JP4513089B2 - 作業車輌 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動源から駆動輪へ至る走行系伝動経路に介挿されたクラッチ機構とクラッチ機構操作用クラッチペダルを含むクラッチ操作機構と手動クラッチ操作部材を備えた作業車輌に関する。
トラクタ等の作業車輌は、一般的には、駆動源から駆動輪へ至る走行系伝動経路に対して作動的に制動力を付加するブレーキ機構と、前記走行系伝動経路に介挿されたクラッチ機構と、ブレーキ機構操作用ブレーキペダルを含むブレーキ操作機構と、クラッチ機構操作用クラッチペダルを含むクラッチ操作機構とを備えている。この作業車輌を走行させるために行われる操作として、手で行う操作(例えば、ハンドル操作や、主−副変速操作、PTO変速操作、アクセル操作等の各種レバー操作等)の他に足で行う操作(例えば、主クラッチペダル踏み込み操作やブレーキペダル踏み込み操作等)がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−321592号公報
しかしながら、従来の作業車輌においては、特許文献1に示される如く、作業車輌を走行させるために行われる操作は足で操作する操作具で行われるものであり、足以外で操作する操作具は有していないのが実情である。従って、障害者等の足の不自由な人がトラクタ等の作業車輌に乗車して作業をすることが困難(実質上不可能)であった。
発明は、駆動源から駆動輪へ至る走行系伝動経路に介挿されたクラッチ機構と、クラッチ機構操作用クラッチペダルを含むクラッチ操作機構とを備えた作業車輌であって、健常者のみならず、足の不自由な人もクラッチペダル操作を行うことができる作業車輌を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するために、駆動源から駆動輪へ至る走行系伝動経路に介挿されたクラッチ機構と、クラッチ機構操作用クラッチペダルを含むクラッチ操作機構とを備えた作業車輌であって、運転者の手操作に応じて前記クラッチペダルを操作可能とされた手動クラッチ操作部材備え、前記クラッチペダルは、車輌幅方向に沿った第1枢支軸回り揺動可能とされたクラッチ基端部と前記基端部から後方且つ下方へ延びるクラッチアーム部と前記クラッチアーム部の先端部に設けられたクラッチ踏み込み部とを有し、前記クラッチ操作機構は、前記クラッチ踏み込み部が前記第1枢支軸回りにクラッチ作動位置に位置するように前記クラッチペダルを付勢するリターンスプリングをさらに備えており、前記クラッチ踏み込み部が運転者による踏み込み操作によって前記リターンスプリングの付勢力に抗して前記第1枢支軸回りに下方へ押動されることで前記クラッチペダルがクラッチ解除位置へ位置されると前記クラッチ機構を切り状態とし且つ運転者による前記踏み込み操作が解除されて前記クラッチ踏み込み部が前記リターンスプリングの付勢力によって前記第1枢軸回りに上方へ押動されることで前記クラッチペダルが前記クラッチ作動位置へ位置されると前記クラッチ機構を入り状態とし、前記手動クラッチ操作部材は、運転者によって把持される把持部と前記クラッチペダルに係合されるペダル係合部と前記把持部及び前記ペダル係合部の間に位置する支持部であって前記第1枢支軸より下方且つ後方において車輌幅方向に沿った第2枢支軸周り揺動自在に支持された支持部とを有し、前記把持部が前記第2枢支軸回りに車輌後方側へ揺動するように前記手動クラッチ操作部材が運転者によって引き操作されると、前記ペダル係合部が前記クラッチアーム部に設けられた摺接部材を介して前記クラッチペダルを前記第1枢支軸回りにクラッチ解除位置へ向けて押動させるように構成されており、前記摺接部材は、前記クラッチアーム部に沿った本体部と前記手動クラッチ操作部材の引き操作によって前記クラッチペダルがクラッチ解除位置に位置された時点で前記ペダル係合部と当接してオーバーランを防止するように前記本体部から屈曲された屈曲部とを有し、前記手動クラッチ操作部材は、前記ペダル係合部が前記屈曲部と当接するまで引き操作されて前記クラッチペダルをクラッチ解除位置に位置させた状態において前記ペダル係合部の中心が前記第2枢支軸の中心よりも上方に位置するように構成されている作業車輌提供する。
本発明に係る作業車輌では、運転者の手操作に応じて前記クラッチペダルを操作可能とされた前記手動クラッチ操作部材のペダル係合部が前記クラッチペダルのクラッチアーム部に設けられた摺接部材の屈曲部と当接するまで前記手動クラッチ操作部材が引き操作されて、クラッチ作動位置に向けて付勢されている前記クラッチペダルをクラッチ解除位置に位置させた状態において、前記手動クラッチ操作部材のペダル係合部が前記手動クラッチ操作部材の揺動中心である第2枢支軸よりも上方に位置するので、健常者が足や手でクラッチペダル操作を行うことができることは勿論、障害者等の足の不自由な人も前記手動クラッチ操作部材を介して手でクラッチペダル操作を行うことができ、且つ、前記手動クラッチ操作部材から手を離してもクラッチ機構を「切」状態に保持することができる。
ここで、クラッチ解除位置に操作されながら行われる操作としては、例えば、手で操作されるPTO変速操作や副変速操作(基本的にはクラッチペダルが配置してある側の手(通常は左手)で行われる操作)等がある。例えば、健常者の足によってクラッチペダル操作が行われ、前記クラッチペダルがクラッチ解除位置に踏み込み操作されるのであれば、足でクラッチ解除位置に踏み込み操作されたまま支障なく手でPTO変速操作や副変速操作等が行われ得るが、障害者等の足の不自由な人の手によってクラッチペダル操作が行われる場合には、一方の手で前記手動クラッチ操作部材をクラッチ解除位置に保持したまま同じ手でPTO変速操作や副変速操作等を行うことや、一方の手で前記手動クラッチ操作部材をクラッチ解除位置に保持したまま他方の手でPTO変速操作や副変速操作等を行うことも無理な姿勢での操作となってしまい困難である。
この点に関し、本発明においては、前記手動クラッチ操作部材がクラッチ解除位置に保持され得るので、前記クラッチペダルがクラッチ解除位置に前記手動クラッチ操作部材を介して一方の手で操作されたあと、その手を前記手動クラッチ操作部材から離して同じ手でクラッチ解除状態で支障なくPTO変速操作や副変速操作等が行われ得る。
この場合、前記手動クラッチ操作部材は、前記作業車輌に備えられる操向ハンドルの車輌幅方向一方側に配置可能とされていることが好ましい。この構成においては、前記操向ハンドルの手でのハンドル操作からすぐに前記手動クラッチ操作部材の手でのクラッチペダル操作に移行することができ、それだけ操作性が良好なものとなる。
前記手動クラッチ操作部材は、前記作業車輌に着脱可能に設けられてもよい。こうすることで、特別な仕様の作業車輌を開発しなくても、既存の作業車輌に装着することができるとともに、前記手動クラッチ操作部材を交換等する際のメンテナンス性が良好なものとなる。また、この手動クラッチ操作部材が複数の部材で構成されている場合には、かかる構成部材を一つのユニットにユニット化してもよい。この場合には前記手動クラッチ操作部材の各構成部品の組み立て性が良好なものとなるとともに、これによりメンテナンス性がさらに良好なものとなる。
