JP2004003278A - 箱馬装置 - Google Patents

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Katsuya Seki
関 克哉
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Abstract

【課題】運搬性に優れた箱馬装置の提供を図る。
【解決手段】箱馬装置1は、他の箱馬装置1、1、・・・の台部2と共に基礎台を構成するための台部2と、前記台部2を支える複数の脚3と、を備え、該脚3をヒンジ4を介して台部2に対して折り畳み自在に設けたため、脚3を折り畳んで箱馬装置1全体を小型化することができ、運搬性および収納性が向上する。また、台部2に持ち運び用の把持部23を設けたため、運搬性がさらに向上する。また、台部2の上面に他の箱馬装置1の脚3の下端部35を受け入れて位置決めする位置決め凹部28を設けたため、他の箱馬装置1を位置決めしつつ上方に積み重ねることが可能となり、従来のように箱馬装置同士をガムテープ等の連結部材を介して連結する場合に比べ、箱馬装置1、1、・・・の積み重ねを確実且つ容易に行うことができる。
【選択図】   図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビコマーシャル、映画、劇場或いはイベント等において使用する各種セットの基礎台として使用する箱馬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の箱馬装置は、例えば実開平7−11665に示すように木板部材を箱状(一般的には300×450×600mm)に組み立てて構成していた。このような箱馬装置は、複数重ね合わせることで、テレビコマーシャル、映画、劇場或いはイベント等において使用する各種セットの基礎台として使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の箱状の箱馬装置にあっては、折り畳めないため運搬性および収納性が良好とは言えない。
【0004】
本発明には、このような従来技術を基に為されたもので、運搬性および収納性に優れた箱馬装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、重ね合わせることで複合的に基礎台を形成する箱馬装置であって、前記箱馬装置は、他の箱馬装置と共に基礎台を構成するための台部と、前記台部を支える複数の脚と、を備え、該脚を前記台部に対して折り畳み自在に設けたことを特徴とするものである。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、箱馬装置は、他の箱馬装置と共に基礎台を構成するための台部と、前記台部を支える複数の脚と、を備え、該脚を台部に対して折り畳み自在に設けたため、脚を折り畳んで装置全体を小型化することができ、運搬性および収納性が向上する。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の箱馬装置において、前記脚および前記台部の間に、脚の折り畳み状態を保持する保持手段を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、保持手段により脚がぶらつくことがなくなり、さらに収納性・運搬性が向上する。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の箱馬装置において、前記台部に持ち運び用の把持部を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2記載の発明の効果に加え、前記台部に持ち運び用の把持部を設けたため、運搬性がさらに向上する。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項記載の箱馬装置において、前記台部の上面に、他の箱馬装置の脚の下端部を受け入れて位置決めする位置決め凹部を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜請求項3記載の発明の効果に加え、台部の上面に、他の箱馬装置の脚の下端部と受け入れて位置決めする位置決め凹部を設けたため、該他の箱馬装置を位置決めしつつ上方に積み重ねることが可能となり、従来のように箱馬装置同士をガムテープ等の連結部材を介して連結する場合に比べ、箱馬装置の上下方向の積み重ねを確実且つ容易に行うことができる。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項記載の箱馬装置において、前記台部にスリットを設けることで、上下に積層する二つの箱馬装置を紐部材で締結可能としたことを特徴とするものである。
