JP4508534B2 - 窒化物半導体のための電極構造及びその作製方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体レーザダイオードをはじめとするIII族窒化物半導体デバイスにおけるn型オーミック電極に関する。
【0002】
【従来の技術】
InxGayAlzN(ただしx+y+z=1、0≦x,y,z≦1)で表わされるIII族窒化物系化合物半導体は、大きなエネルギーバンドギャップや高い熱安定性を有し、発光素子や高温デバイスを初めとして様々な応用展開が可能な材料系として期待されている。中でも発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)としては、青〜緑の波長域で数cd級のデバイスが実用に供されている。また、次世代高密度光ディスク用光源として、同材料系を用いたレーザダイオード(Laser Diode;LD)の実用化も目前のものとなってきている。
【0003】
このようなIII族窒化物半導体デバイスにおけるn型オーミック電極としては、Al電極や、Al/Ti電極の開発が進められてきた。Al電極には十分なオーミック特性が得にくいことや電極形成後の熱処理工程により電極が変質することなどの問題点があったが、n型GaNとのコンタクトにTiを用いてAl/Ti電極とすることにより、これらの問題点はある程度解決された(特開平7−45867号公報)。
【0004】
実際に電極をデバイスに実装する際には、電極に給電線を接合したり、電極面をCuブロックなどの基体にマウントするなどの工程が必要となるが、このために、電極構造の最表面にAu層を配置することが好ましい。このような電極構造として、前記Al/Ti電極の上方にAuと、Auの拡散を抑止するためにバリア層となる金属を配したAu/Pt/Al/Ti電極(特開平10−200161号公報)や、その欠点を改善したAu/Mo/Al/Ti電極(特開2002−134822号公報)を用いてきた。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−45867号公報
【特許文献2】
特開平10−200161号公報
【特許文献3】
特開2002−134822号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記Au/Pt/Al/Ti電極では、Ptがガスを吸着しやすいという材料的な性質を有しているために、Al層との密着性が他の界面に比べて悪く、特に、高密度の電流を注入したときに電極剥れが発生しやすいという問題点があった。このような電極を例えばLD素子に実装すると、発振閾値の劣化や動作電圧の経時的劣化につながり好ましくない。
【0007】
また、このAu/Pt/Al/Ti電極の欠点を克服するために本出願人が特開2002−134822号公報にて提案したAu/Mo/Al/Ti電極では、逆に、Au層とMo層の界面の密着強度が他の界面に比べて悪く、Au層表面に給電線をボンディングしたり、Au層表面をCuブロックなどの基体にマウントしたりするときに、Au層が剥れてしまうことが判明した。これは、Mo層のAuに対するバリア効果が高いために、マウント時にはんだ材(ロー材)と合金化することにより接着させるために設けられているAu層が、選択的にはんだ材とのみ合金化することが進んで、Au/Mo間の密着性が不充分になるためと考えられる。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、n型不純物を含むIII族窒化物半導体のための低抵抗の電極構造であって、各界面の密着強度が高く、電極剥がれを生じることのないものを提供することを目的とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明におけるn型不純物を含むIII族窒化物半導体のための電極構造の作製方法は、前記III族窒化物半導体の上に、Hf及びTiのうちいずれかからなる層と、Al層とを順次積層する第1工程と、前記第1工程後に300℃以上かつ900℃以下の熱処理を行うことにより、第1の層を形成する第2工程と、第1の層の上に、Moからなる第2の層を形成する第3工程と、第2の層の上に、Ptからなる第3の層を形成する第4工程と、第3の層の上に、Auからなって、AuSn系合金、AuGe系合金、AuSi系合金、SnAg系合金、SnAgCu系合金、In、InAl系合金、InAlGe系合金、InAg系合金、AlSi系合金のうちのいずれかから成るはんだ材を介して基体にマウントされる第4の層を形成する第5工程と、を含む構成とする。また、上記目的を達成するため、本発明のIII族窒化物半導体のための電極構造は、上記の電極構造の作製方法によって作製された構成とする。
