JP4515049B2 - 選別機用搬送システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、被選別物品を順次搬送する選別機用搬送システムに関し、特に、目視検査結果をもとに予め等級が判定された青果物等の搬送に好適な選別機用搬送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、りんご、梨、みかん、トマト等の果実や野菜等の青果物を品質毎に選別する場合、この青果物は、まず、傷または残留農薬の有無等の表面状態、色、あるいは形状等の外部品質(目視外部品質)が目視検査によって検出され、つぎに、微細な傷の有無または大きさ等の外部品質および糖度、熟度、内部障害等の内部品質が所定の検査装置によって検出される。その後、目視外部品質、外部品質、および内部品質が検出された青果物は、検出された品質毎に識別され、色、糖度等の品質を表す等級別および大きさを表す階級別に選別される。たとえば、青果物の搬送方向に垂直な幅方向について等級毎に区分された複数の列エリアを有する搬送コンベアを用い、目視検査による目視外部品質をもとに等級が判定された青果物を順次搬送するとともに該青果物および判定された等級を対応付けて下流側に搬送出力する搬送システムがある(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3147919号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1に記載された搬送システムでは、搬送された青果物が搬送コンベア上のいずれの列エリアに載置されたかを特定し、特定した列エリアをもとに、この青果物および判定された等級を対応付けて順次搬送出力しているので、順次搬送される青果物と対応付けできる等級の種類は、搬送コンベアの搬送幅によって限定される場合が多く、一層詳細な等級別に判定された青果物を順次搬送するとともに該青果物と判定された等級とを対応付けて搬送出力することが困難であるという問題点があった。
【0005】
また、上述した特許文献1に記載された搬送システムでは、一層詳細な等級別に判定された青果物を順次搬送する場合、搬送コンベアの列エリアを青果物の全等級に対応させるために、搬送コンベアの搬送幅を極めて大きくしなければならないので、システム規模の大型化を促進し、このシステムの実現に多大な時間と労力がかかるばかりでなく、この青果物の搬送処理効率が悪化するという問題点があった。
【0006】
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、等級判定がなされた青果物等の物品を順次搬送するとともに該物品および該物品の等級を確実に対応付けて搬送出力できる選別機用搬送システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる選別機用搬送システムは、順次搬送される受け皿に等級判定がなされた物品を搭載し、該物品を順次搬送するとともに順次搬送される該物品と前記等級判定とを対応付けて出力する選別機用搬送システムであって、少なくとも前記受け皿を順次搬送し、前記物品の搬送方向について区分した複数の第1エリアと前記物品の搬送方向に直交する幅方向について区分した複数の第2エリアとを有する搬送手段と、前記物品が前記受け皿に搭載された前記第1エリアおよび前記第2エリアの組み合わせを特定するエリア特定手段と、を備え、前記エリア特定手段が特定した前記第1エリアおよび前記第2エリアの組み合わせをもとに前記物品と前記等級判定とを対応付けることを特徴とする。
【0008】
この請求項1の発明によれば、搬送手段が、前記物品の搬送方向について区分した複数の第1エリアと前記物品の搬送方向に直交する幅方向について区分した複数の第2エリアとを有して、少なくとも前記受け皿を順次搬送し、エリア特定手段が、前記物品が前記受け皿に搭載された前記第1エリアおよび前記第2エリアの組み合わせを特定するようにし、前記エリア特定手段が特定した前記第1エリアおよび前記第2エリアの組み合わせをもとに前記物品と前記等級判定とを対応付け、これによって、前記等級判定に対応付けられた前記物品を確実に搬送出力できるようにしている。
【0009】
また、請求項2にかかる選別機用搬送システムは、上記発明において、前記エリア特定手段は、前記受け皿に搭載された前記物品を前記第1エリア毎に検出する物品検出手段と、前記物品が搭載された前記受け皿を前記第2エリア毎に検出する受け皿検出手段と、前記物品検出手段による前記物品の検出タイミングと前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出タイミングとを制御し、前記受け皿と前記物品検出手段による前記物品の検出結果との対応付け、および前記受け皿と前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出結果との対応付けを行う制御手段と、を備え、前記物品検出手段による前記物品の検出結果をもとに前記物品が前記受け皿に搭載された前記第1エリアを特定し、さらに、前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出結果をもとに前記物品が前記受け皿に搭載された前記第2エリアを特定することを特徴とする。
【0010】
この請求項2の発明によれば、物品検出手段が、前記受け皿に搭載された前記物品を前記第1エリア毎に検出し、受け皿検出手段が、前記物品が搭載された前記受け皿を前記第2エリア毎に検出し、制御手段が、前記物品検出手段による前記物品の検出タイミングと前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出タイミングとを制御し、前記受け皿と前記物品検出手段による前記物品の検出結果との対応付け、および前記受け皿と前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出結果との対応付けを行い、前記物品検出手段による前記物品の検出結果をもとに前記物品が前記受け皿に搭載された前記第1エリアを特定し、さらに、前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出結果をもとに前記物品が前記受け皿に搭載された前記第2エリアを特定するようにし、前記物品が前記受け皿に搭載された前記第1エリアおよび前記第2エリアの組み合わせを確実に特定できるようにしている。
【0011】
また、請求項3にかかる選別機用搬送システムは、上記発明において、前記制御手段は、前記物品検出手段による前記物品の検出結果と前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出結果とが対応付けられた検出情報を前記受け皿の搬送順位毎に保持し、管理する保持管理手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
この請求項3の発明によれば、前記制御手段が、前記物品検出手段による前記物品の検出結果と前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出結果とが対応付けられた検出情報を前記受け皿の搬送順位毎に保持し、管理する保持管理手段を備えるようにし、前記制御手段が、前記検出情報をもとに、前記物品と前記等級判定との対応付けを確実に行い、さらに、前記物品検出手段による前記物品の検出処理および前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出処理の駆動制御を確実に行うとともに、その後の管理を容易にすることができる。
【0013】
また、請求項4にかかる選別機用搬送システムは、上記発明において、前記搬送手段の幅は、前記物品の搬送方向に直交するとともに前記受け皿の重心間を連結する最長の線分を少なくとも含むことを特徴とする。
【0014】
