JPH0242173Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、甲板に対し支脚を折りたためるよう
にした折りたたみテーブルに関する。

すなわち、支脚を甲板の下面側に枢支するとと
もに、支脚を展開して起立させた状態と支脚を折
りたたんだ状態で支脚のピン部が係合部に係合し
それぞれの状態で支脚を確実に支持しておくこと
ができ、しかも、そのピン部と支脚の枢支部とを
１本の極めて小形のコ字形支杆により簡単に構成
することができ、支脚を大きく回動させて無理な
く折りたたんだり展開したりすることができ、甲
板の下面下方に離して無理なくまた展開しやすい
状態に折りたたむことができ、簡単な構造にして
好適に実施できるよう提供するものである。

次に図面に示す実施例について説明する。

第１図は座卓であるテーブルの斜視図を示し、
長４角形甲板３の４隅側下面には各支持枠４の上
面を接合して３本のボルト６ａ，６ｂ，６ｃによ
り固定するとともに、長手方向両端となる両支持
枠４ａ，４ａの内方端部には４角筒形枠体４の両
端を嵌合してそれぞれボルト７により固定し、該
枠体４の上面も甲板３の下面に接合してボルト
（図示省略）により固定して構成する。

各支持枠４ａの上面における長手方向中間部に
は丸棒が嵌合できるようなＵ状凹部８を切欠形成
し、支持枠４ａ，４の両端側下方には前記凹部８
より同一の距離となるようにして両Ｃ形係合部５
ａ，５ｂを一体にそれぞれ垂設するが、支持枠４
の横幅と同じ横幅に形成した両係合部５ａ，５ｂ
の内部イは丸棒が嵌合できるように円形状に形成
するとともに、開口ロが内部イの径より小さく狭
くなるように形成し、対向させた両係合部５ａ，
５ｂの開口ロ，ロが少しく斜め下方に向くように
形成し、支持枠４および両係合部５ａ，５ｂの全
体を樹脂材により一体成形して両係合部５ａ，５
ｂの開口ロ側が充分な弾性を有するように形成し
て構成する。

１は丸パイプ製の支脚を示すが、両支脚１，１
の下部が接床側の横杆１ａで連なるよう１本のパ
イプをコ状に屈折して形成し、両支脚１，１の上
端ハより少しく下方側にはコ字形支杆２の一端側
屈折端部を外方からそれぞれ挿通して固定すると
ともにその先端ピン部２ａを内方に突設し、その
支杆２の他端側を支脚１の長手方向に対しθ角度
だけ傾斜するようにして他端側が上端ハと同じ高
さとなるように延設し、その他端側屈折端部の先
端ピン部２ｂが前記ピン部２ａと平行になりかつ
前記凹部８に嵌合できるように装設して構成す
る。

しかして、前記コ字形支杆２の上端部で内方に
折り曲げてなる両支脚１，１の上端側ピン部２
ｂ，２ｂを両支持枠４，４の上部に形成されてい
る凹部８，８にそれぞれ外方から嵌合させる一方
両支脚１，１はピン部２ｂ，２ｂを軸に回動し得
る構成にあるので両支脚１，１を展開し起立させ
て上記支杆におけるピン部２ａ，２ａを係合部５
ａ，５ａの内部イにそれぞれ嵌合させると、第１
図ないし第４図に示すように支脚１，１の上端ハ
が甲板３の下面に衝合して起立することになり、
甲板３より受ける荷重に対し支脚１，１で充分に
耐えることが出来、又開口ロが下方向きとなつて
ピン部２ａが係合部５ａ内に嵌合していることと
斜め方向の支杆２の支持により甲板隅角部裏面に
当接する支脚上部部分が強く補強されて支脚１に
対し横方向に外力がかゝつてもピン部２ａが係合
部５ａから外れることはなく更に支脚１が折れる
こともなくなる。

次にピン部２ｂ，２ｂを中心に両支脚１，１を
回動させてピン部２ａ，２ａを係合部５ｂ，５ｂ
に嵌合させると、第１０図および第１１図に示す
ように、両支脚１，１を両支持枠４ａ，４ａおよ
び枠体４，４の下方側部にそうように折りたたん
でおくことができ、ピン部２ａと係合部５ｂとの
係合によりその状態を保持できるようにして、不
用意に甲板３を持上げると支脚１，１が開いて怪
我をするといつたこともなくなる。

