JP4499869B2 - 折り畳みコンテナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳みコンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、長方形状の底板の対向する長辺に長辺側の側板を回動自在に取付け、また、対向する短辺に短辺側の側板を回動自在に取付けた折り畳みコンテナが知られている。例えば、実開昭63−117725号公報にはこの種の折り畳みコンテナが開示してある。この実開昭63−117725号公報に示された従来例にあっては、図13に示すようなもので、折り畳み状態では対をなす短辺側の側板3がいずれも底板1の上面に水平状態で面接触して重なり、また、対をなす長辺側の側板2がいずれも水平状態で短辺側の側板3の上面に面接触して重なるように折り畳まれるようになっており、このため折り畳んだ状態における嵩を低くできるものである。
【0003】
ところで、上記従来例にあっては、長辺側の側板2の長辺と直交する方向の長さ(つまり長辺側の側板2の高さ方向の長さ)が底板1の短辺側の長さの略1/2よりも短くなり、短辺側の側板3の短辺方向と直交する方向の長さ(つまり短辺側の側板3の高さ方向の長さ)が底板1の長辺側の長さの略1/2よりも短くなっているので、上記のようにコンパクトに折り畳むことができるが、箱状に組み立てた状態における高さが低く(つまり深さが浅く)、収納量が少なく、また、背の高い収納物を入れた場合、箱状に組み立てた折り畳みコンテナの上開口から上方にはみ出し、収納状態で折り畳みコンテナを上下方向に積み重ねることができないという問題がある。
【0004】
そこで、箱状に組み立てた状態における高さを高く(つまり深さを深く)、収納量を多く、また、背の高い収納物を収納することができるように、例えば、長辺側の側板2の長辺と直交する方向の長さを底板1の短辺側の長さの略1/2以上の長さとすることが考えられる。図において9は側板2の回動枢支のための横軸部であり、図において両側の対向する横軸部9の高さは同一レベルとなっている。
【0005】
この場合、図12(a)(b)のように、折り畳んだ状態で対となった長辺側の側板2同士が重なり、図12のHで示す折り畳み高さが高くなってしまい、折り畳み状態で搬送する場合や折り畳み状態で収納する場合における嵩が高くなってしまうという問題がある。
【0006】
なお、一方の長辺側の側板の枢支位置と他方の長辺側の側板の枢支位置とを異なる高さ位置とすることも考えられ、これだと上記のHで示す折り畳み高さを低くできるが、一方の長辺側の側板が他方の長辺側の側板よりも高さ方向の長さが長く、両長辺側の側板を同一金型で成形出来ず、また、折り畳みに当たっても、高さ方向の長さが長い方の長辺側の側板を先に倒し、その後に高さ方向の長さが短い方の長辺側の側板を倒してその上に重ねるというように両長辺側の側板の折り畳み順序が決まっており、長辺側の側板の折り畳み順序を逆にすると折り畳むことができないものであり、したがって、このものはコスト的にも、操作性の面でも実用的でないものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点に鑑みて発明したものであり、折り畳みコンテナにおいて、箱状に組み立てた状態における高さを高くできるとともに折り畳み状態における嵩を低くでき、しかも、安定した状態で折り畳むことができる折り畳みコンテナを提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため本発明折り畳みコンテナは、長方形状の底板1の対向する長辺にそれぞれ回動自在に取付けた一対の長辺側の側板2aと、対向する一対の短辺に回動自在に取付けた一対の短辺側の側板3aとを、一対の長辺側の側板2aを倒した上に一対の短辺側の側板3aを倒した状態で折り畳み且つ一対の短辺側の側板3aを起立させた後に一対の長辺側の側板2aを起立させて箱形状に組み立てる折り畳みコンテナであって、対をなす長辺側の側板2aの回動枢支位置の高さが同じで、且つ、倒した状態で長辺側の側板2a同士が互いに面接触状態で重複するように構成すると共に倒した状態で対をなす長辺側の側板2aの下に位置する側板の一部が底板1上面側に当接し、重複する対をなす長辺側の側板2aの先端部の倒した状態で下面となる部位に凹み部10を設けて倒した状態で上になる側板の凹み部10が倒した際に下となる側板の先端部の上面に接触するように