【0014】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜請求項4記載の発明の効果に加え、前記台部にスリットを設けることで、上下に積層する二つの箱馬装置を必要に応じて紐部材で締結でき、より安定した状態で複数の箱馬装置を積層できる。
【0015】
請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項記載の箱馬装置において、各箱馬装置に水平ジョイント部を設け、一の箱馬装置と他の箱馬装置とを水平方向に連結自在としたことを特徴とするものである。
【0016】
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜請求項5記載の発明の効果に加え、各箱馬装置に水平ジョイント部を設けたため、一の箱馬装置と他の箱馬装置とが水平方向に連結自在となり、複数の箱馬装置により構成される求める基礎台をより安定した状態に保つことができる。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れか1項記載の箱馬装置において、両端部が前記台部および前記脚にヒンジ軸を介して連結され且つ中間部に関節を備えることで、前記脚の折り畳みに追従して前記関節を中心に折り畳み自在な筋交いを設けたことを特徴とするものである。
【0018】
請求項7記載の発明によれば、請求項1〜請求項6記載の発明の効果に加え、脚の折り畳みに追従して前記関節を中心に折り畳み自在な筋交いを設けたため、脚を折畳自在としつつも脚の使用位置における安定性を増すことができる。
【0019】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の箱馬装置において、前記保持手段は、前記関節を介して連結される筋交いの各アーム部に設けられ且つ前記脚の折畳位置で互いに係合する係合部よりなることを特徴とするものである。
【0020】
請求項8記載の発明によれば、請求項7記載の発明の効果に加え、筋交いを備える構造において請求項2記載の保持手段を筋交いに設けたものであるため、脚および台部に別途加工をする必要がなくなり、製造コストを削減できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
第1実施形態:図1〜図13はこの発明の第1実施形態の箱馬装置を示すものである。この第1実施形態の箱馬装置1は、図1〜図13に示すように、台部2と、該台部2を支える四本の脚3(3A,3B,3C,3D)と、を備えた主構成となっている。
【0023】
台部2は、金属製の四本の棒状の骨格部材を組み合わせて枠状に形成した基部21と、該基部21の上面にボルトBで固定された木板製の天板22と、該天板22の上面に被覆され該天板22の上面の滑りを防止する図示せぬゴム皮膜と、から構成されている。
【0024】
この台部2の基部21の側面には、軟質樹脂製のベルト24と、該ベルト24を前記基部21に取付固定する一対の固定部25、25と、からなる持ち運び用の把持部23を設けられていて、これにより箱馬装置1が運搬し易くなっている。また、台部2の基部21の側面には、少なくとも配置方向が互いに交差する2つの水準器26、26がはめ込まれていて、台部2の水平度を即座に確かめることができるようになっている。
【0025】
脚3(3A,3B,3C,3D)は、前記台部2の基部21の下面にヒンジ部材4(4A,4B,4C,4D)を介して取り付けられ前記台部2に対して折り畳み自在となっていて、未使用時(運搬時または保管時等)には折り畳んで箱馬装置1全体を小型化できるようになっている。なお、四本の脚3(3A,3B,3C,3D)は、折り畳み状態でいずれも上面視で台部2の投影面内ある。
【0026】
この脚3(3A,3B,3C,3D)は、より具体的には、図9に示すように、前記台部2の基部21の下面にヒンジ部材4(4A,4B,4C,4D)を介して前記基部21に対して折り畳み自在に取り付られる脚本体31(31A,31B,31C,31D)と、前記脚本体31(31A,31B,31C,31D)の下端部に軸心に沿って刻設された図示せぬスクリュウ溝に螺合され該脚本体31(31A,31B,31C,31D)の下端部から進退自在な進退ロッド32(32A,32B,32C,32D)と、該進退ロッド32(32A,32B,32C,32D)の進退を固定するナット部材33(33A,33B,33C,33D)と、前記進退ロッド32(32A,32B,32C,32D)の下端部に設けられた球状のボールジョイント34(34A,34B,34C,34D)に傾動自在に装着された円錐形の足部35(35A,35B,35C,35D)と、を備えて構成されている。
