JP5401802B2 - 窒化物半導体装置のオーム性電極 - Google Patents

窒化物半導体装置のオーム性電極 Download PDF

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Description

本発明は、窒化物半導体を用いた素子、例えば発光ダイオード、レーザーダイオード、ショットキダイオード、電界効果トランジスタ、バイポーラトランジスタなどに用いることができるの窒化物半導体装置のオーム性電極に関する。
AlGaN/GaN HJFET構造において、従来、特許文献1に示されているようにTi/Alがオーム性電極材料として用いられてきたが、単純にTi/AlのみではAlの融点が660℃と低く、それより高温の熱処理を行い、低抵抗化を図ろうとした場合、溶けたAlの表面張力により半導体に対する被服率が低下してしまい、結果的に低抵抗が得られなかった。
その問題を解決するために、Al表面をMoで覆った、Ti/Al/Mo/Au構造がたとえば特許文献2に示されている。Ti/Al/Mo/Au電極構造とすることで、Alの融点を超える900℃の高温熱処理に対しても電極金属の半導体に対する表面被服率が落ちることなく、Ti/Alよりも低抵抗が得られる。
特願平7−45867号公報 特開2003−282479号公報
しかしながら、Ti/Al/Mo/Au電極で900℃の熱処理では被服率は低下しないものの、微細なパターンを作製しようとした際、電極の表面荒れが原因で、電極間隔が狭くなるにつれ微細電極パターンを設計どおり作製することが困難となり、微細化によって期待される素子特性が得られないという問題があった。
我々の研究の結果、電極金属の表面が荒れてしまう原因は、Moが解けたAlと反応し共晶合金を形成し、その共晶合金の融点が熱処理温度よりも低いことにあり、AlとAuの間に挿入する金属は例えば2000℃以上の高融点金属であることのみでは、平坦性を維持できないことを見出した。
また、そのように共晶合金化が進みやすい電極では、高温動作時もしくは高温保管時に表面形状が変化する上、接触抵抗の経時変化が大きく、室温で低接触抵抗が得られていても動作中に時間と共に接触抵抗が悪化するという問題があった。
本願発明の目的は、このような従来の欠点を除去せしめて、従来技術では得ることのできなかった、低オーム性コンタクト抵抗と、微細な電極が形成できる平坦な表面が得られ、かつ経時変化の小さいオーム性電極を提供することにある。
前記課題を解決するための本願発明は、窒化物半導体装置のオーム性電極であって、第一の金属膜としてAlを含む金属膜、第一の金属膜と接する第二の金属膜としてNb、第三の金属膜としてMo、W、Ptのいずれか一つを含む金属膜、および第三の金属膜と接する第四の金属膜としてAuを含む金属膜が窒化物半導体層からこの順で積層されていることを特徴とする。
また、上記本願発明にあっては、第一の金属膜と窒化物半導体層の間に融点がAlの融点以上の金属膜が配されていてもよい。
また、上記本願発明にあっては、融点がAlの融点以上の金属膜として、Ti、Nb、V、W、Ta、Re、Mo、Mn、Pt、Pd、Rh、Y、Zrのいずれか一つを含むものであってもよい。
また、上記本願発明にあっては、第二の金属膜と第三の金属膜の間にCu、Ta、Re、Pd、Rh、Zrのいずれか一つを含む金属膜を配されていてもよい。
先ず、このような本願発明の作用について説明する。
本発明の電極構造では、Alの融点以上の熱処理温度でもAlと共晶合金を作り難く、共晶合金が形成されたとしてもその共晶合金の融点が熱処理温度より高い金属をAlと接して配しており、かつAuと共晶合金を作り難い金属をAuと接してAuの下層に配している。そのためAuに対しては安定であってもAlに対しては安定ではない金属がAlと接することが無く、同様にAlに対しては安定であってもAuに対しては安定ではない金属がAuと接することが無いことから、各金属層同士の混合を大幅に抑制することができる。その結果、電極金属の半導体に対する被服率が低下することなく、低コンタクト抵抗かつ平坦な表面形状を得ることができる。
