JP2002051619A - 苗移植機の苗植装置昇降装置 - Google Patents

苗移植機の苗植装置昇降装置

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JP2002051619A JP2000239737A JP2000239737A JP2002051619A JP 2002051619 A JP2002051619 A JP 2002051619A JP 2000239737 A JP2000239737 A JP 2000239737A JP 2000239737 A JP2000239737 A JP 2000239737A JP 2002051619 A JP2002051619 A JP 2002051619A
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悟 徳田
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神谷  寿
Yoshihiro Fukumura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】苗移植機の畦際での苗植装置の上昇調節の容易
化。 【解決手段】 苗移植機で畦際の植付作業をする場合に
は、走行車体を畦際から畦の上り傾斜に沿って低速で走
行させながら、補助昇降レバー71を上げ操作し、苗植
装置を徐々に上昇させて、苗植装置を適正上昇位置に調
節しながら畦際まで植付作業をしていく。畦際での植付
作業時に、通常の昇降レバー2により速い速度で苗植装
置を上昇調節させると、苗植装置を適正作業位置に調節
しにくいが、この発明では、第2の補助昇降レバー71
により苗植装置を遅い速度で上昇させることができるの
で、走行車体を傾斜の畦面に沿って低速走行させながら
苗植装置を適正上昇位置に調節することができて、畦際
まで植付精度を保ちながら植付作業をすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、苗移植機の苗植
装置昇降装置の改良に関するもので、更に詳しくは、苗
移植機の畦際での苗植装置の昇降操作に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】従来の苗移植機における苗植装置の昇降装
置は、単一の昇降レバーにより昇降制御弁を操作し、苗
植装置を昇降するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来は単一の昇降レ
バーにより昇降制御弁を操作し、苗植装置を昇降するも
のであり、高速走行での苗植付作業時に比較的迅速に苗
植装置を昇降する必要から、苗植装置の上昇時の速度が
比較的速く設定されていた。
【0004】従って、畦際での植付作業時に単一の昇降
レバーにより比較的速い速度で苗植装置を上昇させる
と、移動農機の低速走行に対して苗植装置の上昇が速く
なり、フロートを適正に接地させた苗植装置の植え付け
作業がしにくいという不具合があった。
【0005】そこで、この発明は、通常の上昇速度より
も遅い速度で苗植装置を上昇させることにより、このよ
うな不具合を解消しようとするものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は次のように構成した。即ち、移動農機
の車体に昇降自在に連結されている苗植装置1を接地位
置までの下降及び非接地位置まで上昇させることのでき
る第一の昇降レバー2を設け、前記第一の昇降レバー2
とは別に操作しているときのみ苗植装置1を上昇させる
ことのできる第二の補助昇降レバー71を設け、前記第
二の補助昇降レバー71による苗植装置1の上昇速度を
第一の昇降レバー2による上昇速度よりも遅くしたこと
を特徴とする。
【0007】
【発明の作用及び効果】苗移植機で畦際の植付作業をす
る場合には、第二の補助昇降レバー71を操作可能状態
とし、走行車体を畦際から畦の上り傾斜に沿って低速で
走行しながら、補助昇降レバー71を上げ位置に操作
し、苗植装置1を徐々に上昇させながら苗植作業をし畦
際まで苗を植え付けていく。
【0008】このような畦際の植付作業において、第1
の昇降レバー2により速い速度で苗植装置1を上昇させ
ると、苗植装置1を適正高さに保つのが難しかった。し
かし、この発明では、第2の補助昇降レバー71により
苗植装置1を遅い速度で上昇させることにより、走行車
体の傾斜の畦面の低速走行に対する苗植装置1の上昇調
節が容易となり、畦際まで植付精度を保ちながら植付作
業をすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。図1〜図7に基づき苗植装置1を
昇降するための昇降レバー2について説明する。
