JPH0232137Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、カウンター付テーブルに係わり、更
に詳しくは、上下回動可能なカウンター板をテー
ブル板上に位置させてカウンター付テーブルとし
て使用できるとともに、該カウンター板を下方回
動させ前記テーブル板と面一となして広幅のテー
ブルとして使用できるカウンター付テーブルに関
する。

〔従来の技術〕

従来、上下回動可能なカウンター板を有し、該
カウンター板を上方回動させてテーブル板上方に
設定し得るとともに、該カウンター板を下方回転
させてテーブル板と面一に設定して広幅のテーブ
ルとして使用し得るカウンター付テーブルは、カ
ウンター板をテーブル板の上方に設定する場合、
該テーブル板表面の両側端に対向立設した支持部
材にストツパーを側設し、該支持部材に枢着し且
つカウンター板に固定した回動片を前記ストツパ
ーに当止して、該回動片の回動角度を一定限度に
規制してあり、またカウンター板をテーブル板と
面一に設定する場合、前記支持部材と回動片の枢
着位置を考慮して該カウンター板を下方回動させ
た状態でテーブル板一側縁とカウンター板一側縁
が当接するようにして、該テーブル板とカウンタ
ー板の上面を面一となすとともに、該カウンター
板の下方回動を規制したいたが、カウンター板を
両側端で支持しているので該カウンター板上に食
器類を載置した場合に中央部でたわみが生じ、特
に長尺のカウンター板を用いた場合は、このたわ
みが大きく生じるおそれがあり、テーブル板との
間に段が生じて外観的に問題があるばかりでな
く、この段部に塵がたまつて不衛生であり、また
カウンター板を上方回動させてカウンターとして
使用する場合、回動片に当止し得るストツパーを
支持部材に突設して該カウンター板の前倒を防止
していたが、この部分でガタつきが生じたり、更
に長期間の反復使用でストツパーに疲労が発生
し、該ストツパーが破損するおそれのあるもので
あつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案が前述の状況に鑑み、解決しようとする
ところは、カウンター板を下方回動させて広幅の
テーブルとして使用する場合に簡単な構造で該カ
ウンター板にたわみが発生せず、またカウンター
板を上方回動させてカウンターとして使用する場
合に該カウンター板の前倒を防止して使用状態に
確実に設定でき且つ経年変化のない支持状態を保
持し得るカウンター付テーブルを提供する点にあ
る。

〔問題点を解決する為の手段〕

本考案は、前述の問題解決の為に、テーブル板
表面の奥行方向一側の両側端に、上縁を当止部と
なした支持部材を対向立設し、該支持部材にカウ
ンター板の両側に固定した回動片を枢着するとと
もに、前記テーブル板の奥行方向一側縁に前記カ
ウンター板の一側縁を載支し得る突片を設けてな
り、カウンター板の一側面を前記当止部に載支し
てカウンターとなすとともに、カウンター板を前
記枢着点を中心に下方回動させ且つ該カウンター
板の一側縁を前記突片に載支して広幅のテーブル
の一部となしてカウンター付テーブルを構成し
た。

〔作用〕

以上の如き内容からなる本考案のカウンター付
テーブルは、支持部材の上縁に当止部を形成した
ので、該当止部にテーブル板の一側面を載支する
ことができ、またテーブル板の奥行方向一側縁に
突片を設けたので、該突片でカウンター板の一側
縁を載支して該カウンター板の下方へのたわみを
防止し得るものである。

〔実施例〕

次に添付図面に示した実施例に基づき更に本考
案の詳細を説明する。

第１図は本考案のカウンター付テーブルの代表
的実施例を示し、第２図はカウンターとして使用
する場合の断面図、第３図はテーブルとして使用
する場合の断面図をそれぞれ示してあり、Ａはテ
ーブル部、Ｂはカウンター部である。テーブル部
Ａは、上面にテーブル板１を配設し、その下方に
は奥行方向の一側又は両側に扉２，…及び図示し
ないが引出し等を設けた収納部３となしたもの
で、前記テーブル板１の奥行方向一側縁の中央下
面から突片４を突出状態で設けてあり、また前記
収納部３の内部には棚板５を適宜設けられるよう
に構成した。尚、前記突片４は前述の如くテーブ
ル板１の横幅方向中央部の一箇所に設けてもよい
が、該テーブル板１の横幅が広い場合は数箇所に
設置したり、また該テーブル板１の略全縁に設け
てもよいものでり、そのテーブル板１への設置も
該テーブル板１と一体となして形成することもで
き、また別部材で形成しネジ止めあるいは接着し
て取付けることも可能である。カウンター部Ｂ
は、前記テーブル板１表面の奥行方向一側、即ち
前記突片４を設けた側の両側端に、支持部材６，
６を対向立設し、該支持部材６にはその上縁を水
平となして当止部７を形成してあり、また該支持
部材６の上下中央位置に、前記テーブル板１の横
幅と略同一長のカウンター板８の長さ方向両端部
面に立設固定した回動片９，９を枢着１０して、
該カウンター板８を上下回動自在になして構成し
ている。尚、前記枢着１０位置は前記回動片９の
形状と関係づけて設定しなければならず、例えば
第３図の如くテーブル板１と同じ厚さのカウンタ
ー板８を面一に当接した状態で、回動片９の一部
を前記支持部材６と重畳するように設定し、該重
量部であつて前記支持部材６の上下方向中央高さ
位置に枢着１０すれば、前記カウンター板８を該
枢着１０を軸として上方回動させれば、第２図の
如く該カウンター板８の前記回動片９，９を設け
た面を、前記支持部材６の上縁に形成した当止部
７に当接させることができる。

