JP4504198B2 - 内視鏡洗滌消毒装置および内視鏡洗滌消毒方法 - Google Patents

内視鏡洗滌消毒装置および内視鏡洗滌消毒方法 Download PDF

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Description

本発明は、使用済の内視鏡の内部管路を洗滌消毒可能な内視鏡洗滌消毒装置および内視鏡洗滌消毒方法に関する。
一般に、内視鏡は体腔内の検査および治療に広く利用されており、その内部には送気、送水、吸引等を行うための各種の管路が組み込まれている。そして、内視鏡は、使用する毎に、その内部管路を洗滌消毒する必要がある。
ところで、内視鏡は、胃用内視鏡、十二指腸用内視鏡、大腸用内視鏡、気管支用内視鏡など多種類である。ここで、胃用内視鏡は、一般的に特殊な管路がなく、また管路も短く、標準的な太さである。また、十二指腸用内視鏡には管路が極めて細い鉗子起上パイプがある。また、大腸用内視鏡は、挿入部が長く、管路も太い。逆に、気管支用内視鏡は、管路が細い。このように内視鏡管路は、内視鏡の種類によって構造が大きく異なっている。
これら多種類の内視鏡を1台の内視鏡洗滌消毒装置で洗滌消毒できるようにする為に、内視鏡洗滌消毒装置においては、内視鏡の洗滌消毒時に洗滌消毒装置と内視鏡管路とを接続し、洗滌消毒装置から内視鏡管路内へ洗滌液や消毒液、空気等を送り込んでいる。ここで、内視鏡管路の洗滌性、消毒性を保つ為には内視鏡の洗滌消毒時に内視鏡管路への十分な送液及び送気が行われる必要がある。
そこで、従来の内視鏡洗滌消毒装置では、内視鏡管路を流れる液体の流量や、圧力などを測定し、内視鏡管路に詰まりが無く、送液及び送気が十分行われている状態か、否かを確認する管路の詰まり状態監視手段を設けたものが例えば特許文献1などに開示されている。
独国特許発明第3918432号明細書
内視鏡管路に送気、送液する際、各種内視鏡管路のそれぞれに適切な流量、圧力で供給されているか否かを検出するのは困難であった。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、多種多様な内視鏡管路のそれぞれに供給される気体や液体の流通状態を簡単な構成で検出することができる内視鏡洗滌消毒装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、相互に異なる流体通過特性を有する複数種類の内視鏡管路を含み構成される内視鏡を、流体を用いて洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置において、前記流体の圧力もしくは流量を、前記内視鏡管路の流体通過特性に応じて、前記内視鏡管路の耐性限度以上の値から前記内視鏡管路毎に所定の設定値に調整すると共に、前記流体を前記内視鏡管路に供給する流体調整供給手段と、前記内視鏡管路を流れる前記流体の圧力もしくは流量を測定する測定手段と、当該測定による測定値および前記設定値に基づき比較演算を行うことにより、前記内視鏡管路の詰まり状況を検出する検出手段とを含み、且つ、前記設定値は、前記測定手段が前記流体の圧力もしくは流量を測定可能な値に設定される。
この発明では、内視鏡管路に供給する流体の圧力もしくは流量を、測定手段が測定可能な設定値に調整する。この調整は、内視鏡管路の流体通過特性に応じて行う。すると、測定手段は、内視鏡管路を流れる流体の圧力もしくは流量を、確実に測定できる。これにより、無調整にて流体を内視鏡管路に供給する場合と比較して、流体の圧力もしくは流量の測定精度を高められるので、内視鏡管路の詰まり状況を的確に検出できる利点がある。なお、内視鏡管路とは、内視鏡に設けられる管路をいい、例えば、吸引管路、送気送水管路、鉗子起上パイプ等が含まれる。また、内視鏡管路の流体通過特性とは、例えば、内視鏡管路の径、内部構造、管路抵抗等に起因する特性が含まれる。また、内視鏡管路に供給される流体とは、測定手段による測定の対象となる流体であり、例えば、洗滌液、すすぎ液、消毒液、水切り用空気等が含まれる。また、測定手段には、例えば、圧力センサー、流量センサー等が含まれ、接触式、非接触式を問わない。また、流体調整供給手段は、流体を供給する供給手段と、流体の圧力もしくは流量を調整する調整手段とを含み構成しても良いし、供給する流体の圧力もしくは流量を可変的に調整可能な単一の流体調整供給手段により構成しても良い。また、設定値は、固定値に設定しても良いし、可変値としてフィードバック制御等により制御しても良い。また、設定値および測定値は、例えば、圧力および流量のように異なる次元の値であってもよい。ただし、かかる場合には、いずれかの値を対応する次元に換算して、比較演算を行う。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、一の内視鏡管路の管路抵抗が他の一の内視鏡管路と比較して大きい場合には、前記測定手段に前記一の内視鏡管路に供給される前記流体の圧力が、前記他の一の内視鏡管路の圧力よりも高く調整される。
管路抵抗が大きい内視鏡管路は、一般に流量測定による詰まり状況の検出が困難であり、若しくは、流量測定にあたり高価なセンサーを要する。この点において、この発明では、管路抵抗が高い内視鏡管路に、他の内視鏡管路よりも高い圧力の流体を供給する。これにより、内視鏡管路内への流体の供給量を高められるので、安価なセンサーにより好適に流量測定を成し得る利点がある。なお、管路抵抗が他の内視鏡管路と比較して大きいとは、詰まり状況の検出において、例えば、流量測定により内視鏡管路の詰まりの有無は検出できるが、詰まりの程度は検出が難しいことを意味する。かかる内視鏡管路には、例えば、鉗子起上パイプが含まれる。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、一の内視鏡管路の管路抵抗が他の一の内視鏡管路と比較して大きい場合には、当該一の内視鏡管路に対応する前記測定手段が、前記流体の圧力を計測する圧力計測手段である。
この発明では、管路抵抗が高い内視鏡管路について、流体の圧力を測定する。これにより、流体の供給流量が少ない場合にも、内視鏡管路の詰まりの程度を検出できる利点がある。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、前記設定値が、前記内視鏡管路の耐性限度以下に設定される。
この発明では、供給される流体の圧力もしくは流量を、内視鏡管路の耐性限度以下に設定する。これにより、流体の過供給による内視鏡管路の破損を効果的に抑止できる利点がある。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、前記流体調整供給手段が、前記流体を供給する供給部と、供給される前記流体の流路上に配置されると共に、通過する前記流体の圧力もしくは流量を、複数種類の前記内視鏡管路の流体通過特性に応じて個々に調整する調整部とを含み構成される。
この発明では、流体を供給する供給部と、流体の圧力もしくは流量を調整する調整部とを別構成とする。そして、調整手段により、流体の圧力もしくは流量を、複数種類の内視鏡管路の流体通過特性に応じて個々に調整する。これにより、一定出力のポンプを用いつつ、簡易な構成にて流体の圧力もしくは流量を調整できる利点がある。なお、かかる調整部には、例えば、各内視鏡管路への分岐流路上にそれぞれ設けられると共に、複数種類の内視鏡管路の流体通過特性に応じてそれぞれ固有の設定値に設定された複数のリリーフ弁が含まれる。かかる調整部は、設定値を制御する制御系を要しないので、簡易に構成できる利点がある。また、調整部には、例えば、各分岐流路の上流に設けられると共に、電気制御により通過させる流体の圧力もしくは流量を調整可能な単一のリリーフ弁が含まれる。かかる調整部では、単一のリリーフ弁のみを設けるので、調整部の設置スペースを縮小できる利点がある。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、前記流体調整供給手段が、供給する前記流体の圧力もしくは流量を複数種類の前記内視鏡管路の流体通過特性に応じて可変制御可能な可変供給手段である。
この発明では、流体調整供給手段を、内視鏡の流体通過特性に応じて出力を可変制御可能な可変供給手段により構成する。これにより、上記リリーフ弁を省略できる利点がある。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、相互に異なる流体通過特性を有する複数種類の内視鏡管路を含み構成される内視鏡を、流体を用いて洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置において、前記流体を前記内視鏡管路に供給する流体供給手段と、管路抵抗が他と比較して小さい前記内視鏡管路を流れる前記流体の流量を測定する流量測定手段と、管路抵抗が他と比較して大きい前記内視鏡管路を流れる前記流体の圧力を測定する圧力測定手段と、前記内視鏡管路が有する所定の設定値、並びに前記測定による測定値に基づき比較演算を行うことにより、前記内視鏡管路の詰まり状況を検出する検出手段と、を含む
例えば、鉗子起上パイプのように、管路抵抗が他と比較して大きい内視鏡管路では流体の流量が小さいため、流量測定では、その詰まり状況を検知できない場合がある。そこで、この発明では、かかる管路抵抗が大きい内視鏡管路では、流体の圧力を測定してその詰まり状況を検出する。これにより、流体の流量の多寡に関わらず、測定精度を高められる利点がある。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、相互に異なる流体通過特性を有する複数種類の内視鏡管路を含み構成される内視鏡を、流体を用いて洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置において、管路抵抗が他と比較して小さい第1内視鏡管路群に流体を供給する第1流体供給手段、および、前記第1内視鏡管路内を流れる前記流体の流量を測定する第1測定手段を含む第1測定系と、管路抵抗が他と比較して大きい第2内視鏡管路群に流体を供給する第2流体供給手段、および、前記第2内視鏡管路内を流れる前記流体の圧力を測定する第2測定手段を含む第2測定系と、前記内視鏡管路がそれぞれ有する所定の設定値、および前記測定による測定値に基づき比較演算を行うことにより、前記内視鏡管路の詰まり状況を検出する検出手段とを含む。
この発明では、管路抵抗が他と比較して小さい第1内視鏡管路群の測定系と、逆に管路抵抗が大きい第2内視鏡管路群の測定系とを別個に形成する。そして、前者では、供給流体を流量により測定し、後者では、供給流体を圧力により測定する。測定系を、流量測定系と圧力測定系に分けることにより、内視鏡管路の詰まり状況を、各内視鏡管路に適した測定手段により測定して検出できる。これにより、いずれか一方の測定系にて測定する場合と比較して、測定精度を高められる利点がある。なお、内視鏡管路群とは、1または2以上の内視鏡管路を意味する。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、前記検出手段は、前記測定値が前記設定値に対して所定の範囲にあるか否かを複数段階にて判別すると共に、当該判別結果を段階的に告知する告知手段を含む。
この発明では、検出した内視鏡管路の詰まり状況を、測定した流体の圧力もしくは流量に基づき複数段階にて判別し、これを段階的に告知する。これにより、内視鏡の詰まりの有無のみならず、詰まりの程度までもユーザーに告知できるので、検出結果に対する信頼性を高められる利点がある。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、前記検出手段は、前記設定値を読み取る読取手段を有すると共に、読み取った前記設定値を用いて前記比較演算を行う。
この発明では、供給される流体の設定値を読み込み、この設定値を用いて上記比較演算を行う。これにより、多種多様な内視鏡管路のそれぞれに供給される気体や液体の流通状態を簡単な構成で検出できる利点がある。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、前記設定値が、洗滌消毒対象である内視鏡に予め付され、且つ、前記検出手段は、前記設定値を読み取る読取手段を有すると共に、読み取った前記設定値を用いて前記比較演算を行う。
この発明では、供給される流体の設定値を洗滌消毒対象である内視鏡に予め設け、この設定値を読み取って上記比較演算を行う。これにより、設定値が内視鏡毎に異なる場合にも、内視鏡が有する固有の設定値を自動的に判別して、詰まり状況を検出できる利点がある。なお、この発明は、付記項1に相当する。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、前記流体供給調整手段が、前記内視鏡管路へ送気を行う送気源と、各内視鏡管路に繋がれる洗滌チューブと、送気する前記内視鏡管路を切替える切り替え手段と、内視鏡内部の送気管路および送水管路を連通する手段を含む。なお、この発明は、付記項2に相当する。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、前記検出手段が、前記測定値が前記設定値に対して所定の範囲にある場合に、その旨を告知する告知手段を含む。
