JP2004321658A - 学習机及びその支持体 - Google Patents
学習机及びその支持体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004321658A JP2004321658A JP2003123492A JP2003123492A JP2004321658A JP 2004321658 A JP2004321658 A JP 2004321658A JP 2003123492 A JP2003123492 A JP 2003123492A JP 2003123492 A JP2003123492 A JP 2003123492A JP 2004321658 A JP2004321658 A JP 2004321658A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- top plate
- support
- frame
- main
- frames
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Tables And Desks Characterized By Structural Shape (AREA)
Abstract
【課題】天板の下面側に位置するメインフレームをねじれに耐え得る構造として当該天板の揺れ防止を図ることができる学習机を提供すること。
【解決手段】支持体11の上部に天板12及び棚部材13を配置して学習机10が形成されている。支持体11は、天板12の左右両側に沿う下面側において、前後方向に向けられたメインフレーム16,16を含む。このメインフレーム16は、直線状部16Aと当該直線状部16Aの軸線に対して外側にシフトした向きとなるねじれ変形防止部16Bとを備え、このねじれ変形防止部16Aにより、天板の前部に手をついて重さが加えられたときのねじれを防止して天板の横揺れを防止する。
【選択図】 図2
【解決手段】支持体11の上部に天板12及び棚部材13を配置して学習机10が形成されている。支持体11は、天板12の左右両側に沿う下面側において、前後方向に向けられたメインフレーム16,16を含む。このメインフレーム16は、直線状部16Aと当該直線状部16Aの軸線に対して外側にシフトした向きとなるねじれ変形防止部16Bとを備え、このねじれ変形防止部16Aにより、天板の前部に手をついて重さが加えられたときのねじれを防止して天板の横揺れを防止する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は学習机に係り、特に、学校等の教育施設に導入されて児童が使用することに適した学習机に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8ないし図10に従来の学習机が示されている。これらの図において、学習机50は、支持体51と、当該支持体51の上部にねじ52で固定される天板53と、この天板53の下面側に配置される棚部材54とにより構成されている。支持体51は四本の脚フレーム55と、これら脚フレーム55の上部に位置する左右一対のメインフレーム56,56及び連結フレーム57と、前後の脚部55の下部間を連結する前後補強フレーム58と、前記後部脚フレームの中間部間を連結する左右補強フレーム59とにより構成されている。ここで、メインフレーム56,56は、天板53の左右各縁に沿って前後方向に直線状に延びる形状となっている。また、支持体51は、天板53を固定しない状態で上下方向に積み重ねて保管できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような学習机50にあっては、例えば、天板53の手前側に手をついて左右方向の力が加えられたたときに、メインフレーム56回りにねじれ変形力が作用し、天板53が左右に揺れてしまうという不都合がある。このような不都合は、メインフレーム56,56の前部間に別途のフレームを掛け渡すことで解消可能であるが、学習机では、棚部材54への上下開口幅を狭めてしまうことになり採用し得ないという設計上の制約がある。しかも、別途のフレームを掛け渡してしまうと、支持体51を上下方向に積み重ねて保管することもできなくなる。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、天板の下面側に位置するメインフレームをねじれに耐え得る構造として当該天板の揺れ防止を図ることができる学習机を提供することにある。
【0005】
また、本発明の他の目的は、ねじれ防止構造を採用しても、天板を固定する前の段階における支持体を積み重ねて保管することもできる学習机用の支持体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、床面に起立する支持体と、この支持体の上部に設けられた天板とを備えた学習机において、
