JP3113544U - 幼児用椅子の転倒防止具 - Google Patents
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Abstract
【課題】基本的骨格を変えずに、簡便な手段によって転倒し難い幼児用椅子を提供する。
【解決手段】
幼児用椅子は重心位置が高く、脚幅も狭いので、転倒し易い。本考案は、脚1の下端に前後方向へ平行に板状の脚台3を備えた幼児用椅子に取り付けられる転倒防止具20であり、左右方向が脚台3の板幅より大きな寸法のベース21上に、脚台3の裏面に設けた縦穴14へ嵌合する凸材24と、脚台3を左右から挟む挟持壁22とを立設したものである。挟持壁22は端側を継壁25で接続してコ字状として、脚台3の前端と後端に設けるのが望ましい。また、挟持壁22の外側にはリブを設けて補強するとよい。さらに、ベース21の裏面に左右方向の溝26を複数設けてもよい。
【選択図】 図5
【解決手段】
幼児用椅子は重心位置が高く、脚幅も狭いので、転倒し易い。本考案は、脚1の下端に前後方向へ平行に板状の脚台3を備えた幼児用椅子に取り付けられる転倒防止具20であり、左右方向が脚台3の板幅より大きな寸法のベース21上に、脚台3の裏面に設けた縦穴14へ嵌合する凸材24と、脚台3を左右から挟む挟持壁22とを立設したものである。挟持壁22は端側を継壁25で接続してコ字状として、脚台3の前端と後端に設けるのが望ましい。また、挟持壁22の外側にはリブを設けて補強するとよい。さらに、ベース21の裏面に左右方向の溝26を複数設けてもよい。
【選択図】 図5
Description
本考案は幼児用椅子の転倒防止に関するものである。
幼児用の椅子は種々のものが提案されているが、脚の下端に前後方向へ平行に板状の脚台を固設し安定性を良くしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この幼児用椅子は、座板と脚載板の高さを幼児の成長にしたがって変更できるので、長期間使用できる。
この幼児用椅子は、座板と脚載板の高さを幼児の成長にしたがって変更できるので、長期間使用できる。
上記の特許文献1の幼児用椅子は、前後方向へ平行な平面接地する脚台を備えているので、前後方向に対しては極めて安定性が高く、転倒することはないが、横方向については必ずしも安定性が良いとは言えない。幼児用椅子は重心位置が高く、前後方向に比べて幅方向が狭いからである。これを解決する手段としては脚幅を拡げることが考えられるが、全体として大きなものとなり、かえって使用しずらいものとなってしまう。
そこで、本考案は、基本的骨格を変えずに、簡便な手段によって転倒し難い幼児用椅子を提供することを目的としている。
本考案の幼児用椅子の転倒防止具は、上記の目的を達成するため次の手段を採った。すなわち、脚の下端に前後方向へ平行に板状の脚台を備えた幼児用椅子の転倒防止具であって、左右方向が該脚台の板幅より大きな寸法のベース上に、該脚台の裏面に設けた縦穴へ嵌合する凸材と、該脚台を左右から挟む挟持壁とを立設したことを特徴としている。
この転倒防止具は、脚の下端に前後方向へ平行に板状の脚台を備えた幼児用椅子に適用される。なお、脚台は、接地した脚の下端の後部に固設したもののほか、脚の下端を脚台の上端へ固設するようにしたものでもよい。また、脚の形状、足載台やテーブルの有無、および座板の高さが変更可能といった点も問わない。
転倒防止具を取り付ける位置は、脚台の裏面の前後4カ所であるが、中間にも設けてもよい。転倒防止具の材質は、硬質の合成樹脂が望ましい。
ベースは、円板、矩形板、楕円板など平板状のもので、脚台の幅(板厚)より大きな寸法のものである。なお、脚台からの張り出し量は大きいほど安定性があるが、あまり大きくすると邪魔になるので片側で10〜25mmとするのがよい。
ベースは、円板、矩形板、楕円板など平板状のもので、脚台の幅(板厚)より大きな寸法のものである。なお、脚台からの張り出し量は大きいほど安定性があるが、あまり大きくすると邪魔になるので片側で10〜25mmとするのがよい。
凸材は1個でもよいが、2個設けるとガタツキがなく、安定性がよい。挟持壁は、脚台を左右から挟むように立設されたもので、高さは特に限定しないが、凸材より若干低くすると脚台への組み付けがやり易い。
転倒防止具は、通常の状態では、椅子の自重と幼児の体重の垂直荷重を受けるだけであるが、幼児用椅子が横へ傾くときには、大きな曲げ荷重がかかるので、一定以上の厚みや太さが必要である。構造的には、請求項2に示すように、挟持壁の端部側を継壁で接続してコ字状として脚台の前端と後端に取り付けたり、請求項3に示すように、外側へ向かって漸次低くなる形状のリブを挟持壁の外側のベース上に設けると極めて強化され、また、軽量化できる。なお、リブの外側へ向かって漸次低くなる形状というのは三角状が一般的であるが、曲面でもよい。
