JP2012022256A - 画像形成装置及び電子写真感光体 - Google Patents
画像形成装置及び電子写真感光体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012022256A JP2012022256A JP2010161814A JP2010161814A JP2012022256A JP 2012022256 A JP2012022256 A JP 2012022256A JP 2010161814 A JP2010161814 A JP 2010161814A JP 2010161814 A JP2010161814 A JP 2010161814A JP 2012022256 A JP2012022256 A JP 2012022256A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- forming apparatus
- charging
- image forming
- photoreceptor
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
Abstract
【解決手段】画像形成装置において、帯電部材が電子写真感光体に接触させて帯電させる接触帯電部材であり、電子写真感光体が導電性基体上に単層型感光層を有する正帯電型電子写真感光体であって、感光体が下記一般式(1)で表される繰り返し構造を含む共重合ポリカーボネート樹脂を含有することを特徴とする画像形成装置。
(一般式(1)中、R1〜R4は水素原子または炭素数4以下のアルキル基を表し、Zは、結合する炭素原子を含めて炭素数5〜8の環状飽和脂肪族アルキル基を形成し、且つ該環状飽和脂肪族アルキル基は、1〜3個のメチル基を置換基として有する。)
【選択図】なし
Description
電子写真技術の中核となる感光体については、無公害で成膜が容易、製造が容易である等の利点を有する有機系の光導電物質を使用した感光体が使用されている。
有機系電子写真感光体においては、電荷キャリアの発生と移動の機能を別々の化合物に分担させる、いわゆる機能分離型の感光体が、材料選択の余地が大きく、感光体の特性の制御がし易いことから、開発の主流となっている。層構成の観点からは、電荷発生剤と電荷輸送剤を同一の層中に有する単層型感光体と、別々の層(電荷発生層と電荷輸送層)中に分離、積層する積層型感光体が知られている。
一方で、単層型電子写真感光体は、感光層中に電荷発生物質と電荷輸送物質を同時に含むため、層の強度としては必ずしも充分でなく、後述するような 感光層のひび割れとい
う問題を有する。この場合、層の強度を実質的に支配するのは感光層のバインダー樹脂である。
優れた性能を有しており、これまで種々のポリカーボネート樹脂が開発され実用に供されている(特許文献6〜10参照)。
本発明は、このような課題を解決すべくなされたものである。
即ち、本発明の目的は耐クラック性に優れ、かつ電気特性が良好な、単層型感光層を有する正帯電型電子写真感光体を提供することにより、接触帯電方式に於ける優れた画像形成装置を提供することにある。
すなわち本発明の要旨は、電子写真感光体、電子写真感光体に帯電させるための帯電部材、電子写真感光体に静電荷潜像を形成させるための露光手段、及び潜像を可視化するための現像手段とを有する画像形成装置において、
該帯電部材が電子写真感光体に接触させて帯電させる接触帯電部材であり、
該電子写真感光体が導電性基体上に単層型感光層を有する正帯電型電子写真感光体であって、
該感光体が下記一般式(1)で表される繰り返し構造を含む共重合ポリカーボネート樹脂を含有することを特徴とする画像形成装置に存する。
また、本発明の別の要旨は、上述の画像形成装置に使用される電子写真感光体に存する。
<導電性基体>
導電性基体としては、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料や金属、カーボン、酸化錫などの導電性粉体を添加して導電性を付与した樹脂材料やアルミニウム、ニッケル、ITO(インジウム−スズ酸化物)等の導電性材料をその表面に蒸着又は塗布した樹脂、ガラス、紙などが主として使用される。形態としては、ドラム状、シート状、ベルト状などのものが用いられる。金属材料の導電性基体の上に、導電性・表面性などの制御のためや欠陥被覆のため、適当な抵抗値を持つ導電性材料を塗布したものでも良い。
支持体表面は、平滑であっても良いし、特別な切削方法を用いたり、研磨処理を施したりすることにより、粗面化されていても良い。また、導電性基体を構成する材料に適当な粒径の粒子を混合することによって、粗面化されたものでも良い。
導電性支持体と感光層との間には、接着性・ブロッキング性等の改善のため、下引き層を設けても良い。
下引き層としては、樹脂単独、あるいは、樹脂に金属酸化物等の粒子や有機顔料を分散したものなどが用いられる。
下引き層は、金属酸化物粒子をバインダー樹脂に分散した形で形成するのが望ましい。下引き層に用いられるバインダー樹脂としては、フェノキシ、エポキシ、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド等が単独あるいは硬化剤とともに硬化した形で使用できるが、中でも、アルコール可溶性の共重合ポリアミド、変性ポリアミド等は良好な分散性、塗布性を示し好ましい。
