JP2005182006A - 電子写真感光体、該感光体を用いた画像形成装置およびカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像欠陥が少なく、繰り返し使用においても良好な画像を形成することができ、しかも電気特性の優れた電子写真感光体および該電子写真感光体を用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が、下記式(1)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネート樹脂を含有し、且つ電界強度25V/μmにおける移動度が7e-6(cm2/V・s)以上である。
Figure 2005182006

【選択図】 なし

Description

本発明は、電子写真プロセスを用いた複写機やプリンターなどに用いられる、耐久性に優れていて、画像上カブリ、メモリー等の画像欠陥のない電子写真感光体に関するものである。
電子写真技術は、即時性、高品質の画像が得られることなどから、近年では複写機の分野にとどまらず、各種プリンターの分野でも広く使われ応用されている。
電子写真技術の中核となる感光体については、近年ではその光導電材料として、無公害で成膜が容易、製造が容易である等の利点を有する有機系の光導電材料を使用した感光体が開発されている。
有機系の光導電材料を使用した感光体としては、光導電性微粉末をバインダー樹脂中に分散させたいわゆる分散型感光体、電荷発生層及び電荷輸送層を積層した積層型感光体が知られている。また、積層型感光体では電荷発生層及び電荷輸送層を導電性基体上にこの順で積層した順積層型感光体と、電荷輸送層及び電荷発生層をこの順に積層した逆積層型感光体が知られている。積層型感光体は、それぞれ効率の高い電荷発生物質、及び電荷輸送物質を組み合わせることにより高感度な感光体が得られること、材料選択範囲が広く安全性の高い感光体が得られること、また塗布の生産性が高く比較的コスト面でも有利なことから感光体の主流として鋭意開発され実用化されている。
電子写真感光体は、電子写真プロセスすなわち帯電、露光、現像、転写、クリーニング、除電等のサイクルで繰り返し使用される。感光体は繰り返し使用されるため、様々なストレスを受け劣化する。このような劣化としては例えば、帯電器として普通用いられるコロナ帯電器から発生する強酸化性のオゾンやNOxが感光層に化学的なダメ−ジを与えたり、像露光で生成したキャリアー(電流)が感光層内を流れることや除電光、外部からの光によって感光層組成物が分解するなどによる化学的、電気的劣化がある。そして、繰り返し使用による劣化によって、画像上には、カブリ、メモリー、白スジ、黒スジ、白抜け、黒抜け、白ぽち、黒ぽち等の画像欠陥が発生し、感光体の寿命を縮めることがある。特に、近年、高画質化のために用いられる重合トナーを用いた現像剤では、カブリ、黒ポチ等の画像欠陥が発現しやすい。カブリの原因は、基体、感光層それぞれの劣化が挙げられる。
電気的、化学的または機械的負荷を受けるのは通常最外層である。保護層などを有する場合を除けば、分散型感光層では感光層そのものが、順積層型感光体の場合には電荷輸送層が最外層となる。分散型感光層の感光層、および順積層型感光体の電荷輸送層は、通常バインダー樹脂と光導電性物質からなっており、実質的に強度を決めるのはバインダー樹脂であるが、光導電性物質のドープ量が相当多いため十分な機械強度を持たせるには至っておらず、より耐久性の高い有機感光体が望まれている。さらに、装置の小型化や省電力化を図るため、感光体表面の滑り性をより良くしてブレードなどの周辺部材との摩擦抵抗を小さくし、感光体の所要回転トルクを小さくすることや、摩耗および異音の発生を防止することが望まれている。そして、感光層を形成するためのバインダー樹脂としては、種々の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が用いられているが、これらの数あるバインダー樹脂のなかでは。ポリカーボネート樹脂が比較的優れた性能を有しており、これまで種々のポリカーボネート樹脂が開発され実用に供されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、これらの樹脂を含有する感光体でも、形成した画像の画質は、いまだ不充分なものであった。
特開平63−148263号公報
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像欠陥が少なく、繰り返し使用においても、重合トナーを用いた現像剤を用いても、良好な画像を形成することができ、しかも電気特性の優れた電子写真感光体、該電子写真感光体を用いた画像形成装置、およびカートリッジを提供することにある。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該感光層のバインダー樹脂として従前公知のポリカーボネート樹脂から選ばれた特定のポリカーボネート樹脂を含有する場合において、感光層の移動度を、従来用いられなかった特定の移動度とすることにより、帯電性、感度、残留電位等の電気特性、塗布性等を損なうことなく、長寿命且つ良好な画像を提供することが可能であることを見いだし、本発明を完成した。
即ち本発明は、導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が、下記式(1)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネート樹脂を含有し、且つ電界強度25V/μmにおける移動度が7×10-6(cm2/V・s)以上であることを特徴とする、電子写真感光体に存する。
Figure 2005182006
本発明によれば、使用開始時はもちろんのこと、繰り返し使用しても画像のカブリやメモリー等の画像欠陥が発生することなく、繰り返し使用しても画像の変化が小さく、耐久性に優れ、感光層形成用塗布液の塗布性能が良好で、しかも電気特性に優れた電子写真感光体、および画像形成装置を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態につき、代表的例により説明するが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形して実施することが可能で、本発明は、以下の説明に限定されるものではない。
<ポリカーボネート樹脂>
本発明において、感光層は、下記式(1)で示される繰り返し構造単位からなるポリカーボネート樹脂をバインダー樹脂として含有する。該ポリカーボネート樹脂は、特開平63−148263号公報に記載の製造方法にて合成することができるが、この製造方法に限定されるものではない。
Figure 2005182006
式(1)のポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量は、低すぎると機械的強度が不足するため、通常10,000以上、好ましくは20,000以上であり、特には30,000以上である。また、粘度平均分子量が高すぎると、感光層形成のための塗布液の粘度が高くなり生産性が低下する場合があるため、通常150,000以下、好ましくは100,000以下であり、特には50,000以下で用いられる。