このように、平坦な電極表面が形成できることで、微細な電極パターンを制御性よく作製することができ、素子の特性を向上することができる。また、反応が進みやすいAl、Au各々が、共晶合金化が進みにくい、もしくは形成された共晶合金が安定であることから、高温動作時においても低コンタクト抵抗を維持できる経時変化の小さいオーム性電極が得られる。
また、低コンタクト抵抗かつ平坦な表面を実現できることから、微細な電極パターンの形成が容易となる。更に、実際の素子を作成する際には、オーム性電極と目合わせマークを同時に作成できることから、プロセス工程の短縮、微細なパターンの高精度化が図れるという効果もある。
さらに、高温でも安定な電極構造を用いることで、実際に通電し、電極付近の温度が高くなっても低コンタクト抵抗を維持でき、優れた素子特性を実現することが出来る。特に、高出力素子では素子の温度が高くなるため、その効果は顕著になる。
本発明を実施するための最良形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の一形態を図1に示す。
図1は本発明の実施の一形態を示す断面構造図である。
本発明のオーム性電極は、GaN系半導体101上に第一の金属膜102、第二の金属膜103、第三の金属膜104、第四の金属膜105を形成する。その後、Alの融点以上の熱処理を行うことで形成される。
本実施の形態のGaN系半導体101としては、GaN、AlN、InN及びその混合物を主成分とする半導体である。
また、第一の金属膜102としては、Alを含む金属膜がある。
また、第二の金属膜103としては、Nbを含む金属膜がある。
また、第三の金属膜104としては、Mo、W、Ptのうちいずれか一つを含む金属膜がある。
また、第四の金属膜105としては、Auを含む金属膜がある。
(実施の形態2)
本発明の実施の一形態を図2に示す。
図2は本発明の実施の一形態を示す断面構造図である。
本発明のオーム性電極は、GaN系半導体201上に第一の金属膜202、第二の金属膜203、第三の金属膜204、第四の金属膜205、第五の金属膜206を形成する。その後、Alの融点以上の熱処理を行うことで形成される。
本実施の形態のGaN系半導体201としては、GaN、AlN、InN及びその混合物を主成分とする半導体である。
また、第一の金属膜202としては、Ti、Nb、V、W、Ta、Re、Mo、Mn、Pt、Pd、Rh、Y、Zrのいずれか一つを含む金属膜がある。
また、第二の金属膜203としては、Alを含む金属膜がある。
また、第三の金属膜204としては、Nbを含む金属膜がある。
また、第四の金属膜205としては、Mo、W、Ptのうちいずれか一つを含む金属膜がある。
また、第五の金属膜206としては、Auを含む金属膜がある。
(実施の形態3)
本発明の実施の一形態を図4に示す。
図4は本発明の実施の一形態を示す断面構造図である。
本発明のオーム性電極は、GaN系半導体301上に第一の金属膜302、第二の金属膜303、第三の金属膜304、第四の金属膜305、第五の金属膜306、第六の金属膜307を形成する。その後、Alの融点以上の熱処理を行うことで形成される。
本実施の形態のGaN系半導体301としては、GaN、AlN、InN及びその混合物を主成分とする半導体である。
また、第一の金属膜302としては、Ti、Nb、V、W、Ta、Re、Mo、Mn、Pt、Pd、Rh、Y、Zrのいずれか一つを含む金属膜がある。
また、第二の金属膜303としては、Alを含む金属膜がある。
また、第三の金属膜304としては、Nbを含む金属膜がある。
また、第四の金属膜305としては、Cu、Ta、Re、Pd、Rh、Zrのいずれか一つを含む金属膜がある。
また、第五の金属膜306としては、Mo、W、Ptのうちいずれか一つを含む金属膜がある。
また、第六の金属膜307としては、Auを含む金属膜がある。
(実施例1)
本発明の一実施例を示す。なお、この実施例は前記(実施の形態1)に対応している。
図1に示すように、本発明のオーム性電極は、GaN系半導体101としてAlGaN(例えばAl組成比0.3)、第一の金属膜としてAl層102(例えば膜厚60nm)、第二の金属膜103としてNb(例えば膜厚35nm)、第三の金属膜104としてMo(例えば膜厚40nm)、第四の金属膜105としてAu(例えば膜厚100nm)をスパッタ蒸着し、900℃の熱処理を行うことにより作製される。