この発明では、比較演算の結果により、測定値が設定値に対して所定の範囲にある場合に、その旨を告知する。これにより、多種多様な内視鏡管路の状態を正確に確認することができる利点がある。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、上記告知の内容が、前記内視鏡管路の何処かで流量が減少している状態、洗滌チューブの外れ、洗滌チューブの付け忘れ、装置内部管路の外れ、装置内部管路の漏れ、装置内部送気源の動作不良等である。なお、この発明は、付記項3に相当する。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、前記内視鏡管路に供給される前記流体が洗滌消毒用の液体であり、前記流体調整供給手段が前記内視鏡管路に前記液体を導く送水管路を有し、且つ、前記比較演算結果に基づき前記内視鏡管路に流れる前記液体を制御する制御手段をさらに含む。なお、この発明は、付記項4に相当する。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、前記比較手段の比較結果に基づき、前記制御手段の制御状態を告知する告知手段を含む。なお、この発明は、付記項5に相当する。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、前記送水管路に設けられ、第1内視鏡管路の一端の開口部に着脱自在に接続可能な第1接続部と、前記第1内視鏡管路の他端の開口部に着脱自在に接続可能な第2接続部と、前記第2内視鏡管路の一端の開口部に着脱自在に接続可能な第3接続部と、前記第2接続部および前記第3接続部を連通する連通手段とを含む。なお、この発明は、付記項6に相当する。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒装置は、前記第1内視鏡管路の端部と前記送水管路の端部に接続された第1送液管路と、前記第2内視鏡管路の端部と前記送水管路の端部にされた第2送液管路と、前記第1送液管路と前記第2送液管路に各々設けられた複数の電磁弁と、前記複数の電磁弁を選択的に切り替える制御手段とを含む。なお、この発明は、付記項7に相当する。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒方法は、相互に異なる流体通過特性を有する複数種類の内視鏡管路を含み構成される内視鏡を、流体を用いて洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒方法において、前記流体の圧力もしくは流量を、前記内視鏡管路の流体通過特性に応じて、前記内視鏡管路の耐性限度以上の値から前記内視鏡管路毎に所定の設定値に調整すると共に、前記流体を前記内視鏡管路に供給する流体調整供給ステップと、前記内視鏡管路を流れる前記流体の圧力もしくは流量を測定する測定ステップと、当該測定による測定値および前記設定値に基づき比較演算を行うことにより、前記内視鏡管路の詰まり状況を検出する検出ステップとを含み、且つ、前記設定値は、前記測定手段が前記流体の圧力もしくは流量を測定可能な値に設定される。
この発明では、内視鏡管路に供給する流体の圧力もしくは流量を、測定手段が測定可能な設定値に調整する。この調整は、内視鏡管路の流体通過特性に応じて行う。すると、測定手段は、内視鏡管路を流れる流体の圧力もしくは流量を、確実に測定できる。これにより、無調整にて流体を内視鏡管路に供給する場合と比較して、流体の圧力もしくは流量の測定精度を高められるので、内視鏡管路の詰まり状況を的確に検出できる利点がある。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒方法は、前記検出ステップは、前記内視鏡管路の洗滌消毒工程に先立って行われる。
この発明では、内視鏡管路の詰まり状況の検出を、内視鏡管路の洗滌消毒工程に先立って行う。これにより、詰まりの有る内視鏡管路の洗滌消毒工程を省略できる利点がある。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒方法は、さらに、詰まり状況を検出した結果、前記内視鏡管路の詰まりが所定範囲内の場合には、前記内視鏡管路に供給する前記流体の圧力もしくは流量を前記内視鏡管路の耐性限度まで引き上げて、前記内視鏡管路を洗滌する耐性限度洗滌ステップを含む。
内視鏡管路が詰まっている場合に洗浄用流体の圧力もしくは流量を内視鏡管路の耐性限度まで引き上げると、内視鏡管路が破損するおそれがある。そこで、この発明では、詰まり状況を検出した結果、内視鏡管路の詰まりが所定範囲内の場合には、流体の圧力もしくは流量を内視鏡管路の耐性限度まで引き上げて、内視鏡管路を洗滌する。これにより、内視鏡管路の破損を防止しつつ、耐性限度にて内視鏡管路を洗滌できる利点がある。なお、この耐性限度は、内視鏡管路の詰まり状況に応じて可変しても良い。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒方法は、前記検出ステップは、前記設定値を読み取る読取ステップを含むと共に、読み取った前記設定値を用いて前記比較演算を行う。
この発明では、供給される流体の設定値を読み込み、この設定値を用いて上記比較演算を行う。これにより、多種多様な内視鏡管路のそれぞれに供給される気体や液体の流通状態を簡単な構成で検出できる利点がある。
また、この発明にかかる内視鏡洗滌消毒方法は、前記検出ステップは、前記測定値が前記設定値に対して所定の範囲にある場合に、その旨を告知する告知ステップを含む。
この発明では、比較演算の結果により、測定値が設定値に対して所定の範囲にある場合に、その旨を告知する。これにより、多種多様な内視鏡管路の状態を正確に確認することができる利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態を第1図乃至第9図を参照して説明する。第1図は本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置1とその洗滌消毒対象物である内視鏡2の概略構成をそれぞれ示すものである。また、第2図は本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置1の洗滌消毒対象物である内視鏡2が組込まれた内視鏡装置3のシステム全体の概略構成を示すものである。
ここで、内視鏡2には体腔内に挿入される細長い挿入部4と、この挿入部4の基端部に連結された手元側の操作部5とが設けられている。さらに、操作部5にはユニバーサルコード6の一端部が連結されている。このユニバーサルコード6の他端部にはコネクタ部7が連結されている。
また、挿入部4の先端部には先端構成部8が設けられている。この先端構成部8の内部には観察光学系のCCD等の固体撮像素子が内蔵されている。さらに、操作部5及び挿入部4にはライトガイドケーブル(図示しない)が内挿されている。このライトガイドケーブルの一端側は先端構成部8の照明光学系に、他端側はユニバーサルコード6を介してコネクタ部7にそれぞれ接続されている。
また、第2図に示すようにコネクタ部7は周辺機器の光源装置9に着脱可能に接続されている。さらに、コネクタ部7には信号ケーブル10の一端が接続されている。この信号ケーブル10の他端は画像処理装置11に接続されている。ここで、信号ケーブル10の一端には第1のコネクタ12、他端には第2のコネクタ13がそれぞれ設けられている。そして、信号ケーブル10の第1のコネクタ12が内視鏡2のコネクタ部7に、第2のコネクタ13が画像処理装置11にそれぞれ着脱可能に接続されている。これにより、信号ケーブル10を介して内視鏡2と画像処理装置11との間で信号の授受が行われるようになっている。
さらに、画像処理装置11には電気ケーブル14を介して観察用モニタ15が接続されている。そして、画像処理装置11からの映像信号が電気ケーブル14を介して観察用モニタ15に供給され、内視鏡画像として表示されるようになっている。
また、第3図は内視鏡装置3のシステムにおける内視鏡2と画像処理装置11との接続状態を示すブロック図である。ここで、内視鏡2の先端構成部8には観察光学系の対物レンズ16及びCCD17が配設されている。そして、対物レンズ16によってCCD17に被検体の内視鏡像が結像されるとともに、CCD17によって撮像された被検体の内視鏡像は電気信号に変換されてコネクタ部7側に出力されるようになっている。
さらに、内視鏡2の本体内には例えばEEPROMまたはフラッシュROMなどの書き換え可能な不揮発性メモリ19と、CPU(中央処理装置)20と、リセット回路21とが内蔵されている。ここで、不揮発性メモリ19は、内視鏡2の種類や、型番、管路情報等の内視鏡2に関する複数のデータを記録保持するメモリである。さらに、リセット回路21は、電源電圧の変動、低下を検出してリセット信号を出力する電気回路である。
また、CPU20には、演算回路、ROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)、パラレル通信ポート、シリアル通信ポート、A/Dコンバータ、カウンタが内蔵されている。このCPU20の内部のROMには、外部の接続機器、例えば画像処理装置11や、洗滌消毒装置1を制御する為のプログラムが記録されている。そして、CPU20はこのプログラムに従ってメモリ19へのデータの書き込み及び呼び出し処理、及びそのデータを画像処理装置11や、洗滌消毒装置1へ送受信する処理を行うようになっている。
また、画像処理装置11には、内視鏡用コネクタ26と、モニタ用コネクタ27と、ユーザーがこの画像処理装置11を操作するための操作パネル28とが設けられている。そして、内視鏡用コネクタ26には、内視鏡2側の信号ケーブル10の第2のコネクタ13が着脱可能に接続され、画像処理装置11と内視鏡2との間が電気的に接続されている。
さらに、モニタ用コネクタ27には、モニタ15側の電気ケーブル14が接続されている。そして、画像処理装置11と観察用モニタ15との間が電気的に接続されている。
また、画像処理装置11の本体内には、CCD駆動電源22と、映像信号処理/切換回路23と、CPU24と、例えばEEPROMまたはフラッシュROMなどの書き換え可能な不揮発性メモリ25とが内蔵されている。ここで、CCD駆動電源22には信号ケーブル10を介して内視鏡2内のCCD17が接続され、このCCD駆動電源22によってCCD17が駆動されるようになっている。
さらに、映像信号処理/切換回路23は、CCD17により光電変換された映像信号の画像処理及び日付け、患者データ等の文字信号の合成/切換えを行う電気回路である。なお、不揮発性メモリ25は、内視鏡2より送られてきたデータを記録保持するメモリである。
また、CPU24には、演算回路、ROM、RAM、パラレル通信ポート、シリアル通信ポート、A/Dコンバータ、カウンタが内蔵されている。このCPU24には、映像信号処理/切換回路23と、不揮発性メモリ25と、内視鏡用コネクタ26と、操作パネル28とが接続されている。
さらに、CPU24の内部のROMには、画像処理装置11を制御する為のプログラムが記録されている。そして、CPU24はこのプログラムに従って画像処理装置11の制御を行うようになっている。これにより、内視鏡2のCCD17側から信号ケーブル10を経由して画像処理装置11に送られる出力信号が映像信号処理/切換回路23により処理されたのち、この映像信号処理/切換回路23から出力される映像信号がコネクタ27から電気ケーブル14を介してモニタ15に入力され、内視鏡2によって観察される内視鏡像がモニタ15の画面に表示されるようになっている。
また、次の表1は、内視鏡2の内蔵メモリ19に記憶される内視鏡2に関する複数のデータ内容のうち、管路情報の例を示すものである。
Figure 0004504198
この表1に示す数値は仮の値である。例えば、スコープ型名がAという十二指腸用内視鏡には、予め例えば吸引管路流量設定値が2.0L/min、送気送水管路流量設定値が0.5L/min、鉗子起上パイプ流量設定値が0.1L/minといった各管路送気流量設定値のデータ(上記数値は仮の例)が記憶される。
また、本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置1の本体には使用済の内視鏡2などの洗滌消毒対象物が設置される洗滌槽29が設けられている。そして、第4図に示すようにこの洗滌槽29の中に洗滌・消毒対象の内視鏡2が設置されるようになっている。
また、洗滌槽29の内底部には循環液吸引口30および排液口31が設けられている。さらに、この洗滌槽29の内周面には、内視鏡用通信コネクタ(読取手段)32と、吸引管路洗滌チューブ接続口33と、送気送水管路洗滌チューブ接続口34と、鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口35とがそれぞれ配設されているとともに、給水口36と消毒液注入口37とが配設されている。
ここで、内視鏡用通信コネクタ32には洗滌槽29の内部に収容される内視鏡2の信号ケーブル10の第2のコネクタ13が接続されるようになっている。そして、内視鏡用通信コネクタ32に信号ケーブル10の第2のコネクタ13が接続される状態にセットされることにより、内視鏡2と洗滌消毒装置1との間が電気的に接続され、内視鏡2と内視鏡洗滌消毒装置1との間で信号の授受が行えるようになっている。
また、給水口36には給水管路38の一端部が接続されている。この給水管路38の他端部は給水弁39を介して、例えば水道系等の給水源の蛇口40に接続されている。
さらに、消毒液注入口37には消毒液供給管路41の一端が接続されている。この消毒液供給管路41の他端は消毒液タンク42の底部に接続されている。なお、この消毒液供給管路41の途中には消毒液注入ポンプ43が介設されている。
また、洗滌槽29の内底部の循環液吸引口30には内視鏡管路内洗滌消毒用管路44の一端が接続されている。この内視鏡管路内洗滌消毒用管路44の他端部側は3つの流路に分岐され、3つの分岐流路44a,44b,44cが形成されている。そして、分岐流路44aは吸引管路洗滌チューブ接続口33、分岐流路44bは送気送水管路洗滌チューブ接続口34、分岐流路44cは鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口35にそれぞれ接続されている。
さらに、内視鏡管路内洗滌消毒用管路44の途中には、内視鏡管路内洗滌消毒用ポンプ45と、逆止弁46と、流量センサー(測定手段)47とが順次介設されている。なお、3つの分岐流路44a,44b,44cには洗滌消毒管路切換え電磁弁48a,48b,48cがそれぞれ設けられている。
また、内視鏡管路内洗滌消毒用管路44における逆止弁46と、流量センサー47との間の流量センサー47に通じる管路部分49には逆止弁50を介して、コンプレッサー51に通じるエアー供給管路52が接続されている。
さらに、吸引管路洗滌チューブ接続口33には、内視鏡2の吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブ(管路接続部)53の一端部、送気送水管路洗滌チューブ接続口34には、内視鏡の送気送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ(管路接続部)54の一端部、鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口35には、内視鏡の鉗子起上パイプ洗滌消毒用洗滌チューブ(管路接続部)55の一端部がそれぞれ接続されている。そして、送気送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ54の他端は洗滌槽29内の内視鏡2の第5図に示す管路構成の送気送水管路(内視鏡管路)56に接続されている。また、吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブ53の他端は洗滌槽29内の内視鏡2の第6図に示す管路構成の吸引管路(内視鏡管路)57に接続されるとともに、鉗子起上パイプ洗滌消毒用洗滌チューブ55の他端は洗滌槽29内の内視鏡2の図示しない鉗子起上パイプに接続されている。