【0027】
また、四本の脚本体31(31A,31B,31C,31D)は、互いに同一方向に折り畳み自在となっている脚本体31A,31B同士および脚本体31C,31D同士が懸架部材36、36で連結されており、この懸架部材36、36によって脚3の剛性が確保されていて、この実施形態の箱馬装置1にあっては100kgの積載が保証されている。
【0028】
このような基本構成に加え、この実施形態の箱馬装置1にあっては、他の箱馬装置1を確実かつ容易に上方に積み重ねるため、台部2の天板22の四つ角が切欠形成されており、この切欠部27によって露出した基部21の上面に、他の箱馬装置1の脚3(3A,3B,3C,3D)の下端部を構成する足部35(35A,35B,35C,35D)を受け入れ位置決めする位置決め凹部28(28A,28B,28C,28D)が設けられている。
【0029】
以上のように、この第1実施形態の箱馬装置1によれば、箱馬装置1は、他の箱馬装置1、1、・・・の台部2、2、・・・と共に基礎台を構成するための台部2と、前記台部2を支える複数の脚3(3A,3B,3C,3D)と、を備え、該脚3(3A,3B,3C,3D)を台部2に対して折り畳み自在に設けたため、未使用時には脚3(3A,3B,3C,3D)を折り畳んで箱馬装置1全体を小型化することができ、運搬性および収納性が向上する(図10参照)。
【0030】
つまり、この第1実施形態の箱馬装置1は、運搬性を向上させるという技術的思想が皆無であった従来の箱状の箱馬装置とは異なり、運搬性を向上させた新規な箱馬装置1である。
【0031】
また、この第1実施形態の箱馬装置1においては、台部2の基部21の側面に持ち運び用の把持部23を設けたため、運搬性がさらに向上する。
【0032】
また、この第1実施形態の箱馬装置1においては、台部2の基部21上面に他の箱馬装置1の各脚3の下端部35に対応する位置に該脚3の下端部35を受け入れて位置決めする位置決め凹部28(28A,28B,28C,28D)を設けたため、他の箱馬装置1を位置決めしつつ上方に積み重ねることが可能となり、従来のように箱馬装置同士をガムテープ等の連結部材を介して連結する場合に比べ、箱馬装置1、1、・・・の積み重ねを確実且つ容易に行うことができる(図11〜図13参照)。
【0033】
また、この第1実施形態の箱馬装置1によれば、脚3(3A,3B,3C,3D)を脚本体31(31A,31B,31C,31D)と、該脚本体31(31A,31B,31C,31D)の下端部に進退自在に設けられた進退ロッド32(32A,32B,32C,32D)と、を備えるため、箱馬装置1の配置面G(床面または地面等)の傾斜に関わらず、台部2を確実に水平に保つことができる。
【0034】
しかも、この第1実施形態の箱馬装置1によれば、進退ロッド32(32A,32B,32C,32D)の下端部のボールジョイント34(34A,34B,34C,34D)に装着され該進退ロッド32(32A,32B,32C,32D)に対して傾動自在な足部35(35A,35B,35C,35D)を備えるため、箱馬装置1の安定性が確保される。
【0035】
また、この第1実施形態の箱馬装置1によれば、天板22の上面がゴム皮膜で形成されているため、積載物が滑ることを防止できる。
【0036】
また、特にこの実施形態の箱馬装置1にあっては、上述のように進退ロッド32(32A,32B,32C,32D)、傾動自在な足部35(35A,35B,35C,35D)、水準器26A、26Bを備えるため、精度の高い水平面を形成するのに好適であって、例えば図13に示すように精度の高い水平面が要求されるカメラのレールの基礎台としての使用に最も好適である。
【0037】
第2実施形態:図14〜図18は本発明の第2実施形態を示すものであり、第1実施形態と同等の構成については同一符号を付して説明を省略する。
【0038】
この第2実施形態の箱馬装置101にあっては、さらに収納性・運搬性が向上すべく、図16に示すように脚3(3A,3B,3C,3D)と台部2と間に、脚3(3A,3B,3C,3D)の折り畳み状態を保持する保持手段102が設けられており、この保持手段102により脚3のぶらつきを防止できる。具体的にはこの保持手段102はマグネット式であって、懸架部材36の内側面に設けられた金属部材103と、脚3(3A,3B,3C,3D)を折り畳んだ際に該金属部材103と対向する位置に設けられたマグネット104と、からなっている。
