JP5878608B1 - 磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメント及び磁石吸着式ティッシュケース - Google Patents

磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメント及び磁石吸着式ティッシュケース Download PDF

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Abstract

【課題】磁石吸着式のティッシュケースを非磁性体の固定面に固定力の弱い両面テープを用いても長時間固定することができるアタッチメントを提供することを課題とする。【解決手段】磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントを、板体又はシート体からなる支持体と、前記支持体の一面の外周縁から所定距離離れた範囲に設けられる磁石又は磁性体からなる被吸着体とから構成し、前記支持体の他面側に外周縁に達するように両面テープを貼って、これを非磁性体の固定面に貼り付けた後、被吸着体に磁石固定式のティッシュケースの磁石を吸着させて固定するようにする。【選択図】 図6

Description

本発明は、ティッシュボッククスや袋入りティッシュを収納する磁石吸着式のティッシュケースを非磁性体面に固定する際に用いるアタッチメント及び当該アタッチメントに適合した磁石吸着式のティッシュケースに関する。
ティッシュボックスや袋入りティッシュは市販の状態のままであると見た目が悪いので、ティッシュケースに入れることが多い。このようなティッシュケースの中には下記特許文献に示す発明のように壁面に固定できるものがあり利便性が高い。特許文献1、2に記載の発明は磁石をケース底面に設けることで、磁性体面に固定するものである。特許文献3に記載の発明はケース底面を粘着材により固定するのである。
実開平7−6180号公報 特開2005−287592号公報 特開平11−49257号公報
このような固定方法のうち、磁石によるものは着脱が容易で便利であるが、磁性体でない壁面には固定できないという問題がある。このような磁石を利用して固定するティッシュケースであっても特許文献3に記載の発明のように粘着材を用いれば壁面に固定することは可能であると考えられる。しかしながら、粘着材によってティッシュケースを壁面等に固定する場合、壁面に固定した後で剥がす際に多くの場合壁面を傷めてしまう。このような問題に対応するものとして、近年、ミクロン単位の微小な吸盤を多数配置したいわゆる吸盤テープといわれる両面テープが普及している。このような吸盤テープを用いると剥がす際に壁面を傷めることがなく理想的である。
このような考えに基づいて、本願発明者は吸盤テープによって磁石吸着式ティッシュケースを固定する実験を繰り替えしたが、直接ティッシュケースを吸盤テープで固定する方法だと吸着力が弱いため長期間ティッシュケースを固定することはできなかった。その後、鋭意研究した結果、アタッチメントを介して固定する方法により、吸盤テープを用いてもティッシュケースを壁面に長期間固定できる方法を見出した。
本発明は、このような知見に基づき、磁石吸着式のティッシュケースを非磁性体の固定面に固定力の弱い両面テープを用いても長時間固定することができるアタッチメントを提供すること、及び、当該アタッチメントに好適な磁石吸着式のティッシュケースを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、板体又はシート体からなる支持体と、前記支持体の一面の外周縁から所定距離離れた範囲に設けられる磁石又は磁性体からなる被吸着体とからなる磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントに適合する磁石吸着式ティッシュケースであって、底面が解放された直方体箱状で、上面にティッシュペーパーを取り出す開口が形成された本体部と、前記本体部の底面近傍において、前記本体部の対向する内面同士の間に前記本体部の底面に略平行に固定される弾性体の板体からなる桟と、前記桟の中心に設けられる底面が前記桟の板面に平行であり前記本体部の底面よりも高い位置かつ前記桟の下面と同じかこれより低い位置に存する、底面が前記磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントの前記被吸着体に吸着する磁石からなる固定部とを有するものである。
請求項2に記載の発明は、前記磁石吸着式ティッシュケースにおいて、前記固定部を構成する磁石の底面は前記本体部の最下面より2mm乃至5mm高く形成されるものである。
