JP4505928B2 - ホイールシリンダ - Google Patents
ホイールシリンダ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4505928B2 JP4505928B2 JP2000054229A JP2000054229A JP4505928B2 JP 4505928 B2 JP4505928 B2 JP 4505928B2 JP 2000054229 A JP2000054229 A JP 2000054229A JP 2000054229 A JP2000054229 A JP 2000054229A JP 4505928 B2 JP4505928 B2 JP 4505928B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder body
- piston
- sliding surface
- alumite
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレーキのホイールシリンダに関し、特にシリンダボディとピストンとがともにアルミニウム合金材からなるホイールシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用ブレーキのホイールシリンダ101は、図5、図6に示すように、シリンダボディ107と、その中に摺動可能に嵌挿されたピストン108と、シリンダボディ107とピストン108との間に装着された液密シール109とを有する。図5に示すように、ホイールシリンダ101がドラムブレーキ100に用いられた場合、シリンダボディ107は、車両の非回転部分に連結されたアンカープレート106に取り付けられている。ブレーキシュー111のアンカ側111aは、シリンダボディ107の底部107aで、また他端111bは、ピストン108の端部108aで支持されている。マスタシリンダ(図示せず)によって加圧されたブレーキ液がシリンダボディ107内に流入すると、ピストン108によってブレーキシュー111が拡張されてブレーキドラム112に押付けられ、ブレーキトルクが発生する。
【0003】
上記従来のホイールシリンダ101は、シリンダボディ107とピストン108は、異なる素材からなり、凝着摩耗の発生を防いでいる。たとえは、シリンダボディ107の素材を鋳鉄としピストン108の素材をアルミニウム合金としたり、逆にシリンダボディ107の素材をアルミニウム合金としピストン108の素材を鋳鉄としたりする。
【0004】
近年、省資源、低燃費、環境保護等の観点から、自動車部品にも軽量化が強く求められるようになり、主要構成部品であるシリンダボディとピストンの両方の素材を軽量なアルミニウム合金材とするホイールシリンダが生産されだしている。
【0005】
ただし、シリンダボディとピストンとに同素材が用いられると、上記の凝着摩耗が発生するため、通常はシリンダボディとピストンの両方にアルマイト処理を施して凝着摩耗を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、長年の使用によりアルマイト皮膜が摩耗してアルミニウム合金材の素地が露出しないように、シリンダボディとピストンのアルマイト皮膜は、ともに膜厚が厚く硬度もほぼ同じである。
【0007】
ところが、アルマイト皮膜の厚さが増加すると皮膜の表面粗さは悪化するという一定の相関関係が知られており、液密シールの摺動面でもあるシリンダボディのアルマイト皮膜の表面粗さの悪化は、液密シールのシールリップの傷付きによるブレーキ液の液洩れ、ひいてはブレーキ機能失陥につながる。このため、シリンダボディのアルマイト皮膜の表面粗さを改善するためには、アルマイト処理後に研削加工等の精密加工が必要となり、大幅なコストアップにつながる。
【0008】
また、シリンダボディとピストンのアルマイト皮膜の硬度がともに大きく且つ同程度の場合、上記の凝着摩耗は防止できるが、ピストンのシリンダボディへの攻撃性が強くなって、一般的にはシリンダボディのピストン摺動面の摩耗は、ピストンのシリンダボディ摺動面の摩耗よりも大きくなる傾向がある。
【0009】
本発明は、耐摩耗性に優れシールリップへの傷付きを引起こさないシリンダボディとピストンとを実現し、軽量で信頼性の高いホイールシリンダを提供することを、その技術的課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために、請求項1に記載のように、車両の非回転部分に取付けられたシリンダボディと、前記シリンダボディに摺動自在に嵌挿されたピストンと、前記シリンダボディと前記ピストンとの間に装着された液密シールとを備えたホイールシリンダにおいて、前記シリンダボディ及び前記ピストンは、ともにアルマイト処理を施されたアルミニウム合金材からなり、前記シリンダボディの前記ピストンとの摺動面に形成されたアルマイト皮膜は、ヴィッカース硬度が360以上500以下、膜厚が3μm以上13μm以下であり、且つ前記ピストンの前記シリンダボディとの摺動面に形成されたアルマイト皮膜は、ヴィッカース硬度が200以上340以下、膜厚が15μm以上25μm以下であることを特徴とするホイールシリンダを構成した。
【0013】
請求項1にかかる発明においては、シリンダボディのピストン摺動面に形成されたアルマイト皮膜を、ヴィッカース硬度が360以上500以下、膜厚が3μm以上13μm以下とした。このため、液密シールの摺動面でもあるシリンダボディのピストン摺動面のアルマイト皮膜を、液密シールのシールリップが傷付きにくい表面粗さに経済的に維持できるとともに、シリンダボディのピストン摺動面のアルマイト皮膜の硬度が、ピストンのシリンダボディとの摺動面のアルマイト皮膜の硬度以下とならず、摺動におけるピストンのシリンダボディへの攻撃性が緩和されて、シリンダボディのアルマイト皮膜が薄くともシリンダボディの磨耗が最小限に抑えられる。