この請求項4の発明によれば、前記搬送手段の幅が、前記物品の搬送方向に直交するとともに前記受け皿の重心間を連結する最長の線分を少なくとも含む大きさに設定され、前記搬送手段が、少なくとも前記受け皿を確実に搬送出力できるようにしている。
【0015】
また、請求項5にかかる選別機用搬送システムは、上記発明において、前記搬送手段の幅方向の両端に沿って配置され、順次搬送される前記受け皿を下流端に案内するとともに前記第2エリアの最外列に載置される前記受け皿の位置を決定する搬送ガイド手段を備えたことを特徴とする。
【0016】
この請求項5の発明によれば、搬送ガイド手段が、前記搬送手段の幅方向の両端に沿って配置され、順次搬送される前記受け皿を下流端に案内するとともに前記第2エリアの最外列に載置される前記受け皿の位置を決定するようにし、前記物品が搭載された前記受け皿を前記第2エリアの各列に容易かつ確実に載置できるようにするとともに、少なくとも前記受け皿を一層確実に搬送出力できるようにしている。
【0017】
また、請求項6にかかる選別機用搬送システムは、上記発明において、前記受け皿に配置され、前記等級判定に対応付けられた前記物品の等級特定情報を少なくとも記憶する記憶手段と、前記受け皿の前記記憶手段に対して、前記受け皿に搭載された前記物品の前記等級特定情報を書き込む書込手段と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
この請求項6の発明によれば、前記受け皿が、前記等級判定に対応付けられた前記物品の等級特定情報を少なくとも記憶する記憶手段を備え、書込手段が、前記受け皿の前記記憶手段に対して、前記受け皿に搭載された前記物品の前記等級特定情報を書き込むようにし、前記物品と前記等級判定との対応付けを一層確実に行うことができる。
【0019】
また、請求項7にかかる選別機用搬送システムは、上記発明において、前記受け皿に配置され、該受け皿を特定する受け皿特定情報を少なくとも記憶する記憶手段と、順次搬送される前記受け皿の前記記憶手段から前記受け皿特定情報を読み取る読取手段と、前記受け皿の前記記憶手段に対して、前記受け皿に搭載された前記物品の等級特定情報を書き込む書込手段と、を備え、前記読取手段によって読み取られた前記受け皿特定情報と前記受け皿に搭載された前記物品の前記等級特定情報とを対応付けて前記物品を搬送出力することを特徴とする。
【0020】
この請求項7の発明によれば、前記受け皿が、前記受け皿を特定する受け皿特定情報を少なくとも記憶する記憶手段を備え、読取手段が、順次搬送される前記受け皿の前記記憶手段から前記受け皿特定情報を読み取り、書込手段が、前記受け皿の前記記憶手段に対して、前記受け皿に搭載された前記物品の等級特定情報を書き込むようにし、前記読取手段によって読み取られた前記受け皿特定情報と前記受け皿に搭載された前記物品の前記等級特定情報との対応付けを行い、前記等級特定情報に確実に対応付けられた前記物品を搬送出力できる。
【0021】
また、請求項8にかかる選別機用搬送システムは、上記発明において、前記受け皿は、該受け皿を特定する受け皿特定情報を備え、順次搬送される前記受け皿の前記受け皿特定情報を読み取る読取手段を備え、前記読取手段によって読み取られた前記受け皿特定情報と前記受け皿に搭載された前記物品の等級特定情報とを対応付けて前記物品を搬送出力することを特徴とする。
【0022】
この請求項8の発明によれば、前記受け皿が、前記受け皿を特定する受け皿特定情報を備え、読取手段が、順次搬送される前記受け皿の前記受け皿特定情報を読み取るようにし、前記読取手段によって読み取られた前記受け皿特定情報と前記受け皿に搭載された前記物品の等級特定情報との対応付けを容易に行い、前記等級特定情報に確実に対応付けられた前記物品を搬送出力できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、この発明にかかる選別機用搬送システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下では、この発明にかかる選別機用搬送システムが搬送する物品の例として、りんごを用いた場合について説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1である選別機用搬送システムの構成を示すブロック図である。図2は、選別機用搬送システム1を構成する制御装置11が、順次搬送されるりんごと目視検査によって判定された等級とを対応付けるまでの処理手順を示すフローチャートである。図1および図2において、選別機用搬送システム1は、搬送用の受け皿10または受け皿10に搭載されたりんごを順次搬送する搬送コンベア3を有する。搬送コンベア3は、受け皿10の搬送方向について搬送コンベア3を6つに区分した行エリア(搬入エリア)と、受け皿10の搬送方向に垂直な幅方向について搬送コンベア3を3つに区分した列エリア(搬送列)とを有し、搬送コンベア3の入力端には、受け皿10を供給する受け皿供給装置5が配置される。搬送コンベア3の出力端側には、書込装置9が配置され、書込装置9は、受け皿10に内蔵された記憶部(図示せず)に対して、受け皿10に搭載されたりんごの等級を特定する等級特定情報を書き込む。なお、受け皿10の記憶部は、配線からなるアンテナとICチップとの組み合わせによって実現され、所望の電子情報を書き込みまたは読み取り自在に記憶する機能を有する。
【0025】
また、搬送コンベア3には、受け皿10の搬送方向に順次、搬入エリアセンサ6a〜6f、搬送列センサ7、およびセンターリング装置8が配置される。ただし、搬入エリアセンサ6a〜6fは、エリア1〜6に区分された搬入エリアの各下流端にそれぞれ配置される。さらに、搬送コンベア3の両側には、搬送ガイド4a,4bが配置される。搬送コンベアの近傍には、搬送対象のりんごをストックするコンテナやテーブル等を有する物品搬入部12が配置され、受け皿供給装置5の近傍には、搬送対象のりんご群の等級情報が入力される入力装置2が配置される。制御装置11は、入力装置2、搬送コンベア3、受け皿供給装置5、搬入エリアセンサ6a〜6f、搬送列センサ7、および書込装置9を制御する。
【0026】
入力装置2は、キーボード、タッチパネル、バーコードリーダ、カードリーダ等の組み合わせによって実現され、常時入力依頼状態に設定され、目視検査による等級判定がなされたりんごが所望の搬入エリアを搬送する受け皿10に搭載される前に、上述した等級情報が入力される。キーボードやタッチパネルを用いて搬送対象のりんご群の等級情報を入力する場合、入力装置2による入力指示のもとに等級情報を入力し、あるいは選択することによって、この情報入力が行われる。また、このりんご群の等級情報は、等級情報を特定するバーコードが予め付されたカードまたは等級情報に対応する電子情報が格納されたカードを用いて入力することができ、バーコードが付されたカードの場合には、バーコードリーダを用いて等級情報が読み取られ、電子情報が格納されたカードの場合には、カードリーダを用いて等級情報が読み取られる。なお、入力装置2に入力された等級情報は、りんごの等級と該りんごが受け皿10に搭載される搬入エリアおよび搬送列の組み合わせとの対応付けを示し、等級情報S1として制御装置11に入力される。
【0027】
搬送コンベア3は、金属または樹脂からなる各種形状のベルトコンベアを用いて実現され、受け皿10を載置する平坦な搬送面を有する。この搬送面の幅は、各搬送列に載置される受け皿10の重心を含む大きさであればよい。この場合、この搬送面の幅は、順次搬送される受け皿10の幅以下であってもよく、これによって、選別機用搬送システム1の小型化が促進される。また、搬送コンベア3は、上述したように、6つに区分された搬入エリアと3つに区分された搬送列を有する。たとえば、搬送コンベア3は、この搬入エリアとしてエリア1〜6を有し、この搬送列として列A〜C(図示せず)を有する。ただし、この搬入エリアは、受け皿10の搬送方向に順次、エリア1〜6に区分される。また、この搬送列は、搬送ガイド4a,4b側に列A,Bをそれぞれ配し、搬送面の中央に列Cを配し、これによって、3列の搬送列を構成している。この場合、列A〜Cは、各列に載置される受け皿10の重心が搬送コンベア3の搬送面上に位置するように区分される。搬送コンベア3は、搬送面に載置された受け皿10を出力端側に順次搬送し、エリア1〜6を通過する受け皿10にりんごが搭載された場合、このりんごを受け皿10に搭載された状態で順次搬送する。ただし、搬送コンベア3の搬送速度は、制御装置11に制御される。