好ましくは、前記ペダル係合部には転動部材が設けられ前記ペダル係合部と前記摺接部材とが前記転動部材を介して係合されることが好ましい。このように、前記ペダル係合部と前記摺接部材とが前記転動部材を介して係合されることで、前記手動クラッチ操作部材の操作力を低減させることができる。
前記作業車輌において、駆動源から駆動輪へ至る走行系伝動経路に対して作動的に制動力を付加するブレーキ機構と、ブレーキ機構操作用ブレーキペダルを含むブレーキ操作機構と、運転者の手操作に応じて前記ブレーキペダルを操作可能とされた手動ブレーキ操作部材とを備え、車輌幅方向において前記作業車輌に備えられる操向ハンドルを間にして、前記手動クラッチ操作部材と前記手動ブレーキ操作部材とが振り分けられて配置されていてもよい。こうすることで、前記手動クラッチ操作部材と前記手動ブレーキ操作部材との両手での操作が容易となり、例えば、坂道発進のときのように、前記手動ブレーキ操作部材にてブレーキペダルが操作されつつ、前記手動クラッチ操作部材にてクラッチペダルが操作されることで、うまく半クラッチ操作がなされ得る。
この場合において、前記手動クラッチ操作部材及び前記手動ブレーキ操作部材のうち、一方が車輌後方への引き操作可能とされ、他方が車輌前方への押し操作可能とされていることが好ましい。この構成では、前記手動クラッチ操作部材と前記手動ブレーキ操作部材とで逆の操作が行われ得るので、操作性を向上させることができる。例えば、前記半クラッチ操作を行うときのように、前記手動クラッチ操作部材のクラッチペダル操作と前記手動ブレーキ操作部材のブレーキペダル操作とが両手で同時に行われる際に、特に有利となる。
発明によると、駆動源から駆動輪へ至る走行系伝動経路に介挿されたクラッチ機構と、クラッチ機構操作用クラッチペダルを含むクラッチ操作機構とを備えた作業車輌において運転者の手操作に応じて前記クラッチペダルを操作可能とされた手動クラッチ操作部材が備えられているので、健常者のみならず、足の不自由な人もクラッチペダル操作を行うことができる。
又、前記手動クラッチ操作部材のペダル係合部が前記クラッチペダルのクラッチアーム部に設けられた摺接部材の屈曲部と当接するまで前記手動クラッチ操作部材が引き操作されて、クラッチ作動位置に向けて付勢されている前記クラッチペダルをクラッチ解除位置に位置させた状態において、前記手動クラッチ操作部材のペダル係合部が前記手動クラッチ操作部材の揺動中心である第2枢支軸よりも上方に位置するので、前記手動クラッチ操作部材から手を離してもクラッチ機構を「切」状態に保持することができる。従って、前記クラッチペダルがクラッチ解除位置に前記手動クラッチ操作部材を介して一方の手で操作されたあと、その手を前記手動クラッチ操作部材から離して同じ手でクラッチ解除状態のままでPTO変速操作や副変速操作等を行なうことができる。
また、前記手動クラッチ操作部材が前記作業車輌に着脱可能に設けられる場合には、特別な仕様の作業車輌を開発しなくても、既存の作業車輌に装着することができるとともに、前記手動クラッチ操作部材を交換等する際のメンテナンス性が良好なものとなる。
かかる構成において、前記手動クラッチ操作部材が前記作業車輌に備えられる操向ハンドルの車輌幅方向一方側に配置可能とされている場合には、前記操向ハンドルの手でのハンドル操作からすぐに前記手動クラッチ操作部材の手でのクラッチペダル操作に移行することができ、それだけ操作性が良好なものとなる。
前記ペダル係合部に転動部材設け前記ペダル係合部と前記摺接部材とが前記転動部材を介して係合される場合には、前記手動クラッチ操作部材の操作力を低減させることができる。
さらに、前記作業車輌において、駆動源から駆動輪へ至る走行系伝動経路に対して作動的に制動力を付加するブレーキ機構と、ブレーキ機構操作用ブレーキペダルを含むブレーキ操作機構と、運転者の手操作に応じて前記ブレーキペダルを操作可能とされた手動ブレーキ操作部材とを備え、車輌幅方向において前記作業車輌に備えられる操向ハンドルを間にして、前記手動クラッチ操作部材と前記手動ブレーキ操作部材とが振り分けられて配置されている構成では、前記手動クラッチ操作部材と前記手動ブレーキ操作部材との両手での操作が容易となり、例えば、坂道発進のときのように、前記手動ブレーキ操作部材にてブレーキペダルが操作されつつ、前記手動クラッチ操作部材にてクラッチペダルが操作されることで、うまく半クラッチ操作がなされ得る。また、この構成において、前記手動クラッチ操作部材及び前記手動ブレーキ操作部材のうち、一方が車輌後方への引き操作可能とされ、他方が車輌前方への押し操作可能とされている場合には、前記手動クラッチ操作部材と前記手動ブレーキ操作部材とで逆の操作が行われ得るので、操作性を向上させることができる。例えば、前記半クラッチ操作を行うときのように、前記手動クラッチ操作部材のクラッチペダル操作と前記手動ブレーキ操作部材のブレーキペダル操作とが両手で同時に行われる際に、特に有利となる。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態に係る手動クラッチ操作部材が適用された作業車輌の側面図であり、図2は前記車輌の平面図であり、図3は前記車輌の動力伝達構成を示したスケルトン図である。また、図4は手動クラッチ操作部材及び手動ブレーキ操作部材が設けられている状態の一部断面を含む要部正面図であり、図5は図4に示す手動クラッチ操作部材の作動状態を示す概略側面図であり、図6は図4に示す手動ブレーキ操作部材の作動状態を示す概略側面図である。
作業車輌200は、本実施の形態ではトラクタであり、図1及び図2に示すように、駆動源としてのエンジン5からの駆動力を車輌前後方向(図中X方向)一方側及び他方側にそれぞれ配置された一対の操向輪及び一対の非操向輪に伝達し得るように構成されている。なお、本実施の形態においては、前輪1が操向輪とされ、且つ、後輪2が非操向輪とされている。
この作業車輌200では、前輪1及び後輪2が本機の前後に支承されており、エンジン5が本機前部のボンネット6内部に配置されている。該ボンネット6の後方にはダッシュボードが配置されており、該ダッシュボード上に表示パネル7及び操向ハンドル10が設けられ、該操向ハンドル10の後方にはシート11が配設されている。
また、操向ハンドル10近傍のダッシュボードには前後進を切り換えるリバーサレバー71がダッシュボードより側方に突出されて配置され、リバーサレバー71とは反対側にはアクセルレバー72が突出されている。シート11の近傍には変速操作手段となる主変速レバー77や副変速レバーやPTOレバー、昇降レバー、2WD・4WD切換レバー(または2WD・4WD切換スイッチ)等が配設されている。
また、エンジン5の後部にはクラッチハウジング8が配置され、該クラッチハウジング8の後部にミッションケース9が配設され、エンジン5からの動力が後輪2に伝達されて後輪2が駆動される。更に該ミッションケース9より後述する2輪・4輪駆動切替機構79を介して前輪1にも同時に駆動力が伝達され得る構成となっている。
