JPS6118736Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は机の折畳み脚に関し、一層詳細には
脚を起立した状態および脚を折畳んだ状態におい
て脚が動かないようにワンタツチで固定できる机
の折畳み脚に関する。

机の折畳み脚は、脚を開いて起立した状態でも
何かのはずみに脚が折畳まれて床に崩れることが
あり、また折畳んだ脚が垂れ下つて取扱いに不便
なことがあるため、それぞれロツクすることが行
なわれているが、一般には別々のロツク手段を設
けており操作が煩雑である。

この考案の目的は、１つのレバーで脚の起立時
および折畳時のいずれの状態においてもロツクす
ることができ、しかもそのロツク状態が極めて確
実であると共に構成において簡単な、天板２の４
隅に脚１を設け、この脚１の天板２の長手方向に
亘つて、天板２の側縁に支持杆４を設けるととも
に、支持杆４と垂直方向の２対の脚１をそれぞれ
連結杆３で連結し、支持杆４のそれぞれの両端
に、脚１の付根に固着されるとともに長穴８が穿
設された回動板６を固定ピン９で軸支し、連結杆
３から支持杆４の内側へ支持杆４と平行に突出す
るブラケツト１０に、支持杆４と平行に延出する
結合杆１３の一端を軸１６着し、結合杆１３の他
端を、前記支持杆４の内側に軸１２着した回動リ
ンク板１１の他端に軸１７着し、対向する回動リ
ンク板１１を連絡杆１５にて連絡するとともに、
この連絡杆１５を同軸方向に回動するレバー１４
を設け、脚１が起立位置から折畳み位置に移動す
る際、この移動途中で軸１７、固定ピン９および
軸１６が一直線上になる位置がありかつ、起立位
置と折畳み位置での軸１６の位置が上記直線に対
して反対側に位置するように軸１７、固定ピン９
および軸１６の位置を設定した机の折畳み脚を提
供するにある。

以下この考案の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。

図面はこの考案の実施例を示し、１は丸パイプ
から成る脚で、反転した状態で図示した机の天板
２の四隅に設けられている。

３は連結杆で、対向する２本の脚１を連結して
おり、脚１の折畳み、立設に伴つて２本の脚１と
一体に回動する。

４は支持杆で、連結杆３と直角の方向で天板の
長手方向に沿つて下面の両側縁に２対の脚１の間
に亘るようにそれぞれ平行に設けられており、先
端部にはそれぞれ脚１の側壁面にならつて凹曲部
５が形成されている。

６は回動板で、脚１の付根から突出し、支持杆
４の両端から対向方向に設けられた縦面の摺り割
７に挿入支持され、脚１を離れる方向に対して斜
め上方に向う方向に長穴８が穿設され、この長穴
８は支持杆４の摺り割７内に設けられた固定ピン
９に貫かれて軸支され固定ピン９を中心に脚１と
一体に回動する。

１０はブラケツトで、連結杆３から支持杆４と
平行に延設されている。

１１は回動リンク板で、回動軸１２を中心に回
動自在に支持杆４の内側壁面に枢着されている。

１３は結合杆で、ブラケツト１０と回動リンク
板１１にそれぞれ軸１６と軸１７が軸着されてい
る。

１４はレバーで、操作することによつて回動リ
ンク板１１を回動する。

第１図のようにレバー１４の位置を水平、垂直
の中間位置へ置くときは、固定ピン９は回動板６
の長穴８の中間位置にあり、脚１は支持杆４の凹
曲部５に密着せず、天板２からも若干浮き上つた
状態にある。

第２図は、脚１を途中まで倒した状態を示すも
ので、脚１は支持杆４の凹曲部５の端縁に摺接し
ながら折畳まれていき、結合杆１３が脚１の方向
へ最も引かれた状態になり、レバー１４がほぼ垂
直に起立する。

そして、軸１６が軸１７と固定ピン９を結ぶ直
線上に位置し、レバー１４をもとに戻すと脚１が
倒伏し、起立位置と折畳み位置での軸１６の位置
が、軸１７と固定ピン９を結ぶ直線に対して反対
側に位置する。

第３図は、脚１を天板２に沿つて完全に折畳ん
だ状態を示し、このときはまだ固定ピン９が長穴
８の中間に位置している。

また第１図のように脚１が天板２と垂直になる
ように起立した状態で、レバー１４を脚１の方向
に水平に倒すと、第５図のように脚１全体がレバ
ー１４方向に引き寄せられ、脚１の側壁面が支持
杆４の凹曲部５に圧着して固定される。

なお連結杆３で連結される２本の脚１のそれぞ
れに上記ロツク装置を設け、２つの回動リンク板
１１の間を連絡杆１５で連絡して、この連絡杆１
５にレバー１４を設ければ、１つのレバー操作で
２本の脚１は確実にロツクされる。

以上この考案によれば、脚１を天板２と垂直に
した位置でレバー１４を倒すことによつて確実に
固定され、レバー１４を若干引上げて脚１の固定
を解除すると共に、脚１を天板２の方向に倒して
いき、完全に折畳んだ状態で再びレバー１４を同
一方向に押し倒すことによつて脚１を折畳んだ状
態に固定することができ、天板２の下面を有効に
使用することができるなどの著効を奏する。

以上本考案につき好適な実施例を挙げて種々説
明したが、本考案はこの実施例に限定されるもの
ではなく、考案の精神を逸脱しない範囲内で多く
の改変を施し得るのはもちろんのことである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は脚１
を起立しただけの状態を示す説明図、第２図は脚
１を半分傾斜させた状態の説明図、第３図は脚１
を倒しただけの状態を示す説明図、第４図は脚１
を倒した状態でロツクしたところを示す説明図、
第５図は脚１を起立した状態でロツクしたところ
を示す説明図、第６図は天板２を下にして反転し
た状態の平面図、第７図は要部を示す平面図であ
る。 １……脚、２……天板、３……連結杆、４……
支持杆、５……凹曲部、６……回動板、７……摺
り割、８……長穴、９……固定ピン、１０……ブ
ラケツト、１１……回動リンク板、１２……回動
軸、１３……結合杆、１４……レバー、１５……
連絡杆。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 天板２の４隅に脚１を設け、この脚１の天板２
   の長手方向に亘つて、天板２の側縁に支持杆４を
   設けるとともに、支持杆４と垂直方向の２対の脚
   １をそれぞれ連結杆３で連結し、 支持杆４のそれぞれの両端に、脚１の付根に固
   着されるとともに長穴８が穿設された回動板６を
   固定ピン９で軸支し、 連結杆３から支持杆４の内側へ支持杆４と平行
   に突出するブラケツト１０に、支持杆４と平行に
   延出する結合杆１３の一端を軸１６着し、 結合杆１３の他端を、前記支持杆４の内側に軸
   １２着した回動リンク板１１の他端に軸１７着
   し、 対向する回動リンク板１１を連絡杆１５にて連
   絡するとともに、この連絡杆１５を同軸方向に回
   動するレバー１４を設け、 脚１が起立位置から折畳み位置に移動する際、
   この移動途中で軸１７、固定ピン９および軸１６
   が一直線上になる位置がありかつ、起立位置と折
   畳み位置での軸１６の位置が上記直線に対して反
   対側に位置するように軸１７、固定ピン９および
   軸１６の位置を設定したことを特徴とする机の折
   畳み脚。