【0014】
次に、請求項2に記載のように、前記シリンダボディの前記ピストンの摺動面に形成されたアルマイト皮膜は、ヴィッカース硬度が390以上470以下、膜厚が5μm以上11μm以下であることが好ましい。
【0015】
請求項2にかかる発明においては、シリンダボディのピストンの摺動面に形成されたアルマイト皮膜を、ヴィッカース硬度が390以上470以下、膜厚が5μm以上11μm以下とした。このため、液密シールの摺動面でもあるシリンダボディのピストン摺動面のアルマイト皮膜を、液密シールのシールリップが傷付きにくい表面粗さよりさらに良好な表面粗さに維持できるとともに、シリンダボディのピストン摺動面のアルマイト皮膜の硬度を、ピストンのシリンダボディとの摺動面のアルマイト皮膜の硬度に比べてより大きくすることにより、摺動におけるピストンのシリンダボディへの攻撃性がさらに緩和されて、シリンダボディのアルマイト皮膜が薄くともシリンダボディの磨耗が抑えられる。
【0016】
次に、請求項3に記載のように、前記シリンダボディの前記ピストンの摺動面に形成されたアルマイト皮膜は、ヴィッカース硬度が420以上440以下、膜厚が7μm以上9μm以下であることが好ましい。
【0017】
請求項3にかかる発明においては、液密シールの摺動面でもあるシリンダボディのピストン摺動面のアルマイト皮膜を、液密シールのシールリップが傷付かない最適な表面粗さに維持できるとともに、シリンダボディのピストン摺動面のアルマイト皮膜の硬度と、ピストンのシリンダボディとの摺動面のアルマイト皮膜の硬度との差を最適な値にすることができ、液密シールのシールリップの傷付き、シリンダボディの磨耗を防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態により具体的に説明する。図1及び図2は、第1の実施形態を示すもので、図1は図2のA−A断面図である。図1に示されたものは、2ピストンタイプのホイールシリンダである。
【0019】
図1の2ピストンタイプのホイールシリンダ1においては、シリンダボディ11が車両の非回転部分に固定されたアンカプレート(図示せず)に取付けられ、アジャスタ22、22が螺合されたピストン21、21がシリンダボディ11に摺動可能に嵌挿され、シリンダボディ11とピストン21、21とで液圧室5が形成され、シール溝21b、21bに装着されたカップ(液密シール)31、31によって液圧室5と大気との間がシールされている。また、シリンダボディ11のシール溝11b、11bとアジャスタ22、22の段付径部22a、22aとには、シリンダボディ11とピストン21、21との摺動面に外部から泥、砂等の異物が入り込まないように、気密シールであるブーツ32、32が装着されている。
【0020】
ブレーキペダル(図示せず)が操作されると、マスタシリンダ(図示せず)でブレーキ液が加圧され、その液圧がブレーキ配管(図示せず)、シリンダボディ11の開口部13、スリーブ12の内孔12aを経由して液圧室5に達する。液圧室5の液圧上昇により、ピストン21、21が液圧室5の反対側に向けて移動するとともに、ピストン21、21に螺合されたアジャスタ22、22がブレーキシュー(図示せず)を拡張するように押圧し、ブレーキシューと一体のブレーキライニング(図示せず)がブレーキドラム(図示せず)に押圧されてブレーキトルクが発生する。
【0021】
なお、ピストン21、21とブレーキシューとの隙間の調整は、それらの間に配置されるとともにピストン21、21に螺合されたアジャスタ22、22を回転させ、アジャスタ22、22のピストン21、21に対する出入りを調整することで行なわれる。
【0022】
ブレーキペダルが戻されると液圧室5の液圧が減少し、ブレーキシューがリターンスプリング(図示せず)によって戻されるとともに、ピストン21、21がブレーキ非作動位置まで戻される。ピストン21、21がブレーキ非作動位置まで戻されることによって、液圧室5に流入していたブレーキ液は、スリーブ12の内孔12a、シリンダボディ11の開口部13、ブレーキ配管を経由してマスタシリンダに戻ることになる。
【0023】
通常、車両が寿命に至るまでのブレーキ操作回数は、数100万回におよぶが、その間ピストン21、21のロックやブレーキ液の洩れによるブレーキ機能失陥は、絶対許されない。すなわち、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aと、ピストン21、21のシリンダボディ11との摺動面21a、21aの両方の摺動面の過度の摩耗や、カップ31、31のシールリップ31a、31aの傷付きは許されない。
【0024】
本実施形態においては、シリンダボディ11とピストン21、21とは、その素材としてともにアルミニウム合金材が用いられている。アルミニウム合金材は、軽量であるが、そのまま摺動部材として用いれば、いわゆる凝着摩耗が発生し急速に摩耗が進行する。そこで、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aと、ピストン21、21のシリンダボディ11との摺動面21a、21aの両方の摺動面にアルマイト皮膜を形成して凝着摩耗を防止している。
【0025】