本発明の感光層は、式(1)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネート樹脂を含有するものであるが、他のバインダー樹脂を含有していても構わない。併用される他の樹脂としては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のビニル重合体、およびその共重合体、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアリレート、ポリスルホン、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂等の熱可塑性樹脂や種々の熱硬化性樹脂などが挙げられる。これら樹脂のなかでもポリカーボネート樹脂またはポリエステル樹脂が好ましい。式(1)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネート樹脂以外のバインダー樹脂を含有する場合、本発明の電子写真感光体の機械的特性を維持するため、全バインダー樹脂に対して式(1)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネート樹脂が、50重量%以上であることが好ましく、より好ましくは80重量%以上、特に好ましくはバインダー樹脂として式(1)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネート樹脂のみを用いる。
本発明に係る感光層は、バインダー樹脂と光導電性物質を含有するが、バインダー樹脂と光導電性物質の割合は、バインダー樹脂の割合が大きくなりすぎると電気特性が悪くなり、光導電性物質物質の割合が大きくなりすぎると感光層の機械的強度が低下してしまうため、バインダー樹脂100重量部に対して光導電性物質は、通常30重量部以上、好ましくは40重量部以上であり、通常250重量部以下、好ましくは200重量部以下の範囲で使用される。特に光導電性物質の中でも主要な成分である電荷輸送物質は、通常バインダー樹脂と相溶性があり、感光層の機械的特性への影響度が高いため、バインダー樹脂100重量部に対して200重量部以下であることが好ましく、特には150重量部以下である。
感光層には成膜性、可撓性、層の機械的強度、塗布性、耐汚染性、耐ガス性、耐光性などを向上させるために周知の可塑剤、分散補助剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、電子吸引性化合物、染料、顔料、レベリング剤などの添加物を含有させても良い。酸化防止剤の例としては、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物などが挙げられる。また染料、顔料の例としては、各種の色素化合物、アゾ化合物などが挙げられ、界面活性剤の例としては、シリコ−ンオイル、フッ素系オイルなどが挙げられる。
<移動度>
本発明の電子写真感光体の感光層は、電界強度25V/μmにおいて、7×10-6(cm2 /V・s)以上の移動度のものであるが、好ましくは9×10-6(cm2 /V・s)以上、より好ましくは1×10-5(cm2 /V・s)以上の移動度のものである。移動度に
は、特に上限はなく、本発明に規定の値以上の移動度であれば本発明の効果を得ることができる。本発明に係る電子写真感光体は、前記の特定のポリカーボネート樹脂を含有し、且つ特定の移動度の感光層を有することにより、カブリ、メモリー、白スジ、黒スジ、白
抜け、黒抜け、白ぽち、黒ぽち等の画像欠陥が発生せず、しかも耐久性に優れたものとなる。
感光層の移動度は、電荷輸送物質の含有量、電荷輸送物質の種類、併用するバインダー樹脂の種類等により調整することが可能である。例えば、選択した電荷輸送物質に適した範囲で、電荷輸送物質の含有量が多くなると高移動度となる。また、特開2002−80432号公報、特開2002−275133号公報等に記載されているような、電荷輸送物質を選択することによっても、7×10-6(cm2/V・s)以上の移動度の感光層を得ることができる。
<導電性支持体>
本発明の電子写真感光体は、導電性支持体上に感光層を形成して構成される。
感光層が形成される導電性支持体としては、周知の電子写真感光体に採用されているものがいずれも使用できる。具体的には例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル、亜鉛、インジウム、金、銀等の金属材料からなるドラム、シートあるいはこれらの金属箔のラミネート物、蒸着物、あるいは表面にアルミニウム、銅、パラジウム、酸化すず、酸化インジウム、ITO(インジウム−スズ酸化物)、導電性高分子等の導電性層を設けたポリエステルフィルム、紙、ガラス等の絶縁性支持体が挙げられる。更に、金属粉末、カーボンブラック、ヨウ化銅、高分子電解質等の導電性物質を適当なバインダーとともに塗布して導電処理したプラスチックフィルム、プラスチックドラム、紙、紙管等が挙げられる。また、金属粉末、カーボンブラック、炭素繊維等の導電性物質を含有し、導電性となったプラスチックのシートやドラムが挙げられる。又、酸化スズ、酸化インジウム等の導電性金属酸化物で導電処理したプラスチックフィルムやベルトが挙げられる。このように導電性支持体の表面は、画質に影響のない範囲で各種の処理、例えば、表面の酸化処理や薬品処理を行うことができる。形状はドラム、シート、ベルト、シームレスベルト等の任意の形状を取ることができる。
支持体としてアルミニウム合金等の金属材料を用いた場合、陽極酸化処理、化成皮膜処理等を施してから用いても良い。陽極酸化処理を施した場合、公知の方法により封孔処理を施すのが望ましい。
支持体表面は、平滑であっても良いし、特別な切削方法を用いたり、研磨処理を施したりすることにより、粗面化されていても良い。また、支持体を構成する材料に適当な粒径の粒子を混合することによって、粗面化されたものでも良い。
<下引き層>
導電性支持体と感光層との間には、接着性・ブロッキング性等の改善のため、下引き層を設けても良い。下引き層としては、樹脂、樹脂に金属酸化物等の粒子を分散したものなどが用いられる。
下引き層に用いる金属酸化物粒子の例としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化鉄等の1種の金属元素を含む金属酸化物粒子、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等の複数の金属元素を含む金属酸化物粒子が挙げられる。金属酸化物粒子は、一種類の粒子のみを用いても良いし複数の種類の粒子を混合して用いても良い。これらの金属酸化物粒子の中で、酸化チタンおよび酸化アルミニウムが好ましく、特に酸化チタンが好ましい。酸化チタン粒子は、その表面に、酸化錫、酸化アルミニウム、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、酸化珪素等の無機物、又はステアリン酸、ポリオール、ポリシロキサン、シラン、シリコーン等の有機物による処理を施されていても良い。酸化チタン粒子の結晶型としては、ルチル、アナターゼ、ブルッカイト、アモルファスのいずれも用いることができる。複数の結晶状態のものが含まれていても良い。
