および図2と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
透明遊技盤12は、略円形の遊技領域12Aと、遊技領域12A左側の下部から中央部やや上側にかけて、遊技領域12Aに沿って設けられた略円弧状の球発射領域12Bとを備える。遊技領域12Aには上述した各入賞口12b〜12d(同図では不図示)が設けられている。球発射領域12Bは、発射ハンドル1の操作によって発射されたパチンコ球を、遊技領域12Aに導くための領域である。球発射領域12Bと遊技領域12Aとは戻り防止部材12fで仕切られている。この戻り防止部材12fは、遊技領域12A内のパチンコ球が球発射領域12Bに戻るのを防止するためのもので、弾性を有する板状体から構成されている。
図4は、図2に示す中枠13の右下部に設けられた発射ハンドル1、ならびにこの発射ハンドル1の操作に応じて駆動される発射ソレノイド13dおよび球送り装置13eの構造を示しており、同図(a)はその平面図、同図(b)はその正面図である。また、図5は、図4に示す発射ハンドル1を示す一部拡大斜視図である。
球送り装置13eは、上部受皿11bから供給されるパチンコ球を発射ソレノイド13d前方の発射位置に送り出すものであり、発射ソレノイド13dは、パチンコ球を遊技領域12Aに発射するためのものである。発射ソレノイド13dおよび球送り装置13eは、いずれも遊技者による発射ハンドル1の操作に応じて駆動される。
発射ハンドル1は、発射ソレノイド13dの右側方手前側に設けられたハンドルベース5に取り付けられており、ハンドルベース5に固定された後方把手部材2と、この後方把手部材2に回動自在に設けられた発射レバー3と、発射レバー3を介して後方把手部材2に固定された前方把手部材4とを備えて構成されている。発射レバー3には、図5に示すように、遊技者による回動操作を補助する指掛部3a,3b,3cが形成されている。指掛部3b,3cの間には、遊技者の指が差し込まれる空間からなる差込部3dが形成されており、この差込部3dには、後述するようにフォトセンサ6が設けられている。発射レバー3は、遊技者の操作に応じて回動してパチンコ球を発射させ、その回動量に応じてパチンコ球の発射強度が調節される発射操作部を構成している。
図6は、発射レバー3の内部構造を示しており、同図(a)は、図4(a)に示すVIa線で発射レバー3を破断して矢示方向を見た縦断面図、同図(b)は、図4(b)に示すVIb線で発射レバー3を破断して矢示方向を見た横断面図である。なお、同図において図4および図5と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
図6(a)に示すように、差込部3dは、矩形状の空間に形成されており、遊技者の指7が第1関節あたりまで差し込まれても作動しない深さで、フォトセンサ6がその底部に設けられている。フォトセンサ6は、差込部3dの空間に面する内壁に設けられた発光ダイオード(LED)からなる発光部6aと、この空間を挟んでこの発光部6aに対向する内壁に設けられて発光部6aからの出射光を受光するフォトダイオード(PD)からなる受光部6bとを有しており、後述する払出・発射制御回路60に接続されている。遊技者の指7が第1関節よりも深く差込部3dに差し込まれ、発光部6aからの出射光が遮断されて受光部6bで受光されなくなることで、遊技者の指7が差込部3dに差し込まれたことが払出・発射制御回路60によって認識される。
図7は、木枠14に中枠13を取り付けた状態を示す斜視図である。また、図8は、図7に示す中枠13に設けられた発射ソレノイド13dおよび球送り装置13eの構造を示す一部拡大斜視図であり、図9は、図8において球送り装置13eを取り外した状態を示す斜視図である。なお、図7において図1,図2および図4と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
中枠13の下部には、上述したように、発射ソレノイド13dおよび球送り装置13eが設けられている。発射ソレノイド13dは、球送り装置13eから送り出されてきたパチンコ球を打撃するハンマーと、このハンマーを駆動する励磁コイルとを備えている。発射ソレノイド13dによって発射されたパチンコ球は、透明遊技盤12の球発射領域12Bから戻り防止部材12fを通過して遊技領域12A内に進入する。
発射ソレノイド13dの左側方には、図8および図9に示すように、パチンコ球Tを発射位置に保持する球保持部16が設けられている。球保持部16は図9に示すように上側板状体16aと下側板状体16bとから構成されており、上側板状体16aの右端部には下方に向けて突出した突片16aが形成され、下側板状体16bには溝部16bが形成されている。また、球保持部16の左端側には、発射ソレノイド13dによって発射されたパチンコ球Tを球発射領域12Bを介して遊技領域12Aへ案内する発射通路17が設けられている。
