しかしながら、上述した従来のコンソ−ル監視装置では、RS−232Cインタフェ−ス用のRJ−45コネクタとLANインタフェ−ス用のRJ−45コネクタとを同一面に設置した結果、使用者であるオペレ−タにとって、LANインタフェ−ス用のRJ−45コネクタとRS−232Cインタフェ−ス用のRJ−45コネクタとの判別ができなくなり、誤接続による機器の破壊が発生する危険性がある。
このため、オペレ−タによってRJ−45ケーブルが挿入された瞬間に、誤接続によって、双方のインタフェ−ス部を破壊してしまうという欠点がある。コンソ−ル監視装置の普及とともに、破壊防止並びに信頼性の高い装置が求められるようになってきている。
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、RJ−45ケーブルの誤接続によるコンソ−ル監視装置のインタ−フェ−ス部の破壊誘発並びに接続先機器のインタフェ−ス部の破壊誘発を防止することができるコンソ−ル監視装置を提供することにある。
本発明によるコンソ−ル監視装置は、複数の監視対象装置のコンソ−ルポ−トをRJ−45ケーブルを経由して監視し、前記監視対象装置の状態をLAN(Local Area Network)を使用して上位装置に報告する制御部を含むコンソ−ル監視装置であって、
前記複数のコンソ−ルポ−ト各々に接続されるケーブルが正しく接続されているか否かを診断する診断手段と、前記診断手段の結果を表示する誤接続表示手段と、前記RJ−45ケーブルが接続されたことを検知して前記制御部に報告するコネクタと、自装置内のインタフェ−スを前記診断手段及び前記制御部のいずれかへの接続に切替える切替え手段とを備え、
前記コンソ−ルポ−トは、RS−232Cインタフェ−スであり、
前記診断手段は、デ−タ線内の1ピンと2ピンとを使用して、前記RS−232Cインタフェ−ス及びLANインタフェ−スの信号の差分を基に前記複数のコンソ−ルポ−ト各々に接続されるケーブルが正しく接続されているか否かを診断し、
前記診断手段の診断結果を基に前記自装置内のインタフェ−ス各々への誤接続を防止している。
すなわち、本発明のコンソ−ル監視装置は、複数の監視対象装置のコンソ−ルポ−ト[RS(Recommended Standard)−232Cインタフェ−ス]をRJ−45ケーブルを経由して監視し、被監視対象装置の状態(特に障害情報)をLAN(Local Area Network)を使用して上位装置に報告する装置において、各ポ−トに接続されるケーブルが正しく接続されているか否かを自動的に診断する診断手段と、診断手段の結果を表示する誤接続表示手段と、RJ−45ケーブルが接続されたことを自動的に感知しかつ装置内の制御部に報告するスイッチ付きRJ−45コネクタと、装置内の各インタフェ−スを診断手段または制御部との接続に切替える切替え手段とを有し、各インタフェ−スへの誤接続を防止する機能を設けたことを特徴としている。
より具体的に説明すると、本発明のコンソ−ル監視装置では、装置全体を制御する制御部と、複数の外部のRS−232Cインタフェ−スと接続するために内部に設けた複数のRS−232Cインタフェ−ス接続手段と、外部のLANインタフェ−スと接続するために内部に設けたLANインタフェ−ス接続手段とを有している。
複数のRS−232Cインタフェ−ス接続手段各々は、外部のインタフェ−スと接続する第1のスイッチ付きRJ−45コネクタと、第1のスイッチ付きRJ−45コネクタにRS−232Cインタフェ−スとして接続されたRJ−45ケーブルがLANケーブルと間違えていないかを自動的に診断する第1の診断手段と、第1の診断手段の結果を表示してオペレ−タに通知する第1の誤接続表示手段と、第1のスイッチ付きRJ−45コネクタを介して接続されたデ−タ線を第1の診断手段と制御部とへの接続に切替える第1の切替え手段とを有している。
