JP4501251B2 - 苗移植機の苗植装置昇降装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、苗移植機の苗植装置昇降装置の改良に関するもので、更に詳しくは、苗移植機の畦際での苗植装置の昇降操作に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来の苗移植機における苗植装置の昇降装置は、単一の昇降レバーにより昇降制御弁を操作し、苗植装置を昇降するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】
従来は単一の昇降レバーにより昇降制御弁を操作し、苗植装置を昇降するものであり、高速走行での苗植付作業時に比較的迅速に苗植装置を昇降する必要から、苗植装置の上昇時の速度が比較的速く設定されていた。
【0004】
従って、畦際での植付作業時に単一の昇降レバーにより比較的速い速度で苗植装置を上昇させると、移動農機の低速走行に対して苗植装置の上昇が速くなり、フロートを適正に接地させた苗植装置の植え付け作業がしにくいという不具合があった。
【0005】
そこで、この発明は、通常の上昇速度よりも遅い速度で苗植装置を上昇させることにより、このような不具合を解消しようとするものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は次のように構成した。即ち、移動農機の車体に昇降自在に連結されている苗植装置(1)を接地位置までの下降及び非接地位置まで上昇させることのできる第一の昇降レバー(2)を設け、前記第一の昇降レバー(2)とは別に操作しているときのみ苗植装置(1)を上昇させることのできる第二の補助昇降レバー(71)を設け、第一の昇降レバー(2)をモータ(28)で駆動するにあたり、モータ(28)により駆動するピニオン(30)と、該ピニオン(30)に噛み合うラックギヤ(31)と、第一の昇降レバー(2)と一体の位置決めカム(34)と、該位置決めカム(34)を係止するカムローラ(36)と、ピン(44)を固定した第一のアーム(42)と、長穴(45)を形成した第二のアーム(42a)を設け、ピン(44)と長穴(45)とで形成される遊動間隙を介してラックギヤ(31)と位置決めカム(34)を係合し、操作スイッチ(47)からの入力に基づいてモータ(28)を駆動するコントローラ(46)を設け、第一の昇降レバー(2)に設けたバルブアーム(40)が昇降制御弁(41)のスプール(41a)を押圧して苗植装置(1)を昇降すると共に、第二の補助昇降レバー(71)で昇降制御弁(41)のスプール(41a)を直接作動できる構成とし、第二の補助昇降レバー(71)に当たって該第二の補助昇降レバー(71)による昇降制御弁(41)のスプール(41a)の作動量を規制するストッパ(41b)を設け、前記第二の補助昇降レバー(71)による苗植装置(1)の上昇速度を第一の昇降レバー(2)による上昇速度よりも遅くしたことを特徴とする苗移植機の苗植装置昇降装置とする。
【0007】
【発明の作用及び効果】
よって、第一の昇降レバー2が位置決めカム34及びカムローラ36によって定位置に係合されることとなり、モータ28の制御による第一の昇降レバー2のハンチングを防止することができる。また、位置決めカム34は、ピン44の嵌合する長穴45のガタ分だけ先行して回動させることができ、位置決めカム34が早く位置決めされて、より効果的にハンチングを防止できる。
そして、苗移植機で畦際の植付作業をする場合には、第二の補助昇降レバー71を操作可能状態とし、走行車体を畦際から畦の上り傾斜に沿って低速で走行しながら、補助昇降レバー71を上げ位置に操作し、苗植装置1を徐々に上昇させながら苗植作業をし畦際まで苗を植え付けていく。
【0008】
このような畦際の植付作業において、第1の昇降レバー2により速い速度で苗植装置1を上昇させると、苗植装置1を適正高さに保つのが難しかった。しかし、この発明では、第2の補助昇降レバー71により苗植装置1を遅い速度で上昇させることにより、走行車体の傾斜の畦面の低速走行に対する苗植装置1の上昇調節が容易となり、畦際まで植付精度を保ちながら植付作業をすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1〜図7に基づき苗植装置1を昇降するための昇降レバー2について説明する。
【0010】
苗植装置1は、苗を収容して繰り出す苗タンク3と、この苗タンク3から繰り出される苗を分離して植え付ける苗植付爪4と、苗植付フレーム5を滑走支持するフロート6等から構成されていて、この苗植装置1は平行リフトリンク7,7を介して車体8の後部に油圧の昇降シリンダ9によって昇降可能に連結されている。
【0011】
車体8には、ステアリングポスト10に設けたステアリングハンドル11によって操向自在の前輪12,12と、操縦席13の後方に配置した後輪14,14とを有して、この操縦席13下方に搭載したエンジン15から走行伝動装置を介して前輪12,12及び後輪14,14に動力を伝達する四輪行動走行形態としている。また、苗植装置1にはエンジン15から作業機伝動装置、動力取出軸16を経由して動力が伝達される。
【0012】
また、車体8には、各種の操作装置が設けられている。操縦席13の横側には、苗植装置1を車体8に対して昇降する昇降レバー2、前記エンジン15からミッションケース17の入力軸へベルト18による動力伝達を無段変速する副変速レバー19、前記昇降シリンダ9による苗植装置1の下降移動を停止固定する下降ロックレバー20、及び、昇降感度調節レバー21(中央フロート6aの上下動によって昇降制御弁41を切り替え作動させて昇降シリンダ9の伸縮により苗植装置1を昇降制御するが、このレバーはこの昇降制御の感度を強弱に調節するものである。)等が、配置されている。また、この操縦席13の下側には、車体8の後進時に苗植装置1を自動的に上昇させるバックリフト入/切レバー22が設けられている。
【0013】
更に、ステアリングハンドル11や、ステアリングポスト10の近傍には、ミッションケース17内の主クラッチを操作する主クラッチぺダル23や、左右の後輪14,14を制動するブレーキぺダル24、エンジン15のスロットルを操作するスロットルレバー25、前記苗植装置1を寸動的に昇降させるフィンガップレバー26、及び、ミッションケース17内の主変速ギヤを操作して主変速を行なう主変速レバー27等を配置している。
【0014】
このような苗植付機において、昇降レバー2をモータ28によって駆動する操作形態で実施している。このモータ28の電動による操作駆動機構29であるピニオン30に噛み合うラックギヤ31を、車体8と一体の構成部材であるブラケット32に設けた軸33により回動自在に軸支する。また、この軸33には、手動操作機構である昇降レバー2と一体の位置決めカム34が回動自在に設けられている。この位置決めカム34の外周部には、揺動アーム35のカムローラ36が摺接して嵌合されていて、この位置決めカム34の所定の回動位置を係止したり、回動自在の状態に係止を解除することができる。なお、揺動アーム35は支軸37により軸支されており、カムローラ36はばね38により位置決めカム34側に圧接されている。
【0015】
この昇降レバー2には、カムアーム39が一体的に設けられていて、このカムアーム39によって苗植装置1への植付クラッチのカムを押圧してクラッチに入/切させることができる。また、昇降レバー2にはバルブアーム40が設けられていて、昇降制御弁41のスプール41aを押圧して、平行リフトリンク7,7を中立位置から下げ位置や上げ位置に切り替え操作できる。
【0016】
このような昇降レバー2のアーム42と位置決めカム34と一体のアーム42aとの間に位置決め遊動機構43を構成するピン44とこれを嵌合する長穴45とが設けられる。
ピン44をアーム42に固定し、長穴45をアーム42aに形成している。軸33上のラックギヤ31と位置決めカム34との関係位置は、これらアーム42,42a間のピン44と長穴45とによって形成の遊動間隙を介して係合されるため、ラックギヤ31に対する位置決めカム34の回動位置が前後に移動することができ、位置決めカム34とカムローラ36との係合が一定の位置で係合されることとなる。
【0017】
このため、昇降レバー2の位置は、位置決めカム34及びカムローラ36によって定位置に係合されることとなり、モータ28の制御による昇降レバー2のハンチングを防止することができる。
また、このとき位置決めカム34に作用するカムローラ36は、ばね38で押圧されているため、一定位置までモータ28で駆動される位置決めカム34は、ピン44の嵌合する長穴45のガタ分だけ先行して回動されるため、位置決めカム34が早く位置決めされて、より効果的にハンチングも防止できる。
【0018】
このような、モータ28による操作機構の駆動は、コントローラ46からの出力によって行われる。また、コントローラ46の入力側には、操作スイッチ47、センサスイッチ48、制御出力信号49等が入力される。操作スイッチ47としては、前記フィンガップレバー26の操作による場合があり、制御出力信号49としては、エンジンスイッチ50のOFFによる場合があり、センサスイッチ48による場合としては、前記バックリフト入/切レバー22の入りにおける後進制御の後進位置センサ51の入りの場合がある。
【0019】