前記支持体は、前記天板の左右両側で前後方向に延びて当該天板の下面側に連結される一対のメインフレームと、これらメインフレームを相互に連結する連結フレームとを含み、前記メインフレームにねじれ変形防止部を設ける、という構成を採っている。このような構成により、メインフレームにねじれを生じさせるような力が天板に加わったときに、当該ねじれ変形力に抗することができるようになり、天板の横揺れを防止可能な剛性を付与することができる。
【0007】
また、本発明は、床面に起立する支持体と、この支持体の上部に設けられた天板とを備えた学習机において、
前記支持体は、前記天板のコーナー近傍に位置する脚フレームと、これら脚フレームの上部前後間をそれぞれ連結して天板の前後方向に延びる一対のメインフレームと、これらメインフレームの後部間を相互に連結する連結フレームと、前記メインフレームの下方位置で前後の脚フレームを相互に連結する前後補強フレームと、前記後部の脚フレーム中間部を相互に連結する左右補強フレームとを含み、
前記メインフレームの前部側にねじれ変形防止部を設ける、という構成を採っている。
【0008】
更に、本発明は、上部に天板が取り付け可能に設けられた学習机用の支持体において、
前記天板のコーナー近傍に位置する脚フレームと、これら脚フレームの上部前後間をそれぞれ連結して前後方向に延びるとともに、ねじれ変形防止部が設けられた一対のメインフレームと、当該メインフレームの後部間を相互に連結する連結フレームとを含み、
前記支持体は、前記メインフレーム同士が重なるように上下方向に積み重ね可能に設けられる、という構成を採っている。このような構成であれば、前部の脚フレーム間を相互に連結するような構成を採用することなくねじれ変形防止部が形成されているため、支持体を積み重ねて保管することも妨げらることがない。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明において、前記ねじれ変形防止部は前記メインフレームの延出向きを略同一平面内で部分的に変化させることにより構成することができる。このように構成すると、天板に接する領域を減少させることがなく、当該天板の支持安定性を維持することができる。
【0010】
また、前記ねじれ変形防止部は、前記メインフレームの前端部を略同一平面内で外側に向けることにより構成することが好ましい。一般に、この種の学習机は、天板の前部に手をついて荷重をかけてしまうことが多いので、ねじれ対策として最も効果的に作用するようになる。しかも、外側に向けていることで、天板下に棚部材を設けた際に、当該棚部材に対して書物等を出し入れする際に邪魔になることもない。
【0011】
更に、前記天板は、前記メインフレームの下方から当該メインフレームを貫通するねじを用いて固定され、前記ねじれ変形防止部にも前記ねじを挿入する穴が形成される、という構成を採っている。このような構成とすれば、天板とメインフレームとの連結強度を十分に確保して両者間のガタも解消することができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1には、本実施例に係る学習机の概略斜視図が示され、図2には、その分解斜視図が示されている。これらの図において、学習机10は、床面に起立する支持体11と、この支持体11の上部に設けられた平面視略方形の天板と12と、当該天板12の下面側に設けられた棚部材13とを備えて構成されている。
【0014】
前記支持体11は、特に限定されるものではないが、本実施例では、スチール材等からなる中空の円筒パイプを用いて構成されている。この支持体11は、図3ないし図6にも示されるように、天板12の左右両側及び前後各位置、すなわちコーナー近傍から床面との間に位置する合計四本の脚フレーム15と、前後に位置する脚フレーム15,15の上部間をそれぞれ連結して天板の前後方向に延びる左右一対のメインフレーム16,16と、これらメインフレーム16,16の後部間を相互に連結する連結フレーム17と、メインフレーム16,16の下方位置で前後の脚フレーム15,15を相互に連結する前後補強フレーム18と、後部に位置する脚フレーム15,15の中間部を相互に連結する左右補強フレーム19とにより構成されている。
【0015】
前記支持体11において、前部に位置する左右二本の脚フレーム15,15とメインフレーム16,16及び連結フレーム17は、一本のパイプ材を曲げることにより構成され、これに後部左右の脚フレーム15,15が溶接等の手段を介して連結されている。また、前後補強フレーム18及び左右補強フレーム19も同様に溶接固定されている。
【0016】
