JP4513356B2 - 制御機器 - Google Patents
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Description
この発明の第一の実施の形態による制御機器の異常検出装置を、図1乃至図3を用いて説明する。
図1は、この発明の第一の実施の形態による制御機器の異常検出装置の原理を示す構成図である。図1において、2台の制御機器である自制御機器1aと相手制御機器1bは、相手機器及び通信線の異常を検知する通信線50a乃至dと、互いのVCC8aを突き合わせた通信線50eと、互いのGND10aを突き合わせた通信線50fと、2制御機器間でデータの通信を行う通信線50gからなる通信ケーブルで接続されている。また、通信線50e及びfは、断線対策として、複数の信号線から構成されている。
なお、自制御機器1aと相手制御機器1bとは同一構造であるが、以下、自制御機器1a側から見て説明する。
そして、異常検出部4aは、通信ケーブルの抜け及び通信線の異常を検出するケーブル抜け検出回路5aと、相手機器の異常を検出するエラー検出回路6aと、VCC8aとGND10aの短絡を検出する電源短絡検出回路7aを備えている。
ケーブル抜け検出出力aの出力は、ケーブル抜け検出入力a,エラー検出出力a,エラー検出折返し入力aの3信号の状態により決定する。エラー検出出力aがH,エラー検出折返し入力aがLとなった時、若しくは制御機器1aのケーブル抜け検出入力aがLとなった時の2通りの信号状態ととなった時、信号処理部2aがこれを検出して、制御機器1aのケーブル抜け検出出力にLを出力する。また、上記3信号が、上記2パターン以外の状態のときは、ケーブル抜け検出出力aはHを出力する。
ケーブル抜け検出入力aの入力は、通信線50bが正常であれば、相手制御機器1bのケーブル抜け検出出力bの出力を検知する。
エラー検出出力aは自制御機器1aが正常な場合、Hを出力する。また、自制御機器1aが異常な場合及び電源短絡検出入力aがLとなった場合、エラー検出出力aよりLが出力される。
また、制御機器1aのエラー検出折返し入力aは、制御機器1aのエラー検出出力aの出力を、IC19a,IC18aを介して自制御機器1a内に折り返して入力する信号である。
そして、エラー検出入力aの入力は、通信線50dが正常であれば、制御機器1bのエラー検出出力bの出力をIC18b,IC19bを介して検知する。
同様に、自制御機器のGNDも、異常検出部4aのGNDであるGND10aと、その他の回路部のGNDであるGND11aとの2系統を備え、自制御機器1aの異常検出部GNDであるGND10aと相手制御機器1bの異常検出部GNDであるGND10bとは通信線fにより突き合わされている。
これにより、自制御機器1a及び相手制御機器1bのうち、どちらか一方が電源供給断になった時、もう一方の正常に電源供給されている制御機器により、通信線50e及び50fを介して、電源供給断となった制御機器の異常検出部にも電源供給が行われる。よって、電源供給断となった制御機器は、信号処理部は機能を失うが、自制御機器1a及び相手制御機器1b双方の異常検出部4a,4bは共に機能を維持することができる。
この電源短絡検出回路7aにより、VCC8aとGND10a間に短絡が発生していない時、相手機器及び通信線の状態にかかわらず、信号処理部2aにおける電源短絡検出入力aに、Lが入力され、電源短絡発生時は、信号処理部2aにおける電源短絡検出入力aにHが入力される。
また、自制御機器1aが正常な場合、エラー検出出力aもHを出力する。エラー検出出力aよりHが出力されると、IC19aを介して、IC18aにLが入力され、IC18aはオープンドレイン出力インバータICであるため、IC18aの出力はハイインピーダンスとなる。
これにより、エラー検出折返し入力aの入力は、R15bとR14aの分圧比によって決定され、R14aの抵抗値は、R15bの抵抗値に対して非常に大きくなっているため、エラー検出折返し入力aの入力はHとなる。そして、相手制御機器1bも正常なことから、エラー検出出力bもHを出力し、IC18bの出力はハイインピーダンスとなり、エラー検出入力aの入力は、R15aとR14bの分圧によって決定され、R15aの抵抗値は、R14bの抵抗値に対して非常に小さくなっているため、エラー検出入力aの入力はHとなる。