【0028】
また、搬送コンベア3の両側には、上述したように、搬送ガイド4a,4bが配置され、搬送ガイド4a,4bは、順次搬送される受け皿10またはりんごが搬送コンベア3から落下することを防止し、受け皿10または受け皿10に搭載されたりんごを出力端側まで案内するとともに、搬送面に対して最も外側の搬送列に従って搬送される受け皿10の載置位置を決定する。たとえば、搬送ガイド4a,4bは、列A,Bに従って搬送される受け皿10の載置位置をそれぞれ決定する。
【0029】
受け皿供給装置5は、ゲートまたはクランプ等の開閉動作によって空の受け皿の供給を制御する装置と空の受け皿の供給位置を調整する装置との組み合わせによって実現され、搬送コンベア3に空の受け皿を供給する速度を調整する速度調整機能と、順次供給される空の受け皿が搬送コンベア3の中央の搬送列に載置されるように空の受け皿の供給位置を調整する位置調整機能とを有する。この場合、受け皿供給装置5は、制御装置11の制御のもと、搬送コンベア3に受け皿10を所定間隔で供給する。供給された受け皿10は、搬送コンベア3の中央の搬送列に載置され、搬送コンベア3によって、所定間隔で順次搬送される。その後、作業者M1,M2は、物品搬入部12から取り出した各りんごを順次搬送された各受け皿10にそれぞれ搭載する。この作業者M1,M2によるりんごの搭載動作については、後述する。
【0030】
なお、作業者M1,M2には、各りんごを受け皿10に搭載する搬入エリアが、りんごの等級群毎にそれぞれ割り当てられている。たとえば、作業者M1は、エリア1〜3および列A〜Cの各組み合わせに対応付けられた等級のりんごを受け皿10に搭載し、作業者M2は、エリア4〜6および列A〜Cの各組み合わせに対応付けられた等級のりんごを受け皿10に搭載する。しかし、このことは、この発明を限定するものではない。
【0031】
搬入エリアセンサ6a〜6fは、赤外線、可視光、または紫外線等の所定波長帯域の光を用いた光センサを備えて実現され、順次搬送される受け皿10に搭載されたりんごの有無を搬入エリア毎に検出するように機能する。たとえば、搬入エリアセンサ6aは、エリア1を通過する受け皿10に対して、りんごが搭載されているか否かを検出し、搬入エリアセンサ6bは、エリア2を通過する受け皿10に対して、りんごが搭載されているか否かを検出し、搬入エリアセンサ6cは、エリア3を通過する受け皿10に対して、りんごが搭載されているか否かを検出する。また、搬入エリアセンサ6dは、エリア4を通過する受け皿10に対して、りんごが搭載されているか否かを検出し、搬入エリアセンサ6eは、エリア5を通過する受け皿10に対して、りんごが搭載されているか否かを検出し、搬入エリアセンサ6fは、エリア6を通過する受け皿10に対して、りんごが搭載されているか否かを検出する。その後、搬入エリアセンサ6a〜6fによる検出結果は、受け皿10に搭載されたりんごの有無を搬入エリア毎に示す搬入エリア情報S2a〜S2fとして制御装置11に送出される。
【0032】
搬送コンベア3によって順次搬送され、エリア1〜6を通過した受け皿10またはりんごは、搬送列センサ7に入力される。搬送列センサ7は、赤外線、可視光、または紫外線等の所定波長帯域の光を用いた光センサを備えて実現され、搬送コンベア3の搬送列毎に受け皿10の有無を検出するように機能する。搬送列センサ7による検出結果は、受け皿10の有無を搬送列毎に示す搬送列情報S3として制御装置11に送出される。ただし、搬送された受け皿10にりんごが搭載されていないと判断された場合、搬送列センサ7は、制御装置11の制御のもと、この受け皿10に対する検出処理を省略してもよい。なお、搬送列センサ7の詳細な構成については、後述する。
【0033】
搬送列センサ7から出力された受け皿10またはりんごは、センターリング装置8に入力される。センターリング装置8は、列Cによって例示される中央の搬送列について対称に配置される一対のガイドまたはレール、あるいは回転自在なローラ等を用いて実現され、搬送された受け皿10に対して、その搬送動作を阻害しないように中央の搬送列に位置させる位置調整機能を有する。センターリング装置8から出力された受け皿10は、中央の搬送列に従って順次搬送される。
【0034】
センターリング装置8による位置調整がなされた受け皿10は、書込装置9に順次搬送される。書込装置9は、周知のカードライタ等の各種非接触式情報書込装置を用いて実現され、制御装置11から入力された等級特定情報S4を受け皿10の記憶部に書き込む機能を有する。ただし、この等級特定情報S4は、順次搬送される受け皿10に搭載されたりんごの等級を特定する情報であり、後述する制御装置11によって、搬送順位毎の受け皿10に搭載されたりんごに対応付けられている。この場合、書込装置9は、搬送された受け皿10の記憶部に対して、この受け皿10に搭載されたりんごに対応付けられた等級特定情報S4を書き込む。ただし、空の受け皿10が書込装置9に搬送された場合、書込装置9は、この空の受け皿10に対する等級特定情報S4の書込処理を行わないように、制御装置11に制御される。
【0035】
その後、受け皿10は、りんごが搭載された状態または空の状態で書込装置9から順次出力され、受け皿10に搭載されたりんごを等階級毎に選別する所望の選果機(図示せず)に順次搬送される。なお、受け皿10が空の状態である場合、書込装置9から出力された後に搬送コンベア3から除外し、この選果機に入力されないようにしてもよい。
【0036】
制御装置11は、タイミング制御部11a、エリア特定処理部11b、等級特定処理部11c、および記憶部11dを有する。制御装置11は、搬入エリアセンサ6a〜6fから入力された搬入エリア情報S2a〜S2fと搬送列センサから入力された搬送列情報S3とを記憶部11dに格納し、順次搬送される受け皿10の搬送順位に対応した情報として管理する。エリア特定処理部11bは、記憶部11dに格納された搬入エリア情報S2a〜S2fをもとに、順次搬送される受け皿10にりんごが搭載された搬入エリアを受け皿10の搬送順位毎に特定し(ステップS101)、記憶部11dに格納された搬送列情報S3をもとに、りんごが搭載された受け皿10が搬送出力された搬送列を受け皿10の搬送順位毎に特定する(ステップS102)。制御装置11は、エリア特定処理部11bによって特定された搬入エリアおよび搬送列の組み合わせを記憶部11bに格納し、りんごが搭載された受け皿10の搬送順位に対応した搬入エリアおよび搬送列の組み合わせを特定するエリア特定情報として記憶部11dに格納するとともに管理する。たとえば、エリア特定処理部11bは、得られた搬入エリア情報S2a〜S2fについて、搬入エリア情報S2fから遡った場合に、受け皿10にりんごが搭載された状態(有状態)を連続的に検出した最上流の搬入エリアをりんごが搭載された搬入エリアとして特定することができる。
【0037】
ただし、搬送された受け皿10が空の状態であると判断された場合、エリア特定処理部11bは、順次搬送される受け皿10の搬送順位毎に空の受け皿を特定し、制御装置11は、空の受け皿10の搬送順位を特定する情報をエリア特定情報の一部として記憶部11dに格納するとともに管理する。なお、エリア特定処理部11bは、搬入エリア情報S6fをもとに、エリア6を通過した受け皿10にりんごが搭載されていない状態(無状態)を検出した場合に、この受け皿10が空の状態であると判断することができる。
【0038】
