JP4509438B2 - ティッシュボックス用ホルダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、板紙や板状のプラスチックを組み立てて形成されたティッシュボックスの裏面に装着して冷蔵庫のような鋼板に磁石の磁力を利用して取り付けるために用いられるティッシュボックス用ホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ティッシュボックスを磁石の磁力を利用して取り付けるために用いられるティッシュボックス用ホルダが種々提案されている。これらの磁石の磁力を利用したティッシュボックス用ホルダは、例えば冷蔵庫の外壁のような鋼板から成る強磁性体で形成された被着体に磁石の磁力により取り付けることができるため、ティッシュボックスを希望の場所に設置できて便利であり、従来技術である実開昭62−31032号公報には、底面に磁石を埋め込んだ箱状体でテイツシェボックスの底部を覆うと共に、ティッシュボックス側面に上記の箱状体の内面に形成された複数の係止突片を作用させて取り付ける構造が開示されている。また、特開平10−201659号公報に示されるように、裏面に磁石が取り付けられたコ字形の取り付け具にてティッシュボックス側面を保持爪などで押込んで取り付ける構造も公知である。
【0003】
しかしながら、これら従来技術において、前者はホルダがティッシュボックスの裏面全面を覆う大型のものとなるためコスト高になると共にティッシュペーパーメーカーによってティッシュボックスの大きさがまちまちであるので共用性がなく、またティッシュボックスの側面を係止突片で係合させる構造のため取り付け作業を行い難いと共に安定した取り付け強度が得難いという欠点があった。また、後者は小型化されているものの、ティッシュボックスの側面に押込む保持爪等を用いて取り付ける構造のため、確実な取り付け状態が判り難くいため不充分な取り付けとなったり、押込みすぎてティッシュボックスを潰すなどの不都合を生じ易いばかりでなく、ティッシュボックスの大きさに合わせて保持爪等の位置を変更できるものは寸法調整のための可動部の調整が面倒であるという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記従来技術の欠点を解消し、小型で構造も簡単であり、可動部が存在せず、取り付け作業を行い易く、しかも安定した取り付け強度が得られるティッシュボックス用ホルダを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究の結果、表面に凹設されている凹部内に可撓性の板状磁石が固着されている矩形板状であって僅かに可撓性を有するプラスチック製本体の長手方向の両端に、該本体の長手方向における断面形状が端部に向かって裏面側に傾斜するテーパを成しているガイド部が一体形成されていると共に、該本体の板状磁石が固着されている面が長手方向に凹状の湾曲面を成しているティッシュボックス用ホルダが、ティッシュボックスの底部に長手方向と平行に所定間隔を設けてミシン目により構成されている一対の開口部位でそれぞれそのミシン目を破断して形成した開口部よりティッシュボックス内にティッシュボックス用ホルダの可撓性を利用してガイド部をそれぞれ差し込むことにより容易にティッシュボックスに取り付けることができると共に、ティッシュボックスに取り付けた状態ではガイド部が本体の長手方向における断面形状が端部に向かって裏面側に傾斜するテーパを成しているため板状磁石の全面を冷蔵庫の外壁のような鋼板から成る強磁性体で形成された被着体に吸着させることができるのであり、また本体の板状磁石が固着されている面が長手方向に凹状の湾曲面を成しているので、ティッシュボックスの上面を押してティッシュボックス用ホルダの可撓性を利用して板状磁石の全面を冷蔵庫の外壁のような鋼板から成る強磁性体で形成された被着体に吸着させるとティッシュボックスの上面のティッシュペーパー取り出し口からティッシュペーパーを引き出す力によって板状磁石が被着体から離れようとしても板状磁石が平面状態を維持して被着体に吸着しているのでティッシュボックスが被着体から脱落することがないようにできるのであり、更にティッシュボックス用ホルダの可撓性を利用してティッシュボックスから取り外して永久的に使用できることを究明したのである。
【0006】