そのように支脚１，１を回動させてピン部２ａ
を係合部５ａ，５ｂに出し入れする際には、開口
ロがやや狭いが、弾力性を有するので強く押し込
んだり引き出すことによつて出し入れができ、ピ
ン部２ａが係合部５ａ，５ｂに嵌合している状態
では簡単には外れないことになる。

本考案の場合、ピン部２ａが特に支脚１の上端
寄り側方に偏位しているため、ピン部２ｂを軸に
回動する支脚１は大きく回動でき支脚を甲板下面
に確実に起立することを得ると共に使用されるコ
字形支杆は極めて小形で且つ甲板下面の上端部分
に、しかも斜状に取り付けられるので極めて小さ
いスペースを占めるのみで甲板下面を大きく開放
することが出来るので脚起立時、使用者の膝頭や
足などの障害となる恐れは全くなく支脚１を折り
たたんでも、係合部５ａ，５ｂが下方に出張らな
いように支脚１により保護できる状態となり、係
合部５ａ，５ｂが破損するのを防止できることに
なる。

このように本考案は、支脚の上端より少しく下
方側に極めて小形のコ字形支杆の一端側屈折端部
を挿通固定してその先端ピン部を突設し、その支
杆の他端側を支脚の長手方向に対し傾斜する上方
に延設し、甲板の下面に固設した支持枠に前記支
杆の他端側屈折端部の先端ピン部を回動自在に枢
着し、前記支持枠に装設した両係合部に前記支杆
の一端側ピン部が着脱自在に係合できるように装
設して構成したから、支脚を起立させた状態と折
りたたんだ状態で支脚に挿通固定してなる支杆の
先端ピン部２ａが甲板下面側の係合部に係合して
いずれの状態でも支脚を確実に支持しておくこと
ができる。

そして一端を支脚１の上端面より少しく下方の
位置に挿通固定している支杆の他端側は支脚の長
手方向に対し傾斜する上方に延設して組付けたか
ら、支脚を大きく回動させて無理なく折りたたん
だり展開したりすることができると共に斯種折り
たゝみ式の卓子で甲板下面と折りたゝみ脚とをつ
なぐ支杆が大きな場合、甲板下面の空間を大きく
塞ぐ結果使用者の足や膝頭の収納を大きく阻害
し、折畳み携帯に適するのみという極めて限られ
た使途のものとなり勝ちであつたのを、本考案の
場合は前記のコ字形支杆は極めて小形であつて甲
板下面の四隅の上端部分に極めて小さく介在する
のみであるから使用に際し全く障害とならず極め
て理想的な構造よりなるものであると言える、更
に支脚を甲板の下面下方に離して無理なくまた展
開しやすい状態に折りたたむことができ、簡単な
構造にして好適に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はテーブ
ル全体の斜視図、第２図はその正面図、第３図は
その側面図、第４図は第２図の一部の拡大図、第
５図は第４図の一部を示し、第６図は第５図の平
面図、第７図は第１図の一部の斜視図、第８図は
第４図の他の一部を示し、第９図は第８図の一部
の分解斜視図、第１０図は第２図の作動説明図、
第１１図は第４図の作動説明図を示す。 １……支脚、２……支杆、２ａ，２ｂ……ピン
部、３……甲板、４……枠体、５ａ，５ｂ……係
合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 極く小形でコ字形をする支杆２の下端折り曲げ
   部は、上端面を甲板隅角部の裏面に当接する構成
   とした支脚１の上端面より少しく下方の位置に挿
   通固定し、更にその先端部分のピン部２ａは支脚
   １の内側に突出させるものとする、一方この支杆
   ２の上端は甲板裏面四隅に存在させた支持枠４の
   上縁に設けたＵ状凹部８に該支杆の上端部で内方
   に折り曲げてなるピン部２ｂを回動自在に嵌装せ
   しめるものとし、他方前記支持枠４とこれに連な
   る支持枠４ａの下面には支持枠４の上縁に形成せ
   るＵ状凹部８よりそれぞれ等距離となる個所にＣ
   形をする係合具５ａ，５ｂを設けて、これに前記
   支杆２の下端で支脚１の内側に突出せるピン部２
   ａが着脱自在に係合する様構成したことを特徴と
   する折りたたみテーブル。