JP4498684B2 - 眼精疲労改善・予防剤 - Google Patents

眼精疲労改善・予防剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4498684B2
JP4498684B2 JP2003071729A JP2003071729A JP4498684B2 JP 4498684 B2 JP4498684 B2 JP 4498684B2 JP 2003071729 A JP2003071729 A JP 2003071729A JP 2003071729 A JP2003071729 A JP 2003071729A JP 4498684 B2 JP4498684 B2 JP 4498684B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eye
extract
water
improving
preventing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003071729A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004277350A (ja
Inventor
昭雄 吉原
富久 太田
Original Assignee
株式会社 エフェクト
昭雄 吉原
吉原 幸子
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 エフェクト, 昭雄 吉原, 吉原 幸子 filed Critical 株式会社 エフェクト
Priority to JP2003071729A priority Critical patent/JP4498684B2/ja
Publication of JP2004277350A publication Critical patent/JP2004277350A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4498684B2 publication Critical patent/JP4498684B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼精疲労改善・予防剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
会社ではパソコン、自宅においてはテレビやテレビゲームと、現代社会においては長時間にわたって継続的に目を使い続けるライフスタイルが定着してきた。なかでも、Visual Display Terminal(VDT)作業や、読書、注視等の作業においては、目の緊張状態が継続し目が極度に疲労する。そこで、眼精疲労症状の改善又は予防に有効な薬剤、衛生用品等が望まれていた。
【0003】
一方、プロアントシアニジンは、一般に、フラバン−7−オールを構成ユニットとして4β→6、4β→8、4β→8・2βO→7等の結合様式によって重合した二量体以上の重合体の総称であり、縮合型タンニンとも呼称される(非特許文献1及び非特許文献2)。プロアントシアニジンは、抗腫瘍、抗炎症、抗老化、抗酸化、抗アレルギー、抗菌、ヒアルロニダーゼ活性阻害、育毛、皮膚白色化、皮膚老化防止、メイラード反応阻害等の多様な生理活性を示すことが知られているが(非特許文献3、非特許文献4、特許文献1〜5)、眼精疲労症状に対する効果は確認されていない。
【0004】
また、落花生種皮の抽出物は、骨髄細胞増殖作用、抗HIV作用、コラゲナーゼ活性阻害作用、ヒアルロニダーゼ活性阻害作用、美白作用、保湿作用、抗酸化作用等を有することが知られているが(特許文献6〜8参照)、眼精疲労症状に対する効果については何ら報告されていない。
【0005】
【特許文献1】
特開昭61−16982号公報
【特許文献2】
特開平6−336430号公報
【特許文献3】
特開2000−229834号公報
【特許文献4】
特許第2528087号公報
【特許文献5】
特許第2975997号公報(例えば、請求項1、段落0047、0057及び0058)
【特許文献6】
特許第3217278号公報(例えば、請求項1)
【特許文献7】
特開平11−246431号公報(例えば、請求項1)
【特許文献8】
特開2002−145757号公報(例えば、請求項1〜7、要約)
【非特許文献1】
「スタインエッガー・ヘンゼル 生薬学[上] 化学・薬理学へのアプローチ」(糸川秀治他訳、(株)廣川書店発行)204〜208頁(1977年)
【非特許文献2】
Porter L.J., Flavans and proanthocyanidins, In: Harborne J.B.(ed.), “The Flavonoids, Advances in Research Science 1986", Chapman & Hall, 1994, pp. 23-55
