JP4505079B2 - ワーク・セット機能付きローラーテーブル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーザ加工機、プラズマ加工機等の板材加工機に用いられるワーク・セット機能付きローラーテーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テーブル上をワーク(板材)を移動させながら加工する機械においては、テーブル上に回動自在の球体を用いた、所謂フリーベアを配置し、このフリーベア上でワークを移動させる構成としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら上述の従来例では、ワークの重量が大となると、フリーベアの寿命が短くなり、延いては球体が回らなくなるというトラブルが発生するという問題がある。
【0004】
ワークが或る程度以上に重くなり、機械座標のX方向のみに移動する場合は、ローラーテーブルが望ましい。然し、X方向に回転、または回動するローラーテーブルは、Y方向にワークを移動させて、クランプ装置等にセットしようとすると、前記ワークを軸方向にローラー上を引きずる形となり、負荷が大きくなる。このため、ワークセット時のみ前記フリーベアをローラーの隙間から上昇させてワークをセットするという方法が採られているが、寿命とコスト高という点で不利であるという課題がある。
【0005】
この発明は、上述の事情に鑑みて成されたもので、フリーベア等を含む別装置を使わず、回転自由且つ摺動可能なローラーを用い、ワーク・セットの自動化、及びワークテーブルの長寿命化並びに省設備化が期待出来るワーク・セット機能付きローラーテーブルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、下記構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。
【0007】
(1)レーザ加工機、プラズマ加工機等の板材加工機に用いられるローラーテーブルであって、円筒状回転体に該円筒状回転体より長目の軸杆を遊挿してローラーテーブルのフレームにその両端部を固設し、前記円筒状回転体が板材を載置した状態で前記軸杆上を軸方向となる移動方向に摺動移動可能とする移動機構から成ることを特徴とするワーク・セット機能付きローラーテーブル。
【0008】
(2)移動機構は、円筒状回転体の直下に接続部材を介して並設し、前記円筒状回転体が軸杆上を軸方向に摺動移動可能とする駆動部を備えて成ることを特徴とする前項(1)記載のワーク・セット機能付きローラーテーブル。
【0009】
(3)移動機構は、一つの駆動部に単数または複数の円筒状回転体を接続して、前記駆動部と前記円筒状回転体とで対を成し1ブロックを形成することを特徴とする前項(1)記載のワーク・セット機能付きローラーテーブル。
【0010】
(4)移動機構は、一つの駆動部に単数または複数の円筒状回転体を接続して、前記駆動部と前記円筒状回転体とで対を成したブロックの複数を間欠的に適宜配設して成ることを特徴とする前項(1)記載のワーク・セット機能付きローラーテーブル。
【0011】
(5)移動機構は、その駆動部の単独動作、または連動動作を選択自在としたことを特徴とする前項(1)記載のワーク・セット機能付きローラーテーブル。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明に係るワーク・セット機能付きローラーテーブルの一実施の形態を示すテーブル平面図、図2は、加工時における正面説明図、図3は、ワーク・セット時における正面説明図、図4は、ワークの移動状況を示す説明図であり、(a)はワーク・セット時の平面説明図、(b)はワーク移動後の加工時の平面説明図、図5は、ローラーに駆動部を接続した場合の構成例を示す正面説明図、図6は、加工機全体図を示し、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【0013】
先ず、板材加工機の例としてのプラズマ加工機の場合について概略を説明する。
【0014】
図6(a)、(b)において、テーブルはX軸方向(図6(a)の紙面に直交する方向、または図6(b)の紙面に対し上下方向)に伸延し、複数本のローラー(ワーク支持ローラー)がX軸方向に並列配置されている。
【0015】
テーブル端には、LMガイドレールとX軸ボールネジがX軸方向に伸延し、X軸ボールネジの端部に駆動モータが接続されている。
【0016】
キャレジがLMガイドレール上を走行可能に、X軸ボールネジと螺合している。また、キャレジにはワークを把持するためのクランプが設けられている。
【0017】
テーブルのX軸方向ほぼ中央に、門形フレームがX軸方向にテーブルに跨設し、この門形フレームにLMガイドレールとY軸ボールネジがY軸方向へ伸延し、Y軸ボールネジの端部に駆動モータが接続されている。
【0018】
トーチヘッドがLMガイドレール上を走行可能に、Y軸ボールネジと螺合している。
【0019】
トーチヘッドには、プラズマトーチが上下動自在に設けられている。
【0020】
以上の構成により、キャレジをX軸、トーチヘッドをY軸方向移動させることにより、キャレジのワーククランプに把持されたワークの所望加工位置が、トーチ下へ位置決めされ、ワークに切断加工等が施される。
【0021】
以下に、この発明の一実施の形態について説明する。
【0022】