第４図は、前記テーブル板１の一側縁に設けた
突片４のその他の態様であり、突片４をテーブル
板１の一側縁に一体となして形成したもので、こ
の場合カウンター板８の対応する一側縁の形状も
それに合わせて変形している。第４図ａは、テー
ブル板１の一側縁を上方へ傾斜した突片４とな
し、それに対応してカウンター板８の一側縁を下
方へ傾斜して当止片１１を形成し、該カウンター
板８の下方変位を規制したものである。第４図ｂ
は、テーブル板１の一側縁の中央部に凹所を形成
し、その下方の突出部を突片４となし、カウンタ
ー板８の一側縁の中央部に突出形成した当止片１
１を形成したものである。第４図ｃは、前記ｂを
簡略化した構造のもので、テーブル板１の一側縁
下半分を突出させて突片４となし、カウンター板
８の一側縁上半分を突出させて当止片となしたも
のである。

而して、本考案のカウンター付テーブルを使用
する場合、第２図の如く前記カウンター板８を枢
着１０を軸として上方回動させ、前記支持部材６
の上縁の当止部７に該カウンター板８の一側面を
当接させ該カウンター板８の前倒を規制した状態
で支持して、前記テーブル板１の上方に該カウン
ター板８を位置設定してカウンターとして使用
し、また第３図の如く該カウンター板８を前記枢
着１０を軸として下方回動させ、前記テーブル板
１の奥行方向一側縁に設けた突片４に上方から該
カウンター板８の一側縁を載支し、該テーブル板
１の上面と該カウンター板８の上面を面一とな
し、該テーブル板１の支持部材に該カウンター板
８を延設した状態に設定して広幅のテーブルとし
て使用するものである。

〔考案の効果〕

本考案のカウンター付テーブルによれば、テー
ブル板表面の奥行方向一側の両側端に、上縁を当
止部となした支持部材を対向立設し、該支持部材
にカウンター板の両側に固定した回動片を枢着す
るとともに、前記テーブル板の奥行方向一側縁に
前記カウンター板の一側縁を載支し得る突片を設
けてなり、カウンター板の一側面を前記当止部に
載支してカウンターとなすとともに、カウンター
板を前記枢着点を中心に下方回動させ且つ該カウ
ンター板の一側縁を前記突片に載支して広幅のテ
ーブルの一部となしたので、前記カウンター板を
枢着を軸として下方回動させテーブル板とカウン
ター板の上面を面一となして広幅のテーブルとし
て使用することができ、そのカウンター板の設定
も該カウンター板の一側縁を前記突片に載支した
ので、該カウンター板の下方へのたわみを完全に
防止でき、特に横方向に長いカウンター板を使用
する場合はこの効果は顕著であり、また該カウン
ター板を上方回動させカウンターとして使用する
こともでき、その設定も支持部材の上縁の当止部
に該カウンター板の一側面を当接状態で載支した
ので、該カウンター板の設定角度を確実に保持で
き、長期間の反復使用に際しても該支持部の疲労
が発生することはなく、経年変化の全くないもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るカウンター付テーブルの
説明用斜視図、第２図はカウンターとして使用す
る状態を示した第１図の縦断面図、第３図は広幅
のテーブルとして使用する状態を示した縦断面
図、第４図はテーブル板とカウンター板の当接部
の他の実施例を示したものである。 Ａ……テーブル板、Ｂ……カウンター部、１…
…テーブル板、２……扉、３……収納部、４……
突片、５……棚板、６……支持部材、７……当止
部、８……カウンター板、９……回動片、１０…
…枢着、１１……当止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テーブル板表面の奥行方向一側の両側端に、上
   縁を当止部となした支持部材を対向立設し、該支
   持部材にカウンター板の両側に固定した回動片を
   枢着するとともに、前記テーブル板の奥行方向一
   側縁に前記カウンター板の一側縁を載支し得る突
   片を設けてなり、カウンター板の一側面を前記当
   止部に載支してカウンターとなすとともに、カウ
   ンター板を前記枢着点を中心に下方回動させ且つ
   該カウンター板の一側縁を前記突片に載支して広
   幅のテーブルの一部となしたことを特徴とするカ
   ウンター付テーブル。