JP3056788U - 平行スタックテーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平行スタックテーブルを安価に製造できるよ
うにするとともに、使用時の天板の安定性を高める。 【解決手段】 垂直状態のフレーム１の上端部に天板２
を、水平状態と垂直状態とに起倒可能に備える。上記フ
レーム１の下端に、１本の一方の支脚４を一方向へ突出
して固設する。上記一方の支脚４の突出方向と反対の方
向に２本の他方の支脚５，６を突出して固設する。上記
２本の他方の支脚５，６間に上記一方の支脚４が嵌合す
る嵌入隙間７を設ける。上記各支脚４〜６にキャスタ８
〜１０を備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は複数のテーブルを、その天板を垂直にして平行に重ね合わせて収納す ることができる平行スタックテーブルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、上記のような平行スタックテーブルにおける支脚として、図５に示すよ うに、フレーム１０に天板１１を起倒可能に備えるとともにそのフレーム１０を 折曲してその下端に水平脚部１０ａを一体形成し、その水平脚部１０ａにキャス タ１２を付設したものや、図６乃至図８に示すように、フレーム２０に天板２２ を起倒可能に備えるとともにそのフレーム２０の下端に水平脚２２を天板２２の 側面２１ａに対してθ度分傾斜して備え、更にその水平脚２２にキャスタ２３を 備えたものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記図５に示す従来のものにおいては、そのフレーム１０と水平脚部１０ａを 一体成形することから製品コストが高くなり、しかも丸パイプを折曲することか ら丸脚でなければ商品化できず、デザイン上の制約を受ける問題がある。

【０００４】 また、上記図６乃至図８に示すものにおいては、複数のテーブルを図７に示す ように重ね合わせ収納するために水平脚２２が角度θ分傾斜して備えられている ことから、図８に示すように天板２１を水平に起立した使用状態において、図８ に示すように、使用者等がその手２４を天板２１の角部について押さえた場合、 その下部から遠く離れた位置にキャスタ２３があることから、テーブルが転倒し やすい問題がある。

【０００５】 そこで本考案は、上記の問題を解決する平行スタックテーブルを提供すること を目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、請求項１記載の第１の考案は、垂直状態のフレ ームの上端部に天板を、水平状態と垂直状態とに起倒可能に備え、上記フレーム の下端に、１本の一方の支脚を一方向へ突出して固設するとともに上記一方の支 脚の突出方向と反対の方向に２本の他方の支脚を突出して固設し、かつ、上記２ 本の他方の支脚間に上記一方の支脚を嵌合できる嵌入隙間を設け、上記各支脚に キャスタを備えたことを特徴とするものである。

【０００７】 請求項２記載の第２の考案は、上記第１の考案において、前記２本の他方の支 脚を前記一方の支脚に対して平行に配置したことを特徴とするものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１乃至図４に示す実施例に基いて本考案の実施の形態について説明する。 １は垂直に設けられたフレームで、図の実施例では金属製の角パイプで形成さ れている。該フレーム１は丸パイプ等、所望の断面形状の金属パイプで形成する 。

【０００９】 該フレーム１の上部には天板２が水平軸３により回動可能に備えられており、 天板２が図１の垂直状態と図２に示す水平状態に起倒可能に備えられ、かつ、そ の水平状態が保持できるようになっている。この起倒構造は従来用いられている 構造と同様である。

【００１０】 上記フレーム１の下端には、１本の一方の支脚４が一方向に突出して固設され 、２本の他方の支脚５，６が、上記一方の支脚４の突出方向と反対の方向に突出 して固設され、かつ、該２本の他方の支脚５，６は、これらの間に上記一方の支 脚４が嵌る嵌入隙間７を有して並行に配置されている。すなわち、２本の他方の 支脚５，６の嵌入隙間７の間隔Ｄ₁ は一方の支脚４の幅Ｄ₂ よりも若干大きく設 定されている。

【００１１】 上記各支脚４，５，６は、図の実施例では金属製の角パイプで形成されている が、丸パイプ等、所望の断面形状の金属パイプで形成してもよい。 そして、上記３本の支脚４〜６はフレーム１と別体に形成してフレーム１に溶 接等で固定されている。