転倒防止具の裏面は、特に限定しないが、請求項4に示すように、左右方向の溝を複数設けるとよい。
転倒防止具の裏面は、特に限定しないが、請求項4に示すように、左右方向の溝を複数設けるとよい。
上記のように本考案の幼児用椅子の転倒防止具は、左右方向が脚台の板幅より大きな寸法のベース上に、脚台の裏面に設けた縦穴へ嵌合する凸材と、脚台を左右から挟む挟持壁とを立設したので、幼児が左右方向へ乗出したりしても転倒を防止できる。
また、請求項2に記載のように、挟持壁は端側を継壁で接続してコ字状として、脚台の前端と後端に設ければ、挟持壁の強度が高くなるので薄くでき、軽量化できるとともに、デザイン的に優れたものとなる。
また、請求項3に記載のように、外側へ向かって漸次低くなる形状のリブを前記挟持壁の外側の前記ベース上に設ければ、挟持壁の厚さを薄くでき軽量化がはかれる。
さらに、請求項4に記載のように、転倒防止具の裏面に左右方向の溝を複数設ければ、左右方向の剛性を損なうことなく滑り止め効果を持たせることができ、また、軽量化できる。
また、請求項3に記載のように、外側へ向かって漸次低くなる形状のリブを前記挟持壁の外側の前記ベース上に設ければ、挟持壁の厚さを薄くでき軽量化がはかれる。
さらに、請求項4に記載のように、転倒防止具の裏面に左右方向の溝を複数設ければ、左右方向の剛性を損なうことなく滑り止め効果を持たせることができ、また、軽量化できる。
以下に、本考案の幼児用椅子の転倒防止具の実施の形態について、図1〜図5に基づいて説明する。
この幼児用椅子は木製で、図1に示すように、両側に対向して斜め上方へ立設した脚1と、その下端に固設され後方へ伸びる脚台3と、両脚台3を連結する連結材11と、脚1の上端を連結する背もたれ板4と、両脚1間に配置した座板6および足載板7とで骨格が構成されている。そして、座板6の上方にはテーブル5とガード9が設けられている。なお、2は、脚1を後方から支持するステーで、12は脚1の下部同士を連結する横架バーである。
この幼児用椅子は木製で、図1に示すように、両側に対向して斜め上方へ立設した脚1と、その下端に固設され後方へ伸びる脚台3と、両脚台3を連結する連結材11と、脚1の上端を連結する背もたれ板4と、両脚1間に配置した座板6および足載板7とで骨格が構成されている。そして、座板6の上方にはテーブル5とガード9が設けられている。なお、2は、脚1を後方から支持するステーで、12は脚1の下部同士を連結する横架バーである。
脚1は、一定の幅を有する板状であり、向き合っている内側側面には、座板6および足載板5を取り付けるための挿嵌溝8が左右対称に複数個形成され、子供の成長によって高さ位置を変更できるようにしている。
脚台3は、脚1と同じ板厚(ここでは21mmとしている)で、一定の高さ(40〜50mm)で脚1の下端の後部に固設され、平行に接地している。
脚台3は、脚1と同じ板厚(ここでは21mmとしている)で、一定の高さ(40〜50mm)で脚1の下端の後部に固設され、平行に接地している。
転倒防止具20は、合成樹脂製で一体成形されたものであり、図1に示すように、脚1の前端と脚台3の後端の裏面の4カ所に取り付けられている。
転倒防止具20の詳細は、図2に示すように、厚さ7mmで径54mmの円板状のベース21上に、径10mmで高さ12mmの円柱状の凸材24が中央部に前後方向に2個立設され、その左右に高さ10mm、厚さ2.5mmの挟持壁22が平行に設けられている。なお、挟持壁22の間隔は、脚台3の厚さ(21mm)である。
転倒防止具20の詳細は、図2に示すように、厚さ7mmで径54mmの円板状のベース21上に、径10mmで高さ12mmの円柱状の凸材24が中央部に前後方向に2個立設され、その左右に高さ10mm、厚さ2.5mmの挟持壁22が平行に設けられている。なお、挟持壁22の間隔は、脚台3の厚さ(21mm)である。
そして、挟持壁22の一方の端部には継壁25が設けられ、全体としてコ字状の壁を形成している。なお、継壁25の前部はベース21の周辺と同一の円弧としており、デザインとしても優れたものとしている。また、挟持壁22の外側には厚さ2.5mmの三角形状のリブ23が複数個一体に設けられている。なお、リブ23の底面はベース21と一体となっている。さらに、裏面には、図4(a)に示すように、幅3mmの溝26が左右方向(リブ23の方向と同じ)に複数個設けられている。
一方、脚1の先端裏面および脚台3の後端裏面(図4(b)参照)には、転倒防止具20の凸材24が嵌挿する縦穴14が2個一対で夫々設けられている。