LANインタフェ−ス接続手段は、外部のLANインタフェ−スと接続する第2のスイッチ付きRJ−45コネクタと、第2のスイッチ付きRJ−45コネクタ手段にLANインタフェ−スとして接続されたRJ−45ケーブルがRS−232Cインタフェ−スケーブルと間違えていないかを自動的に診断する第2の診断手段と、第2の診断手段の結果を表示してオペレ−タに通知する第2の誤接続表示手段と、第2のスイッチ付きRJ−45コネクタを介して接続されたデ−タ線を第2の診断手段と制御部とへの接続に切替える第2の切替え手段とを有している。
次に、このコンソ−ル監視装置のRS−232Cインタフェ−ス接続手段の動作について説明する。
第1のスイッチ付きRJ−45コネクタにRJ−45ケーブルが未挿入の時、第1の切替え手段は制御部の指示によってり第1の診断手段に接続しており、制御部内のインタフェ−ス回路を保護している。
第1のスイッチ付きRJ−45コネクタにRJ−45ケーブルが接続されると、第1のRJ−45ケーブル接続検出手段が働き、このことを制御線を介して制御部に通知する。この通知を受けた制御部は、第1の診断手段に対して制御線を介してインタフェ−スの診断の開始を指示する。
この診断指示を受けた第1の診断手段は、デ−タ線内の1ピンと2ピンとを使用して瞬時に診断を行う。RS−232Cインタフェ−スとLANインタフェ−スの信号の差分は全く異なるが、LANインタフェ−スの1ピンと2ピンとは送信信号の極性が反転した信号として接続されている。また、この極性の反転した信号の接続先の回路はトランスの2次側かつ直流抵抗的にほぼ0オ−ムにて接続されている。本発明はこの点に着目してインタフェ−スの診断を安全に行うものである。
デ−タ線にはRJ−45コネクタピンに対応した信号が供給されている。第1の診断手段の出力が論理値「1」の場合には、LANポ−トが接続されていることになり、そのことが制御線を介して制御部に報告される。報告を受けた制御部は制御線を介して第1のスイッチ付きRJ−45コネクタに対して第1の誤接続表示手段に誤接続の表示を行うとともに、第1の切替え手段に対してデ−タ線への接続を維持させる。
第1の診断手段によって診断した結果、論理値「0」の場合には、その結果を制御部に報告される。報告を受けた制御部は報告内容を解析し、RS−232Cインタフェ−スが接続されたと認識した後、第1のスイッチ付きRJ−45コネクタに対して制御線を介して第1の誤接続表示手段に誤接続表示の解除を指示する。他方、第1の切替え手段に対して制御部は、制御線を介してデ−タ線への接続切替えを指示する。
このようにして、制御部と第1のスイッチ付きRJ−45コネクタを介してRJ−45ケーブルが接続される。以上の動作によって、制御部内のRS−232Cインタフェ−ス回路並びに接続先の回路(LANインタフェ−ス)の破壊を防止することが可能となる。
次に、LAN接続手段の動作について説明する。第2のスイッチ付きRJ−45コネクタにRJ−45ケーブルが未挿入の時、第2のスイッチ付きRJ−45コネクタは制御部の指示によって第2の切替え手段を介して第2の診断手段に接続されており、制御部内のインタフェ−ス回路を保護している。
LAN接続手段内の第2のスイッチ付きRJ−45コネクタにRJ−45ケーブルが接続されると、第2のRJ−45ケーブル接続検出手段が働き、このことを制御線を介して制御部に通知する。この通知を受けた制御部は、第2の診断手段に対して制御線を介してインタフェ−スの診断の開始を指示する。
この診断指示を受けた第2の診断手段は、デ−タ線内の1ピンと2ピンとを使用して瞬時に診断を行う。デ−タ線にはRJ−45コネクタピンに対応した信号が供給されている。第2の診断手段の出力が論理値「1」の場合には、RS−232Cポ−トが接続されていることになり、そのことが制御線を介して制御部に報告される。この報告を受けた制御部は制御線を介して第2のスイッチ付きRJ−45コネクタに対して第2の誤接続表示手段へ誤接続の表示指示を行うとともに、第2の切替え手段に対してデ−タ線への接続を維持させる。
第2の診断手段52によって診断した結果、論理値「0」(LAN)の場合には、その結果を制御部に報告する。報告を受けた制御部は、この報告内容を解析し、LANインタフェ−スが接続されたと認識した後、第2のスイッチ付きRJ−45コネクタに対して制御線を介して第2の誤接続表示手段に誤接続表示の解除を指示する。他方、第2の切替え手段に対して、制御部は制御線を介してデ−タ線への接続切替えを指示する。