バインダー樹脂に対する顔料の添加比は任意に選べるが、10wt%から500wt%の範囲で使用することが、分散液の安定性、塗布性の面で好ましい。
<ポリカーボネート樹脂>
本発明の画像形成装置に用いられる電子写真感光体の感光層は、特定構造を有する共重合ポリカーボネート樹脂を含有し、該樹脂は感光体の導電性支持体上に設けられる感光層のバインダー樹脂として用いられる。
一般式(1)で表される繰り返し構造は、共重合ポリカーボネート樹脂全体のモル比率で少なくとも10%以上含有していればよく、好ましくは15%以上、さらに好ましくは20%以上含有していれば良い。また、上限は共重合ポリカーボネート樹脂全体の70%以下、好ましくは60%以下、より好ましくは40%以下含有していることが好ましい。
上記一般式(1)で表される繰り返し構造を含むポリカーボネート樹脂において、それぞれ、粘度平均分子量は、感光層を塗布形成するのに適するよう、通常10,000以上、好ましくは15,000以上、さらに好ましくは20,000以上であり、通常300,000以下、好ましくは200,000以下、より好ましくは100,000以下である。粘度平均分子量が10,000未満であると樹脂の機械的強度が低下し実用的でなく、300,000以上であると、感光層を適当な膜厚に塗布形成する事が困難である。
られる感光層中のバインダー樹脂として用いられる。
<その他の樹脂>
本発明は、一般式(1)で表される繰り返し構造を含むポリカーボネート樹脂に他の樹脂を併用して用いても良い。
単層型感光層の場合には、バインダー樹脂中に、電荷輸送物質が溶解または分散され、電荷発生物質が分散され、同一の層となる。具体的には、例えば電荷輸送物質、電荷発生物質等とバインダー樹脂とを溶剤に溶解又は分散して塗布液を作製し、これを導電性支持体上に(下引き層を設ける場合は下引き層上に)塗布、乾燥して得ることができる
電荷輸送物質としては特に限定されず、任意の物質を用いることが可能である。公知の電荷輸送物質の例としては、2,4,7−トリニトロフルオレノン等の芳香族ニトロ化合物、テトラシアノキノジメタン等のシアノ化合物、ジフェノキノン等のキノン化合物等の電子吸引性物質、カルバゾール誘導体、インドール誘導体、イミダゾール誘導体、オキサゾール誘導体、ピラゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、ベンゾフラン誘導体等の複素環化合物、アニリン誘導体、ヒドラゾン誘導体、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導体、ブタジエン誘導体、エナミン誘導体及びこれらの化合物の複数種が結合したもの、あるいはこれらの化合物からなる基を主鎖又は側鎖に有する重合体等の電子供与性物質等が挙げられる。これらの中でも、カルバゾール誘導体、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導体、ブタジエン誘導体、エナミン誘導体、及びこれらの化合物の複数種が結合したものが好ましい。これらの電荷輸送物質は、何れか1種を単独で用いても良く、2種以上を任意の組み合わせで併用しても良い。
前記電荷輸送物質の好適な構造の具体例を以下に示す。これら具体例は例示のために示したものであり、本発明の趣旨に反しない限りはいかなる公知の電荷輸送物質を用いてもよい。
感光層の膜厚は通常5〜50μm、より好ましくは10〜45μmで使用される。またこの場合にも成膜性、可とう性、機械的強度等を改良するための公知の可塑剤、残留電位を抑制するための添加剤、分散安定性向上のための分散補助剤、塗布性を改善するためのレベリング剤、界面活性剤、例えばシリコーンオイル、フッ素系オイルその他の添加剤が添加されていても良い。
また、感光体表面の摩擦抵抗や、摩耗を軽減する目的で、表面の層にはフッ素系樹脂、シリコーン樹脂等を含んでいても良い。また、これらの樹脂からなる粒子や無機化合物の粒子を含んでいても良い。
本実施の形態が適用される電子写真感光体の調製方法は特に限定されないが、通常、この感光体を構成する層は、電子写真感光体の感光層形成方法として公知な、浸漬塗布法、スプレー塗布法、ノズル塗布法、バーコート法、ロールコート法、ブレード塗布法等により支持体上に塗布して形成される。これらの中でも生産性の高さから浸漬塗布方法が好ましい。
<画像形成装置>
次に、本発明の電子写真感光体を用いた画像形成装置の実施の形態について、装置の要部構成を示す図1を用いて説明する。但し、実施の形態は以下の説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意に変形して実施することができる。
電子写真感光体1は、上述した本発明の電子写真感光体であれば特に制限はないが、図1ではその一例として、円筒状の導電性支持体の表面に上述した感光層を形成したドラム
状の感光体を示している。この電子写真感光体1の外周面に沿って、帯電装置2,露光装置3,現像装置4,転写装置5及びクリーニング装置6がそれぞれ配置されている。
前記潜像保持部材に帯電を行う帯電部材の形状はブラシ状、ブレード状、フィルム状或いはローラ状等潜像保持部材に接触すればその形態は問わない。例えば帯電装置がローラ状の場合、通常少なくとも芯材とその周囲を覆う帯電部材から構成される。帯電部材としては潜像保持部材に密着させて接触させる必要から、比較的硬度が低い導電性または半導電性の弾性体が好ましく、例えばゴム材にカーボンなどの導電性粒子或いはその他の半導電性粒子を含有させた導電性ゴムが使用される。また帯電部材を支持部材と表面部材に分けて、支持部材に適当に硬度を持たせ潜像保持部材への密着性を保ちながら、表面部材で適度な電気抵抗を保持させた機能分離型帯電部材を使用することもできる。ローラ状の帯電部材を用いた態様を図2で詳細に説明する。