【0010】
第1の層の上に位置する第2の層は、さらにその上に位置する第4の層の金属が、窒化物半導体方向に拡散してきた場合の第1バリア層としての機能を有している。Moは高融点金属であり、その線熱膨張係数が、III族窒化物の代表的なGaN半導体のC面に平行方向のそれにほぼ近く、バリア層として好適な金属材料である。本出願人はこの機能を持たせ得る金属材料としてCr、W、ZrおよびTaがあることを確認しており、Moの他にこれらの金属も第2の層として用いることができる。第2の層をなすこれらの金属は、単体でなければならないということはなく、Mo、Cr、W、Zr、Taのうち少なくとも1種類以上の金属が含まれていれば、上記Mo層と同等の役割を果たすことができる。
【0011】
また、第2の層の上に位置する第3の層は、第4の層の金属が拡散してきた場合の第2バリア層としての機能を有するとともに、第2の層と第4の層との間の密着性を高める効果を有する。前述したように、Ptは本質的にガス吸着を起こしやすい材料であり、Alなどの上面に直接形成すると電極剥がれを引き起こしやすい。しかし、PtのMoに対する密着性は、Alに対するそれよりも高い。これはMoがAlよりもガス吸着を起こしにくく、またPtの融点などのパラメータもAlよりもMoに近いため、成膜直後から電極界面に生じる応力が小さくなるためであると考えられる。
【0012】
また、PtはAuとの間に化合物を形成し、Au/(Pt−Au化合物)/Pt積層構造を容易に形成する。このPt−Au化合物は熱的に非常に安定しており、いったんこの化合物が形成されると、AuとPtがPt−Au化合物層を越えて反応することは困難である。つまり、マウント時に密着性の劣るMo/Au界面が形成されるのが抑制される。本発明者はPtの他に同様の役割を有する金属材料としてCrおよびZrがあることを確認しており、これらも第3の層として用いることができる。第3の層をなすこれらの金属は単体でなければならないということはなく、Pt、Cr、Zrのうち少なくとも1種類の金属が含まれていれば、上記Pt層と同等の役割を果たすことができる。
【0013】
第3の層の上に位置する第4の層は、電極構造をデバイスに実装する際に給電線を接合したり、電極面をCuブロックなどの基体にマウントするために利用されるボンディング層である。マウント等の際には、はんだ材や給電線(Au系やAl系のワイヤ)と容易に合金化することにより、強固な接着を可能にする。このような役割を果たす金属材料として、Auの他Alを用いてもよいし、AuとAlの化合物を用いてもよい。また、この層にNiあるいはPdが含まれていると、給電線やCuブロックなどとの密着強度がさらに強まり、製造工程上好ましい。
【0014】
III族窒化物半導体上に位置する第1の層をなすHfは、電極金属−半導体層間の界面反応を促進する働きを有しており、電極構造が低抵抗オーミック性を有するために必要であるとともに、その上方に形成される電極金属と半導体層間の密着強度を向上させる効果がある。本発明者はHfの他に同様の役割を有する金属材料として、Ti、Sc、Y、LaおよびZrがあることを確認しており、これらも第1の層として用いることができる。第1の層をなすこれらの金属は単体でなければならないということはなく、Hf、Ti、Sc、Y、La、Zrのうち少なくとも1種類の金属が含まれていれば、上記Hf層と同等の役割を果たすことができる。
【0015】
第1の層に含まれるAlは、電極構造に低抵抗オーミック性をもたせるのに有用である。
【0016】
上記の電極構造の作製方法の第2工程の熱処理は、前記Moを含む積層構造がIII族窒化物半導体との間で低抵抗オーミック特性を示すための焼鈍工程として行うものである。熱処理は真空中、あるいはNやArなど不活性ガス雰囲気中で行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電極構造およびその作製方法をLD素子に適用した2つの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、これらの実施形態は好ましい例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0018】