また、制御装置11は、入力装置2から入力された等級情報S1を記憶部11dに格納する。等級特定処理部11cは、記憶部11dに格納されたエリア特定情報と等級情報S1とをもとに、順次搬送される受け皿10に搭載されたりんご毎の等級を特定する(ステップS103)。制御装置11は、順次搬送される受け皿10の搬送順位に対応した等級特定情報として、等級特定処理部11cに特定されたりんご毎の等級を管理する(ステップS104)。
【0039】
タイミング制御部11aは、受け皿供給装置5による受け皿10の供給速度または搬送コンベア3の搬送速度等をもとに、順次搬送される搬送コンベア3上の各受け皿10または各受け皿10に搭載されたりんごの位置を把握し、各受け皿10に搭載されたりんごに対する搬入エリアセンサ6a〜6fと、各受け皿10に対する搬送列センサ7および書込装置9との各処理タイミングを同期させる制御を行う。すなわち、タイミング制御部11aは、エリア特定情報または等級特定情報による管理上の各受け皿、各受け皿に搭載されたりんご、および空の各受け皿と、実際に搬送される各受け皿、各受け皿に搭載されたりんご、および空の各受け皿との対応付けをそれぞれ確実に行う。
【0040】
つぎに、目視検査によって等級判定がなされたりんごが、作業者によって受け皿10に搭載される動作について詳細に説明する。図3は、搬送コンベア3上のエリア1を例示し、等級判定がなされたりんごが搭載された受け皿10の載置状態を具体的に説明する図である。図3において、搬送コンベア3は、上述したように、列A〜Cの3つに区分された搬送列を有し、列A,Bは、搬送コンベア3上の搬送ガイド4a,4b側の搬送列としてそれぞれ配され、列Cは、搬送コンベア3上の中央の搬送列として配されている。
【0041】
ここで、目視検査結果をもとに予め等級判定がなされた各りんごは、図1に示す作業者M1,M2によって物品搬入部12から取り出され、判定された等級に対応する搬入エリアに存在する受け皿10に搭載される。その後、りんごが搭載された受け皿10は、作業者M1,M2によって、搭載されたりんごの等級に対応した搬送列に移動され、これによって、りんごが搭載された受け皿10は、このりんごの等級に対応した搬入エリアおよび搬送列の組み合わせを満足する位置に載置される。たとえば、りんごの等級に対応した搬入エリアおよび搬送列の組み合わせがエリア1および列Aである場合、このりんごが搭載された受け皿10aは、エリア1の列Aに載置され、この組み合わせがエリア1および列Bである場合、このりんごが搭載された受け皿10bは、エリア1の列Bに載置され、この組み合わせがエリア1および列Cである場合、このりんごが搭載された受け皿10cは、エリア1の列Cに載置される。
【0042】
ただし、搬送される各りんごの等級に対応付けられた搬入エリアおよび搬送列の組み合わせは、入力装置2によって入力された等級情報S1と合致する。たとえば、等級情報S1として、各りんごの等級とエリア1〜6および列A〜Cの各組み合わせとの所望の対応付けを示す等級情報が設定された場合、搬送される各りんごの等級とエリア1〜6および列A〜Cの各組み合わせとの対応付けを所望なものに設定できる。
【0043】
つぎに、図1に示した搬送列センサ7の詳細な構成について説明する。図4は、搬送列センサ7の構成を詳細に示すブロック図である。図4において、搬送列センサ7は、検出タイミングセンサ7a,7bおよび受け皿センサ7c,7dを有する。検出タイミングセンサ7a,7bは、搬送コンベア3を基準に相対する位置に配置され、検出タイミングセンサ7a,7bの間で光を送受信する。受け皿センサ7c,7dは、検出タイミング7a,7bの内側にそれぞれ配置される。また、受け皿センサ7c,7dは、それぞれが射出する赤外線等の光によって列A,B上の各受け皿10を検出できる位置に配置される。
【0044】
なお、検出タイミングセンサ7a,7bは、搬送ガイド4a,4bの外側にそれぞれは位置されることが望ましく、この場合、搬送ガイド4a,4bには、検出タイミングセンサ7a,7bの間で送受信される光の通過口がそれぞれ設けられる。また、受け皿検出センサ7c,7dは、上述した配置位置において、搬送コンベア3の搬送面に対して上方または下方のいずれに配置されてもよく、すなわち、受け皿10の搬送を阻害しない位置に配置されればよい。
【0045】
検出タイミングセンサ7a,7bは、搬送列センサ7に入力された受け皿10を検出する機能を有し、たとえば、検出タイミングセンサ7a,7bの間で送受信される光が受け皿10によって遮断された場合に、検出タイミングセンサ7a,7bは、搬送列センサ7に受け皿が入力されたことを検出することができる。この場合、検出タイミングセンサ7a,7bは、受け皿が検出されたことを示すタイミング情報S3cを搬送列情報S3の一部として制御装置11に送出する。
【0046】
受け皿検出センサ7c,7dは、赤外線等の光を用いて、列A,Bを通過する各受け皿10をそれぞれ検出する機能を有し、上述したタイミング情報S3cが制御装置11に入力された場合、受け皿検出センサ7c,7dは、制御装置11の制御のもと、搬送列センサ7に入力された列A,B上に位置する各受け皿10をそれぞれ検出し、この受け皿検出結果を示す受け皿検出情報S3a,S3bを制御装置11にそれぞれ送出する。この場合、受け皿検出情報S3a,S3bは、搬送列情報S3の一部として制御装置11に送出される。すなわち、検出タイミングセンサ7a,7bは、搬送列センサ7に受け皿が入力されたことを検出するとともに、受け皿検出センサ7c,7dによる受け皿の検出開始タイミングを制御装置11に認識させる。
【0047】
図5〜7は、図4に示した搬送列センサ7のHH’線断面図である。図5は、搬送列センサ7に入力された受け皿10が列A上に位置した状態を示し、図6は、搬送列センサ7に入力された受け皿10が列B上に位置した状態を示し、図7は、搬送列センサ7に入力された受け皿10が列C上に位置した状態を示す。図5に示すように、受け皿10が列A上に位置した場合、検出タイミングセンサ7a,7bおよび受け皿検出センサ7cは、列A上に位置する受け皿10を検出し、受け皿検出センサ7dは、この受け皿10を検出しない。この場合、受け皿10を検出したこと(受け皿有状態)を示すタイミング情報S3cおよび受け皿検出情報S3aが、検出タイミングセンサ7a,7bおよび受け皿検出センサ7cから制御装置11にそれぞれ入力され、受け皿10を検出していないこと(受け皿無状態)を示す受け皿検出情報S3bが、受け皿検出センサ7dから制御装置11に入力される。制御装置11は、入力されたタイミング情報S3cと受け皿検出情報S3a,S3bとをもとに、搬送列センサ7に入力された受け皿10が列A上に位置していると判断できる。
【0048】
一方、図6に示すように、受け皿10が列B上に位置した場合、検出タイミングセンサ7a,7bおよび受け皿検出センサ7dは、列B上に位置する受け皿10を検出し、受け皿検出センサ7cは、この受け皿10を検出しない。この場合、受け皿有状態を示すタイミング情報S3cおよび受け皿検出情報S3bが、検出タイミングセンサ7a,7bおよび受け皿検出センサ7dから制御装置11にそれぞれ入力され、受け皿無状態を示す受け皿検出情報S3aが、受け皿検出センサ7cから制御装置11に入力される。制御装置11は、入力されたタイミング情報S3cと受け皿検出情報S3a,S3bとをもとに、搬送列センサ7に入力された受け皿10が列B上に位置していると判断できる。
【0049】
他方、図7に示すように、受け皿10が列C上に位置した場合、検出タイミングセンサ7a,7bは、列C上に位置する受け皿10を検出し、受け皿検出センサ7cおよび受け皿検出センサ7dは、この受け皿10を検出しない。この場合、受け皿有状態を示すタイミング情報S3cが、検出タイミングセンサ7a,7bから制御装置11に入力され、受け皿無状態を示す受け皿検出情報S3a,S3bが、受け皿検出センサ7c,7dから制御装置11にそれぞれ入力される。制御装置11は、入力されたタイミング情報S3cと受け皿検出情報S3a,S3bとをもとに、搬送列センサ7に入力された受け皿10が列C上に位置していると判断できる。
【0050】