構成し、対をなす短辺側の側板3aの回動枢支位置の高さが同じで、且つ、倒した状態で対となった短辺側の側板3aがいずれも水平となるように構成し、起立状態で長辺側の側板2aの両端部を支持して長辺側の側板2aが起立状態で外側に倒れるのを防止するための支持突部4を短辺側の側板3aの両端部に突設し、対をなす短辺側の側板3aを倒した状態で両端部の支持突部4を底板1の長辺側の両端部に設けた受け部5に当接して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、箱状に組み立てた状態における折り畳みコンテナの高さを高くできるとともに折り畳み状態における嵩を低くできるものである。しかも、折り畳みコンテナの折り畳み状態における嵩を低くしたにもかかわらず、重複する対をなす長辺側の側板2aの回動枢支位置の高さを同じ高さ位置とすることで、重複する対をなす長辺側の側板2aとして同一金型で成形したものであっても使用することが可能となるものであり、また、重複する対をなす長辺側の側板2aの先端部の倒した状態で下面となる部位に凹み部10を設け、倒した状態で上になる側板の凹み部10が倒した際に下となる側板の先端部の上面に接触するように構成してあるので、折り畳み状態における嵩をいっそう低くできると共に、折り畳み時に対となった2枚の長辺側の側板2aのうちどちらを先に倒しても折り畳むことが可能なような構成とすることもできるものである。しかも倒して折り畳んだ状態で傾斜した長辺側の側板2aの上に対をなす短辺側の側板3aをいずれも水平に倒した短辺側の側板3aを両端部の支持突部4を底板1の長辺側の両端部に設けた受け部5に当接して支持できて、短辺側の側板3aを安定して水平状態に保持できるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態につき説明する。
【0010】
本発明の折り畳みコンテナは、合成樹脂製の矩形状の底板1の対向する一対の長辺にそれぞれ回動自在に取付けた一対の第1の側板2である長辺側の側板2aと、対向する一対の短辺に回動自在に取付けた一対の第2の側板3である短辺側の側板3aとを、一対の長辺側の側板2aを倒した上に一対の短辺側の側板3aを倒した状態で折り畳み且つ一対の短辺側の側板3aを起立させた後に一対の長辺側の側板2aを起立させて箱形状に組み立てるようになっている。
【0011】
折り畳みコンテナは底板1が長方形をしていて折り畳んだ際に平面視長方形となり且つ箱状に組み立てた際に平面視長方形の箱となるタイプのものである。
【0012】
合成樹脂製の長方形状の底板1の対向する長辺側の辺には長辺側の側板2aが回動自在に取付けてあり、また、底板1の対向する短辺側の辺には短辺側の側板3aが回動自在に取付けてある。
【0013】
長辺側の側板2aは底板1の長辺と直交する方向の長さが底板1の短辺側の長さの略1/2以上の長さとなっていて、回動して折り畳んだ場合、対となった長辺側の側板2a同士が一部重複するようになっている。また、添付図面の実施形態では短辺側の側板3aは底板1の短辺と直交する方向の長さが底板1の長辺側の長さの略1/2よりも短い長さとなっていて、回動して折り畳んだ場合、対となった短辺側の側板3a同士は重複しないようになっている。
【0014】
長辺側の側板2a、短辺側の側板3aはいずれも下端部を横軸部9a、9bにより底板1に回動自在に取付けてある。
【0015】
ここで、対となった長辺側の両側板2aの底板1への各枢支部分の高さ位置(横軸部9a、9aの高さ位置)は同じ高さ位置となっている。また、対となった短辺側の側板3aの短辺側の両側板3aの底板1への各枢支部分の高さ位置(横軸部9b、9bの高さ位置)は同じ高さ位置となっている。そして、短辺側の側板3aの底板1への枢支位置(横軸部9b、9bの高さ位置)と長辺側の側板2aの底板1への枢支部分の高さ位置(横軸部9a、9aの高さ位置)とは高さを違わせてあり、長辺側の側板2aの枢支部分の高さ位置よりも短辺側の側板3aの枢支部分の高さ位置を高くしてあり、折り畳むに当たっては、先に底板1の上に長辺側の側板2aを折り畳んで重ね、次に、短辺側の側板3aを折り畳んで長辺側の側板2aの上に重ねるようになっている。
【0016】
添付図面に示す実施形態においては、図1(a)、図2、図5、図9、図10等に示すように、底板1の上面部の長辺側には立ち上がり突部12aが設けてあり、該立ち上がり突部12aの凹部内に長辺側の横軸部9aが位置している。