また、内視鏡2の送気送水管路56は第5図に示す管路構成、吸引管路57は第6図に示す管路構成になっている。ここで、内視鏡2の挿入部4の先端構成部8には第5図に示す送気送水ノズル58と、第6図に示すように内視鏡2の挿入部4の内部に配設された吸引管路を兼ねる処置具挿通チャンネル59の先端開口部59aとが設けられている。さらに、内視鏡2の挿入部4の内部には2つの送気送水管路60,61(挿入部側送水管路60と挿入部側送気管路61)が配設されている。これらの送気送水管路60,61の先端部は送気送水ノズル58に連結されている。
また、内視鏡2の手元側の操作部5には送気送水管路ボタンシリンダ62と、吸引シリンダ63と、処置具挿入口部64とが設けられている。そして、処置具挿通チャンネル59の基端部は分岐され、一方の管路59b1は処置具挿入口部64に連結され、他方の管路59b2は吸引シリンダ63に連結されている。さらに、2つの送気送水管路60,61の基端部は送気送水管路ボタンシリンダ62の周壁面にそれぞれ連結されている。
また、ユニバーサルコード6のコネクタ部7の外周面には送気送水用の2つの口金65a,65bと、1つの吸引口金67とが設けられている。さらに、ユニバーサルコード6の内部には送気送水用の2つのユニバーサルコード側管路68,69(ユニバーサルコード側送水管路68とユニバーサルコード側送気管路69)と、1つのユニバーサルコード側吸引管路70とが設けられている。ここで、一方の送気送水用の管路68の一端部は口金65aに、また他方の送気送水用の管路69の一端部は口金65bにそれぞれ連結されている。さらに、コネクタ部7の先端面にはユニバーサルコード側管路69に連通する1つの送気送水用の口金66が突設されている。
また、ユニバーサルコード6の送気送水用の管路68,69の他端部は送気送水管路ボタンシリンダ62にそれぞれ連結されている。ここで、一方の送気送水用の管路68は送気送水管路ボタンシリンダ62の内底部に連結され、他方の送気送水用の管路69は送気送水管路ボタンシリンダ62の周壁面に連結されている。そして、送気送水管路ボタンシリンダ62の内部に挿入される図示しない送気送水管路切換えボタンの操作によって第5図に示す送気送水管路56の切換え操作が行われるようになっている。
さらに、ユニバーサルコード側吸引管路70の一端部は吸引口金67に連結され、このユニバーサルコード側吸引管路70の他端部は吸引シリンダ63に連結されている。そして、この吸引シリンダ63の内部に挿入される図示しない吸引切換えボタンの操作によって第6図に示す吸引管路57の切換え操作が行われるようになっている。
また、送気送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ54の内視鏡接続部71には、第5図に示すように送気送水管路ボタンシリンダ62の内部に挿入される送気送水シリンダ挿入部72と、吸引シリンダ63の内部に挿入される吸引シリンダ挿入部73とが設けられている。ここで、送気送水シリンダ挿入部72の先端部外周面にはリング状のパッキン74が装着されている。このパッキン74は内視鏡2の送気送水管路ボタンシリンダ62の内周面に圧接され、この送気送水管路ボタンシリンダ62の内部を2つの空間に区切っている。そして、洗滌チューブ54をシリンダ62に接続した状態ではこのパッキン74により、洗滌チューブ54はシリンダ62の内部における送気送水用の管路68側と連通すると同時に、シリンダ62に接続されたその他の送気送水用の管路60,61,69側には連通しない状態で保持されるようになっている。
また、第5図に示す送気送水管路56の洗滌消毒時には送気送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ54とともに、ユニバーサルコード側送水管路68とユニバーサルコード側送気管路69との間を連結するバイパスチューブ75が使用されるようになっている。このバイパスチューブ75の一端部にはユニバーサルコード6のコネクタ部7の外周面の送気送水用の2つの口金65a,65bに連結される第1の口金連結部76、他端部にはコネクタ部7の先端面の送気送水用の口金66に連結される第2の口金連結部77がそれぞれ設けられている。
そして、内視鏡2の送気送水管路56の洗滌消毒時には第5図に示すように送気送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ54の内視鏡接続部71が内視鏡2の手元側の操作部5に装着されるとともに、バイパスチューブ75がユニバーサルコード6のコネクタ部7に装着された状態で、洗滌消毒装置1から送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ54を通して洗滌液、または消毒液、またはエアーなどが内視鏡2の送気送水管路56に送られるようになっている。このとき、チューブ54より洗滌液等が送られると、第5図中に矢印で示すように、まず、ユニバーサルコード側送水管路68に導かれる。このユニバーサルコード6のコネクタ部7には、バイパスチューブ75が接続されており、このバイパスチューブ75によりユニバーサルコード側送水管路68とユニバーサルコード側送気管路69とが連通している。そのため、ユニバーサルコード側送水管路68を通過してきた洗滌液等は、このバイパスチューブ75を介して、ユニバーサルコード側送気管路69へと導かれ、送気送水管路ボタンシリンダ62へ戻る。さらに、送気送水管路ボタンシリンダ62に戻ってきた洗滌液等は、挿入部側送水管路60と挿入部側送気管路61へと導かれ、内視鏡2の挿入部4内を通って、内視鏡先端部の送気送水ノズル58から内視鏡2の外部へと抜けていく。
したがって、上記のようにエアー、洗滌液、消毒液等を内視鏡2の送気送液管路56へ送気送液することにより、見かけ上、ほぼ一本道の管路が構成されるので、内視鏡2の送気送水管路56の流量を精度良く検知することができる。つまり、内視鏡2の送気送液管路56の流量が減少している場合には、予め内視鏡2から読み取った送気量に比べ実際に自動洗滌消毒装置1が内視鏡へ送気している送気量が低くなる。そこで、自動洗滌消毒装置1にセットされた内視鏡2へ供給するエアーの流量を内視鏡管路内洗滌消毒用管路44に設置されている流量センサー47を用いて、内視鏡2へ送気している送気量を測定する。そして、この送気量と予め内視鏡2から読み取った送気量の設定値とを装置1が比較することにより、内視鏡2の送気送水管路56の流量が設定値の範囲外の状態(流量が減少している状態)を検知することができる。
また、吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブ53の内視鏡接続部78には、内視鏡2の手元側の操作部5の処置具挿入口部64に着脱可能に連結される口金連結部79が設けられている。そして、吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブ53の口金連結部79が処置具挿入口部64に連結されることにより、吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブ53が洗滌槽29内の内視鏡2の吸引管路57に接続されるようになっている。
また、内視鏡2の吸引管路57の洗滌消毒時には第6図に示すように吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブ53が内視鏡2の吸引管路57に接続されるとともに、送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ54の内視鏡接続部71が内視鏡2の手元側の操作部5に装着される。そして、この状態で、洗滌消毒装置1から吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブ53を通して洗滌液、または消毒液、またはエアーなどが内視鏡2の吸引管路57へ送られるようになっている。このとき、吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブ53から処置具挿入口部64に送られた洗滌液等は処置具挿通チャンネル59の分岐管路59b1からこの管路59b1と59b2との間の連結部で分岐され、第6図中に矢印で示すように、先端開口部59a側へ向かう流れと、吸引シリンダ63側に向かう流れとに分流される。そして、先端開口部59a側へ向かう洗滌液等の流れは先端開口部59aから外部に流出される。
また、内視鏡2の吸引シリンダ63の開口部には送気送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ54の内視鏡接続部71における吸引シリンダ挿入部73が接続され、吸引シリンダ63の開口部が塞がれている。そのため、吸引シリンダ63側に向かう洗滌液等の流れは吸引シリンダ63内を経てユニバーサルコード側吸引管路70側に流入され、このユニバーサルコード側吸引管路70を経て吸引口金67から外部へ流出される。
上記のように吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブ53よりエアーを内視鏡2の吸引管路57へ送気し、その流量を測定して、予め内視鏡2から読み取った送気量の設定値と比較することにより、内視鏡2の吸引管路57の流量が設定値の範囲外の状態を検知することができる。
なお、鉗子起上パイプ洗滌消毒用洗滌チューブ55の内視鏡接続部80は洗滌槽29内の内視鏡2の図示しない鉗子起上パイプに接続されている。ここで、図示しない鉗子起上パイプは入口と出口の2ヶ所に開口部がある1本の管路構成になっている。そのため、鉗子起上パイプの洗滌消毒時には鉗子起上パイプ洗滌消毒用洗滌チューブ55の内視鏡接続部80を洗滌槽29内の内視鏡2の図示しない鉗子起上パイプに接続した状態で、鉗子起上パイプ洗滌消毒用洗滌チューブ55を通して洗滌液、または消毒液、またはエアーなどが内視鏡2の鉗子起上パイプへ送られるようになっている。このとき、鉗子起上パイプのどこかが詰まっている場合には、鉗子起上パイプ洗滌消毒用洗滌チューブ55より送気されたエアーの流量を測定し、送気量の設定値と比較する事で容易に管路の流量が設定値の範囲外の状態を検知できる。
また、洗滌槽29の排液口31には管路切換弁81の流入ポート81aが連結されている。この管路切換弁81には1つの流入ポート81aと、2つの流出ポート81b,81cとが設けられている。ここで、管路切換弁81の一方の流出ポート81bには回収管路82の一端部が連結されている。この回収管路82の他端部は消毒液タンク42の上部に連結されている。
さらに、管路切換弁81の他方の流出ポート81cには排液管路83の一端部が連結されている。この排液管路83の途中には排液ポンプ84が介設されている。
また、管路切換弁81は排液口31を閉塞遮断する状態と、排液口31を回収管路82に連通させる状態と、排液口31を排液管路83に連通させる状態のいずれかに切換えるものである。そして、管路切換弁81を排液管路83側へ切換えて排液ポンプ84を運転する事により洗滌槽29内の液体を内視鏡洗滌消毒装置1の外へ排出するようになっている。
また、第7図はユーザーが本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置1を操作するための操作パネル85を示すものである。この操作パネル85にはプログラム選択ボタン86と、洗滌消毒工程始動ボタン87と、停止ボタン88と、複数の付加機能ボタン89a〜89fと、洗滌時間表示部90と、消毒時間表示部91と、メッセージコード表示部(告知手段)92と、消毒液温度表示部93とが配設されている。なお、付加機能ボタン89a〜89fには機能チェックボタン89aと、漏水検知ボタン89bと、アルコールフラッシュボタン89cと、送気ボタン89dと、消毒液加温ボタン89eと、洗濯すすぎボタン89fとがそれぞれ設けられている。
この操作パネル85の操作時には、プログラム選択ボタン86によって選択された工程の洗滌時間と、消毒時間とが洗滌時間表示部90、消毒時間表示部91にそれぞれ表示される。その後、洗滌消毒工程始動ボタン87を押して工程を開始するようになっている。
また、消毒液温度表示部93には内視鏡洗滌消毒装置1に貯蔵されている消毒液の温度が表示されるようになっている。さらに、付加機能ボタン89a〜89fを選択して押す事で洗滌消毒工程以外で、内部管路での流量を測定する工程や、内視鏡洗滌消毒装置1の貯蔵の消毒液を設定温度まで加温する消毒液加温工程などの付加機能を実行できる。
また、停止ボタン88を押す事で、洗滌消毒工程や付加機能工程を途中で中止することができる。なお、内視鏡洗滌消毒装置1には、使用者に告知すべき(動作)状態をユーザーに報知する第8図に示す告知ブザー(告知手段)94が内蔵されている。そして、管路の流量に関する情報以外に、工程の途中で使用者に告知すべき情報がある場合には、告知ブザー94が鳴り、メッセージコード表示部92にメッセージコードが表示される事で、使用者に告知すべき(動作)状態を告知する。ここで、表示されるメッセージコードは次の表2のメッセージコード表に従って決められる。
Figure 0004504198
また、第8図は、本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置1の制御を行う制御部95の概略構成を示すブロック図である。この制御部95には内視鏡洗滌消毒装置1内の機器の制御を司るCPU(制御手段)96が設けられている。このCPU96には、図示しない演算回路、ROM、RAM、パラレル通信ポート、シリアル通信ポート、A/Dコンバータ、カウンタが内蔵されている。
さらに、CPU96には、アナログ回路97と、デジタル式センサ98と、ドライバ99と、操作パネル85と、リセット回路100と、内視鏡用通信コネクタ32とがそれぞれ接続されている。ここで、アナログ回路97には内視鏡洗滌消毒装置1内の機器の状態を監視し、連続的な電気信号に変換するアナログ式センサ101が接続されている。そして、アナログ回路97ではアナログ式センサ101からの出力を増幅してCPU96に供給するようになっている。
また、デジタル式センサ98は、内視鏡洗滌消毒装置1内の機器の状態を監視し、二値化した電気信号をCPU96に出力するセンサである。さらに、ドライバ99には告知ブザー94および内視鏡洗滌消毒装置1内の弁/ポンプ類102が接続されている。そして、ドライバ99から出力される制御信号によって告知ブザー94および内視鏡洗滌消毒装置1内の弁/ポンプ類102が駆動されるようになっている。
また、リセット回路100は、電源電圧の変動、低下を検出してリセット信号を出力する電気回路である。さらに、CPU96の内部のROMには、内視鏡洗滌消毒装置1内の機器を制御する為のプログラムが記録されている。そして、CPU96はこのプログラムに従って内視鏡2の洗滌消毒工程を行うようになっている。