このような電極構造とすることで、NbがAl表面を覆っており、MoがNbとAuの間をさえぎっているため電極金属の半導体に対する被服率が低下することなく、5×10−6Ωcm以下の低コンタクト抵抗を得ることができる。同時に、NbとAl、MoとAu、NbとMoが900℃ではほとんど反応しないため、非常に平坦な表面形状を得ることができ光学センサーで位置検出するための目合わせマークとして問題なく使用することができた。また、各構成金属層間で共晶合金が形成されにくく、また、一旦形成された共晶合金が安定なことから、高温動作時においても低コンタクト抵抗を維持できる経時変化の小さいオーム性電極が得られた。
なお、本実施例では第一の金属膜102としてAlを用いたが、第一の金属膜としてはAlとその他の金属との混合物でもよく、もしくはSi、Nを混合しても良い。ただし、Alの比率が低下するとコンタクト抵抗が高くなる傾向があるため、Alを主成分とすることが好ましい。また、第三の金属膜104としてMoを用いたが、Mo、W、Ptのいずれか一つを含む金属膜で代用することも可能である。
また、本実施例ではAl層102の厚さを60nm、Nb層103の厚さを35nm、Mo層104の厚さを40nm、Au層の厚さを100nmとしたが、Al層102、Nb層103、Mo層104、Au層105の厚さは所望の厚さとすることができる。ただし、Nb層103の厚さが薄くなると強度の問題から、表面形状が悪化する可能性があり、またNb膜自体の形状からAlとMoが接する可能性があるため、Nb層の厚さは10nm以上が好ましい。同様にMo層104の厚さも薄くなると、Mo膜自体の形状からNbとAuが接する可能性が高くなり熱処理時に表面形状が悪化する可能性があるため、Mo層の厚さは10nm以上が好ましい。
また、本電極金属膜をスパッタ蒸着により形成したが、電子銃蒸着等他の方法で積層することも可能である。
更に、本実施例では、熱処理温度を900℃としたが、熱処理温度はAlの融点を超える温度であれば良い。但し、熱処理温度を高くするほうがコンタクト抵抗が低くなる傾向にあるため、800℃以上の熱処理を行うことが好ましい。
また、熱処理の後、別途積層する場合は目的に応じ、所望の金属、厚さを積層することが可能である。
(実施例2)
本発明の一実施例を示す。なお、この実施例は前記(実施の形態2)に対応する。
図2に示すように、本発明のオーム性電極は、GaN系半導体201としてAlGaN(例えばAl組成比0.3)、第一の金属膜としてNb層202(例えば膜厚7nm)、第二の金属膜としてAl層203(例えば膜厚60nm)、第三の金属膜204としてNb(例えば膜厚35nm)、第四の金属膜205としてW(例えば膜厚40nm)、第五の金属膜206としてAu(例えば膜厚100nm)をスパッタ蒸着し、850℃の熱処理を行うことにより作製される。
このような電極構造とすることで、NbがAl表面を覆っており、WがNbとAuの間をさえぎっているため電極金属の半導体に対する被服率が低下することなく、また、半導体表面のNbがAlGaN層201表面の酸素を除去することから3×10−6Ωcm以下の低コンタクト抵抗を得ることができる。同時に、NbとAl、WとAu、NbとWが850℃ではほとんど反応しないため、非常に平坦な表面形状を得ることができ、光学センサーで位置検出するための目合わせマークとして問題なく使用することができた。また、各構成金属層間で共晶合金が形成されにくく、また、一旦形成された共晶合金が安定なことから、高温動作時においても低コンタクト抵抗を維持できる経時変化の小さいオーム性電極が得られた。
なお、本実施例では第一の金属膜202としてNbを用いたが、第一の金属膜としてはTi、Nb、V、W、Ta、Re、Mo、Mn、Pt、Pd、Rh、Y、Zrのいずれか一つを含む金属膜とすることができる。また、第二の金属膜203としてAlを用いたが、第二の金属膜としてはAlとその他の金属との混合物でもよく、もしくはSi、Nを混合しても良い。ただし、Alの比率が低下するとコンタクト抵抗が高くなる傾向があるため、Alを主成分とすることが好ましい。また、第四の金属膜205としてWを用いたが、Mo、W、Ptのいずれか一つを含む金属膜で代用することも可能である。