このようにして、制御部に対して、第2のスイッチ付きRJ−45コネクタを介してRJ−45ケーブルが接続される。以上の動作によって、制御部内のLANインタフェ−ス回路並びに接続先の回路(RS−232Cインタフェ−ス)の破壊を防止することが可能となる。
すなわち、本発明のコンソ−ル監視装置は、RJ−45ケーブルが装着された際に、自動的にRJ−45ケーブルの先に接続されたインタフェ−スの種類を診断し、誤接続の場合にその旨をオペレ−タに通知することによって、操作性並びに信頼性の高いシステムを提供することが可能となる。
本発明のコンソ−ル監視装置では、装置内の各ポ−トに誤接続による機器破壊防止機構(RJ−45ケーブルの装着を直ちに検出し、診断回路にて接続インタフェ−スの正当性を診断する機構)を有することによって、RJ−45ケーブルの誤接続によるコンソ−ル監視装置のインタ−フェ−ス部の破壊誘発並びに接続先機器のインタフェ−ス部の破壊誘発を防止することが可能となる。
また、本発明のコンソ−ル監視装置では、RJ−45ケーブルの誤接続をオペレ−タに通知する機能を有することによって、オペレ−タが誤接続に直ちに気付き、正しいポ−トへ接続し直すことが可能となるので、操作性が良く、信頼性の高いコンソ−ル監視装置を提供することが可能となる。
本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、RJ−45ケーブルの誤接続によるコンソ−ル監視装置のインタ−フェ−ス部の破壊誘発並びに接続先機器のインタフェ−ス部の破壊誘発を防止することができるという効果が得られる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態によるコンソ−ル監視装置の構成例を示すブロック図である。図1において、本発明の実施の形態によるコンソ−ル監視装置1は、装置全体を制御する制御部10と、複数の外部のRS−232Cインタフェ−スと接続する複数のRS−232C接続手段110〜11nと、LANインタフェ−スと接続するLAN接続手段21とを有している。
RS−232C接続手段110は、外部のインタフェ−スと接続するスイッチ付きRJ−45コネクタ14と、スイッチ付きRJ−45コネクタ14にRS−232Cインタフェ−スとして接続されたRJ−45ケーブル17がLANケーブルと間違えていないかを自動的に診断する診断手段12と、診断手段12の結果を表示してオペレ−タに通知する誤接続表示手段15と、スイッチ付きRJ−45コネクタ14を介して接続されたデ−タ線302を診断手段12と制御部10とへの接続に切替える切替え手段13とを有している。また、スイッチ付きRJ−45コネクタ14はRJ−45ケーブル接続検出手段16を備えている。尚、図示していないが、他のRS−232C接続手段111〜11n各々は、上記のRS−232C接続手段110と同様の構成となっている。
LAN接続手段21は、外部のLANインタフェ−スと接続するスイッチ付きRJ−45コネクタ24と、スイッチ付きRJ−45コネクタ24にLANインタフェ−スとして接続されたRJ−45ケーブル27がRS−232Cインタフェ−スケーブルと間違えていないかを自動的に診断する診断手段22と、診断手段22の結果を表示してオペレ−タに通知する誤接続表示手段25と、スイッチ付きRJ−45コネクタ24を介して接続されたデ−タ線502を診断手段22と制御部10とへの接続に切替える切替え手段23とを有している。また、スイッチ付きRJ−45コネクタ24はRJ−45ケーブル接続検出手段26を備えている。
次に、図1を参照してコンソ−ル監視装置1のRS−232C接続手段110の動作について説明する。スイッチ付きRJ−45コネクタ14にRJ−45ケーブル17が未挿入の時、切替え手段13は制御部10の指示によって診断手段12に接続しており、制御部10内のインタフェ−ス回路を保護している。