【0039】
脚3(3A,3B,3C,3D)は、その使用位置において台部2に対して直交するように設定されていて、これにより、脚3(3A,3B,3C,3D)の進退ロッド32(32A,32B,32C,32D)を伸縮しても各脚3(3A,3B,3C,3D)の足部35(35A,35B,35C,35D)は常に位置決め凹部28(28A,28B,28C,28D)と対応関係が保たれる。つまり、上下積層状態であっても進退ロッド32(32A,32B,32C,32D)による脚3(3A,3B,3C,3D)の長さ調整が可能である。ここで、このように脚3(3A,3B,3C,3D)が台部2に対して直交するように設定された箱馬装置101にあっては、使用状態で水平方向から力が加わると脚3(3A,3B,3C,3D)が折り畳まれるおそれがあるが、この不安定性を補完すべく脚3(3A,3B,3C,3D)を使用位置に固定する固定用金具105が設けられている。この固定用金具105は脚3(3A,3B,3C,3D)の内側面に設けられ、台部2に設けられたJ字フック106に掛け止められることで、脚3(3A,3B,3C,3D)を使用位置に固定するものである。
【0040】
また、この実施形態の箱馬装置101は、天板22にスリット107、107が形成されている。そのため、箱馬装置101を上下多段に積み重ねた際には、必要に応じて図18に示すように、このスリット107、107を介して下方の箱馬装置101の天板22と上方の箱馬装置101とを紐部材108で締めつけ固定できる。特に、この実施形態にあっては、そのスリット107、107の位置が、脚3(3A,3B,3C,3D)間に水平方向に懸架される懸架部材36、36に沿って設けられているため、図18に示すように、スリット107、107を介して下方の箱馬装置101の天板22と上方の箱馬装置101の懸架部材36、36と、を紐部材108で締めつけ固定できる。そのため、用意する紐部材108が短尺ですむ利点がある。なお、紐部材とは帯状であってもよい。
【0041】
また、この実施形態の箱馬装置101は、図17に示すように、垂直方向のみならず水平方行にも複数の箱馬装置101を連結できるようになっている。具体的には台部2の基部21の各側面に、水平ジョイント部110が設けられている。この水平ジョイント部110は、図14に示すように、対向辺同士の水平ジョイント部110Aおよび110Cまたは対向辺同士に水平ジョイント部110Bおよび110Dが、互いに係脱可能な形状をもって形成されている。この水平ジョイント部110の係脱方向は、水平ジョイント部110Aおよび110C,110Bおよび110Dが垂直方向から互いに係脱自在で、係合位置では水平方向へ力を加えても係合が外れないようになっている。そのため、図17に示すように一の箱馬装置101と他の箱馬装置101と並べて、水平ジョイント部110を介して垂直方向から互いに係合すると、その係合位置では水平方向へ力を加えても外れず、複数の箱馬装置101、101、・・・を安定して水平方向に配列できる。
【0042】
以上のように、この第2実施形態の箱馬装置101によれば、第1実施形態と同様の効果に加え、脚3および台部2の間に脚3の折り畳み状態を保持する保持手段102を設けたため、折り畳み状態の脚3のぶらつきが防止され、さらなる収納性・運搬性の向上が達成される。
【0043】
また、この第2実施形態の箱馬装置101によれば、台部2の天板22にスリット107を設けたため、上下に積層する二つの箱馬装置101、101を紐部材108で締結でき、より安定して複数の箱馬装置101、101、・・・を積層できる。
【0044】
また、第2実施形態の箱馬装置101によれば、各箱馬装置101に水平ジョイント部110を設けたため、一の箱馬装置101と他の箱馬装置101とが水平方向に連結自在となり、複数の箱馬装置101、101、・・・により構成される求める基礎台(水平面)をより安定した状態に保つことができる。
【0045】
第3実施形態:図19〜図28は本発明の第3実施形態を示すものであり、第2実施形態と同等の構成については同一符号を付して説明を省略する。
【0046】
この第3実施形態の箱馬装置201にあっては、1つの水準器202を天板22の上面に埋設した点、および、把持部を備えない点、および、脚3の折り畳みに追従して関節211を中心に中折れ自在な筋交い210を設けた点、で第2実施形態と異なっている。以下、筋交い210について説明する。
【0047】
