JP4504059B2 - 金色被膜を有する装飾品 - Google Patents
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Description
従来、装飾品(装身具)である時計、ネックレス、ペンダント、ブローチ等は、加工性、材料価格等により銅合金が多く使用されている。
また、時計バンドなどの時計部品、指輪、ネックレス、イヤリング等の装飾部品は、その最外層に、湿式あるいは乾式メッキの手法を用いて金被膜を形成することにより、高級感あるいは優れた耐食性を付与している。しかしながら、純金の被膜では、軟
らかく摩耗し易いこと、また金色が濃くなり過ぎるため好まれず、むしろ淡い金色が好まれる傾向にある等の理由により、純金の被膜に変えて金−ニッケル合金膜、金
−パラジウム合金膜等が装飾部品の最外層に形成されるようになった。
また、上記を改良し、皮膚と接触してもかぶれなどのアレルギー性皮膚炎が生じることが極めて少なく、かつ、均一な金色調を有する部品およびその製造方法に関する発明がある(特許文献2参照)。
また、本発明の金色被膜を有する装飾品は、前記装飾品用基材が、ジルコニアセラミックスからなり、その組成が酸化イットリウム(Y2O2)、酸化マグネシウム(MgO)または酸化カルシウム(CaO)の安定化剤を3から7重量%含む安定化ジルコニアで、白色色調を呈していることを特徴とする。
また、本発明の金色被膜を有する装飾品は、前記装飾品用基材が、銅および銅合金以外の金属、またはセラミックスからなり、かつ、前記基材表面に形成される下地層が、乾式メッキ法により形成された、チタン(Ti)、クロム(Cr)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)またはタンタル(Ta)からなる被膜であることを特徴とする。
また、本発明の金色被膜を有する装飾品は、前記装飾品用基材が、銅および銅合金以外の金属、またはセラミックスからなり、かつ、前記基材表面に形成される下地層が、乾式メッキ法により形成された、チタン、クロム、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブまたはタンタルの炭化物(炭素原子含有量が5から15原子%)、窒化物、窒炭化物からなる金属化合物被膜であることを特徴とする。
また、本発明の金色被膜を有する装飾品は、前記装飾被膜層が好ましくは2から4原子%のゲルマニウムと、96から98原子%の金からなる金合金である。
また、本発明の金色被膜を有する装飾品は、前記装飾被膜層の厚さが0.001から1.0μmであることを特徴とする。
また、本発明の金色被膜を有する装飾品は、前記仕上げ被膜層が、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)からなることを特徴とする。
また、本発明の金色被膜を有する装飾品は、前記装飾被膜層と前記仕上げ被膜層の間に混合層を有していることを特徴とする。
また、本発明の金色被膜を有する装飾品は、前記混合層は前記装飾被膜層および前記仕上げ被膜層を形成する金属またはその合金からなることを特徴とする。
また、本発明の金色被膜を有する装飾品は、前記混合層の厚みが0.005から0.1μmであることを特徴とする。
また、本発明の金色被膜を有する装飾品は、前記下地層、混合層、装飾被膜層、仕上げ被膜層の各層が、スパッタリング法、イオンプレーティング法、アーク法の中の少なくとも1つの方式で形成されていることを特徴とする。
また、本発明の金色被膜を有する装飾品は、前記装飾品が時計外装部品であることを特徴とする。
本発明に係る金色被膜を有する装飾品で用いられる装飾品用基材は、金属またはセラミックスから形成される基材である。
上記金属(合金を含む)としては、具体的には、ステンレス鋼、チタン、チタン合金、銅、銅合金、亜鉛、亜鉛合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、タングステン、タングステンカーバイド、タンタル、タンタルカーバイドなどが挙げられる。これらの金属は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