つぎに、受け皿供給装置5から供給された後、搬送コンベア3によって順次搬送された受け皿10の搬送経路を具体的に例示し、順次搬送される受け皿10に搭載されたりんごと予め判定された該りんごの等級とが、制御装置11によって対応付けられるまでの工程を詳細に説明する。図8は、受け皿供給装置5から供給された受け皿10が、搬送コンベア3によって順次搬送されるとともにりんごが搭載され、その後、この受け皿10が、このりんごの搭載状態を維持するとともに搬送列センサ7に入力されるまでの搬送経路を例示する模式図である。図9は、受け皿供給装置5から供給された受け皿10が、搬送コンベア3によって順次搬送されるとともにりんごが搭載され、その後、このりんごが搭載された受け皿10に対して、搭載されたりんごを取り除いた後に再度りんごを搭載し(りんごの再搭載処理)、その後、このりんごの搭載状態を維持するとともに搬送列センサ7に入力されるまでの搬送経路を例示する模式図である。
【0051】
図8および図9において、位置P0は、受け皿供給装置5から供給された受け皿10に対応する。また、受け皿10の搬送経路1は、位置P1a〜P6aによって示され、受け皿10の搬送経路2は、位置P1b〜P6bによって示され、受け皿10の搬送経路3は、位置P1c〜P8cによって示される。ただし、搬送経路1〜3において、白丸表示された位置は、受け皿10が空の状態であることを示し、黒丸表示された位置は、受け皿10にりんごが搭載された状態であることを示す。また、搬送ガイド4a,4bに隣接する各搬送経路は、列A,Bにそれぞれ対応し、搬送ガイド4a,4bに隣接しない搬送経路は、列Cに対応する。
【0052】
ここで、搬送経路1において、受け皿供給装置5から供給された受け皿10(位置P0)は、エリア1でりんごが搭載されるとともに列Bに載置され(位置P1a)、さらに、エリア1〜6を順次通過するように搬送され(位置P2a〜P6a)、その後、搬送列センサ7に入力される。この場合、受け皿10に搭載されたりんごの有の状態が、搬入エリアセンサ6a〜6fによって検出される。また、このりんごが搭載された受け皿10の搬送列が、搬送列センサ7によって、列Bであると検出される。
【0053】
また、搬送経路2において、受け皿供給装置5から供給された受け皿10(位置P0)は、エリア1〜5を順次通過するように搬送され(位置P1b〜P5b)、さらに、エリア6でりんごが搭載されるとともに列Cに載置され(位置P6b)、その後、搬送列センサ7に入力される。この場合、受け皿10に搭載されたりんごの有の状態が、搬入エリアセンサ6fのみで検出される。また、このりんごが搭載された受け皿10の搬送列が、搬送列センサ7によって、列Cであると検出される。
【0054】
さらに、搬送経路3において、受け皿供給装置5から供給された受け皿10(位置P0)は、エリア1,2を順次通過するように搬送され(位置P1c,P2c)、エリア3でりんごが搭載されるとともに列Bに載置され(位置P3c)、エリア4に搬送される(位置P4c)。つぎに、この受け皿10は、エリア4でりんごが取り除かれ(位置P5c)、エリア5に搬送される(位置P6c)。さらに、りんごが取り除かれた受け皿10は、エリア5で再度りんごが搭載されるとともに列Aに載置される(位置P7c)。その後、りんごが搭載された受け皿10は、エリア6に搬送され(位置P8c)、搬送列センサ7に入力される。この場合、受け皿10に搭載されたりんごの有の状態が、搬入エリアセンサ6c,6e,6fで検出される。また、このりんごが搭載された受け皿10の搬送列が、搬送列センサ7によって、列Aであると検出される。
【0055】
図10は、制御装置11が、順次搬送される各受け皿10の搬送順位毎に保持管理するエリア特定情報のデータベースを例示する図である。図10に示すように、制御装置11は、この搬送順位毎に入力された搬入エリア情報S2a〜S2fおよび搬送列情報S3をもとに、順次搬送される各受け皿10の搬入エリアおよび搬送列の組み合わせを受け皿10の搬送順位毎に特定する。
【0056】
たとえば、上述した搬送経路1〜3に従って搬送された各受け皿10が搬送コンベア3上の搬送順位1〜3にそれぞれ対応する場合、搬送順位1の搬入エリア情報は、エリア1〜エリア6においてりんごが有の状態であること(「有」と図示する)を示し、この搬送列情報は、りんごが搭載された受け皿10が列Bに従って搬送されたこと(「列B」と図示する)を示す。制御装置11は、これらの搬入エリア情報および搬送列情報をもとに、搬送経路1の受け皿10にりんごが搭載された搬入エリアおよび搬送列の組み合わせをエリア1および列Bであると特定できる。
【0057】
また、搬送順位2の搬入エリア情報は、エリア1〜エリア5においてりんごが無の状態であり(「無」と図示する)、エリア6においてりんごが有の状態であることを示し、この搬送列情報は、りんごが搭載された受け皿10が列Cに従って搬送されたこと(「列C」と図示する)を示す。この場合、制御装置11は、これらの搬入エリア情報および搬送列情報をもとに、搬送経路2の受け皿10にりんごが搭載された搬入エリアおよび搬送列の組み合わせをエリア6および列Cであると特定できる。
【0058】
さらに、搬送順位3の搬入エリア情報は、エリア1,2,4においてりんごが無の状態であり、エリア3,5,6においてりんごが有の状態であることを示し、この搬送列情報は、りんごが搭載された受け皿10が列Aに従って搬送されたこと(「列A」と図示する)を示す。この場合、制御装置11は、これらの搬入エリア情報および搬送列情報をもとに、搬送経路3の受け皿10にりんごが搭載された搬入エリアおよび搬送列の組み合わせをエリア5および列Aであると特定できる。
【0059】
なお、制御装置11による管理上の各受け皿10の搬送順位は、順次搬送される各受け皿の実際の搬送順位に合致する連番に対応付けてもよいし、搬送コンベア3上に載置される受け皿10の個数を限定し、この限定された個数の範囲内で管理上の搬送順位を設定して実際の受け皿10の搬送順位に対応付けてもよい。この場合、受け皿10の管理上の搬送順位は、この限定された個数の範囲内で繰り返し用いられる。
【0060】
図11は、入力装置2から制御装置11に入力される等級情報S1のデータベースを例示する図である。図11に示すように、制御装置11は、等級情報S1によって、エリア1〜6および列A〜Cの組み合わせとりんごの等級との対応付けが設定される。なお、図11に例示する等級a〜iは、目視検査結果によって判定されたりんごの等級に対応し、たとえば、等級aは、傷が無く、色および形が良いりんごを示し、等級bは、傷が有り、色および形が良いりんごを示し、等級dは、傷が無く、色は良いが形が悪いりんごを示す。すなわち、制御装置11は、等級情報S1によって、等級a〜iに対応する9つに分類された等級と搬送順位毎のりんごとを対応付けることができる。
【0061】
ここで、上述した搬送経路1〜3に従って搬送された各受け皿10に搭載されたりんごを例示した場合、制御装置11は、搬送経路1による受け皿10に対して特定した搬入エリアおよび搬送列の組み合わせ(エリア1および列B)と等級情報S1とをもとに、搬送経路1による受け皿10に搭載されたりんごの等級を等級dに特定する。同様に、制御装置11は、搬送経路2による受け皿10に対して特定した搬入エリアおよび搬送列の組み合わせ(エリア6および列C)と等級情報S1とをもとに、搬送経路2による受け皿10に搭載されたりんごの等級を等級iに特定し、さらに、搬送経路3による受け皿10に対して特定した搬入エリアおよび搬送列の組み合わせ(エリア5および列A)と等級情報S1とをもとに、搬送経路3による受け皿10に搭載されたりんごの等級を等級bに特定する。
【0062】
なお、等級情報S1による搬入エリアおよび搬送列の組み合わせに対応付けられる等級の分類は、設定される搬入エリアおよび搬送列の組み合わせ数に依存し、この組み合わせについて、それぞれ異なる等級を割り当ててもよいし、重複する等級を割り当ててもよい。たとえば、等級情報S1として、図11に示すように、等級a〜iの等級群が、エリア1〜3および列A〜Cの組み合わせとエリア4〜6および列A〜Cの組み合わせとに重複して対応付けられてもよいし、エリア1〜6および列A〜Cの各組み合わせに対して18種類に分類された等級をそれぞれ割り当ててもよい。