筋交い210は、使用位置に展開した脚3の安定性を補完するために、各脚3と台部2との間に斜めに架設されたもので、第2実施形態における固定手段としての固定用金具105に代わる。この筋交い210は、第2実施形態の固定用金具105と比べて、J字フック106に掛け止める作業が不要である点で優れている。
【0048】
以下より詳しく説明する。筋交い210は、両端部がそれぞれ台部2および脚3にヒンジ軸214、215を介して連結され且つ中間部に関節211を備えることで、脚3の折り畳みに追従して関節211を中心に折畳自在となっている。
【0049】
関節(連結リベット)211を介して連結される各アーム部212、213は、ほぼ同一形状で板状に形成されており、第1アーム部212および第2アーム部213には折畳時・展開時に互いに摺動する摺動面が形成されている。第1アーム部212には、関節211を中心とした第2アーム部213の円弧状縁部213bと摺動接触する突起212aが設けられ、且つ、第2アーム部213には、関節211を中心とした第1アーム部212の円弧状縁部212bと摺動接触する突起213aが設けられている。脚3の使用位置(展開位置)においては、第1アーム部212の突起212aが、第2アーム部213の円弧状縁部213bと連続して形成された直線状のストッパ面213cに当接し、また、第2アーム部213の突起213aが、第1アーム部212の円弧状縁部213bと連続して形成された直線状のストッパ面213cに当接して、第1アーム部212および第2アーム部213よりなる筋交い210が使用位置で固定される。つまり、突起212aおよびストッパ面213cの係合および突起213aおよびストッパ面212cの係合とにより、各アーム部212、213の折り畳み側から展開方向側への回動終点が決まる。
【0050】
ここで、脚3を折畳位置から使用位置に展開した際に、筋交い210の関節211の中心211cが、各ヒンジ軸214、215を結ぶ線Lを乗り越えるように設定されているため、図25に示すように台部2の上方から荷重を受けると、ストッパ面213c(212c)に対して突起212a(213a)が押圧される方向に力が作用するため、箱馬装置201の使用状態では脚3は使用位置での展開状態が確実に維持されることとなる。
【0051】
また、脚3の展開中にスムーズに脚3が展開位置に移行するように、各アーム212、213を展開する側に付勢力を与える付勢手段216が設けられている。この実施形態における付勢手段216は捻りコイルバネである。詳しくは、捻りコイルバネ216は、第1アーム部212のヒンジ軸214に装着されるコイル部216aとこのコイル部213aの両端末側に形成される一対のアーム216b、216cとを備えてなり、一方のアーム216bが懸架部材36に設けられた係止孔に係合し、他方のアーム216cが第1アーム部212に設けられた略コ字状の係止突片212dに係合し、脚3の展開位置およびその近傍では各アーム部212、213が展開側に移行するように、第1アーム部212に対して付勢力を与えている。これにより、脚3の使用位置の近傍では捻りコイルバネ216の付勢力によって脚3が使用位置に移行するようになっていて、また、脚3の使用位置ではその状態が維持されるようになっている。なお、この実施形態では、脚3の折畳位置(図26参照)から展開途中までは、突起212a(213a)と円弧状縁部213b(212b)との摺動抵抗により、捻りコイルバネ216の付勢力が脚3の展開および折畳みに影響しないようになっている。
【0052】
台部2の裏面には、脚3を折り畳んだ際に脚3と台部2との間に介在して脚3の折畳位置に規制するための、緩衝性を備える樹脂製スペーサ203が固着されている。この実施形態では、脚3の折畳位置で互いに係合する係合部212f、213fが各アーム部212、213に設けられていて、この係合部212f、213fによって脚3を折畳位置に保持する「保持手段」が構成される。なお、各係合部212f、213fは各アーム部本体から折り畳み方向に向けて突出した突出片部212e、213eに設けられ、第2アーム部213の係合部213fは係合凹部として形成され、一方、第1アーム部212の係合部212fは前記係合凹部213fにはまり込む係合凸部として形成されている。
【0053】
なお、筋交い210には図28、29に示すように、いずれも連結リベット(関節)211の支承部としてのボス部217が設けられており、対向する筋交い210A、210Dのボス部217、217および対向する筋交い210B、2120Cのボス部217、217に、パイプ部材204が回転自在に架設されている。脚3の使用位置では、このパイプ部材204を折り畳み側に引きつけることで、使用位置に固定されている脚3を折り畳み側に閉脚回動させることができるようになっている。