そして、このようなティッシュボックス用ホルダにおいて、板状磁石が本体の表面より表面側に突出していれば、板状磁石の全面を冷蔵庫の外壁のような鋼板から成る強磁性体で形成された被着体により確実に吸着させることができ、ガイド部が本体の幅よりも狭く且つ先端が曲線状を成していれば、ガイド部をティッシュボックスの底部に形成した開口部に差し込む操作が容易になりしかもガイド部をティッシュボックスの底部に形成した開口部に差し込む部位が明確になると共にティッシュボックスの底面でティッシュボックス用ホルダが移動することを防止できるばかりかガイド部で指先等を損傷する危険も解消でき、そして板状磁石の磁気吸着力が60〜130g/cm2であって板状磁石の長手方向両端を結ぶ線に対する板状磁石の長手方向における湾曲面中央の深さhが、下記の式を満たすものであることが好ましいことも究明したのである。
【0007】
【式2】
【0008】
また、本体とガイド部との境界位置における裏面同士を本体の長手方向に結ぶ線上にガイド部の端部の表面が位置していれば、ティッシュボックス用ホルダをティッシュボックスに取り付けた際にガイド部が差し込まれた部分のティッシュボックスの変形量が少なくなってティッシュボックスの損傷がなくなるばかりでなく被着体への吸着がより確実になり、板状磁石がその最大エネルギー積(BHmax)が0.4〜2.0MGOeの磁気特性を有し、厚さが0.5〜3.0mmで、極間が2〜7mmの2極〜多極着磁品のフェライト系ボンド磁石であることが好ましいことも合わせて究明したのである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明に係るティッシュボックス用ホルダについて詳細に説明する。
図1は本発明に係るティッシュボックス用ホルダの1実施例の斜視図、図2は図1に示したティッシュボックス用ホルダ中央部の長手方向に平行な断面説明図、図3は図1に示したティッシュボックス用ホルダ中央部の長手方向に直角な拡大端面説明図、図4は図1に示したティッシュボックス用ホルダとティッシュボックスとの関係を示す斜視説明図、図5は図1に示したティッシュボックス用ホルダをティッシュボックスに取り付ける状態を示す断面説明図、図6はティッシュボックス用ホルダをティッシュボックスに取り付けた状態を示す斜視説明図、図7はティッシュボックス用ホルダを取り付けたティッシュボックスを被着体に吸着させた状態を示す斜視説明図である。
【0010】
図面中、1は本発明に係るティッシュボックス用ホルダであり、表面に凹設されている凹部4内に可撓性の板状磁石3が接着剤や両面粘着テープ等で固着されている矩形板状であって僅かに可撓性を有するプラスチック製本体2の長手方向の両端に、この本体2の長手方向における断面形状が端部に向かって裏面側に傾斜するテーパを成しているガイド部5が一体形成されていると共に、この本体2の板状磁石3が固着されている面が長手方向に凹状の湾曲面を成している。この本体2を構成する可撓性を有するプラスチックとしては、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン,アクリロニトリル・アクリルゴム・スチレン,アクリロニトリル・塩素化ポリエチレン・スチレン,アクリロニトリル・エチレンプロピレンジエンモノマー・スチレン,アクリロニトリル・スチレンのような共重合体やこれらの混合物、ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリカーボネート,ポリアミド,ポリ塩化ビニル等が好ましく使用できる。
【0011】
本体2の可撓性の板状磁石3が固着される部分が凹部4を成しているのは、本発明に係るティッシュボックス用ホルダ1をティッシュボックス6に取り付けるには、ティッシュボックス6の底部における長手方向に所定間隔を設けてミシン目6bにより構成されている一対の開口部位でそれぞれそのミシン目6bを破断して開口部を形成し、先ず一方の開口部6aにガイド部5をティッシュボックス6内に差し込み、次いで他方の開口部6aにティッシュボックス用ホルダ1の可撓性を利用して湾曲させた状態でガイド部5をティッシュボックス6内に差し込むことになるので、本体2を容易に湾曲させるには本体2の厚さが薄いことが好ましいが、本体2を薄くすると本体2の剛性が小さくなるので長手方向の両側が厚くなる図3に示すような断面形状を採用しているのであり、その結果側方から見たときに板状磁石3が殆ど見えなくなって外観が向上する利点もある。