図1〜3及び図5に示すように、レーザ加工機、プラズマ加工機等の板材加工機のワークテーブルにおいて、ローラーを形成する円筒状回転体1に該円筒状回転体1より長目の軸杆2を遊挿してローラーテーブルのフレーム3にその両端部を固設し、前記円筒状回転体1が前記軸杆2上を軸方向となるY軸方向に摺動移動可能とする移動機構で構成されている。
【0023】
移動機構は、例えば、ローラーを形成する円筒状回転体1の直下に接続部材4を介して並設し、前記円筒状回転体1が軸杆2上を軸方向に摺動移動可能とするシリンダー等の駆動部5を備え、また、移動機構は、一つの駆動部に対し単数、または複数の円筒状回転体1を接続して対を成し、1ブロックを形成し、複数ブロックを間欠的に適宜配設し、また、移動機構は、その駆動部5の単独動作、または連動動作を選択自在の構成としてある。
【0024】
シリンダー等の駆動部5を接続した自力で軸方向に移動可能な円筒状回転体(以下ローラーと称す)1は、全ローラー中の適宜本数のみで良く、他のローラーは他力で軸方向に移動可能な、所謂フリーローラーとすれば良い。
【0025】
尚、ローラーテーブルのワーク・セット時に必要な範囲に限定して駆動部を接続したローラーを配置しても良い。
【0026】
上述の構成及び図面に基づいて作用を説明する。
【0027】
ローラーテーブル上にワークWをセットするワーク・セット時は図3に示すようにローラー1はクランプCと反対側に、シリンダー等の駆動部5の作用により軸杆2上を摺動して移動し、次いで、ワークWがローラーテーブル上の所望位置にセットされると、前記シリンダー等の駆動部5の作用により、図2に示すように、今度はローラー1がワークWを載置した状態でクランプC側に向かって移動し、前記クランプCが前記ワークWを把持して所望の加工が実施される。
【0028】
尚、図4(a)に示すように、ワークWが適当な状態、即ち、無造作にセットされた場合でも、図4(b)に示すように、ローラー1はシリンダー等の駆動部5の作用によりクランプまたは突き当て側に移動してワークWを所望の位置に、位置決めして、支障なく次の加工等の工程に移行することが出来る。
【0029】
以上説明したように、基本的には、ローラーを形成する円筒状回転体に支軸となる軸杆を遊挿しているので、X方向への回動は自由(フリー)で、他力で回動し、Y方向となる軸杆の軸方向にはシリンダー等の駆動部を接続して前記軸杆上を摺動移動可能であり、重量の有るワークでもワークテーブルの長寿命化を可能とし、更に、球体を使用する所謂フリーベアまたはフリーベアを併用した場合に比してコスト削減が実現できる。
【0030】
尚更に、ローラーに自力で回動可能に駆動部を設けても良く、軸方向(Y方向)の移動を、駆動部を無くして、ワークの移動に伴って他力で移動するようにしても良く、また、ローラーテーブルが形成する面を傾斜させ、その傾斜の下方側に係合して突き当て等を設け、ローラー上に載置したワークがローラー毎滑走して突き当て位置決め可能な構成としても良く、この場合はローラーの本数を減らすことが出来る。
【0031】
【発明の効果】
この発明によれば、フリーベア等を含む別装置を使わず、回転自由且つ摺動可能なローラーを用い、ワーク・セットの自動化、及びワークテーブルの長寿命化並びに省設備化が期待出来るという効果を呈する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るワーク・セット機能付きローラーテーブルの一実施の形態を示すテーブル平面図
【図2】 加工時における正面説明図
【図3】 ワーク・セット時における正面説明図
【図4】 ワークの移動状況を示し、(a)はワーク・セット時の平面説明図、(b)はワーク移動後の加工時の平面説明図
【図5】 ローラーに駆動部を接続した場合の構成例を示す正面説明図
【図6】 加工機全体図を示し、(a)は正面図、(b)は平面図
【符号の説明】
1 円筒状回転体(ローラー)
2 軸杆
3 フレーム(テーブルフレーム)
4 接続部材
5 駆動部(シリンダー)
C クランプ
W ワーク
Claims (5)
- レーザ加工機、プラズマ加工機等の板材加工機に用いられるローラーテーブルであって、円筒状回転体に該円筒状回転体より長目の軸杆を遊挿してローラーテーブルのフレームにその両端部を固設し、前記円筒状回転体が板材を載置した状態で前記軸杆上を軸方向となる移動方向に摺動移動可能とする移動機構から成ることを特徴とするワーク・セット機能付きローラーテーブル。
- 移動機構は、円筒状回転体の直下に接続部材を介して並設し、前記円筒状回転体が軸杆上を軸方向に摺動移動可能とする駆動部を備えて成ることを特徴とする請求項1記載のワーク・セット機能付きローラーテーブル。
- 移動機構は、一つの駆動部に単数または複数の円筒状回転体を接続して、前記駆動部と前記円筒状回転体とで対を成し1ブロックを形成することを特徴とする請求項1記載のワーク・セット機能付きローラーテーブル。
- 移動機構は、一つの駆動部に単数または複数の円筒状回転体を接続して、前記駆動部と前記円筒状回転体とで対を成したブロックの複数を間欠的に適宜配設して成ることを特徴とする請求項1記載のワーク・セット機能付きローラーテーブル。
- 移動機構は、その駆動部の単独動作、または連動動作を選択自在としたことを特徴とする請求項1記載のワーク・セット機能付きローラーテーブル。
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- 1999-05-24 JP JP14334699A patent/JP4505079B2/ja not_active Expired - Fee Related
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