スイッチ付きRJ−45コネクタ14にRJ−45ケーブル17が接続されると、RJ−45ケーブル接続検出手段16が働き、このことを制御線203を介して制御部10に通知する。この通知を受けた制御部10は、診断手段12に対して制御線201を介してインタフェ−スの診断の開始を指示する。
この診断指示を受けた診断手段12は、デ−タ線303内の1ピンと2ピンとを使用して図4に示す回路にて瞬時に診断を行う。RS−232Cインタフェ−ス及びLANインタフェ−スの信号の差分は、図3に示すように、全く異なるが、LANインタフェ−スの1ピンと2ピンとは送信信号の極性が反転した信号として接続されている。また、この極性の反転した信号の接続先の回路はトランスの2次側かつ直流抵抗的にほぼ0オ−ムにて接続されている。本発明の実施の形態では、この点に着目してインタフェ−スの診断を安全に行うものである。
デ−タ線303には図3に示すRJ−45コネクタピンに対応した信号が供給されている。診断手段12の出力が論理値「1」の場合には、LANポ−トが接続されていることになり、そのことが制御線201を介して制御部10に報告される。
報告を受けた制御部10は制御線204を介してスイッチ付きRJ−45コネクタ14に対して誤接続表示手段15に誤接続の表示を行うとともに、切替え手段13に対してデ−タ線303への接続を維持させる。
診断手段12によって診断した結果、論理値「0」の場合には、その結果が制御部10に報告される。報告を受けた制御部10は、報告内容を解析し、RS−232Cインタフェ−スが接続されたと認識した後、スイッチ付きRJ−45コネクタ14に対して制御線204を介して誤接続表示手段15に誤接続表示の解除を指示する。他方、制御部10は、切替え手段13に対して制御線202を介してデ−タ線301への接続切替えを指示する。
このようにして、本発明の実施の形態では、制御部10とスイッチ付きRJ−45コネクタ14とを介してRJ−45ケーブル16が接続される。以上の動作によって、制御部10内のRS−232Cインタフェ−ス回路並びに接続先の回路(LANインタフェ−ス)の破壊を防止することができる。
次に、LAN接続手段21の動作について説明する。スイッチ付きRJ−45コネクタ24にRJ−45ケーブル27が未挿入の時、スイッチ付きRJ−45コネクタ24は制御部10の指示によって切替え手段23を介して診断手段22に接続されており、制御部10内のインタフェ−ス回路を保護している。
LAN接続手段21内のスイッチ付きRJ−45コネクタ24にRJ−45ケーブル27が接続されると、RJ−45ケーブル接続検出手段26が働き、このことを制御線403を介して制御部10に通知する。この通知を受けた制御部10は、診断手段22に対して制御線401を介してインタフェ−スの診断の開始を指示する。
この診断指示を受けた診断手段22は、デ−タ線503内の1ピンと2ピンとを使用して図5に示す回路にて瞬時に診断を行う。デ−タ線503には図3に示すRJ−45コネクタピンに対応した信号が供給されている。診断手段22の出力が論理値「1」の場合には、RS−232Cポ−トが接続されていることになり、その旨が制御線401を介して制御部10に報告される。
この報告を受けた制御部10は制御線404を介してスイッチ付きRJ−45コネクタ24に対して誤接続表示手段25へ誤接続の表示指示を行うとともに、切替え手段23に対してデ−タ線503への接続を維持させる。
診断手段22によって診断した結果、論理値「0」(LAN)の場合には、その結果を制御部10に報告する。報告を受けた制御部10は、この報告内容を解析し、LANインタフェ−スが接続されたと認識した後、スイッチ付きRJ−45コネクタ24に対して制御線404を介して誤接続表示手段25に誤接続表示の解除を指示する。他方、制御部10は、切替え手段53に対して制御線402を介してデ−タ線501への接続切替えを指示する。
このようにして、本発明の実施の形態では、制御部10とスイッチ付きRJ−45コネクタ24とを介してRJ−45ケーブル27が接続される。以上の動作によって、本発明の実施の形態では、制御部10内のLANインタフェ−ス回路並びに接続先の回路(RS−232Cインタフェ−ス)の破壊を防止することができる。