また、これらの金属酸化物粒子を用いる際、塗布液への分散性、環境特性の向上のために、表面処理を施してもよい。金属酸化物粒子の表面処理剤としては、処理後の粒子が電子写真感光体の特性に悪影響を及ぼさない限り、特に制限はないが、反応性有機珪素化物を用いるのが好ましい。
また、金属酸化物粒子の粒子径としては、種々のものが利用できるが、中でも特性および液の安定性の面から、平均一次粒子径として10nm以上100nm以下が好ましく、特に好ましいのは、10nm以上50nm以下である。
また、前記無機金属酸化物と併用、あるいは単独で電子輸送性有機顔料を含有してもよい。該有機顔料としては多環キノン顔料、ペリレン顔料、アゾ顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料等があげられる。
下引き層は、金属酸化物粒子をバインダー樹脂に分散した形で形成するのが望ましい。下引き層に用いられるバインダー樹脂としては、フェノキシ、エポキシ、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラチン
、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド等が単独あるいは硬化剤とともに硬化した形で使用できるが、中でも、アルコール可溶性の共重合ポリアミド、変性ポリアミド等は良好な分散性、塗布性を示し好ましい。
バインダー樹脂に対する無機粒子の混合比は任意に選べるが、10wt%から500wt%の範囲で使用することが、分散液の安定性、塗布性の面で好ましい。
下引き層の膜厚は、任意に選ぶことができるが、感光体特性および塗布性から0.1μmから20μmが好ましい。また下引き層は、公知の酸化防止剤等を含有していても良い。
<感光層の構成>
感光層は、いわゆる積層型の感光層、あるいは分散型の感光層のいずれの形態も用いることができるが、感光体の機械的物性、電気特性、製造安定性など総合的に勘案して、順積層型の感光体が好ましい。
<積層型感光層>
・電荷発生層
本発明の電子写真感光体が積層型感光体である場合、その電荷発生層に使用される電荷発生物質としては例えばセレニウム及びその合金、硫化カドミウム、その他無機系光導電材料、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、キナクリドン顔料、インジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、アントアントロン顔料、ベンズイミダゾール顔料などの有機顔料等各種光導電材料が使用でき、特に有機顔料、更にフタロシアニン顔料、アゾ顔料が好ましい。
電荷発生物質としてフタロシアニン化合物を用いる場合、具体的には、無金属フタロシアニン、銅、インジウム、ガリウム、錫、チタン、亜鉛、バナジウム、シリコン、ゲルマニウム等の金属、またはその酸化物、ハロゲン化物等の配位したフタロシアニン類が使用される。3価以上の金属原子への配位子の例としては、上に示した酸素原子、塩素原子の他、水酸基、アルコキシ基などがあげられる。特に感度の高いX型、τ型無金属フタロシアニン、A型、B型、D型等のチタニルフタロシアニン、バナジルフタロシアニン、クロロインジウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン等が好適である。なお、ここで挙げたチタニルフタロシアニンの結晶型のうち、A型、B型についてはW.HellerらによってそれぞれI相、II相として示されており(Zeit.Kristallogr.159(1982)173)、A型は安定型として知られているものである。D型は、CuKα特性X線を用いた粉末X線回折において、回折角2θ±0.2゜が27.3゜に明瞭なピークを示すことを特徴とする結晶型である。フタロシアニン化合物は単一の化合物のもののみを用いても良いし、いくつかの混合状態でも良い。ここでのフタ
ロシアニン化合物ないしは結晶状態に置ける混合状態として、それぞれの構成要素を後から混合して用いても良いし、合成、顔料化、結晶化等のフタロシアニン化合物の製造・処理工程において混合状態を生じせしめたものでも良い。このような処理としては、酸ペースト処理・磨砕処理・溶剤処理等が知られている。
電荷発生物質は単独で、またはバインダー樹脂と共に用いられて、電荷発生層を形成する。バインダー樹脂としては、例えば、ポリビニルアセテート、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルプロピオナール、ポリビニルブチラール、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、セルロースエステル、セルロースエーテル、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニルアルコール、エチルビニルエーテル等のビニル化合物の重合体および共重合体、ポリアミド、けい素樹脂等が挙げられる。電荷発生物質の使用比率は、バインダー樹脂100重量部に対して通常5〜500重量部であり、好ましくは20〜300重量部である。電荷発生層の膜厚は通常0
.01〜5μm、好ましくは0.05〜2μm、より好ましくは0.15〜0.8μm
である。また電荷発生層は必要に応じて塗布性を改善するためのレベリング剤や酸化防止剤、増感剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
電荷発生層を形成する場合、電荷発生物質をボールミル、超音波分散器、ペイントシェイカー、アトライター、サンドグラインダ等により適当な分散媒に分散または溶解し、必要に応じてバインダー樹脂を添加して電荷発生層形成用塗布液を調整し、この塗布液を塗布形成する。電荷発生物質が単独で用いられる場合には、上記分散液にバインダーを添加せずに塗布液を調整し、塗布しても良いし、蒸着やスパッタリング等の方法で形成しても良い。
・電荷輸送層
本発明の電子写真感光体が機能分離型の感光層を有する場合、電荷輸送層は、電荷輸送物質および式(1)で表される構造単位を有するポリカーボネート樹脂を含有して形成される。電荷輸送層に用いられる電荷輸送物質としては、ジフェノキノン誘導体、2,4,7−トリニトロフルオレノンなどの芳香族ニトロ化合物、カルバゾール誘導体、インドール誘導体、イミダゾール誘導体、オキサゾール誘導体、ピラゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、ピラゾリン誘導体、チアジアゾール誘導体などの複素環化合物、アニリン誘導体、ヒドラゾン化合物、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導体、ブタジエン誘導体、エナミン化合物、これらの化合物が複数結合されたもの、あるいはこれらの化合物からなる基を主鎖もしくは側鎖に有する重合体などが挙げられる。なお、上記電荷輸送物質は、2種類以上を混合して使用しても良い。