請求項3に記載の発明は、固定面に固定された前記磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントの前記被吸着体に前記固定部を吸着させたときに、前記桟が撓まないように前記桟の位置が設定されるものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の磁石吸着式ティッシュケースであって、前記磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントは、前記支持体が当該磁石吸着式ティッシュケースの底面内に収まる幅を有する長方形状に形成され、固定面に固定された前記磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントが底面内に収まるようにして、当該磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントの前記被吸着体に前記固定部を吸着させたときに、前記本体部の底面が前記固定面に接触するように前記桟の位置が設定されるものである。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の磁石吸着式ティッシュケースであって、前記磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントは前記支持体の前記一面に前記被吸着体を挟んで対称に薄板状のクッション材が固定されるものであり、前記磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントの前記被吸着体に前記固定部を吸着させたときに、前記磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントの前記クッション材に圧力を加えつつ当接するが前記本体部内面に設けられるものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から4に記載の磁石吸着式ティッシュケースにおいて、前記桟は一端がヒンジによって下方に回転可能に固定されるとともに、前記桟の他端側に位置する前記本体部内面に前記桟を下方から支持する庇が設けられるものである。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の磁石吸着式ティッシュケースにおいて、 前記桟の他端は下方に曲がる鉤が形成されるとともに前記庇の前記桟の他端を支持する位置に当該鉤が嵌る穴が形成されるものである。
請求項1に記載の発明は、磁性体面に固定する際に、磁石からなる固定部底面が磁性体面から離れているので、磁性体面に近づけると固定部を固定する弾性体からなる桟が撓むことによって固定部底面が磁性体面に吸着する。これにより、本体部の底面は桟の弾性力によって磁性体面に押し付けられるので、安定した状態で固定することが可能となる。そして、固定部底面が本体部底面より高い位置にあるので、特に、請求項3に記載の磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントのように底面内部に納まる大きさの磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントに吸着固定すると、磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントを本体部底面内部により多く隠すことができる。
請求項2に記載の発明は、この範囲に隙間を設定すれば、磁性体の固定面に固定する際に、桟は撓み過ぎず、また、撓みによる反発力も、前記本体底部が固定面を圧迫して安定させるので十分であり、好適である。
請求項3に記載の発明は、磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントに吸着させたときに桟が撓まないので、桟が撓むことによる磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントを固定面から引き剥がす力が生じず、磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントをより弱い固定力の両面テープで固定することを許容することができる。
請求項4に記載の発明は、磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントに吸着させたとき、本体部の底面がちょうど固定面に接触するようにすると、見た目がよい。
請求項5に記載の発明は、磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントに固定部を吸着させたときに、によって磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントに設けられたクッション材を押さえつけるような状態となることで、本体部ががたつくことを抑制することができる。