発射通路17および球保持部16の手前側側方には、図8に示すように球送り装置13eが取り付けられており、上部受皿11bに貯留されたパチンコ球Tは、遊技者による発射ハンドル1の操作に連動して、球送り装置13eの右側中央部の開口13eを介して、発射位置である球保持部16に送り出される。球保持部16に送り出されたパチンコ球Tは、下方両脇が溝部16bにより保持されると共に、上方が突片16aで係止されて球保持部16の端部に保持される。
図10は、本実施形態によるパチンコ機10の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。この電子回路は、遊技処理を制御する主制御回路30や、この主制御回路30からの指示に従って遊技の演出を行う演出制御回路40、および賞球等の払い出しやパチンコ球Tの発射を制御する払出・発射制御回路60等から構成されている。
主制御回路30には、メインCPU31や初期リセット回路32、シリアル通信用IC33といった電子部品が実装されている。また、主制御回路30には、メインCPU31がパチンコ機10の遊技動作を処理制御するためのプログラムが記憶格納された図示しないメインROMや、処理制御時にデータが一時的に記憶される図示しないメインRAM(ランダムアクセスメモリ)も実装されている。初期リセット回路32は、主制御回路30の起動時にメインRAMに記憶されている遊技状態の内容を消去すると共に、メインROMに記憶されているプログラムに従った遊技処理を開始させるリセット信号を発生する。また、シリアル通信用IC33は、メインCPU31から送出される制御信号を各制御回路40,60へシリアルに送信する。
主制御回路30には、上述した通過孔の内側に設けられ、パチンコ球Tが通過孔を通過するのを検出するゲートスイッチ20sや、始動入賞口12bに入賞したパチンコ球Tを検出する始動入賞球センサ21sが接続されている。また、大入賞口12dに入賞したパチンコ球Tを検出するカウントスイッチ22s、大入賞口12d内部のVゾーンを通過したパチンコ球Tを検出するVカウントスイッチ22v、一般入賞口12cへ入賞したパチンコ球Tを検出する一般入賞球センサ23sが接続されている。また、主制御回路30には、アクチュエータとして、始動入賞口12bの球受入口を拡張する始動入賞口ソレノイド24、大入賞口12dの扉を開閉する大入賞口ソレノイド25、および大入賞口12d内部のVゾーンにパチンコ球Tが入賞した後にパチンコ球TをVゾーン以外へ誘導するVゾーン誘導装置34等が接続されている。
上記各センサおよび各スイッチ等がパチンコ球Tを検出すると、その検出信号は主制御回路30のメインCPU31に入力され、入力される検出信号に応じて、メインCPU31は上記各アクチュエータ24,25,34等をそれぞれ駆動制御する。
演出制御回路40は、液晶表示装置(LCD)13cにおける画像表示を行う画像表示制御、スピーカ13b,13bから効果音を放音させる音制御、および遊技状態に応じて電飾LED11aの発光を制御する電飾制御を行う。この演出制御回路40には、サブCPU41、プログラムROM42、ワークRAM43が実装されている。サブCPU41は、主制御回路30から受信した制御指令の解釈や、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)44のパラメータ設定を行う。プログラムROM42には、サブCPU41が液晶表示装置13cや、スピーカ13b,13b、電飾LED11aの各動作を処理制御するための制御プログラムが記憶格納されている。ワークRAM43は、サブCPU41が上記制御プログラムに従って処理制御を行う際の一時的な記憶手段となる。
また、演出制御回路40には、画像データROM45、VDP44、および初期リセット回路46が実装されている。画像データROM45は、液晶表示装置13cに表示する画像を形成するためのドットデータを記憶格納する。VDP44は、サブCPU41で設定されたパラメータに応じて画像データROM45内のドットデータを読み込み、液晶表示装置13cに表示するための画像データを生成する。初期リセット回路46は、演出制御回路40をリセットするリセット信号を発生する。
メインCPU31は、始動入賞口12bへパチンコ球Tが入賞して始動入賞が発生すると大当たり判定を行う。演出制御回路40は、この大当たり判定の結果に対応する態様で液晶表示装置13cに特別図柄を順次停止表示させ、左図柄と右図柄とが同一図柄で揃って停止表示されるリーチ状態になると、液晶表示装置13cに特別図柄および演出画を用いてリーチ演出を行う。
スピーカ駆動回路は、効果音の原信号を生成する音源IC48と、これに接続され効果音が記憶されている音源データROM49と、音源IC48から出力された原信号を増幅するアンプ50と、3段階の中から1段階の音量出力レベルを指定する音量切換スイッチ51とから構成されており、サブCPU41からの駆動信号により、スピーカ13b,13bを制御する。ドライブ回路52は、サブCPU41からの駆動信号により、パチンコ機10の遊技状態に応じて電飾LED11aの発光を制御する。