電荷輸送物質およびバインダー樹脂の含有割合は、バインダー樹脂100重量部に対して、通常、電荷輸送物質が10〜200重量部、好ましくは30〜150重量部の範囲で使用される。電荷輸送層の膜厚は、通常、10〜50μm、好ましくは13〜35μmの厚みで使用されるのがよい。
さらに、電荷輸送層には、必要に応じて酸化防止剤、電子吸引性化合物、レベリング剤、滑剤、紫外線吸収剤、増感剤等の各種添加剤並びに他の電荷輸送物質を含んでいてもよい。
またこの他に、塗膜の機械的強度や、耐久性向上のための種々の添加剤を用いることができる。この様な添加剤としては、周知の可塑剤や、種々の安定剤、流動性付与剤、架橋剤等が挙げられる。
<分散型感光層>
本発明の電子写真感光体が分散型の感光層を有する場合は、電荷発生物質は電荷輸送物
質と共に、一般式(1)で表される構造単位を有するポリカーボネート樹脂を含有する層中に分散または溶解して用いられる。
この際、電荷発生物質の粒子径は充分小さいことが必要であり、好ましくは1μm以下、より好ましくは、0.5μm以下で使用される。
感光層内に分散または溶解される電荷発生物質の量は、例えば0.5〜50重量%の範囲であるが、少なすぎると充分な感度が得られず、多すぎると帯電性の低下、感度の低下などの弊害があり、より好ましくは1〜20重量%の範囲で使用される。
さらに、感光層には、必要に応じて酸化防止剤、電子吸引性化合物、レベリング剤、滑剤、紫外線吸収剤、増感剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
またこの他に、塗膜の機械的強度や、耐久性向上のための種々の添加剤を用いることもできる。この様な添加剤としては、周知の可塑剤や、種々の安定剤、流動性付与剤、架橋剤等が挙げられる。
得られる塗布液を導電性支持体上に塗布、乾燥し、感光層を形成するが、通常、数μ〜数十μ、好ましくは10〜45μm、さらに好ましくは20〜35μmで用いられる。
<感光層形成用塗布液>
上記各層を塗布する際に使用される溶媒、分散媒としては、ブチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、1,2ージクロルエタン、1,2ージクロルプロパン、1,1,2−トリクロルエタン、1,1,1−トリクロルエタン、トリクロルエチレン、テトラクロルエタン、ジクロルメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、メチルセルソルブ、等が挙げられる。これらの溶媒は、1種類単独で使用してもよく、或いは2種類以上を混合して用いても良い。
<感光層形成方法>
感光層の塗布形成方法としては、電子写真感光体の感光層を塗布形成するのに通常用いられる、スプレー塗布法、バーコーター法、ブレード法、ロールコーター法、ワイヤーバー塗布法、ナイフコーター塗布法、スパイラル塗布法、リング塗布法、浸漬塗布法等、何れの塗布方法も用いることができる。塗布液を塗布後、乾燥することにより感光層を得る。
スプレー塗布法としては、エアスプレー、エアレススプレー、静電エアスプレー、静電エアレススプレー、回転霧化式静電スプレー、ホットスプレー、ホットエアレススプレー等があるが、均一な膜厚を得るための微粒化度、付着効率等を考えると回転霧化式静電スプレーにおいて、再公表平1−805198号公報に開示されている搬送方法、すなわち円筒状ワークを回転させながらその軸方向に間隔を開けることなく連続して搬送することにより、総合的に高い付着効率で膜厚の均一性に優れた電子写真感光体を得ることができる。
スパイラル塗布法としては、特開昭52−119651号公報に開示されている注液塗布機またはカーテン塗布機を用いた方法、特開平1−231966号公報に開示されている微小開口部から塗料を筋状に連続して飛翔させる方法、特開平3−193161号公報に開示されているマルチノズル体を用いた方法等がある。
浸漬塗布法としては、一例としては以下のような電荷輸送層の塗布形成手順が挙げられる。
電荷輸送物質、式(1)で表される繰り返し単位からなるバインダー樹脂、溶剤等を用いて、全固形分濃度が15%以上であって、より好ましくは40%以下の、且つ粘度が通常50センチポアーズ以上、好ましくは100センチポアーズ以上、通常700センチポアーズ以下、好ましくは500センチポアーズ以下の電荷輸送層形成用の塗布液を調整する。
ここで実質的に塗布液の粘度はバインダー樹脂の分子量により決まるが、あまり分子量が低い場合には感光層の機械的強度が低下するため、これを損わない程度の分子量を持つバインダー樹脂を使用することが好ましい。このようにして調整された塗布液を用いて浸漬塗布法により電荷輸送層または感光層が形成される。
その後塗膜を乾燥するが、必要且つ充分な乾燥が行われる様に乾燥温度、時間を調整する。乾燥温度は、通常100〜250℃、好ましくは、110〜170℃、さらに好ましくは、115〜140℃の範囲である。乾燥方法としては、熱風乾燥機、蒸気乾燥機、赤外線乾燥機及び遠赤外線乾燥機等を用いることができる。
<画像形成装置>
次に、本発明の電子写真感光体を用いた画像形成装置の実施の形態について、装置の要
部構成を示す図1を用いて説明する。但し、実施の形態は以下の説明に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意に変形して実施することができる。
図1に示すように、画像形成装置は、電子写真感光体1,帯電装置2,露光装置3及び現像装置4を備えて構成され、更に、必要に応じて転写装置5,クリーニング装置6及び定着装置7が設けられる。
電子写真感光体1は、上述した本発明の電子写真感光体であれば特に制限はないが、図1ではその一例として、円筒状の導電性支持体の表面に上述した感光層を形成したドラム状の感光体を示している。この電子写真感光体1の外周面に沿って、帯電装置2,露光装置3,現像装置4,転写装置5及びクリーニング装置6がそれぞれ配置されている。
帯電装置2は、電子写真感光体1を帯電させるもので、電子写真感光体1の表面を所定電位に均一帯電させる。図1では帯電装置2の一例としてローラ型の帯電装置(帯電ローラ)を示しているが、他にもコロトロンやスコロトロン等のコロナ帯電装置、帯電ブラシ等の接触型帯電装置などがよく用いられる。
なお、電子写真感光体1及び帯電装置2は、多くの場合、この両方を備えたカートリッジ(以下適宜、感光体カートリッジという)として、画像形成装置の本体から取り外し可能に設計されている。そして、例えば電子写真感光体1や帯電装置2が劣化した場合に、この感光体カートリッジを画像形成装置本体から取り外し、別の新しい感光体カートリッジを画像形成装置本体に装着することができるようになっている。また、後述するトナーについても、多くの場合、トナーカートリッジ中に蓄えられて、画像形成装置本体から取り外し可能に設計され、使用しているトナーカートリッジ中のトナーが無くなった場合に、このトナーカートリッジを画像形成装置本体から取り外し、別の新しいトナーカートリッジを装着することができるようになっている。更に、電子写真感光体1,帯電装置2,トナーが全て備えられたカートリッジを用いることもある。