請求項6に記載の発明は、桟をヒンジで回転可能に固定することで、ティッシュボックスや袋入りティッシュを底面から本体内部に入れることができる。また、請求項7に記載の発明のように、桟の先端に鉤を設けて庇の穴に係合させるようにすれば、桟を庇からはずれにくくすることができる。
実施形態に係るティッシュケースの底面側から見た斜視図である。 実施形態に係るティッシュケースの桟が開いた状態を底面側から見た斜視図である。 実施形態に係るティッシュケースの桟位置における縦断面図である。 実施形態に係るアタッチメントの平面図である。 実施形態に係るアタッチメントの縦断面図である。 実施形態に係るアタッチメントにティッシュケースを固定した状態を示す縦断面図である。 第一の変形例に係るティッシュケースの底面側から見た斜視図である。 第一の変形例に係るティッシュケースの桟位置における縦断面図である。 第二の変形例に係るティッシュケースの底面側から見た斜視図である。 第二の変形例に係るティッシュケースの側面蓋が開いた状態を示す部分斜視図である。 第三の変形例に係るティッシュケースの上面側から見た斜視図である。 第三の変形例に係るティッシュケースの上面蓋が開いた状態を示す上面蓋近傍の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に本実施形態に係るティッシュケースXの底面側から見た斜視図を示す。ティッシュケースXは本体部10、桟20、庇30、固定部40から形成される。本体部10は底面側が開放した直方体の箱体であり、想定される袋入りティッシュが内部に適度に納まる大きさを有する。本体部10の上面にはティッシュ取り出し口11が設けられる。本体部10はここではポリプロピレン等の折り曲げに強いプラスチックにより形成される。
本体部10の底面開口部の長手方向の中央部にティッシュが入れ替えできるように開閉する桟20が設けられる。図2に桟20が開いた状態のティッシュケースXの斜視図を示し、図3に桟20部分を通る、ティッシュケースXの縦断面図を示す。桟20は厚さ0.5mmの弾性率の大きいマルテンサイト系のステンレス板又は鋼鈑により形成され、本体部10の内面から内部に張り出すように、本体部10に一体成型されたプラスチックからなる庇状の板の上面側に貼り合わせて固定される。当該庇状の板の根元は張り出し方向に直交する方向に線状に薄く形成されることで、樹脂ヒンジ21を形成する。また、桟20の当該樹脂ヒンジ21に固定されていない側の端部は下方に折り曲げられ鉤部22を形成する。
庇30は本体部10内面の底面近傍に内側に張り出すように本体部10に一体形成される細長い板状体であり、前記樹脂ヒンジ21が形成されている一面の両端及び残り三面に設けられる。庇30は前記樹脂ヒンジ21を形成する庇状の板と同じ厚さで、同じ高さ位置に形成される。庇30の桟20の鉤部22が当接する位置には、長方形の穴31が形成され、当該穴31に桟20の鉤部22は嵌って係合する。なお、鉤部22が入った状態において穴31は樹脂ヒンジ21側に少し隙間が空くように形成され、これにより桟20の鉤部21が設けられた端部は庇30に下面を支持された状態で桟20の長手方向に摺動可能となっている。なお、桟20は薄く弾性力があるので容易に撓めることができ、桟20を樹脂ヒンジ21を回動させて鉤部22を上方に移動させることで穴31から抜き出し、この状態で桟20を撓めてから樹脂ヒンジ21を逆方向に回動させると図2に示すように桟20を開くことができる。また、逆の手順により桟20を図2の状態から図1に示すように桟20を閉じた状態とすることができる。
固定部40は、桟20の下面中心部に設けられる偏平円柱状のネオジム磁石により形成される。ここで用いられるネオジム磁石は3000ガウス、吸着力1.8kgのものが用いられる。また、磁石底面には、摩擦抵抗の大きい磁石保護シールが貼り付けられ、磁石及び被着面の保護と吸着時の滑り落ち防止が図られる。なお、桟20は磁性体により形成されることで、桟がヨークの役目を果たし吸着力が大幅に増大するため、磁石保護シールが貼られても磁力の低下は問題にならない。また、固定部40の磁石保護シールを含めた底面の位置は、図3に示すように本体部10底面よりもやや高くなるように設定されるものであり、ここでは本体部10の底面に対して約2.0mm上方に位置している。なお、この距離は桟の素材や固定部の磁力に応じて適宜変更でき、5mm程度の距離に設定することも可能である。
次に、実施形態に係るアタッチメントAについて説明する。アタッチメントAは上述したティッシュケースXを磁性体でない壁面や天井面に固定するために使用するものである。図4にアタッチメントAの平面図を示し、図5にアタッチメントAの縦断面図を示す。