なお、転倒防止具20の取り付けは、図4のように幼児用椅子を裏返さなくても取り付けようとする脚台3の前端または後端を浮かせるだけでできる。図5は脚1の下端に転倒防止具20を取り付けた状態を示す拡大図であり、脚1の下端の前端には継壁22が位置し、横方向はもとより、縦の方向もさらに安定度が増加する。
なお、脚1から左右側への突出量L(図3参照)は16mmとしており、ほとんど邪魔にはならない。また、挟持壁22は薄い壁(2.5mm)でありながら、十分な強度を有する。
なお、転倒防止具20の取り付けは、図4のように幼児用椅子を裏返さなくても取り付けようとする脚台3の前端または後端を浮かせるだけでできる。図5は脚1の下端に転倒防止具20を取り付けた状態を示す拡大図であり、脚1の下端の前端には継壁22が位置し、横方向はもとより、縦の方向もさらに安定度が増加する。
なお、脚1から左右側への突出量L(図3参照)は16mmとしており、ほとんど邪魔にはならない。また、挟持壁22は薄い壁(2.5mm)でありながら、十分な強度を有する。
本考案の実施の形態は、上記のように構成されているので、幼児が椅子上で横方向へ乗り出したとしても、転倒防止具20が転倒を防止する。そして、床面とは合成樹脂製の転倒防止具20の裏面のみが接地するので、床面が保護され、しかも、デザイン的にも優れたものとなっている。
なお、上記の実施の形態では、各構成要素を具体的な寸法を示して説明したが、これは、本考案の理解を容易にするために記載したものであって、本考案の技術的範囲がこの寸法に限定されるものではない。
1 脚
2 ステー
3 脚台
4 背もたれ
5 テーブル
6 座板
7 足載板
8 挿嵌溝
9 ガード
11 連結材
12 横架バー
14 縦穴
20 転倒防止具
21 ベース
22 挟持壁
23 リブ
24 凸材
25 継壁
26 溝
2 ステー
3 脚台
4 背もたれ
5 テーブル
6 座板
7 足載板
8 挿嵌溝
9 ガード
11 連結材
12 横架バー
14 縦穴
20 転倒防止具
21 ベース
22 挟持壁
23 リブ
24 凸材
25 継壁
26 溝
Claims (4)
- 脚の下端に前後方向へ平行に板状の脚台を備えた幼児用椅子の転倒防止具であって、左右方向が該脚台の板幅より大きな寸法のベース上に、該脚台の裏面に設けた縦穴へ嵌合する凸材と、該脚台を左右から挟む挟持壁とを立設したことを特徴とする幼児用椅子の転倒防止具。
- 前記挟持壁は端側を継壁で接続してコ字状として、前記脚台の前端と後端に設けることを特徴とする請求項1記載の幼児用椅子の転倒防止具。
- 外側へ向かって漸次低くなる形状のリブを前記挟持壁の外側の前記ベース上に設けたことを特徴とする請求項1記載の幼児用椅子の転倒防止具。
- 前記ベースの裏面に左右方向の溝を複数設けたことを特徴とする請求項1記載の幼児用椅子の転倒防止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005004331U JP3113544U (ja) | 2005-06-10 | 2005-06-10 | 幼児用椅子の転倒防止具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005004331U JP3113544U (ja) | 2005-06-10 | 2005-06-10 | 幼児用椅子の転倒防止具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3113544U true JP3113544U (ja) | 2005-09-08 |
Family
ID=43275901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005004331U Expired - Lifetime JP3113544U (ja) | 2005-06-10 | 2005-06-10 | 幼児用椅子の転倒防止具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3113544U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011521766A (ja) * | 2008-06-04 | 2011-07-28 | ストツケ・エイ・エス | 子供の椅子用デバイス |
-
2005
- 2005-06-10 JP JP2005004331U patent/JP3113544U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011521766A (ja) * | 2008-06-04 | 2011-07-28 | ストツケ・エイ・エス | 子供の椅子用デバイス |
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