あれば何でも良い。電圧の範囲としては直流電圧の場合、正または負の100〜4000V、好ましくは300〜3000Vである。重畳する交流電圧としてはピーク間電圧が100〜4000V、好ましくは300〜3000Vである。
図1に戻って装置の他の構成について説明する。
現像ローラ44は、電子写真感光体1と供給ローラ43との間に配置され、電子写真感光体1及び供給ローラ43に各々当接している。供給ローラ43及び現像ローラ44は、回転駆動機構(図示せず)によって回転される。供給ローラ43は、貯留されているトナーTを担持して、現像ローラ44に供給する。現像ローラ44は、供給ローラ43によって供給されるトナーTを担持して、電子写真感光体1の表面に接触させる。
トナーTの種類は任意であり、粉状トナーのほか、懸濁重合法や乳化重合法などを用いた重合トナー等を用いることができる。特に、重合トナーを用いる場合には径が4〜8μm程度の小粒径のものが好ましく、また、トナーの粒子の形状も球形に近いものからポテト上の球形から外れたものまで様々に使用することができる。重合トナーは、帯電均一性、転写性に優れ、高画質化に好適に用いられる。
定着装置7は、上部定着部材(定着ローラ)71及び下部定着部材(定着ローラ)72から構成され、定着部材71又は72の内部には加熱装置73がそなえられている。なお、図1では、上部定着部材71の内部に加熱装置73がそなえられた例を示す。上部及び下部の各定着部材71,72は、ステンレス,アルミニウムなどの金属素管にシリコンゴムを被覆した定着ロール、更にテフロン(登録商標)樹脂で被覆した定着ロール、定着シートなどが公知の熱定着部材を使用することができる。更に、各定着部材71,72は、離型性を向上させる為にシリコーンオイル等の離型剤を供給する構成としてもよく、バネ等により互いに強制的に圧力を加える構成としてもよい。
なお、定着装置についてもその種類に特に限定はなく、ここで用いたものをはじめ、熱ローラ定着、フラッシュ定着、オーブン定着、圧力定着など、任意の方式による定着装置を設けることができる。
続いて、帯電された感光体1の感光面を、記録すべき画像に応じて露光装置3により露光し、感光面に静電潜像を形成する。そして、その感光体1の感光面に形成された静電潜像の現像を、現像装置4で行なう。
現像ローラ44に担持された帯電トナーTが感光体1の表面に接触すると、静電潜像に対応するトナー像が感光体1の感光面に形成される。そしてこのトナー像は、転写装置5によって記録紙Pに転写される。この後、転写されずに感光体1の感光面に残留しているトナーが、クリーニング装置6で除去される。
なお、画像形成装置は、上述した構成に加え、例えば除電工程を行なうことができる構成としても良い。除電工程は、電子写真感光体に露光を行なうことで電子写真感光体の除
電を行なう工程であり、除電装置としては、蛍光灯、LED等が使用される。また除電工程で用いる光は、強度としては露光光の3倍以上の露光エネルギーを有する光である場合が多い。
<樹脂の製造>
まず、粘度平均分子量の測定について説明する。
0.0℃に設定した恒温水槽中で試料溶液の流下時間tを測定する。以下の式に従って粘度平均分子量Mvを算出する。
a=0.438×ηsp+1 ηsp=t/t0−1
b=100×ηsp/C C=6.00(g/L)
η=b/a
Mv=3207×η1.205
<感光体ドラムの製造>
実施例1
平均一次粒子径40nmのルチル型酸化チタン(石原産業社製「TTO55N」)と該酸化チタンに対して3重量%のメチルジメトキシシランをボールミルにて混合して得られたスラリーを乾燥後、更にメタノールで洗浄、乾燥して得られた疎水性処理酸化チタンを、メタノール/1−プロパノールの混合溶媒中でボールミルにより分散させることにより、疎水化処理酸化チタンの分散スラリーとなし、該分散スラリーと、メタノール/1−プロパノール/トルエン(重量比7/1/2)の混合溶媒、及び、ε−カプロラクタム/ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン/ヘキサメチレンジアミン/デカメチレンジカルボン酸/オクタデカメチレンジカルボン酸(組成モル%75/9.5/3/9.5/3)からなる共重合ポリアミドのペレットとを加熱しながら撹拌、混合してポリアミドペレットを溶解させた後、超音波分散処理を行なうことにより、疎水性処理酸化チタン/共重合ポリアミドを重量比3/1で含有する固形分濃度18.0%の分散液とした。
次に、CuKα線によるX線回折においてブラッグ角(2θ±0.2)が27.3゜に強い回折ピークを示し、図4に示す粉末X線回折スペクトルを有するオキシチタニウムフタロシアニン5部をトルエン70部と共にサンドグラインドミルにより分散した。同様に下記構造で示される電子輸送物質8部をトルエン112部と共にサンドグラインドミルにより分散した。一方、下記構造で示される正孔輸送物質を60部と、下記構造の繰り返し単位(1−1)からなる本発明に係るポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量22,000)100部をトルエン420部に溶解し、レベリング剤としてシリコーンオイル0.05部を加え、これに上記の2種の分散液を、ホモジナイザーにより均一になるように混合した。このように調整した塗布液を、上述の下引き層上に、乾燥後の膜厚が25μmになるように浸漬塗布し、正帯電単層型の電子写真感光体Aを得た。