次に、上記構成の本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置1の作用について説明する。内視鏡2の検査終了後、使用済みの内視鏡2の汚れを洗滌するために、使用する毎にその外表面及び内部管路を洗滌消毒する必要がある。
この内視鏡2の洗滌消毒作業時には、まず、検査に使用された使用済みの内視鏡2を洗滌槽29内にセットする。このとき、洗滌チューブ53,54,55を用いて、内視鏡2の送気送水管路56、吸引管路57および図示しない鉗子起上パイプの各管路口部と内視鏡洗滌消毒装置1側の接続口33,34,35とを連結する。さらに、内視鏡2にバイパスチューブ75を接続し、この内視鏡2のユニバーサルコード側送水管路68とユニバーサルコード側送気管路69との間を連通する。続いて、通信ケーブル10を用いて内視鏡2と内視鏡洗滌消毒装置1側の内視鏡通信コネクタ32との間を電気的に接続させる。
その後、内視鏡洗滌消毒装置1の操作パネル85上のプログラム選択ボタン86で洗滌消毒工程の内容を選択し、洗滌消毒工程の始動ボタン87を押すと、設定された条件にしたがって、洗滌、消毒、すすぎ、送気の各工程が行われる。このとき、内視鏡洗滌消毒装置1は第9図に示すフローチャートに従って内視鏡2の洗滌消毒工程を次の通り実行する。
まず、ステップS1で、内視鏡洗滌消毒装置1内にセットされた内視鏡2と内視鏡洗滌消毒装置1との間で通信が行えるか否かが判断される。このとき、仮に、通信ケーブル10が接続されていない場合には、通信が正しく行われない。そして、このように内視鏡2に記憶されたデータを内視鏡洗滌消毒装置1のCPU96で読み込む事ができない場合には次のステップS2に進む。このステップS2では内視鏡洗滌消毒装置1の内蔵の告知ブザー94が鳴り、メッセージコード表示部92にメッセージコードE90が表示される。このとき、メッセージコード表の内容に対応させ、″E90″というメッセージコードを操作パネル85のメッセージコード表示部92に表示することでユーザーに内視鏡の接続がなされていないことが告知される。そして、内視鏡2の洗滌消毒工程が中止され、ユーザーに通信コネクタ32が接続されているか等の確認作業を行ってもらうようになっている。
また、ステップS1で、内視鏡2と内視鏡洗滌消毒装置1との間で通信が使用者に告知の必要が無い状態で行われた場合(使用者に告知すべき状態が発生しない場合)には次のステップS3に進む。このステップS3では内視鏡洗滌消毒装置1のCPU96は内視鏡用通信コネクタ32及び通信ケーブル10を介して、内視鏡2内のCPU20と通信をおこなって、メモリ19内のデータを読み取る処理を行う。このときの読み取りデータの内容としては、内視鏡2の種類、型番、管路情報等である。そして、内視鏡洗滌消毒装置1のCPU96は洗滌槽29内にセットされた内視鏡2の種類をこの通信を通じて認識すると共に、この内視鏡2の送気送水管路56、吸引管路57および図示しない鉗子起上パイプの各管路の送気量の設定値のデータも認識する。なお、Xは吸引管路57の送気量の設定値、Yは送気送水管路56の送気量の設定値、Zは鉗子起上パイプの送気量の設定値である。
また、通信が行われた後に、次のステップS4の洗滌工程に進む。このステップS4の洗滌工程では給水弁39が開き、水道蛇口40から洗滌水が給水管路38及び給水口36を通じて洗滌槽29内へ供給される。そして、洗滌槽29内への給水により、貯水量が指定水位に達した時点で、給水弁39が閉じられ、洗滌作業が開始される。
この洗滌作業時には内視鏡洗滌消毒装置1の洗滌消毒管路切換え電磁弁48a,48b,48cと内視鏡管路内洗滌消毒用ポンプ45とを動作させる。そして、ポンプ45の駆動にともない洗滌槽29の内部の洗滌液が循環液吸引口30から内視鏡管路内洗滌消毒用管路44内に吸引されるとともに、このポンプ45から吐出される高圧な洗滌液が内視鏡管路内洗滌消毒用管路44から逆止弁46、流量センサー47、3つの分岐流路44a,44b,44cを経て吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブ53、送気送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ54、鉗子起上パイプ洗滌消毒用洗滌チューブ55にそれぞれ供給され、さらにこれらの各チューブ53,54,55から内視鏡2の送気送水管路56、吸引管路57および図示しない鉗子起上パイプの各管路内に供給されて、この内視鏡2の各管路内の洗滌が行われる。つまり、内視鏡管路内洗滌消毒用管路44を通じて洗滌槽29内の洗滌水を循環させ、内視鏡2の各管路内を洗滌する。
この洗滌作業が終了すると、次のステップS5のすすぎ工程に進む。このステップS5のすすぎ工程では管路切換弁81が排液ポジションに移動され、同時に排液ポンプ84が駆動される。この排液ポンプ84の駆動にともない洗滌槽29の内部の洗滌液が排液口31から管路切換弁81を経て排液管路83側に吸引され、この排液管路83を通して外部に廃棄される。
また、このすすぎ工程の後半ではコンプレッサー51の運転が開始される。そして、このコンプレッサー51から吹き出される高圧なエアーはエアー供給管路52を通し、逆止弁50、流量センサー47および3つの分岐流路44a,44b,44cを順次介して洗滌チューブ53,54,55に供給され、さらに各洗滌チューブ53,54,55を通じて内視鏡2の各管路内へエアーが供給され、内視鏡2の管路内の水切りが行われる。
この管路内の水切り作業中、次のステップS6の内視鏡2の各管路のエアーの流量測定が行われる。このステップS6の流量測定では洗滌消毒管路切換え電磁弁48a,48b,48cを動作させ、各管路に個別に送気させる。そして、各管路毎に個別に流量センサー47の出力を読み取ることで、内視鏡2の送気送水管路56、吸引管路57および図示しない鉗子起上パイプの各管路のそれぞれのエアーの流量測定を行う。
例えば、電磁弁48aを開け、電磁弁48b,48cを閉じた状態で送気を行う事で内視鏡2の吸引管路57にのみ送気が行われ、この時の流量センサー47の出力を読み取ることで内視鏡2の吸引管路57の送気流量の測定が行われる。
続けて、電磁弁48bを開け、電磁弁48a,48cを閉じる位置に切換えた状態で、同様に送気を行う事で内視鏡2の送気送水管路56のみ送気が行われ、この時の流量センサー47の出力を読み取ることで内視鏡2の送気送水管路56の送気流量の測定が行われる。
さらに、電磁弁48cを開け、電磁弁48a,48bを閉じる位置に切換えた状態で、同様に送気を行う事で内視鏡2の鉗子起上パイプのみ送気が行われ、この時の流量センサー47の出力を読み取ることで内視鏡2の鉗子起上パイプの送気流量の測定が行われる。
なお、xはこのとき測定された吸引管路57のエアー流量の測定値、yは送気送水管路56のエアー流量の測定値、zは鉗子起上パイプのエアー流量の測定値である。
さらに、内視鏡2の各管路のエアーの流量測定後、次のステップS7の演算処理が行われる。ここでは、流量センサー47で測定された内視鏡2の各管路のエアー流量の測定データ(x,y,z)と、予め内視鏡2から通信によって得られた内視鏡2の各管路の送気量の設定値(X,Y,Z)とを比較し、管路の流量が設定値の範囲内の状態(内視鏡管路である送気送水管路56、吸引管路57および鉗子起上パイプへの十分な送気・送液が行われている状態)か、管路の流量が設定値の範囲外の状態であるかを判定する。
この比較判定方法は次の演算式に従って二者の比率を算出し、その演算結果の比率がある一定の設定範囲内に収まれば使用者に告知の必要が無い(動作)状態とし、その範囲を逸脱した場合を使用者に告知すべき(動作)状態とする。
演算式:(実測した送気流量)÷(流量が設定値の範囲内の時の送気流量)×100
なお、Aはこのとき演算された吸引管路57の送気量の設定値Xとエアー流量の測定値xとの比率、Bは送気送水管路56の送気量の設定値Yとエアー流量の測定値yとの比率、Cは鉗子起上パイプにおける送気量の設定値Zとエアー流量の測定値zとの比率である。
ここで、演算結果の比率における管路流量の設定値の範囲を例えば80%〜120%に設定する。そして、通信によって得られた内視鏡2の吸引管路57の送気量の設定値が例えば2.3L/minの場合に、測定された送気量が例えば2.0L/minである場合には、演算結果の比率が約87%となり、管路の流量が設定値の範囲内にあるので、使用者に告知の必要が無い(動作)状態と判断する。
また、例えば、管路の送気量の設定値が2.3L/minに対し、測定された送気量が1.2L/minであれば、演算結果の比率Aが約53%となる。この場合には、演算結果である比率Aが使用者に告知の必要が無い(動作)状態の設定範囲を下方に外れるので、管路が詰まっていたり、コンプレッサー51が正しく動作していない状態、或いは洗滌チューブ53、54、55の付け忘れなどの原因により内視鏡管路への送気が不足していると判断され、使用者に告知すべき(動作)状態と判断される。
さらに、例えば、管路の送気量の設定値が2.3L/minであるのに対し、測定された送気量が、5.0L/minであれば、演算結果が約217%となる。この場合には、演算結果が設定値の範囲を上方に外れるので、洗滌チューブ53、54、55が外れていたり、洗滌消毒装置1内の管路が外れたり、漏れたりしていると判断され、使用者に告知すべき(動作)状態と判断される。
このように、内視鏡管路の送気量の設定値と測定された内視鏡管路の送気量との比較を各管路ごとに行う。そして、内視鏡2の各管路の内、1本でも管路の流量が設定値の範囲外の状態と判断された場合は、洗滌消毒工程を中止して使用者に告知すべき(動作)状態の告知を行う。
すなわち、ステップS8では、内視鏡2の各管路毎の演算結果の比率(A,B,C)が使用者に告知の必要が無い(動作)状態の設定範囲の下限値である80%よりも大きい(A>80%,B>80%,C>80%)か否かが判断される。このステップS8で、演算結果の比率(A,B,C)が使用者に告知の必要が無い(動作)状態の設定範囲の下限値である80%よりも小さい場合(使用者に告知すべき(動作)状態が発生した場合)には次のステップS9に進む。このステップS9では内視鏡洗滌消毒装置1の内蔵の告知ブザー94を鳴らすと共に、操作パネル85のメッセージコード表示部92に表2のメッセージコード表に従って演算結果が使用者に告知の必要が無い(動作)状態の範囲を下方に外れている状態を表す″E91″の文字のメッセージコードが表示される。これにより、使用者に告知すべき(動作)状態の発生とその内容についての告知が行われる。
また、ステップS8で、演算結果の比率(A,B,C)が使用者に告知の必要が無い(動作)状態の設定範囲の下限値である80%よりも大きい場合(使用者に告知すべき(動作)状態が発生しない場合)には次のステップS10に進む。このステップS10では内視鏡2の各管路毎の演算結果の比率(A,B,C)が使用者に告知の必要が無い(動作)状態の設定範囲の上限値である120%よりも小さい(A<120%,B<120%,C<120%)か否かが判断される。このステップS10で、演算結果の比率(A,B,C)が使用者に告知の必要が無い(動作)状態の設定範囲の上限値である120%よりも大きい場合(使用者に告知すべき(動作)状態が発生した場合)には次のステップS11に進む。このステップS11では内視鏡洗滌消毒装置1の内蔵の告知ブザー94を鳴らすと共に、操作パネル85のメッセージコード表示部92に表2のメッセージコード表に従って演算結果が使用者に告知の必要が無い(動作)状態の範囲を上方に外れている状態を表す″E92″の文字のメッセージコードが表示される。これにより、使用者に告知すべき(動作)状態の発生とその内容についての告知が行われる。
また、全ての内視鏡各管路への送気量が使用者に告知の必要が無い(動作)状態と判断されれば、内視鏡各管路に十分な洗滌が行われたと判断し、次工程であるステップS12の消毒工程へと移行する。
ここで、使用者に告知すべき(動作)状態が無い場合は続いて消毒工程に入る。この消毒工程では、始めに消毒液注入ポンプ43の運転により消毒液タンク42内の消毒液が消毒液供給管路41を通じて消毒液注入口37から洗滌槽29内に注入される。そして、洗滌槽29内の消毒液の貯留量が指定水位に達すると内視鏡2の全体はその消毒液中に完全に浸漬される。この消毒液中の浸漬により、内視鏡2の外表面の消毒が行われる。
これと同時に、内視鏡管路内洗滌消毒用ポンプ45を運転させることにより洗滌槽29内の消毒液を吸引して洗滌チューブ53,54,55を通じて内視鏡2の各管路内に送液する事で、その管路内の消毒が行われる。このようにして、内視鏡2の外表面および各管路内の消毒がなされる。
さらに、この消毒工程の開始後、所定の消毒時間が経過すると内視鏡管路洗滌消毒用ポンプ45の運転が停止し、管路切換弁81が消毒液回収ポジションに切り替わる。この状態では、消毒液タンク42と洗滌槽29の排液口31との間が連通し、消毒液が洗滌槽29から排出され、消毒液タンク42内に回収される。
この後、上述した洗滌工程での動作と同様に、ステップS13のすすぎ工程と、その後半においてコンプレッサー51の運転が行われ、内視鏡2の各管路内へエアーの供給によりステップS14の水切り送気工程が行われる。以上の各工程により内視鏡2の洗滌消毒が行われる。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置1では内視鏡2の洗滌消毒作業時に、使用済みの内視鏡2を洗滌槽29内にセットした状態で、内視鏡2に記憶されたデータを内視鏡洗滌消毒装置1のCPU96で読み込むとともに、内視鏡2の洗滌消毒作業中、内視鏡2の各管路のエアーの流量測定が行われる。そして、内視鏡2の各管路のエアーの流量測定後、流量センサー47で測定された内視鏡2の各管路のエアー流量の測定データ(x,y,z)と、予め内視鏡2から通信によって得られた内視鏡2の送気量の設定値(X,Y,Z)とを比較し、流量が設定値の範囲以内か否かを判定する演算処理を行い、内視鏡2の各管路の内、1本でも流量が設定値の範囲外と判断された場合は、洗滌消毒工程を中止して内視鏡洗滌消毒装置1の内蔵の告知ブザー94を鳴らすと共に、操作パネル85のメッセージコード表示部92にメッセージコードを表示させることにより、使用者に告知すべき(動作)状態の発生とその内容についての告知を行うようにしたものである。そのため、本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置1では、多種多様な内視鏡2の各管路の状態や、内視鏡洗滌消毒装置1内のコンプレッサー51、ポンプなどの使用者に告知すべき(動作)状態、洗滌チューブ53、54、55の外れ等を正確、且つ、簡単な構成で検出することができ、適切な内視鏡2の洗滌消毒を行うことができる。