図2は本発明の一実施例によるコンソ−ル監視装置の構成を示すブロック図であり、図3(a),(b)は本発明の一実施例によるコンソ−ル監視装置の各RJ−45コネクタの接続を示す図であり、図4は本発明の一実施例によるRS−232Cインタフェ−ス診断回路の構成例を示す図であり、図5は本発明の一実施例によるLANインタフェ−ス診断回路の構成例を示す図である。これら図2〜図5を参照して本発明の一実施例によるコンソ−ル監視装置1aについて説明する。
図2において、コンソ−ル監視装置1aは、装置全体を制御する制御部10と、複数の外部のRS−232Cインタフェ−スと接続する複数のRS−232Cインタフェース回路110a〜11naと、LANインタフェ−スと接続するLANインタフェース回路21aとを有している。
RS−232Cインタフェース回路110aは、外部のインタフェ−スと接続するスイッチ付きRJ−45コネクタ14と、スイッチ付きRJ−45コネクタ14にRS−232Cインタフェ−スとして接続されたRJ−45ケーブル17がLANケーブルと間違えていないかを自動的に診断する診断回路12aと、診断回路12aの結果を表示してオペレ−タに通知する誤接続表示部15aと、スイッチ付きRJ−45コネクタ14を介して接続されたデ−タ線302を診断回路12aと制御部10とへの接続に切替える切替えSW(スイッチ)13aとを有している。また、スイッチ付きRJ−45コネクタ14はSW16aを備えている。尚、図示していないが、他のRS−232Cインタフェース回路111a〜11na各々は、上記のRS−232Cインタフェース回路110aと同様の構成となっている。
LANインタフェース回路21aは、外部のLANインタフェ−スと接続するスイッチ付きRJ−45コネクタ24と、スイッチ付きRJ−45コネクタ24にLANインタフェ−スとして接続されたRJ−45ケーブル27がRS−232Cインタフェ−スケーブルと間違えていないかを自動的に診断する診断回路22aと、診断回路22aの結果を表示してオペレ−タに通知する誤接続表示部25aと、スイッチ付きRJ−45コネクタ24を介して接続されたデ−タ線502を診断回路22aと制御部10とへの接続に切替える切替えSW23aとを有している。また、スイッチ付きRJ−45コネクタ24はSW26aを備えている。
制御部10は、スイッチ付きRJ−45コネクタ14にRJ−45ケーブル16が装着されたことをSW16aを介して制御線203が論理値「0」(グランド)になったことによって認知し、制御線201を介して診断回路12aに対して、今装着されたRJ−45ケーブル17がRS−232Cインタフェ−ス用ケーブルか否かの診断を指示する。制御部10は、その診断結果を制御線201を介して入手する。
この結果が「1」の場合、制御部10は、LAN用ケーブルが接続されたと認識し、誤接続と判断する。これによって、制御線204を介してスイッチ付きRJ−45コネクタ14内の誤接続表示部15aに対して誤接続の表示を指示する。他方、制御線201の結果が「0」の場合、制御部10は、RS−232C用ケーブルが接続されたと判断し、制御線204を介しスイッチ付きRJ−45コネクタ14内の誤接続誤接続表示部15aに対して誤接続の表示の解除を指示する。
さらに、制御部10は、切替えSW13aに対して制御線202を介してデ−タ線302とデ−タ線301との接続を指示する。以後、スイッチ付きRJ−45コネクタ14に接続されたRJ−45ケーブル17と制御部10とが接続され、通信可能となる。
また、制御部10はLANインタフェ−ス回路21aに対して以下の動作を行う。制御部10は、スイッチ付きRJ−45コネクタ24にRJ−45ケーブル27が装着されたことをSW26aを介して制御線403が論理値「0」(グランド)になったことによって認知し、制御線401を介して診断回路22aに対して、今装着されたRJ−45ケーブル27がLANインタフェ−ス用ケーブルか否かの診断を指示する。制御部10は、その診断結果を制御線401を介して入手する。