このため、ケーブル抜け検出入力aの入力はR11bとR12aとの分圧によって決定する。R12aの抵抗値は、R11bの抵抗値に比べて、非常に大きいため、ケーブル抜け検出入力aはHとなる。また、IC19bの入力には、R13bによりプルダウンされ、Lが入力される。よって、IC18aの出力はLとなり、エラー検出入力aにはLが入力される。
ケーブル抜け検出出力a、エラー検出出力aは、自制御機器1aが正常なため、共にHを出力し、エラー検出折返し入力aにもR14aとR15bの分圧比よりHが入力される。
また、エラー検出出力aはH、エラー検出折返し入力はLのため、信号処理部2aがこれを検出して、ケーブル抜け検出出力aはLを出力する。これにより、ケーブル抜け検出入力bもLが入力され、これを信号処理部2bが検知してケーブル抜け検出出力bはLとなり、ケーブル抜け検出入力aはLが入力される。
また、エラー検出出力aは制御機器1aが正常なため、エラー検出折返し出力は、R14aとR15bの分圧比より、共にHが入出力される。
また、ケーブル抜け検出出力aは自制御機器1aが正常なため、ケーブル抜け検出入力aはR12aとR11bの分圧比より、共にHが入出力される。
2a,2b 信号処理部
3a,3b 内部供給電源
4a,4b 異常検出部
5a,5b ケーブル抜け検出回路
6a,6b エラー検出回路
7a,7b 電源短絡検出回路
50a,50b,50c,50d,50e,50f,50g 通信線
Claims (5)
- 一対の制御機器とそれらを接続するケーブルとで構成される制御機器システムに用いられる制御機器であって、
前記ケーブルは、第一の出力線と、第一の入力線と、第二の出力線と、第二の入力線と、を有し、
前記一対の制御機器のそれぞれは、
前記ケーブルが抜けているか、又は前記ケーブルが有する複数の入力線又は出力線の一部が異常な場合に、その異常を示す信号を第一の出力線に出力するケーブル抜け検出出力部と、
前記一対の制御機器のうちの他制御機器のケーブル抜け検出出力部から出力される信号を前記第一の入力線を介して入力するケーブル抜け検出入力部と、
自制御機器が異常な場合に、その異常を示す信号を出力するエラー検出出力部と、
前記他制御機器のエラー検出出力部から出力される信号を前記第二の入力線を介して入力するエラー検出入力部と、
前記エラー検出出力部の出力を折返して、当該出力を監視するエラー検出折返し入力部と、を備え、かつ、
前記ケーブル抜け検出入力部、エラー検出入力部、及びエラー検出折返し入力部に入力された信号の論理レベルの変化から、前記他制御機器又は前記ケーブルが有する複数の入力線若しくは出力線の一部に発生した異常を検出する、
ことを特徴とする制御機器。 - 他制御機器又はケーブルが有する複数の入力線若しくは出力線の一部に異常がある場合、ケーブル抜け検出入力部、エラー検出入力部、及びエラー検出折返し入力部に入力された信号の論理レベルの変化から、他制御機器かケーブルが有する複数の入力線若しくは出力線のいずれに異常があるのかを識別することを特徴とする請求項1に記載の制御機器の異常検出装置。
- ケーブルが有する複数の入力線若しくは出力線のが全て断線した場合、ケーブル抜け検出入力部、エラー検出入力部、及びエラー検出折返し入力部に入力された信号の論理レベルの変化から、その断線を検出し、他制御機器の異常時とは区別することを特徴とする請求項1または2に記載の制御機器の異常検出装置。
- ケーブルが有する複数の入力線若しくは出力線のいずれか一本が断線となった場合、ケーブル抜け検出入力部、エラー検出入力部、及びエラー検出折返し入力部に入力された信号の論理レベルの変化から、前記断線を検出し、他制御機器の異常時とは区別することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御機器の異常検出装置。
- ケーブルが有する複数の入力線若しくは出力線のいずれかがL 固定故障となった場合、ケーブル抜け検出入力部、エラー検出入力部、及びエラー検出折返し入力部に入力された信号の論理レベルの変化から、前記断線を検出し、他制御機器の異常時とは区別することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の制御機器の異常検出装置。
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