部としたのは、バインダーが20重量部より少なくなると、射出成形が悪くなり、金型内に素材が完全に充填されにくくなり、また、25重量部より多くなると、脱脂工程に時間がかかり量産性が悪くなるとともに、成形された形が壊れやすくなるからである。
本発明に係る金色被膜を有する装飾品を構成している下地層は、湿式メッキ法および/または乾式メッキ法により形成される少なくとも1つのメッキ被膜からなる。
ら10μm、好ましくは1から5μmのニッケル被膜と、このニッケル被膜表面に湿式メッキ法により形成された厚み3から10μm、好ましくは3から5μmのアモルファスのニッケル−リン合金被膜とからなることが好ましい。
本発明に係る金色被膜を有する装飾品を構成する最外層である装飾被膜層は、下地層の表面に、乾式メッキ法により形成される金と、金と共晶となる元素からなる金合金の被膜からなる。乾式メッキ法としては、具体的には、スパッタリング法、アーク法、イオンプレーティング法、イオンビーム等の物理的蒸着法(PVD)、CVDなどが挙げられる。中でも、スパッタリング法、アーク法、イオンプレーティング法が特に好ましく用いられる。
共晶組成近傍では、ランダムな構造を好むような原子間の相互作用があることを示唆する。これは、液化生成のエンタルピーが負で大きいことに起因する。
共晶を持つ系は、液体急冷法で、実際にアモルファス相が得られていることから、
共晶となることでアモルファス構造を持ち、機械的特性が通常の(共晶ではない)金合金の結晶よりも飛躍的に硬度、耐摩耗性が向上する。
上記の点を踏まえて鋭意検討した結果、金と共晶を持つ元素の中でも、シリコンおよびゲルマニウムが最も適していることが判明した。
状態図から、金とシリコンはシリコンが18.6原子%、残部が金のとき、また、
金とゲルマニウムは、ゲルマニウムが3.0原子%、残部が金のとき、または、ゲルマニウムが28.0原子%、残部が金のときに共晶点を持つ。
鋭意検討の結果、共晶点とその近傍点であれば硬度、耐摩耗性が向上し、その値は、装飾被膜層が、10から20原子%のシリコンと、80から90原子%の金からなる金合金、好ましくは18から19原子%のシリコンと、81から82原子%の金からなる金合金から形成されていればよい。
また、前記装飾被膜層が、1から15原子%のゲルマニウムと、85から99原子%の金からなる金合金、好ましくは2から4原子%のゲルマニウムと、96から98原子%の金からなる金合金から形成されていてもよい。
さらに、前記装飾被膜層を、20から35原子%のゲルマニウムと、65から80原子%の金からなる金合金、好ましくは25から30原子%のゲルマニウムと、70から75原子%の金からなる金合金から形成することで、金色色調を淡いものとすることが可能となる。
また、前記装飾被膜層の表面硬度(HV;マイクロビッカース硬度計、5mN荷重)は700から2000である。
本発明に係る金色被膜を有する装飾品は、前記装飾被膜層からなる金色調または金合金合金色調を有する金色被膜表面の一部に、装飾被膜層の色調と異なる少なくとも1つの被膜として、仕上げ被膜層が乾式メッキ法または湿式メッキ法により形成されていてもよい。
この混合層の厚みは0.005から0.1μmであることが好ましい。
<成膜条件>
ターゲット:チタン
スパッタリング供給電力:0.8kW
ガス:アルゴンガス
成膜圧力:0.16Pa
加速電圧(バイアス電圧):Groundから−200V
ターゲット:チタン
スパッタリング供給電力:0.8kW
ガス:アルゴンガス、窒素ガス
成膜圧力:0.16Pa
加速電圧(バイアス電圧):Groundから−200V
<成膜条件>
ターゲット:金−シリコン合金
スパッタリング供給電力:0.4kW
ガス:アルゴンガス
成膜圧力:0.16Pa
加速電圧(バイアス電圧):Groundから−200V
なお、このとき、金−シリコン合金ターゲットは、成膜した膜の組成が共晶点となるように調整する。
<成膜条件>
ターゲット:チタン
スパッタリング供給電力:0.8kW
ガス:アルゴンガス
成膜圧力:0.16Pa
