JPS5920107Y2 - 折畳みテ−ブル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、天板を水平または水平に近い使用状態と垂
直またはこれに近い不使用状態とに回動できるようにし
た折畳みテーブルに関するもので、左、右ロック金具と
ロックピンとの係合により、天板を前記使用状態と不使
用状態とにそれぞれ簡単な構造で保持できるようにする
ことを目的とするものである。

以下、この考案の一実施例につき図を参照して説明する
。

第１図乃至第４図において、１は裏面に枠体２が固定さ
れた矩形状の天板である。

３は脚であり、この脚３は角パイプからなる左右脚台４
に前後キャスター５がそれぞれ取付けられ、前記脚台４
上に角パイプからなる左右支柱バイブロが垂直に固定さ
れ、これらの支柱バイブロの上端部には弾性材料からな
る緩衝用キャップ７が嵌着され、これらで支柱バイブロ
の上面開口が覆われており、前記キャップ７に天板１の
水平時にその枠体２が支持されるようになっている。

支柱バイブロの上端部内側面には左右ヒンジ板８が互に
対向してそれぞれ固定され、第５図、第６図にも示すよ
うに、前記枠体２の短い左、右端壁２ａの内側面に枢支
ピン９が固定され、これらの枢支ピン９がヒンジ板８の
支柱バイブロ後方に突出した一端突出部８ａに枢支され
ている。

また、枠体２の端壁２ａの内側面には断面り字状の中棚
取付板１０の上端部がスペーサーカラー１１を介してピ
ン１２で検定されている。

前記中棚１３は、複数本の支持パイプ１４が相互間隔を
あけて平行に配置され、これらの両端部が取付用パイプ
１５に固着され、これらの取付用パイプ１５が前記中棚
取付板１０の下端部内側に突出したフランジ部１０ ａ
に固定されている。

前記天板１の裏面に複数個の軸受１６が固定され、これ
らの軸受１６に角パイプからなる連結棒１８が回動自在
に軸支され、連結棒１８に固定されたロック軸１９に左
、右ロック金具２０がそれぞれ固定されている。

これらのロック金具２０は、枠体２と中棚取付板１０と
の間に配設されて、中央部がロック軸１９に固定され、
この固定部近くにフ字状の第１係合部２０ ａが、一端
部には円弧状の第２保合部２０ ｂがそれぞれ切欠き状
に形成されている。

前記ヒンジ板８の枢支ピン９枢支側とは反対側の端部に
枢支ピン９と平行に左、右ロックピン２１が植設され、
これらのロックピン２１にロック金具２０の第１、第２
係合部２０ ａ 、２０ ｂが選択的にかつ係脱可能に
係合されるようにになっている。

ロック金具２０の他端部には操作棒１７が天板１の左、
右端方向に突出され、スプリング２２の一端部が支持さ
れ、スプリング２２は中間部がロック軸１９に嵌合され
、他端部がピン１２のスペーサーカラー１１に支持され
、ロック金具２０を第１保合部２０ ａと第２保合部２
０ ｂがロックピン２１に係合する方向に付勢されるよ
うに架設しである。

以上のように構成された折畳みテーブルは、使用状態で
は、第１図乃至第３図および゛第５図に示すように、天
板１が水平またはこれに近い状態で、ロック金具２０の
第１係合部２０ ａにロックピン２１が係合し、これら
が係合したロック状態にロック金具２０がスプリング２
２のばね力によって保持されている。

天板１を折畳むには、まず天板１の裏面の枠体２から外
方に突出している操作棒１７をスプリング２２のばね力
に抗して押下ける。

これにより、ロック金具２０がロック軸１９を中心とし
て第５図の矢印Ａ方向に回動し、ロック金具２０の第１
係合部２０ ａとロックピン２１との保合が外れる。

次に、この状態で、天板１の前端部を持上げると、天板
１は中棚１３と共に枢支ピン９を中心として回動し、第
４図および第５図の鎖線に示すように、垂直または垂直
に近い状態に折畳まれた不使用状態となり、前記天板１
の回動によって、ロック金具２０の第２係合部２０６が
ロックピン２１に係合して、天板１が不使用状態に保持
される。