【0063】
一方、制御装置11は、上述したように、搬入エリア情報、搬送列情報、エリア特定情報、および等級特定情報を受け皿10の搬送順位に対応した情報として管理しているが、これに限らず、これらの情報を順次搬送される各受け皿10に対応付けてもよい。この場合、各受け皿を特定する受け皿特定情報が、各受け皿10の記憶部に予め記憶される。また、受け皿10の記憶部から受け皿特定情報を読み取る読取装置が、受け皿供給装置5内に配置される。この読取装置は、ICカード等に格納された電子情報を読み取る周知のリーダを用いて実現され、受け皿10の記憶部から受け皿特定情報を読み取り、該受け皿特定情報を制御装置11に送出する。受け皿供給装置5は、この読取装置によって受け皿特定情報が読み取られた受け皿を順次、搬送コンベア3に供給する。なお、この読取装置は、搬送コンベア3上における受け皿供給装置5から書込装置9の間の所望の位置に配置されてもよく、この場合、搬送コンベア3上のエリア1の上流に配置されることが望ましい。
【0064】
制御装置11のタイミング制御部11aは、この読取装置から入力された受け皿特定情報および搬送コンベア3の搬送速度等をもとに、実際に搬送される各受け皿と管理上の各受け皿との対応付けを確実に行い、これによって、制御装置11は、搬入エリア情報、搬送列情報、エリア特定情報、および等級特定情報を各受け皿特定情報に対応付けることができ、上述した搬送順位との対応付けと同様に、これらの情報を順次搬送される各受け皿10に対応付けて管理することができる。また、書込装置9は、受け皿10の記憶部から受け皿特定情報を読み取る機能と受け皿10の記憶部に等級特定情報を書き込む機能とを有してもよい。この場合、書込装置9は、受け皿10から読み取った受け皿特定情報を制御装置11に送出し、制御装置11は、受信した受け皿特定情報に対応する等級特定情報S4を書込装置9に送出し、これによって、書込装置9は、受け皿特定情報に対応付けられた等級特定情報を受け皿10の記憶部に書き込むことができる。なお、上述した受け皿特定情報として、各受け皿を特定する文字、記号、または英数字、あるいは、これらの組み合わせによって構成される情報を用いることができる。
【0065】
また、受け皿10の記憶部に受け皿特定情報を予め記憶させる代わりに、受け皿特定情報を各受け皿10に付し、順次搬送される各受け皿10から受け皿特定情報を読み取るようにしてもよい。この場合、制御装置11のタイミング制御部11aは、各受け皿10から読み取られた受け皿特定情報と搬送コンベア3の搬送速度等をもとに、実際に搬送される各受け皿と管理上の各受け皿との対応付けを確実に行い、これによって、制御装置11は、上述した受け皿特定情報が各受け皿の記憶部から読み取られる場合と同様に、搬入エリア情報、搬送列情報、エリア特定情報、および等級特定情報を順次搬送される各受け皿10に対応付けて管理することができる。
【0066】
なお、各受け皿10に付される受け皿特定情報として、文字、記号、英数字そのものであってもよいし、バーコード等の識別コードであってもよい。すなわち、人間が直ちに認識できる情報表示であってもよいし、直ちに認識できない情報表示であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。さらには、人間が視覚で認識できない紫外線等の情報表示であってもよい。この場合、各受け皿10に付された受け皿特定情報を読み取る読取装置は、所定の情報表示形態の受け皿特定情報を読み取る機能を有し、受け皿供給装置5内または搬送コンベア3上における受け皿供給装置5から書込装置9の間の所望の位置に配置される。
【0067】
この実施の形態1では、搬送方向について区分する複数の搬入エリアと搬送方向に垂直な幅方向について区分する複数の搬送列とを備えた搬送コンベアを用いて各受け皿を順次搬送し、この各受け皿にりんごが搭載された各搬入エリアと該りんごが搭載された受け皿の各搬送列とをそれぞれ検出し、予め設定されたりんごの等級と搬入エリアおよび搬送列の組み合わせとの対応付けをもとに、この各受け皿に搭載されたりんごの等級を受け皿の搬送順位毎または受け皿特定情報毎に特定し、これによって、順次搬送される各受け皿に搭載されたりんごと該りんごの等級とを対応付けている。したがって、予め等級判定がなされたりんごを順次搬送した場合、搬送コンベアによって実際に搬送されるりんごと該りんごの等級とを確実に対応付けることができ、搬送対象のりんごの等級が一層詳細に分類された場合でも、上述したりんごと該りんごの等級とを確実に対応付けることができる。これによって、多数に分類された等級について判定されたりんごを効率よく搬送出力することができ、りんごを等階級別に選別する青果物選別機に最適な選別機用搬送システムを容易に実現することができる。
【0068】
また、りんごが搭載される受け皿に記憶部が内蔵された場合、受け皿の搬送順位または受け皿特定情報に対応付けられた等級特定情報が、順次搬送される受け皿の記憶部に記憶されるので、この受け皿に搭載されたりんごと該りんごの等級とを一層確実に対応付けることができる。
【0069】
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、りんごが搭載される受け皿の幅以下の搬送幅を有し、かつ、りんごの等級に対応付けられた6つの搬送エリアおよび3つの搬送列に区分された搬送コンベアを用いて、りんごが搭載された各受け皿を順次搬送し、これらの各受け皿に搭載されたりんごと該りんごの等級とを搬送順位毎に対応付けるようにしていたが、この実施の形態2では、この受け皿の幅より大きい搬送幅を有し、かつ、6つの搬送エリアおよび5つの搬送列に区分された搬送コンベアを用いて、りんごが搭載された各受け皿を順次搬送し、これらの各受け皿に搭載されたりんごと該りんごの等級とを搬送順位毎に対応付けるようにしている。
【0070】
図12は、この発明の実施の形態2である選別機用搬送システムの構成を示すブロック図である。選別機用搬送システム20は、実施の形態1である選別機用搬送システム1の搬送コンベア3に代えて、一層大きい搬送幅を有する搬送コンベア21が設けられ、さらに、搬送列センサ7に代えて、5列に区分された搬送列に対応した搬送列センサ22が設けられている。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
【0071】
搬送コンベア21は、金属または樹脂からなる各種形状のベルトコンベアを用いて実現され、受け皿10を載置する平坦な搬送面を有する。この搬送面の幅は、受け皿10の幅よりも大きい。また、搬送コンベア21は、5つに区分された搬送列を有し、この搬送列は、上述した搬送コンベア3の列A〜Cに対し、列A,Cの間に列Dが加えられ、列B,Cの間に列Eが加えられて構成される。また、搬送コンベア21は、上述した搬送コンベア3と同様に、6つに区分された搬入エリア(エリア1〜6)を有する。図13は、搬送コンベア21上のエリア1を例示し、等級判定がなされたりんごが受け皿10に搭載される動作を具体的に説明する図である。図13に示すように、目視検査結果をもとに予め等級判定がなされた各りんごは、上述した実施の形態1の場合と同様に、この各りんごの等級に対応付けられた搬入エリアおよび搬送列の組み合わせの位置にそれぞれ載置される。この場合、エリア1と列A〜Eとの組み合わせに対応する各等級のりんごは、受け皿10d〜10hによって例示される各位置にそれぞれ載置される。
【0072】