また、本実施例ではNb層202の厚さを7nm、Al層203の厚さを60nm、Nb層204の厚さを35nm、W層205の厚さを40nm、Au層206の厚さを100nmとしたが、Nb層202、Al層203、Nb層204、W層205、Au層206の厚さは所望の厚さとすることができる。ただし、Nb層202の厚さが厚くなるとAlが半導体まで到達しなくなり接触抵抗が高くなる可能性が出てくるため、Nb層202の厚さは20nm以下が好ましい。また、Nb層204の厚さが薄くなると強度の問題から、表面形状が悪化する可能性があり、またNb膜自体の形状からAlとWが接する可能性があるため、Nb層204の厚さは10nm以上が好ましい。同様にW層205の厚さも薄くなると、W膜自体の形状からNbとAuが接する可能性が高くなり熱処理時に表面形状が悪化する可能性があるため、W層205の厚さは10nm以上が好ましい。
また、本電極金属膜をスパッタ蒸着により形成したが、電子銃蒸着等他の方法で積層することも可能である。
更に、本実施例では、熱処理温度を850℃としたが、熱処理温度はAlの融点を超える温度であれば良い。但し、熱処理温度を高くするほうがコンタクト抵抗が低くなる傾向にあるため、800℃以上の熱処理を行うことが好ましい。
また、熱処理の後、別途積層する場合は目的に応じ、所望の金属、厚さを積層することが可能である。
(実施例3)
本発明の一実施例として、電界効果トランジスタに応用した例を示す。なお、この実施例は前記(実施の形態2)に対応する。
図3に示すように、本発明のオーム性電極は、例えばSi基板211上に有機金属を用いた気相成長法で形成された、AlNバッファ層(例えば膜厚100nm)212、GaNキャリア走行層(例えば膜厚2μm)213、AlGaNキャリア供給層(例えばAl組成比0.3、膜厚30nm)214構造上に形成され、ソース電極215及びドレイン電極216として用いられる。上記半導体構造表面をフォトレジストで覆い、ステッパ等の露光装置を用い、ソース電極及びドレイン電極を配する位部分、同時に他の金属を配置する際の目合わせマークを配する部分のフォトレジストを感光、除去し、第一の金属膜としてNb層202(例えば膜厚7nm)、第二の金属膜としてAl層203(例えば膜厚60nm)、第三の金属膜204としてNb(例えば膜厚35nm)、第四の金属膜205としてMo(例えば膜厚40nm)、第五の金属膜206としてAu(例えば膜厚100nm)を電子銃蒸着により成膜し、リフトオフにより不要な金属を除去した後、900℃の熱処理を行うことによりソース電極215及びドレイン電極216が形成される。同時に他の金属を配置する際の目合わせマークも形成される。その後、再度フォトレジストで覆い、電子線露光等の露光装置を用いて該目合わせマークを基準にゲート電極を配する部分のフォトレジストを感光、除去し、例えばゲート電極217としてNi(例えば膜厚15nm)及びAu(例えば膜厚300nm)を電子銃蒸着により成膜し、リフトオフにより不要な金属を除去することでゲート電極217が形成され、電界効果トランジスタが作製される。
このような電極構造とすることで、NbがAl表面を覆っており、MoがNbとAuの間をさえぎっているため電極金属の半導体に対する被服率が低下することなく、また、半導体表面のNbがAlGaN層304表面の酸素を除去することから3×10−6Ωcm以下の低コンタクト抵抗を得ることができる。同時に、NbとAl、MoとAu、NbとMoが900℃ではほとんど反応しないため、非常に平坦な表面形状を得ることができるためオーム性電極と同時に目合わせマークを形成することができ、該目合わせマークを基準にゲート電極を配置できることから、ソース電極−ドレイン電極間の狭い、微細な電界効果トランジスタを形成することができた。更に、別途目合わせマークを形成する工程が省かれ、電界効果トランジスタ作製に要する期間、工数を削減することができた。また、各構成金属層間で共晶合金が形成されにくく、一旦形成された共晶合金が安定なことから、特に、高出力素子では素子の温度が高くなるが、高温動作時においても低コンタクト抵抗を維持できRF特性の経時変化が小さい電界効果トランジスタが得られた。