【0012】
板状磁石3は、本体2の凹部4に固着された際に、その表面が本体2の表面と同一面をなしていてもよいが、図3に示すように本体2の表面より表面側に突出していると板状磁石3の全面を冷蔵庫の外壁のような鋼板から成る強磁性体で形成された被着体により確実に吸着させることができるので好ましい。
この板状磁石3としては、可撓性を有していれば適宜なものが用いられるが、中でもその最大エネルギー積(BHmax)が0.4〜2.0MGOeの磁気特性を有し、厚さが0.5〜3.0mmで、極間が2〜7mmの2極〜多極着磁品のハードフェライト粉末と有機高分子粘結材とより成るフェライト系ボンド磁石を必要吸着力を満たす吸着面積を有するようにすることによって、被着体とティッシュボックス6間の間隙が過大にならないのでティッシュボックス6に作用する外力による揺れが少なく、被着体の表装膜によるエアーギャップに対しても充分な吸着力が得られるし、コスト的にも好適なものとなるので好ましい。なお、磁極が異方性の場合は厚み方向に配向したものでも、吸着面側の面内閉磁路配向したものでもよい。
【0013】
本体2の長手方向の両端に一体形成されているガイド部5は、本体2の長手方向における断面形状が端部に向かって裏面側に傾斜するテーパを成していることが必要であり、これはティッシュボックス6の底部の開口部6aからそれぞれガイド部5をティッシュボックス6内に差し込んでティッシュボックス用ホルダ1をティッシュボックス6に取り付けた際に、差し込まれたガイド部5によってティッシュボックス6を構成する板紙や板状のプラスチックが持ち上がって板状磁石3の表面が被着体と密着しなくなりその結果板状磁石3の吸磁力が有効に作用しなくなる現象を防止するためである。このような効果は、本体2とガイド部5との境界位置における裏面同士を本体2の長手方向に結ぶ線上にガイド部5の端部の表面が位置していると、ティッシュボックス用ホルダ1をティッシュボックス6に取り付けた際にガイド部5が差し込まれた部分のティッシュボックス1の変形量が少なくなってティッシュボックス6の損傷がなくなるばかりでなく被着体への吸着がより確実になるのである。なお、このガイド部5の端部側の表面は本体2とガイド部5との境界位置における裏面同士を本体2の長手方向に結ぶ線上に位置する平面であってもよい。
このガイド部5は、本体2の幅よりも狭く且つ先端が曲線状を成していることが、ガイド部5をティッシュボックス6の底部に形成した開口部6aに差し込む操作が容易になりしかもガイド部5をティッシュボックス6の底部に形成した開口部6aに差し込む部位が明確になると共にティッシュボックス6の底部に形成した開口部6aの幅を本体2の幅と同程度としておくことによってティッシュボックス6の底面でティッシュボックス用ホルダ1が移動することを防止できるばかりかガイド部5で指先等を損傷する危険も解消できるので好ましい。
【0014】
そして、本体2の板状磁石3が固着されている面は、長手方向に凹状の湾曲面を成しているので、ティッシュボックス6の上面を押してティッシュボックス用ホルダ1の可撓性を利用して板状磁石3の全面を冷蔵庫の外壁のような鋼板から成る強磁性体で形成された被着体に吸着させると、ティッシュボックス6の上面のティッシュペーパー取り出し口6cからティッシュペーパーを引き出す力によって板状磁石3が被着体から離れようとしても本体2の板状磁石3が固着されている面が初めから平面状を成している場合に比べてより大きな引き出す力が作用するまで板状磁石3が平面状態を維持して被着体に吸着しているのでティッシュボックス6が被着体から脱落することがないようにできるのである。
即ち、ティッシュボックス6の上面のティッシュペーパー取り出し口6cからティッシュペーパーを引き出すと、その引き出し力がティッシュボックス6の底部に形成した開口部6aに差し込まれたティッシュボックス用ホルダ1のガイド部5の部分に被着体から引き離す力として作用することになる。その結果、仮りにティッシュボックス用ホルダが平坦であった場合には、その可撓性により本体の両端が被着体から離れる方向に湾曲して板状磁石の中央のみしか被着体と当接しない状態となり、板状磁石と被着体との磁気吸着力が急減してティッシュボックスが被着体から脱落し易い現象が発生してしまうが、本発明に係るティッシュボックス用ホルダ1は本体2の板状磁石3が固着されている面が長手方向に凹状の湾曲面を成しているから、その凹状の湾曲により本体2の両端が被着体から離れる方向に湾曲しようとしても本体2にはその両端が被着体に接触する方向に曲げようとする残留応力が存在しているので、この残留応力を打ち消す力以上の力が作用して板状磁石3は被着体から離れるまでは平面状態を維持するためにティッシュボックス6が被着体から脱落することがないのである。