なお、上記実施の形態ではエアーによって内視鏡管路の流量が設定値の範囲外の状態や、内視鏡洗滌消毒装置1内のコンプレッサー51の使用者に告知すべき(動作)状態、洗滌チューブ53、54、55の外れを検知しているが、合わせて内視鏡管路内洗滌消毒用管路44を流れる洗滌水や、消毒液の流量を測定し、その管路の流量が設定値の範囲内の時の流量を予め内視鏡2のCPU20に記憶させておき、内視鏡洗滌消毒工程時に両者を比較しても良い。この場合は、内視鏡管路内洗滌消毒用管路44や、内視鏡管路内洗滌消毒用ポンプ45の使用者に告知すべき(動作)状態も検知できる。
また、上記実施の形態では流量センサー47を用いて流量測定を行っているが、この代わりに圧力計を用いて圧力測定を行い、圧力データで使用者に告知すべき(動作)状態の検知を行っても良い。
さらに、本実施の形態では洗滌終了時の送気時に流量測定し、管路の流量が設定値の範囲外か否かの検知を行っているが、洗滌消毒工程の開始後、すぐに内視鏡管路内に送気を行って管路の流量が設定値の範囲外か否かの判断を即座に行っても良いことは勿論である。また、この測定を″内視鏡管路の流量の減少チェック″として独立した付加機能として行えるようにしても良い。
また、上記実施の形態では洗滌槽29の内部にセットされた内視鏡2と内視鏡洗滌消毒装置1との間で通信が出来ない場合は洗滌消毒工程を中止してユーザーへの告知を行っているが、洗滌消毒工程を中止せずに予め別に設定された流量が設定値の範囲外の場合用の特別な洗滌消毒工程を行い、この特別な洗滌消毒工程の終了時にユーザーに内視鏡管路の流量の減少チェックが行われていない事を告知しても良い。
この告知方法はメッセージコード表の内容に従ってE93というメッセージコードを操作パネル85のメッセージコード表示部92に表示してもよい。または、操作パネル85に管路の流量減少の検知未確認というLEDや、ランプ等を具備させてこれを点灯させても良い。
また、逆に、管路の流量減少の検知確認済みというLEDまたはランプ等を具備して、管路の流量減少が無い場合に点灯させて、管路の流量減少検知を行わなかった場合は消灯させる方法でも良いことは勿論である。
また、上記実施の形態では内視鏡管路の流量が設定値から外れていることが原因と予測される使用者に告知すべき(動作)状態を検知した場合、すぐに洗滌消毒工程を中止してユーザーへの告知を行っているが、洗滌工程を追加して流量が設定値から外れている状態の除去を試み、その追加洗滌工程後にもう一度、管路の流量減少の検知を行い、流量が設定値の範囲外の状態が除去されたか確認するようにしても良い。このとき、追加の洗滌工程は流量を設定値とする目的で管路への洗滌水の送液圧を上げたり、気液二相流方式で行うなど特別なプログラムが行われるようにしても良い。そして追加洗滌の後に、流量を設定値にできれば洗滌工程の後の工程を設定通りに行い、流量を設定値の範囲内にできなければ使用者に告知すべき(動作)状態を告知するようにする。
また、内視鏡管路の流量が設定値から外れている状態が発見されても、設定通りの工程を続け、洗滌消毒工程を全て行ってから使用者に告知すべき(動作)状態を告知しても良い。この場合、外表面や、流量が設定値から外れている状態が無い管路に対しては洗滌消毒が行われる。
また、上記実施の形態では内視鏡管路情報の確認を内視鏡2と内視鏡洗滌消毒装置1との間を通信ケーブル10で接続して行っているが、これに限らず赤外線や、磁気を用いた通信によるもの等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な方式が考えられる。
また、内視鏡洗滌消毒装置1に内視鏡の種類ごとの管路情報を予め記憶させておき、ユーザーが予め内視鏡の種類を内視鏡洗滌消毒装置1のパネル上で入力したり、選択したり出来るようにすることも可能である。
また、本実施の形態ではメッセージコードを表示する事で使用者に告知すべき(動作)状態の告知を行っているが、液晶パネルや、モニターや、プリンター等を内視鏡洗滌消毒装置1に設けて、エラー内容や、使用者に告知すべき(動作)状態の原因、その対応方法等を文章で表示、または印字させても良い。さらに、洗滌消毒工程が設定通り使用者に告知すべき(動作)状態が無く行われた場合も毎回、洗滌消毒した内視鏡2の名称・型番、洗滌消毒工程の内容や、実施日時、そして流量が設定値から外れている状態の検知の確認結果、洗滌消毒工程が使用者に告知すべき(動作)状態が無く行われた事を表示、または印字させても良いことは勿論である。
(実施の形態2)
また、第10図乃至第12図は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(第1図乃至第9図参照)の内視鏡洗滌消毒装置1の構成を次の通り変更したものである。なお、第10図乃至第12図中で、第1の実施の形態と同一構成部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、本実施の形態では内視鏡洗滌消毒装置1の洗滌槽29内にセットされる内視鏡2に接続される洗滌チューブ53、54、55の接続場所を第10図に示すように、内視鏡2のユニバーサルコード6側のコネクタ部7に配置したものである。
第10図において、内視鏡洗滌消毒装置1の洗滌槽29の内周面には、第1の実施の形態と同様に内視鏡用通信コネクタ32と、吸引管路洗滌チューブ接続口33と、鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口35とがそれぞれ配設されているとともに、送気管路洗滌チューブ接続口111と、送水管路洗滌チューブ接続口112とが配設されている。
また、内視鏡洗滌消毒装置1の本体内に配設された内視鏡管路内洗滌消毒用管路44の下流(分岐流路)側には4つの分岐流路44a,44b,44c,44dが形成されている。そして、分岐流路44aは吸引管路洗滌チューブ接続口33、分岐流路44bは送気管路洗滌チューブ接続口111、分岐流路44cは送水管路洗滌チューブ接続口112、分岐流路44dは鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口35にそれぞれ接続されている。
さらに、内視鏡管路内洗滌消毒用管路44の各分岐流路44a,44b,44c,44dの途中には、洗滌消毒管路切換え電磁弁48a,48b,48c,48dがそれぞれ介設されている。
また、洗滌槽29の内部側には内視鏡管路の洗滌消毒用の4つの洗滌チューブ113〜116が設けられている。ここで、1つの洗滌チューブ113の一端部は吸引管路洗滌チューブ接続口33に連結され、内視鏡2の吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブが形成されている。この吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブ113の他端部には吸引用連結部117が設けられている。そして、第12図に示すようにこの吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブ113の吸引用連結部117が洗滌槽29内にセットされた内視鏡2のコネクタ部7の吸引口金67に着脱可能に接続されている。
また、洗滌チューブ114の一端部は送気管路洗滌チューブ接続口111に連結され、送気管路洗滌消毒用洗滌チューブが形成されている。この送気管路洗滌消毒用洗滌チューブ114の他端部側には第11図に示すように2つの管路に分岐された分岐管路114a,114bが設けられている。ここで、一方の分岐管路114aの先端部には第1の送気用連結部118aが設けられている。さらに、他方の分岐管路114bの先端部には第2の送気用連結部118bが設けられている。そして、この送気管路洗滌消毒用洗滌チューブ114の一方の分岐管路114aの第1の送気用連結部118aは内視鏡2のコネクタ部7の外周面の口金65bに着脱可能に接続されている。さらに、送気管路洗滌消毒用洗滌チューブ114の他方の分岐管路114bの第2の送気用連結部118bは内視鏡2のコネクタ部7の先端面の口金66に着脱可能に接続されている。
また、洗滌チューブ115の一端部は送水管路洗滌チューブ接続口112に連結され、送水管路洗滌消毒用洗滌チューブが形成されている。この送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ115の他端部側には第11図に示すように送水用連結部119が設けられている。そして、この送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ115の送水用連結部119が洗滌槽29内にセットされた内視鏡2のコネクタ部7の送水口金65aに着脱可能に接続されている。
また、洗滌チューブ116の一端部は鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口35に連結され、鉗子起上パイプ洗滌消毒用洗滌チューブが形成されている。この鉗子起上パイプ洗滌消毒用洗滌チューブ116の他端部側には内視鏡接続部120が設けられている。そして、この鉗子起上パイプ洗滌消毒用洗滌チューブ116の内視鏡接続部120が洗滌槽29内の内視鏡2の図示しない鉗子起上パイプに接続されている。
また、洗滌槽29内にセットされる内視鏡2の操作部5には送気送水ボタンシリンダ62と吸引シリンダ63とを塞ぐシリンダ栓コネクタ121と、処置具挿入口部64を塞ぐ鉗子栓コネクタ122とが装着されている。さらに、シリンダ栓コネクタ121には送気送水管路ボタンシリンダ62の内部に挿入される送気送水シリンダ挿入部123と、吸引シリンダ63の内部に挿入される吸引シリンダ挿入部124とが設けられている。ここで、送気送水シリンダ挿入部123の外周面にはリング状のパッキン125が装着されている。このパッキン125は内視鏡2の送気送水管路ボタンシリンダ62の内周面に圧接され、この送気送水管路ボタンシリンダ62の内部を2つの空間に区切り、送気管路126と、送水管路127とを分離している。
次に、上記構成の本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置1の作用について説明する。本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置1による内視鏡2の洗滌消毒作業時には、まず、検査に使用された使用済みの内視鏡2を洗滌槽29内にセットする。このとき、吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブ113の吸引用連結部117が内視鏡2のコネクタ部7の吸引口金67に接続される。さらに、送気管路洗滌消毒用洗滌チューブ114の第1の送気用連結部118aが内視鏡2のコネクタ部7の外周面の口金65bに接続され、第2の送気用連結部118bが内視鏡2のコネクタ部7の先端面の口金66に接続される。また、送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ115の送水用連結部119が内視鏡2のコネクタ部7の送水口金65aに接続され、鉗子起上パイプ洗滌消毒用洗滌チューブ116の内視鏡接続部120が内視鏡2の図示しない鉗子起上パイプに接続される。さらに、内視鏡2の操作部5には送気送水ボタンシリンダ62と吸引シリンダ63とを塞ぐシリンダ栓コネクタ121と、処置具挿入口部64を塞ぐ鉗子栓コネクタ122とが装着される。
これにより、第11図に示す送気送水管路洗滌消毒用の送気・送液系が構成されるとともに、第12図に示す吸引管路洗滌消毒用の送気・送液系が構成される。そして、送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ115から送られた洗滌液や、エアーは第11図中に矢印で示すように内視鏡2のコネクタ部7からユニバーサルコード側送水管路68を通って操作部5の送気送水管路ボタンシリンダ62へと達する。ここからさらに、挿入部側送水管路60へと導かれ、挿入部4の先端の送気送水ノズル58より内視鏡2の外へ抜けていく。
また、送気管路洗滌消毒用洗滌チューブ114から送られた洗滌液や、エアーは第11図中に矢印で示すように内視鏡2のコネクタ部7からユニバーサルコード側送気管路69を通って操作部5の送気送水管路ボタンシリンダ62へと達する。ここからさらに、挿入部側送気管路61へと導かれ、挿入部4の先端の送気送水ノズル58より内視鏡2の外へ抜けていく。
さらに、第12図に示すように吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブ113から送られた洗滌液や、エアーは第12図中に矢印で示すように内視鏡2のコネクタ部7からユニバーサルコード側吸引管路70を通って操作部5の吸引管路ボタンシリンダ63へと達する。ここで、シリンダ63の開口部はシリンダ栓コネクタ121により塞がれているので、ここからさらに挿入部側吸引管路である処置具挿通チャンネル59へと導かれる。そして、処置具挿通チャンネル59の途中の処置具挿入口部64もまた、鉗子栓コネクタ122により塞がれているので、エアーや、洗滌液は挿入部4の先端まで導かれて内視鏡2の外へと抜けていく。
そこで、本実施の形態によれば、内視鏡2の内部の送気管路126と、送水管路127とがそれぞれ一本道の管路のように構成される為、それぞれの管路の何処かで流量が減少している場合は流量が大幅に変化する。そのため、洗滌消毒工程前に第1の実施の形態と同様に、通信ケーブル10を用いて内視鏡2と内視鏡洗滌消毒装置1側の内視鏡通信コネクタ32との間を電気的に接続させ、通信することによって、内視鏡2より管路情報を得ておき、実際の洗滌消毒工程中の流量を検知して比較演算する事により、内視鏡2の管路の流量の減少等の使用者に告知すべき(動作)状態を検知することができる。
さらに、本実施の形態によれば、内視鏡2の内部の吸引管路57もまた一本道の管路のように構成される為、管路の何処かで流量が減少している場合は管路の流量が設定値の範囲内の時に比べ大幅に変化するので、第1の実施の形態と同様に、使用者に告知すべき(動作)状態を容易に検知することができる。
(実施の形態3)
また、第13図は本発明の第3の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第2の実施の形態(第10図乃至第12図参照)の内視鏡洗滌消毒装置1の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、第2の実施の形態では内視鏡洗滌消毒装置1の洗滌槽29内にセットされる内視鏡2の送気送水管路を洗滌するために送気管路洗滌消毒用洗滌チューブ114と送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ115の2つの洗滌チューブを設け、これらの2つの洗滌チューブ114,115を内視鏡2のユニバーサルコード6側のコネクタ部7に連結することにより、洗滌槽29内にセットされる内視鏡2の送気送水管路を送気管路126と、送水管路127とに分離して内視鏡2の送気送水管路内に送気送液する構成を示したが、本実施の形態では第13図に示すように、第2の実施の形態の送気管路洗滌消毒用洗滌チューブ114と送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ115の2つの洗滌チューブを1つにまとめた1本の送気送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ131を設け、この1本の洗滌チューブ131から内視鏡2の送気送水管路に同時に送気送水する管路構成にしたものである。