なお、本実施例では、電界効果トランジスタに用いる結晶構造の一例を示したが、電界効果トランジスタに用いる結晶構造は目的に応じ任意の構造とすることができる。
なお、本実施例では第一の金属膜202としてNbを用いたが、第一の金属膜としてはTi、Nb、V、W、Ta、Re、Mo、Mn、Pt、Pd、Rh、Y、Zrのいずれか一つを含む金属膜とすることができる。また、第二の金属膜203としてAlを用いたが、第二の金属膜としてはAlとその他の金属との混合物でもよく、もしくはSi、Nを混合しても良い。ただし、Alの比率が低下するとコンタクト抵抗が高くなる傾向があるため、Alを主成分とすることが好ましい。また、第四の金属膜205としてMoを用いたが、Mo、W、Ptのいずれか一つを含む金属膜で代用することも可能である。
また、本実施例ではNb層202の厚さを7nm、Al層203の厚さを60nm、Nb層204の厚さを35nm、Mo層205の厚さを40nm、Au層206の厚さを100nmとしたが、Nb層202、Al層203、Nb層204、Mo層205、Au層206の厚さは所望の厚さとすることができる。ただし、Nb層202の厚さが厚くなるとAlが半導体まで到達しなくなり接触抵抗が高くなる可能性が出てくるため、Nb層202の厚さは20nm以下が好ましい。また、Nb層204の厚さが薄くなると強度の問題から、表面形状が悪化する可能性があり、またNb膜自体の形状からAlとMoが接する可能性があるため、Nb層204の厚さは10nm以上が好ましい。同様にMo層205の厚さも薄くなると、Mo膜自体の形状からNbとAuが接する可能性が高くなり熱処理時に表面形状が悪化する可能性があるため、Mo層205の厚さは10nm以上が好ましい。
また、本電極金属膜を電子銃蒸着により形成したがスパッタ蒸着等他の方法で積層することも可能である。
更に、本実施例では、熱処理温度を900℃としたが、熱処理温度はAlの融点を超える温度であれば良い。但し、熱処理温度を高くするほうがコンタクト抵抗が低くなる傾向にあるため、800℃以上の熱処理を行うことが好ましい。
また、熱処理の後、別途積層する場合は目的に応じ、所望の金属、厚さを積層することが可能である。
(実施例4)
本発明の一実施例を示す。なお、この実施例は前記(実施の形態3)に対応する。
図4に示すように、本発明のオーム性電極は、GaN系半導体301としてAlGaN(例えばAl組成比0.2)、第一の金属膜としてMo層302(例えば膜厚5nm)、第二の金属膜としてAl層303(例えば膜厚60nm)、第三の金属膜304としてNb(例えば膜厚35nm)、第四の金属膜305としてTa(例えば膜厚20nm)、第五の金属膜306としてPt(例えば膜厚40nm)、第六の金属膜307としてAu(例えば膜厚100nm)を電子銃蒸着し、950℃の熱処理を行うことにより作製される。
このような電極構造とすることで、NbがAl表面を覆っており、MoがNbとAuの間をさえぎっているため電極金属の半導体に対する被服率が低下することなく、また、半導体表面のNbがAlGaN層301表面の酸素を除去することから3×10−6Ωcm以下の低コンタクト抵抗を得ることができる。同時に、NbとAl、PtとAu、NbとTa、TaとPtが950℃ではほとんど反応しないため、非常に平坦な表面形状を得ることができ、光学センサーで位置検出するための目合わせマークとして問題なく使用することができた。また、各構成金属層間で共晶合金が形成されにくく、また、一旦形成された共晶合金が安定なことから、高温動作時においても低コンタクト抵抗を維持できる経時変化の小さいオーム性電極が得られた。