アタッチメントAは、支持体80と被吸着体90とから構成される。支持体80は、プラスチック製の長方形状の板体であり、上面外周が低くなる段差を有するように形成されるとともに、上面中央に丸い凹部が形成される。外周の段差には、約3mm厚の発泡ポリエチレン等により形成されるクッション材81が貼り付けられる。なお、クッション材81の一縁の両端は支持体80から突出する耳部81aが形成される。支持体80の大きさは一辺が図4の想像線で示されるティッシュケースXの底面内部にちょうど納まる長さであり、他辺はティッシュケースXの長手方向の長さに対して十分に短い長さに設定される。
被吸着体90は支持体80の中央の凹部に嵌る扁平な円柱状のネオジム磁石であり、上面が固定部40を構成する磁石底面と互いに引き合う極性を有するように配置される。ここでは被吸着体90を構成する磁石は1200ガウス・吸着力0.6kgのものが用いられる。また、被吸着体90の重心は支持体80の重心とほぼ重なるように凹部の位置が設定されている。
なお、支持体80の凹部部分の厚さと被吸着体90の厚さを足した厚さは、ティッシュケースXの固定部40底面の本体部10底面に対する隙間と同じに設定される。この結果として支持体80は、最も厚い部分が2mm〜3mm程度となるものが選択される。
次に、以上のような構成を有するティッシュケースX及びアタッチメントAの使用方法について説明する。使用に際しては、最初にティッシュケースXに袋入りティッシュを収納する必要がある。このために、まず桟20を図2に示すような状態に開いて、袋入りティッシュを本体部10内に開口部が上になるようにして挿入する。なお、庇30により本体部10底面の開口が袋入りティッシュの幅より若干狭くなっても、10〜20mm程度なら前記袋入りティッシュの袋には柔らかく変形できるので容易に挿入することができる。その後、桟20を図1のような状態に閉じてれば、袋入りティッシュのティッシュケースXへの収納は完了する。
日常の使用において、平らな面に置く場合は本体部10の底面を下にして載置面に置いて使用することができる。そして、ティッシュケースXは固定部40を有するので磁性体を有する壁面や天井面に固定して使用することができる。磁性体面に固定する場合には、アタッチメントAを用いる必要はなく、ティッシュケースXのみで固定することが可能である。磁性体面にティッシュケースXを固定するには、冷蔵庫等の磁性体面に本体部10の底面を接触させる。固定部40を構成する磁石の底面は本体部10底面から2mm上方に位置するが、固定部40を構成する磁石は強力であり、また、固定されている桟20は薄い弾性体の板から構成されるとともに、鉤部22側の端部は桟20の長手方向に摺動可能であるので、磁力に引かれて桟20は撓み固定部40底面は磁性体面に接触して吸着する。本実施形態に係るティッシュケースXでは、桟20の撓みにより約500gの反発力が生じ、これが本体部10底面を磁性体面へ押しつける圧着力となるので、本体部10の滑りやガタツキのない安定した取り付け状態を実現することができる。なお、桟20の反発力は固定部40を構成する磁石の吸着力を減殺させるが、ここで用いているネオジム磁石の吸着力は約1.8Kgあるから、桟20の反発力の500gを差し引いても吸着力は1kg以上はあり、本体部10が磁性対面から剥落する心配はない。
金属を含まない壁面など非磁性体の固定面に固定する場合には、アタッチメントAを用いる。まず、アタッチメントAの下面を両面テープで非磁性体の壁面や天井面に貼り付ける。なお、平らな垂直面に対しては一面が吸盤テープを構成する両面テープを用いるのが好適であり、プラスチック繊維の不織布で形成された自動車天井面などの吸着しにくい固定面には比較的強力な粘着材を用いた両面テープを用いる。この状態でティッシュケースXを、図6に示すようにアタッチメントAの支持体80がティッシュケースX底面内に収まり、さらに、アタッチメントAの被吸着体90とティッシュケースXの固定部40が互いに吸着するように固定する。以上でティッシュケースXの非磁性体面への固定は完了する。なお、非磁性体面に貼り付けられたアタッチメントAの被吸着体90にティッシュケースXの固定部40を吸着する際に、ティッシュケースXの本体部10に隠れて吸着部分は目視することができないが、強力な磁石で吸着しあうので被吸着体90と固定部40の位置が多少ずれても磁力により引き合って自動的に適切な位置に固定することができる。
このように固定したときに、アタッチメントAの支持体80の中央に被吸着体90が設けられているので、支持体80は中央のみに引き剥がそうとする荷重がかかることとなる。これによって、支持体80を外周縁から剥がすような力が生じないので、支持体80は弱い力で固定面に固定されていても、容易に剥がれることはない。実際に、アタッチメントAを平らな壁面に吸盤テープを用いて貼り付け、これに袋入りティッシュを入れたティッシュケースXを吸着させたところ、1年以上アタッチメントAは脱落しないことが確認できた。