加速電圧(バイアス電圧):Groundから−200V
ターゲット:チタン
スパッタリング供給電力:0.8kW
ガス:アルゴンガス、窒素ガス
成膜圧力:0.16Pa
加速電圧(バイアス電圧):Groundから−200V
<成膜条件>
ターゲット:金−ゲルマニウム合金
スパッタリング供給電力:0.4kW
ガス:アルゴンガス
成膜圧力:0.16Pa
加速電圧(バイアス電圧):Groundから−200V
なお、このとき、金−ゲルマニウム合金ターゲットは、成膜した膜の組成が共晶点となるように調整する。
《銅−錫合金メッキ》
<メッキ液の組成>
シアン化銅 15g/l(銅換算)
錫酸ナトリウム 15g/l(錫換算)
シアン化亜鉛 1g/l(亜鉛換算)
KOH 20g/l
KCN(フリー) 30g/l
光沢剤 10ml/l
<メッキ条件>
pH 12.5(at50℃)
液温 50℃
電流密度(Dk) 2A/dm2
成膜速度 3分/1μm
《銅−錫−亜鉛合金メッキ》
<メッキ液の組成>
シアン化銅 8.5g/l(銅換算)
錫酸ナトリウム 34.0g/l(錫換算)
シアン化亜鉛 1g/l(亜鉛換算)
KOH 20g/l
KCN(フリー) 50g/l
光沢剤1 5ml/l
光沢剤2 5ml/l
<メッキ条件>
pH 13.0(at50℃)
液温 60℃
電流密度(Dk) 2A/dm2
成膜速度 3分/1μm
《パラジウムストライクメッキ》
<メッキ液の組成>
純パラジウム 1から3g/l
<メッキ条件>
pH 8
液温 32℃
電流密度(Dk) 3から5A/dm2
時間 30秒
<成膜条件>
ターゲット:タンタル
スパッタガス:アルゴンガス
成膜圧力:0.4Pa
ターゲット印加電力:0.5kW
バイアス電圧(加速電圧):−50V
<成膜条件>
ターゲット:チタン
スパッタリング供給電力:0.8kW
ガス:アルゴンガス、窒素ガス
成膜圧力:0.16Pa
加速電圧(バイアス電圧):Groundから−200V
<成膜条件>
ターゲット:金−シリコン合金
スパッタリング供給電力:0.4kW
ガス:アルゴンガス
成膜圧力:0.16Pa
加速電圧(バイアス電圧):Groundから−200V
なお、このとき、金−シリコン合金ターゲットは、成膜した膜の組成が共晶点となるように調整する。
<成膜条件>
蒸発源:チタン
電子銃:10kV、200から500mA
ガス:アルゴンガス
成膜圧力:0.004から0.009Pa
加速電圧(バイアス電圧):Groundから−100V
アノード電圧:50V
フィラメント電圧:7V
次いで、これらの基材表面に形成されたチタンメッキ被膜表面に、金色色調を有する窒化物である窒化チタンメッキ被膜をスパッタリング法により下記の成膜条件で形成した。<成膜条件>
ターゲット:チタン
スパッタリング供給電力:0.8kW
ガス:アルゴンガス、窒素ガス
成膜圧力:0.16Pa
加速電圧(バイアス電圧):Groundから−200V
<成膜条件>
ターゲット:金−ゲルマニウム合金
スパッタリング供給電力:0.4kW
ガス:アルゴンガス
成膜圧力:0.16Pa
加速電圧(バイアス電圧):Groundから−200V
なお、このとき、金−ゲルマニウム合金ターゲットは、成膜した膜の組成が共晶点となるように調整する。
<成膜条件>
蒸発源:チタン
電子銃:10kV、300mA
ガス:メタンガスとアルゴンガスとの混合ガス
成膜圧力:0.02Pa
加速電圧(バイアス電圧):Groundから−100V
アノード電圧:60V
フィラメント電圧:7V
<成膜条件>
蒸発源:プラチナ
電子銃:10kV、500mA
ガス:アルゴンガス
成膜圧力:0.2Pa
加速電圧(バイアス電圧):Groundから−50V
アノード電圧:60V
フィラメント電圧:7V
除去し、最後にマスクを除去することにより、金色色調の被膜と、プラチナ色調の被膜とからなる、2つの色調の異なる装飾被膜層を有する腕時計ケースおよび腕時計バンドを得た。
<成膜条件>
ターゲット:チタン
スパッタガス:アルゴンガス
成膜圧力:0.02Pa
ターゲット印加電力:0.3から0.5kW
バイアス電圧(加速電圧):−50から−100V
<成膜条件>
ターゲット:シリコン
スパッタガス:アルゴンガス