【0054】
以上のように、この第3実施形態の箱馬装置201によれば、第2実施形態と同様の効果に加え、脚3の折り畳みに追従して関節211を中心に折り畳み自在な筋交い210を設けたため、第2実施形態の固定手段としての固定用金具105と同様に、脚3を使用位置に確実に固定することができる。しかも、第2実施形態の固定用金具105に比べ、J字フック106に掛け止められる作業が不要である点で、取扱操作性に優れる。
【0055】
また、この第3実施形態の箱馬装置201によれば、関節211を介して連結される筋交い210の各アーム部212、213に、脚3の折畳位置で互いに係合する係合部212f、213fを設け、この係合部212f、213fにより、第2実施形態の保持手段102と同様の作用効果を得ることができる。つまり、係合部212f、213fにより脚3の折り畳み状態を保持することで、脚3のぶらつきが防止され、箱馬装置201の収納性・運搬性が向上する。
【0056】
以上、第1〜第3実施形態で述べたように、この発明によれば、他の箱馬装置と共に基礎台を構成するための台部2と、前記台部2を支える複数の脚3と、を備え、該脚3を台部2に対して折り畳み自在に設けたため、脚3を折り畳んで装置全体を小型化することができ、格納性および搬出性を向上できる。
【0057】
なお、構成部品は上述の第1〜第3実施形態に限定されるものではなく、例えば、図32に示すように脚3の足部を滑車225として構成し、箱馬装置をレールRに沿って移動可能に構成してもよいし、また、例えば図29に示すように天板をカメラ載置部221a、222aを備えるような天板221、222としてもよい。
【0058】
また、上記第1〜第3実施形態にあっては、台部2は枠状骨格部21と天板22とから構成されるが、本発明にあっては天板22を備えない箱馬装置も権利範囲に含むものとする。この場合、複数の箱馬装置の枠状骨格部21、21・・・により形成された骨格面を覆うように、天板(例えば図30に示すように水平方向に長方形に並べた2つの箱馬装置201、201に対応する天板223、または、例えば図31に示すように水平方向に正方形に並べた4つの箱馬装置201、201、201、201に対応する天板224など)を取り付ることで利用可能である。
【0059】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、重ね合わせることで複合的に基礎台を形成する箱馬装置であって、前記箱馬装置は、他の箱馬装置と共に基礎台を構成するための台部と、前記台部を支える複数の脚と、を備え、該脚を台部に対して折り畳み自在に設けたため、脚を折り畳んで装置全体を小型化することができ、格納性および搬出性が向上する。
【0060】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、保持手段により脚がぶらつくことがなくなり、さらに収納性・運搬性が向上する。
【0061】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2記載の発明の効果に加え、台部に持ち運び用の把持部を設けたため、運搬性がさらに向上する。
【0062】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜請求項3記載の発明の効果に加え、台部の上面に、他の箱馬装置の脚の下端部と受け入れて位置決めする位置決め凹部を設けたため、該他の箱馬装置を位置決めしつつ上方に積み重ねることが可能となり、従来のように箱馬装置同士をガムテープ等の連結部材を介して連結する場合に比べ、箱馬装置の積み重ねを確実且つ容易に行うことができる。
【0063】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜請求項4記載の発明の効果に加え、前記台部にスリットを設けることで、上下に積層する二つの箱馬装置を紐部材で締結可能となり、より安定して状態で複数の箱馬装置を積層できる。
【0064】
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜請求項5記載の発明の効果に加え、各箱馬装置に水平ジョイント部を設けたため、一の箱馬装置と他の箱馬装置とを水平方向に連結自在となり、複数の箱馬装置により構成される求める基礎台をより安定した状態に保つことができる。
【0065】
請求項7記載の発明によれば、請求項1〜請求項6記載の発明の効果に加え、脚の折り畳みに追従して前記関節を中心に折り畳み自在な筋交いを設けたため、脚を折畳自在としつつも脚の使用位置における安定性を増すことができる。