【0017】
また、図1(a)、図2、図5、図9、図10等に示すように、底板1の上面部の短辺側には立ち上がり突部12bが設けてあり、該立ち上がり突部12bの凹部に短辺側の横軸部9bが位置している。
【0018】
上記横軸部9aの高さ位置は次のようにして設定してある。すなわち、両長辺側の側板2aのうちいずれか一方を先に倒して該先に倒した方の長辺側の側板2aを先端側程下となるように傾斜させるとともに該長辺側の側板2aの一部を底板1の上面側に当接させ、次に、他方の長辺側の側板2aを倒した場合、後で倒した方の長辺側の側板2aが先に倒した方の長辺側の側板2aと面接触して重なり合うような関係となるように横軸部9aの高さ位置が設定してある。したがって、長辺側の側板2aの厚みや高さ方向の長さにより、上記の条件を満たす横軸部9aの高さ位置が異なるものとして設定される。
【0019】
また、上記横軸部9bの高さ位置は次のようにして設定してある。すなわち、上記のようにして対をなす長辺側の側板2aを折り畳んで長辺側の側板2aを傾斜状態で面接触させて重複させた状態で、傾斜した上の長辺側の側板2a上に対をなす短辺側の側板3aをいずれも水平状態で当接できるように横軸部9bの高さ位置が設定してある。
【0020】
短辺側の側板3aの両端部には、起立状態で長辺側の側板2aの両端部を支持して長辺側の側板2aが起立状態で外側に倒れるのを防止するための支持突部4が突設してある。
【0021】
しかして、上記の構成の折り畳みコンテナの使用に当たっては、図8、図9のように箱状に組み立てた状態で内部に収納物を収納して搬送するものであるが、使用しない場合には、折り畳んでコンパクトにした状態で搬送したり、保管したりするものである。
【0022】
ここで、箱状に組み立てた折り畳みコンテナを折り畳むに当たっては、先ず、対をなす長辺側の側板2aのうちのいずれか一方を回動して倒すことで該一方の長辺側の側板2aを斜めに傾斜させた状態でその一部を底板1の上面側に当接する。次に、他方の長辺側の側板2aを回動して倒すことで該他方の長辺側の側板2aをその一部を先に倒した斜めに傾斜させた一方の長辺側の側板2aに重複させるものである。この場合、対を構成する長辺側の側板2a同士が倒した状態で該長辺側の側板2aの縦横方向において互いに平行状態で重複させるものである。つまり、面接触状態で対を構成する長辺側の側板2a同士が倒した状態で面接触するものである。ここで、面接触とは面同士が接触して重複する場合だけでなく、一方が面で他方が長辺側の側板の縦方向及び横方向に形成した縦横のリブ又は格子状のリブの際に面と縦横のリブ又は格子状のリブが接触する場合、または、長辺側の側板の縦方向及び横方向に形成した縦横のリブ又は格子状のリブの際に縦横のリブ又は格子状のリブが接触する場合とがあり、いずれの場合も対をなす長辺側の側板2a同士が当該長辺側の側板2aの縦横方向において互いに平行状態で重複することになる。
【0023】
これによりそれぞれ回動枢支位置の高さが同じ対となった両長辺側の側板2aを図5、図6のように互いに一部が斜めに傾斜した状態で、重複部分においては当該長辺側の側板2aの縦横方向において互いに平行状態で重複することになる。このように、回動枢支位置の高さが同じ対となった両長辺側の側板2aを互いに重複部分において当該長辺側の側板2aの縦横方向において互いに平行状態で重複するように折り畳むことで、図11の模式図に示すように、Hで示す長辺側の側板2aの折り畳み高さを、長辺側の側板2aが底板1の短辺側の長さの略1/2以上の長さとなったものを折り畳んだ場合において最も短くできて、従来の図12(a)、(b)に比べて折り畳んだ場合の嵩を低くできるものである。なお、対となった長辺側の側板2aを折り畳む際には両長辺側の側板2aの回動枢支位置が同じ高さであるため、どちらの長辺側の側板2aを先に倒しても互いに一部が面接触状態で重複することができて、両長辺側の側板2aの折り畳み順序に制約がないものとすることができるものである。
【0024】
上記のように対となった長辺側の側板2aを折り畳んだ後、回動枢支位置の高さが同じ対となった短辺側の側板3aを回動して倒し、図1、図2、図3に示すように、両短辺側の側板3aを水平に倒した状態で先に倒して重ねた対の長辺側の側板2aのうちの上の長辺側の側板2aに当接するものである。このように、回動枢支位置の高さが同じ対となった両短辺側の側板3aを水平に倒した状態で先に倒して重ねた対の長辺側の側板2aのうちの上の長辺側の側板2aに当接することで、長辺側の側板2a上に短辺側の側板3aを最も嵩低く折り畳むことができるものである。