払出・発射制御回路60には、賞球などを払い出す払出装置61、および上述した発射ソレノイド13dが接続されている。払出・発射制御回路60は、各種入賞に応じて主制御回路30から出力される払出指令信号に応じて払出装置61を駆動制御して賞球を払い出させると共に、遊技者による発射ハンドル1の操作に応じて発射ソレノイド13dを駆動制御し、パチンコ球Tを発射させる。
また、払出・発射制御回路60には、発射レバー3の差込部3d内に設けられたフォトセンサ6が接続されている。払出・発射制御回路60は、フォトセンサ6の発光部6aからの出射光が遮断されずに受光部6bで受光されているかを監視しており、上述したように、遊技者の指7が差込部3dに差し込まれると、発光部6aからの出射光が遮断されて検出信号が出力され、遊技者の指7が差込部3dに差し込まれて発射停止操作が行われたことが払出・発射制御回路60によって認識される。このとき、払出・発射制御回路60によって発射ソレノイド13dの駆動が直ちに停止され、パチンコ球Tの発射が直ちに停止する。ここで、フォトセンサ6は、発射レバー3が回動されたままの状態でこの発射レバー3によるパチンコ球Tの発射を遊技者の操作に応じて停止させる停止操作部を構成している。
上記の構成において、遊技者により発射レバー3が操作されて回動すると、パチンコ球Tの発射が開始し、回動量に応じた発射強度で発射ソレノイド13dが駆動されて、パチンコ球Tが遊技領域12Aへ発射される。この発射操作が行われているとき、発射レバー3の回動量を所定量に維持したまま遊技者の指7が第1関節よりも深く差込部3dに差し込まれると、フォトセンサ6がこれを検出して払出・発射制御回路60による発射ソレノイド13dの駆動が直ちに停止され、パチンコ球Tの発射が直ちに停止する。
その後、差込部3dに差し込まれていた遊技者の指7が第1関節よりも浅く抜き出されると、所定量に維持した発射レバー3の回動量に応じた発射強度で、発射ソレノイド13dが再び駆動され、発射停止操作直前の発射強度でパチンコ球Tの発射が直ちに再開される。
このような本実施形態によるパチンコ機10によれば、上述したように、発射レバー3を回動させてパチンコ球Tの発射強度を任意の強度に調節しても、差込部3dは発射レバー3に形成されているため、発射レバー3の回動と共に移動し、発射レバー3とフォトセンサ6との相対位置、つまり、発射レバー3をつかむ遊技者の指7と差込部3dとの相対位置は変化しない。また、発射レバー3を回動させた状態で差込部3dに指7を差し込むことで、発射ソレノイド13dの駆動が直ちに停止されて、発射レバー3によるパチンコ球Tの発射が直ちに停止する。このため、遊技者は、発射レバー3の回動量に関係なく、発射レバー3をつかんでいる指7を単に差込部3dに深く差し込むことだけで、容易にかつ素早くパチンコ球Tの発射を停止させることができる。従って、従来のように、発射停止スイッチの設置位置が悪くてパチンコ球Tの発射停止操作がしにくかったり、発射停止スイッチを操作する際に指を不自然に伸ばして疲労してしまう、といった遊技者に対する負担はなくなる。
また、フォトセンサ6が作動しない深さ、つまり、第1関節よりも浅い深さで差込部3dに指7を差し入れ、指先に発射レバー3を引っ掛けることによっても、発射レバー3を回動させることができる。この場合、差込部3dに差し込まれている指先を単に第1関節よりも深く差し込むだけでフォトセンサ6を作動させることができ、より容易にかつ素早くパチンコ球Tの発射を停止させることができる。
また、本実施形態では、差込部3dの空間に面する内壁に設けられた発光部6aと、差込部3dの空間を挟んで発光部6aに対向する内壁に設けられた受光部6bとからなるフォトセンサ6が発射停止操作スイッチに採用されている。従って、差込部3dに遊技者の指7が差し込まれると、この差し込まれた指7によって発光部6aからの出射光が遮断されて、非接触で停止操作の検出信号が出力され、発射停止操作が遊技者によって行われたことが払出・発射制御回路60によって検出される。このため、従来のようなメカニカルスイッチを用いることなく発射停止スイッチを構成することができ、発射停止スイッチの耐久性を向上させることができるようになる。従って、このような発射停止スイッチを継続して使用しても、従来のような発射停止スイッチを構成する部品の摩耗などにより、発射停止操作を検出する際の検出精度が低下するといったことを防止することができる。
なお、上記の実施形態においては、差込部3dが図6に示すように発射レバー3に形成されている場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。以下に示すように、差込部3dの深さは任意に変更可能である。