また、この車輌200は、エンジン5の駆動力がミッションケース9後端から突出したPTO軸15に伝達されて、該PTO軸15から図示しないユニバーサルジョイント等を介して機体後端に作業機装着を介して装着された作業機100(図3参照)を駆動するように構成されている。そして、前記シート11前下方には主クラッチを断接操作するためのクラッチ機構操作用クラッチペダル16、左右のブレーキ機構操作用ブレーキペダル17a,17b等が配設されている。また、操向ハンドル10の左側には手動クラッチ操作部材300が設けられ、右側には手動ブレーキ操作部材400が設けられている。すなわち、手動クラッチ操作部材300と手動ブレーキ操作部材400とは、車輌幅方向(図中Y方向)において操向ハンドル10を間にして振り分けられて配置されている。
この手動クラッチ操作部材300及び手動ブレーキ操作部材400を説明するに先立って、先ず、駆動源としてのエンジン5から駆動輪としての前輪1及び後輪2へ至る走行系伝動経路に介挿されたクラッチ機構と、前記走行系伝動経路に対して作動的に制動力を付加するブレーキ機構と、動力を外部に取り出すためのPTO伝動機構とを図3を参照しながら順に説明し、さらに前記クラッチ機構操作用クラッチペダル16を含むクラッチ操作機構、及び前記左右のブレーキ機構操作用ブレーキペダル17a,17bを含むブレーキ操作機構を図4乃至図6を用いて説明する。
(クラッチ機構)
図3において、クラッチハウジング8内には多板式の主クラッチ21が収納され、前記クラッチペダル16に連係されている。そして、前記エンジン5の出力軸(クランク軸)22の回転が主クラッチ21に入力され、該主クラッチ21の出力軸23は機体後方に延出され、その後端に形設したギア23aには主変速軸24に遊嵌された主変速四速歯車34が噛合している。該主変速四速歯車34は更に主軸25に固設された伝達歯車44に噛合している。該主軸25には三枚の伝達歯車41,42,43が固設され、あるいは形設されており、該三枚の伝達歯車41,42,43を介して、主変速軸24にそれぞれ遊嵌された主変速一速歯車31、主変速二速歯車32、主変速三速歯車33に動力が伝達される。また、主変速軸24と主変速一速歯車31、主変速二速歯車32、主変速三速歯車33、主変速四速歯車34の間にはそれぞれ油圧クラッチ51,52,53,54が配設され、該油圧クラッチ51,52,53,54は主変速レバー77(図1及び図2参照)の操作で切り換えられる油圧制御弁と接続されて断接可能としている。
従って、主クラッチ21の出力軸23が回転すると、主変速一速歯車31、主変速二速歯車32、主変速三速歯車33及び主変速四速歯車34は各々異なる回転数で回転することとなる。そして、上記主変速レバー77に油圧制御弁がリンク等を介して連動連結されて、該主変速レバー77の操作により四つの油圧クラッチ51,52,53,54のいずれか一つが選択されて「接」とされ、四段階の変速が可能となり、主変速装置75を構成し、主軸25からの変速後の回転が主変速軸24に伝達される。
主変速軸24は後方に延長されて、該延長部分には前後進切換装置76(正逆転機構)が構成されて正転側歯車26及び逆転側歯車27がそれぞれ同一軸心上に遊嵌される。該主変速軸24と正転側歯車26及び逆転側歯車27の間にはそれぞれ前進側の油圧クラッチ56、後進側の油圧クラッチ57が配設され、該前進側油圧クラッチ56と後進側油圧クラッチ57は前記リバーサレバー(前後進切換レバー)71(図1及び図2参照)と連動連結された油圧制御弁の切換によって断接される。
こうして、リバーサレバー71の操作により油圧制御弁を切り換えて、前進側のリバーサ用油圧クラッチ56又は後進側のリバーサ用油圧クラッチ57のいずれかが選択され接続され、主変速軸24の回転は正転側歯車26又は逆転側歯車27のいずれかに伝達される。ただし、リバーサレバー71がニュートラル位置の場合は、回転は両歯車26・27のいずれにも伝達されない。
前記正転側歯車26は副変速軸35に相対回転不能に連結され、同時に、クリープ変速軸36に固設された伝達歯車37に噛合しており、その回転を両軸35,36に伝達する。逆転側歯車27は、カウンター軸38の一端に形設された歯車39に噛合しており、該カウンター軸38の他端に形設された歯車40は、クリープ変速軸36に固設された前記伝達歯車37に噛合する。従って、逆転側歯車27の回転は、カウンター軸38を介して該クリープ変速軸36を逆転方向に回転させる。また、該クリープ変速軸36の伝達歯車37に噛合する正転側歯車26を介して、それに連結された副変速軸35を逆転方向に回転させる。
副変速軸35の後部には副変速機構とクリープ変速機構が設けられ、副変速軸35の後方延長上に副変速第二軸45が同一軸心上に配置され遊転可能としており、該副変速第二軸45にはクリープ変速歯車46が遊嵌される。該クリープ変速歯車46はクリープ変速軸36に形設した歯車47に噛合している。また、副変速第二軸45には入力クラッチスライダ91が軸方向摺動可能にスプライン嵌合され、図示せぬクリープ変速レバーに連係されている。
従って、該入力クラッチスライダ91は、上記クリープ変速レバーの操作により副変速軸35又はクリープ変速歯車46のいずれかに噛み合って、その回転を副変速第二軸45に伝達可能としている。即ち、該入力クラッチスライダ91の摺動に基づく選択により、副変速軸35の回転又は副変速軸35からクリープ変速軸36によるクリープ変速を経た回転のいずれかが、副変速第二軸45に入力される。
また、前記副変速第二軸45と平行に出力軸48が前記ミッションケース9に軸支され、該出力軸48には二枚の伝達歯車49,50が固設される。該伝達歯車49,50は副変速第二軸45に遊嵌された二枚の変速歯車59,60に噛合して副変速機構を構成している。また、副変速第二軸45には出力クラッチスライダ92が軸方向摺動可能にスプライン嵌合されている。該出力クラッチスライダ92は図略の副変速レバーに連係されている。
従って、副変速レバーの操作により出力クラッチスライダ92が摺動され、二枚の変速歯車59,60のいずれかに噛み合って、該副変速第二軸45の回転を二枚の変速歯車59,60のいずれかに伝達可能としている。従って、出力クラッチスライダ92の摺動に基づく選択により、副変速第二軸45の回転が二段の変速を経て出力され、出力軸48に入力される。
前記ミッションケース9後部には後輪デフ装置66bが配置され、前記出力軸48の回転が、その後端に形設したベベルギア20を介して該後輪デフ装置66bに入力され、リアアクスルケース内の車軸、伝達歯車等を経由して後輪2を駆動する。参照符号96はブレーキ装置である。
(ブレーキ機構)
ブレーキ装置96は、選択的な外部操作に基づき、駆動源5からの駆動力が分岐伝達される一対の主駆動軸に対して直接又は間接的に、個別又は一体的な制動力を付加し得るように構成されたブレーキ機構、本実施の形態では、左右の後輪駆動軸に対してそれぞれ個別的に独立してそれぞれ制動力を付加することができる左右の後輪ブレーキ機構を備えている。
(PTO伝動機構)