さらに、それぞれアルマイト皮膜が施されたシリンダボディ11とピストン21、21との摺動においては、一般的にピストン21、21のシリンダボディ11に対する攻撃性が強ため、本実施形態においては、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aのアルマイト皮膜の硬さを、ピストン21、21のシリンダボディ11との摺動面21a、21aのアルマイト皮膜の硬さより大きくして、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aの摩耗を防止している。
【0026】
なお、ピストン21、21に施されるアルマイト処理は、常温下で処理される一般的な軟質アルマイトであり、シリンダボディ11に施されるアルマイト処理は、低温下で処理される硬質アルマイトである。
【0027】
また、カップ31、31のシールリップ31a、31aの傷付きを防止するためには、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aの表面粗さを良好に保つ必要がある。アルマイト皮膜の表面粗さは、アルマイト皮膜の膜厚が厚くなるほど粗くなるという関係(図6)が知られているが、上記のようにシリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aのアルマイト皮膜の硬さを、ピストン21、21のシリンダボディ11との摺動面21a、21aのアルマイト皮膜の硬さより大きくすることにより、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aのアルマイト皮膜の膜厚を薄くすることが可能となると同時に、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aのアルマイト皮膜の表面粗さを良好に保つことが可能となり、シールリップ31a、31aの傷付を防止できる。
【0028】
具体的には、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aのアルマイト皮膜のビッカース硬度を360以上500以下とし、ピストン21、21のシリンダボディ11との摺動面21a、21aのアルマイト皮膜のビッカース硬度を200以上340以下としている。
【0029】
また、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aのアルマイト皮膜の膜厚を3μm以上13μm以下とし、ピストン21、21のシリンダボディ11との摺動面21a、21aのアルマイト皮膜の膜厚を15μm以上く25μm以下とした。
【0030】
これにより、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aのアルマイト皮膜の硬度を、ピストン21、21のシリンダボディ11との摺動面21a、21aのアルマイト皮膜の硬度よりも大きくして、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aの摩耗を最小限に抑えることができるとともに、製造上のバラツキを考慮してそれぞれの硬度に幅を持たせることにより、製造上無理なく低コストで所望の硬度のアルマイト皮膜を形成することが可能となる。
【0031】
また、製造上のバラツキを考慮して、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aのアルマイト皮膜の膜厚に幅を持たせることにより、製造上無理なく低コストで所望の膜厚すなわち表面粗さのアルマイト皮膜を形成することが可能となる。
【0032】
好ましくは、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aのアルマイト皮膜のビッカース硬度を390以上470以下とし、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aのアルマイト皮膜の膜厚を5μm以上11μm以下とするのがよい。
【0033】
これにより、硬度のバラツキを小さく抑える必要があり、製造上若干の制約が増えるものの、摺動面11aのアルマイト皮膜の硬度と摺動面21a、21aのアルマイト皮膜の硬度との差のバラツキが少なく、摺動面11aの摩耗量は、より減少する。
【0034】
また、摺動面11aのアルマイト皮膜の膜厚のバラツキを小さく抑える必要があり、製造上若干の制約が増えるものの、摺動面11aのアルマイト皮膜の膜厚すなわち表面粗さを良好に保つことが可能となり、シールリップ31a、31aの傷付防止は、より完全なものとなる。
【0035】
さらに好ましくは、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aのアルマイト皮膜のビッカース硬度を420以上440以下とし、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aのアルマイト皮膜の膜厚を7μm以上9μm以下とするのがよい。
【0036】
これにより、硬度のバラツキを小さく抑える必要があり、製造上の制約が増えるものの、摺動面11aのアルマイト皮膜の硬度と摺動面21a、21aのアルマイト皮膜の硬度との差のバラツキがほとんどなく、摺動面11aの摩耗量は、激減する。
【0037】
また、摺動面11aのアルマイト皮膜の膜厚のバラツキを小さく抑える必要があり、製造上の制約が増えるものの、摺動面11aのアルマイト皮膜の膜厚すなわち表面粗さを良好に保つことが可能となり、シールリップ31a、31aの傷付防止は、完全なものとなる。
【0038】
