JP4506559B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
この発明によれば、電荷リークに基づいた黒点や白点状のスポット欠陥の発生を防ぐことができる電子写真感光体を備えるので、接触帯電部材と感光体ドラムとが軸方向で接触する際に、電荷リークにより感光体ドラムの軸方向全体の帯電能が低下するという現象をなくし、その現象に基づいた帯電不良をなくすことができる。
本発明の電子写真感光体は、接触帯電を行う画像形成装置に用いる電子写真感光体であって、導電性支持体上に下引き層及び感光層をこの順に有し、下引き層が少なくとも金属酸化物粒子とバインダー樹脂を含有しており、金属酸化物粒子が有機珪素化合物で表面処理されており、かつバインダー樹脂がアルコキシアルキル基を導入したナイロン樹脂を含むことに特徴を有する。本発明の電子写真感光体の形状は、ドラム状、シート状又はベルト状等いずれでもよいが、本発明においては、主にドラム状の電子写真感光体について説明する。以下、本発明の各構成要素を順に説明する。
下引き層は、導電性支持体と感光層との間に設けられるものであり、単一層であっても、複数層からなるものであっても構わないが、少なくとも、有機珪素化合物で表面処理された金属酸化物粒子と、アルコキシアルキル基を導入したナイロン樹脂を含むバインダー樹脂とを含有する。
導電性支持体としては、周知の電子写真感光体に採用されているものも使用できる。具体的には例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料からなるドラム、シート又はこれらの金属箔のラミネート物、蒸着物、又は表面にアルミニウム、銅、パラジウム、酸化すず、酸化インジウム等の導電性層を設けたポリエステルフィルム、紙等の支持体が挙げられる。更に、金属粉末、カーボンブラック、ヨウ化銅、高分子電解質等の導電性物質を適当なバインダーと共に塗布して導電処理したプラスチックフィルム、プラスチックドラム、紙、紙管等が挙げられる。また、金属粉末、カーボンブラック、炭素繊維等の導電性物質を含有し、導電性となったプラスチックのシートやドラムが挙げられる。そして、酸化スズ、酸化インジウム等の導電性金属酸化物で導電処理したプラスチックフィルムやベルトが挙げられる。
感光層は、上述した下引き層の上に形成される。感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質及びバインダー樹脂を単一の層に含むような単層構造(以下、単層型感光層ということがある)でもよいし、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とを積層した積層構造(以下、積層型感光体ということがある)でも構わない。
本発明の電子写真感光体は、感光層の上に、機械的特性の向上及びオゾンやNOx等の耐ガス特性向上のために、オーバーコート層を設けたものであってもよい。更に必要に応じて、接着層、中間層、透明絶縁層等を有していてもよい。
下引き層及び感光層は、塗布液をスプレー法、スパイラル法、リング法、浸漬法等により、塗布して形成することができる。スプレー法で用いるスプレーとしては、エアスプレー、エアレススプレー、静電エアスプレー、静電エアレススプレー、回転霧化式静電スプレー、ホットスプレー、ホットエアレススプレー等が挙げられる。膜厚を均一とするには、再公表平1−805198号公報に記載されている回転霧化式静電スプレーを用い方法が好ましい。また、スパイラル法としては、特開昭52−119651号公報に記載されている注液塗布機又はカーテン塗布機を用いた方法、特開平1−231966号公報に記載されている微小開口部から塗料を筋状に連続して飛翔させる方法、特開平3−193161号公報に開示されているマルチノズル体を用いた方法等が挙げられる。
このようにして作製された本発明の電子写真感光体は、主に帯電、露光、現像、転写の各プロセスを、感光体に対して行う電子写真装置において使用される。
次に、本発明の電子写真感光体を用いた画像形成装置(本発明の画像形成装置)の実施の形態について、装置の要部構成を示す図1を用いて説明する。ただし、実施の形態は以下の説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意に変形して実施することができる。