露光装置3は、電子写真感光体1に露光を行なって電子写真感光体1の感光面に静電潜像を形成することができるものであれば、その種類に特に制限はない。具体例としては、ハロゲンランプ、蛍光灯、半導体レーザーやHe−Neレーザー等のレーザー、LEDなどが挙げられる。また、感光体内部露光方式によって露光を行なうようにしてもよい。露光を行なう際の光は任意であるが、例えば波長が780nmの単色光、波長600nm〜700nmのやや短波長寄りの単色光、波長380nm〜500nmの短波長の単色光などで露光を行なえばよい。
現像装置4は、その種類に特に制限はなく、カスケード現像、一成分導電トナー現像、二成分磁気ブラシ現像などの乾式現像方式や、湿式現像方式などの任意の装置を用いることができる。図1では、現像装置4は、現像槽41、アジテータ42、供給ローラ43、現像ローラ44、及び、規制部材45からなり、現像槽41の内部にトナーTを貯留している構成となっている。また、必要に応じ、トナーTを補給する補給装置(図示せず)を現像装置4に付帯させてもよい。この補給装置は、ボトル、カートリッジなどの容器からトナーTを補給することが可能に構成される。
供給ローラ43は、導電性スポンジ等から形成される。現像ローラ44は、鉄,ステンレス鋼,アルミニウム,ニッケルなどの金属ロール、又はこうした金属ロールにシリコン樹脂,ウレタン樹脂,フッ素樹脂などを被覆した樹脂ロールなどからなる。この現像ローラ44の表面には、必要に応じて、平滑加工や粗面加工を加えてもよい。
現像ローラ44は、電子写真感光体1と供給ローラ43との間に配置され、電子写真感光体1及び供給ローラ43に各々当接している。供給ローラ43及び現像ローラ44は、回転駆動機構(図示せず)によって回転される。供給ローラ43は、貯留されているトナーTを担持して、現像ローラ44に供給する。現像ローラ44は、供給ローラ43によって供給されるトナーTを担持して、電子写真感光体1の表面に供給する。
規制部材45は、シリコン樹脂やウレタン樹脂などの樹脂ブレード、ステンレス鋼,アルミニウム,銅,真鍮,リン青銅などの金属ブレード、又はこうした金属ブレードに樹脂を被覆したブレード等により形成されている。この規制部材45は、現像ローラ44に当接し、ばね等によって現像ローラ44側に所定の力で押圧(一般的なブレード線圧は5〜500g/cm)される。必要に応じて、この規制部材45に、トナーTとの摩擦帯電によりトナーTに帯電を付与する機能を具備させてもよい。
アジテータ42は、回転駆動機構によってそれぞれ回転されており、トナーTを攪拌するとともに、トナーTを供給ローラ43側に搬送する。アジテータ42は、羽根形状、大きさ等を違えて複数設けてもよい。
トナーTの種類は任意であり、粉状トナーのほか、懸濁重合法や乳化重合法などを用いた重合トナー等を用いることができる。特に、重合トナーを用いる場合には径が4〜8μm程度の小粒径のものが好ましく、また、トナーの粒子の形状も球形に近いものからポテト上の球形から外れたものまで様々に使用することができるが、球形に近いものが好ましい。重合トナーは、帯電均一性、転写性に優れ、高画質化に好適に用いられる。
本発明に好適な重合トナーは、少なくともバインダー樹脂および着色剤を含有し、必要に応じて、ワックス、帯電制御剤、その他の添加剤等を含有するトナー母粒子に、必要に応じて外添微粒子が付着されたものである。また、円形度が好ましくは0.93以上、より好ましくは0.95以上、特に好ましくは0.96以上が望ましい。球形度が高いほど高画質化に好適で望ましい。なお、球形度は、粒子の投影面積に等しい円の周囲長/粒子の投影像の周囲長により算出される値の平均値により得ることができる。球形度の測定は、フロー式粒子像分析装置(FPIA−2100;東亞医用電子株式会社製など)等を使用 することができる。
このような重合トナーの一例としては、乳化重合凝集法によって得られるものがある。乳化重合凝集法では、通常、重合開始剤及び乳化剤を含有する水性媒体中に重合体一次粒子を構成する重合性モノマーを乳化させ、攪拌下に重合性モノマーを重合させて、先ず重合体一次粒子のエマルジョンを製造し、次いで、得られた重合体一次粒子エマルジョンに着色剤ならびに、必要に応じて帯電制御剤、離型剤等を添加して重合体一次粒子を凝集させて一次粒子の凝集体となし、更に一次粒子凝集体を加熱により熟成させることにより製
造する。
重合体一次粒子を構成する重合性モノマーは限定されないが、例えば、スチレン類、アクリル酸エステル、アクリル酸アミド等が挙げられ、中でもスチレン、ブチルアクリレート等が特に好ましい。これらのモノマーは、単独で用いても複数を混合して用いてもよい。 また、重合体一次粒子を構成する重合性モノマーは、前記モノマーとともに、また
は前記モノマーに代えて、ブレンステッド酸性基を有するモノマー(以下、単に酸性モノマーと称すことがある)及び/またはブレンステッド塩基性基を有するモノマー(以下、単に塩基性モノマーと称することがある)を原料モノマーとして使用することも好ましい。酸性モノマーとしては、スルホン酸基を有するモノマー、スルホンアミド基を有するモノマー等が挙げられる。また、塩基性モノマーとしては、アミノ基を有する芳香族ビニル化合物、窒素含有複素環含有モノマー、アミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。これら酸性モノマー及び塩基性モノマーは、単独で用いても複数を混合して用いてもよく、また、対イオンを伴って塩として存在していてもよい。
更に、重合体一次粒子を構成するモノマーとして多官能性モノマーを使用することもできる。また、反応性基をペンダントグループに有するモノマーを用いることも可能である。中でもラジカル重合性の二官能性モノマーが好ましく、ジビニルベンゼン、ヘキサンジオールジアクリレートが特に好ましい。これら多官能性モノマーは、単独で用いても複数を混合して用いてもよい。
重合体一次粒子は、異なる重合体一次粒子を複数併用することもでき、乳化重合によって得られたものとともに、その他の重合方法で得られた粒子を併用することもできる。
重合体一次粒子を構成するバインダー樹脂の軟化点(以下Spと記載)は、通常150
℃以下、好ましくは140℃以下であることが低エネルギー定着のためには好ましい。また、該Spは、80℃以上、好ましくは100℃以上であることが耐高温オフセット性、耐久性の点で好ましい。ここで該Spは、フローテスター(島津製作所社製CFT−500)において、試料1.0gをノズル1mm×10mm、荷重30kg、予熱時間50℃で5分、昇温速度3℃/分の条件下で測定を行ったときの、フロー開始から終了までのストランドの中間点での温度として求めることができる。