前記メインフレーム16,16及び連結フレーム17は、略同一平面内に位置して天板12の下面に接するように設けられているとともに、円弧状の曲部22を介して相互に連なる形状に設けられている。メインフレーム16,16は、それぞれ天板12の左右両側(各縁)に沿って前後方向に延びる直線状部16Aと、この直線状部16Aの前部に連なって略同一平面内で外側に向けられたねじれ変形防止部16Bとにより構成され、このねじれ変形防止部16Bの前部から円弧状の曲部24を介して前部の脚フレーム15,15が下方に延びるように設けられている。
【0017】
ねじれ変形防止部16Bは、直線状部16Aの軸線に対して交差する方向に軸線を持つこととなり、この軸線向きを変化させた二次元形状とすることにより、メインフレーム16の円筒回りに生じ得るねじれに抗することができるようになっている。
【0018】
前記メインフレーム16,16及び連結フレーム17には、それらを上下方向に貫通する穴25が形成されている。具体的には、直線状部16A、ねじれ変形防止部16B及び連結フレーム17に穴25が形成され、これらの穴25に下方からねじ26を挿入して天板12及び棚部材13が固定できるようになっている。なお、支持体11は、図7に示されるように、メインフレーム16が重なり合うように上下方向に積み重ねた状態で多数ストックすることが可能となる。
【0019】
前記棚部材13は樹脂材料又は鋼板を用いた一体成形品により構成されている。この棚部材13は、略方形の棚面30と、この棚面30の前端を除く左右両側及び後端部から起立する側壁部31と、これら側壁部31の上部から外側略水平方向に延びてメインフレーム16,16及び連結フレーム17上に載るフランジ部32とからなる。棚部材13を組み付けた状態において、その左右両側に位置するフランジ部32の前部32Aは、メインフレーム16の直線状部16Aの前部、すなわち直線状部16Aとねじれ変形防止部16Bとの境界辺りに略一致する前後幅に設けられ、従って、ねじれ変形防止部16Bにはフランジ部32が位置しないため、隙間埋め部材などを挿入することも考えられる。なお、天板12の下面側には、前記穴25に対応する位置に、当該穴25と同数のねじ込み穴35が形成されている。
【0020】
本実施例に係る学習机10を組み立てる場合には、図2に示されるように、予めプレス加工及び溶接作業等によって形成された支持体11を床面に起立させておき、上方より棚部材13を降ろしてフランジ部32をメインフレーム16,16及び連結フレーム17上に載せる。次いで、天板12をフランジ部32に載せるように配置した状態で、下方からねじ26で棚部材13と天板12とがメインフレーム16,16,連結フレーム17に共締めされ、これによって学習机10の組み立てを完了することができる。
【0021】
このような実施例に係る学習机10によれば、メインフレーム16,16がねじれ変形防止部16B,16Bを備えた形状に設けられているから、つまり、メインフレーム16,16が二次元形状をそれぞれ備えた形状とされているから、天板12の前部に左右方向への力が加えられることがあっても、ねじれ力に耐え得るようになり、剛性を向上させることができる、という効果を得る。
【0022】
しかも、この種タイプの学習机10にあっては、これを利用する児童の学齢に対応して天板12の幅を大小異ならせる複数種を提供することが実状であるため、前記ねじれ変形防止部16Bの延出長さを長くしたり、短くしたりすることによって直線状部16A,16Aの相対幅寸法を同一に保った支持体の設計が採用できるようになる。従って、天板12の幅が異なっても、棚部材13の大きさを変更することなく当該棚部材13を共通部品として利用することが可能となり、樹脂により棚部材13を成形するための型も一種で足り、製造コストの削減にも寄与し得ることとなる。
【0023】
また、天板12を固定する前の段階における支持体11は、メインフレーム16が重なり合うように上下方向に積み重ねることができるので、多数の支持体11を一纏めにした状態で保管することが可能となる。従って、天板12と別体とした状態での保管により、スペースの有効利用を図ることができる。
【0024】
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施例に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施例に対し、形状、材料、位置、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
【0025】
例えば、前記実施例では、ねじれ変形防止部16Bを形成するに際し、直線状部16Aの前部から外側に向けることによって形成された場合を図示、説明したが、前部以外のメインフレーム16の一部の延出向きを同一平面内で変化させることによって形成することもできる。但し、前記実施例のように構成すれば、棚部材13を共通パーツとして学習机を組み立てる場合に有利となる。
【0026】