【0025】
したがって、本発明によれば、上記の理由で折り畳みコンテナを折り畳んだ場合における嵩を低くでき、折り畳み状態での搬送や保管に当たってスペースをできるだけ取らないようにできるものである。
【0026】
ところで、上記のように、折り畳み状態における折り畳みコンテナの上面部に水平姿勢の短辺側の側板3が位置するので外観が良いものである。図10は折り畳みコンテナを上下に積み重ねた状態を示している。
【0027】
また、上記のように短辺側の側板3aを水平に倒した状態で先に倒して重ねた対の長辺側の側板2aのうちの上の長辺側の側板2aに当接した状態で、図1(b)に示すように、短辺側の側板3aの両端部に設けた支持突部4が底板1の長辺側の両端部に設けた受け部5に当接するように構成してある。これにより倒して折り畳んだ状態で水平に倒した短辺側の側板3aの両端部の支持突部4を底板1の長辺側の両端部に設けた受け部5に当接して短辺側の側板3aを安定して水平状態に保持できるものである。
【0028】
ここで、倒して折り畳んだ状態で傾斜した長辺側の側板2aの上に対をなす短辺側の側板3aをいずれも水平状態で線接触状態で当接すると、短辺側の側板3aは両端部を支持突部4部分で底板に支持するだけでなく、短辺側の側板3aの中間部分においても支持され、これにより短辺側の側板3aの中間部分が下方に撓むことがなく、倒した状態で短辺側の側板3aに荷重がかかっても短辺側の側板3aが変形しないようにできるものである。
【0029】
一方、折り畳みコンテナを使用するために箱状に組み立てるには、先ず、水平に倒れている短辺側の両側板3aをそれぞれ回動して起立させ、その後、重なった状態で倒れている長辺側の側板2aのうち上の長辺側の側板2aを回動して起立させ、次に、残りの下の長辺側の側板2aを回動して起立させて図7に示すように箱状に組み立てるものである。この箱状に組み立てた状態では、起立状態で長辺側の側板2aの両端部を支持突部4で受けて支持することで長辺側の側板2aが起立状態で外側に倒れるのを防止するようになっている。なお、添付図面に示す実施形態では、支持突部4が係止手段6を兼用しており、箱状に組立てた状態で短辺側の側板3aの両端部に設けた係止手段6に長辺側の側板2aの両端部に設けた被係止手段7を着脱自在に係止して箱形状に組み立てた状態を保持するようになっている。
【0030】
このようにして折り畳みコンテナを箱状に組み立て、箱状の内部に収納物を収納して搬送したり、保管したりするのであるが、上記実施形態においては、長辺側の側板2aの底板1の長辺と直交する方向の長さを底板1の短辺側の長さの略1/2以上の長さとしてあるので、箱状に組み立てた状態における折り畳みコンテナの嵩をより高くできて深さが深くなり、大量の収納物を収納でき、また、嵩の高い収納物であっても折り畳みコンテナの上開口から飛び出さないように収納することが可能となるものであり、折り畳みコンテナを上下に積み重ねても何ら問題がないものである。
【0031】
本発明は、長辺側の側板2aの先端部分の倒した状態で下面となる部位に凹み部10を設けてある。これにより、図1に示すように倒した際に下となる長辺側の側板2aの凹み部10よりも軸支側にずれた位置のA部分が底板1の上面に当接することとなり、また倒した際に上になる長辺側の側板2aの凹み部10が倒した際に下となる長辺側の側板2aの先端部分の上面に面接触して重なるものであり、このものにおいては凹み部10を形成することで長辺側の側板2aを倒して重ねた場合の嵩をより低くできるものである。
【0032】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明にあっては、上述のように、対をなす長辺側の側板の回動枢支位置の高さが同じで、且つ、倒した状態で長辺側の側板同士が互いに面接触状態で重複するように構成すると共に倒した状態で対をなす長辺側の側板の下に位置する側板の一部が底板上面側に当接し、重複する対をなす長辺側の側板の先端部の倒した状態で下面となる部位に凹み部を設けて倒した状態で上になる側板の凹み部が倒した際に下となる側板の先端部の上面に接触するように構成し、対をなす短辺側の側板の回動枢支位置の高さが同じで、且つ、倒した状態で対となった短辺側の側板がいずれも水平となるように構成し、起立状態で長辺側の側板の両端部を支持して長辺側の側板が起立状態で外側に倒れるのを防止するための支持突部を短辺側の側板の両端部に突設し、対をなす短辺側の側板を倒した状態で両端部の支持突部を底板の長辺側の両端部に設けた受け部に当接するので、箱状に組み立てた状態における折り畳みコンテナの高さを高くできるとともに折り畳み状態における嵩を低くできて、流通コストを下げることができる折り畳みコンテナを提供することができるものである。