なお、アタッチメントAを非磁性体面から剥がすときは、クッション材81の耳部81aを持って非磁性体面から離れるように引っ張ると、支持体80の耳部81a側の端部に力が集中して端部から撓むので剥がしやすく、一端が剥がれると分離面と吸着面との境界縁に応力が集中するので簡易に支持体80を剥がすことができる。
また、アタッチメントAのクッション材81がティッシュケースXの庇30及び樹脂ヒンジ21を形成する庇状の板に当接することで、ティッシュケースXのガタツキが抑制されると共に、ティッシュケースXの固定面に垂直な軸周りの回転が抑えられる。なお、クッション材81が庇30等を押し上げる力は十分に小さいので、ティッシュケースXを固定面から剥落させる要因とはならない。さらに、支持体80の凹部部分の厚さと被吸着体90の厚さを足した厚さは、ティッシュケースXの固定部40底面の本体部10底面に対する隙間と同じに設定されるので、桟20は撓むことがなく、桟20の反発力によってアタッチメントAの両面テープが剥がれることがない。
なお、自動車の若干曲面を形成している天井面にティッシュケースXを固定する場合、アタッチメントAは支持体がやや厚いものを使用する。これによって、ティッシュケースXの底面は天井面から若干浮くこととなるが、この場合もクッション材81がティッシュケースXの庇に当接するのでティッシュケースXはがたつくことはない。さらに、この場合でも桟20は撓まないので桟20の反発力によってアタッチメントAが剥がれることもない。実際にポリプロピレンに適応した両面テープを用いてポリプロピレンの不織布で形成された自動車の天井面にアタッチメントAを貼り付け、これに袋入りティッシュを入れたティッシュケースXを吸着させたところ、やはり1年以上アタッチメントAは脱落しないことが確認できた。
なお、上記実施形態では、桟20は端部の鉤部22を庇30に設けた穴31に係合することで固定するようにしているが、係合方法は種々のものを採用することができる。例えば図7に示すティッシュケースYのように、鉤部22を設けることをやめ、樹脂ヒンジ21が設けられていない端部が接触する位置の庇30部分を上方に移動させるとともに、当該位置にネオジム磁石からなる係合磁石32を固定するような方法が例示される。なお、図8に示すように係合磁石32に桟20の端部を係合させた状態で桟20は本体部10の底面とほぼ平行になるよう設定される。このような構成により、より簡単に桟20の開閉が可能となる。また、アタッチメントAを用いる場合、上記実施形態ではティッシュケースXをアタッチメントAから外す場合、アタッチメントAの被吸着体90と固定部40を構成する磁石をほぼ垂直に引き離す必要があり、両面テープを強く引っ張る要因となるが、ティッシュケースYにおいて、係合磁石32を構成する磁石の磁力を固定部40を構成する磁石の磁力よりも弱くすることで、まず、係合磁石32と桟20との係合を外し、その後アタッチメントAの被吸着体90と固定部40とを桟20とともに端から分離させることができるので、両面テープにかかる力を低減させることができる。
また、上記実施形態では袋入りティッシュの挿入は底面の桟20を開くことにより行っているが、本体部10の他の面を開くようにしてもよい。例えば、図9に示すティッシュケースZは、小さい方の一側面を構成する板状部分からなる側面蓋12を図10に示すように一縁をヒンジで固定して開閉可能に形成したものである。なお、この場合桟20は開く必要がないが、撓むことが可能となるために桟20の端部は桟20の長手方向に移動可能である必要がある。このためティッシュケースZでは、桟20の両端に位置する本体部10内面に桟の両端が嵌るスリット状の開口が形成されたブロック体13設け、桟20の両端をこのブロック体13のスリットに差し込んで固定している。これにより、桟20は本体部10内面に固定されるとともに両端は長手方向に自由に移動することが可能となる。本体部10の側面蓋12を開くようにすれば、袋入りティッシュの入れ替えは簡易になり、アタッチメントAを用いて固定する場合においても、アタッチメントAから取り外すことなく袋入りティッシュを入れ替えることでき、入れ替える度にアタッチメントAを固定する両面テープに余計な力をかける必要もなくなる。また、側面蓋12を常に上に位置するように壁面に固定するのであれば、開いた後自然に閉じるので係止構造を省略して構成を簡易にできる。それから、開閉する部分は図11に示すティッシュケースVのように上面を開閉できるようにしてもよい。ティッシュケースVは上面を構成する上面蓋14の一縁を樹脂ヒンジ14aとして本体部10に対して開閉可能とし、他縁を磁石により固定するようにしたものである。ティッシュケースVは上面14を開く際に引っ張り力を加えないように、図12に示すようにレバー14aを回すと上面14を押し上げるような構造が採用されている。さらに、本体部の側面や上面を開閉することに変えて、着脱できるような構成とすることもできる。