バインダー樹脂として下記構造(1−2)の繰り返し単位を持つポリカーボネート樹脂100部用いた以外は、実施例1と同様にして、感光体Bを得た。
CuKα線によるX線回折においてブラッグ角(2θ±0.2)が27.3゜に強い回折ピークを示し、図4に示す粉末X線回折スペクトルを有するオキシチタニウムフタロシアニン10部を1,2−ジメトキシエタン150部に加え、サンドグラインドミルにて粉砕分散処理を行ない顔料分散液を作成した。こうして得られた160部の顔料分散液を、ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、商品名#6000C)の5%1,2−ジメトキシエタン溶液100部と適量の1,2−ジメトキシエタンに加え、最終的に固形分濃度4.0%の分散液を作製した。
この上に、実施例1と同様の感光層を25μm塗布することで、感光体Cを得た。
比較例1
バインダー樹脂として、下記構造(3)の繰り返し単位のみを有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量20,000)を用いた以外は、実施例1と同様にして感光体Dを得た。
バインダー樹脂として、下記構造(4)で表されるビスフェノールZの繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量30,000)を用いた以外は、実施例1と同様にして感光体Eを得た。
バインダー樹脂として、下記構造(5)の繰り返し単位を有する共重合ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量30,000)を用いた以外は、実施例1と同様にして感光体Fを得た。
実施例1で作製した下引き層形成用塗布液を、外径30mm、長さ247mm、肉厚0.75mmのアルミニウム製シリンダー上に浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が1.2μmとなるように下引き層を得た。
次に、実施例3で作製したオキシチタニウムフタロシアニンの分散液を、下引き層を形成したシリンダー上に浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が0.4μmとなるように電荷発生層を得た。
参考例2
電荷輸送層のバインダー樹脂として実施例2で用いた繰り返し単位(1−2)を有する共重合ポリカーボネート樹脂100部用いた以外は、参考例1と同様にして、感光体B’を得た。
電荷輸送層のバインダー樹脂として、比較例1で用いた繰り返し単位(3)を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量20,000)を用いた以外は、参考例1と同様にして感光体D’を得た。
参考例4
電荷輸送層のバインダー樹脂として、比較例2で用いた繰り返し単位(4)で表されるビスフェノールZのポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量30,000)を用いた以外は、参考例1と同様にして感光体E’を得た。
電荷輸送層のバインダー樹脂として、比較例3で用いた繰り返し単位(5)を有する共重合ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量30,000)を用いた以外は、参考例1と同様にして感光体F’を得た。
作製した感光体ドラムA〜Fについて、以下の電気特性試験とクラック試験、画像特性試験を、また、感光体ドラムA’〜F’についてはクラック試験のみを行ない、これらの結果を表1にまとめた。
日本画像学会測定標準に従って製造された電子写真特性評価装置(続電子写真技術の基礎と応用、日本画像学会編、コロナ社、404〜405頁記載)を使用し、上記感光体ドラムを一定回転数60rpmで回転させ、帯電、露光、電位測定、除電のサイクルによる電気特性評価試験を行なった。その際、感光体の初期表面電位が+700Vになるように帯電させ、ハロゲンランプの光を干渉フィルターで780nmの単色光としたものを1.5μJ/cm2で露光したときの露光後表面電位(以下、VLと呼ぶことがある)を測定した。VL測定に際しては、露光から電位測定に要する時間を100msとした。測定環境は、温度25℃、相対湿度50%で行なった。
上記感光体ドラムを、市販されているブラザー社製DR400感光体カートリッジに装着し、帯電ローラと圧接していることを確認した。このカートリッジを55℃、40%の環境室に120時間放置したあとに取り出し、感光体の表面を観察し、クラック発生の有無を確認した。
上記クラック試験を終えたドラムを再度DR400カートリッジに組み込み、同じくブラザー社製プリンターであるHL−1240に装着し、ハーフトーン画像を出力した。その画質について、評価した。
一方で、正帯電方式で用いられる単層型の感光層に於いては、本発明に係るポリカーボネート樹脂を含有した場合に限り、耐クラック性と電気特性の両方が確保されていることがわかる。
型画像形成装置として、優れた画像を得ることができる。
2 帯電装置(帯電ローラ)
3 露光装置
4 現像装置
5 転写装置
6 クリーニング装置
7 定着装置
41 現像槽
42 アジテータ
43 供給ローラ
44 現像ローラ
45 規制部材
71 上部定着部材(定着ローラ)