また、バインダー樹脂のガラス転移点(以下Tgと記載)は、通常80℃以下、好ましくは70℃以下、より好ましくは60℃以下であることが低エネルギー定着のためには好ましい。また、該Tgは、35℃以上、好ましくは50℃以上であることが耐ブロッキング性の点で好ましい。ここで該Tgは、示差走査熱量計(島津製作所社製DTA−40)において、昇温速度10℃/分の条件で測定した曲線の転移(変曲)開始部に接線を引き、2つの接線の交点の温度として求めることができる。
本発明におけるバインダー樹脂のSp、Tgは、樹脂の種類および組成比、分子量等を調整することによって前記範囲とすることができ、また、市販の樹脂の中から前記範囲のものを適宜選択して使用することが出来る。
バインダー樹脂としてスチレン系樹脂を用いる場合、該バインダー樹脂は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、GPC)における数平均分子量が、好ましくは2千以上、より好ましくは2千5百以上、さらに好ましくは3千以上であり、好ましくは5万以下、より好ましくは4万以下、さらに好ましくは3.5万以下であることが望ましい。また、該バインダー樹脂は、同様にして求めた重量平均分子量が、好ましくは5万以上、より好ましくは10万以上、さらに好ましくは20万以上であり、好ましくは200万以下、より好ましくは100万以下、さらに好ましくは50万以下であることが望ましい。スチレン系樹脂の数平均分子量および重量平均分子量が前記範囲にある場合、トナーの耐久性、保存性、定着性が良好となるため望ましい。
重合体一次粒子の体積平均粒径は、通常0.02μm以上、好ましくは0.05μm以上、更に好ましくは0.1μm以上であり、通常3μm以下、好ましくは2μm以下、更に好ましくは1μm以下であることが望ましい。粒径が小さすぎると、凝集速度の制御が困難となる場合があり、粒径が大きすぎると、凝集して得られるトナーの粒径が大きくなり易く、目的とする粒径のトナーを得ることが困難となる場合がある。
着色剤についても限定されるものではなく、トナーの着色剤として一般に用いられて
いる各種の無機系及び有機系の染料や顔料などを用いることができる。
また、着色剤として磁性を有する着色剤を用いても良い。磁性着色剤としては、複写機等の使用環境温度である0〜60℃付近においてフェリ磁性またはフェロ磁性を示す強磁性物質が挙げられ、中でも、マグネタイトが好ましい。
また、静電荷像現像用トナーは帯電制御剤を含有しているのが好ましく、その帯電制御剤として従来公知のものが使用できる。帯電制御剤の含有割合は、前記重合体一次粒子100重量部に対して0.01〜10重量部であるのが好ましく、0.1〜5重量部であるのが更に好ましい。
静電荷像現像用トナーは、更に、転写材への定着時の離型性等の改良のために離型剤を含有しているのが好ましく、その離型剤としては、従来公知のものが使用できる。
また、前記離型剤の含有割合は、前記重合性一次粒子100重量部に対して0.1〜30重量部であるのが好ましく、5〜25重量部であるのが更に好ましい。
離型剤は、前記重合性モノマーの乳化重合におけるシードとして用いてシード重合することにより、離型剤を含有する重合性一次粒子を製造することもできる。
更に、トナー粒子中には、トナーの粘着性、凝集性、流動性、帯電性、表面抵抗等の改質のために公知の各種内添剤、例えば、シリコーンオイル、シリコーンワニス等を含有していてもよい。これらは凝集時に添加することによってトナー粒子に内添することもできるが、予め重合体一次粒子中に含有されていることが好ましい。
乳化重合凝集法によるトナー粒子の製造は、前記乳化重合で得られた重合体一次粒子のエマルジョンに、着色剤、必要に応じて更に、帯電制御剤、離型剤等の添加剤を添加し、次いで、ディスパーザー、ミキサー等で攪拌、混合しつつ、例えば、加熱、電解質添加、pH調整、または硬化剤添加等、エマルジョンとしての重合体一次粒子の分散安定性を低下させ、一次粒子同士を凝集させる処理を施して凝集体となし、引き続いて、加熱処理によって凝集体における一次粒子同士を熟成(融着)させて安定化する。このような加熱処理により、凝集体における一次粒子同士の融着一体化がなされ、凝集体としてのトナー粒子形状も球形に近いものとなる。
また、以上の乳化重合凝集法により得られた熟成体としてのトナー粒子の表面に、例えば、スプレードライ法、in−situ法、または液中粒子被覆法等の方法によって、更に、重合体を主成分とする外層を、好ましくは0.01〜0.5μmの厚みで形成させることによって、カプセル化トナー粒子とすることもできる。カプセル化トナー粒子における外層に用いる重合体のガラス転移温度は、70〜110℃であるのが好ましく、また、前記重合体一次粒子のガラス転移温度より高いことが好ましい。
外添微粒子としては、公知の無機および有機微粒子を用いることができ、負帯電性であっても正帯電性のものであってもよく、これらを組み合わせて用いることも出来るが、トナーとしての帯電性が負帯電となるように用いることが好ましい。中でも、少なくとも1種以上の負帯電性の外添微粒子を含むものであることが好ましい。
前記外添微粒子は、平均粒径が、好ましくは0.001μm以上、より好ましくは0.
005μm以上であり、好ましくは1μm以下、より好ましくは0.5μm以下であるものが望ましい。また、異なる材質や異なる平均粒径の外添微粒子を複数配合することもできる。
静電荷像現像用トナーの帯電性は限定されないが、負帯電性の現像剤であることが望ましく、23℃、相対湿度50%における帯電量が好ましくは−10μC/g以下、より好ましくは−20μC/g以下であり、好ましくは−90μC/g以上、より好ましくは−70μC/g以上であることが望ましい。本発明の静電荷像現像用トナーが前記範囲の帯電量を有する場合、カブリが少なく高画質となるので好ましい。
転写装置5は、その種類に特に制限はなく、コロナ転写、ローラ転写、ベルト転写などの静電転写法、圧力転写法、粘着転写法など、任意の方式を用いた装置を使用することができる。ここでは、転写装置5が電子写真感光体1に対向して配置された転写チャージャー,転写ローラ,転写ベルト等から構成されるものとする。この転写装置5は、トナーTの帯電電位とは逆極性で所定電圧値(転写電圧)を印加し、電子写真感光体1に形成されたトナー像を記録紙(用紙,媒体)Pに転写するものである。
クリーニング装置6について特に制限はなく、ブラシクリーナー、磁気ブラシクリーナー、静電ブラシクリーナー、磁気ローラクリーナー、ブレードクリーナーなど、任意のクリーニング装置を用いることができる。クリーニング装置6は、感光体1に付着している残留トナーをクリーニング部材で掻き落とし、残留トナーを回収するものである。
定着装置7は、上部定着部材(加圧ローラ)71及び下部定着部材(定着ローラ)72から構成され、定着部材71又は72の内部には加熱装置73がそなえられている。なお、図1では、上部定着部材71の内部に加熱装置73がそなえられた例を示す。上部及び下部の各定着部材71,72は、ステンレス,アルミニウムなどの金属素管にシリコンゴムを被覆した定着ロール、更にテフロン(登録商標)樹脂で被覆した定着ロール、定着シートなどが公知の熱定着部材を使用することができる。更に、各定着部材71,72は、離型性を向上させる為にシリコーンオイル等の離型剤を供給する構成としてもよく、バネ等により互いに強制的に圧力を加える構成としてもよい。