次に、PTO伝動系について説明する。即ち、前記ミッションケース9内の前部には主軸25と平行にPTOクラッチ軸29が配置され、該PTOクラッチ軸29には四枚のPTO変速歯車、即ち、PTO一速歯車61、PTO二速歯車62、PTO三速歯車63、PTO四速歯車64が遊嵌される。該PTO変速歯車61,62,63,64は、主軸25に固設あるいは形設した四枚の前記伝達歯車41,42,43,44に噛合しており、主軸25の回転により該PTO変速歯車61,62,63,64が異なる回転数で回転される。
また、PTOクラッチ軸29にはPTO逆回転用歯車65が遊嵌され、該PTO逆回転用歯車65は、主変速軸24に遊嵌された前述の主変速一速歯車31に噛合している。即ち、該主変速一速歯車31は、PTO逆転付与機構のアイドルギアとしての役割をも果たす。
また、PTOクラッチ軸29には二つのPTOクラッチスライダ93,94が軸方向摺動可能にスプライン嵌合される。また、該PTOクラッチスライダ93,94は、図略のPTO変速レバーに連係されている。従って、両PTOクラッチスライダ93,94の摺動に基づく選択により、主軸の回転が四段階の変速を経た後にPTO軸15に伝達される。また、主変速一速歯車31、PTO逆回転用歯車65を介して、主軸25の回転が正逆変換されてPTOクラッチ軸29に伝達される。即ち、正転四速、逆転一速の変速が両軸25,29の間に行われる。前記PTOクラッチ軸29はPTO軸15に相対回転不能に連結される。該PTO軸15は後方に延出され、作業車後端に接続された作業機100を駆動する。
ここで、前輪への駆動は次のようにしてなされる。即ち、前記PTO軸15にはパイプ状の前輪入力軸55が遊転可能に外嵌され、該前輪入力軸55と平行に前輪駆動出力軸30が軸支される。前記前輪入力軸55には入力歯車67が固設され、該入力歯車67は前記後輪2を駆動するための伝動系の途中に配置した出力軸48に固設された伝達歯車49に噛合している。そして、前輪入力軸55上に歯車18,19を固設し、該歯車18,19は前輪駆動出力軸30上に遊嵌した前輪駆動入力歯車69、前輪駆動増速歯車70と噛合し、該前輪駆動入力歯車69、前輪駆動増速歯車70と前輪駆動出力軸30の間にフロントドライブ用油圧クラッチである4輪駆動クラッチ73と増速クラッチ74がそれぞれ配設されて2輪・4輪駆動切替機構79を構成している。前記前輪駆動出力軸30の前端に連結する前輪伝達軸14の前部はユニバーサルジョイント等を介して前輪側のデフ装置66aに入力され、フロントアクスルケース内の車軸、伝達歯車等を介して前輪1を駆動する。
(クラッチ操作機構)
このクラッチ操作機構は、前記クラッチ機構操作用クラッチペダル16がクラッチペダル操作によってクラッチ作動位置(初期位置)とクラッチ解除位置とをとり得るように構成されており、このクラッチペダル16の他、クラッチロッドユニット165及びクラッチ機構作動用クラッチレリーズシャフト166を備えている。
クラッチペダル16は、図4及び図5に示すように、車輌幅方向Yに沿った第1枢支軸(以下ブレーキシャフトという)171周り揺動自在に支持された基端部(以下クラッチ基端部という)162と、該クラッチ基端部162から後方且つ下方に延びるアーム部(以下クラッチアーム部という)163と、該クラッチアーム部163の先端部に設けられた踏み込み部(以下クラッチ踏み込み部という)164とを有している。クラッチ踏み込み部164は、クラッチアーム部163より左右外側に延出している。ブレーキシャフト171は、クラッチハウジング8に車輌幅方向Yに回動自在に横設されている。クラッチ基端部162は、クラッチレバー162aを有し、且つ、ブレーキシャフト171に回動自在に嵌装されている。
クラッチレリーズシャフト166は、クラッチハウジング8の車輌幅Y方向左方に配設されており、クラッチロッドユニット165は、一端部でクラッチ基端部162に設けられたクラッチレバー162aに回動自在に連結されているとともに、他端部でクラッチレリーズシャフト166に回動自在に連結されている。
このクラッチ操作機構では、クラッチペダル16は、一端部が、クラッチハウジング8に設けられたリンクプレート81に引掛けられているとともに、他端部が、クラッチアーム部163の突出部163’に引掛けられているリターンスプリング82にて、常時、クラッチ作動位置へ向けて付勢されており、運転者が該付勢力に抗してクラッチペダル16を踏み込み操作することでクラッチ解除位置に位置されてクラッチ機構がクラッチ「切」状態となる。そして、運転者による踏み込み操作が解除されると、クラッチペダル16が自動的にクラッチ作動位置へ戻され、クラッチ機構がクラッチ「入」状態となる。
さらに具体的に言えば、クラッチペダル16が、クラッチ踏み込み部164で踏圧操作されることで、クラッチ基端部162が図5(A)に示す如く時計方向に回動し、それに伴ってクラッチレバー162aが車輌前後方向Xに直交する垂直方向(図中Z方向)において上方に揺動するとともにクラッチロッドユニット165が上方に移行し、これにより、クラッチレリーズシャフト166が時計方向に回動してクラッチ機構が解除される。また、クラッチペダル16の踏圧操作が解除されることで、クラッチ基端部162が図5(B)に示す如く反時計方向に回動し、それに伴ってクラッチレバー162aが下方に揺動するとともにクラッチロッドユニット165が下方に移行し、これにより、クラッチレリーズシャフト166が反時計方向に回動してクラッチ機構が作動される。
(ブレーキ操作機構)
このブレーキ操作機構は、前記左右のブレーキ機構操作用ブレーキペダル17a,17bがブレーキペダル操作によってブレーキ解除位置(初期位置)とブレーキ作動位置とをとり得るようにそれぞれ構成されていて、ブレーキ装置96における左右の後輪ブレーキ機構を別々に独立して作動させることができるように構成した、所謂ツーペダル仕様とし、このブレーキペダル17a,17bの他、左右の第1ブレーキロッド176、左右のブレーキアーム177及び左右の第2ブレーキロッド178を備えている。
左右のブレーキペダル17a,17bは、図4及び図6に示すように、車輌幅方向Yに沿ったブレーキシャフト171周り揺動自在に支持された基端部(以下ブレーキ基端部という)172a,172bと、該ブレーキ基端部172a,172bから後方且つ下方に延びるアーム部(以下ブレーキアーム部という)173a,173bと、該ブレーキアーム部173a,173bの先端部に設けられた踏み込み部(以下ブレーキ踏み込み部という)174a,174bとをそれぞれ有している。なお、図6において、左ブレーキペダル17aは図示を省略してある。
左右のブレーキ踏み込み部174a,174bは、それぞれブレーキアーム部173a,173bより左右外側に延出している。ブレーキシャフト171の車輌幅方向Y左端部には、左ブレーキ連結部材175(図6では図示省略、図4参照)が相対回転不能に設けられている。左ブレーキ基端部172aは、ブレーキシャフト171に相対回転不能に嵌装されており、右ブレーキ基端部172bは、左ブレーキ基端部172aの車輌幅方向Y右方に隣接して配置されているとともにブレーキシャフト171に回動自在に嵌装されている。左ブレーキ連結部材175及び右ブレーキ基端部172bは、それぞれブレーキレバー179を有している。