図3及び図4は、第2の実施形態を示すもので、図3は図4のB−B断面図である。図3に示されたものは、1ピストンタイプのホイールシリンダである。第2の実施形態は、ピストンが1個しか用いられないが、その作用、機能については、第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0039】
図5は、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aのアルマイト皮膜の硬さを横軸とし、シリンダボディ11のピストン21、21との摺動面11aのアルマイト皮膜の摩耗量を縦軸とし、ピストン21、21のシリンダボディ11との摺動面21a、21aのアルマイト皮膜の硬さをパラメータとし、摺動面11aのアルマイト皮膜の摩耗の傾向を示すグラフである。なお、上記グラフは、作動回数(ブレーキペダル操作回数)5万回、作動液圧7MPa,作動雰囲気温度70℃という条件での摩耗の傾向を示すものである。
【0040】
また、上記条件に加え、摺動面11aのアルマイト皮膜のヴィッカース硬度400、摺動面11aのアルマイト皮膜の膜厚9μm、摺動面21a、21aのアルマイト皮膜のヴィッカース硬度300、摺動面21a、21aのアルマイト皮膜の膜厚20μmという条件で行なわれた摩耗試験においては、摺動面11aのアルマイト皮膜の摩耗量は、約1.5μmであり、実用上全く問題にならない摩耗量であった。
【0041】
なお、図6は、アルマイト皮膜の膜厚と表面粗さとの関係を示すグラフである。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、軽量なアルミニウム合金材からなるシリンダボディとピストンとに、耐摩耗性に優れシールリップへの傷付きを引起こさないアルマイト処理を施すことで、軽量で信頼性の高いホイールシリンダを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の断面図。
【図2】本発明の第1の実施形態の側面図。
【図3】本発明の第2の実施形態の断面図。
【図4】本発明の第2の実施形態の側面図。
【図5】アルマイト皮膜の摩耗の傾向を示すグラフ。
【図6】アルマイト皮膜の膜厚と表面粗さの関係を示すグラフ。
【図7】従来例にかかるホイールシリンダの、ドラムブレーキへの取付け説明図。
【図8】従来例にかかるホイールシリンダの、要部拡大断面図。
【符号の説明】
1 ホイールシリンダ
11 シリンダボディ
11a シリンダボディのピストンとの摺動面
21、21 ピストン
21a、21a ピストンのシリンダボディとの摺動面
31、31 カップ(液密シール)
Claims (3)
- 車両の非回転部分に取付けられたシリンダボディと、前記シリンダボディに摺動自在に嵌挿されたピストンと、前記シリンダボディと前記ピストンとの間に装着された液密シールとを備えたホイールシリンダにおいて、前記シリンダボディ及び前記ピストンは、ともにアルマイト処理を施されたアルミニウム合金材からなり、前記シリンダボディの前記ピストンとの摺動面に形成されたアルマイト皮膜は、ヴィッカース硬度が360以上500以下、膜厚が3μm以上13μm以下であり、且つ前記ピストンの前記シリンダボディとの摺動面に形成されたアルマイト皮膜は、ヴィッカース硬度が200以上340以下、膜厚が15μm以上25μm以下であることを特徴とするホイールシリンダ。
- 請求項1において、前記シリンダボディの前記ピストンとの摺動面に形成されたアルマイト皮膜は、ヴィッカース硬度が390以上470以下、膜厚が5μm以上11μm以下であることを特徴とするホイールシリンダ。
- 請求項1において、前記シリンダボディの前記ピストンとの摺動面に形成されたアルマイト皮膜は、ヴィッカース硬度が420以上440以下、膜厚が7μm以上9μm以下であることを特徴とするホイールシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000054229A JP4505928B2 (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | ホイールシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000054229A JP4505928B2 (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | ホイールシリンダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001241474A JP2001241474A (ja) | 2001-09-07 |
JP4505928B2 true JP4505928B2 (ja) | 2010-07-21 |
Family
ID=18575512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000054229A Expired - Fee Related JP4505928B2 (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | ホイールシリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4505928B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003328154A (ja) * | 2002-05-09 | 2003-11-19 | Shimano Inc | 屋外用外観部品 |