【非特許文献3】
バート・シュビッタース/ジャック・マスケリエ著、「21世紀の生体防御物質OPC」(佐々木瞭訳、フレグレンスジャーナル社発行、1997年)50−135頁
【非特許文献4】
Tomoya Takahashi, et al., Journal of Investigative Dermatology, 112, 310-316 (1999)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、眼精疲労症状の改善又は予防に有効な薬剤、衛生用品等の製品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の発明を包含する。
(1)プロアントシアニジン、又はプロアントシアニジンを含有する植物抽出物もしくはその処理物を有効成分として含有する眼局所投与用眼精疲労改善・予防剤。
(2)植物抽出物が落花生の種皮又は種子の抽出物である前記(1)に記載の眼精疲労改善・予防剤。
(3)落花生の種皮もしくは種子の抽出物又はそれらの処理物を有効成分として含有する眼局所投与用眼精疲労改善・予防剤。
(4)前記抽出物が水抽出物である前記(3)に記載の眼精疲労改善・予防剤。
(5)落花生種皮由来で水に溶解性を示す物質を有効成分として含有する眼局所投与用眼精疲労改善・予防剤。
(6)落花生種皮由来で低級アルコールに溶解性を示す物質を有効成分として含有する眼局所投与用眼精疲労改善・予防剤。
(7)落花生種皮由来で水及び低級アルコールに溶解性を示す物質を有効成分として含有する眼局所投与用眼精疲労改善・予防剤。
(8)有効成分を吸水性材料に含浸させてなる前記(1)〜(7)のいずれかに記載の眼精疲労改善・予防剤。
(9)眼用液剤として用いるための前記(1)〜(7)のいずれかに記載の眼精疲労改善・予防剤。
(10)目の疲れ、目のかすみ、視力低下、目の痛み、ドライアイ及び肩凝りからなる群から選ばれる少なくとも1種の眼精疲労症状を改善又は予防するための前記(1)〜(9)のいずれかに記載の眼精疲労改善・予防剤。
(11)前記(1)〜(10)のいずれかに記載の眼精疲労改善・予防剤を用いた衛生用品。
(12)吸水性シート状物、アイマスク、軟膏剤、ジェル状クリーム及び貼付剤からなる群から選ばれる形態である前記(11)に記載の衛生用品。
(13)プロアントシアニジン、又はプロアントシアニジンを含有する植物抽出物もしくはその処理物を吸水性シート状物に含浸させてなる眼局所適用するための吸水性シート状物。
(14)目の疲れ、目のかすみ、視力低下、目の痛み、ドライアイ及び肩凝りからなる群から選ばれる少なくとも1種の眼精疲労症状を改善又は予防するための前記(13)に記載の吸水性シート状物。
(15)落花生の種皮もしくは種子の抽出物又はそれらの処理物を有効成分として含有する眼用液剤。
(16)目の疲れ、目のかすみ、視力低下、目の痛み、ドライアイ及び肩凝りからなる群から選ばれる少なくとも1種の眼精疲労症状を改善又は予防するための前記(15)に記載の眼用液剤。
【0008】
【発明の実施の形態】
プロアントシアニジンは、各種の植物体中に存在する縮合型タンニンで、フラバン−7−オールが、4β→6、4β→8、4β→8・2βO→7等の結合様式により重合した基本構造を有する。通常、プロアントシアニジンのうち、二〜五量体のものをプロアントシアニジンオリゴマー、六量体以上のものをプロアントシアニジンポリマーという。本発明においては、プロアントシアニジンオリゴマー、プロアントシアニジンポリマーのいずれを用いてもよいが、プロアントシアニジンオリゴマー、又はプロアントシアニジンオリゴマーの含量が多いプロアントシアニジンを用いることが好ましい。
【0009】
本発明に用いる植物抽出物又はその処理物は、プロアントシアニジンを含有するものであれば、特に制限はなく、例えば、落花生の種皮もしくは種子の抽出物、ブドウ、柿、リンゴ、コケモモ等の果実の搾汁液又は果皮もしくは種子の抽出物、あるいは栗の渋皮、大麦フスマや蕎麦の殻、柿の葉、シジュウム、松樹皮、ヤシ等の抽出物、又はそれらの処理物が挙げられ、好ましくは落花生の種皮もしくは種子の抽出物又はそれらの処理物が挙げられる。
【0010】