また、メインフレーム16及び連結フレーム17以外の他のフレーム構造も図示例に限定されるものではない。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、天板の下面側に位置するメインフレームにねじれ変形防止部を設けたから、メインフレームにねじれを生じさせるような力が天板に加わっても当該ねじれ変形力に耐える剛性を付与することができ、これにより、天板の横揺れを防止できる、という従来にない優れた効果を奏する学習机を提供することができる。
【0028】
また、メインフレームの延出向きを略同一平面内で部分的に変化させることでねじれ変形防止部を構成した場合には、天板に接する領域を十分に確保しつつ当該天板の支持安定性を維持することができる。
【0029】
更に、メインフレームの前端部を略同一平面内で外側に向けてねじれ変形防止部を形成した場合には、天板下に棚部材を設けた際に、当該棚部材に対して書物等を出し入れする際の支障もない。
【0030】
また、ねじれ変形防止部にも天板を固定するためのねじを挿入する穴を形成したから、天板とメインフレームとをしっかりと連結することができる。
【0031】
また、本発明に係る支持体によれば、メインフレームにねじれ変形防止部を設けたから、つまり、前部の脚フレーム間を相互に連結するような構成を採用することがないため、当該支持体を積み重ねて保管することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る学習机の概略斜視図。
【図2】図1の分解斜視図。
【図3】前記学習机の正面図。
【図4】支持体の平面図。
【図5】前記学習机の左側面図。
【図6】前記学習机の背面図。
【図7】支持体を上下方向に積み重ねた状態を示す側面図。
【図8】従来の学習机の分解斜視図。
【図9】従来の学習机における支持体の平面図。
【図10】従来の学習机の背面図。
【符号の説明】
10 学習机
11 支持体
12 天板
13 棚部材
15 脚フレーム
16 メインフレーム
16A 直線状部
16B ねじれ変形防止部
17 連結フレーム
18 前後補強フレーム
19 左右補強フレーム
25 穴
26 ねじ
【発明の属する技術分野】
本発明は学習机に係り、特に、学校等の教育施設に導入されて児童が使用することに適した学習机に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8ないし図10に従来の学習机が示されている。これらの図において、学習机50は、支持体51と、当該支持体51の上部にねじ52で固定される天板53と、この天板53の下面側に配置される棚部材54とにより構成されている。支持体51は四本の脚フレーム55と、これら脚フレーム55の上部に位置する左右一対のメインフレーム56,56及び連結フレーム57と、前後の脚部55の下部間を連結する前後補強フレーム58と、前記後部脚フレームの中間部間を連結する左右補強フレーム59とにより構成されている。ここで、メインフレーム56,56は、天板53の左右各縁に沿って前後方向に直線状に延びる形状となっている。また、支持体51は、天板53を固定しない状態で上下方向に積み重ねて保管できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような学習机50にあっては、例えば、天板53の手前側に手をついて左右方向の力が加えられたたときに、メインフレーム56回りにねじれ変形力が作用し、天板53が左右に揺れてしまうという不都合がある。このような不都合は、メインフレーム56,56の前部間に別途のフレームを掛け渡すことで解消可能であるが、学習机では、棚部材54への上下開口幅を狭めてしまうことになり採用し得ないという設計上の制約がある。しかも、別途のフレームを掛け渡してしまうと、支持体51を上下方向に積み重ねて保管することもできなくなる。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、天板の下面側に位置するメインフレームをねじれに耐え得る構造として当該天板の揺れ防止を図ることができる学習机を提供することにある。
【0005】
また、本発明の他の目的は、ねじれ防止構造を採用しても、天板を固定する前の段階における支持体を積み重ねて保管することもできる学習机用の支持体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、床面に起立する支持体と、この支持体の上部に設けられた天板とを備えた学習机において、
前記支持体は、前記天板の左右両側で前後方向に延びて当該天板の下面側に連結される一対のメインフレームと、これらメインフレームを相互に連結する連結フレームとを含み、前記メインフレームにねじれ変形防止部を設ける、という構成を採っている。このような構成により、メインフレームにねじれを生じさせるような力が天板に加わったときに、当該ねじれ変形力に抗することができるようになり、天板の横揺れを防止可能な剛性を付与することができる。