72 下部定着部材(定着ローラ)
73 加熱装置
T トナー
P 記録紙
A 潜像保持部材
B 芯材
C ローラ状支持部材
D 表面部材
Claims (6)
- 電子写真感光体、電子写真感光体に帯電させるための帯電部材、電子写真感光体に静電荷潜像を形成させるための露光手段、及び潜像を可視化するための現像手段とを有する画像形成装置において、
該帯電部材が電子写真感光体に接触させて帯電させる接触帯電部材であり、
該電子写真感光体が導電性基体上に単層型感光層を有する正帯電型電子写真感光体であって、
該感光層が下記一般式(1)で表される繰り返し構造を含む共重合ポリカーボネート樹脂を含有することを特徴とする画像形成装置。
- 該ポリカーボネート樹脂中に於いて、上記構造式(2)の占めるモル比率が上記一般式(1)の占めるモル比率よりも大きいことを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
- 該ポリカーボネート樹脂中に於いて、上記構造式(2)の占めるモル比率が上記一般式(1)の占めるモル比率の2倍以上であることを特徴とする、請求項2または3に記載の画像形成装置。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置に搭載される、電子写真感光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010161814A JP2012022256A (ja) | 2010-07-16 | 2010-07-16 | 画像形成装置及び電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010161814A JP2012022256A (ja) | 2010-07-16 | 2010-07-16 | 画像形成装置及び電子写真感光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012022256A true JP2012022256A (ja) | 2012-02-02 |
Family
ID=45776569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010161814A Pending JP2012022256A (ja) | 2010-07-16 | 2010-07-16 | 画像形成装置及び電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012022256A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013178512A (ja) * | 2012-02-10 | 2013-09-09 | Mitsubishi Chemicals Corp | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、および画像形成装置 |
JP2020204679A (ja) * | 2019-06-14 | 2020-12-24 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2021021752A (ja) * | 2019-07-24 | 2021-02-18 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08106168A (ja) * | 1994-08-11 | 1996-04-23 | Fuji Electric Co Ltd | 電子写真感光体 |
JPH08220783A (ja) * | 1994-11-23 | 1996-08-30 | Mitsubishi Chem Ind America Inc | 有機光導電性受像体 |
JPH096024A (ja) * | 1995-06-22 | 1997-01-10 | Mitsubishi Chem Corp | 電子写真感光体 |
JP2000330303A (ja) * | 1999-05-21 | 2000-11-30 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真装置 |
-
2010
- 2010-07-16 JP JP2010161814A patent/JP2012022256A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08106168A (ja) * | 1994-08-11 | 1996-04-23 | Fuji Electric Co Ltd | 電子写真感光体 |
JPH08220783A (ja) * | 1994-11-23 | 1996-08-30 | Mitsubishi Chem Ind America Inc | 有機光導電性受像体 |
JPH096024A (ja) * | 1995-06-22 | 1997-01-10 | Mitsubishi Chem Corp | 電子写真感光体 |
JP2000330303A (ja) * | 1999-05-21 | 2000-11-30 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013178512A (ja) * | 2012-02-10 | 2013-09-09 | Mitsubishi Chemicals Corp | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、および画像形成装置 |