【００１２】 上記一方の支脚４の先端下部にはキャスタ８が回転可能に備えられ、２本の他 方の支脚５，６の先端下部には夫々キャスタ９，１０が備えられている。 なお、上記フレーム１、３本の支脚４〜６及びキャスタ８〜１０からなる支脚 部Ａは、図２に示すように天板２の側端面２ａに近い位置で、かつその支脚４〜 ６の突出方向が天板２の側端面２ａに平行するように配置されている。更に支脚 部Ａは、図２に示すように、天板２の両側部に夫々設けられている。

【００１３】 以上のようであるから、不使用時の収納に際しては、図１に示すように天板２ を垂直状態に倒す。そして、このように天板２を倒したテーブルにおける２本の 他方の支脚５，６の嵌合隙間７内に、天板２を倒した他のテーブルにおける一方 の支脚４を図３及び図４に示すように嵌入する。このようにして更に別のテーブ ルの支脚を次々に嵌入して多数のテーブルを平行に重ね合わせて収納する。

【００１４】 次にテーブルの使用時には、天板２を水平状態に起立させてその状態を保持す る。このように天板２を水平状態に起立させた状態においては、図２に示すよう に、支脚部Ａのキャスタ８〜１０が天板２の角部に近い下部に配置される。すな わち、前記図８に示すような支脚２２を傾斜させるものに比べてキャスタ８〜１ ０が天板２の角部の下部に近く配置される。したがって、図２に示すように、使 用者等がその手１１を天板２の角部について押さえた場合でもテーブルは転倒し ない。

【００１５】 尚、上記実施例は、２本の他の支脚５，６を並行状態に配置したが、この２本 の他の支脚５，６を、フレーム１を基点として先広がりのハの字状に配置しても よい。

【００１６】

【考案の効果】

以上のようであるから、本考案によれば、天板を垂直状態にしたテーブルにお ける２本の他方の支脚間に、天板を垂直状態にした他のテーブルにおける１本の 一方の支脚を嵌入することにより、複数のテーブルを重ね合わせ状に収納できる 。

【００１７】 しかも、フレームと支脚を別体に形成することができるので、フレームと支脚 を、角パイプ、丸パイプ等、所望の金属パイプで形成できる。そのため、前記図 ５に示す従来のものに比べてデザイン上の自由性がある。更にフレームと支脚を 別体で形成できるとともに支脚をフレームと同一材で形成できるため製造が容易 になり製造コストの低減を図ることができる。

【００１８】 しかも、キャスタを天板の角部の下部に近接して配置することができるため、 前記図６乃至図８に示す従来の構造のように天板の角部に手をつくことによりテ ーブルが転倒する問題を解消できる。更に、１つの支脚部に３個のキャスタが配 設されているため、天板をより安定して支持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図。

【図２】本考案の支脚部の天板に対する配置を示す図。

【図３】本考案の支脚部の重ね合わせ状態を示す側面
図。

【図４】図３の上面図。

【図５】第１の従来の構造を示す斜視図。

【図６】第２の従来の構造を示す斜視図。

【図７】図６の従来の構造におけるテーブルの重ね合わ
せ状態を示す平面図。

【図８】図６の従来の構造において、テーブルの転倒を
説明する図。

【符号の説明】

１…フレーム ２…天板 ４…一方の支脚 ５，６…他方の支脚 ７…嵌入隙間 ８〜１０…キャスタ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 垂直状態のフレームの上端部に天板を、
   水平状態と垂直状態とに起倒可能に備え、上記フレーム
   の下端に、１本の一方の支脚を一方向へ突出して固設す
   るとともに上記一方の支脚の突出方向と反対の方向に２
   本の他方の支脚を突出して固設し、かつ、上記２本の他
   方の支脚間に上記一方の支脚を嵌合できる嵌入隙間を設
   け、上記各支脚にキャスタを備えたことを特徴とする平
   行スタックテーブル。
2. 【請求項２】 前記２本の他方の支脚を前記一方の支脚
   に対して平行に配置したことを特徴とする請求項１記載
   の平行スタックテーブル。