左右のブレーキアーム177は、クラッチハウジング8の車輌幅Y方向両側に回転自在に支持されており、いずれも回転軸心から所定の角度で放射状に突出した二つのレバー部177a,177bを有している。右第1ブレーキロッド176は、一端部で右ブレーキ基端部172bに設けられた右ブレーキレバー179に回動自在に連結されているとともに、他端部で右ブレーキアーム177の一方のレバー部177aに回動自在に連結されている。右第2ブレーキロッド178は、一端部で右ブレーキアーム177の他方のレバー部177bに回動自在に連結されているとともに、他端部でブレーキ装置96の車輌幅Y方向右方に配設された右ブレーキ機構作動用部材178’に回動自在に連結されている。なお、この右ブレーキ機構作動用部材178’は、ブレーキ作動方向に回動されるとブレーキ装置96の右後輪ブレーキ機構を作動することができる一方、ブレーキ解除方向に回動されると当該右後輪ブレーキ機構の作動を解除することができるものである。
左第1及び第2ブレーキロッド176,178は、右第1及び第2ブレーキロッド176,178と同様の構成である。すなわち、左第1ブレーキロッド176は、一端部で左ブレーキ連結部材175に設けられた左ブレーキレバー179に回動自在に連結されているとともに、他端部で左ブレーキアーム177(図示省略)の一方のレバー部177aに回動自在に連結されている。左第2ブレーキロッド178(図示省略)は、一端部で図示を省略した左ブレーキアーム177の他方のレバー部177bに回動自在に連結されているとともに、他端部でブレーキ装置96の車輌幅Y方向左方に配設された左ブレーキ機構作動用部材178’に回動自在に連結されている。なお、この左ブレーキ機構作動用部材178’は、ブレーキ作動方向に回動されるとブレーキ装置96の左後輪ブレーキ機構を作動することができる一方、ブレーキ解除方向に回動されると当該左後輪ブレーキ機構の作動を解除することができるものである。
このブレーキ操作機構では、左右のブレーキペダル17a,17bは、それぞれ一端部が、クラッチハウジング8に設けられた支持棒83に引掛けられているとともに、他端部が、ブレーキアーム部173a,173bの突出部173a’,173b’に引掛けられているリターンスプリング84(図6では図示を省略、図4参照)にて、常時、ブレーキ解除位置へ向けて付勢されており、運転者が該付勢力に抗してブレーキペダル17a,17bをそれぞれ踏み込み操作することでブレーキ作動位置に位置されて左右のブレーキ機構がそれぞれブレーキON状態となる。そして、運転者による踏み込み操作が解除されると、ブレーキペダル17a,17bがいずれも自動的にブレーキ解除位置へ戻され、左右のブレーキ機構がいずれもブレーキOFF状態となる。
さらに具体的に言えば、右ブレーキペダル17bが、右ブレーキ踏み込み部174bで踏圧操作されることで、右ブレーキ基端部172bが図6(A)に示す如く時計方向に回動し、それに伴って右ブレーキレバー179が上方に揺動するとともに第1ブレーキロッド176が上方に移行し、これにより、右ブレーキアーム177が時計方向に回動することで、第2ブレーキロッド178が前方へ移行し、さらに右ブレーキ機構作動用部材178’がブレーキ作動方向(図中時計方向)に回動してブレーキ装置96の右後輪ブレーキ機構が作動される。また、右ブレーキペダル17bの踏圧操作が解除されることで、右ブレーキ基端部172bが図6(B)に示す如く反時計方向に回動し、それに伴って右ブレーキレバー179が下方に揺動するとともに第1ブレーキロッド176が下方に移行し、これにより、右ブレーキアーム177が反時計方向に回動することで、第2ブレーキロッド178が後方へ移行し、さらに右ブレーキ機構作動用部材178’がブレーキ解除方向(図中反時計方向)に回動してブレーキ装置96の右後輪ブレーキ機構が解除される。
一方、左ブレーキペダル17aが、左ブレーキ踏み込み部174aで踏圧操作されることで、左ブレーキ基端部172aと一体的に回動するブレーキシャフト171が図中時計方向に回動し、それに伴って左ブレーキレバー179が上方に揺動するとともに第1ブレーキロッド176が上方に移行し、これにより、左ブレーキアーム177が時計方向に回動することで、第2ブレーキロッド178が前方へ移行し、さらに左ブレーキ機構作動用部材178’がブレーキ作動方向に回動してブレーキ装置96の左後輪ブレーキ機構が作動される。また、左ブレーキペダル17aの踏圧操作が解除されることで、ブレーキシャフト171が図中反時計方向に回動し、それに伴って左ブレーキレバー179が下方に揺動するとともに第1ブレーキロッド176が下方に移行し、これにより、左ブレーキアーム177が反時計方向に回動することで、第2ブレーキロッド178が後方へ移行し、さらに左ブレーキ機構作動用部材178’がブレーキ解除方向に回動してブレーキ装置96の左後輪ブレーキ機構が解除される。
また、左右のブレーキペダル17a,17bには、図4に示すように、左右の後輪ブレーキ機構を同時に作動させるべく、該左右のブレーキペダル17a,17bを一体的に連結する連結具180が取り付けられている。この連結具180は、基部181、連結板182及び受部183を備えており、左右のブレーキペダル17a,17bの一方、図示例では、左ブレーキペダル17aの左ブレーキ踏み込み部174aに基部181が取り付けられるとともに該基部181に連結板182が回動自在に取り付けられ、他方の右ブレーキペダル17bの右ブレーキ踏み込み部174bに受部183が取り付けられ、基部181に回動自在に取り付けられた連結板182を受部183に係合させることで、左右のブレーキペダル17a,17bが一体的に連結されるように構成されている。そして、この連結具180は、左右のフレーキペダル17a,17bの連結状態と非連結状態とを切り換えることができるように構成されている。なお、図4において、左右のブレーキペダル17a,17bが連結具180により連結されていない状態を示している。
次に、手動クラッチ操作部材300及び手動ブレーキ操作部材400について図4乃至図6を参照しながら説明する。
(手動クラッチ操作部材)
手動クラッチ操作部材300は、図4及び図5に示すように、運転者の手操作に応じて前記クラッチペダル16を操作可能とされるものであり、車輌前後方向Xに沿って揺動自在に設けられ、且つ、作業車輌200に備えられる操向ハンドル10の車輌幅方向Yの左方側に配置可能とされている。さらに説明すると、この手動クラッチ操作部材300は、棒状のクラッチ操作用把持部材310と、所定の距離をおいて平行に対向配置された平面視(平面から見て)細長形状を呈する一対の揺動板320と、前記ブレーキシャフト171に平行に、且つ、クラッチハウジング8から車輌幅方向Y左方に突出して配設されているクラッチ操作部材用第2枢支軸330と、後述するクラッチ操作部材用転動部材340が摺接する摺接部材350とを備えている。