なお、本実施例では第一の金属膜302としてMoを用いたが、第一の金属膜としてはTi、Nb、V、W、Ta、Re、Mo、Mn、Pt、Pd、Rh、Y、Zrのいずれか一つを含む金属膜とすることができる。また、第二の金属膜303としてAlを用いたが、第二の金属膜としてはAlとその他の金属との混合物でもよく、もしくはSi、Nを混合しても良い。ただし、Alの比率が低下するとコンタクト抵抗が高くなる傾向があるため、Alを主成分とすることが好ましい。また、第四の金属膜305としてTaを用いたが、Cu、Ta、Re、Pd、Rh、Zrのいずれか一つを含む金属膜で代用することも可能である。また、第五の金属膜306としてPtを用いたが、Mo、Wのいずれか一つを含む金属膜で代用することも可能である。
また、本実施例ではMo層302の厚さを5nm、Al層303の厚さを60nm、Nb層304の厚さを35nm、Ta層305の厚さを20nm、Pt層306の厚さを40nm、Au層307の厚さを100nmとしたが、Mo層302、Al層303、Nb層304、Ta層305、Pt層306、Au層307の厚さは所望の厚さとすることができる。ただし、Nb層302の厚さが厚くなるとAlが半導体まで到達しなくなり接触抵抗が高くなる可能性が出てくるため、Nb層302の厚さは20nm以下が好ましい。また、Nb層304の厚さが薄くなると強度の問題から、表面形状が悪化する可能性があり、またNb膜自体の形状からAlとTa、Ptが接する可能性があるため、Nb層304の厚さは10nm以上が好ましい。同様にTa305、Pt306の厚さも薄くなると、NbとAuが接する可能性が高くなり熱処理時に表面形状が悪化する可能性があるため、Ta層305、Pt層306の厚さは各々10nm以上が好ましい。
また、本電極金属膜を電子銃蒸着により形成したが、スパッタ蒸着等他の方法で積層することも可能である。
更に、本実施例では、熱処理温度を950℃としたが、熱処理温度はAlの融点を超える温度であれば良い。但し、熱処理温度を高くするほうがコンタクト抵抗が低くなる傾向にあるため、800℃以上の熱処理を行うことが好ましい。
また、熱処理の後、別途積層する場合は目的に応じ、所望の金属、厚さを積層することが可能である。
本発明の実施の形態1および実施例1示す断面構造図である。 本発明の実施の形態2および実施例2を示す断面構造図である。 本発明の実施の形態2および実施例2、3を示す断面構造図である。 本発明の実施の形態3および実施例4を示す断面構造図である。
符号の説明
101 窒化物半導体
102 第一の金属膜
103 第二の金属膜
104 第三の金属膜
105 第四の金属膜
201 窒化物半導体
202 第一の金属膜
203 第二の金属膜
204 第三の金属膜
205 第四の金属膜
206 第五の金属膜
211 Si基板
212 AlNバッファ層
213 GaNキャリア走行層
214 AlGaNキャリア供給層
215 ソース電極
216 ドレイン電極
217 ゲート電極
301 窒化物半導体
302 第一の金属膜
303 第二の金属膜
304 第三の金属膜
305 第四の金属膜
306 第五の金属膜
307 第六の金属膜

Claims (2)

  1. 窒化物半導体装置のオーム性電極であって、
    GaN系半導体としてのAlGaN層上に、
    第一の金属膜として膜厚7nmのNb層、
    第二の金属膜として膜厚60nmのAl層、
    第三の金属膜として膜厚35nmのNb層、
    第四の金属膜として膜厚40nmのW層、
    第五の金属膜として膜厚100nmのAu層、
    がこの順でスパッタ蒸着により積層されており、その後850℃の熱処理が行われていることを特徴とする窒化物半導体装置のオーム性電極。
  2. 窒化物半導体装置のオーム性電極であって、
    GaN系半導体としてのAlGaN層上に、
    第一の金属膜として膜厚5nmのMo層、
    第二の金属膜として膜厚60nmのAl層、
    第三の金属膜として膜厚35nmのNb層、
    第四の金属膜として膜厚20nmのTa層、
    第五の金属膜として膜厚40nmのPt層、
    第六の金属膜として膜厚100nmのAu層、
    がこの順で電子銃蒸着により積層されており、その後950℃の熱処理が行われていることを特徴とする窒化物半導体装置のオーム性電極。
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