【0007】
また、本発明は、床面に起立する支持体と、この支持体の上部に設けられた天板とを備えた学習机において、
前記支持体は、前記天板のコーナー近傍に位置する脚フレームと、これら脚フレームの上部前後間をそれぞれ連結して天板の前後方向に延びる一対のメインフレームと、これらメインフレームの後部間を相互に連結する連結フレームと、前記メインフレームの下方位置で前後の脚フレームを相互に連結する前後補強フレームと、前記後部の脚フレーム中間部を相互に連結する左右補強フレームとを含み、
前記メインフレームの前部側にねじれ変形防止部を設ける、という構成を採っている。
【0008】
更に、本発明は、上部に天板が取り付け可能に設けられた学習机用の支持体において、
前記天板のコーナー近傍に位置する脚フレームと、これら脚フレームの上部前後間をそれぞれ連結して前後方向に延びるとともに、ねじれ変形防止部が設けられた一対のメインフレームと、当該メインフレームの後部間を相互に連結する連結フレームとを含み、
前記支持体は、前記メインフレーム同士が重なるように上下方向に積み重ね可能に設けられる、という構成を採っている。このような構成であれば、前部の脚フレーム間を相互に連結するような構成を採用することなくねじれ変形防止部が形成されているため、支持体を積み重ねて保管することも妨げらることがない。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明において、前記ねじれ変形防止部は前記メインフレームの延出向きを略同一平面内で部分的に変化させることにより構成することができる。このように構成すると、天板に接する領域を減少させることがなく、当該天板の支持安定性を維持することができる。
【0010】
また、前記ねじれ変形防止部は、前記メインフレームの前端部を略同一平面内で外側に向けることにより構成することが好ましい。一般に、この種の学習机は、天板の前部に手をついて荷重をかけてしまうことが多いので、ねじれ対策として最も効果的に作用するようになる。しかも、外側に向けていることで、天板下に棚部材を設けた際に、当該棚部材に対して書物等を出し入れする際に邪魔になることもない。
【0011】
更に、前記天板は、前記メインフレームの下方から当該メインフレームを貫通するねじを用いて固定され、前記ねじれ変形防止部にも前記ねじを挿入する穴が形成される、という構成を採っている。このような構成とすれば、天板とメインフレームとの連結強度を十分に確保して両者間のガタも解消することができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1には、本実施例に係る学習机の概略斜視図が示され、図2には、その分解斜視図が示されている。これらの図において、学習机10は、床面に起立する支持体11と、この支持体11の上部に設けられた平面視略方形の天板と12と、当該天板12の下面側に設けられた棚部材13とを備えて構成されている。
【0014】
前記支持体11は、特に限定されるものではないが、本実施例では、スチール材等からなる中空の円筒パイプを用いて構成されている。この支持体11は、図3ないし図6にも示されるように、天板12の左右両側及び前後各位置、すなわちコーナー近傍から床面との間に位置する合計四本の脚フレーム15と、前後に位置する脚フレーム15,15の上部間をそれぞれ連結して天板の前後方向に延びる左右一対のメインフレーム16,16と、これらメインフレーム16,16の後部間を相互に連結する連結フレーム17と、メインフレーム16,16の下方位置で前後の脚フレーム15,15を相互に連結する前後補強フレーム18と、後部に位置する脚フレーム15,15の中間部を相互に連結する左右補強フレーム19とにより構成されている。
【0015】
前記支持体11において、前部に位置する左右二本の脚フレーム15,15とメインフレーム16,16及び連結フレーム17は、一本のパイプ材を曲げることにより構成され、これに後部左右の脚フレーム15,15が溶接等の手段を介して連結されている。また、前後補強フレーム18及び左右補強フレーム19も同様に溶接固定されている。
【0016】
前記メインフレーム16,16及び連結フレーム17は、略同一平面内に位置して天板12の下面に接するように設けられているとともに、円弧状の曲部22を介して相互に連なる形状に設けられている。メインフレーム16,16は、それぞれ天板12の左右両側(各縁)に沿って前後方向に延びる直線状部16Aと、この直線状部16Aの前部に連なって略同一平面内で外側に向けられたねじれ変形防止部16Bとにより構成され、このねじれ変形防止部16Bの前部から円弧状の曲部24を介して前部の脚フレーム15,15が下方に延びるように設けられている。