【0010】苗植装置1は、苗を収容して繰り出す苗タ
ンク3と、この苗タンク3から繰り出される苗を分離し
て植え付ける苗植付爪4と、苗植付フレーム5を滑走支
持するフロート6等から構成されていて、この苗植装置
1は平行リフトリンク7,7を介して車体8の後部に油
圧の昇降シリンダ9によって昇降可能に連結されてい
る。
【0011】車体8には、ステアリングポスト10に設
けたステアリングハンドル11によって操向自在の前輪
12,12と、操縦席13の後方に配置した後輪14,
14とを有して、この操縦席13下方に搭載したエンジ
ン15から走行伝動装置を介して前輪12,12及び後
輪14,14に動力を伝達する四輪行動走行形態として
いる。また、苗植装置1にはエンジン15から作業機伝
動装置、動力取出軸16を経由して動力が伝達される。
【0012】また、車体8には、各種の操作装置が設け
られている。操縦席13の横側には、苗植装置1を車体
8に対して昇降する昇降レバー2、前記エンジン15か
らミッションケース17の入力軸へベルト18による動
力伝達を無段変速する副変速レバー19、前記昇降シリ
ンダ9による苗植装置1の下降移動を停止固定する下降
ロックレバー20、及び、昇降感度調節レバー21(中
央フロート6aの上下動によって昇降制御弁41を切り
替え作動させて昇降シリンダ9の伸縮により苗植装置1
を昇降制御するが、このレバーはこの昇降制御の感度を
強弱に調節するものである。)等が、配置されている。
また、この操縦席13の下側には、車体8の後進時に苗
植装置1を自動的に上昇させるバックリフト入/切レバ
ー22が設けられている。
【0013】更に、ステアリングハンドル11や、ステ
アリングポスト10の近傍には、ミッションケース17
内の主クラッチを操作する主クラッチぺダル23や、左
右の後輪14,14を制動するブレーキぺダル24、エ
ンジン15のスロットルを操作するスロットルレバー2
5、前記苗植装置1を寸動的に昇降させるフィンガップ
レバー26、及び、ミッションケース17内の主変速ギ
ヤを操作して主変速を行なう主変速レバー27等を配置
している。
【0014】このような苗植付機において、昇降レバー
2をモータ28によって駆動する操作形態で実施してい
る。このモータ28の電動による操作駆動機構29であ
るピニオン30に噛み合うラックギヤ31を、車体8と
一体の構成部材であるブラケット32に設けた軸33に
より回動自在に軸支する。また、この軸33には、手動
操作機構である昇降レバー2と一体の位置決めカム34
が回動自在に設けられている。この位置決めカム34の
外周部には、揺動アーム35のカムローラ36が摺接し
て嵌合されていて、この位置決めカム34の所定の回動
位置を係止したり、回動自在の状態に係止を解除するこ
とができる。なお、揺動アーム35は支軸37により軸
支されており、カムローラ36はばね38により位置決
めカム34側に圧接されている。
【0015】この昇降レバー2には、カムアーム39が
一体的に設けられていて、このカムアーム39によって
苗植装置1への植付クラッチのカムを押圧してクラッチ
に入/切させることができる。また、昇降レバー2には
バルブアーム40が設けられていて、昇降制御弁41の
スプール41aを押圧して、平行リフトリンク7,7を
中立位置から下げ位置や上げ位置に切り替え操作でき
る。
【0016】このような昇降レバー2のアーム42と位
置決めカム34と一体のアーム42aとの間に位置決め
遊動機構43を構成するピン44とこれを嵌合する長穴
45とが設けられる。ピン44をアーム42に固定し、
長穴45をアーム42aに形成している。軸33上のラ
ックギヤ31と位置決めカム34との関係位置は、これ
らアーム42,42a間のピン44と長穴45とによっ
て形成の遊動間隙を介して係合されるため、ラックギヤ
31に対する位置決めカム34の回動位置が前後に移動
することができ、位置決めカム34とカムローラ36と
の係合が一定の位置で係合されることとなる。
【0017】このため、昇降レバー2の位置は、位置決
めカム34及びカムローラ36によって定位置に係合さ
れることとなり、モータ28の制御による昇降レバー2
のハンチングを防止することができる。また、このとき
位置決めカム34に作用するカムローラ36は、ばね3
8で押圧されているため、一定位置までモータ28で駆
動される位置決めカム34は、ピン44の嵌合する長穴
45のガタ分だけ先行して回動されるため、位置決めカ
ム34が早く位置決めされて、より効果的にハンチング
も防止できる。
【0018】このような、モータ28による操作機構の
駆動は、コントローラ46からの出力によって行われ
る。また、コントローラ46の入力側には、操作スイッ
チ47、センサスイッチ48、制御出力信号49等が入
力される。操作スイッチ47としては、前記フィンガッ
プレバー26の操作による場合があり、制御出力信号4