この診断結果が「1」の場合、制御部10は、RS−232C用ケーブルが接続されたと認識し、誤接続と判断する。これによって、制御部10は、制御線404を介してスイッチ付きRJ−45コネクタ24内の誤接続表示部25aに対して誤接続の表示を指示する。他方、制御線401の結果が「0」の場合、制御部10は、LAN用ケーブルが接続されたと判断し、制御線404を介しスイッチ付きRJ−45コネクタ24内の誤接続誤接続表示部25aに対して誤接続の表示の解除を指示する。
さらに、制御部10は、切替えSW23aに対して制御線402を介してデ−タ線502とデ−タ線501との接続を指示する。以後、スイッチ付きRJ−45コネクタ24に接続されたRJ−45ケーブル27と制御部10とが接続され、通信可能となる。
診断回路12aは、RJ−45ケーブル17にRS−232Cインタフェ−スが接続されたか否かを診断する回路である。図4に示す様に、デ−タ線303内の1ピンと2ピンとが論理積回路に入力され、その出力が制御線201に接続される構成となっている。また、1ピンには+5Vの電源が供給されている。この電圧値は、論理積回路が入力として論理値「1」と認識可能な電圧で良い。
デ−タ線303は、RJ−45ケーブル17の8本の信号と同じピン構成で接続されている。RJ−45コネクタを使用したRJ−45ケーブル17は、通常、図3(b)に示すような構成にて通信に使用されている。
いま、10/100BASE−TX用LANケーブルの場合(1000BASE−Tも含む)、1ピンにはTD+の信号が接続され、2ピンにはTD−の信号が接続されている。そして、この2本のピン間の直流抵抗は、RJ−45ケーブル17の長さによって変わるが、ほぼ0オ−ムの仕様となっている。他方、RS−232C用RJ−45ケーブルの場合には、1ピンにCTS信号が接続され、2ピンにDSR信号が接続されている。この場合、CTS信号とDSR信号とは直流的に絶縁された構成となっている。
診断回路12aは、この差分に注目し、接続されたRJ−45ケーブル17がRS−232C用ケーブルか否かを診断する回路である。具体的には、RJ−45ケーブル17にLAN用ケーブルが接続された場合、論理積回路の両入力ピンに+5V(論理値1)が供給されるため、その出力は論理値「1」となる。他方、RS−232Cの場合には、1ピンが+5V(論理値1)であるが、2ピンは0V(論理値0)となり、その出力は論理値「0」となる。
切替えSW13aは、制御部10の制御を制御線202を介して受け、デ−タ線302をデ−タ線303またはデ−タ線301に接続する。具体的には、コンソ−ル監視装置1aの電源が投入された時、制御部10は、制御線202を介してデ−タ線302とデ−タ線303との接続を指示する。スイッチ付きRJ−45コネクタ14に接続されたRJ−45ケーブル17がRS−232C用の場合に、制御部10から制御線202を介してデ−タ線302とデータ線301との接続の指示を受け、その接続を行う。
スイッチ付きRJ−45コネクタ14は、RJ−45ケーブル17を接続するコネクタであり、SW16aを備えている。RJ−45ケーブル17が挿入されると、SW16aは自動的に閉じられ、制御線203を介して制御部10にRJ−45ケーブル17が接続されたことを報告する。また、RJ−45ケーブル17の信号情報はデ−タ線302を介して切替えSW13aに接続されている。
誤接続表示部15aは、診断回路12aの診断結果の表示が制御線204を介して指示されると、その表示を行うLED(Light Emitting Diode)等の表示部である。この誤接続表示部15aの表示方法は、誤接続のみを表示する方法と、表示色を変更して表示する方法とがある。
RJ−45ケーブル17は、スイッチ付きRJ−45コネクタ14に接続されるケーブルである。このRJ−45ケーブル17には、RS−232C用とLAN用とが接続される可能性がある。
診断回路22aは、RJ−45ケーブル27にLANインタフェ−スが接続されたか否かを診断する回路である。図5に示すように、診断回路22aは、デ−タ線503内の1ピンと2ピンとが否定論理積回路に入力され、その出力が制御線401に接続される構成となっている。また、1ピンには+5Vの電源が供給されている。この電圧値は、否定論理積回路が入力として論理値「1」と認識可能な電圧で良い。