【0015】
このように本体2の板状磁石3が固着されている面が成している凹状の湾曲面において板状磁石3の長手方向両端を結ぶ線に対する板状磁石3の長手方向中央の深さhを、以下のように考えて求めてみた。
【0016】
即ち、ティッシュボックス6の上面のティッシュペーパー取り出し口6cにティッシュペーパーを引き出す力F'が作用したときに、その力F'が最大になった状態では板状磁石3の長手方向両端は被着体との間に間隙があり板状磁石3の長手方向中央のみが被着体に接触していることから、その力F'はティッシュボックス6の底部に形成した開口部6aに差し込まれたティッシュボックス用ホルダ1のガイド部5と本体2との境界部分に分割して作用し、ティッシュボックス用ホルダ1は板状磁石3の磁気吸着力によって本体2の長手方向中央に前記力F'と同じ大きさの集中荷重が作用する、中央に集中荷重が作用する両端支持梁とみなし、板状磁石3は本体2を構成する素材に比べて柔軟性が高いので無視すると、本体2の長手方向中央のたわみδは下記の式で表される。
【0017】
【式3】
【0018】
しかしながら、上記式は板状磁石3を無視していると共に、実際には力F'が作用する位置がティッシュボックス6の開口部6aの形状によってはガイド部5と本体2との境界部分でないことや本体2の両端には凹部4が設けられていないこと等からこの式に補正係数Rを乗じて、ティッシュボックス6を引き離す目標力が200gf以上、好ましくは450〜1300gfであれば通常のティッシュボックス6を被着体に磁気吸着させておけばティッシュボックス6が脱落する危険性が全くないので、上記式における力F'を450〜1300gfであるティッシュボックス6を引き離す目標力Fに置き換えた下記の式において、板状磁石3の磁気吸着力が60〜130g/cm2であると、板状磁石3の長手方向両端を結ぶ線に対する板状磁石3の長手方向における湾曲面中央の深さhが補正係数Rが0.3〜0.7の範囲にあれば良いことを究明したのである。これは、補正係数Rが0.3未満であると、湾曲させた効果が少なくなり、0.7を超えると被着体に磁気吸着させたティッシュボックス6が被着体に沿ってずり落ちる現象が発生し易くなるからである。
【0019】
【式4】
【0020】
上記効果を確認するために、ヤング率Eが2.0×107gf/cm2のABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂で、図3における横断面形状において、幅Bが2.34cm,凹部4の厚さSが0.1cm,凹部4の両壁の凹部4の表面からの高さHが0.15cm,凹部4の両壁の幅bが0.15cm,本体2の長手方向の長さLが15cmであるティッシュボックス用ホルダ1(実施例1)と、図3における横断面形状において、幅Bが2.34cm,凹部4の厚さSが0.2cm,凹部4の両壁の凹部4の表面からの高さHが0.15cm,凹部4の両壁の幅bが0.15cm,本体2の長手方向Lの長さが15cmであるティッシュボックス用ホルダ1(実施例2)と、実施例2と同一形状でヤング率Eが2.4×107gf/cm2のABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂としたティッシュボックス用ホルダ1(実施例3)とを作製するに際し、本体2の板状磁石3が固着される面の長手方向に凹状の湾曲面を成す長手方向中央の深さhを前記式で下記のようにして計算してその深さの各ティッシュボックス用ホルダを作製した。
【0021】
本体2の断面二次モーメントIは、実施例1の場合の底面からの図心までの距離eが0.0702cm,実施例2及び3の場合の底面からの図心までの距離eが0.1153cmであるので、
I={2b(S+H−e)3+Be3+(B−2b)(S−e)3}/3
の式により求めて、ティッシュボックス6を引き離す目標力Fを実施例1の場合は500gf、実施例2及び3の場合は600gfとし、補正係数Rを0.45として板状磁石3の長手方向両端を結ぶ線に対する板状磁石3の長手方向における湾曲面中央の深さhを計算した結果、実施例1の場合は1.21cm,実施例2の場合は0.33cm,実施例3の場合は0.26cmという値を得た。