図14は、搬送列センサ22の構成を詳細に示すブロック図である。搬送列センサ22には、上述した受け皿センサ7c,7dの間に受け皿検出センサ22a,22bが設けられている。その他の構成は搬送列センサ7と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。ただし、搬送コンベア21は、搬送列センサ22に受け皿10を入力する搬送コンベアと搬送列センサ22から受け皿10を出力する搬送コンベアとに分割され、受け皿検出センサ22a,22bは、この分割によって生じる搬送コンベア21の間隙近傍に配置される。なお、受け皿検出センサ22a,22bが搬送面より上方に配置された場合は、搬送コンベア21を分割しなくてもよい。
【0073】
受け皿検出センサ22a,22bは、上述した受け皿検出センサ7c,7dと同様の機能を有し、それぞれが射出する赤外線等の光によって列D,E上の各受け皿10を検出する。たとえば、搬送列センサ22に入力された受け皿10が、検出タイミングセンサ7a,7bによって検出され、さらに、受け皿検出センサ22aによって検出された場合、制御装置11は、この受け皿10が列D上に位置していると判断する。一方、搬送列センサ22に入力された受け皿10が、検出タイミングセンサ7a,7bによって検出され、さらに、受け皿検出センサ22bによって検出された場合、制御装置11は、この受け皿10が列E上に位置していると判断する。
【0074】
この実施の形態2では、搬送用の受け皿の幅より大きい搬送幅を有し、かつ、6つの搬送エリアおよび5つの搬送列に区分された搬送コンベアを用いて、りんごが搭載された各受け皿を順次搬送し、これらの各受け皿に搭載されたりんごと該りんごの等級とを搬送順位毎に対応付けているので、一層詳細に分類された等級と搬入エリアおよび搬送列の組み合わせとを容易に対応付けることができ、一層詳細に等級判定がなされた各りんごを順次搬送するとともに、搬送された各りんごと該りんごの等級とを搬送順位毎に対応付ける選別機用搬送システムを実現できる。
【0075】
なお、上述した実施の形態1,2では、順次搬送される各受け皿の記憶部に対して、この各受け皿に搭載されたりんごの等級特定情報を搬送順位毎にそれぞれ書き込むようにしていたが、この発明は、これに限定されるものではなく、この等級特定情報を各受け皿に搭載されたりんごに対応付けて保持管理し、所定の検査装置による外部品質または内部品質の検出がなされた後、りんごが搭載された各受け皿の記憶部に対して、保持管理された等級特定情報を搬送順位毎にそれぞれ書き込むようにしてもよい。この場合、この等級特定情報を各受け皿の記憶部に書き込む書込装置は、上述した所定の検査装置の後段に配置されてもよい。また、受け皿に記憶部を設けず、順次搬送される受け皿の搬送順位と該受け皿に搭載されたりんごの等級特定情報とを対応付けてもよい。この場合、受け皿の記憶部に等級特定情報を書き込む書込装置は、搬送コンベア上に配置されなくてもよい。
【0076】
また、上述した実施の形態1,2では、搬入エリア毎にりんごの有無を検出した後に該りんごが搭載された受け皿の搬送列について検出していたが、この発明は、これに限定されるものではなく、各搬入エリアに搬送列センサをそれぞれ設け、搬入エリア毎にりんごの有無を検出するとともに、該りんごが搭載された受け皿の搬送列について検出してもよい。
【0077】
さらに、上述した実施の形態1では、搬送コンベアを6つの搬入エリアおよび3つの搬送列に区分した場合を示し、上述した実施の形態2では、搬送コンベアを6つの搬入エリアおよび5つの搬送列に区分した場合を示したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、搬送コンベアを複数の搬入エリアおよび複数の搬送列に区分した場合に適用することができる。また、受け皿が供給される搬送列または搬送出力される受け皿の搬送列は、搬送コンベアの中央の搬送列に限らず、所望の搬送列に設定してもよい。
【0078】
また、上述した実施の形態1,2では、りんごが順次搬送された場合を示したが、この発明は、これに限定されるものではなく、等級判定がなされる各種物品、たとえば、みかん、梨、キウイ、またはトマト等の青果物等が搬送された場合に適用することができる。
【0079】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明によれば、搬送手段が、前記物品の搬送方向について区分した複数の第1エリアと前記物品の搬送方向に直交する幅方向について区分した複数の第2エリアとを有して、少なくとも前記受け皿を順次搬送し、エリア特定手段が、前記物品が前記受け皿に搭載された前記第1エリアおよび前記第2エリアの組み合わせを特定しているので、前記エリア特定手段が特定した前記第1エリアおよび前記第2エリアの組み合わせをもとに前記物品と前記等級判定とを対応付けることができ、これによって、前記等級判定に対応付けられた前記物品を確実に搬送出力する選別機用搬送システムを容易に実現できるという効果を奏する。
【0080】
また、請求項2の発明によれば、物品検出手段が、前記受け皿に搭載された前記物品を前記第1エリア毎に検出し、受け皿検出手段が、前記物品が搭載された前記受け皿を前記第2エリア毎に検出し、制御手段が、前記物品検出手段による前記物品の検出タイミングと前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出タイミングとを制御し、前記受け皿と前記物品検出手段による前記物品の検出結果との対応付け、および前記受け皿と前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出結果との対応付けを行い、前記物品検出手段による前記物品の検出結果をもとに前記物品が前記受け皿に搭載された前記第1エリアを特定し、さらに、前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出結果をもとに前記物品が前記受け皿に搭載された前記第2エリアを特定しているので、前記物品が前記受け皿に搭載された前記第1エリアおよび前記第2エリアの組み合わせを確実に特定できるという効果を奏する。
【0081】
また、請求項3の発明によれば、前記制御手段が、前記物品検出手段による前記物品の検出結果と前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出結果とが対応付けられた検出情報を前記受け皿の搬送順位毎に保持し、管理する保持管理手段を備えているので、前記制御手段が、前記検出情報をもとに、前記物品と前記等級判定との対応付けを確実に行うことができ、さらに、前記物品検出手段による前記物品の検出処理および前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出処理の駆動制御を確実に行うとともに、その後の管理を容易にすることができるという効果を奏する。
【0082】
また、請求項4の発明によれば、前記搬送手段の幅が、前記物品の搬送方向に直交するとともに前記受け皿の重心間を連結する最長の線分を少なくとも含む大きさに設定されるので、順次搬送される前記物品および前記受け皿の落下を防止することができ、前記搬送手段が、少なくとも前記受け皿を確実に搬送出力できるという効果を奏する。
【0083】
また、請求項5の発明によれば、搬送ガイド手段が、前記搬送手段の幅方向の両端に沿って配置され、順次搬送される前記受け皿を下流端に案内するとともに前記第2エリアの最外列に載置される前記受け皿の位置を決定しているので、前記物品が搭載された前記受け皿を前記第2エリアの各列に容易かつ確実に載置できるようにするとともに、少なくとも前記受け皿を一層確実に搬送出力できるという効果を奏する。
【0084】
また、請求項6の発明によれば、前記受け皿が、前記等級判定に対応付けられた前記物品の等級特定情報を少なくとも記憶する記憶手段を備え、書込手段が、前記受け皿の前記記憶手段に対して、前記受け皿に搭載された前記物品の前記等級特定情報を書き込むようにしているので、前記物品と前記等級判定との対応付けを一層確実に行う選別機用搬送システムを実現できるという効果を奏する。
【0085】