<第1の実施形態>
最初に、図1に示すように、C面の結晶面を有するサファイア基板100上に、GaNバッファ層101、n型GaNコンタクト層102、n型AlGaNクラッド層103、n型GaN光ガイド層104、InGaN多重量子井戸活性層105、p型GaN光ガイド層106、p型AlGaN層107、p型GaNコンタクト層108を、有機金属気相成長(MOCVD)法により順次エピタキシャル成長させ、III族窒化物半導体積層構造を作製する。
【0019】
続いて、図2に示すように、このGaN系半導体積層構造上に、ドライエッチングマスク109を作製した後、ドライエッチングマスク109で被覆されていない部分を、リアクティブイオンエッチング(RIE)法によりn型GaNコンタクト層102まで掘り下げ、メサ構造を形成する。そして、ドライエッチングマスク109を完全に除去し、メサ上部に絶縁膜110によるストライプパターンを形成する。
【0020】
次に、図3に示すように、メサ上部に、Au/Mo/Pdからなるp型電極111を形成し、さらに、メサ底部にあたるn型GaNコンタクト層102上に、Au/Pt/Mo/Al/Tiからなるn型電極112を形成する。n型電極112の断面を図4に模式的に示す。ここで、Ti(112a)とAl(112b)が本発明における第1の層、Mo(112c)が第2の層、Pt(112d)が第3の層、Au(112e)が第4の層である。
【0021】
このn型電極112の形成においては、Al/Ti積層構造を成膜した後、素子構造全体をN2雰囲気下において、約450℃で3分間熱処理し、その後、Au/Pt/Mo積層構造をAl層の上に形成する工程をとる。
【0022】
なお、各電極金属の積層膜厚は、p型電極111では、Auが200nm、Moが15nm、Pdが15nm、n型電極では、Auが200nm、Ptが15nm、Moが30nm、Alが150nm、Tiが30nmである。
【0023】
このようにして作製した本実施形態のLD素子のn型電極に、給電線としてAuワイヤをボンディングしたところ、従来のようにn型電極としてAu/Mo/Al/Ti電極を使用した場合と比べて、ボンディング時にAu層が剥がれてしまう不良の発生頻度を大きく減じることができた。また、LD素子に電流を注入して一定出力駆動試験を行ったところ、n型電極劣化により動作電圧が増加して不良となるケースが減少することを確認できた。
【0024】
<第2の実施形態>
最初に、図5に示すように、[0001]面の面方位を有するn型GaN基板200上に、n型GaNバッファ層201、n型AlGaNクラッド層202、n型GaN光ガイド層203、InGaN多重量子井戸活性層204、p型Ga
N光ガイド層205、p型AlGaN層206、p型GaNコンタクト層207を、MOCVD法により順次エピタキシャル成長させ、III族窒化物半導体積層構造を作製する。
【0025】
続いて、図6に示すように、p型GaNコンタクト層207の上面に絶縁膜208によるストライプパターンを形成する。次に、p型GaNコンタクト層207上にAu/Mo/Pdからなるp型電極209を形成し、さらに、n型GaN基板200の裏面に、Au/Pt/Mo/Al/Hfからなるn型電極210を形成する。n型電極210の断面を図7に模式的に示す。ここで、Hf(210a)とAl(210b)が本発明における第1の層、Mo(210c)が第2の層、Pt(210d)が第3の層、Au(210e)が第4の層である。
【0026】
このn型電極210の形成においては、Al/Hf積層構造を成膜した後、素子構造全体を5×10-4Paの真空雰囲気下において500℃で10分間熱処理し、その後Au/Pt/Mo積層構造をAl層の上に形成する工程をとる。
【0027】
なお、各電極金属の積層膜厚は、p型電極209では、Auが200nm、Moが15nm、Pdが15nm、n型電極210では、Auが200nm、Ptが15nm、Moが30nm、Alが150nm、Hfが10nmである。
【0028】