JP4588510B2 (ja) * | 2005-03-28 | 2010-12-01 | 曙ブレーキ工業株式会社 | ブレーキシリンダ用ピストン |
CN102748413A (zh) * | 2012-06-15 | 2012-10-24 | 河南万向系统制动器有限公司 | 一种制动器轮缸用活塞 |
JP6222571B2 (ja) * | 2014-09-12 | 2017-11-01 | Smc株式会社 | 流体圧シリンダ |
WO2022054363A1 (ja) * | 2020-09-10 | 2022-03-17 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 摺動部材およびそれを用いた圧縮機および冷凍装置 |
Citations (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57152492A (en) * | 1981-03-17 | 1982-09-20 | Aisin Seiki Co Ltd | Sliding apparatus member having smooth anodic oxide film on sliding surface and its manufacture |
JPS61256064A (ja) * | 1985-05-10 | 1986-11-13 | Showa Alum Corp | シリンダチュ−ブおよびその製造法 |
JPS6272460A (ja) * | 1985-09-25 | 1987-04-03 | Aisin Seiki Co Ltd | 繊維強化金属よりなるマスタ−シリンダ−の製造方法 |
JPS63172019A (ja) * | 1986-12-29 | 1988-07-15 | Toyota Motor Corp | 組合せ摺動部材 |
JPH02209672A (ja) * | 1989-02-09 | 1990-08-21 | Showa Alum Corp | アルミニウムと樹脂との複合体からなる筒状摺動部材 |
JPH0394099A (ja) * | 1989-06-07 | 1991-04-18 | Pechiney Rech Group Interet Economique | 内燃機関で使用されるアルミニウム合金ピストンの陽極酸化処理装置 |
JPH04140577A (ja) * | 1990-10-02 | 1992-05-14 | Hitachi Ltd | シール装置及びその製作方法 |
JPH05125586A (ja) * | 1991-04-10 | 1993-05-21 | Kobe Steel Ltd | プレス成形性に優れた表面処理AlまたはAl合金材 |
JPH07216588A (ja) * | 1994-01-25 | 1995-08-15 | Nippon Light Metal Co Ltd | 硬質陽極酸化皮膜を有するアルミニウムシリンダーチューブの製造方法 |
JPH08243758A (ja) * | 1995-03-08 | 1996-09-24 | Honda Motor Co Ltd | 溶接ガン用加圧シリンダ並びに溶接ガン |
JPH08296675A (ja) * | 1995-04-25 | 1996-11-12 | Hino Motors Ltd | ブレーキホイルシリンダ |
JPH109208A (ja) * | 1996-06-21 | 1998-01-13 | Saitama Kiki Kk | シリンダ装置 |
JPH1143798A (ja) * | 1997-07-25 | 1999-02-16 | Fujikura Ltd | ブレーキ用ピストン及びその製造方法 |
JPH11342460A (ja) * | 1997-10-03 | 1999-12-14 | Nippon Light Metal Co Ltd | 鋳ぐるみ方法 |
JP2000120868A (ja) * | 1998-10-08 | 2000-04-28 | Ckd Corp | 流体制御機器 |
-
2000
- 2000-02-29 JP JP2000054229A patent/JP4505928B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57152492A (en) * | 1981-03-17 | 1982-09-20 | Aisin Seiki Co Ltd | Sliding apparatus member having smooth anodic oxide film on sliding surface and its manufacture |
JPS61256064A (ja) * | 1985-05-10 | 1986-11-13 | Showa Alum Corp | シリンダチュ−ブおよびその製造法 |
JPS6272460A (ja) * | 1985-09-25 | 1987-04-03 | Aisin Seiki Co Ltd | 繊維強化金属よりなるマスタ−シリンダ−の製造方法 |
JPS63172019A (ja) * | 1986-12-29 | 1988-07-15 | Toyota Motor Corp | 組合せ摺動部材 |
JPH02209672A (ja) * | 1989-02-09 | 1990-08-21 | Showa Alum Corp | アルミニウムと樹脂との複合体からなる筒状摺動部材 |