JP2020204679A (ja) * | 2019-06-14 | 2020-12-24 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP7302320B2 (ja) | 2019-06-14 | 2023-07-04 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2021021752A (ja) * | 2019-07-24 | 2021-02-18 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5577722B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真カートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP2012123379A (ja) | 電子写真感光体、並びにそれを用いた電子写真カートリッジ及び画像形成装置 | |
WO2014157115A1 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP6662111B2 (ja) | 正帯電用単層型電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP2012022256A (ja) | 画像形成装置及び電子写真感光体 | |
JP5659455B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、および、画像形成装置 | |
JP4640154B2 (ja) | 電子写真感光体、該感光体を用いた画像形成装置、および該感光体を用いた電子写真カートリッジ | |
JP2007004139A (ja) | 電子写真感光体及び該電子写真感光体を用いた画像形成装置 | |
CN107111258B (zh) | 电子照相感光体、电子照相感光体盒和图像形成装置 | |
JP5309465B2 (ja) | 電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP5482399B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP5655490B2 (ja) | 電子写真感光体、該感光体を用いた画像形成装置、および電子写真カートリッジ | |
JP5772264B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真カートリッジ及び画像形成装置 | |
JP4513686B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真用カートリッジ、画像形成装置、および画像形成方法 | |
JP2014167555A (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置 | |
WO2018062518A1 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2013097270A (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、および画像形成装置 | |
JP5509885B2 (ja) | 電子写真感光体、それを用いた電子写真カートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5556327B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP6024415B2 (ja) | 電子写真感光体、該感光体を用いる電子写真カートリッジ、及び該感光体を用いる画像形成装置 | |
JP6331630B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP2014095867A (ja) | 電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP6387649B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP6102639B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真カートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP2005182006A (ja) | 電子写真感光体、該感光体を用いた画像形成装置およびカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130426 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140212 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140408 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140708 |