【0066】
請求項8記載の発明によれば、請求項7記載の発明の効果に加え、筋交いを備える構造において請求項2記載の保持手段を筋交いに設けたものであるため、脚および台部に別途加工をする必要がなるなり、製造コストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の箱馬装置の斜視図。
【図2】同箱馬装置の正面図。
【図3】同箱馬装置の背面図。
【図4】同箱馬装置の上面図。
【図5】同箱馬装置の底面図。
【図6】同箱馬装置の右側面図。
【図7】同箱馬装置の左側面図。
【図8】同箱馬装置の正面図中央縦断面図。
【図9】同箱馬装置の脚を伸ばした状態の正面図。
【図10】同箱馬装置の脚を折り畳んだ状態の正面図。
【図11】同箱馬装置の積み重ねた状態の正面図。
【図12】同箱馬装置の積み重ね直前の脚の拡大斜視図。
【図13】同箱馬装置の使用の一形態を示す斜視図。
【図14】本発明の第2実施形態の箱馬装置の斜視図。
【図15】同箱馬装置の下面図。
【図16】同箱馬装置の図14中A−A線に沿う断面図。
【図17】同箱馬装置の水平連結状態を示す斜視図。
【図18】同箱馬装置の積み重ね状態を示す斜視図。
【図19】本発明の第3実施形態の箱馬装置の斜視図。
【図20】同箱馬装置の天板を取り外した状態の斜視図。
【図21】同箱馬装置の筋交いの近傍を示す斜視図。
【図22】同箱馬装置の天板を取り外した状態の上面図。
【図23】同箱馬装置の一側面図。
【図24】同箱馬装置の一側面図。
【図25】同箱馬装置の中央断面図。
【図26】同箱馬装置の脚を折り畳んだ状態を示す中央断面図。
【図27】同箱馬装置の斜交いの展開状態を示す図であって(a)は正面図、(b)は上面図。
【図28】同箱馬装置の斜交いの折畳状態を示す図であって(a)は正面図、(b)は上面図。
【図29】同箱馬装置の天板の一変形例を示す図。
【図30】同箱馬装置の他の利用状態を示す図。
【図31】同箱馬装置の他の利用状態を示す図。
【図32】同箱馬装置の脚部の足部の変形例を示す図。
【符号の説明】1 箱馬装置
2 台部
3 脚
23 把持部
35 足部(脚の下端部)
28 位置決め凹部
101 箱馬装置
102 保持手段
107 スリット
108 紐部材
110 水平ジョイント部
201 箱馬装置
210 筋交い
211 連結リベット(関節)
212 アーム部
213 アーム部
214 ヒンジ軸
215 ヒンジ軸
212f、213f 係合部(保持手段)

Claims (8)

  1. 重ね合わせることで複合的に基礎台を形成する箱馬装置において、
    他の箱馬装置と共に基礎台を構成するための台部と、前記台部を支える複数の脚と、を備え、該脚を前記台部に対して折り畳み自在に設けたことを特徴とする箱馬装置。
  2. 請求項1記載の箱馬装置において、
    前記脚を折畳位置に保持する保持手段を設けたことを特徴とする箱馬装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の箱馬装置において、
    前記台部に持ち運び用の把持部を設けたことを特徴とする箱馬装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項記載の箱馬装置において、
    前記台部の上面に、他の箱馬装置の脚の下端部を受け入れて位置決めする位置決め凹部を設けたことを特徴とする箱馬装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項記載の箱馬装置において、
    前記台部にスリットを設けることで、上下に積層する二つの箱馬装置を紐部材で締結可能としたことを特徴とする箱馬装置。
  6. 請求項1〜請求項4の何れか1項記載の箱馬装置において、
    各箱馬装置に水平ジョイント部を設け、一の箱馬装置と他の箱馬装置とを水平方向に連結自在としたことを特徴とする箱馬装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1項記載の箱馬装置において、
    両端部が前記台部および前記脚にヒンジ軸を介して連結され且つ中間部に関節を備えることで、前記脚の折り畳みに追従して前記関節を中心に折り畳み自在な筋交いを設けたことを特徴とする箱馬装置。
  8. 請求項7記載の箱馬装置において、
    前記保持手段は、前記関節を介して連結される筋交いの各アーム部に設けられ且つ前記脚の折畳位置で互いに係合する係合部よりなることを特徴とする箱馬装置。
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