JP2008302181A - 内視鏡全管路洗浄具 - Google Patents

Abstract

【課題】 内視鏡洗浄において、従来の用手洗浄に用いる全管路洗浄具は、３０ｃｃのシリンジを使って管路内に洗浄液や濯ぎ水を２００ｍｌ〜４００ｍｌ送液しなければならない。しかしそれは、手動で送液するためかなりの力を要し、洗浄者の肉体的負担は大きく、時間と手間がかかると言う問題があった。
【解決手段】 濯ぎ水が水道の蛇口から管路内に直接送水できるようにするために、まず、送水チューブの一端にホースコネクタを具備し、そのチューブの下端に従来の全管路送液チューブ２本を連結し構成した。これにより洗浄具は容易に蛇口に取り付けられ、送液チューブを内視鏡に連結し、水道の蛇口を開栓するだけで一気に水が管路内に還流し、洗浄者の手間は省け、時間は短縮され、水圧が高まりクリップなどの詰りにも対応できるようになった。
【選択図】図１

Description

本発明は、全管路内を重点的に洗浄する内視鏡全管路洗浄具に関する。

使用後の内視鏡は、二次感染を防止するため、ガイドラインに遵守した用手洗浄をすることが最も重要で、その後の消毒効果に大きく作用すると言われている。
従来の用手洗浄に用いる全管路洗浄具は、図２に示すように吸引口１を洗浄液や濯ぎ水の入ったコップの中に入れ、接続されたチューブ２の端に２口の逆流防止弁付きホルダー３が設置され、２本の送液チューブ４，５を内視鏡の送気管と吸引口金に装着し、ホルダー３に取り付けたシリンジを用いピストンを引いて水を吸引し、ピストンを押して洗浄液や濯ぎ水を全管路内に送水し洗浄するように作られた洗浄具である。
「全管路洗浄具カタログ ＭＨ−９４６」オリンパス株式会社

しかしながら以上の技術によると、３０ｃｃのシリンジを用いて２００ｍｌ以上の濯ぎ水を手で送水する作業はかなりの力を要し洗浄者の負担は大きい。しかも２本の送液チューブ各々に送水する必要があり手間と時間がかかる。また、手動でする為に水圧は得られず、切り換えの度に濯ぎ水が管路内に停滞し、汚物を速やかに洗い流すことができない。用手洗浄の工程において内視鏡の全管路の洗浄は必要な作業ではあるが、容易に出来る作業ではないことを課題とする。

本発明は、前記課題よりその目的とするところは、内視鏡の全管路の送水作業において洗浄効果を低下させることなく洗浄者の負担を軽減し、洗浄時間の短縮を図ることで、迅速かつ能率的に洗浄作業を行うことが出来る全管路洗浄具を提供する。

本発明は、送水チューブの一端部に全管路を洗浄する為に２本の全管路送液チューブを連結し、その下端部にホースコネクタを具備し、そのホースコネクタによってワンタッチで水道の蛇口と一体化でき、内視鏡の管路内に水道水を直接送水することを特徴とする。

またその送水チューブの中央に薬液注入のためＴ字管を有し、その上部に送水経路を簡単に切り換えられる移動式ストッパーを装着した全管路洗浄具である。

送水チューブに薬液注入口を取り付けたことで、洗浄液等が容易に注入出来、ストッパーを移動させるだけで簡単に送水経路が切り換わる。そして全管路チューブとホースコネクタを具備した洗浄具本体は、ワンタッチで水道の蛇口に取り付けられ、蛇口を開栓するだけで水道から直接加圧された多量の濯ぎ水が全管路内に同時に送水され、迅速且つ能率的に洗浄を行うことが出来るようになり、クリップなどの詰りにも対応でき、さらに送水作業の手間が省け洗浄者の負担は軽減され時間の短縮にも繋がった。

この発明の一実施形態を図１〜図３に示す。
全管路洗浄具の商品使用は、送液チューブ４，５と送水チューブ１２はシリコンであり、蛇口用ニップル６とホースロットナット８とコネクタ１０とＴ字管１３とＴニップル１４はポリアセタールであり、ホースコネクタ７とスライド式ストッパー１１はポリプロピレンであり、送気口接続口１５はゴムであり、チェーン１７とメッシュフィルタ１８はステンレスである。

図１は第１の実施例に係わる全管路洗浄具を示している。蛇口用ニップル６は水道の蛇口に接続する。その内都には、図３に示すメッシュフィルタ１８を内蔵している。蛇口用ニップル６に水道ホース９をつないで、ホースロットナット８を捻じ込んで留める。水道ホース９と送水チューブ１２をコネクタ１０で連結し、送水チューブ１２の中央にＴ字管１３を設置し、コネクタ１０とＴ字管１３の間に送水経路切り換え用のストッパー１１を装備する。

また、送水チューブ１２の一端部にＴ字型のＴニップル１４を設置する。内視鏡につなぐための図２の従来の技術に使われていた送液チューブ４，５を切り取りＴニップル１４に接続する。こうして蛇口用ニップル６から送気口接続口１５までを一体化したものが全管路洗浄具となる。

実施形態の効果

この実施形態によれば蛇口用ニップル６を水道の蛇口に装備すると、ホースコネクタ７がワンタッチで装着でき、ストッパー１１をスライドして開き、水道の蛇口を開栓するだけで水道水は送水チューブ１２からＴニップル１４を通り、送液チューブ４，５に送水され、その先の送気口接続口１５から内視鏡の送気口に吸引口接続口１６から内視鏡の吸引口金を経由して一気に内視鏡の全管路に還流され濯ぎが迅速かつ能率的に行える。またＴ字管１３は、洗浄剤や消毒液を注入する薬液注入口で、ストッパー１１を閉じて薬液を注入すると、内視鏡に容易に注入することができる。

他の実施形態

図１の実施形態によれば、水路変換の切り換えをストッパー１１を使用していたが、Ｔ字管１３の機能も備えた三方活栓を設けたものでもよい。

本発明の一実施形態を示す平面図 従来技術を示す斜面図 本発明の一実施形態の蛇口用ニップル６を示す正面図

符号の説明

１ 吸引口 ２ 全管路洗浄具（吸引チューブ）
３ 逆流防止弁付き二口ホルダー
４ 全管路洗浄具（送液チューブ・鉗子管路用）
５ 全管路洗浄具（送液チューブ・送気 送水管路用）
６ 蛇口用ニップル ７ ホースコネクタ ８ ホースロットナット
９ 水道ホース １０ コネクタ １１ スライド式ストッパー
１２ 送水チューブ １３ Ｔ字管 １４ Ｔニップル
１５ 送気口接続口 １６ 吸引口接続口 １７ チェーン
１８ メッシュフイルタ

Claims (1)

1. 送水チューブの中央に薬液注入口と水路切り換え用のストッパーを有し、その送水チューブの一端部に２本の全管路送液チューブを、下端部にホースコネクタを具備し、そのホースコネクタによってワンタッチで水道の蛇口に一体化することでき、内視鏡の管路内に水道水を直接送水することを特徴とした全管路洗浄具。

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