把持部材310は、一端部で運転者によって把持される把持部311を有しており、他端部で一対の揺動板320に接続される接続部312を有している。一対の揺動板320は、一端部でクラッチペダル16に係合されるペダル係合部321を有しており、他端部に向かう途中で把持部材310に接続されているとともに該他端部で支持部322を有している。支持部322は、把持部311及びペダル係合部321の間に位置しており、第2枢支軸330に車輌前後方向Xに沿って回動自在に嵌装され、脱落防止用抜け止め部材360にて抜け止めされている。また、摺接部材350は板状部材であり、前記クラッチペダル16のクラッチアーム部163に車輌幅方向Y右方に突出して設けられていて、上部に前記転動部材340のオーバーラン防止用の屈曲部351を有している。さらに、一対の揺動板320は、一端部で該一対の揺動板320間を車輌幅方向Yに架橋する支持軸323を有しており、この支持軸323に転動部材340が回転自在に支持されている。これにより、ペダル係合部321とアーム部163とは転動部材340を介して係合され、手動クラッチ操作部材300が車輌後方への引き操作可能とされている。なお、手動クラッチ操作部材300は、作業車輌200に一体的に設けられていてもよいし、摺接部材350がクラッチペダル16のクラッチアーム部163に、また第2枢支軸330が車輌本体にボルト等で取り付けられることで、着脱可能に設けられてもよい。
クラッチペダル16は、既述したように、常時、クラッチ作動位置へ向けて付勢されているが、該付勢力に抗して運転者の手によって把持部材310の把持部311で車輌後方への引き操作が行われることで、図5(A)に示すように、支持部322にて一対の揺動板320が車輌幅方向Yに沿った第2枢支軸330周り(図中時計方向)に揺動され、ペダル係合部321とクラッチペダル16のクラッチアーム部163に設けられた摺接部材350とが転動部材340を介して係合され、これにより、クラッチペダル16がクラッチ解除位置に位置され得る。このとき、手動クラッチ操作部材300は、転動部材340が摺動部材350の屈曲部351に当接するまで前記引き操作されると、図5(B)に示すように、把持部材310の第2枢支軸330より長手方向把持部311側が該第2枢支軸330より若干下方に位置するように、換言すれば、転動部材340の中心が第2枢支軸330の中心より上方に位置するように構成されている。こうすることで、転動部材340の中心が第2枢支軸330の中心より上方に位置し、この状態で転動部材340が摺動部材350の屈曲部351に当接するので、手を離してもクラッチペダル16がクラッチ作動位置に戻ることなく、クラッチペダル16をクラッチ解除位置に確実に保持することができる。このように手を離してもクラッチ機構が「切」状態で保持できるので、副変速、PTO変速等の手での操作が可能となる。また、片手で操作することができ、例えば、右手(或いは右足)でブレーキペダル操作していても、左手のみでのクラッチ操作が可能となり、後述するように坂道発進が容易に行える。なお、このような構成であれば、クラッチペダル16をクラッチ解除位置に確実に保持することができるが、把持部材310の自重等によって、少なくとも把持部材310の第2枢支軸330より長手方向把持部311側が該第2枢支軸330より後方に手操作することで、クラッチペダル16をクラッチ解除位置に保持できるように構成してもよい。
一方、運転者の手による把持部材310のクラッチ解除位置の保持状態が解除される際には、図5(B)に示すように、支持部322にて一対の揺動板320が第2枢支軸330周り(図中反時計方向)に揺動され、ペダル係合部321の転動部材340が摺接部材350から離間し、これにより、クラッチペダル16がクラッチ作動位置へ戻される。このとき、図1及び図2に示すように、第2枢支軸330より前方且つ上方の車輌本体に把持部材310を保持するための保持部材360が設けられていてもよい。この保持部材360は、可撓性を有する板状部材が折り曲げられて形成された断面「コ」の字形状の部材であり、内側に把持部材310が嵌入されることで把持部材310を保持することができるものである。これにより、クラッチペダル16をクラッチ作動位置に保持することができる。なお、クラッチペダル16は、足によるクラッチペダル操作の際には、図5に示すように、手動クラッチ操作部材300に対して離間するので、健常者等の足によるクラッチペダル操作がなされても、手動クラッチ操作部材300は連動せず、通常のクラッチペダル操作が可能である。
(手動ブレーキ操作部材)
手動ブレーキ操作部材400は、図4及び図6に示すように、運転者の手操作に応じて前記左右のブレーキペダルのうちの少なくとも一方(図示例では右ブレーキペダル17b)を操作可能とされるものであり、車輌前後方向Xに沿って揺動自在に設けられ、且つ、作業車輌200に備えられる操向ハンドル10の車輌幅方向Yの右方側に配置可能とされている。この手動ブレーキ操作部材400は、ブレーキペダル17bに連結されるペダル係合部423と、運転者によって把持される把持部411とを有している。ペダル係合部423は、ブレーキペダル17bに連結されるペダル側部材420によって構成されており、把持部411は、ペダル側部材420に連結される把持部材410によって構成されている。さらに説明すると、この手動ブレーキ操作部材400は、車輌進行方向に平行に配置され、且つ、ブレーキペダル17bに後述するブレーキ操作部材用転動部材440を介して作動連結される平面視細長形状を呈するペダル側部材420と、該ペダル側部材420に連結される棒状のブレーキ操作用把持部材410と、右ブレーキべダル17bのブレーキアーム部173bから車輌幅方向Y右方に突出して設けられた支持軸430と、前記ブレーキシャフト171に平行に配置されたブレーキ操作部材用第2枢支軸451を支持する支持部材であって、車輌200のステップ平坦部12に装着された支持部材450とを備えている。
ステップ平坦部12に装着された支持部材450は、板状部材が折り曲げられて形成された断面「コ」の字形状の部材であり、側板部452が車輌進行方向に平行に配置され、且つ、開放端側が上方に向けられている。この側板部452には車輌幅方向Yに貫通する貫通孔452aが設けられており、該貫通孔451aに第2枢支軸451が車輌前後方向に沿って回転自在に嵌装されている。
ペダル側部材420は、一端部で支持部材450の貫通孔451aに嵌装された第2枢支軸451の車輌幅方向Y右端部に接続されることで、車輌幅方向Yに沿った第2枢支軸451周り揺動自在に支持された基端部421を構成しており、他端部で把持部材410に連結される連結部422を有している。把持部材410は、一端部で把持部411を有しており、他端部でペダル側部材420に連結される連結部412を有している。この手動ブレーキ操作部材400の構成では、一端部で支持される支点位置が車輌進行方向に直交する垂直方向において右ブレーキペダル17bより下方に位置するように設けられている。
