JP3022269U - メモクリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 押止片を有するメモクリップにおいて、押止
片により挟まれたメモ用紙等を滑りにくくするととも
に、押止片の内側へメモ用紙等の端部を十分に差し込め
るようにして、メモ用紙等に対する保持性能を高めて、
メモ用紙等の抜け落ちを確実に防止する。 【構成】 窓孔２を穿設した基板１の裏面に柔軟性を有
するプラスチックマグネット板３を取付けて基板１の表
面における窓孔２にプラスチックマグネット板３の一部
を露出させ、基板１の上端縁に一体に連続して、前方、
下方、斜め後方、更に斜め前方へと順に屈曲してその後
方へ突出した部位を基板１の窓孔２から露出したプラス
チックマグネット板３と対面させて挟着部５となした押
止片４を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はメモ用紙等を挟み止めするメモクリップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、実開平６−４２２３４号公報によって、基板の中央部に設けたコ字状の 切込みの内側箇所を略Ｓ字状に屈曲して押止片となすと共に基板の裏面に磁石を 取付けた構成のメモクリップが公知となっている。

【０００３】

【従来技術の問題点】

上記の公知のメモクリップは、メモ用紙等が押止片と磁石とによって挟まれる ことになるが、これら従来のメモクリップに使用されている普通の磁石は表面が 硬く且つ滑らかなのでメモ用紙等が滑りやすいこと、押止片の内側の奥行があま りないのでメモ用紙等の端部を十分に差し込めないこと、等の理由でメモ用紙が 抜け落ちやすいという問題があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、押止片により挟まれたメモ用紙等を滑りにくくするとともに 押止片の内側へメモ用紙等の端部を十分に差し込めるようにして、メモ用紙等の 保持性能を高め、よってメモ用紙等の抜け落ちを確実に防止できる斬新なメモク リップの提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のメモクリップは、窓孔２を穿設した基板 １の裏面に柔軟性を有するプラスチックマグネット板３を取付けて基板１の表面 における窓孔２にプラスチックマグネット板３の一部を露出させ、基板１の上端 縁に一体に連続して、前方、下方、斜め後方、更に斜め前方へと順に屈曲してそ の後方へ突出した部位を基板１の窓孔２から露出したプラスチックマグネット板 ３と対面させて挟着部５となした押止片４を設けてなるものである。

【０００６】

【作用】

本考案のメモクリップは、メモ用紙８等が押止片４と基板１の窓孔２において 露出するプラスチックマグネット板３とによって挟まれることになるが、プラス チックマグネット板３の表面は滑り止め効果があり、又、プラスチックマグネッ ト板３は柔軟性を有して押止片４から力を受けたときに表面が僅かに凹むので、 そのプラスチックマグネット板３と接触するメモ用紙８等はきわめて滑りにくい 状態となる。また、押止片４の内側の奥行は基板１の上端縁まで十分にあるので メモ用紙８等の端部を押止片４の内側へ深く差し込むことができる。したがって 押止片４によって保持されたメモ用紙８等は抜け落ちにくくなる。

【０００７】

【実施例】

図は本考案の実施例を示したものである。まず、図中、符号１が金属製の基板 であり、その基板１の略中央部には窓孔２を穿設している。符号４は押止片であ り、この押止片４は基板１と一体に連続している。すなわち、押止片４は基板１ の上端縁から前方、下方、斜め後方、更に斜め前方へと順に屈曲して、その後方 へ突出した部位を窓孔２の位置に配して挟着部５となしている。基板１の裏面に は接着剤６を介して柔軟性を有するプラスチックマグネット板３を貼り合せてい る。このプラスチックマグネット板３は基板１の表面において窓孔２から露出し て押止片４の挟着部５と対面している。なお、基板１の両側の端縁部には直角に 屈曲してプラスチックマグネット板３の側面に当接する側板７を設けている。

【０００８】 図３は使用状態を示したものである。基板１の裏面のプラスチックマグネット 板３を金属製の壁９などに吸着させて固定し、基板１と押止片４との間にメモ用 紙８等の上端部を差し込んで吊り下げ状態にして保持している。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は上記の通りであり、プラスチックマグネット板３によりメモ用紙８等 を滑りにくくし、かつ押止片４の内側にメモ用紙８等を深く差し込めるようにし て、メモ用紙８等の保持性能をアップすることにより、メモ用紙８等の抜け落ち を確実に防止できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】使用状態を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 基板 ２ 窓孔 ３ プラスチックマグネット板 ４ 押止片 ５ 挟着部 ６ 接着剤 ７ 側板 ８ メモ用紙 ９ 壁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 窓孔２を穿設した基板１の裏面に柔軟性
   を有するプラスチックマグネット板３を取付けて基板１
   の表面における窓孔２にプラスチックマグネット板３の
   一部を露出させ、基板１の上端縁に一体に連続して、前
   方、下方、斜め後方、更に斜め前方へと順に屈曲してそ
   の後方へ突出した部位を基板１の窓孔２から露出したプ
   ラスチックマグネット板３と対面させて挟着部５となし
   た押止片４を設けてなるメモクリップ。