図11は、貫通して形成された差込部3eを有する発射レバー3の内部構造を示しており、同図(a)は、図6(a)と同様に発射レバー3を破断した縦断面図、同図(b)は、図6(b)と同様に発射レバー3を破断した横断面図である。なお、同図において図6と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。差込部3eは発射レバー3の上端から下端まで貫通した空間からなり、フォトセンサ6が、遊技者の指7が第1関節あたりまで差し込まれても作動しない深さで、差込部3eに対して横向きに設けられている点以外は、上記の実施形態と同様の構成となっている。この構成においても、上記の実施形態と同様の作用効果が奏される。
また、上記の実施形態においては、差込部3dが指掛部3b,3cの間に矩形状に穿設されている場合を説明したが、差込部3dの形状および位置は任意に変更可能である。例えば、差込部3dが指掛部3a,3bの間に円形状に穿設されていても構わない。
また、上記の実施形態においては、発射レバー3に指掛部3a〜3cが形成されている場合を説明したが、指掛部3a〜3cは形成されていなくてもよい。この場合においては、差込部3dに指7を差し込んで発射レバー3を楽に回動操作することができ、操作性が損なわれることはない。
また、上記の実施形態においては、停止操作部としてフォトセンサ6を用いた場合を説明したが、フォトセンサ以外の他のセンサを用いることも可能である。例えば、差込部3dの空間に面する内壁に遊技者の指7が接触したことを検出するタッチセンサなどを設けた構成であっても構わない。
上記のいずれの構成においても、上記の実施形態と同様の作用効果が奏される。
上記の実施形態においては、本発明による弾球遊技機をパチンコ機に適用した場合について説明したが、回動量に応じて遊技球の発射強度が調節される発射操作部を備える他の弾球遊技機にも、本発明を適用することが可能である。この場合においても、上記の実施形態と同様の作用効果が奏される。
本発明の一実施形態によるパチンコ機の外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるパチンコ機の分解斜視図である。 本発明の一実施形態によるパチンコ機の透明遊技盤の構成の概略を示す正面図である。 本発明の一実施形態によるパチンコ機の球発射装置を示しており、(a)はその平面図、(b)はその正面図である。 図4に示す球発射装置を示す一部拡大斜視図である。 図4および図5に示す発射レバーの内部構造を示しており、(a)は図4(a)に示すVIa線で発射レバーを破断した縦断面図、(b)は図4(b)に示すVIb線で発射レバーを破断した横断面図である。 本発明の一実施形態によるパチンコ機の中枠を示す斜視図である。 図7に示す中枠に設けられた発射ソレノイドおよび球送り装置を示す一部拡大斜視図である。 図8に示す状態から球送り装置を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるパチンコ機の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。 本発明の変形例による発射レバーの内部構造を示しており、(a)は発射レバーの縦断面図、(b)は発射レバーの横断面図である。
符号の説明
1…発射ハンドル
2,4…把手部材
3…発射レバー
3a,3b,3c…指掛部
3d,3e…差込部
5…ハンドルベース
6…フォトセンサ
6a…発光部
6b…受光部
7…指
10…パチンコ機
12…透明遊技盤
12A…遊技領域
12B…球発射領域
13…中枠
13d…発射ソレノイド
13e…球送り装置
60…払出・発射制御回路
T…パチンコ球

Claims (2)

  1. 遊技者の操作に応じて回動して遊技球を発射させその回動量に応じて遊技球の発射強度が調節される発射操作部と、この発射操作部が回動されたままの状態でこの発射操作部による遊技球の発射を遊技者の操作に応じて停止させる停止操作部とを有する弾球遊技機であって、
    前記発射操作部の外周部に設けられた第1及び第2の凸状の指掛部と、
    前記第1及び第2の指掛部の間において、前記外周部から前記発射操作部の内部に向かって形成された、前記遊技者の指が差し込まれる空間からなる差込部と、
    を備え、前記停止操作部は前記差込部に設けられていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記停止操作部は、前記差込部の空間に面する内壁に設けられた発光素子と、前記空間を挟んでこの発光素子に対向する内壁に設けられて前記発光素子からの出射光を受光する受光素子とからなるフォトセンサで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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