また、前記操作位置はラックギヤ31の回動位置を検出するポテンショメータ52がブラケット32に取り付けられる。該ラックギヤ31と一体に回動される伸縮自在のアーム42bの先端が、ポテンショメータ52のポテンショメータアーム52aのピン溝に係合されて、ラックギヤ31と共にアーム42bが回動されると、これに係合されるポテンショメータアーム52aが回動されて、ポテンショメータ52がラックギヤ31の回動角度を検出する。
【0020】
次に、このような昇降レバー2や、モータ28による操作を説明する。
昇降レバー2による操作では、クラッチカム53やバルブアーム40が回動されて、植付クラッチ54や昇降制御弁41が作動されて、中立位置Nから下げ植付切り位置A、及び、下げ植付入り位置B、また、上げ位置Cへ切り替えることができ、これらの各位値N,A,B,Cでは位置決めカム34の各係合位置にカムローラ36が係合される。このとき、モータ28は回転自在の状態にあって、ラックギヤ31の回動によって、ピニオン30が回転されても大きな抵抗とならない。また、ポテンショメータ52も回動されているため、操作位置をコントローラ46に入力させて表示できる状態である。
【0021】
すなわち、中立位置Nでは、苗植装置1は昇降されないので、苗植装置1への植付クラッチも切りの状態である。下げ植付切り位置Aでは、苗植装置1は下降されるが、植付クラッチが切り状態にあって苗植をすることはできない。下げ植付入り位置Bでは、苗植装置1は下降されていて、この植付クラッチが入りにあって苗植付を行なうことができる。また、上げ位置Cでは、苗植装置1が非苗植付位置へ上昇して、この植付クラッチも切りの状態である。
【0022】
次に、モータ28の駆動によって、前記クラッチアーム55やバルブアーム40が作動されるが、このモータ28の操作には、操作スイッチ47による場合や、センサスイッチ48による場合、更には、制御出力信号49による場合等がある。この操作スイッチ47による場合として、前記フィンガップレバー26の操作によるときは、このフィンガップレバー26を上側に一回引き上げる毎にコントローラ46からの間欠的出力でモータ28を一定出力回動させて、バルブアーム40や位置決めカム34等を1ピッチずつ上昇方向へ回動させる。この1ピッチは、この位置決めカム34におけるカムローラ36の各係合位置間隔として設定している。また、逆に、フィンガップレバー26を下側へ一回押し下げる毎にバルブアーム40や位置決めカム34等を1ピッチずつ下降方向に回動させる。
【0023】
次に、センサスイッチ48による場合として、バックリフト入/切レバー22を入り位置に操作している場合に、主変速レバー27が後進位置に操作されることを後進位置センサ51が検出することによって、モータ28が駆動されて昇降制御弁41を上げ位置へ切り替える。
【0024】
更に、制御出力信号49による場合として、エンジンスイッチ50をOFFにすることによって、モータ28を駆動して昇降制御弁41を中立位置Nに切り替えて、苗植装置1を中立位置にする。これにより、エンジン始動時には、常に昇降レバー2が中立位置Nとなり、エンジン始動時に不意に苗植装置1が駆動したり、昇降するのを防止できる。
【0025】
なお、前記フロートセンサである中央フロート6aの接地によって苗植装置1を上下動して、苗植付深さを一定に制御する場合は、下げ植付入り位置Bにおいて行われるために、モータ28の駆動による場合とは別経路の構成で行われる。
そして、これに図8に示す構成が設けられる。図8に示す構成は、補助昇降レバ−71を備えており、苗植装置1を昇降制御弁41により昇降するにあたり、前記実施例と同様に第1の昇降レバー2により昇降制御弁41を作動すると共に、第2の前記補助昇降レバー71により昇降制御弁41のスプールを直接作動できるように構成している。
【0026】
この補助昇降レバー71は、例えば、解除溝と操作溝からなるU字型の操作溝(図示省略)に沿って操作可能に構成されている。この補助昇降レバー71を解除溝に位置させると、補助昇降レバー71と昇降制御弁41のスプールとの左右方向の位置が相違して、昇降レバー2のみにより昇降制御弁41を操作可能となり、また、操作溝に移動すると、補助昇降レバー71で昇降制御弁41のスプール41aを操作可能状態となる。
【0027】
そして、補助昇降レバー71を操作溝に位置させて上げ位置に操作すると、昇降制御弁41のボディに取り付けたストッパ41bに該レバ−71が当たって第1の昇降レバー2の操作によるものより昇降制御弁41のスプ−ル41aの作動量が規制され、昇降制御弁41により油圧流量が制限されて苗植装置1を遅い上昇速度で上昇させる構成となっている。
【0028】
しかして、乗用田植機で畦際の植付作業をする場合には、補助昇降レバー71を操作溝に移動して操作可能状態とし、乗用田植機を畦際から畦面の上り傾斜に沿って低速で走行させながら、補助昇降レバー71を上げ操作し、苗植装置1を徐々に上昇させながら畦際まで苗を植え付ける。
【0029】
このような畦際の植付作業において、第1の昇降レバー2により昇降操作し速い速度で苗植装置1を上昇させながら、苗植装置1の適正植付位置に調節しにくかった。しかし、この実施例では、上昇速度を遅くして上昇させる第2の補助昇降レバー71を設けたので、畦際の苗植え作業のときには苗植装置1を遅い速度で上昇させることにより、苗植装置1を適正上昇位置に容易に調節することができて、畦際まで植付精度を保ちながら植付作業をすることができる。
【0030】
なお、単一の昇降レバー2により昇降制御弁41を操作して苗植装置1を昇降するものでありながら、例えば、昇降制御弁41から昇降シリンダ9への油路に絞り装置を設け、この絞り装置を絞り状態あるいは非絞り状態に切り替えることにより、単一の昇降レバー2による苗植装置1を上昇するものでありながら、高速あるいは低速で上昇させるようにしてもよい。
【0031】
次に、図6に基づき他の実施例について説明する。
前記バックリフト入/切レバー22を入り位置Dにして、主変速レバー27を前進位置Fから後進位置Rへ操作することによって、位置決めカム34からカムローラ36の係合が外れて、ばね38の押圧力で位置決めカム34及び昇降レバー2が上げ位置Cへ回動される。これによって、昇降制御弁41が上げ位置Cに切り替えられて、昇降シリンダ9の伸長で最上げ位置となる。このとき、位置決めカム34を中立位置Nに戻して、カムローラ36をこの中立位置Nに係合して、昇降レバー2を中立位置Nに固定して、昇降制御弁41のハンチングをなくして昇降レバー2のポジションへの移動を確実化する。
【0032】
前記主変速レバー27の基部のアーム42dによって、作動アーム56が回動されて、バックリフトケーブル57を介して、位置決めカム34の揺動アーム35がばね38に抗して引かれて、カムローラ36を位置決めカム34の係合から外すことができる。このバックリフトケーブル57の外側のアウターケーブル58を係止するアーム42eが前記バックリフト入/切レバー22と同軸59上に回動自在に設けられて、ばね38でこのバックリフト入/切レバー22の入り位置D側に押圧される。そして、このバックリフト入/切レバー22と一体の係合片60に係合されている。
【0033】
このバックリフト入/切レバー22を入り位置Dから切り位置Eへ回動することにより、ばね38に抗してアーム42eをも回動させて、この下端に連結されているリフトケーブル61を介して、車体8と一体の構成部材に設けられた回動アーム62を回動することができる。この回動アーム62は昇降シリンダ9の伸縮によって回動されるように、ピストン63と一体の係合縁64に係合される。また、この回動アーム62は、前記クラッチカムアーム53とのオートリターンロッド65で連結されている。
【0034】
このような構成で、バックリフト入/切レバー22を入り位置Dとして、主変速レバー27を後進位置Rにして後進すると、バックリフトケーブル57を介してカムローラ36が位置決めカム34から外される。これによって位置決めカム34がばね38により回動されて昇降制御弁41を押して上げ位置決めCに切り替える。そして、昇降シリンダ9を伸長させて苗植装置1を上昇させる。この上昇によって、昇降シリンダ9の係合縁64が回動アーム62を回動させて、リフトケーブル61をばね38に抗して引きバックリフトケーブル57を緩める。これによって揺動アーム35のカムローラ36がばね38により位置決めカム34に押圧される。これと同時に回動アーム62の回動でオートリターンロッド65を介して昇降レバー2及び位置決めカム34が上げ位置Cから中立位置Nへ戻されて、カムローラ36により係合され固定されることとなる。
【0035】
これによって、主変速レバー27が後進位置Rであっても、カムローラ36が位置決めカム34に係合して昇降制御弁41を中立位置Nに保持できる。
これに、図8に示す補助昇降レバ−71の構成を追加して、この補助昇降レバ−71により苗植装置1を遅い速度で上昇させることができるようにする。
【0036】
次に、他の実施例について図7に基づき説明する。
副変速レバー19で昇降制御弁41の感度を制御するもので、高速走行域で鈍感にするものである。レバー軸66上の昇降レバー2と副変速レバー19との間に、中央フロート6aの上下動と連動する感知アーム67を設け、副変速レバー19を高速位置Hに操作すると、感知アーム67からばね38及び副変速レバー19のピン44を介して、ばね38の押圧力を強くして、感知アーム67の作動荷重を増して感度を鈍くする。これによって車速連動の感度制御によって、簡潔的で安価の構成とすることができる。
【0037】