この不使用状態から使用状態にするには、操作棒１７を
持ち、スプリング２２のばね力に抗してロック金具２０
を回動させることにより、第２保合部２０ ｂとロック
ピン２１との保合を外し、天板１を水平またはこれに近
い状態にすることにより、前述した使用状態にする。

前述のように構成した実施例のテーブルでは、天板１と
中棚１３とを一体的に使用状態と不使用状態とに切換え
て保持できるという利点がある。

なお、この実施例では、ロック金具２０が左、右に設け
られ、これらがロック軸１９および連結棒１８を介して
連結され、左、右ロック金具２０が連動して回動するよ
うになっているで、操作棒１７により左、右どちらのロ
ック金具を操作しても同様な動作ができる。

しかし、この考案は、ロック金具２０の操作棒１７を左
、右ロック金具２０に設けることなく、一方のロック金
具にだけ設けるようにしてもよい。

以上説明したように、この考案の折畳みテーブルは、天
板１の裏面に設けた枠体２を脚３の上端部に上下方向の
回動可能に左、右２個所で枢支し、前記天板１に互いに
連動して回動する左、右ロック金具２０を取付けると共
に、スプリング２２をロック金具２０の他端部と枠体２
の間に架設し、これらのロック金具２０の第１．第２係
合部２０ ａ 、２０ ｂをロックピン２１に係合させ
て、天板１を水平またはこれに近い使用状態と垂直また
はこれに近い不使用状態にそれぞれ保持するようにした
ので、左、右ロック金具２０が連動することにより、１
人の作業者で左、右ロック金具２０とロックピン２１と
の保合、解除を同時に行なうことができ、操作が簡単で
ある。

この考案は、ロック金具２０に第１．第２係合部２０
ａ 、２０ ｂとロック金具２０の他端部と枠体２間に
スプリング２２を設け、これらをロックピン２１に係合
させることにより、使用状態と不使用状態とに天板１を
保持できるので、この考案の出願人が先に実願昭５５−
６３８５６号として提案したもののようなストッパ金具
を省くことができ、構造が簡単で安価でありながら、天
板１を垂直またはこれに近い不使用状態に折畳んで保持
でき、テーブルを折畳んで移動する際に天板などが揺動
せず、移動作業が容易で安全に行なえるというすぐれた
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第゛１図はこの考案の一実施例を示す使用状態の正面図
、第２図は同天板の一部を切欠いた平面図、第３図は同
側面図、第４図は不使用状態の側面図、第５図は同要部
の使用状態の拡大側断面図、第６図は第４図の矢印ＶＩ
前方向らみた一部切欠き拡大背面図である。 １・・・・・・天板、２・・・・・・枠体、３・・・・
・・脚、８・・・・・・ヒンジ板、９・・・・・・枢支
ピン、１８・・・・・・連結棒、１９・・・・・・ロッ
ク軸、２０・・・・・・ロック金具、２０ａ 、２０
ｂ・・・・・・第１．第２係合部、２１・・・・・・ロ
ックピン、２２・・・・・・スプリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天板１の裏面に設けた枠体２を脚３の上端部に上下方向
   の回動可能に左右２個所で枢支し、前記天板１に互いに
   連動して回動する左、右ロック金具２０を取付け、これ
   らのロック金具２０の取付は部近くに第１保合部２０
   ａを、一端部に第２保合部２０ ｂをそれぞれ形威し、
   脚３側に左、右ロックピン２１を固定し、前記ロック金
   具２０の他端部と枠体２の間に、ロック金具２０を第１
   保合部２０ ａおよび第２保合部２０ ｂがロックピン
   ２１に係合する方向に付勢するスプリング２２を架設し
   、ロック金具２０の第１係合部２０ ａとロックピン２
   １との係合により天板１を水平または水平に近い使用状
   態に保持し、前記係合を解除して天板１を垂直方向に回
   動させた不使用状態にロック金具２０の第２保合部２０
   ｂとロックピン２１との係合により保持するようにし
   たことを特徴とする折畳みテープノし