成膜圧力:0.05Pa
ターゲット印加電力:0.3から0.5kW
バイアス電圧(加速電圧):−50から−100V
<成膜条件>
ガ ス :ベンゼン
成膜圧力:0.2Pa
フィラメント電流:20A
アノード電流:2.0A
カソード電圧(加速電圧):−1.0から−5.0kV
次いで、塩化メチレンでマスキング材をエッチングし、マスキング材直上に形成されているチタンメッキ被膜、シリコンメッキ被膜およびDLC被膜をリフトオフすることにより、金色色調の被膜と黒色のDLCメッキ被膜とからなる、2つの色調の異なる装飾被膜層を有する腕時計ケースおよび腕時計バンドを得た。
、900であり、DLCメッキ被膜の表面硬度(Hv:マイクロビッカース硬度計、5mN荷重、保持時間10秒)は、1800であった。これらの腕時計ケースおよび腕時計バンドは、耐傷性に優れ、しかも、金色色調と黒色色調を併せ持つ、高級感のある被膜が形成されていた。
(1)耐食性試験
耐食性試験は、JIS H 8502(キャス(CASS)試験)に従って行なった。試験時間は96時間とし、その試験面の耐食性評価は、レイティングナンバ標準図表によってレイティングナンバが9.8以上のとき、合格とした。実施例1から6における耐食性試験の結果は、レイティングナンバの値が9.8以上、つまり合格であった。
(2)摩耗試験
被膜形成した試験片をその被膜形成面側を下向きにして、試験片押さえ板と試験片押さえネジとによって、試験片取付台の開口部に固定する。そして、摩耗輪に研磨紙を貼り付ける。この摩耗輪に、天秤機構によって研磨紙を試験片に押しつけるような上向きの荷重を加える。
そして、試験片取付台を、モータの回転運動を往復運動に変換する機構によって往復運動させ、さらに摩耗輪を試験片取付台の1往復ごとに角度0.9゜ずつ矢印方向に回転させる。その回転によって、試験片を摩耗輪に貼り付けられた研磨紙の摩耗していない新しい領域に常に接触することになる。試験片取付台の往復回数は自動設定することができ、設定した回数で摩耗試験機は自動停止する。
さらに、摩耗輪に貼り付ける研磨紙としては、ラッピングフィルム(フィルム表面に粒子径12μmのAl2O3粒子があるもの)を用い、この研磨紙と試験片との接触荷重は500gとし、試験片取付台の往復運動回数は100回を条件として、摩耗試験を行なった。試験条件を下記に示す。
<試験条件>
摩耗試験機:スガ試験機株式会社製、
NUS−ISO−2
研磨紙:ラッピングフィルム
粒子径12μmのAl2O3 、#1200
接触荷重:500g
往復運動回数:100回
摩耗試験を行った結果、本発明品は発色層、仕上げ被膜層のいずれも表面状態の変化はなかった。つまり、合格であった。これに対し、従来品は、最外層の金合金が取れかかり、窒化チタンの金色被覆層にて摩耗キズが無数に入った。
Claims (18)
- 貴金属または貴金属の合金からなる被膜が形成された装飾品において、
金属またはセラミックスからなる装飾品用基材と、
前記基材表面に形成された下地層と、
前記下地層の表面に乾式メッキ法により金と、金と共晶となる元素からなる金合金を形成する装飾被膜層とから構成されており、
前記装飾被膜層は、
10から20原子%のシリコンと、80から90原子%の金からなる金合金であることを特徴とする金色被膜を有する装飾品。 - 貴金属または貴金属の合金からなる被膜が形成された装飾品において、
金属またはセラミックスからなる装飾品用基材と、
前記基材表面に形成された下地層と、
前記下地層の表面に乾式メッキ法により金と、金と共晶となる元素からなる金合金を形成する装飾被膜層とから構成されており、
前記装飾被膜層は、
1から15原子%のゲルマニウムと85から99原子%の金からなる金合金であることを特徴とする金色被膜を有する装飾品。 - 前記装飾品用基材が、ステンレス鋼、チタン、チタン合金、銅、銅合金、亜鉛、亜鉛合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、タングステンカーバイドおよびタンタルカーバイドの中から選ばれる少なくとも1つの金属ないし合金からなり、かつ、基材表面が鏡面、梨地、ヘアライン模様、ホーニング模様、型打ち模様およびエッチング模様の中から選ばれる少なくとも1つの表面仕上げが施されていることを特徴とする請求項1または2に記載の金色被膜を有する装飾品。