また、洗滌チューブ131における内視鏡接続部側には2つの管路に分岐された分岐管路131a,131bが設けられている。ここで、一方の分岐管路131aの先端部には第1の送気送液管路連結部132aが設けられている。この第1の送気送液管路連結部132aには内視鏡2のコネクタ部7の外周面の口金65a,65bにそれぞれ着脱可能に接続される2つの凹陥部133a,133bが設けられている。
さらに、他方の分岐管路131bの先端部には第2の送気送液管路連結部132bが設けられている。この第2の送気送液管路連結部132bには内視鏡2のコネクタ部7の先端面の口金66に着脱可能に接続される凹陥部134が設けられている。
また、内視鏡2の送気送水ボタンシリンダ62および吸引シリンダ63にはシリンダ栓コネクタ135が装着されている。このシリンダ栓コネクタ135には送気送水ボタンシリンダ62の各開口部を塞ぐ送気送水ボタンシリンダ閉塞部135aと、吸引シリンダ63の各開口部を塞ぐ吸引シリンダ閉塞部135bとが設けられている。
なお、内視鏡2の吸引管路57、鉗子起上パイプへの内視鏡洗滌消毒装置1からの送気送液方法は第2の実施の形態と同じ構成になっているので、ここではその説明を省略する。
そして、本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置1の使用時には送気送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ131の一方の分岐管路131aの第1の送気送液管路連結部132aが内視鏡2のコネクタ部7の外周面の口金65a,65bにそれぞれ着脱可能に接続されるとともに、この洗滌チューブ131の他方の分岐管路131bの第2の送気送液管路連結部132bがコネクタ部7の先端面の口金66に着脱可能に接続される。この状態で、内視鏡洗滌消毒装置1から送気送水管路洗滌消毒用洗滌チューブ131を通じて送られるエアーや、洗滌液等は、内視鏡2のコネクタ部7からユニバーサルコード側送水管路68とユニバーサルコード側送気管路69を通って操作部5の送気送水管路ボタンシリンダ62へと達する。ここで、シリンダ62の開口部はシリンダ栓コネクタ135により塞がれているので、送られるエアーや、洗滌液等は、ここからさらに、挿入部側送水管路60と挿入部側送気管路61へと導かれ、挿入部4の先端の送気送水ノズル58より内視鏡2の外へ抜けていく。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態によれば、内視鏡2の送気管路と送水管路の何処かで流量が減少している場合、内視鏡2の送気管路と送水管路を流れる流量が減少するので、使用者に告知すべき(動作)状態を検知することができる。そのため、本実施の形態では、内視鏡2の送気送水管路を洗滌するために内視鏡2のコネクタ部7に接続する洗滌チューブ131を第2の実施の形態に比べて1本削減できるので、内視鏡洗滌消毒装置1側の部品点数、制御方法等も第2の実施の形態に比べ簡略化することができる。
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
記(付記項1)内視鏡に予め付された管路情報を読み取る手段と、工程中に内視鏡の各管路の流量を測定する手段と、前記読み取った管路情報に基づいて前記測定された流量が設定値の範囲内か判断する演算手段と、流量が設定値の範囲外の場合に使用者に告知すべき(動作)状態を告知する手段を具備した事を特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。
(付記項2)内視鏡の各管路へ送気を行う送気源と、内視鏡各管路と装置とを繋ぐ洗滌チューブと、送気する対象内視鏡管路を切替える手段と、内視鏡内部の送気管路及び送水管路を連通する手段を具備したことを特徴とする自動内視鏡洗滌消毒装置。
(付記項3)上記使用者に告知すべき(動作)状態は、内視鏡管路の何処かで流量が減少している状態、洗滌チューブの外れ、洗滌チューブの付け忘れ、装置内部管路の外れ、装置内部管路の漏れ、装置内部送気源の動作不良等であることを特徴とする付記項1に記載の自動内視鏡洗滌消毒装置。
(付記項1〜3の従来技術)従来から、内視鏡は体腔内の検査および治療に広く利用されており、その内部には送気、送水、吸引等を行うための各種の管路が組み込まれている。そして、内視鏡は、使用する毎に、その内部管路を洗滌消毒する必要がある。
ところで、内視鏡は、胃用内視鏡、十二指腸用内視鏡、大腸用内視鏡、気管支用内視鏡など多種類である。胃用内視鏡は、一般的に特殊な管路がなく、また管路も短く標準的な太さである。十二指腸用内視鏡には管路が極めて細い鉗子起上パイプがある。大腸用内視鏡は、挿入部が長く、管路も太い。逆に気管支用内視鏡は、管路が細い。このように内視鏡管路は、種類によって構造が大きく異なっている。
これらを洗滌消毒する為に、内視鏡洗滌消毒装置においては、装置と内視鏡管路とを接続し、装置から内視鏡管路内へ洗滌液や消毒液、空気等を送り込んでいる。ここで、内視鏡管路の洗滌性、消毒性を保つ為には内視鏡管路への十分な送液及び送気が行われなくてはならない。
従来の内視鏡洗滌消毒装置においては、内視鏡管路を流れる液体の流量や圧力などを測定し、内視鏡管路に詰まりが無く、送液及び送気が十分行われているかを確認する手段が提案されている。
(付記項1〜3が解決しようとする課題)内視鏡管路に送気、送液する際、各種内視鏡管路のそれぞれに適切な流量、圧力で供給されているか否かを検出するのは困難であった。
(付記項1〜3の目的)本発明はこの様な事情に鑑みてなされたもので、その目的とする所は多種多様な内視鏡管路のそれぞれに供給される気体や液体の流通状態を簡単な構成で検出することができる内視鏡洗滌消毒装置を提供する事にある。
(付記項1の課題を解決するための手段)本発明は、前記課題を解決する為に、内視鏡に予め付された管路情報を読み取る手段と、工程中に内視鏡の各管路の流量を測定する手段と、前記読み取った管路情報に基づいて前記測定された流量が設定値の範囲内か判断する演算手段と、流量が設定値の範囲外の場合に使用者に告知すべき(動作)状態を告知する手段を具備した事を特徴とする内視鏡洗滌消毒装置により構成される。
(付記項1の作用)内視鏡の管路構成、管路の流量や圧力等のデータを内視鏡に付し、このデータを洗滌消毒装置が認識して、当該内視鏡の各管路に応じた流量や圧力の基準値を設定し、この基準値と流量センサーからの出力値と各管路ごと個別に比較演算することで内視鏡管路への十分な送気・送液が行われている事を確実に確認する事が出来る。
(付記項1〜3の効果)以上説明したように、本発明によれば内視鏡管路の流量が設定値の範囲外の状態やコンプレッサー、ポンプなどの状態、洗滌チューブ外れ等を検知する事が出来、適切な内視鏡の洗滌消毒が行うことができる。
(付記項4)内視鏡の内部に設けられた管路に送液をする内視鏡洗滌消毒装置において、前記内視鏡の管路に流体を導く送水管路と、前記送水管路に流れる流体の物理量を測定する測定手段と、前記測定結果と所定の基準値とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づき、前記内視鏡の管路に流れる流体を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。
(付記項5)前記比較手段の比較結果に基づき、前記制御手段の制御状態を告知する告知手段を備えたことを特徴とする付記項4記載の内視鏡洗滌消毒装置。
(付記項6)前記送水管路に設けられ、前記内視鏡の第1の管路の一端の開口部に着脱自在に接続可能な第1の接続部と、前記内視鏡の第1の管路の他端の開口部に着脱自在に接続可能な第2の接続部と、前記内視鏡の第2の管路に一端の開口部に着脱自在に接続可能な第3の接続部と、前記第2の接続部と前記第3の接続部を連通する連通手段とを備えたことを特徴とする付記項4記載の内視鏡洗滌消毒装置。
(付記項7)前記内視鏡の第1の管路の端部と前記送水管路の端部に接続された第1の送液管路と、前記内視鏡の第2の管路の端部と前記送水管路の端部にされた第2の送液管路と、前記第1の送液管路と前記第2の送液管路に各々設けられた複数の電磁弁と、前記複数の電磁弁を選択的に切り替える制御手段とを備えたことを特徴とする付記項4記載の内視鏡洗滌消毒装置。
(実施の形態4)
実施の形態1の内視鏡洗滌消毒装置1では、内視鏡管路の詰まり状況を検出するにあたり、吸引管路56、送気送水管路57および鉗子起上パイプ(図示省略)のいずれに対しても、等しい圧力でコンプレッサ51からエアを供給する(第4図参照)。しかしながら、鉗子起上パイプは、管路の径が小さく、また、内部に鉗子起上用のワイヤを有するため、他の内視鏡管路と比較して管路抵抗が著しく大きい。このため、鉗子起上パイプでは、通過するエアの流量が著しく少ないため、流量センサー47による流量測定(S6)が難しいという問題点がある。そこで、この実施の形態4では、内視鏡管路の種類に応じてエアの供給圧力を調整し、流量測定(S6)に十分な流量を確保する点に特徴を有する。
第14図は、この発明の実施の形態4にかかる内視鏡洗滌消毒装置の要部を示す構成図である。同図において、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。この内視鏡洗滌消毒装置140は、実施の形態1の内視鏡洗滌消毒装置1と比較して、吸引管路56等に流体を供給する送気送水系141に、リリーフ弁142a〜142cと、リリーフ管路143とを含む点で相異する。リリーフ弁142a〜142cは、各分岐流路44a〜44c上であって電磁弁48a〜48cの上流側に設けられる。そして、リリーフ弁142a〜142cは、通過するエアの一部をリリーフ管路143に逃がして、内視鏡管路に供給するエアの圧力を、所定の設定値まで減少させる。これにより、各内視鏡管路には、所定の圧力に調整されたエアがそれぞれ供給される。ここで、エアの圧力の設定は、各リリーフ弁142a〜142cに付されたバネを手動により調整して、各リリーフ弁142a〜142c毎にそれぞれ個別に行われる。また、この設定値は、各内視鏡管路固有の既知の値である。また、この設定値は、制御部のCPU96に読み込まれ、この設定値と実測値との比較演算(S6〜S8参照)により、内視鏡管路の詰まり状況が検出される。リリーフ管路143は、各リリーフ弁142a〜142cからそれぞれ引き出され、ポンプ45の上流側に接続される。コンプレッサー144は、少なくとも各内視鏡管路の耐性圧力以上のエアを供給できる。
この実施の形態4において、内視鏡管路の詰まり状況の検出は、実施の形態1と同様に行われる(第9図参照)。すなわち、すすぎ工程(S5)の最後にコンプレッサー144を駆動し、各電磁弁48a〜48cを順次切り替えて各内視鏡管路に順次エアを供給する。そして、このエアにより内視鏡管路内を水切りしつつ、流量センサー47にてエアの流量を測定して、内視鏡管路の詰まりの有無を検出する(S6〜S11)。ここで、内視鏡管路に供給されるエアの圧力は、管路抵抗が大きく流体が流れ難い内視鏡管路ほど高い。具体的には、最も管路抵抗が大きい鉗子起上パイプが、他の内視鏡管路56、57よりも、高圧のエアを供給される。これにより、流体が流れ難い鉗子起上パイプにも、流量測定に十分なエアを供給できるので、流量センサー47による測定精度を高められる利点がある。
なお、この実施の形態4では、各リリーフ弁142a〜142cを通過するエアの圧力は、各内視鏡管路の耐性圧力以下であり、例えば、吸引管路56では約0.3[MPa]、送気送水管路57では約0.2[MPa]、鉗子起上パイプでは約1.0[MPa]である。これにより、圧力の超過による内視鏡管路の破損を抑制できる利点がある。また、洗滌消毒工程において、エアの供給は、本来、内視鏡管路内に残る洗滌水の水切りを目的とする。この点において、この実施の形態4によれば、各リリーフ弁142a〜142cの調整により、各内視鏡管路へのエアの供給量を任意に調整できるので、各内視鏡管路に十分なエアを供給できる利点ある。
また、この実施の形態4では、水切用エアの流量を測定して、内視鏡管路内の詰まり状況を検出した。これは、供給圧力が同等であれば、液体よりも気体であるエアの方がその流量が多くなるため、流量センサー47による測定精度を高められる点で好ましい。しかし、これに限らず、洗滌水や消毒液の流量を測定して詰まり状況を検出しても良い。また、かかる場合には、送気送水系140のポンプ45に代えて、各内視鏡管路の耐性圧力以上の流体を供給できるポンプ(図示省略)を設けることが好ましい。これにより、各内視鏡管路に対して十分な流量の流体を供給できるので、その洗滌効果、消毒効果、すすぎ効果等を高められる利点がある。
また、この実施の形態4では、各内視鏡管路の耐性圧力以上のエアを供給できるコンプレッサー144を用いたが、これに限らず、複数のポンプを設けてこの機能を確保しても良い(図示省略)。また、実施の形態1のコンプレッサ51を用いると共に、送気送水系140内に流体の流路を絞る絞り部(図示省略)を設けて、エアの供給圧力を高めても良い。
また、この実施の形態4では、リリーフ弁142a〜142cの設定値を如何に制御部のCPU96に読み込むかを、限定していない。この読み込み態様には、例えば、(1)リリーフ弁142a〜142cに設定した設定値と同じ設定値を、ユーザーにより直接制御部に入力する、(2)リリーフ弁142a〜142cに制御部を接続して自動的に読み取らせる、(3)リリーフ弁142a〜142cに設定した設定値と同じ設定値を、内視鏡2の不揮発性メモリ19に記録しておき、これを読み込む場合が含まれる。ここで、(2)(3)の態様については、内視鏡2毎に違う設定値を、その都度入力する必要がないので、多種多様な内視鏡管路のそれぞれに供給される気体や液体の流通状態を簡単な構成で検出できる利点がある。
また、この実施の形態4には、実施の形態1の内視鏡洗滌消毒装置1に対する変形例と同様の変形例を適用しても良い。例えば、流量センサー47を圧力センサーとしても良いし、エアではなく洗滌水や消毒液の流量を測定しても良い。また、流量センサー47、リリーフ弁142a〜142c、リリーフ管路143その他の構成要素の設置位置は、上記作用効果を得られる限り、当業者自明の範囲内にて適宜設計変更可能である。また、これらの点は、後述する実施の形態およびその変形例についても同様である。