JPH0394099A (ja) * | 1989-06-07 | 1991-04-18 | Pechiney Rech Group Interet Economique | 内燃機関で使用されるアルミニウム合金ピストンの陽極酸化処理装置 |
JPH04140577A (ja) * | 1990-10-02 | 1992-05-14 | Hitachi Ltd | シール装置及びその製作方法 |
JPH05125586A (ja) * | 1991-04-10 | 1993-05-21 | Kobe Steel Ltd | プレス成形性に優れた表面処理AlまたはAl合金材 |
JPH07216588A (ja) * | 1994-01-25 | 1995-08-15 | Nippon Light Metal Co Ltd | 硬質陽極酸化皮膜を有するアルミニウムシリンダーチューブの製造方法 |
JPH08243758A (ja) * | 1995-03-08 | 1996-09-24 | Honda Motor Co Ltd | 溶接ガン用加圧シリンダ並びに溶接ガン |
JPH08296675A (ja) * | 1995-04-25 | 1996-11-12 | Hino Motors Ltd | ブレーキホイルシリンダ |
JPH109208A (ja) * | 1996-06-21 | 1998-01-13 | Saitama Kiki Kk | シリンダ装置 |
JPH1143798A (ja) * | 1997-07-25 | 1999-02-16 | Fujikura Ltd | ブレーキ用ピストン及びその製造方法 |
JPH11342460A (ja) * | 1997-10-03 | 1999-12-14 | Nippon Light Metal Co Ltd | 鋳ぐるみ方法 |
JP2000120868A (ja) * | 1998-10-08 | 2000-04-28 | Ckd Corp | 流体制御機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001241474A (ja) | 2001-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103069188B (zh) | 盘式制动器的卡钳本体 | |
US5105917A (en) | Disc brake piston | |
US6367595B1 (en) | Disk brake with improved caliper | |
JP4505928B2 (ja) | ホイールシリンダ | |
US20060289249A1 (en) | Sliding cylinder bore caliper assembly | |
US4416190A (en) | Seal for compressor | |
EP0907034A2 (en) | Multicylinder disc brake | |
US7198275B2 (en) | Sealing and replenishment gasket | |
TW201918652A (zh) | 密封件 | |
US20040007431A1 (en) | Wheel cylinder | |
JP3094318B2 (ja) | ブーツ取付構造 | |
US20060027429A1 (en) | Composite brake drum | |
US20040195053A1 (en) | Heat shield for a brake piston and brake actuator incorporating same | |
US6443049B2 (en) | Hydraulic piston | |
JP3147809B2 (ja) | 2重のシールリング構造のマスタシリンダ | |
JPS5912451Y2 (ja) | 油圧シリンダ | |
JP2019203576A (ja) | 密封構造 | |
JPH09112602A (ja) | ディスクブレーキ用取付部材 | |
CN208107162U (zh) | 一种结构改进的盒式st型车桥油封 | |
JPH064111Y2 (ja) | ダストブーツの取付け構造 | |
JPH11210788A (ja) | ディスクブレーキ用液圧ピストン | |
JPH0719632U (ja) | 車両用ドラムブレーキのホィールシリンダ | |
KR0131083Y1 (ko) | 휠실린더를 갖춘 드럼브레이크 | |
JPH11198791A (ja) | タンデムマスタシリンダ | |
JPH0219629Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070118 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20080602 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090326 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090421 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090622 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100406 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100419 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |