JP3666502B2 - 乗用型の田植機 - Google Patents

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Description

この発明は、苗植付作業機を後部に装着した乗用型田植機の技術分野に属する。
従来、走行車体の後部に農作業装置を昇降可能に装着した乗用型移植機や農用トラクタ等において、農作業時に前記農作業装置を下降させ圃場面に接地させた状態で機体を前進させ農作業をするものがある。この農作業機において、農作業装置を接地した状態で機体を後進させると前記農作業装置が破損することがあるため、後進時は強制的に農作業装置を上昇させて誤操作を防止することが必要となる。
そこで、走行車体の後部に農作業装置を昇降可能に装着した農作業機において、前後進切替操作可能な車速レバ−と農作業装置を昇降させる昇降レバ−とを備え、前記車速レバ−の後進操作により前記昇降レバ−を農作業装置の上昇位置に作動させる構成の農作業機がある(特許文献1参照。)。
実開昭59ー92612号公報
上記のように車速レバ−の後進操作により昇降レバ−を農作業装置の上昇位置に作動させるにあたり、昇降レバ−と車速レバ−との距離があるため、車速レバ−と昇降レバ−との連繋の構成が過大なものとなる。
この発明は、上記課題を解決するべく次の技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1に係る発明は、駆動する前輪及び後輪を備える走行車体の後部に苗移植装置を昇降可能に装着した乗用型の田植機において、機体の前後進を切替可能な車速レバ−と前記苗移植装置の昇降操作や駆動の入切操作を行える植付・昇降レバ−とを走行車体前部のボンネット部の左右に設け、前記車速レバ−は左右方向の操作でミッションケ−ス内の伝動比を変更する主変速と前後方向の操作でエンジンからの動力をミッションケ−スへ伝動するベルト伝動部の伝動を低速伝動もしくは高速伝動に切り替える副変速とが行える構成とし、前記主変速には路上走行時等で高速走行することができる「移動速」位置と圃場内での苗の移植作業時に主に使用する「植付速」位置と前輪及び後輪への動力の伝達を断つ「中立」位置と「後進速」位置とがあり、前記植付・昇降レバ−はバックリフト用スプリングにより農作業装置の上昇操作位置側に付勢され、該植付・昇降レバ−と一体回転する操作カムのカム溝に位置決め用ローラが嵌入して該植付・昇降レバ−が各操作位置に位置決めされる構成とし、前記位置決め用ローラはスプリングにより前記操作カム側に回動付勢される位置決めア−ムに取り付けられた構成とし、前記車速レバ−の「後進速」位置への操作により該レバ−と左右方向に一体回転するア−ム及びバックリフト用リンクを介してバックリフトア−ムを回動させ、該バックリフトア−ムの先端部に設けたバックリフト用ロ−ラが前記位置決めア−ムのカム面に当接して該位置決めア−ムを回動させることにより、前記位置決め用ローラを前記カム溝から退出させて植付・昇降レバ−を前記バックリフト用スプリングにより農作業装置の上昇操作位置へ連繋操作する構成とすると共に、苗移植装置は苗載置台の下部に設けた苗掻き取り口の苗を苗植付具の分離針で取って押出フォ−クで押し出して圃場に一株づつ植え付ける構成とし、前記苗載置台の苗掻き取り部の前後傾斜角を60度、苗の床土部への前記苗植付具の苗掻き取りの突入角を約17度、押出し作用が開始するときの前記押出フォ−クの対地角を約19度に設定し、前記苗植付具の苗掻き取りの突入角と前記押出フォ−クの対地角との相違を約2度に設定した乗用型の田植機とした。
従って、請求項1に係る乗用型の田植機は、車速レバ−の操作により前後進が切り替わる。また、操作カムのカム溝に位置決め用ローラが嵌入して各操作位置に位置決めされる植付・昇降レバ−の操作により苗移植装置を昇降や駆動の入切を行う尚、前記車速レバ−と前記植付・昇降レバ−とを走行車体前部のボンネット部の左右に設けている。車速レバ−を左右方向に操作して後進位置に操作すると、該レバ−と左右方向に一体回転するア−ム及びバックリフト用リンクを介してバックリフトア−ムが回動し、該バックリフトア−ムの先端部に設けたバックリフト用ロ−ラが前記位置決めア−ムのカム面に当接して該位置決めア−ムが回動し、前記位置決め用ローラが前記カム溝から退出し、バックリフト用スプリングにより強制的に植付・昇降レバ−を苗移植装置の上昇位置に連繋操作する。また、苗移植装置は、苗植付具の苗掻き取りの突入角と前記押出フォ−クの対地角との相違が約2度に設定される。
よって、請求項1に係る農作業機は、車速レバ−を左右方向に操作して後進操作すると、該レバ−と左右方向に一体回転するア−ム及びバックリフト用リンクを介してバックリフトア−ムが回動し、該バックリフトア−ムの先端部に設けたバックリフト用ロ−ラが前記位置決めア−ムのカム面に当接して該位置決めア−ムが回動し、植付・昇降レバ−を位置決めする位置決め用ローラがカム溝から退出し、バックリフト用スプリングにより強制的に植付・昇降レバ−を苗移植装置の上昇操作位置へ連繋操作する構成としたので、苗移植装置を下降させた状態で後進することを防ぐと共に、その連繋構成を簡素にすることができる。また、苗植付具の苗掻き取りの突入角と前記押出フォ−クの対地角との相違が約2度に設定されるので、圃場に植え付けた苗が直立するようになり苗の植付姿勢が良好になる。
以下、この発明の実施の一形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、農作業機の一例として乗用型の田植機1を示したものであり、この田植機は、走行車体2と農作業装置の一種である5条植えの苗移植装置3とを備えている。
走行車体2は、左右一対の前輪4,4及び後輪5,5が装着され、これらの前後輪4,4,5,5を駆動して走行する。走行車体2の左右方向の中央部に操縦席6を備え、該操縦席6の前側にステアリングハンドル7が設けられている。走行車体2の略中央に駆動源であるエンジン8が設けられ、このエンジン8の出力プ−リ8aから伝動ベルト9を介して3連の中継プ−リ10を備えた中継軸10aを駆動し、この中継軸10aの駆動によりミッションケ−ス12に固着された油圧ポンプ11を駆動するようになっている。
また、中継プ−リ10からミッションケ−ス12の入力軸と一体回転する2連のミッションケ−ス入力プ−リ12aに2本の伝動ベルト13,14が巻き掛けられ、それぞれの伝動ベルト13,14のテンションプ−リ13a,14aの作用、非作用により伝動の入切を行えるようになっている。尚、前記2連のミッションケ−ス入力プ−リ12aは、互いに径を異ならせており、このベルト伝動部は、前記テンションプ−リ13a,14aの入切によりエンジン8からミッションケ−ス12ヘの伝動を低速伝動もしくは高速伝動に切り替える副変速部となっている。
尚、ミッションケ−ス内には、伝動ギヤの噛み合いを変更することによる主変速部が設けられ、この主変速部により機体の前後進が可能となっている。また、ミッションケ−ス12から左右の前輪アクスルケ−ス15,15にそれぞれ動力を伝達し前輪駆動軸16,16を駆動し前輪4,4を駆動する。また、ミッションケ−ス12から左右の後輪伝動軸
17,17を介して左右の後輪伝動ケ−ス18,18にそれぞれ動力を伝達し後輪駆動軸19,19を駆動し後輪5,5を駆動する。また、ミッションケ−ス12から苗移植装置3の入力伝達軸20を介して苗移植装置3へ動力を伝達し、走行車体2の後側に設けた苗移植装置3を作動するようになっている。
尚、苗移植装置3は、走行車体2の後部に設けた昇降リンク機構21を介して装着され、前記油圧ポンプ11からの油圧により作動する油圧昇降シリンダ22の伸縮により上下に昇降可能に設けられている。尚、前記油圧昇降シリンダ22への油路の切替は、走行車体2の後部に設けられた油圧切替バルブ23により行うようになっている。また、走行車体2のボンネット部24の左側の下方に走行車体の前後輪4,4,5,5及び苗移植装置3ヘの動力の伝達を断つ主クラッチペダル25、該クラッチペダル25と略左右対称な位置に左右の後輪5,5をそれぞれ制動するためのブレ−キペダルを設けている。
また、苗移植装置3の左右には線引きマ−カ26,26が設けられており、この線引きマ−カ26,26は旋回後の次工程の機体の中央となる圃場位置に線跡をつけるようになっており、倒伏させることにより圃場面に先端部を突入させる構成となっている。該線引きマ−カ26,26は、油圧昇降シリンダ22の伸縮により苗移植装置3の昇降に連動して左右のマ−カワイヤを介して起立もしくは倒伏する構成となっている。ボンネット部24に左右のマ−カ切替レバ−27,27が設けられ、このマ−カ切替レバ−27,27により前記マ−カワイヤの作動を規制状態と作動状態とに切り替えることによって苗移植装置3の下降時に倒伏させる線引きマ−カ26,26を選択できるようになっている。
苗移植装置3は、苗載置台40と植付伝動ケ−ス41及び各条の苗植付装置42,…とを備えている。また、苗移植装置の下部には、センタ−フロ−ト43及び両側部にサイドフロ−ト44,44を設けており、該フロ−ト43,44,44が圃場面を滑走するようになっている。尚、フロ−ト43,44,44は、左右方向の枢支軸45回りに回動自在に設けられており、この枢支軸45は植付深さ調節軸46を回動させることにより苗植付装置42,…に対して上下し、前記植付深さ調節軸46の回動角を植付深さ調節レバ−により調節して圃場に対する植付深さを調節する構成となっている。また、苗移植装置3が圃場面に対して所定の高さに制御するために前記センタ−フロ−ト43の前後方向の傾斜角すなわち迎い角を検出する圃場面感知機構47が構成され、該圃場面感知機構47の作動に伴ってフロ−トワイヤ48を介して前記油圧切替バルブ23が作動するようになっている。この圃場面感知機構47は、前記センタ−フロ−ト前部の上下動に伴って上下するフロ−トリンク47aとこのフロ−トリンク47aと枢支軸47bで枢着する感知リンク47cと該感知リンク47cの枢支軸47dを上下する平行リンク47eとを備えて構成され、前記フロ−トリンク47aが上下動すると前記感知リンク47cが枢支軸47d回りに回動し該感知リンク47cの他端に取り付けられた前記ワイヤ48を作動するようになっている。前記平行リンク47eは前記植付深さ調節レバ−の操作に伴って作動するロッド46bにより位置が決定する。すなわち、植付深さに対応して植付伝動ケ−ス41に対する前記感知リンク47cの高さが設定された構成となっている。
また、前記苗載置台40は、マット状の苗を載置するように設けられ、前記植付伝動ケ−ス41の両側から突出する左右移動軸49に苗載置台取付部材50,50により取り付けられ、前記苗植付装置42,…の作動に伴って左右に往復移動し、苗植付装置42,…が苗載置台上のマット苗を一株づつ掻き取っていくようになっている。また、前記苗載置台40は、前記植付伝動ケ−ス41から突出する苗送り駆動軸51に取り付けられた苗送り駆動用カム51a,51aの回転駆動により、苗載置台40の左右移動の終端において苗載置台側に設けた苗送り駆動ア−ムを駆動し、該苗送り駆動ア−ムの駆動により各条の苗送りベルトを作動させ、マット苗を植付装置側に順次移送する公知の構成である。尚、この苗載置台40は、下部を苗植付装置42,…の苗掻き取り口を備える苗載置台スライ
ド板53、上部を遊転ロ−ラ54,…が案内されるガイドレ−ル55により支持されて、左右移動可能な構成となっている。尚、苗載置台の苗掻き取り部の前後傾斜角は、60度となっている。また、前記苗載置台スライド板53は苗取り量調節レバ−56によりプレ−ト57,…に沿って苗載置台の前後傾斜と略同方向に移動可能に設けられており、このスライド板53の移動と共に苗載置台40を移動して、苗植付装置42,…の苗の掻き取り量を調節できるようになっている。
前記苗植付装置42は、クランク式の苗植付装置であり、植付伝動ケ−ス41から突出する植付装置駆動軸58により回転駆動する回転ア−ム59と植付伝動ケ−ス41の植付フレ−ム41aの後端部の軸60回りに揺動する揺動ア−ム61とに枢着された苗植付具62により苗載置台40の苗掻き取り口から苗を一株づつ圃場に植え付けていく。図10に示すように、苗植付具62は、分離針62aにより苗掻き取り口の苗を掻き取り保持して、前記回転ア−ム59と一体的に設けられた押出カム62bの回動により押出ア−ム62cを揺動させ分離針62aに保持された苗を押し出す押出フォ−ク62dを作動させ苗を押し出す。前記押出ア−ム62cは、押出しスプリング62eにより押出フォ−ク62dの押出し作用側に付勢され、前記押出カム62bによりその押出し作用が規制される構成となっている。この苗植付具62は、マット状の苗の床土部A(厚さ約30mm)への突入角Bを約17度に設定してある。また、押出しフォ−ク62dの押出し作用が圃場面に対する角度すなわち対地角Cが約19度後側に傾いた状態のときに開始される、いいかえると植付軌跡Tの最下点との前記植付装置駆動軸58における位相差では約16度手前、植付軌跡Tの前後方向の距離差で約10mmとなっている。従って、苗植付具62で圃場にできる穴の略中央で苗の押出し作用がなされるようになり、苗植付具62の苗掻き取りの突入角Bと苗押し出しの対地角Cとの相違を約2度に設定して、苗を圃場に植え付けたとき苗が直立するようにして苗の植付姿勢を良好にしている。尚、この苗植付具62の植付軌跡Tは、苗の床土部Aの上面と底面の掻き取り位置の差Dを小さくするようになっている。
次に、植付伝動ケ−ス内の伝動構成について説明する。
走行車体側からの動力により植付入力軸70が駆動し、ベベルギヤ71,72を介して左右方向に延びる植付伝動軸73を駆動する。各条の苗植付装置42への伝動は、植付伝動軸73から該軸73と一体回転する駆動側クラッチ体74から受動側クラッチ体75に設けられた駆動スプロケット75aを駆動し、植付フレ−ム内のチェ−ン76を介して従動スプロケット77と一体回転する前記植付装置駆動軸58を駆動し、各条の苗植付装置42を駆動する。また、前記植付伝動軸73からギヤの噛み合いを変更することにより変速する左右移動変速部78を介して苗載置台40の左右移動リ−ドカム軸79と苗送り駆動軸51を駆動する。尚、前記リ−ドカム軸79からリ−ドカム80を介して左右移動軸49を左右移動させ、該移動軸49に取り付けた苗載置台取付部材50,50を介して苗載置台40を左右移動させる。
また、操縦席6の前方の走行車体2の前部となるボンネット部24の左側には、車速レバ−81が設けられ前記副変速部と主変速部の双方を変速操作するようになっている。図3に示すように、車速レバ−81は、左右方向と前後方向との2つの操作経路が備えられている。すなわち、左右方向の操作によりミッションケ−ス内の前後輪の駆動伝達系の伝達比を変更する主変速と、前後方向の操作により前記副変速部の変速を行う副変速とが備えられている。主変速は、路上走行時等で高速走行することができる「移動速」位置、圃場内での苗の移植作業時に主に使用する「植付速」位置、走行車体2の前後輪4,4,5,5への動力の伝動を断つ「中立」位置、及び「後進速」位置があり、図2に示すように、車速レバ−81と回動軸81a回りに一体回転する主変速ア−ム81bからロッド82を介してシフタ83を左右方向に回動させ、ミッションケ−ス内の伝動ギヤの噛み合いを変更するようになっている。副変速は、「高速」位置及び「低速」位置があり、主変速が「植付速」位置で切り替えられ、車速レバ−81と回動軸81c回りに一体回転する副変速ア−ム81dからロッド84を介して副変速駆動カム85,86と一体のア−ム87を回動軸87a回りに回動する。該副変速駆動カム85,86の回動により回動軸90回りに回動する副変速従動カム88,89が回動する。尚、副変速駆動カム85,86及び副変速従動カム88,89は、左右に2枚設けられており、それぞれ高速用カムと低速用カムとなっている。また、該副変速従動カム88,89は、副変速駆動カム85,86のカム溝85a,86aに嵌入するロ−ラ88a,89aをそれぞれ備えている。副変速従動カム88,89の回動によりリンク91,92を介して高速用もしくは低速用のテンションプ−リア−ム93,94をそれぞれ回動させ、テンションプ−リ13a,14aの入切を行う構成となっている。尚、テンションプ−リア−ム93,94にはテンションスプリング93a,94aが設けられ、伝動ベルト13,14の伝動状態でテンションプ−リ13a,14aを該伝動ベルト側に付勢するようになっている。