さらに、上記実施形態では、アタッチメントAの被吸着体90として磁石を用いているが、磁石に代えて鉄板などの磁性体としてもよく、また、形状も四角形の板状にする等、適宜変更することが可能である。
また、アタッチメントAの支持体80は下面に両面テープを貼ることで固定面に固定できるようにしているが、予め支持体80の下面に微細な吸盤を形成したり、粘着材を塗布したりしてもよい。この場合、販売時等においては下面側には剥離シートを貼って保護しておくことが望ましい。
それから、上記実施形態ではティッシュケースは袋入りティッシュを収納するものを例示しているが、ボックスティッシュを収納するようにすることもできる。
X、Y、Z、V ティッシュケース
A アタッチメント
10 本体部
12 側面蓋
14 上面蓋
20 桟
21 樹脂ヒンジ
22 鉤部
30 庇
31 穴
40 固定部
80 支持体
81 クッション材
90 被着体

Claims (7)

  1. 板体又はシート体からなる支持体と、前記支持体の一面の外周縁から所定距離離れた範囲に設けられる磁石又は磁性体からなる被吸着体とからなる磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントに適合する磁石吸着式ティッシュケースであって、
    底面が解放された直方体箱状で、上面にティッシュペーパーを取り出す開口が形成された本体部と、
    前記本体部の底面近傍において、前記本体部の対向する内面同士の間に前記本体部の底面に略平行に固定される弾性体の板体からなる桟と、
    前記桟の中心に設けられる磁石からなる固定部であって、底面が前記桟の板面に平行であり前記本体部の底面よりも高い位置かつ前記桟の下面と同じかこれより低い位置に存し、前記磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントの前記被吸着体に吸着する固定部と
    を有する磁石吸着式ティッシュケース。
  2. 前記固定部を構成する磁石の底面は前記本体部の最下面より2mm乃至5mm高く形成される請求項1に記載の磁石吸着式ティッシュケース。
  3. 固定面に固定された前記磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントの前記被吸着体に前記固定部を吸着させたときに、前記桟が撓まないように前記桟の位置が設定される請求項1又は2に記載の磁石吸着式ティッシュケース。
  4. 前記磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントは、前記支持体が当該磁石吸着式ティッシュケースの底面内に収まる幅を有する長方形状に形成され、
    固定面に固定された前記磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントが前記本体部の底面内に収まるようにして、当該磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントの前記被吸着体に前記固定部を吸着させたときに、前記本体部の底面が前記固定面に接触するように前記桟の位置が設定される請求項3に記載の磁石吸着式ティッシュケース。
  5. 前記磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントは前記支持体の前記一面に前記被吸着体を挟んで対称に薄板状のクッション材が固定されるものであって、
    前記磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントの前記被吸着体に前記固定部を吸着させたときに、前記磁石吸着式ティッシュケース固定アタッチメントの前記クッション材に圧力を加えつつ当接する庇が前記本体部内面に設けられる
    請求項3又は4項に記載の磁石吸着式ティッシュケース。
  6. 前記桟は一端がヒンジによって下方に回転可能に固定されるとともに、前記桟の他端側に位置する前記本体部内面に前記桟を下方から支持する庇が設けられる請求項1から4のいずれか1項に記載の磁石吸着式ティッシュケース。
  7. 前記桟の他端は下方に曲がる鉤が形成されるとともに前記庇の前記桟の他端を支持する位置に当該鉤が嵌る穴が形成される請求項6に記載の磁石吸着式ティッシュケース。
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