ペダル側部材420は、基端部421から、把持部材410に連結される連結部422に向かう途中で右ブレーキペダル17bのブレーキアーム部173bに設けられた支持軸430と係合する長孔のペダル係合部423を有しており、該ペダル係合部423が、右ブレーキペダル17bの踏み込み部174bよりも車輌前方で、右ブレーキペダル17bのアーム部173bに作動連結されている。また、このペダル係合部423に係合される支持軸430には転動部材440が回転自在に支持されている。これにより、ペダル係合部423とアーム部173bとは転動部材440を介して係合されるとともに、ペダル係合部423が、基端部421及び把持部410の間において、ブレーキペダル17bに連結され、これにより、手動ブレーキ操作部材400が車輌前方への押し操作可能とされている。
把持部材410の連結部412は、ペダル側部材420の連結部422を介して車輌幅方向Yに螺合する少なくとも一つのボルト(図示例では第1から第3のボルト412a,412b,412c)を有している。把持部材410の連結部412において、第1ボルト412aは車輌前後方向X後部位置で、第2ボルト412bは車輌前後方向X前部位置で、また、第3ボルト412cは第1及び第2ボルト412a,412bの間であって該ボルト412a,412bの上方位置で螺合されている。ペダル側部材420の連結部422は、車輌前後方向X後部位置に配置された支持用第1雌螺子孔422aと、該第1雌螺子孔422aを中心にして所定間隔をおいて放射状に並設された複数の位置調節用第2雌螺子孔422bが設けられている。複数の位置調節用第2雌螺子孔422bの形成位置は、把持部材410の連結部412における第1ボルト412aが支持用第1雌螺子孔422aに貫通した状態で、把持部材410の連結部412における第2及び第3ボルト412b,412cが貫通し得る位置としている。これにより、第1ボルト412aを緩めるとともに、第2及び第3ボルト412b,412cを取り外し、把持部材410をペダル側部材420に対して車輌前後方向Xに沿って第1ボルト412a周り回動させ、第2及び第3ボルト412b,412cを該ボルト412b,412cを取り外したときの位置調節用第2雌螺子孔422bとは別の第2雌螺子孔422bに貫通して再び取り付けることで、ペダル係合部423に対する把持部411の相対位置が調節可能となっている。
なお、手動ブレーキ操作部材400は、作業車輌200に一体的に設けられていてもよいし、支持軸430が右ブレーキペダル17bのブレーキアーム部173bに、また支持部材450がステップ平坦部12にボルト等で取り付けられることで、着脱可能に設けられてもよい。
右ブレーキペダル17bは、既述したように、常時、ブレーキ解除位置へ向けて付勢されているが、該付勢力に抗して運転者の手によって把持部材410の把持部411で車輌前方への押し操作が行われることで、図6(A)に示すように、基端部421にてペダル側部材420が車輌幅方向Yに沿った第2枢支軸451周り(図中反時計方向)に揺動され、ペダル側部材420のペダル係合部423とブレーキペダル17bのブレーキアーム部173bに設けられた支持軸430とが転動部材440を介して係合され、これにより、右ブレーキペダル17bがブレーキ作動位置に位置され得る。このように手動ブレーキ操作部材400は、車輌前方への押し操作によって右ブレーキペダル17bをブレーキ作動位置に位置させるように構成されている。
一方、運転者の手による把持部材410の押し操作が解除される際には、図6(B)に示すように、基端部421にてペダル側部材420が第2枢支軸451周り(図中時計方向)に揺動され、ペダル係合部423と支持軸430とが転動部材440を介して係合され、これにより、右ブレーキペダル17bがブレーキ解除位置へ戻される。このとき、手動ブレーキ操作部材400は、図6に示すように、揺動範囲が操向ハンドル10の車輌前後幅内とされている。
なお、この手動ブレーキ操作部材400は、左ブレーキペダル17bに装着されるが、それに代えて、或いはそれとともに右ブレーキペダル17aに装着されてもよい。また、手動ブレーキ操作部材400の手動操作は、左ブレーキペダル17aの左ブレーキ踏み込み部174aにおける基部181に回動自在に取り付けられた連結板182を、右ブレーキペダル17bの右ブレーキ踏み込み部174bにおける受部183に係合させることで、左右のブレーキペダル17a,17bが一体的に連結された状態でなされてもよい。本作業車輌200において、ブレーキ機構は、ブレーキペダル操作にてブレーキを作動させるマニュアルブレーキ機構と、旋回時に前輪切れ角が所定角度以上になるとブレーキペダルを操作することなく内側後輪ブレーキを作動させるオートブレーキ機構との切り換えが可能となっているが、マニュアルブレーキ機構の状態にしていても、手動ブレーキ操作部材400が左右のブレーキペダル17b,17aにそれぞれ装着されている場合には、例えば、作業時に旋回半径を小さくしたいような時に、左右のブレーキペダル17b,17aを個別に手操作することができ有利である。また、左右のブレーキペダル17b,17aを連結具180で連結する場合には、例えば、路上走行の際に、手動ブレーキ操作部材400にて左右のブレーキペダル17b,17aを一体で手操作することができ有利である。
図7に本発明に係る手動ブレーキ操作部材の他の例400’の作動状態を示し、図8に図7に示す手動ブレーキ操作部材400’のペダル係合部423’に対する把持部411’の相対位置関係を示す。なお、前記した手動ブレーキ操作部材400の場合と同じ構成、作用を有する部材については説明を省略し、図7及び図8において同じ参照符号を付してある。
図7(A)及び図7(B)に示す手動ブレーキ操作部材400’において、把持部材410’(以下、操作レバーという)とペダル側部材420’(以下、ペダル操作レバーという)とが連結され、把持部411’での手による車輌前方への押し操作にてペダル操作レバー420’のペダル係合部423’で右ブレーキペダル17bの右ブレーキ踏み込み部174bに係合される。この手動ブレーキ操作部材400’では、図7(B)に示すように、前記の手動ブレーキ操作部材400と同様、車輌前方への押し操作がなされると、背もたれ部11がこの押し操作に利用され、これにより、操作レバー410’及びペダル操作レバー420’に対して力が入りやすくなる。
また、図8(A)に示すように、操作レバー410’とペダル操作レバー420’とを別体とし、操作レバー410’とペダル操作レバー420’との取り付け位置や取り付け角度を変更可能とすることで、図8(B)及び図8(C)に示すように運転者の体型に合わせたレバー操作位置を確保することができる。
以上説明した手動クラッチ操作部材300及び作業車輌200では、手動クラッチペダル操作部材300が運転者の手操作に応じてクラッチペダル16を操作可能とされているので、健常者が足や手でクラッチペダル操作を行うことができることは勿論、障害者等の足の不自由な人も手でクラッチペダル操作を行うことができる。この手動クラッチ操作部材300が作業車輌200に着脱可能に設けられる場合には、特別な仕様の作業車輌を開発しなくても、既存の作業車輌に装着することができるとともに、手動クラッチ操作部材300を交換等する際のメンテナンス性が良好なものとなる。