前記昇降レバー2で感知アーム67をばね38に抗して回動すると、昇降制御弁41が押されて苗植装置1が上昇し、逆にばね38の方向に回動すると下降される。この感知アーム67は中央フロート6aとケーブル68で連動されている。中央フロート6aが上方に回動すると、ケーブル68が引かれて、感知アーム67は上昇位置へ回動される。副変速レバー19を低速側に操作するとばね38が緩み、感度は通常の敏感域に戻る。副変速レバー19にロッド69を連結し、ロッド69によりベルト18の無段変速を行なう。
【0038】
これに、図8に示す補助昇降レバ−71の構成を追加して、この補助昇降レバ−71により苗植装置1を遅い速度で上昇させることができるようにする。
次に、図9によりエンジンカバー72の支持構成について説明する。
車体前部の左・右支持板73,73に屈曲した係止溝74,74を設け、エンジンカバー72の前端部に支点ピン75を設け、支点ピン75の両端部に前後方向に突出するロック金具76,76を設けている。
【0039】
しかして、左・右支持板73,73の係止溝74,74に、エンジンカバー72側の支点ピン75を挿入して係止溝74,74の下端部まで押し込み、エンジンカバー72を下方に回動しエンジン15の被覆状態とする。すると、支点ピン75に固着されているロック金具76,76の端部が、前記左・右支持板73,73と一体的のストッパ77に当接し、支点ピン75の係止溝74,74からの離脱を確実に防止することができる。
【0040】
次に、図10に基づき燃料タンク78の防火ガードについて説明する。
エンジン15の上方に燃料タンク78を搭載し、エンジン15と燃料タンク78との間に、洗面器状の防火ガード79を設けている。この防火ガード79は、平面視で下部の全周がエンジン15の外縁より内側に位置すると共に、上位側ほど外周側に位置する板体により構成されていて、その上端縁を燃料タンク78の上端よりも高くするか、同じ高さにするものである。
【0041】
しかして、エンジン15の下方からの燃焼炎80が上方に流れるような場合にも、防火ガード79の外側面に沿って炎を燃料タンク78より外側で、且つ、上方の離れた方向に案内し、燃料タンク78への引火を防止するものである。従来の燃料タンクは合成樹脂製のため、下方からの火に弱く溶融する可能性があるが、この実施例のように防火ガード79を設けると、このような不具合を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例に係る操作位置決め機構の側面図。
【図2】 その平面図。
【図3】 その苗植機の側面図。
【図4】 その平面図。
【図5】 その操作制御装置のブロック図。
【図6】 他の実施例に係る要部の斜視図。
【図7】 他の実施例の要部を示す斜視図。
【図8】 補助昇降レバーを示す側面図。
【図9】 要部の側面図、斜視図。
【図10】 要部の側面図。
【符号の説明】
1 苗植装置
2 昇降レバー
3 苗タンク
4 苗植付爪
5 苗植付フレーム
9 昇降シリンダ
41 昇降制御弁
41a スプール
71 補助昇降レバー
Claims (1)
- 移動農機の車体に昇降自在に連結されている苗植装置(1)を接地位置までの下降及び非接地位置まで上昇させることのできる第一の昇降レバー(2)を設け、前記第一の昇降レバー(2)とは別に操作しているときのみ苗植装置(1)を上昇させることのできる第二の補助昇降レバー(71)を設け、第一の昇降レバー(2)をモータ(28)で駆動するにあたり、モータ(28)により駆動するピニオン(30)と、該ピニオン(30)に噛み合うラックギヤ(31)と、第一の昇降レバー(2)と一体の位置決めカム(34)と、該位置決めカム(34)を係止するカムローラ(36)と、ピン(44)を固定した第一のアーム(42)と、長穴(45)を形成した第二のアーム(42a)を設け、ピン(44)と長穴(45)とで形成される遊動間隙を介してラックギヤ(31)と位置決めカム(34)を係合し、操作スイッチ(47)からの入力に基づいてモータ(28)を駆動するコントローラ(46)を設け、第一の昇降レバー(2)に設けたバルブアーム(40)が昇降制御弁(41)のスプール(41a)を押圧して苗植装置(1)を昇降すると共に、第二の補助昇降レバー(71)で昇降制御弁(41)のスプール(41a)を直接作動できる構成とし、第二の補助昇降レバー(71)に当たって該第二の補助昇降レバー(71)による昇降制御弁(41)のスプール(41a)の作動量を規制するストッパ(41b)を設け、前記第二の補助昇降レバー(71)による苗植装置(1)の上昇速度を第一の昇降レバー(2)による上昇速度よりも遅くしたことを特徴とする苗移植機の苗植装置昇降装置。
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