落花生の果実は強固な果皮を有し、この内部に通常2個の種子が存在する。内存する種子にはこれを包する種皮がある。抽出原料となる落花生としては、落花生種皮由来で水に溶解性を示す物質を含有すればよく、落花生の種皮、及び種子(皮付き種子をいう。)のいずれを用いてもよい。本発明においては、種皮分離時の乾燥工程及び分離工程が不要であること、更に、種皮を種子から分離する際に種子由来の油分が種皮に付着することがあるが、これを防止して油分の混入を防止できることから、種子をそのまま溶媒で抽出することが特に好ましい。ここで、「種子をそのまま」とは、落花生種子から種皮を分離したり、落花生種子を破砕、粉砕等により粉末化処理することなく抽出を行うことをいう。落花生種子としては、種皮の全部又は一部が剥離したものを除外し、種皮が種子全体を覆っているものを選別して用いることが好ましい。
【0011】
抽出溶媒としては、水及び;低級アルコール類、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール;エーテル類、例えばエチルエーテル、ジオキサン;ケトン類、例えばアセトン等の水混和性有機溶媒、並びにこれらの混合溶媒が挙げられるが、水、エタノール、又は水−エタノール混合溶媒が好ましい。抽出に用いる水の種類は、上水、天然水、RO(逆浸透膜)処理水、深層水、磁気化水、単分子水、水の結鎖角度を変化させた処理水等、飲用又は皮膚に適用できるものであれば如何なるものでもよい。
【0012】
種子から分離された落花生種皮を用いる場合には、通常、落花生種皮1kg当り抽出溶媒5〜25Lを使用する。
種子を用いる場合には、通常、種子1kg当り抽出溶媒1〜5Lを使用する。
【0013】
抽出温度は、通常、溶媒の融点ないし溶媒の沸点の範囲内であり、好ましくは0〜80℃、更に好ましくは5〜50℃である。超臨界抽出をしてもよい。また、抽出は、通常常圧下で行うが、加圧下又は減圧下で行ってもよい。抽出時間は、抽出温度等により異なり、通常5分間〜1日間であるが、種子由来の油分が溶出してこない時間内とするのが好ましい。抽出溶媒として水を用いて5〜50℃で抽出する場合、抽出時間は、好ましくは5〜60分、更に好ましくは10〜30分である。
【0014】
抽出液に再度未処理の落花生種皮又は種子を加え前記と同様の抽出操作を1又は複数回繰り返してもよい。
【0015】
前記のようにして得られた抽出液を、布、ステンレスフィルター、濾紙等で濾過して落花生種皮又は種子、不純物等を取り除くことで、目的の抽出液を得ることができる。また、濾過後の抽出液に、スプレードライ処理、フリーズドライ処理、超臨界処理等の処理を施してもよい。
【0016】
このようにして得られる抽出物には、プロアントシアニジンが含有されており、そのまま本発明の眼精疲労改善・予防剤の有効成分として用いることができる。また、前記抽出物をイオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー(好ましくは逆相カラムクロマトグラフィー(ODS))、透析等の各種精製手段により処理し、更に活性を高めた処理物として用いてもよい。その際、活性成分の化学的性質を利用して精製することが好ましい。即ち、本発明の眼精疲労改善・予防剤の好ましい活性成分は、水及び/又は低級アルコール(例えば、エタノール)に溶解する性質を有するため、この性質を利用して、水に溶解性を示す物質、低級アルコールに溶解性を示す物質、又は水及び低級アルコールに溶解性を示す物質を採取することにより、より純度の高い活性成分を得ることができる。
【0017】
本発明の眼精疲労改善・予防剤は、眼精疲労、又はその症状である目の疲れ、目のかすみ、視力低下、目の痛み、ドライアイ、肩凝り等の改善又は予防のため、眼局所投与される。眼局所投与の方法としては、例えば、眼用液剤として、あるいは有効成分を吸水性材料(例えば、不織布、織布、綿布、紙)に含浸させて、眼局所投与する方法が挙げられる。眼用液剤としては、点眼液及び洗眼液があり、洗眼液は洗眼やシップに用いられる液剤である。また、本発明の眼精疲労改善・予防剤は、軟膏剤、液剤、ジェル状クリーム、貼付剤等の剤形で眼局所投与することもできる。更に、本発明の眼精疲労改善・予防剤は、吸水性シート状物(例えば、不織布、織布、綿布、紙)、アイマスク、軟膏剤、ジェル状クリーム、貼付剤等の形態で衛生用品として用いることもできる。前記洗眼液として用いる場合には、用時、吸水性材料(例えば、不織布、織布、綿布、紙)等に含浸させて眼局所適用してもよい。
【0018】
本発明の眼精疲労改善・予防剤を点眼液として用いる場合、pH及び浸透圧は、眼精疲労を起こしている眼に対し、刺激を与えない範囲が好ましい。pHは、5.0〜8.0、好ましくは6.5〜7.5である。浸透圧は、250〜450mOsm、好ましくは260〜360mOsmである。
【0019】
前記点眼液は、前記有効成分を加え、無機塩類を浸透圧が250〜450mOsmになる量を滅菌精製水に溶解し、ホウ砂等のpH調節剤でpHを5.0〜8.0に調整することにより調製することができる。
【0020】