また、手動クラッチ操作部材300は、車輌前後方向Xに沿って揺動自在に作業車輌200に設けられていて、クラッチペダル16をクラッチ解除位置に保持可能となるように構成されているので、クラッチペダル16がクラッチ解除位置に配置されたまま支障なく手でPTO変速操作や副変速操作等が行われ得る。
さらに、手動クラッチ操作部材300は、作業車輌200に備えられる操向ハンドル10の車輌幅方向Y一方側に配置可能とされているので、ハンドル10の手でのハンドル操作からすぐに該操作部材300の手でのクラッチペダル操作に移行することができ、それだけ操作性が良好なものとなる。さらに、ペダル係合部321とアーム部163とが転動部材340を介して係合されるので、手動クラッチ操作部材300の操作力を低減させることができる。
さらに、車輌幅方向Yにおいて作業車輌200に備えられる操向ハンドル10を間にして、手動クラッチ操作部材300と手動ブレーキ操作部材400とが振り分けられて配置されているので、手動クラッチ操作部材300と手動ブレーキ操作部材400との両手での操作が容易となり、例えば、坂道発進のときのように、手動ブレーキ操作部材400にてブレーキペダル17a,17bが操作されつつ、手動クラッチ操作部材300にてクラッチペダル16が操作されることで、うまく半クラッチ操作がなされ得る。また、手動クラッチ操作部材300が車輌後方への引き操作可能とされ、手動ブレーキ操作部材400が車輌前方への押し操作可能とされ、手動クラッチ操作部材300と手動ブレーキ操作部材400とで逆の操作が行われ得るので、操作性を向上させることができる。例えば、前記半クラッチ操作を行うときのように、手動クラッチ操作部材300のクラッチペダル操作と手動ブレーキ操作部材400のブレーキペダル操作とが両手で同時に行われる際に、特に有利となる。
図1は、本実施の形態に係る手動クラッチ操作部材が適用された作業車輌の側面図である。 図2は、前記車輌の平面図である。 図3は、前記車輌の動力伝達構成を示したスケルトン図である。 図4は手動クラッチ操作部材及び手動ブレーキ操作部材が設けられている状態の一部断面を含む要部正面図である。 図5は、図4に示す手動クラッチ操作部材の作動状態を示す概略側面図である。 図6は、図4に示す手動ブレーキ操作部材の作動状態を示す概略側面図である。 図7は、本発明に係る手動ブレーキ操作部材の他の例の作動状態を示す概略側面図である。 図8は、図7に示す手動ブレーキ操作部材のペダル係合部に対する把持部の相対位置関係を示す図である。
1,2 駆動輪
5 駆動源
10 操向ハンドル
16 クラッチ機構操作用クラッチペダル
82 リターンスプリング
171 第1枢支軸
162 クラッチ基端部
163 クラッチアーム部
164 クラッチ踏み込み部
200 作業車輌
300 手動クラッチ操作部材
311 把持部
321 ペダル係合部
330 第2枢支軸
322 支持部
340 転動部材
350 摺接部材
351 屈曲部
400 手動ブレーキ操作部材
X 車輌前後方向
Y 車輌幅方向

Claims (6)

  1. 駆動源から駆動輪へ至る走行系伝動経路に介挿されたクラッチ機構と、クラッチ機構操作用クラッチペダルを含むクラッチ操作機構とを備えた作業車輌であって、
    運転者の手操作に応じて前記クラッチペダルを操作可能とされた手動クラッチ操作部材備え
    前記クラッチペダルは、車輌幅方向に沿った第1枢支軸回り揺動可能とされたクラッチ基端部と前記基端部から後方且つ下方へ延びるクラッチアーム部と前記クラッチアーム部の先端部に設けられたクラッチ踏み込み部とを有し、
    前記クラッチ操作機構は、前記クラッチ踏み込み部が前記第1枢支軸回りにクラッチ作動位置に位置するように前記クラッチペダルを付勢するリターンスプリングをさらに備えており、前記クラッチ踏み込み部が運転者による踏み込み操作によって前記リターンスプリングの付勢力に抗して前記第1枢支軸回りに下方へ押動されることで前記クラッチペダルがクラッチ解除位置へ位置されると前記クラッチ機構を切り状態とし且つ運転者による前記踏み込み操作が解除されて前記クラッチ踏み込み部が前記リターンスプリングの付勢力によって前記第1枢軸回りに上方へ押動されることで前記クラッチペダルが前記クラッチ作動位置へ位置されると前記クラッチ機構を入り状態とし、
    前記手動クラッチ操作部材は、運転者によって把持される把持部と前記クラッチペダルに係合されるペダル係合部と前記把持部及び前記ペダル係合部の間に位置する支持部であって前記第1枢支軸より下方且つ後方において車輌幅方向に沿った第2枢支軸周り揺動自在に支持された支持部とを有し、
    前記把持部が前記第2枢支軸回りに車輌後方側へ揺動するように前記手動クラッチ操作部材が運転者によって引き操作されると、前記ペダル係合部が前記クラッチアーム部に設けられた摺接部材を介して前記クラッチペダルを前記第1枢支軸回りにクラッチ解除位置へ向けて押動させるように構成されており、
    前記摺接部材は、前記クラッチアーム部に沿った本体部と前記手動クラッチ操作部材の引き操作によって前記クラッチペダルがクラッチ解除位置に位置された時点で前記ペダル係合部と当接してオーバーランを防止するように前記本体部から屈曲された屈曲部とを有し、
    前記手動クラッチ操作部材は、前記ペダル係合部が前記屈曲部と当接するまで引き操作されて前記クラッチペダルをクラッチ解除位置に位置させた状態において前記ペダル係合部の中心が前記第2枢支軸の中心よりも上方に位置するように構成されていることを特徴とする作業車輌。
  2. 前記手動クラッチ操作部材は、着脱可能に設けられることを特徴とする請求項に記載の作業車輌。
  3. 前記手動クラッチ操作部材は、前記作業車輌に備えられる操向ハンドルの車輌幅方向一方側に配置可能とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車輌。
  4. 前記ペダル係合部には転動部材が設けられ、前記ペダル係合部と前記摺接部材とは前記転動部材を介して係合されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の作業車輌。
  5. 駆動源から駆動輪へ至る走行系伝動経路に対して作動的に制動力を付加するブレーキ機構と、ブレーキ機構操作用ブレーキペダルを含むブレーキ操作機構と、運転者の手操作に応じて前記ブレーキペダルを操作可能とされた手動ブレーキ操作部材とを備え、
    車輌幅方向において前記作業車輌に備えられる操向ハンドルを間にして、前記手動クラッチ操作部材と前記手動ブレーキ操作部材とが振り分けられて配置されていることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の作業車輌。
  6. 前記手動クラッチ操作部材及び前記手動ブレーキ操作部材のうち、一方は車輌前方への押し操作可能とされ、他方は車輌後方への引き操作可能とされていることを特徴とする請求項に記載の作業車輌。
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