9としては、エンジンスイッチ50のOFFによる場合
があり、センサスイッチ48による場合としては、前記
バックリフト入/切レバー22の入りにおける後進制御
の後進位置センサ51の入りの場合がある。
【0019】また、前記操作位置はラックギヤ31の回
動位置を検出するポテンショメータ52がブラケット3
2に取り付けられる。該ラックギヤ31と一体に回動さ
れる伸縮自在のアーム42bの先端が、ポテンショメー
タ52のポテンショメータアーム52aのピン溝に係合
されて、ラックギヤ31と共にアーム42bが回動され
ると、これに係合されるポテンショメータアーム52a
が回動されて、ポテンショメータ52がラックギヤ31
の回動角度を検出する。
【0020】次に、このような昇降レバー2や、モータ
28による操作を説明する。昇降レバー2による操作で
は、クラッチカム53やバルブアーム40が回動され
て、植付クラッチ54や昇降制御弁41が作動されて、
中立位置Nから下げ植付切り位置A、及び、下げ植付入
り位置B、また、上げ位置Cへ切り替えることができ、
これらの各位値N,A,B,Cでは位置決めカム34の
各係合位置にカムローラ36が係合される。このとき、
モータ28は回転自在の状態にあって、ラックギヤ31
の回動によって、ピニオン30が回転されても大きな抵
抗とならない。また、ポテンショメータ52も回動され
ているため、操作位置をコントローラ46に入力させて
表示できる状態である。
【0021】すなわち、中立位置Nでは、苗植装置1は
昇降されないので、苗植装置1への植付クラッチも切り
の状態である。下げ植付切り位置Aでは、苗植装置1は
下降されるが、植付クラッチが切り状態にあって苗植を
することはできない。下げ植付入り位置Bでは、苗植装
置1は下降されていて、この植付クラッチが入りにあっ
て苗植付を行なうことができる。また、上げ位置Cで
は、苗植装置1が非苗植付位置へ上昇して、この植付ク
ラッチも切りの状態である。
【0022】次に、モータ28の駆動によって、前記ク
ラッチアーム55やバルブアーム40が作動されるが、
このモータ28の操作には、操作スイッチ47による場
合や、センサスイッチ48による場合、更には、制御出
力信号49による場合等がある。この操作スイッチ47
による場合として、前記フィンガップレバー26の操作
によるときは、このフィンガップレバー26を上側に一
回引き上げる毎にコントローラ46からの間欠的出力で
モータ28を一定出力回動させて、バルブアーム40や
位置決めカム34等を1ピッチずつ上昇方向へ回動させ
る。この1ピッチは、この位置決めカム34におけるカ
ムローラ36の各係合位置間隔として設定している。ま
た、逆に、フィンガップレバー26を下側へ一回押し下
げる毎にバルブアーム40や位置決めカム34等を1ピ
ッチずつ下降方向に回動させる。
【0023】次に、センサスイッチ48による場合とし
て、バックリフト入/切レバー22を入り位置に操作し
ている場合に、主変速レバー27が後進位置に操作され
ることを後進位置センサ51が検出することによって、
モータ28が駆動されて昇降制御弁41を上げ位置へ切
り替える。
【0024】更に、制御出力信号49による場合とし
て、エンジンスイッチ50をOFFにすることによっ
て、モータ28を駆動して昇降制御弁41を中立位置N
に切り替えて、苗植装置1を中立位置にする。これによ
り、エンジン始動時には、常に昇降レバー2が中立位置
Nとなり、エンジン始動時に不意に苗植装置1が駆動し
たり、昇降するのを防止できる。
【0025】なお、前記フロートセンサである中央フロ
ート6aの接地によって苗植装置1を上下動して、苗植
付深さを一定に制御する場合は、下げ植付入り位置Bに
おいて行われるために、モータ28の駆動による場合と
は別経路の構成で行われる。そして、これに図8に示す
構成が設けられる。図8に示す構成は、補助昇降レバ−
71を備えており、苗植装置1を昇降制御弁41により
昇降するにあたり、前記実施例と同様に第1の昇降レバ
ー2により昇降制御弁41を作動すると共に、第2の前
記補助昇降レバー71により昇降制御弁41のスプール
を直接作動できるように構成している。
【0026】この補助昇降レバー71は、例えば、解除
溝と操作溝からなるU字型の操作溝(図示省略)に沿っ
て操作可能に構成されている。この補助昇降レバー71
を解除溝に位置させると、補助昇降レバー71と昇降制
御弁41のスプールとの左右方向の位置が相違して、昇
降レバー2のみにより昇降制御弁41を操作可能とな
り、また、操作溝に移動すると、補助昇降レバー71で
昇降制御弁41のスプール41aを操作可能状態とな
る。
【0027】そして、補助昇降レバー71を操作溝に位
置させて上げ位置に操作すると、昇降制御弁41のボデ
ィに取り付けたストッパ41bに該レバ−71が当たっ
て第1の昇降レバー2の操作によるものより昇降制御弁