また、請求項7の発明によれば、前記受け皿が、前記受け皿を特定する受け皿特定情報を少なくとも記憶する記憶手段を備え、読取手段が、順次搬送される前記受け皿の前記記憶手段から前記受け皿特定情報を読み取り、書込手段が、前記受け皿の前記記憶手段に対して、前記受け皿に搭載された前記物品の等級特定情報を書き込むようにしているので、前記読取手段によって読み取られた前記受け皿特定情報と前記受け皿に搭載された前記物品の前記等級特定情報との対応付けを行うことができ、これによって、前記等級特定情報に確実に対応付けられた前記物品を搬送出力できるという効果を奏する。
【0086】
また、請求項8の発明によれば、前記受け皿が、前記受け皿を特定する受け皿特定情報を備え、読取手段が、順次搬送される前記受け皿の前記受け皿特定情報を読み取るようにしているので、前記読取手段によって読み取られた前記受け皿特定情報と前記受け皿に搭載された前記物品の等級特定情報との対応付けを容易に行うことができ、これによって、前記等級特定情報に確実に対応付けられた前記物品を搬送出力できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である選別機用搬送システムの構成を示すブロック図である。
【図2】順次搬送されるりんごの等級を搬送順位毎に特定するまでの各処理工程を示すフローチャートである。
【図3】3列に区分された搬送コンベア上に載置された受け皿の状態を具体的に例示する図である。
【図4】この発明の実施の形態1である選別機用搬送システムの搬送列センサの構成例を示すブロック図である。
【図5】一つの搬送ガイド近傍に載置された受け皿の検出処理を説明するHH’線断面図である。
【図6】別の搬送ガイド近傍に載置された受け皿の検出処理を説明するHH’線断面図である。
【図7】搬送コンベアの中央付近に載置された受け皿の検出処理を説明するHH’線断面図である。
【図8】順次搬送されるりんごまたは受け皿の搬送経路を例示する模式図である。
【図9】順次搬送されるりんごまたは受け皿の別の搬送経路を例示する模式図である。
【図10】エリア特定情報のデータベースを例示する図である。
【図11】入力装置から入力される等級情報を例示する図である。
【図12】この発明の実施の形態2である選別機用搬送システムの構成を示すブロック図である。
【図13】5列に区分された搬送コンベア上に載置された受け皿の状態を具体的に例示する図である。
【図14】この発明の実施の形態2である選別機用搬送システムの搬送列センサの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,20 選別機用搬送システム
2 入力装置
3,21 搬送コンベア
4a,4b 搬送ガイド
5 受け皿供給装置
6a〜6f 搬入エリアセンサ
7,22 搬送列センサ
7a,7b 検出タイミングセンサ
7c,7d,22a,22b 受け皿検出センサ
8 センターリング装置
9 書込装置
10,10a〜10h 受け皿
11 制御装置
11a タイミング制御部
11b エリア特定処理部
11c 等級特定処理部
11d 記憶部
12 物品搬入部
M1,M2 作業者
P0,P1a〜P6a,P1b〜P6b,P1c〜P8c 搬送経路の位置

Claims (8)

  1. 等級判定がなされた物品を搭載するけ皿を順次搬送し、前記受け皿の搬送方向について区分した複数の第1エリアと前記受け皿の搬送方向に直交する幅方向について区分した複数の第2エリアとを有する搬送手段と、
    前記複数の第1エリアおよび前記複数の第2エリアのうちの前記物品が前記受け皿に搭載された第1エリアと第2エリアとの組み合わせを特定し、前記受け皿から取り除かれた前記物品が前記搬送手段によって搬送される受け皿に再搭載された場合、前記物品が再搭載された第1エリアと第2エリアとの組み合わせを特定するエリア特定手段と、
    を備え、前記搬送手段の下流端に位置する第1エリアを含み、かつ前記受け皿の搬送方向に沿って連続する複数の第1エリアで前記受け皿に前記物品が搭載された状態を検出した場合、前記連続する複数の第1エリアのうち最上流に位置する第1エリアと該第1エリアに対応して前記エリア特定手段によって特定された第2エリアとの組み合わせをもとに前記物品と該物品の等級とを対応付けることを特徴とする選別機用搬送システム。
  2. 前記エリア特定手段は、
    前記受け皿に搭載された前記物品を前記第1エリア毎に検出する物品検出手段と、
    前記物品が搭載された前記受け皿を前記第2エリア毎に検出する受け皿検出手段と、
    前記物品検出手段による前記物品の検出タイミングと前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出タイミングとを制御し、前記受け皿と前記物品検出手段による前記物品の検出結果との対応付け、および前記受け皿と前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出結果との対応付けを行う制御手段と、
    を備え、前記物品検出手段による前記物品の検出結果をもとに前記物品が前記受け皿に搭載または再搭載された前記第1エリアを特定し、さらに、前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出結果をもとに前記物品が前記受け皿に搭載または再搭載された前記第2エリアを特定することを特徴とする請求項1に記載の選別機用搬送システム。
  3. 前記制御手段は、前記物品検出手段による前記物品の検出結果と前記受け皿検出手段による前記受け皿の検出結果とが対応付けられた検出情報を前記受け皿の搬送順位毎に保持し、管理する保持管理手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の選別機用搬送システム。
  4. 前記搬送手段の幅は、前記物品の搬送方向に直交するとともに前記受け皿の重心間を連結する最長の線分を少なくとも含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の選別機用搬送システム。
  5. 前記搬送手段の幅方向の両端に沿って配置され、順次搬送される前記受け皿を下流端に案内するとともに前記第2エリアの最外列に載置される前記受け皿の位置を決定する搬送ガイド手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の選別機用搬送システム。
  6. 前記受け皿に配置され、前記等級判定に対応付けられた前記物品の等級特定情報を少なくとも記憶する記憶手段と、
    前記受け皿の前記記憶手段に対して、前記受け皿に搭載または再搭載された前記物品の前記等級特定情報を書き込む書込手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の選別機用搬送システム。
  7. 前記受け皿に配置され、該受け皿を特定する受け皿特定情報を少なくとも記憶する記憶手段と、
    順次搬送される前記受け皿の前記記憶手段から前記受け皿特定情報を読み取る読取手段と、
    前記受け皿の前記記憶手段に対して、前記受け皿に搭載または再搭載された前記物品の等級特定情報を書き込む書込手段と、
    を備え、前記読取手段によって読み取られた前記受け皿特定情報と前記受け皿に搭載または再搭載された前記物品の前記等級特定情報とを対応付けて前記物品を搬送出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の選別機用搬送システム。
  8. 前記受け皿は、該受け皿を特定する受け皿特定情報を備え、
    順次搬送される前記受け皿の前記受け皿特定情報を読み取る読取手段を備え、前記読取手段によって読み取られた前記受け皿特定情報と前記受け皿に搭載または再搭載された前記物品の等級特定情報とを対応付けて前記物品を搬送出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の選別機用搬送システム。
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