また、折り畳みコンテナの折り畳み状態における嵩を低くしたにもかかわらず、重複する対をなす長辺側の側板の回動枢支位置の高さを同じ高さ位置としてあるので、重複する対をなす側板として同一金型で成形したものであっても使用することが可能となるものであって、コストの低減が可能となり、また、重複する対をなす長辺側の側板の先端部の倒した状態で下面となる部位に凹み部を設け、倒した状態で上になる側板の凹み部が倒した際に下となる側板の先端部の上面に接触するように構成してあるので、折り畳み状態における嵩をいっそう低くできると共に、折り畳み時に対となった2枚の側板のうちどちらを先に倒しても折り畳むことが可能なような構成とすることもできて、折り畳みが容易となるものである。しかも、倒して折り畳んだ状態で傾斜した長辺側の側板の上に対をなす短辺側の側板をいずれも水平状態で線接触状態で当接しただけでは水平に倒した短辺側の側板の支持が安定し難い場合があるが、短辺側の側板の両端部の支持突部を底板の長辺側の両端部に設けた受け部に当接して短辺側の側板を安定して水平状態に保持できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の折り畳みコンテナを折り畳んだ状態の断面図であって、(a)は図3のX−X線の断面図であり、(b)は図3のY−Y線の断面図である。
【図2】 同上の折り畳みコンテナを折り畳んだ状態の斜視図である。
【図3】 同上の折り畳んだ状態の平面図である。
【図4】 同上の短辺側の正面図である。
【図5】 同上の対となった長辺側の側板を倒し且つ短辺側の側板を倒す前の状態の断面図である。
【図6】 同上の対となった長辺側の側板を倒し且つ短辺側の側板を倒す前の状態の平面図である。
【図7】 同上の箱形状に組み立てた状態の斜視図である。
【図8】 同上の箱形状に組み立てた状態の片側半分を断面にした正面図である。
【図9】 同上の箱形状に組み立てた状態の片側半分を断面にした側面図である。
【図10】 同上の折り畳みコンテナを折り畳んで上下に複数積み重ねた状態の正面図である。
【図11】 本発明において長辺側の側板を折り畳んだ状態で嵩が低くなることを説明するための説明図である。
【図12】 (a)(b)は従来例において側板を折り畳んだ状態で嵩が高くなることを説明するための説明図である。
【図13】 (a)(b)は他の従来例を示す箱状に組み立てた状態の斜視図及び折り畳んだ状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 底板
2 側板
2a 長辺側の側板
3 側板
3a 短辺側の側板
4 支持突部
Claims (1)
- 長方形状の底板の対向する長辺にそれぞれ回動自在に取付けた一対の長辺側の側板と、対向する一対の短辺に回動自在に取付けた一対の短辺側の側板とを、一対の長辺側の側板を倒した上に一対の短辺側の側板を倒した状態で折り畳み且つ一対の短辺側の側板を起立させた後に一対の長辺側の側板を起立させて箱形状に組み立てる折り畳みコンテナであって、対をなす長辺側の側板の回動枢支位置の高さが同じで、且つ、倒した状態で長辺側の側板同士が互いに面接触状態で重複するように構成すると共に倒した状態で対をなす長辺側の側板の下に位置する側板の一部が底板上面側に当接し、重複する対をなす長辺側の側板の先端部の倒した状態で下面となる部位に凹み部を設けて倒した状態で上になる側板の凹み部が倒した際に下となる側板の先端部の上面に接触するように構成し、対をなす短辺側の側板の回動枢支位置の高さが同じで、且つ、倒した状態で対となった短辺側の側板がいずれも水平となるように構成し、起立状態で長辺側の側板の両端部を支持して長辺側の側板が起立状態で外側に倒れるのを防止するための支持突部を短辺側の側板の両端部に突設し、対をなす短辺側の側板を倒した状態で両端部の支持突部を底板の長辺側の両端部に設けた受け部に当接して成ることを特徴とする折り畳みコンテナ。
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