41のスプ−ル41aの作動量が規制され、昇降制御弁
41により油圧流量が制限されて苗植装置1を遅い上昇
速度で上昇させる構成となっている。
【0028】しかして、乗用田植機で畦際の植付作業を
する場合には、補助昇降レバー71を操作溝に移動して
操作可能状態とし、乗用田植機を畦際から畦面の上り傾
斜に沿って低速で走行させながら、補助昇降レバー71
を上げ操作し、苗植装置1を徐々に上昇させながら畦際
まで苗を植え付ける。
【0029】このような畦際の植付作業において、第1
の昇降レバー2により昇降操作し速い速度で苗植装置1
を上昇させながら、苗植装置1の適正植付位置に調節し
にくかった。しかし、この実施例では、上昇速度を遅く
して上昇させる第2の補助昇降レバー71を設けたの
で、畦際の苗植え作業のときには苗植装置1を遅い速度
で上昇させることにより、苗植装置1を適正上昇位置に
容易に調節することができて、畦際まで植付精度を保ち
ながら植付作業をすることができる。
【0030】なお、単一の昇降レバー2により昇降制御
弁41を操作して苗植装置1を昇降するものでありなが
ら、例えば、昇降制御弁41から昇降シリンダ9への油
路に絞り装置を設け、この絞り装置を絞り状態あるいは
非絞り状態に切り替えることにより、単一の昇降レバー
2による苗植装置1を上昇するものでありながら、高速
あるいは低速で上昇させるようにしてもよい。
【0031】次に、図6に基づき他の実施例について説
明する。前記バックリフト入/切レバー22を入り位置
Dにして、主変速レバー27を前進位置Fから後進位置
Rへ操作することによって、位置決めカム34からカム
ローラ36の係合が外れて、ばね38の押圧力で位置決
めカム34及び昇降レバー2が上げ位置Cへ回動され
る。これによって、昇降制御弁41が上げ位置Cに切り
替えられて、昇降シリンダ9の伸長で最上げ位置とな
る。このとき、位置決めカム34を中立位置Nに戻し
て、カムローラ36をこの中立位置Nに係合して、昇降
レバー2を中立位置Nに固定して、昇降制御弁41のハ
ンチングをなくして昇降レバー2のポジションへの移動
を確実化する。
【0032】前記主変速レバー27の基部のアーム42
dによって、作動アーム56が回動されて、バックリフ
トケーブル57を介して、位置決めカム34の揺動アー
ム35がばね38に抗して引かれて、カムローラ36を
位置決めカム34の係合から外すことができる。このバ
ックリフトケーブル57の外側のアウターケーブル58
を係止するアーム42eが前記バックリフト入/切レバ
ー22と同軸59上に回動自在に設けられて、ばね38
でこのバックリフト入/切レバー22の入り位置D側に
押圧される。そして、このバックリフト入/切レバー2
2と一体の係合片60に係合されている。
【0033】このバックリフト入/切レバー22を入り
位置Dから切り位置Eへ回動することにより、ばね38
に抗してアーム42eをも回動させて、この下端に連結
されているリフトケーブル61を介して、車体8と一体
の構成部材に設けられた回動アーム62を回動すること
ができる。この回動アーム62は昇降シリンダ9の伸縮
によって回動されるように、ピストン63と一体の係合
縁64に係合される。また、この回動アーム62は、前
記クラッチカムアーム53とのオートリターンロッド6
5で連結されている。
【0034】このような構成で、バックリフト入/切レ
バー22を入り位置Dとして、主変速レバー27を後進
位置Rにして後進すると、バックリフトケーブル57を
介してカムローラ36が位置決めカム34から外され
る。これによって位置決めカム34がばね38により回
動されて昇降制御弁41を押して上げ位置決めCに切り
替える。そして、昇降シリンダ9を伸長させて苗植装置
1を上昇させる。この上昇によって、昇降シリンダ9の
係合縁64が回動アーム62を回動させて、リフトケー
ブル61をばね38に抗して引きバックリフトケーブル
57を緩める。これによって揺動アーム35のカムロー
ラ36がばね38により位置決めカム34に押圧され
る。これと同時に回動アーム62の回動でオートリター
ンロッド65を介して昇降レバー2及び位置決めカム3
4が上げ位置Cから中立位置Nへ戻されて、カムローラ
36により係合され固定されることとなる。
【0035】これによって、主変速レバー27が後進位
置Rであっても、カムローラ36が位置決めカム34に
係合して昇降制御弁41を中立位置Nに保持できる。こ
れに、図8に示す補助昇降レバ−71の構成を追加し
て、この補助昇降レバ−71により苗植装置1を遅い速
度で上昇させることができるようにする。
【0036】次に、他の実施例について図7に基づき説
明する。副変速レバー19で昇降制御弁41の感度を制
御するもので、高速走行域で鈍感にするものである。レ
バー軸66上の昇降レバー2と副変速レバー19との間