ところで、近年の医療機器の分野では、単に内視鏡管路の詰まりの有無を検出するのみならず、詰まりの程度をも高い精度で検出すべき要請がある。しかしながら、詰まりの程度を検出するには、すべての内視鏡管路の詰まり状況を、高精度にて検出する必要がある。この点において、この実施の形態4では、上記の構成により、管路抵抗が大きい内視鏡管路についても高精度にて詰まり状況を検出できるので、かかる要請に対応できる利点がある。詰まりの程度を検出してユーザーに告知する構成には、例えば、実施の形態1にかかる比較演算ステップ(S8、S10)をより細分化し、流量の設定値と測定値との比率について複数段階で比較演算ステップを行い、その演算結果を段階的な表示によりユーザーに告知する構成が含まれる。具体的には、比較演算ステップを、80[%]〜120[%]まで間にて5[%]刻みで行い、以下の表3に従って、ユーザーに告知する。なお、赤・青・黄のランプ(図示省略)は、操作パネル85に設ける。
Figure 0004504198
これにより、内視鏡管路の詰まりの有無のみならず、詰まりの程度までもユーザーに告知できるので、ユーザーの需要に適切に対応できる利点がある。また、これにより、詰まり状況のみならず、内視鏡の洗滌消毒状況をも告知できるので、内視鏡洗滌消毒装置の製品としての信頼性を高められる利点がある。なお、この構成において、例えば、ユーザーへの告知内容が青ランプ表示以外の場合には、再度、洗滌すすぎ工程(S4、S5)を行い、上記比較演算ステップおよび告知ステップを行っても良い。
(実施の形態5)
また、上記実施の形態4と同様の課題を解決するにあたり、、次の構成を採用しても良い。第15図は、この発明の実施の形態5にかかる内視鏡洗滌消毒装置を示す構成図である。同図において、上記実施の形態1および上記実施の形態4と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。この内視鏡洗滌消毒装置150は、実施の形態1の内視鏡洗滌消毒装置1に、さらに、弁の開閉度を電気制御可能なリリーフ弁152を追加して構成される。リリーフ弁152は、送気送水系151の管路部分49上であって流量センサ47の下流側に設けられる。また、リリーフ弁152は、ソレノイド式の開閉弁を備え、制御部(図示省略)に接続されて、その弁の開閉度を電気制御される。
この実施の形態5において、リリーフ弁152は、コンプレッサー144から供給されたエアの圧力をその弁の開閉度により調整する。弁の開閉により余ったエアは、リリーフ管路201を介して排出される。ここで、エアの圧力は、各内視鏡管路の特性に応じて個別に設定される。この設定値は、管路情報として内視鏡2の不揮発性メモリ19に記録され、洗滌消毒工程に先立って制御部のCPU96に読み込まれる(S1参照)。次に、リリーフ弁152を介して所定の圧力に調整されたエアは、順次開閉する電磁弁48a〜48cを介して各内視鏡管路に、順次供給される。そして、内視鏡管路の詰まり状況が検出される(S6〜S10参照)。この実施の形態5によれば、エアの供給圧力を内視鏡管路毎に調整できるので、管路抵抗が比較的高い内視鏡管路にも、十分な流量のエアを供給できる。これにより、流量センサー47による測定精度を高められる利点がある。なお、この実施の形態5において、エアの圧力は、各内視鏡管路の耐性圧力以下にそれぞれ設定される。これにより、圧力の超過による内視鏡管路の破損を効果的に抑制できる利点がある。
(実施の形態6)
また、上記実施の形態4と同様の課題を解決するにあたり、次の構成を採用しても良い。すなわち、この実施の形態6では、実施の形態1のコンプレッサー51に代えて、制御部に接続されると共に出力を可変制御可能なコンプレッサーを設ける(図示省略)。そして、電磁弁48a〜48cの開閉に応じてコンプレッサーの出力を順次切り替え、各内視鏡管路に、その耐性流量もしくは耐性圧力のエアを供給する。なお、各内視鏡管路の耐性流量もしくは耐性圧力は、事前に設定された既知の値であり、流量情報として内視鏡2内の不揮発性メモリ19に記録されて、洗滌消毒工程にて制御部のCPU96に読み取られる(S3)。そして、各内視鏡管路の詰まりの有無は、CPU96が読み取った流量情報を基準として判断される(S6〜S11)。
この実施の形態6によれば、管路抵抗が他の内視鏡管路より大きくて流体が流れ難い内視鏡管路にも、十分なエアを供給できるので、その流量測定を好適に成し得る利点がある。また、コンプレッサーを電気制御することにより、エアの供給圧力を内視鏡管路の耐性圧力以下に制御できるので、圧力の超過による内視鏡管路の破損を効果的に抑制できる利点がある。
なお、この実施の形態6では、不揮発性メモリ19に対して耐性流量もしくは耐性圧力を流量情報として事前に記録し、この流量情報に基づきコンプレッサーの出力を順次切り替える。かかるシーケンシャル制御は、制御系の構成を簡素にできる点で好ましい。しかし、これに限らず、流量センサー47の測定結果に基づきコンプレッサーの出力をフィードバック制御し、エアの供給流量もしくは供給圧力を最適化する構成としても良い。これにより、各内視鏡管路内を通過するエアの流量を、流量センサー47が測定可能な流量に調整できると共に、エアの過供給による内視鏡管路の破損を効果的に抑制できる利点がある。
また、この実施の形態6において、流量センサー47に代えて、若しくは流量センサー47と共に、圧力センサーを設けて上記フィードバック制御を行っても良い。第16図は、かかる変形例の一例を示す構成図である。同図において、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。この内視鏡洗滌消毒装置160は、送気送水系161の管路部分49上であって流量センサー47の下流側に、圧力センサー162を有する。コンプレッサー163は、出力を可変制御可能であり、制御部(図示省略)に接続されて設置される。そして、コンプレッサー163は、流量センサー47および圧力センサー162の測定結果に基づき、制御部を介してその出力を制御される。これにより、各内視鏡管路に供給されるエアの流量もしくは圧力を最適化できる利点がある。また、各内視鏡管路内の詰まり状況の検出は、主として、流量センサー47を用いた構成が好適である。詰まりの有無は、流体の流量により直接検出できるからである。また、各内視鏡管路の破損防止は、圧力センサー162を用いた構成が好適である。破損は、圧力超過により生ずる場合が多いためである。したがって、この構成によれば、流量センサー47と圧力センサー162とを設けたので、これらの双方の点に優れる。
(実施の形態7)
また、上記実施の形態4と同様の課題を解決するにあたり、、次の構成を採用しても良い。第17図は、この発明の実施の形態7にかかる内視鏡洗滌消毒装置を示す構成図である。同図において、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。この内視鏡洗滌消毒装置170は、実施の形態1の内視鏡洗滌消毒装置1の流量センサ47を省略し、これに代えて、分岐流路44a〜44c上に流量センサー172、173および圧力センサー174を設ける。流量センサー172は、吸引管路57への流路上に設けられ、流量センサー173は、送気送水管路56への流路上に設けられる。これらは、制御部に接続され、実施の形態1の流量センサー47と同様に機能して、通過するエアの流量を測定する。これにより、吸引管路57および送気送水管路56の詰まり状況が検出される。
一方、圧力センサー174は、鉗子起上パイプへの流路上に設けられ、制御部に接続されて通過するエアの圧力を測定する。そして、実施の形態1の流量測定(第9図参照)と同様の手順により、鉗子起上パイプ内の詰まり状況を検出する。具体的には、例えば、内視鏡2の不揮発性メモリ19に記録されるエアの圧力の設定値Zは、鉗子起上パイプの耐性圧力であり、既知の値が用いられる。この設定値は、洗滌工程(S4)に先立って、制御部のCPU96に読み取られる(S3参照)。また、鉗子起上パイプの測定値zは、圧力センサー174の測定値となる(S6参照)。そして、これらの設定値Zおよび測定値zの比率Cを算出し(S7参照)、この算出結果に基づき比較演算ステップおよびユーザーへの告知ステップを行う(S8〜S11参照)。ここで、比率Cが80[%]より小さい場合には(S8およびS9参照)、流体の供給圧力が低く、流路上のいずれかでエアの漏れが生じているおそれがある。また、比率Cが120[%]より大きい場合には(S10およびS11参照)、流体の供給圧力が高く、鉗子起上パイプ内に詰まりが生じているおそれがある。かかる工程により、圧力センサー174を用いて、鉗子起上パイプの詰まり状況を検出できる。
ここで、鉗子起上パイプでは、管路抵抗が高く流体が流れ難いため、高い精度での流量測定が難しいという問題点がある。この点において、この実施の形態7では、圧力センサー174を用いて供給流体の圧力を測定し、鉗子起上パイプの詰まりの有無を検出するので、エアの流量が少ない場合であっても、エアの通過状況の異変を的確に検出できる。これにより、流量センサー47による検出と比較して、より高精度の検出が可能となる利点がある。
なお、この実施の形態7において、流量センサー172、173は、単一の流量センサーとしても良い(図示省略)。これにより、構成要素を減少できる利点がある。また、同様の観点から、複数の内視鏡管路がある場合にも、分岐流路44の構成を工夫すれば、流量センサーおよび圧力センサーは各1つずつで足りる(第18図参照)。これにより、センサーの設置数を低減できる利点がある。
(実施の形態8)
また、上記実施の形態4と同様の課題を解決するにあたり、、次の構成を採用しても良い。第19図は、この実施の形態8にかかる内視鏡洗滌消毒装置を示す構成図である。同図において、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。この内視鏡洗滌消毒装置180は、流量センサー47を含む送気送水系181と、圧力センサー183を含む送気送水系182とを備え、これらを内視鏡管路の種類に応じて使い分ける点に特徴を有する。流量センサー47を含む送気送水系181は、吸引管路57および送気送水管路56に接続される。これらの内視鏡管路は、比較的管路抵抗が低く、流体が流れ易いという特性を有する。また、この送気送水系181の構成および作用は、実施の形態1の送気送水系と略同一であり、流量センサー47により吸引管路57内および送気送水管路56内のエアの流量を順次測定して、その詰まり状況を検出する。
一方、圧力センサー183を含む送気送水系182は、実施の形態1の内視鏡洗滌装置1に新たに付加される構成である。この送気送水系182は、圧力センサー183と、コンプレッサー184と、ポンプ185とを含み構成される。圧力センサー183は、管路部分186上に設けられると共に、制御部(図示省略)に接続される。管路部部186は、先端部を鉗子起上パイプへの接続口35に接続され、後端部を二股に分岐する。分岐した後端部は、その一端部を開放し、他端部を洗滌槽29の循環液吸引口30側に接続される。コンプレッサー184は、管路部分186の開放された側の端部に、逆止弁187と共に設けられる。ポンプ185は、循環液吸引口30側の管路部分186上に、逆止弁188と共に設けられる。ここで、この送気送水系182は、他方の送気送水系181と略同様の機能を有するが、圧力センサー183によりエアの圧力を測定して、鉗子起上パイプ内の詰まり状況を検出する点に特徴を有する。これにより、エアの流量に関わらず、管路抵抗が高い鉗子起上パイプの詰まり状況を、高精度にて測定できる利点がある。
また、この実施の形態8では、内視鏡管路の管路抵抗の差異に応じて送気送水系181、182を個別に設け、それぞれ適したセンサー47、183を用いて詰まり状況を検出する。これにより、詰まり状況を的確に検出できる利点がある。また、この実施の形態8によれば、用いられる各コンプレッサ51、184の仕様を、センサー47、183の測定レンジに応じて特化できる利点がある。例えば、コンプレッサ51は、供給する流体の流量が多ければ、その圧力が低くとも良い。管路抵抗が比較的小さい内視鏡管路では、流体の流量がある程度確保できれば、流量センサー47により詰まり状況を高精度に検出できるからである。一方、コンプレッサ184は、供給する流体の圧力が大きければ、その流量が少なくとも良い。管路抵抗が比較的大きな内視鏡管路では、流体の流量がある程度あれば、流量の多寡に関わらず、圧力センサー183により詰まり状況を好適に検出できるからである。しかしながら、単独の送気送水系のみで、いずれの内視鏡管路の詰まり状況をも検出するとすれば、大流量かつ高圧な流体を供給できるコンプレッサーが必要となる。そして、かかるコンプレッサーは、一般に高価である。したがって、この実施の形態8によれば、各内視鏡管路の特性に応じて各コンプレッサ51、184の仕様を特化できるので、安価なコンプレッサー51、184により、送気送水系を構成できる利点がある。また、各センサー47、183の測定対象および測定レンジに適した各コンプレッサ51、184を選択できるので、精度の高い測定値を得られる利点がある。
また、この実施の形態8において、各内視鏡管路は、それぞれ管路抵抗が異なるため、単一のポンプで流体を供給するとすれば、上記コンプレッサーの場合と同様に、大流量かつ高圧な流体を供給できる高性能なポンプが必要となる。この点において、この実施の形態8では、各内視鏡管路の管路抵抗の差異に応じて、好適なポンプ45、185をそれぞれ別個に設ける。これにより、必要十分な仕様を有するポンプを適宜選択できるので、内視鏡洗滌消毒装置180全体のコストを低減できる利点がある。また、各内視鏡管路の特性に応じて好適なポンプを選択できるので、洗滌性および消毒性を高められる利点がある。
なお、この実施の形態8では、管路抵抗が比較的小さく、流体が流れ易い内視鏡管路に対しては、流量センサー47を用いる。これは、内視鏡管路の詰まり状況を検出は、流量による測定が直接かつ確実で好ましいからである。しかし、これに限らず、流量センサー47に代えて圧力センサーを設け、これにより、内視鏡管路の詰まり状況を検出しても良い。
また、この実施の形態8には、実施の形態1〜7における変形例と同様の変形例を適用しても良い。例えば、送気送水系181、182に、流量センサーと圧力センサーの双方を設けてもよい。これにより、いずれか測定し易いセンサーにより内視鏡管路の詰まり状況を検出できる利点がある。また、例えば、エアではなく洗滌水や消毒液の供給流量および供給圧力を、センサー47、183により測定しても良い。かかる場合には、ポンプ45、185により流体を供給する。これにより、内視鏡管路の特性に適したポンプを選択できるので、洗滌性および消毒性を高められる利点がある。
