JPS6035835Y2 - スタンド等の折畳脚構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、特に重量物の載置台として使用されるスタン
ド等の折畳脚の改良に関するものである。

従来のこの種スタンド等にあっては、４本の脚の上端部
を夫々−の連結部材を介して天板下面の所定個所に折り
畳み自在に取付けて、不使用時は該各脚を連結部材の折
り畳み機構を利用して天板下面に折り畳み支持すると共
に、使用時は各脚を外方に一定角度開いて展開支持する
構成であった。

断る従来の脚構造を備えるスタンド等で載置物を載置す
る場合には、各脚が天板に対し−の連結部材で取付けら
れ且つ外方に一定角度開いて支持される為、載置物の重
量が大きくなるにしたがい支えきれなくなるという欠点
を有していた。

而して、本考案は上記従来の脚構造の欠点に鑑み案出さ
れたもので、天板と４本の脚を全く独立分離し、脚の展
開・折畳を従来の連結構造とは全く異なる新規リンク機
構を介して行なうように構成することにより、特に重量
のある載置物をも十分に支えることのできるスタンド等
の折畳脚構造を提供せんとするものである。

以下、本考案を図示する一実施例に基づいて詳述すれば
、天板１下面の左右夫々に配されることとなる一対の脚
２ａ、２ａと２ｂ、２ｂは天板１と独立分離して形威し
、該左右に配されることとなる一対の脚２ａｖ２ａ同士
と２ｂ、２ｂ同士を夫々丸棒等からなる上部連結材３ａ
、３ｂと下部連結材４ａ、４ｂで連結する構成とする。

又、天板１は第２図乃至第５図に示す如く、後述するリ
ンク部材を枢着する受部５，６を自身下面の左右内側の
夫々に内外方向にスレさせて並行に配設するものとし、
具体的には該内外方向にズして並行する受部５，６の組
を天板１下面の左右夫々に一定間隔をおいて２組設ける
構成とする。

又、各組の外方向に位置する受部５と左右一対の脚を連
結する上部連結材３ａｔ３ｂとに短寸リンク部材７の両
端を枢着し、内方向に位置する受部６と同じく左右一対
の脚を連結する下部連結材４ａ、４ｂとに長寸リンク部
材８の両端を枢着し、該各受部５，６を中心として両リ
ンク部材７，８を夫々異なる回動軌跡で回動させること
により、一対の脚２ａ、２ａと２ｂ、２ｂを天板１に対
し折畳又は展開自在に支持する構成とする。

依って、斯る両リンク部材７，８も受部５，６に対応し
て、一対の脚間に２個所設ける構成となる。

更に、上記各短寸リンク部材７と上部連結材３ａｔ３ｂ
との枢着にあっては、第２図乃至第５図で示す如く該上
部連結材３ａ、３ｂに外挿されたカラー９とリング１０
で位置決め枢着すると共に、各長寸リンク部材８と下部
連結材４ａ、４ｂとの枢着にあっては、第１図、第２図
等に示す如く下部連結材４ａ＊４ｂに立設固定された立
上り延長部１１に枢着する構成とする。

又、天板１下面適所には、上記リンク部材７゜８を介し
て各一対の脚２ ａ、 ２ ａと２ｂ、２ｂが折り畳
まれた際、該各一対の脚２ａ、２ａと２ｂ、２ｂを連結
する下部連結材４ａ、４ｂを弾持する板バネ１２と、該
各一対の脚２ａ、２ａと２ｂ、２ｂが展開された際、該
各脚２ａ、２ａと２ｂ、２ｂの上端部を天板１下面に対
して位置決め弾持する板バネ１３とを夫々付設する構成
とする。

依って、上記構成の一対の脚２ａ、２ａと２ｂ、２ｂを
折り畳む場合には、一対の脚２ａ、２ａと２ｂ、２ｂを
連結する下部連結部材４ａ、４ｂを一旦下方に押し下げ
ながら上記板バネ１３の弾持力に抗して内方に回動させ
ることにより、長短寸の各リンク部材７，８が夫々内外
方向にズした受部５，６を支点として天板１下面の内方
へ回動するので、これに応じて各一対の脚２ａ、２ａと
２ｂ、２ｂが各リンク部材７，８の異なる回動軌跡に案
内されて、第３図、第５図に示す如く天板１下面に接す
る状態で該下面と平行に折り畳まれる。

又、斯る各一対の脚２ａ、２ａと２ｂ、２ｂとの折畳状
態にあっては、各下部連結材４ａ。

４ｂが夫々第３図、第５図に示す如く板バネ１２にて弾
持されるので、各一対の脚２ａ、２ａと２ｂ、２ｂが逆
方向に回動することなく確実に天板１下面に保持される
こととなる。