デ−タ線503は、RJ−45ケーブル27の8本の信号と同じピン構成で接続されている。RJ−45コネクタを使用したRJ−45ケーブル27は、通常、図3(a)に示すような構成にて通信に使用されている。
いま、10/100BASE−TX用LANケーブルの場合、1ピンにはTD+の信号が接続され、2ピンにはTD−の信号が接続されている。そして、この2本のピン間直流抵抗は、RJ−45ケーブル27の長さによって変わるが、ほぼ0オ−ムの仕様となっている。他方、RS−232C用RJ−45ケーブル27の場合には、1ピンにCTS信号が接続され、2ピンにDSR信号が接続されている。この場合、CTS信号とDSR信号とは直流的に絶縁された構成となっている。
診断回路22aは、この差分に注目し、接続されたRJ−45ケーブル27がLAN用ケーブルか否かを診断する回路である。具体的には、LAN用ケーブルが接続された場合、否定論理積回路の両入力ピンに+5V(論理値1)が供給されるため、その出力は論理値「0」となる。他方、RS−232Cの場合、1ピンが+5V(論理値1)であるが、2ピンが0V(論理値0)となり、否定論理積回路の出力は論理値「1」となる。
切替えSW23aは、制御部10の制御を制御線402を介して受け、デ−タ線502をデ−タ線503またはデ−タ線501に接続する。具体的には、コンソ−ル監視装置1aの電源が投入された時、制御部10は、制御線402を介して切替えSW23aにデ−タ線502とデ−タ線503との接続を指示する。
スイッチ付きRJ−45コネクタ24に接続されたRJ−45ケーブル27がLAN用の場合には、制御部10から制御線402を介してデ−タ線502とデ−タ線501との接続の指示を受け、その接続を行う。
スイッチ付きRJ−45コネクタ24は、RJ−45ケーブル27を接続するコネクタであり、SW26aを備えている。RJ−45ケーブル26が挿入されると、SW26aは自動的に閉じられ、制御線403を介して制御部10にRJ−45ケーブル27が接続されたことを報告する。また、RJ−45ケーブル27の信号情報はデ−タ線502を介して切替えSW23に接続されている。
誤接続表示部25aは、診断回路22aの診断結果の表示が制御線404を介して指示されると、その表示を行うLED等の表示部である。誤接続表示部25aの表示方法は、誤接続のみを表示する方法と、表示色を変更して表示する方法とがある。
RJ−45ケーブル27は、スイッチ付きRJ−45コネクタ24に接続されるケーブルである。このRJ−45ケーブル27には、RS−232C用とLAN用とが接続される可能性がある。
以下、図2〜図5を参照して本発明の一実施例によるコンソール監視装置1aの動作について説明する。まず、RS−232Cインタフェ−ス回路110aについて図2と図3と図4とを用いて説明する。
スイッチ付きRJ−45コネクタ14にRJ−45ケーブル17が未挿入の時、切替えSW13aは制御線202を介して制御部10の指示によって診断回路12aに接続しており、制御部10内のインタフェ−ス回路を保護している。スイッチ付きRJ−45コネクタ14にRJ−45ケーブル17が接続されると、SW16aが自動的に働き、このことを制御線202を介して制御部10に通知する。この通知を受けた制御部10は、診断回路12aに対して制御線201を介してインタフェ−スの診断の開始を指示する。
この診断指示を受けた診断回路12aは、デ−タ線303内の1ピンと2ピンとを使用して、図4に示す回路にて瞬時に診断を行う。RS−232Cインタフェ−スとLANインタフェ−スとの信号の差分は、図3に示すように、全く異なるが、LANインタフェ−スの1ピンと2ピンとは送信信号の極性が反転した信号として接続されている。また、この極性の反転した信号の接続先の回路はトランスの2次側かつ直流抵抗的にほぼ0オ−ムにて接続されている。本実施例ではこの点に着目してインタフェ−スの診断を安全に行うものである。