また、前記ボンネット部24の右側には、植付・昇降レバ−100が設けられ前記油圧切替バルブ23を作動させることによる苗移植装置3の昇降操作やミッションケ−ス12に設けられた植付クラッチピン101を操作することによる苗移植装置3の駆動の入切を行えるようになっている。すなわち、植付・昇降レバ−100を前後方向に操作することにより該レバ−軸100a回りに該レバ−と一体回転する操作カム100bを回動する。該操作カム100bには位置決め用のロ−ラ102aが嵌入するカム溝が4つ設けられ、植付・昇降レバ−100はそれぞれ苗移植装置の「上昇」、「固定」、「下降」、及び「植付」の4段階に位置決めされる。尚、前記位置決め用ロ−ラ102aは回動軸102b回りに回動する位置決めア−ム102に取り付けられ、該位置決めア−ム102は位置決めア−ムスプリング102cにより前記操作カム側(上側)に回動付勢されている。また、植付・昇降レバ−100の回動により、該レバ−100に固着されたア−ム部100cに取り付けた昇降操作ワイヤ103を押引し油圧切替バルブ23を作動させるようになっている。また、植付・昇降レバ−100は、バックリフト用スプリング104により「上昇」側に付勢されている。尚、植付・昇降レバ−100が「上昇」位置のとき、苗移植装置3が最上げ位置になると油圧昇降シリンダ22に取り付けられたオ−トリタ−ン用ワイヤ105が引かれて植付・昇降レバ−100を「固定」位置に復帰させる。また、植付・昇降レバ−100を「植付」位置にすることにより、前記ア−ム部100cに固着した植付クラッチ操作プレ−ト100dにより植付クラッチピン操作ア−ム106に取り付けられた植付クラッチ操作用ロ−ラ106aを押し下げて前記操作ア−ム106を回動させ植付クラッチピン101をミッションケ−ス12から引き出して植付クラッチを入にする。尚、植付・昇降レバ−100が「植付」位置以外のときは、トルクスプリングにより前記操作ア−ム106が回動付勢され植付クラッチピン101がミッションケ−ス12内に押し込まれて植付クラッチを切にする。
図6及び図7に示すように、前記昇降操作ワイヤ103により油圧切替バルブ23のスプ−ル23aを押す油圧操作ア−ム107を回動軸107a回りに回動させ油圧切替バルブ23の切替操作をするようになっている。尚、油圧切替バルブ23は、前記スプ−ル23aが油圧切替バルブ側に押し込まれると苗移植装置3が上昇するように油路を切り替え、逆に前記スプ−ル23aにかかる付勢力により該スプ−ル23aが油圧切替バルブ23から引き出されると苗移植装置3が下降するように油路を切り替える。また、前記センタ−フロ−ト43の前後傾動により操作されるフロ−トワイヤ48により回動軸108a回りに回動するフロ−ト油圧ア−ム108により、苗移植装置3を圃場面に対して所定の高さとなるよう前記スプ−ル23aを作動させる。尚、フロ−ト油圧ア−ム108の回動軸108aは、ボンネット部24の後側に設けられた感度調節レバ−109の操作で押引される感度調節ワイヤ109aの一端が回動軸110a回りに回動する感度調節ア−ム110に取り付けられ、この感度調節ア−ム110の回動で位置が変更されるようになっており、前記感度調節レバ−109により苗移植装置3が昇降作動される前記センタ−フロ−ト43の前後傾斜角を調節できるようになっている。
次に、車速レバ−81を「後進速」位置にしたときに植付・昇降レバ−100が「上昇」位置となる連繋構成を説明する。
車速レバ−81を右方向に操作し「後進速」位置にすると、該レバ−81と左右方向に一体回転するア−ム120の回動によってバックリフト用リンク121を介して、回動軸122a回りに回動するバックリフトア−ム122が回動する。該バックリフトア−ム122の先端部にバックリフト用ロ−ラ122bが設けられ、該ロ−ラ122bがバックリフトア−ム122の回動に伴って植付・昇降レバ−100の前記位置決めア−ム102のカム面102dに当接し該位置決めア−ム102を押し下げることにより前記位置決めア−ム用ロ−ラ102aを前記操作カム100bのカム溝から退出させると、植付・昇降レバ−100を「上昇」側へ付勢するバックリフト用スプリング104により該レバ−100が「上昇」位置となり、前記昇降操作ワイヤ103により前記油圧操作ア−ム107を苗移植装置3が上昇するよう回動させる。よって、車速レバ−81及び植付・昇降レバ−100を左右並列に設けているため、バックリフト用リンク121、バックリフトア−ム122及びバックリフト用ロ−ラ122b等を設けることで車速レバ−81の「後進速」への操作に伴って植付・昇降レバ−100を「上昇」位置に連繋操作する構成が簡素になる。