本実施形態では、窒化物半導体層をエピタキシャル成長させる基板として、n型GaN基板を使用している。このため、第1の実施形態とは異なり、p型電極とn型電極を素子構造の上下に対向して形成することができる。
【0029】
また、本実施形態のLD素子を、n型電極210を下に向けて(マウント面側として)、給電と放熱の用途を兼ねたCuブロックに加熱マウントした。Cuブロック表面には、密着性を高めるためのはんだ材としてAuSn合金膜を成膜しておいた。
【0030】
第1の実施形態のようなワイヤボンディングとは異なり、Cuブロックへn型電極全面を加熱マウントする場合には電極自体に直接的に熱が伝わる。このため、Au層剥がれやAu層のコンタクト層方向への拡散などの不良が生じやすく、これらの問題を抑制するためにはマウント時の温度や時間を精度よく制御する必要があった。
【0031】
しかし、本発明のn型電極であるAu/Pt/Mo/Al/Hf電極では、従来のn型電極であるAu/Mo/Al/Ti電極に比べて、Au層の密着強度が大きく改善されているために、Au層剥がれ不良の発生を抑えることができ、また、Au層の拡散を防ぐバリア層として、Mo層に加えてPt層も機能するため、Au層の拡散による電極の劣化も発生することがほとんど無くなっている。
【0032】
Au/Mo/Al/Ti電極をAuSnはんだでマウントし、剥がれたチップを観察したところ、剥がれた表面にはMoが露出していた。つまり、マウント時にはんだ材とAuとは十分に合金化が進むものの、Moとはんだ材やMoとAu間では合金化反応が進まないために、Moの表面の部分で剥がれが生じたものと考えられる。
【0033】
Au/Pt/Mo/Al/Hfの構成による密着性改善の効果は、LD素子に電流を注入して一定出力駆動試験を行った場合も同様であり、n型電極劣化に起因する動作電圧増加不良の発生を大きく低減できることが確認された。
【0034】
なお、本実施形態では、基板としてn型GaN基板を使用しているため、第1の実施形態で説明したサファイア基板を用いるLD素子に比べ、欠陥密度の低減などによりエピタキシャル層の結晶性が向上し、LD素子としての特性が向上する。
【0035】
上記第1、第2の実施形態のn型電極では、n型コンタクト層に接触する金属(第1の層)としてTiあるいはHfを用いているが、このほかにSc、Y、La、Zrの単体、あるいはこれらの1種類以上を含む合金であれば、本発明の電極構造として同様の効果があることが確認できた。これらの材料について適正な膜厚を検討したところ、1〜100nmの範囲であればよいことが分かった。
【0036】
また、各実施形態のn型電極では、Ti層あるいはHf層の上方に形成する金属層(第2の層)としてMo層を用いているが、このほかにCr、W、Zr、Taの単体、あるいはこれらの1種類以上を含む合金であれば、本発明の電極構造として同様の効果があることが確認できた。これらの材料についても適正な膜厚を検討したところ、1〜200nmの範囲であればよいことが分かった。
【0037】
さらに、各実施形態のn型電極では、Mo層の上方に形成する金属層(第3の層)としてPt層を用いているが、このほかにCr、Zrの単体、あるいはこれらの1種類以上を含む合金であれば、本発明の電極構造として同様の効果があることが確認できた。これらの材料についても適正な膜厚を検討したところ、1〜200nmの範囲であればよいことが分かった。
【0038】
また、各実施形態のn型電極では、電極構造の最も外側に成膜する金属(第4の層)としてAuを用いているが、この他にAlを用いてもよいし、あるいはAuとAlの化合物を用いてもよい。また、この最も外側の層にNiあるいはPdが含まれている場合には、Cuブロック上のはんだ材や給電線との接着強度がより高まることが確認できた。
【0039】
また、各実施形態では、電極形成後の熱処理をN2雰囲気あるいは真空雰囲気で行ったが、この他にAr雰囲気で行ってもよい。真空雰囲気を採用する場合、圧力が1.5Pa以下であればよい。熱処理温度については、n型コンタクト層に接触する金属としてどのようなものを使用するかにより異なるが、300〜900℃の範囲で選択することができる。また熱処理時間に関しては、1〜120分の範囲で選択することが好ましいことが分かった。
【0040】