記録紙P上に転写されたトナーは、所定温度に加熱された上部定着部材71と下部定着部材72との間を通過する際、トナーが溶融状態まで熱加熱され、通過後冷却されて記録紙P上にトナーが定着される。
なお、定着装置についてもその種類に特に限定はなく、ここで用いたものをはじめ、熱ローラ定着、フラッシュ定着、オーブン定着、圧力定着など、任意の方式による定着装置を設けることができる。
以上のように構成された電子写真装置では、次のようにして画像の記録が行なわれる。即ち、まず感光体1の表面(感光面)が、帯電装置2によって所定の電位(例えば−600V)に帯電される。この際、直流電圧により帯電させても良く、直流電圧に交流電圧を重畳させて帯電させてもよい。
続いて、帯電された感光体1の感光面を、記録すべき画像に応じて露光装置3により露光し、感光面に静電潜像を形成する。そして、その感光体1の感光面に形成された静電潜像の現像を、現像装置4で行なう。
現像装置4は、供給ローラ43により供給されるトナーTを、規制部材(現像ブレード)45により薄層化するとともに、所定の極性(ここでは感光体1の帯電電位と同極性であり、負極性)に摩擦帯電させ、現像ローラ44に担持しながら搬送して、感光体1の表面に接触させる。
現像ローラ44に担持された帯電トナーTが感光体1の表面に接触すると、静電潜像に対応するトナー像が感光体1の感光面に形成される。そしてこのトナー像は、転写装置5
によって記録紙Pに転写される。この後、転写されずに感光体1の感光面に残留しているトナーが、クリーニング装置6で除去される。
トナー像の記録紙P上への転写後、定着装置7を通過させてトナー像を記録紙P上へ熱定着することで、最終的な画像が得られる。
なお、画像形成装置は、上述した構成に加え、例えば除電工程を行なうことができる構成としても良い。除電工程は、電子写真感光体に露光を行なうことで電子写真感光体の除電を行なう工程であり、除電装置としては、蛍光灯、LED等が使用される。また除電工程で用いる光は、強度としては露光光の3倍以上の露光エネルギーを有する光である場合が多い。
また、画像形成装置は更に変形して構成してもよく、例えば、前露光工程、補助帯電工程などの工程を行なうことができる構成としたり、オフセット印刷を行なう構成としたり、更には複数種のトナーを用いたフルカラータンデム方式の構成としてもよい。
このようにして得られた本発明の電子写真感光体は長期間にわたって優れた耐刷性と滑り性を維持し、複写機、プリンター、ファックス、製版機等の電子写真分野に好適である
以下本発明を実施例、比較例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これらに限定されるものではない。なお、実施例中で用いる「部」は特に断りがない限り「重量部」を示す。
<感光体の作製>
実施例1
CuKα特性X線によるX線回折において、ブラッグ角(2θ±0.2°)27.3゜に最大回折ピークを示すオキシチタニウムフタロシアニン10部と、1,2−ジメトキシエタン150部を混合し、さらにサンドグラインドミルにて粉砕分散処理を行い、顔料分散液を作製した。
また、ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、商品名デンカブチラール#6000C)5部と、1,2−ジメトキシエタン95部を混合し、固形分濃度5%のバインダー樹脂溶液を作製した。
先に作製した顔料分散液160部、バインダー樹脂溶液100部、適量の1,2−ジメトキシエタン、および適量の4−メトキシ−4−メチルペンタノン−2を混合して、固形分濃度4.0%、1,2−ジメトキシエタン:4−メトキシ−4−メチルペンタノン−2=9:1の電荷発生層塗布形成用分散液を作製した。
次に、表面が鏡面仕上げされた外径30mm、長さ351mm、肉厚1.0mmのアルミニウム合金よりなるシリンダーの表面に、陽極酸化処理を行い、その後酢酸ニッケルを主成分とする封孔剤によって封孔処理を行うことにより、約6μmの陽極酸化被膜(アルマイト被膜)を形成した。このシリンダーを、先に作製した電荷発生層塗布形成用分散液に浸漬塗布して、その乾燥後の膜厚が約0.4μmとなるように電荷発生層を形成した。電荷発生層塗布形成用分散液は、均一性が高く、ムラなどのない良好な電荷発生層を形成することができた。
次に、この電荷発生層を形成したシリンダーを、下記式(A)に示す構造を主体とする構造異性体組成物である、特開2002−080432公報記載の電荷輸送物質50部、バインダー樹脂として式(1)で表される繰り返し構造からなるポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量約30,000)100部、シリコーンオイル0.05重量部、およびテトラヒドロフラン:トルエン=80:20の混合溶媒640部を混合して作製した電荷輸
送層形成用塗布液に浸漬塗布して、乾燥後の膜厚18μmの電荷輸送層を形成した。電荷輸送層塗布形成用分散液は、粘度の安定性がが高く、ムラ、ヨリ、膜厚振れなどのない良好な電荷輸送層を形成することができた。このようにして得られた感光体ドラムをAとする。
Figure 2005182006
実施例2
電荷輸送物質を、下記式(B)に示す化合物を主成分とする、該化合物の構造異性体の
組成物からなる電荷輸送物質とした以外は、実施例1と同様にして感光体ドラムを作製
した。得られた感光体ドラムをBとする。
Figure 2005182006
実施例3
電荷輸送物質を、下記構造をもつ電荷輸送物質(D)25重量部と電荷輸送物質(E)25重量部の組成物とした以外は、実施例1と同様にして作製した電荷輸送層形成用塗布液を、実施例1と同様にして作製したシリンダーの表面に浸漬塗布することにより、乾燥後の膜厚が25μmになるように電荷輸送層を形成した。このようにして得られた感光体を感光体ドラムGとする。
Figure 2005182006
比較例1
ポリカーボネート樹脂を、下記式(2)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネート樹脂とした以外は、実施例1と同様にして感光体ドラムを作製した。得られた感光体ドラムをCとする。
Figure 2005182006
比較例2
ポリカーボネート樹脂を、下記式(3)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネート樹脂とした以外は、実施例1と同様にして感光体ドラムを作製した。得られた感光体ドラムをDとする。
Figure 2005182006
比較例3
ポリカーボネート樹脂を、下記式(4)で表される繰り返し単位からなるポリアリレート樹脂とした以外は、実施例1と同様にして感光体ドラムを作製した。得られた感光体ドラムをEとする。
Figure 2005182006
比較例4
電荷輸送物質を、下記電荷輸送物質(C)とした以外は、実施例1と同様にして感光体ドラムを作製した。得られた感光体ドラムをFとする。