に、中央フロート6aの上下動と連動する感知アーム6
7を設け、副変速レバー19を高速位置Hに操作する
と、感知アーム67からばね38及び副変速レバー19
のピン44を介して、ばね38の押圧力を強くして、感
知アーム67の作動荷重を増して感度を鈍くする。これ
によって車速連動の感度制御によって、簡潔的で安価の
構成とすることができる。
【0037】前記昇降レバー2で感知アーム67をばね
38に抗して回動すると、昇降制御弁41が押されて苗
植装置1が上昇し、逆にばね38の方向に回動すると下
降される。この感知アーム67は中央フロート6aとケ
ーブル68で連動されている。中央フロート6aが上方
に回動すると、ケーブル68が引かれて、感知アーム6
7は上昇位置へ回動される。副変速レバー19を低速側
に操作するとばね38が緩み、感度は通常の敏感域に戻
る。副変速レバー19にロッド69を連結し、ロッド6
9によりベルト18の無段変速を行なう。
【0038】これに、図8に示す補助昇降レバ−71の
構成を追加して、この補助昇降レバ−71により苗植装
置1を遅い速度で上昇させることができるようにする。
次に、図9によりエンジンカバー72の支持構成につい
て説明する。車体前部の左・右支持板73,73に屈曲
した係止溝74,74を設け、エンジンカバー72の前
端部に支点ピン75を設け、支点ピン75の両端部に前
後方向に突出するロック金具76,76を設けている。
【0039】しかして、左・右支持板73,73の係止
溝74,74に、エンジンカバー72側の支点ピン75
を挿入して係止溝74,74の下端部まで押し込み、エ
ンジンカバー72を下方に回動しエンジン15の被覆状
態とする。すると、支点ピン75に固着されているロッ
ク金具76,76の端部が、前記左・右支持板73,7
3と一体的のストッパ77に当接し、支点ピン75の係
止溝74,74からの離脱を確実に防止することができ
る。
【0040】次に、図10に基づき燃料タンク78の防
火ガードについて説明する。エンジン15の上方に燃料
タンク78を搭載し、エンジン15と燃料タンク78と
の間に、洗面器状の防火ガード79を設けている。この
防火ガード79は、平面視で下部の全周がエンジン15
の外縁より内側に位置すると共に、上位側ほど外周側に
位置する板体により構成されていて、その上端縁を燃料
タンク78の上端よりも高くするか、同じ高さにするも
のである。
【0041】しかして、エンジン15の下方からの燃焼
炎80が上方に流れるような場合にも、防火ガード79
の外側面に沿って炎を燃料タンク78より外側で、且
つ、上方の離れた方向に案内し、燃料タンク78への引
火を防止するものである。従来の燃料タンクは合成樹脂
製のため、下方からの火に弱く溶融する可能性がある
が、この実施例のように防火ガード79を設けると、こ
のような不具合を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例に係る操作位置決め機構の側面
図。
【図2】 その平面図。
【図3】 その苗植機の側面図。
【図4】 その平面図。
【図5】 その操作制御装置のブロック図。
【図6】 他の実施例に係る要部の斜視図。
【図7】 他の実施例の要部を示す斜視図。
【図8】 補助昇降レバーを示す側面図。
【図9】 要部の側面図、斜視図。
【図10】 要部の側面図。
【符号の説明】
1 苗植装置 2 昇降レバー 3 苗タンク 4 苗植付爪 5 苗植付フレーム 9 昇降シリンダ 41 昇降制御弁 41a スプール 71 補助昇降レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福村 善宏 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B062 AA02 AA05 AB01 AB07 BA22 BA63 CA02 CA05 CB04 2B304 KA08 KA13 LA02 LA09 LB05 LB16 LC03 MA02 MB02 MC02 MC12 PA01 PC01 PC07 PC12 RA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動農機の車体に昇降自在に連結され
    ている苗植装置1を接地位置までの下降及び非接地位置
    まで上昇させることのできる第一の昇降レバー2を設
    け、前記第一の昇降レバー2とは別に操作しているとき
    のみ苗植装置1を上昇させることのできる第二の補助昇
    降レバー71を設け、前記第二の補助昇降レバー71に
    よる苗植装置1の上昇速度を第一の昇降レバー2による
    上昇速度よりも遅くしたことを特徴とする苗移植機の苗
    植装置昇降装置。
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