また、各実施形態では、n型コンタクト層の材料としてGaNを選択しているが、これは本発明の電極を適用したLD素子構造に起因するものであって、本発明は、これに限らず、n型のInGaNやAlGaN、あるいは4元混晶であるn型のInGaAlNがコンタクト層であっても、効果を奏する。
【0041】
また、マウントのためのはんだ材としては、各実施形態で示したAuSn系合金のほかに、AuGe系合金やAuSi系合金、SnAg系合金、SnAgCu系合金、In、InAl系合金、InAlGe系合金、InAg系合金、AlSi系合金などの材料も用いることが出来る。
【0042】
また、各実施形態では、p型電極側のLD素子構造は本発明とは直接関係無いため最も簡易な電極ストライプ型構造を例として選択しているが、リッジストライプ型構造であっても、BH型構造であっても、本発明のn型電極を適用すれば各実施形態と同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、n型III族窒化物半導体に対し、ボンディング時やマウント時に電極剥がれを生じることのない機械的強度の高い良好なオーミック電極を提供することができる。また、機械的強度だけでなく、電極部材のAuの拡散を抑止できるため、電極のオーミック特性の劣化も防ぐことができる。これにより、例えばLDやLEDなどの発光デバイスにおいて電極ボンディング時あるいはマウント時に発生していた電極不良が抑えられて製造歩留まりが向上するほか、通電時の経時的な電極劣化による動作電圧上昇を抑制することができて、長寿命化に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態における窒化物半導体の作製工程を模式的に示す断面図。
【図2】 第1の実施形態における窒化物半導体の作製工程を模式的に示す断面図。
【図3】 第1の実施形態におけるIII族窒化物半導体からなるLD素子の構造を模式的に示す断面図。
【図4】 第1の実施形態におけるn型電極を模式的に示す断面図。
【図5】 第2の実施形態における窒化物半導体の作製工程を模式的に示す断面図。
【図6】 第2の実施形態におけるIII族窒化物半導体からなるLD素子の構造を模式的に示す断面図。
【図7】 第2の実施形態におけるn型電極を模式的に示す断面図。
【符号の説明】
100 サファイア基板
101 GaNバッファ層
102 n型GaNコンタクト層
103 n型AlGaNクラッド層
104 n型GaN光ガイド層
105 InGaN多重量子井戸活性層
106 p型GaN光ガイド層
107 p型AlGaN層
108 p型GaNコンタクト層
109 ドライエッチングマスク
110 絶縁膜
111 p型電極
112 n型電極
112a、112b 第1の層
112c 第2の層
112d 第3の層
112e 第4の層
200 n型GaN基板
201 n型GaNバッファ層
202 n型AlGaNクラッド層
203 n型GaN光ガイド層
204 InGaN多重量子井戸活性層
205 p型GaN光ガイド層
206 p型AlGaN層
207 p型GaNコンタクト層
208 絶縁膜
209 p型電極
210 n型電極
210a、210b 第1の層
210c 第2の層
210d 第3の層
210e 第4の層

Claims (2)

  1. n型不純物を含むIII族窒化物半導体のための電極構造の作製方法であって、
    前記III族窒化物半導体の上に、Hf及びTiのうちいずれかからなる層と、Al層とを順次積層する第1工程と、
    前記第1工程後に300℃以上かつ900℃以下の熱処理を行うことにより、第1の層を形成する第2工程と、
    第1の層の上に、Moからなる第2の層を形成する第3工程と、
    第2の層の上に、Ptからなる第3の層を形成する第4工程と、
    第3の層の上に、Auからなって、AuSn系合金、AuGe系合金、AuSi系合金、SnAg系合金、SnAgCu系合金、In、InAl系合金、InAlGe系合金、InAg系合金、AlSi系合金のうちのいずれかから成るはんだ材を介して基体にマウントされる第4の層を形成する第5工程と、を含むことを特徴とする電極構造の作製方法。
  2. 請求項1に記載の電極構造の作製方法によって作製された、n型不純物を含むIII族窒化物半導体のための電極構造。
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