また、この実施の形態8において、送気送水系181、182は、単一の制御部を用いて順次稼働させても良いし、別個の制御部を構成して同時に稼働しても良い。前者は、新たな制御部を設ける必要が無い点で好ましく、後者は、測定時間を短縮できる点で好ましい。また、この実施の形態8において、送気送水系181、182は、それぞれポンプ45、185を有するが、単一のポンプを共用してもよい(第20図参照)。例えば、内視鏡管路の洗滌消毒にあたり、仕様の異なるポンプを用いる実益が少ない場合が該当する。
また、この実施の形態8において、管路抵抗が高い内視鏡管路が複数ある場合には、送気送水系182を以下のように構成しても良い。第21図は、かかる変形例を示す構成図である。同図に示すように、送気送水系182側にも複数の電磁弁48d〜48fを設け、これらを順次切り替えることにより各内視鏡管路の詰まり状況を検出しても良い。これにより、特性が異なる内視鏡管路が、それぞれ複数ある場合にも対応できる利点がある。
(実施の形態9)
上記実施の形態1〜8では、すすぎ工程(S5)の後に、内視鏡管路の詰まり状況を検出するが、これに限らず、洗滌工程(S4)に先立って、詰まり状況を検出しても良い。詰まりの有る内視鏡管路の洗滌消毒工程を省略できる利点がある。また、詰まりが有る場合にて、洗滌水の供給による内視鏡管路の破損を防止できる利点がある。なお、詰まりが発見された内視鏡は、一般には、別工程のメンテナンスに付される。また、検出の結果、詰まりが無い場合には、ポンプの出力を内視鏡管路の耐性限度まで引き上げて、内視鏡管路を洗滌することとしても良い。これにより、耐性限度での洗滌消毒が可能となるので、内視鏡管路の洗滌性および消毒性を向上できる利点がある。
以上のように、この内視鏡洗滌消毒装置および内視鏡洗滌消毒方法は、各内視鏡管路の特性に応じて、供給する流体の圧力もしくは流量を個別に調整するので、流体の圧力もしくは流量の測定精度を高められ、内視鏡管路の詰まり状況を的確に検出できる点で有用である。
第1図は、本発明の第1の実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置とその洗滌消毒対象物である内視鏡を示す概略構成図である。 第2図は、第1の実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置の洗滌消毒対象物である内視鏡を組込んだ内視鏡装置のシステム全体の概略構成図である。 第3図は、第1の実施の形態の内視鏡及び画像処理装置の概略構成図である。 第4図は、第1の実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置のシステム全体の概略構成図である。 第5図は、第1の実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置の使用時に内視鏡内部の送気送水管路にバイパスチューブと送水管路洗滌消毒用洗滌チューブとが接続された状態を示す概略構成図である。 第6図は、第1の実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置の使用時に内視鏡内部の吸引管路に吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブと送水管路洗滌消毒用洗滌チューブとが接続された状態を示す概略構成図である。 第7図は、第1の実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置の操作パネルを示す正面図である。 第8図は、第1の実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置の制御を行う制御部の概略構成図である。 第9図は、第1の実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置による内視鏡の洗滌消毒動作を説明するためのフローチャートである。 第10図は、本発明の第2の実施の形態を示す内視鏡洗滌消毒装置のシステム全体の概略構成図である。 第11図は、第2の実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置の使用時に内視鏡にシリンダ栓コネクタと内視鏡の送気管路洗滌消毒用洗滌チューブと内視鏡の送水管路洗滌消毒用洗滌チューブとが接続された状態を示す概略構成図である。 第12図は、第2の実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置の使用時に内視鏡にシリンダ栓コネクタと鉗子栓コネクタと内視鏡の吸引管路洗滌消毒用洗滌チューブとが接続された状態を示す概略構成図である。 第13図は、本発明の第3の実施の形態を示す要部の概略構成図である。 第14図は、この発明の実施の形態4にかかる内視鏡洗滌消毒装置の要部を示す構成図である。 第15図は、この発明の実施の形態5にかかる内視鏡洗滌消毒装置を示す構成図である。 第16図は、実施の形態5の変形例の一例を示す構成図である。 第17図は、この発明の実施の形態7にかかる内視鏡洗滌消毒装置を示す構成図である。 第18図は、実施の形態7の変形例の一例を示す構成図である。 第19図は、この実施の形態8にかかる内視鏡洗滌消毒装置を示す構成図である。 第20図は、実施の形態8の変形例の一例を示す構成図である。 第21図は、実施の形態8の変形例の一例を示す構成図である。

Claims (23)

  1. 相互に異なる流体通過特性を有する複数種類の内視鏡管路を含み構成される内視鏡を、流体を用いて洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置において、
    前記流体の圧力もしくは流量を、前記内視鏡管路の流体通過特性に応じて、前記内視鏡管路の耐性限度以上の値から前記内視鏡管路毎に所定の設定値に調整すると共に、前記流体を前記内視鏡管路に供給する流体調整供給手段と、
    前記内視鏡管路を流れる前記流体の圧力もしくは流量を測定する測定手段と、
    当該測定による測定値および前記設定値に基づき比較演算を行うことにより、前記内視鏡管路の詰まり状況を検出する検出手段とを含み、且つ、
    前記設定値は、前記測定手段が前記流体の圧力もしくは流量を測定可能な値に設定される内視鏡洗滌消毒装置。
  2. 一の内視鏡管路の管路抵抗が他の一の内視鏡管路と比較して大きい場合には、前記測定手段に前記一の内視鏡管路に供給される前記流体の圧力が、前記他の一の内視鏡管路の圧力よりも高く調整される請求項1に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  3. 一の内視鏡管路の管路抵抗が他の一の内視鏡管路と比較して大きい場合には、当該一の内視鏡管路に対応する前記測定手段が、前記流体の圧力を計測する圧力計測手段である請求項1に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  4. 前記設定値は、前記内視鏡管路の耐性限度以下に設定される請求項1に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  5. 前記流体調整供給手段は、前記流体を供給する供給部と、
    供給される前記流体の流路上に配置されると共に、通過する前記流体の圧力もしくは流量を、複数種類の前記内視鏡管路の流体通過特性に応じて個々に調整する調整部と、
    を含み構成される請求項1に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  6. 前記流体調整供給手段は、供給する前記流体の圧力もしくは流量を、複数種類の前記内視鏡管路の流体通過特性に応じて可変制御可能な可変供給手段である請求項1に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  7. 相互に異なる流体通過特性を有する複数種類の内視鏡管路を含み構成される内視鏡を、流体を用いて洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置において、
    前記流体を前記内視鏡管路に供給する流体供給手段と、
    管路抵抗が他と比較して小さい前記内視鏡管路を流れる前記流体の流量を測定する流量測定手段と、
    管路抵抗が他と比較して大きい前記内視鏡管路を流れる前記流体の圧力を測定する圧力測定手段と、
    前記内視鏡管路が有する所定の設定値、並びに前記測定による測定値に基づき比較演算を行うことにより、前記内視鏡管路の詰まり状況を検出する検出手段と、
    を含む内視鏡洗滌消毒装置。
  8. 相互に異なる流体通過特性を有する複数種類の内視鏡管路を含み構成される内視鏡を、流体を用いて洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置において、
    管路抵抗が他と比較して小さい第1内視鏡管路群に流体を供給する第1流体供給手段、および、前記第1内視鏡管路内を流れる前記流体の流量を測定する第1測定手段を含む第1測定系と、
    管路抵抗が他と比較して大きい第2内視鏡管路群に流体を供給する第2流体供給手段、および、前記第2内視鏡管路内を流れる前記流体の圧力を測定する第2測定手段を含む第2測定系と、
    前記内視鏡管路がそれぞれ有する所定の設定値、および前記測定による測定値に基づき比較演算を行うことにより、前記内視鏡管路の詰まり状況を検出する検出手段と、
    を含む内視鏡洗滌消毒装置。
  9. 前記検出手段は、前記測定値が前記設定値に対して所定の範囲にあるか否かを複数段階にて判別すると共に、当該判別結果を段階的に告知する告知手段を含む請求項1〜8のいずれか1つに記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  10. 前記検出手段は、前記設定値を読み取る読取手段を有すると共に、読み取った前記設定値を用いて前記比較演算を行う請求項1〜8のいずれか1つに記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  11. 前記設定値は、洗滌消毒対象である内視鏡に予め付され、且つ、
    前記検出手段は、前記設定値を読み取る読取手段を有すると共に、読み取った前記設定値を用いて前記比較演算を行う請求項1〜8のいずれか1つに記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  12. 前記流体供給調整手段は、前記内視鏡管路へ送気を行う送気源と、各内視鏡管路に繋がれる洗滌チューブと、送気する前記内視鏡管路を切替える切り替え手段と、内視鏡内部の送気管路および送水管路を連通する手段を含む請求項1〜8のいずれか1つに記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  13. 前記検出手段は、前記測定値が前記設定値に対して所定の範囲にある場合に、その旨を告知する告知手段を含む請求項1〜8のいずれか1つに記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  14. 上記告知の内容は、前記内視鏡管路の何処かで流量が減少している状態、洗滌チューブの外れ、洗滌チューブの付け忘れ、装置内部管路の外れ、装置内部管路の漏れ、装置内部送気源の動作不良等である請求項9に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  15. 前記内視鏡管路に供給される前記流体が洗滌消毒用の液体であり、前記流体調整供給手段が前記内視鏡管路に前記液体を導く送水管路を有し、且つ、前記比較演算結果に基づき前記内視鏡管路に流れる前記液体を制御する制御手段をさらに含む請求項1〜8のいずれか1つに記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  16. 前記比較手段の比較結果に基づき、前記制御手段の制御状態を告知する告知手段を含む請求項15に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  17. 前記送水管路に設けられ、第1内視鏡管路の一端の開口部に着脱自在に接続可能な第1接続部と、前記第1内視鏡管路の他端の開口部に着脱自在に接続可能な第2接続部と、前記第2内視鏡管路の一端の開口部に着脱自在に接続可能な第3接続部と、前記第2接続部および前記第3接続部を連通する連通手段とを含む請求項15に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  18. 前記第1内視鏡管路の端部と前記送水管路の端部に接続された第1送液管路と、前記第2内視鏡管路の端部と前記送水管路の端部にされた第2送液管路と、前記第1送液管路と前記第2送液管路に各々設けられた複数の電磁弁と、前記複数の電磁弁を選択的に切り替える制御手段とを含む請求項15に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  19. 相互に異なる流体通過特性を有する複数種類の内視鏡管路を含み構成される内視鏡を、流体を用いて洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒方法において、
    前記流体の圧力もしくは流量を、前記内視鏡管路の流体通過特性に応じて、前記内視鏡管路の耐性限度以上の値から前記内視鏡管路毎に所定の設定値に調整すると共に、前記流体を前記内視鏡管路に供給する流体調整供給ステップと、
    前記内視鏡管路を流れる前記流体の圧力もしくは流量を測定する測定ステップと、
    当該測定による測定値および前記設定値に基づき比較演算を行うことにより、前記内視鏡管路の詰まり状況を検出する検出ステップとを含み、且つ、
    前記設定値は、前記測定手段が前記流体の圧力もしくは流量を測定可能な値に設定される内視鏡洗滌消毒方法。
  20. 前記検出ステップは、前記内視鏡管路の洗滌消毒工程に先立って行われる請求項19に記載の内視鏡洗滌消毒方法。
  21. さらに、詰まり状況を検出した結果、前記内視鏡管路の詰まりが所定範囲内の場合には、前記内視鏡管路に供給する前記流体の圧力もしくは流量を前記内視鏡管路の耐性限度まで引き上げて、前記内視鏡管路を洗滌する耐性限度洗滌ステップを含む請求項20に記載の内視鏡洗滌消毒方法。
  22. 前記検出ステップは、前記設定値を読み取る読取ステップを含むと共に、読み取った前記設定値を用いて前記比較演算を行う請求項19〜21のいずれか1つに記載の内視鏡洗滌消毒方法。
  23. 前記検出ステップは、前記測定値が前記設定値に対して所定の範囲にある場合に、その旨を告知する告知ステップを含む請求項19〜21のいずれか1つに記載の内視鏡洗滌消毒方法。
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