Figure 2005182006
比較例5
電荷輸送物質を、下記電荷輸送物質(F)とした以外は、実施例1と同様にして感光体ドラムを作製した。得られた感光体ドラムをHとする。
Figure 2005182006
<感光体の評価>
[TOF法による移動度の測定]
実施例1〜3および比較例1〜5で作製した電子写真感光体の移動度の測定は、以下のようにして行った。
実施例1〜3および比較例1〜5で使用した塗布液を、膜厚75μmのポリエステルフィルム上にアルミニウムを蒸着させた導電性支持体に塗布乾燥することにより、実施例1〜3および比較例1〜5の感光体ドラムA〜Hにそれぞれ対応する、電荷発生層および電荷輸送層を設けた感光体シートA〜Hを作製した。
該シートの両面に電極を取り付け、電極間に電圧をかけた状態でパルス光を照射し、発生する過渡光電流を測定した。この際、光照射面の電極はアルミを蒸着した半透明電極を用いた。光源としては窒素レーザーを使用した。測定条件は電荷輸送層の電界強度E=25V/μm、温度20℃、湿度50%RH環境 下で行った。
移動度の計算はキャリアが対向電極に到達するまでの走行距離(Tt)を過渡光電流波形から求め、膜厚(L)、印加電圧(V)から、下記式に従ってドリフト移動度μ(cm2/V・sec)を求めた。測定結果を表1に示す。
μ = L2/TtV (1)
Figure 2005182006
[表面抵抗測定]
感光体シートA〜Fを作製する際に用いた電荷輸送層形成用塗布液を、膜厚75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の膜厚が25μmとなるように塗布形成した層の表面抵抗を、表面抵抗計(ハイレスターUP(MCP−HT450);三菱化学社製)でURS型プローブを用いて、印加電圧1000Vの条件で測定した後に、市販の卓上蛍光灯を使用して光量1000luxの光を60分照射させ、再度同様の方法により表面抵抗を測定した。結果を表2に示す。
Figure 2005182006
[電気特性評価]
感光体シートA〜Fの電気特性を、感光体特性試験器(続電子写真技術の基礎と応用、電子写真学会編、コロナ社、404〜405頁記載)に装着し、帯電、露光、電位測定、
除電のサイクルによる電気特性評価試験を行った。
初期表面電位は−700Vとし、露光はハロゲンランプの光を干渉フィルターで780nmの単色光としたものを用いて、表面電位が−700Vから−350Vに半減するのに要した露光量(以下、半減露光量またはE1/2ということがある)、1.4μJ/cm2の光を照射した時の表面電位(以下、VLということがある)を測定した。露光から電
位測定までの時間は、75msとした。また、除電光には660nmのLED光を用いて、除電光照射後の表面電位(以下、残留電位またはVrということがある)を測定した。測定は温度5℃、相対湿度10%(以下、この環境をL/L環境ということがある)、温度25℃、相対湿度50%(以下、この環境をN/N環境ということがある)、温度35℃、相対湿度85%(以下、この環境をH/H環境ということがある)の3環境下で行った。結果を表3に示す。
Figure 2005182006
[画像形成装置による画像評価]
感光体ドラムA〜Hを、市販のレーザープリンター(沖データ(株)社製 ML9300)のカートリッジに装着して、乳化重合凝集法により製造した、スチレン−アクリル酸−n−ブチルアクリレート共重合体(ピーク分子量3万)を主成分としたシアン色のベーストナー1000重量部、ヘキサメチルジシラザン処理をした1次粒径約30nmのシリカ粒子20重量部、およびジメチルポリシロキサン処理をした1次粒径約7nmのシリカ粒子を5重量部を、三井鉱山(株)製ヘンシェルミキサーにて混合することにより得られた体積平均粒子径7μmの重合トナーを用いて、NN環境下において30000枚の画像形成を行った。画像形成初期に、白ベタ、ハーフトーン、メモリー確認画像を印刷し、30000枚の画像形成後にも同様の画像を形成した。
カブリの評価は、プリントしていない紙の濃度、および白ベタ画像を形成した後の紙の濃度を、Specro Color Meter SE2000(Nippon Denshoku製)で測定し、その差をカブリ値とした。カブリ値は、画像形成初期、および30000枚の画像形成後に測定した。
メモリー画像の評価は、ハーフトーン画像の形成を行った後の濃度(以下、H1という)を測定し、次にメモリー確認画像(黒ベタ丸が画像上部にあり、その下はハーフトーンである画像)を形成し、黒ベタ丸を始点として、ドラム周期(94.2mm)位置の濃度(以下、H2という)を測定して、H1とH2の差の絶対値をメモリー値とした。メモリー値もカブリ値と同様に、画像形成初期、および30000枚の画像形成後に測定した。カブリ値、およびメモリー値の値は、大きくなるほど画像が悪いことを示している。結果を表4に示す。感光体Gの画像は均一で、NN環境下において30000枚の画像形成後にも、初期画像と同様の画像を形成した。
Figure 2005182006
表4の結果から、実施例1および2の感光体ドラムは、初期のカブリ値、メモリー値ともに比較例1〜4の感光体より小さく、良好な画像が得られることが分かる。しかも、30000枚画像形成後の、カブリ値、メモリー値も、比較例1〜4の感光体に比し実施例1および2の感光体の値は小さく、耐久性にも優れていることが分かる。また、30000枚画像形成後の、カブリ値、メモリー値の変動率についても、両値を勘案すれば、比較例1〜4の感光体に比し実施例1および2の感光体の変動率は小さく、安定した画像が得られることが分かる。
本発明の電子写真感光体は、複写機、レーザープリンター、ファクシミリ等の電子写真装置に好適に用いることができる。
本発明の電子写真感光体を用いた画像形成装置の一実施例を示す概念図である。
符号の説明
1 感光体
2 帯電装置(帯電ローラ)
3 露光装置
4 現像装置
5 転写装置
6 クリーニング装置
7 定着装置
41 現像槽
42 アジテータ
43 供給ローラ
44 現像ローラ
45 規制部材
71 上部定着部材(加圧ローラ)
72 下部定着部材(定着ローラ)
73 加熱装置
T トナー
P 記録紙

Claims (3)

  1. 導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が、下記式(1)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネート樹脂を含有し、且つ電界強度25V/μmにおける移動度が7×10-6(cm2/V・s)以上であることを特徴とする、電子写真感光体。
    Figure 2005182006
  2. 請求項1に記載の電子写真感光体を用いた画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の電子写真感光体を用いた画像形成装置用カートリッジ。
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