そこで、板状磁石3として市販の異方性ストロンチウムフェライト系ゴム磁石(最大エネルギー積:1.4MGOe,3mmピッチ性多極着磁品,厚さ:1.7mm,幅:20mm,長さ:130mm,塗装鋼板との磁気吸着力:85gf/cm2)を両面粘着テープを使用して本体2の凹部4に貼着して市販のティッシュボックスの裏面に取り付けて、同じ被着体に吸着させた状態でそのティッシュボックスが被着体から脱落するときの荷重を測定した処、実施例1の場合は530gf,実施例2の場合は650gf,実施例3の場合は650gfであった。また念のため、各実施例においてティッシュボックスが被着体に沿って移動するときの被着体面と平行に付与したときの荷重を測定した処、実施例1の場合は450gf,実施例2の場合は660gf,実施例3の場合は650gfであった。
【0022】
また、比較のために実施例1及び実施例2と同じ断面形状,同じ素材,同じ板状磁石3を使用して、本体2の板状磁石3が固着される面は長手方向に湾曲しない平面形状とした対照例1及び対照例2について同様の実験を行った結果、被着体に吸着させた状態でそのティッシュボックスが被着体から脱落するときの荷重は対照例1の場合は180gf,対照例2の場合は350gf、ティッシュボックスが被着体に沿って移動するときの被着体面と平行に付与したときの荷重は対照例1の場合は420gf,対照例2の場合は450gfであり、本体2の板状磁石3が固着される面を長手方向に湾曲させたときの効果が確認できた。
【0023】
上述したような本発明に係るティッシュボックス用ホルダ1をティッシュボックス6に取り付けるには、先ずティッシュボックス6の底部における長手方向に所定間隔を設けてミシン目6bにより構成されている一対の開口部位でそれぞれそのミシン目6bを破断して開口部6aを形成した後に、図4に示すようにティッシュボックス6の底面に板状磁石3がティッシュボックス6の底面と反対側に位置するようにしてティッシュボックス用ホルダ1を近接させ、次に図5に示すようにティッシュボックス用ホルダ1の片方のガイド部3をティッシュボックス6の底部に形成した開口部6aの一方に差し込んだ後に、ティッシュボックス用ホルダ1の可撓性を利用してティッシュボックス用ホルダ1をたわませながらティッシュボックス用ホルダ1の他方のガイド部3をティッシュボックス6の底部に形成した開口部6aの他方に差し込むことによって、ティッシュボックス用ホルダ1をティッシュボックス6の底部に取り付けるのである。
【0024】
この際、ティッシュボックス用ホルダ1のガイド部5が、本体2の長手方向における断面形状が端部に向かって裏面側に傾斜するテーパを成しているためティッシュボックス6の底部に形成した開口部6aに差し込むことが容易であると共に、ティッシュボックス6におけるティッシュボックス用ホルダ1のガイド部5が差し込まれた部分を持ち上げて変形させないのでティッシュボックス6を損傷することが少ないばかりか、ティッシュボックス6におけるティッシュボックス用ホルダ1のガイド部5が差し込まれた部分を持ち上げられて板状磁石3の両端が被着体に密着しない現象が発生しないのであり、このような効果は本体2とガイド部5との境界位置における裏面同士を本体2の長手方向に結ぶ線上にガイド部5の端部の表面が位置しているとより明確に発揮できるのである。
【0025】
そして、ティッシュボックス用ホルダ1のガイド部5が、本体2の幅よりも狭く且つ先端が曲線状を成していれば、ガイド部5をティッシュボックス6の底部に形成した開口部6aに差し込む操作が容易になりしかもガイド部5をティッシュボックス6の底部に形成した開口部6aに差し込む部位が明確になると共にティッシュボックス6の底部に形成した開口部6aの幅を本体2の幅と同程度としておくことによってティッシュボックス6の底面でティッシュボックス用ホルダ1が移動することを防止できるばかりかガイド部6で指先等を損傷する危険も解消できるのである。
【0026】
また、板状磁石3が本体2の表面より表面側に突出していれば、板状磁石3の全面を冷蔵庫の外壁のような鋼板から成る磁性体で形成された被着体により確実に吸着させることができるのである。
【0027】