平均一次粒子径40nmのルチル型酸化チタン(石原産業社製「TTO55N」)と、その酸化チタンに対して3重量%のメチルジメトキシシラン(東芝シリコーン社製「TSL8117」)とを、高速流動式混合混練機(株式会社カワタ社製「SMG300」)に投入し、回転周速34.5m/秒で高速混合して得られた表面処理酸化チタンを、メタノール/1−プロパノールの混合溶媒中でボールミルにより分散させることにより、疎水化処理酸化チタンの分散スラリーとした。
分散液S1の作製方法と同様にして得られた疎水化処理酸化チタンの分散スラリーに、更に、メタノール、1−プロパノール、トルエン、及び下記構造式で表されるナイロンのペレットを添加し、加温しながら攪拌混合を行い、ナイロンペレットを溶解し、その後、超音波分散処理を行うことにより、最終的に、メタノール/1−プロパノール/トルエンの重量比が7/1/2であって、疎水化処理酸化チタン/ナイロンを重量比3/1で含有する、固形分濃度18.0重量%の分散液を調整し、これを分散液S2とした。
有機珪素化合物で表面を処理されていない酸化チタン(石原産業(株)製、製品名:TTO55N)をメタノール/1−プロパノールの混合溶媒中でボールミル分散を行い、酸化チタンの分散スラリーを得た。ここで得られた分散スラリーに、更に、メタノール、1−プロパノール、トルエン、及び分散液S1の作製方法で示されたN−メトキシメチル化ナイロンの粉末を添加し、加温しながら攪拌混合を行い、ナイロン粉末を溶解し、その後、超音波分散処理を行うことにより、最終的に、メタノール/1−プロパノール/トルエンの重量比が7/1/2であって、酸化チタン/N−メトキシメチル化ナイロンを重量比3/1で含有する、固形分濃度18.0重量%の分散液を調整し、これを分散液S3とした。
分散液S1に、表面が切削処理された外径24mm、長さ236.5mm、肉厚0.75mmのアルミニウム製シリンダーを浸漬塗布し、その乾燥膜厚が2μmとなるように下引き層を設けた。
実施例1で用いたアルミニウム製シリンダーを分散液S2に浸漬塗布し、その乾燥膜厚が2μmとなるように下引き層を設けた以外は、実施例1と同様にして感光体を得た。このようにして得たドラムをB1とする。
実施例1で用いたアルミニウム製シリンダーを分散液S3に浸漬塗布し、その乾燥膜厚が2μmとなるように下引き層を設けた以外は、実施例1と同様にして感光体を得た。このようにして得たドラムをB2とする。
これらの感光体A1、B1及びB2を三星電子社製モノクロレーザープリンターML−1710D3のカートリッジに装着して、アース側フランジよりアースをとり、帯電ローラに高圧電源(トレック社製、Model−610C)により3kVの直流電圧を印加したときの流れ込み電流をモニターし、電圧の印加から過電流が流れる時間を絶縁破壊時間とした。過電流が流れた直後、帯電ローラ直下の感光体表面には絶縁破壊痕が観察された。通常当該プリンターの帯電ローラには1〜2kVの直流電圧が印加されるが、3kVの直流電圧を印加することにより加速試験を行った。結果を表1に示す。
2 帯電部材(帯電ローラ;帯電部)
3 露光装置(露光部)
4 現像装置(現像部)
5 転写装置
6 クリーニング装置
7 定着装置
20 直流電源
21 帯電部材
22 芯材
23 支持部材
24 表面部材
25 軸
31a,31b 導電性ブラシ
32 ブラシ毛
33 基布
35 導電性シャフト
37 フィルム状の帯電部材
38 導電性フィルム
39 支持板
41 現像槽
42 アジテータ
43 供給ローラ
44 現像ローラ
45 規制部材
71 上部定着部材(加圧ローラ)
72 下部定着部材(定着ローラ)
73 加熱装置
T トナー
P 記録紙(用紙,媒体)
Claims (2)
- 電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電させるための接触帯電部材とを備えた画像形成装置であって、該電子写真感光体が、導電性支持体上に下引き層及び感光層をこの順に有し、
該下引き層が少なくとも金属酸化物粒子とバインダー樹脂を含有しており、該金属酸化物粒子が下記一般式で示される有機珪素化合物で表面処理されており、かつ該バインダー樹脂がアルコキシアルキル基を導入したナイロン樹脂を含むものであり、
該感光層が少なくとも電荷発生層と電荷輸送層とを積層した積層構造を有しており、該電荷輸送層の膜厚が10〜17μmであることを特徴とする画像形成装置。
- 前記接触帯電を行う画像形成装置がローラ状の帯電部材を用い、かつ該ローラ状の帯電部材が有する表面部材の体積抵抗率が109Ω・cm以上であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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