デ−タ線303には、図3(b)に示すRJ−45コネクタピンに対応した信号が供給されている。診断回路12aの出力が論理値「1」の場合には、LANポ−トが接続されていることになり、その旨が制御線201を介して制御部10に報告される。
報告を受けた制御部10は制御線204を介してスイッチ付きRJ−45コネクタ14に対して誤接続表示部15aに誤接続の表示を行うとともに、切替えSW13aに対してデ−タ線303への接続を維持させる。
診断回路12aによって診断した結果が論理値「0」の場合には、その結果が制御部10に報告される。報告を受けた制御部10は、報告内容を解析し、RS−232Cインタフェ−スが接続されたと認識した後、スイッチ付きRJ−45コネクタ14に対して制御線204を介して誤接続表示部15aに誤接続表示の解除を指示する。他方、制御部10は切替えSW13aに対して、制御線202を介してデ−タ線301への接続切替えを指示する。
このようにして、本実施例では、制御部10に、スイッチ付きRJ−45コネクタ14を介してRJ−45ケーブル17が接続される。以上の動作によって、本実施例では、制御部10内のRS−232Cインタフェ−ス回路並びに接続先の回路(LANインタフェ−ス)の破壊を防止することができる。
次に、LANインタフェ−ス回路21aの動作について説明する。スイッチ付きRJ−45コネクタ24にRJ−45ケーブル27が未挿入の時、制御部10の指示によって、スイッチ付きRJ−45コネクタ24は切替えSW23aを介して診断回路22aに接続されており、制御部10内のインタフェ−ス回路を保護している。
LANインタフェ−ス回路21a内のスイッチ付きRJ−45コネクタ24にRJ−45ケーブル27が接続されると、SW26aが働き、このことを制御線403を介して制御部10に通知する。この通知を受けた制御部10は、診断回路22aに対して制御線401を介してインタフェ−スの診断の開始を指示する。
この診断指示を受けた診断回路22aは、デ−タ線503内の1ピンと2ピンとを使用して、図5に示す回路にて瞬時に診断を行う。デ−タ線503には、図3(a)に示すRJ−45コネクタピンに対応した信号が供給されている。診断回路22aの出力が論理値「1」の場合には、RS−232Cポ−トが接続されていることになり、その旨が制御線401を介して制御部10に報告される。
この報告を受けた制御部10は、制御線404を介してスイッチ付きRJ−45コネクタ24に対して誤接続表示部25aへ誤接続の表示指示を行うとともに、切替えSW23aに対してデ−タ線503への接続を維持させる。
診断回路22aによって診断した結果、論理値「0」(LAN)の場合には、その結果が制御部10に報告される。報告を受けた制御部10は、この報告内容を解析し、LANインタフェ−スが接続されたと認識した後、スイッチ付きRJ−45コネクタ24に対して制御線404を介して誤接続表示部25aに誤接続表示の解除を指示する。他方、制御部10は切替えSW23aに対して、制御線402を介してデ−タ線501への接続切替えを指示する。
このようにして、本実施例では、制御部10に、スイッチ付きRJ−45コネクタ24を介してRJ−45ケーブル27が接続される。以上の動作によって、制御部10内のLANインタフェ−ス回路並びに接続先の回路(RS−232Cインタフェ−ス)の破壊を防止することができる。
上記のように、本実施例では、コンソ−ル監視装置1a内の各ポ−トに誤接続による機器破壊防止機構(RJ−45ケーブルの装着を直ちに検出し、診断回路12aにて接続インタフェ−スの正当性を診断する機構)を有することによって、RJ−45ケーブルの誤接続によるコンソ−ル監視装置1aのインタ−フェ−ス部の破壊誘発並びに接続先機器のインタフェ−ス部の破壊誘発を防止することができる。
また、本実施例では、RJ−45ケーブルの誤接続をオペレ−タに通知する機能を有することによって、オペレ−タが誤接続に直ちに気付き、正しいポ−トへ接続し直すことができるので、操作性が良く、信頼性の高いコンソ−ル監視装置1aを提供することができる。