そして、本体2の板状磁石3が固着されている面は、長手方向に凹状の湾曲面を成しているので、ティッシュボックス6の上面を押してティッシュボックス用ホルダ1の可撓性を利用して板状磁石3の全面を冷蔵庫の外壁のような鋼板から成る磁性体で形成された被着体に吸着させると、ティッシュボックス6の上面の6cからティッシュペーパーを引き出す力によって板状磁石3が被着体から離れようとしても本体2の板状磁石3が固着されている面が初めから平面状を成している場合に比べてより大きな引き出す力が作用するまで板状磁石3が平面状態を維持して被着体に吸着しているのでティッシュボックス6が被着体から脱落することがないのである。
【0028】
このようにしてティッシュボックス用ホルダ1が図6に示すように板状磁石3をティッシュボックス6の底面に露出した状態で取り付けられたら、ティッシュボックス6の底面に取り付けられたティッシュボックス用ホルダ1の板状磁石3を図7に示すように冷蔵庫の外壁のような鋼板から成る強磁性体で形成された被着体に吸着させることにより、ティッシュボックス6の上面のティッシュペーパー取り出し口6cからティッシュペーパーを取り出すことができる状態で任意の場所に任意の角度で設置することができるのである。
【0029】
【発明の効果】
以上に詳述した如く、本発明に係るティッシュボックス用ホルダは、種々の効果を奏し、小型で構造も簡単であり、可動部が存在せず、取り付け作業を行い易く、しかも安定した取り付け強度が得られ、外観も良く、その可撓性を利用してティッシュボックスから取り外して永久的に使用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るティッシュボックス用ホルダの1実施例の斜視図である。
【図2】 図1に示したティッシュボックス用ホルダ中央部の長手方向に平行な断面説明図である。
【図3】 図1に示したティッシュボックス用ホルダ中央部の長手方向に直角な拡大端面説明図である。
【図4】 図1に示したティッシュボックス用ホルダとティッシュボックスとの関係を示す斜視説明図である。
【図5】 図1に示したティッシュボックス用ホルダをティッシュボックスに取り付ける状態を示す断面説明図である。
【図6】 ティッシュボックス用ホルダをティッシュボックスに取り付けた状態を示す斜視説明図である。
【図7】 ティッシュボックス用ホルダを取り付けたティッシュボックスを被着体に吸着させた状態を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
1 本発明に係るティッシュボックス用ホルダ
2 本体
3 板状磁石
4 凹部
5 ガイド部
6 ティッシュボックス
6a 開口部
6b ミシン目
6c ティッシュペーパー取り出し口
Claims (6)
- 表面に凹設されている凹部(4)内に可撓性の板状磁石(3)が固着されている矩形板状であって僅かに可撓性を有するプラスチック製本体(2)の長手方向の両端に、該本体(2)の長手方向における断面形状が端部に向かって裏面側に傾斜するテーパを成しているガイド部(5)が一体形成されていると共に、該本体(2)の板状磁石(3)が固着されている面が長手方向に凹状の湾曲面を成していることを特微とするティッシュボックス用ホルダ(1)。
- 板状磁石(3)が本体(2)の表面より表面側に突出している請求項1に記載のティッシュボックス用ホルダ(1)。
- ガイド部(5)が本体(2)の幅よりも狭く且つ先端が曲線状を成している請求項1又は2に記載のティッシュボックス用ホルダ(1)。
- 本体(2)とガイド部(5)との境界位置における裏面同士を本体(2)の長手方向に結ぶ線上にガイド部(5)の端部の表面が位置している請求項1から4のいずれか1項に記載のティッシュボックス用ホルダ(1)。
- 板状磁石(3)が、その最大エネルギー積(BHmax)が0.4〜2.0MGOeの磁気特性を有し、厚さが0.5〜3.0mmで、極間が2〜7mmの2極〜多極着磁品のフェライト系ボンド磁石である請求項1から5のいずれか1項に記載のティッシュボックス用ホルダ(1)。
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- 2003-08-18 HK HK03105885A patent/HK1053630A1/xx not_active IP Right Cessation
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