ところで、図11に示すように、前記苗移植装置3は、植付伝動ケ−ス41の植付フレ−ム部41aを取り替えることによりロ−タリ−式の苗植付装置130を装着することができる。このロ−タリ−式の苗植付装置130は、押出フォ−ク131の苗押出しが開始するときのロ−タリ−ケ−ス132の対地角度を約15度とし、押出フォ−ク131の苗の押出し作動中に苗植付具133,133が上昇しないようにして苗の浅植えやばらけを防止している。また、押出フォ−ク131の苗押出しが開始するときの苗植付具133の対地角度を約20度後傾にして高速作業時の植付苗の前傾姿勢を防止している。また、前記押出フォ−ク131の作動ストロ−クを約23mmとして、該押出フォ−ク131に床土が付着したり押出フォ−ク131が押出し作動したにもかかわらず苗が苗植付具133につき回るのを防止している。また、押出フォ−ク131と分離針134との隙間部Eを長くして圃場の石等が押出フォ−ク131と分離針134との間に噛み込んで苗植付具133がメカロックを起こすのを防止している。
乗用型田植機の側面図 車速レバ−及び植付・昇降レバ−の操作連繋構成を示す正面図 車速レバ−の操作説明図 副変速部を示す側面図 植付・昇降レバ−の操作連繋構成を示す側面図 油圧切替バルブとその周辺を示す側面図 同上背面図 苗移植装置の一部の平面断面展開図 苗移植装置の一部の側面図 苗植付具の一部側面断面図 他の苗植付装置を示す側面部分断面図
符号の説明
1…乗用型の田植機、2…走行車体、3…苗移植装置、4…前輪、5…後輪、24…ボンネット部、12…ミッションケ−ス、40…苗載置台、62…苗植付具、62a…分離
針、62d…押出フォ−ク、81…車速レバ−、100…植付・昇降レバ−、100b…操作カム、102…位置決めア−ム、102a…位置決め用ローラ、102c…ア−ムスプリング、102d…位置決めア−ムのカム面、104…バックリフト用スプリング、120…ア−ム、121…バックリフト用リンク、122…バックリフトア−ム、122b…バックリフト用ロ−ラ、A…床土部、B…突入角、C…対地角

Claims (1)

  1. 駆動する前輪及び後輪を備える走行車体の後部に苗移植装置を昇降可能に装着した乗用型の田植機において、機体の前後進を切替可能な車速レバ−と前記苗移植装置の昇降操作や駆動の入切操作を行える植付・昇降レバ−とを走行車体前部のボンネット部の左右に設け、前記車速レバ−は左右方向の操作でミッションケ−ス内の伝動比を変更する主変速と前後方向の操作でエンジンからの動力をミッションケ−スへ伝動するベルト伝動部の伝動を低速伝動もしくは高速伝動に切り替える副変速とが行える構成とし、前記主変速には路上走行時等で高速走行することができる「移動速」位置と圃場内での苗の移植作業時に主に使用する「植付速」位置と前輪及び後輪への動力の伝達を断つ「中立」位置と「後進速」位置とがあり、前記植付・昇降レバ−はバックリフト用スプリングにより農作業装置の上昇操作位置側に付勢され、該植付・昇降レバ−と一体回転する操作カムのカム溝に位置決め用ローラが嵌入して該植付・昇降レバ−が各操作位置に位置決めされる構成とし、前記位置決め用ローラはスプリングにより前記操作カム側に回動付勢される位置決めア−ムに取り付けられた構成とし、前記車速レバ−の「後進速」位置への操作により該レバ−と左右方向に一体回転するア−ム及びバックリフト用リンクを介してバックリフトア−ムを回動させ、該バックリフトア−ムの先端部に設けたバックリフト用ロ−ラが前記位置決めア−ムのカム面に当接して該位置決めア−ムを回動させることにより、前記位置決め用ローラを前記カム溝から退出させて植付・昇降レバ−を前記バックリフト用スプリングにより農作業装置の上昇操作位置へ連繋操作する構成とすると共に、苗移植装置は苗載置台の下部に設けた苗掻き取り口の苗を苗植付具の分離針で取って押出フォ−クで押し出して圃場に一株づつ植え付ける構成とし、前記苗載置台の苗掻き取り部の前後傾斜角を60度、苗の床土部への前記苗植付具の苗掻き取りの突入角を約17度、押出し作用が開始するときの前記押出フォ−クの対地角を約19度に設定し、前記苗植付具の苗掻き取りの突入角と前記押出フォ−クの対地角との相違を約2度に設定した乗用型の田植機
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