【0017】
ねじれ変形防止部16Bは、直線状部16Aの軸線に対して交差する方向に軸線を持つこととなり、この軸線向きを変化させた二次元形状とすることにより、メインフレーム16の円筒回りに生じ得るねじれに抗することができるようになっている。
【0018】
前記メインフレーム16,16及び連結フレーム17には、それらを上下方向に貫通する穴25が形成されている。具体的には、直線状部16A、ねじれ変形防止部16B及び連結フレーム17に穴25が形成され、これらの穴25に下方からねじ26を挿入して天板12及び棚部材13が固定できるようになっている。なお、支持体11は、図7に示されるように、メインフレーム16が重なり合うように上下方向に積み重ねた状態で多数ストックすることが可能となる。
【0019】
前記棚部材13は樹脂材料又は鋼板を用いた一体成形品により構成されている。この棚部材13は、略方形の棚面30と、この棚面30の前端を除く左右両側及び後端部から起立する側壁部31と、これら側壁部31の上部から外側略水平方向に延びてメインフレーム16,16及び連結フレーム17上に載るフランジ部32とからなる。棚部材13を組み付けた状態において、その左右両側に位置するフランジ部32の前部32Aは、メインフレーム16の直線状部16Aの前部、すなわち直線状部16Aとねじれ変形防止部16Bとの境界辺りに略一致する前後幅に設けられ、従って、ねじれ変形防止部16Bにはフランジ部32が位置しないため、隙間埋め部材などを挿入することも考えられる。なお、天板12の下面側には、前記穴25に対応する位置に、当該穴25と同数のねじ込み穴35が形成されている。
【0020】
本実施例に係る学習机10を組み立てる場合には、図2に示されるように、予めプレス加工及び溶接作業等によって形成された支持体11を床面に起立させておき、上方より棚部材13を降ろしてフランジ部32をメインフレーム16,16及び連結フレーム17上に載せる。次いで、天板12をフランジ部32に載せるように配置した状態で、下方からねじ26で棚部材13と天板12とがメインフレーム16,16,連結フレーム17に共締めされ、これによって学習机10の組み立てを完了することができる。
【0021】
このような実施例に係る学習机10によれば、メインフレーム16,16がねじれ変形防止部16B,16Bを備えた形状に設けられているから、つまり、メインフレーム16,16が二次元形状をそれぞれ備えた形状とされているから、天板12の前部に左右方向への力が加えられることがあっても、ねじれ力に耐え得るようになり、剛性を向上させることができる、という効果を得る。
【0022】
しかも、この種タイプの学習机10にあっては、これを利用する児童の学齢に対応して天板12の幅を大小異ならせる複数種を提供することが実状であるため、前記ねじれ変形防止部16Bの延出長さを長くしたり、短くしたりすることによって直線状部16A,16Aの相対幅寸法を同一に保った支持体の設計が採用できるようになる。従って、天板12の幅が異なっても、棚部材13の大きさを変更することなく当該棚部材13を共通部品として利用することが可能となり、樹脂により棚部材13を成形するための型も一種で足り、製造コストの削減にも寄与し得ることとなる。
【0023】
また、天板12を固定する前の段階における支持体11は、メインフレーム16が重なり合うように上下方向に積み重ねることができるので、多数の支持体11を一纏めにした状態で保管することが可能となる。従って、天板12と別体とした状態での保管により、スペースの有効利用を図ることができる。
【0024】
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施例に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施例に対し、形状、材料、位置、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
【0025】
例えば、前記実施例では、ねじれ変形防止部16Bを形成するに際し、直線状部16Aの前部から外側に向けることによって形成された場合を図示、説明したが、前部以外のメインフレーム16の一部の延出向きを同一平面内で変化させることによって形成することもできる。但し、前記実施例のように構成すれば、棚部材13を共通パーツとして学習机を組み立てる場合に有利となる。
【0026】
また、メインフレーム16及び連結フレーム17以外の他のフレーム構造も図示例に限定されるものではない。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、天板の下面側に位置するメインフレームにねじれ変形防止部を設けたから、メインフレームにねじれを生じさせるような力が天板に加わっても当該ねじれ変形力に耐える剛性を付与することができ、これにより、天板の横揺れを防止できる、という従来にない優れた効果を奏する学習机を提供することができる。
【0028】
また、メインフレームの延出向きを略同一平面内で部分的に変化させることでねじれ変形防止部を構成した場合には、天板に接する領域を十分に確保しつつ当該天板の支持安定性を維持することができる。
【0029】
更に、メインフレームの前端部を略同一平面内で外側に向けてねじれ変形防止部を形成した場合には、天板下に棚部材を設けた際に、当該棚部材に対して書物等を出し入れする際の支障もない。
【0030】
また、ねじれ変形防止部にも天板を固定するためのねじを挿入する穴を形成したから、天板とメインフレームとをしっかりと連結することができる。
【0031】
また、本発明に係る支持体によれば、メインフレームにねじれ変形防止部を設けたから、つまり、前部の脚フレーム間を相互に連結するような構成を採用することがないため、当該支持体を積み重ねて保管することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る学習机の概略斜視図。
【図2】図1の分解斜視図。
【図3】前記学習机の正面図。
【図4】支持体の平面図。
【図5】前記学習机の左側面図。
【図6】前記学習机の背面図。
【図7】支持体を上下方向に積み重ねた状態を示す側面図。
【図8】従来の学習机の分解斜視図。
【図9】従来の学習机における支持体の平面図。
【図10】従来の学習机の背面図。
【符号の説明】
10 学習机
11 支持体
12 天板
13 棚部材
15 脚フレーム
16 メインフレーム
16A 直線状部
16B ねじれ変形防止部
17 連結フレーム
18 前後補強フレーム
19 左右補強フレーム
25 穴
26 ねじ
Claims (6)
- 床面に起立する支持体と、この支持体の上部に設けられた天板とを備えた学習机において、
前記支持体は、前記天板の左右両側で前後方向に延びて当該天板の下面側に連結される一対のメインフレームと、これらメインフレームを相互に連結する連結フレームとを含み、
前記メインフレームにねじれ変形防止部を設けたことを特徴とする学習机。 - 床面に起立する支持体と、この支持体の上部に設けられた天板とを備えた学習机において、
前記支持体は、前記天板のコーナー近傍に位置する脚フレームと、これら脚フレームの上部前後間をそれぞれ連結して天板の前後方向に延びる一対のメインフレームと、これらメインフレームの後部間を相互に連結する連結フレームと、前記メインフレームの下方位置で前後の脚フレームを相互に連結する前後補強フレームと、前記後部の脚フレーム中間部を相互に連結する左右補強フレームとを含み、
前記メインフレームの前部側にねじれ変形防止部を設けたことを特徴とする学習机。 - 前記ねじれ変形防止部は前記メインフレームの延出向きを略同一平面内で部分的に変化させることにより構成されていること特徴とする請求項1又は2記載の学習机。
- 前記ねじれ変形防止部は、前記メインフレームの前端部を略同一平面内で外側に向けることにより構成されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の学習机。
- 前記天板は、前記メインフレームの下方から当該メインフレームを貫通するねじを用いて固定され、前記ねじれ変形防止部にも前記ねじを挿入する穴が形成されていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の学習机。
- 上部に天板が取り付け可能に設けられた学習机用の支持体において、
前記天板のコーナー近傍に位置する脚フレームと、これら脚フレームの上部前後間をそれぞれ連結して前後方向に延びるとともに、ねじれ変形防止部が設けられた一対のメインフレームと、当該メインフレームの後部間を相互に連結する連結フレームとを含み、
前記支持体は、前記メインフレーム同士が重なるように上下方向に積み重ね可能に設けられていることを特徴とする学習机用の支持体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003123492A JP2004321658A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 学習机及びその支持体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003123492A JP2004321658A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 学習机及びその支持体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004321658A true JP2004321658A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33501365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003123492A Pending JP2004321658A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 学習机及びその支持体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004321658A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010099351A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Okamura Corp | 机 |
JP2010240207A (ja) * | 2009-04-07 | 2010-10-28 | Okamura Corp | 机 |
CN102871361A (zh) * | 2012-10-26 | 2013-01-16 | 无锡市市北高级中学 | 书架式课桌 |
JP2019083981A (ja) * | 2017-11-06 | 2019-06-06 | 株式会社内田洋行 | 机 |
-
2003
- 2003-04-28 JP JP2003123492A patent/JP2004321658A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010099351A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Okamura Corp | 机 |
JP2010240207A (ja) * | 2009-04-07 | 2010-10-28 | Okamura Corp | 机 |
CN102871361A (zh) * | 2012-10-26 | 2013-01-16 | 无锡市市北高级中学 | 书架式课桌 |
JP2019083981A (ja) * | 2017-11-06 | 2019-06-06 | 株式会社内田洋行 | 机 |
JP7056815B2 (ja) | 2017-11-06 | 2022-04-19 | 株式会社内田洋行 | 机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004321658A (ja) | 学習机及びその支持体 | |
KR200427949Y1 (ko) | 매트 | |
JP3222348U (ja) | 組立式家具 | |
JP3182513B2 (ja) | パネル状家具 | |
JP4899996B2 (ja) | デスクにおける上キャビネット装置 | |
JP4098595B2 (ja) | テーブルにおける天板の補強構造 | |
JP4787193B2 (ja) | 机および本棚を有するシステム家具、並びに机と自立型本棚との組合せ構造 | |
JP4984356B2 (ja) | 間仕切り及びその取付構造 | |
JP2002095531A (ja) | 家 具 | |
KR20190001839U (ko) | 종방향으로 조합되는 매트리스 지지용 침대바닥판 | |
JP4853667B2 (ja) | レイアウトパネル収納ケース | |
JP4764122B2 (ja) | 机 | |
JP2003189945A (ja) | 天板の補強材及び天板付き家具 | |
JP2012120771A (ja) | 椅子 | |
JP7448333B2 (ja) | 什器 | |
JP3054026U (ja) | 紙製緩衝体 | |
JP3791669B2 (ja) | 家具 | |
JP3113544U (ja) | 幼児用椅子の転倒防止具 | |
JP3190935U (ja) | 卓子構造および卓子用連結具 | |
JP2021153863A (ja) | 構造及び折り畳み家具 | |
JPH057940Y2 (ja) | ||
JP2019115568A (ja) | 天板ユニット及びこれを用いた机 | |
JP3128935U (ja) | 木製ベンチ | |
JP6597998B2 (ja) | 収納棚 | |
JP3306281B2 (ja) | 棚装置付き机 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050906 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071218 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080909 |