又、各長寸のリンク部材８の適所に凹部１４を形威しで
あるので、上記折畳状態における上部連結材３ａ、３ｂ
の侵入が許容されて、第３図に示す如く脚の略横巾分で
天板１下面に各一対の脚２ａ、２ａと２ｂ、２ｂとが夫
々折り畳まれることとなる。

このことは、天板１下面に幕板１５を設ければ、高さが
それ程ない幕板１５自身を脚として兼用することも可能
となる。

今度は逆に一対の脚２ａｙ２ａと２ｂ、２ｂを展開する
場合には、夫々の下部連結材４ａ、４ｂを板バネ１２の
弾持力から開放して外方に回動させることにより、長短
寸のリンク部材７，８が夫々内外方向にズした受部５，
６を支点として天板１下面の外方へ回動するので、これ
に応じて各一対の脚２ａ、２ａと２ｂ、２ｂが該各リン
ク部材７，８の異なる回動軌跡に案内されて、第２図、
第４図に示す如く該各一対の脚２ａ、２ａと２ｂ、２ｂ
は夫々の上端面と天板１下面との垂直状の面接触状態を
得て展開されることとなる。

又、斯る展開状態にあっては各一対の脚２ａ、２ａと２
ｂ、２ｂの夫々は第２図、第４図に示す如く板バネ１３
によりその上端部が弾持されて、長短寸の各リンク部材
７，８の作用と相俟って展開状態が確実に保障されるこ
ととなる。

更に、該展開状態は一対の脚２ａ、２ａと２ｂ、２ｂと
がいずれも天板１下面に対して垂直状に展開されるもの
であるから、従来の如く各脚が外方に一定角度量いて展
開されるものを異なり、天板１上の載置物の重量をその
まま垂直状の各脚で支えることが可能となり、重量大な
る載置物に対しても何ら支障なく支えることが可能とな
る。

又、本考案にあっては左右に配される一対の脚２ ａ、
２ ａと２ｂ、２ｂとが上下連結材３ａ、３ａ、４ａ
、４ｂとで連結されていると共に、該各夫々の連結材に
対し各脚毎に対応する長短寸のリンク部材７，８を枢着
する構成であるから、該一対の脚２ａ、２ａと２ｂ、２
ｂが前記リンク部材７．８の回動軌跡に案内されて折畳
状態又は展開状態に回動する場合にも、一対の脚を構成
する脚同士は常に連動することとなり、該脚同士がバラ
バラの姿勢で回動することがなく、一度の作業で正常な
折畳又は展開状態を得ることもできるものである。

而して、本考案は天板下面の左右夫々に配される一対の
脚を天板とは全く独立分離して形威し、該各一対の脚を
支点が異なる両リンク部材の回動軌跡を案内として折畳
又は展開状態を得んとするもので、特に展開状態にあっ
ては各脚と天板下面とが垂直状の面接触状態を得るので
、重量載置物に供されるスタンド等の折畳脚構造として
は頗る最適なものである。

又、本考案の構造は極めて簡素であるから、故障等の発
生が全くないばかりか、長短寸のリンク部材で各脚を支
持するものであるから堅牢で且つ安定性に優れるもので
ある。

尚、本考案はスタンドに限定されるものではなく、ステ
ージ・テーブル等の脚構造としても広く利用できること
は言うまでもない。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案に係る折畳脚構造を備えるスタンドの斜
視図、第２図は同折畳脚構造の展開状態を一部断面して
示す要部正面図、第３図は回折畳状態を一部断面して示
す要部正面図、第４図は全体の展開状態を示す底面図、
第５図は全体の折畳状態を示す底面図である。 １・・・・・・天板、２ａ・・・・・・左一対の脚、２
ｂ・・・・・・右一対の脚、３ａｙ３ｂ・・・・・・上
部連結材、４ａ、４ｂ・・・・・・下部連結材、５，６
・・・・・・受部、７・・・・・・短寸リンク部材、訃
・・・・・長寸リンク部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天板下面の左右夫々に配される一対の脚を天板と独立分
   離して形威し、該左右に配される一対の脚を夫々上部連
   結材と下部連結材で連結すると共に、天板下面の左右内
   側の夫々に内外方向にズして並行する両受部を設け、該
   受部の一方と上記上部連結材に短寸のリンク部材の両端
   を枢着し、受部の他方と上記下部連結材に長寸のリンク
   部材両端を枢着し、該各リンク部材を夫々の受部を支点
   として内方へ回動することにより上記左右一対の脚を天
   板の下面に折畳支持すると共に、外方へ回動することに
   より左右一対の脚を天板下面に対して展開支持するよう
   に構成したことを特徴とするスタンド等の折畳脚構造。