- 前記装飾品用基材が、ジルコニアセラミックスからなり、その組成が酸化イットリウム(Y2O2)、酸化マグネシウム(MgO)または酸化カルシウム(CaO)の安定化剤を3から7重量%含む安定化ジルコニアで、白色色調を呈していることを特徴とする請求項1または2に記載の金色被膜を有する装飾品。
- 前記装飾品用基材が、銅および銅合金以外の金属、またはセラミックスからなり、かつ、前記基材表面に形成される下地層が、乾式メッキ法により形成された、チタン(Ti)、
クロム(Cr)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)またはタンタル(Ta)からなる被膜であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の金色被膜を有する装飾品。 - 前記装飾品用基材が、銅および銅合金以外の金属、またはセラミックスからなり、かつ、前記基材表面に形成される下地層が、乾式メッキ法により形成された、チタン、クロム、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブまたはタンタルの炭化物(炭素原子含有量が5から15原子%)、窒化物、窒炭化物からなる金属化合物被膜であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の金色被膜を有する装飾品。
- 前記下地層が、乾式メッキ法により形成された厚み0.02から2μmの被膜であることを特徴とする請求項1、5、6のいずれかに記載の金色被膜を有する装飾品。
- 前記装飾被膜層が18から19原子%のシリコンと、81から82原子%の金からなる金合金であることを特徴とする請求項1に記載の金色被膜を有する装飾品。
- 前記装飾被膜層が2から4原子%のゲルマニウムと、96から98原子%の金からなる金合金であることを特徴とする請求項2に記載の金色被膜を有する装飾品。
- 前記装飾被膜層の厚さが0.001から1.0μmであることを特徴とする請求項1、2、8、9のいずれかに記載の金色被膜を有する装飾品。
- 前記装飾被膜層の表面硬度(HV;マイクロビッカース硬度計、5mN荷重)が、700から2000であることを特徴とする請求項1、2、8から10のいずれかに記載の金色被膜を有する装飾品。
- 前記装飾被膜層からなる金色被膜表面の一部に、乾式メッキ法または湿式メッキ法により形成された、前記装飾被膜層の色調と異なる少なくとも1つの被膜からなる仕上げ被膜層を有することを特徴とする請求項1、2、8から11のいずれかに記載の金色被膜を有する装飾品。
- 前記仕上げ被膜層が、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)からなることを特徴とする請求項12に記載の金色被膜を有する装飾品。
- 前記装飾被膜層と前記仕上げ被膜層の間に混合層を有していることを特徴とする請求項12または13に記載の金色被膜を有する装飾品。
- 前記混合層は前記装飾被膜層および前記仕上げ被膜層を形成する金属またはその合金からなることを特徴とする請求項14に記載の金色被膜を有する装飾品。
- 前記混合層の厚みが0.005から0.1μmであることを特徴とする請求項14または15に記載の金色被膜を有する装飾品。
- 前記下地層、混合層、装飾被膜層、仕上げ被膜層の各層が、スパッタリング法、イオンプレーティング法、アーク法の中の少なくとも1つの方式で形成されていることを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載の金色被膜を有する装飾品。
- 前記装飾品が時計外装部品であることを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載の金色被膜を有する装飾品。
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