本発明の眼精疲労改善・予防剤には、必要に応じて、抗炎症剤(グリチルリチン酸二カリウム、イプシロンアミノカプロン酸、アラントイン、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、アズレンスルホン酸ナトリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化リゾチーム等)、ビタミン類(ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、パンテノール、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム、ビタミンAアセテート等)、アミノ酸(L−アスパラギン酸マグネシウム・カリウム、L−アスパラギン酸カリウム、L−アスパラギン酸マグネシウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム等)、防腐剤(塩化ベンザルコニウム、クロロブタノール等)、緩衝剤(クエン酸,ホウ酸等)、pH調節剤(ホウ砂等)、等張化剤(塩化ナトリウム等)、溶解補助剤(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油,ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート等)等を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0021】
本発明の眼精疲労改善・予防剤の用量は、剤形、患者の年令、体重、適応症状等によって異なるが、点眼液の場合は、有効成分であるプロアントシアニジン、又はプロアントシアニジンを含有する植物抽出物もしくはその処理物の固形分の濃度が通常0.01〜10重量%、好ましくは0.5〜2重量%程度のものを1日1〜5回、好ましくは2〜5回程度1回につき1〜2滴点眼することが好ましい。
【0022】
また、前記有効成分を吸水性材料に含浸させて眼局所投与する場合には、例えば、プロアントシアニジン水溶液、又はプロアントシアニジンを含有する植物抽出液を1回使用量、例えば3〜8ml吸水性材料に含浸させて、必要に応じて密封包装した製剤として用いることができる。
【0023】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0024】
(実施例1)落花生種皮抽出物の調製
中国産落花生(Arachis hypogaea L.)(Leguminosae)の種子を約1カ月間乾燥し、種皮を分離した。乾燥した落花生種皮25gを正確に量り、2Lの三角フラスコに入れ、これに精製水1Lを加えて室温(22±3℃)で24時間放置した。濾過綿を用いて分取した濾液を凍結乾燥させ、落花生種皮抽出エキス粉末を得た(落花生種皮25g当たり4.4484gの収量)。本品は吸湿性の赤褐色の微細な粉末で、無臭で味は渋い。本品は水及びエタノールに溶け易い。
【0025】
(実施例2)落花生種子抽出物の調製
1.皮のむけていない落花生種子(以下「落花生種子」という。)を20kg用意し、簡単に水洗した。
2.単分子水(以下「水」という。)(15〜25℃)30Lを容器に入れ、そこに前記1.で用意した落花生種子20kgを入れ、約15分間放置した後、落花生種子だけを取り出し28Lの抽出液Aを得た。
3.前記抽出液Aを目の細かい布で濾過し、抽出液Bを得た。
4.前記抽出液Bを加圧式濾過器にかけ、抽出液Cを得た。濾過器のフィルターとしては、布6枚を重ねたものを用いた。
5.前記抽出液Cを加圧式濾過器にかけ、抽出液Dを得た。濾過器のフィルターとしては、7μmのステンレス製フィルターを用いた。
6.前記抽出液Dを凍結濃縮し、抽出液Eを得た。
7.前記抽出液Eを凍結乾燥又はスプレードライに付し、150gの落花生種子抽出物Fを得た。
8.前記抽出物Fを60メッシュの篩にかけ、桃色の抽出物Gを微粒子状の粉体として得た。
【0026】
9.前記抽出物Gを分析した結果を以下に示す。
(1)薄層クロマトグラフィー
逆相薄層クロマトグラフィー(ODS)分析により、主として1種の成分からなることがわかった。
(a)展開溶媒:50%アセトニトリル
スポットA:Rf 0.71
(b)展開溶媒:35%アセトニトリル
スポットA:Rf 0.47
【0027】
(2)高速液体クロマトグラフィー
以下の条件で行った高速液体クロマトグラフィーは、分子量の異なるポリフェノールの混合物であることを示した。結果を図1に示す。
カラム:昭和電工(株)製 Shodex SUGAR KS-801(8.0mm id×300mm)
試料:前記抽出物G(水に溶解後、1日放置)
試料サイズ:10μL(10mg/mL)
溶離液:水
流量:0.35mL/分
カラム温度:80℃
圧力:50kg/cm2
検出:RI range 1
【0028】
(3)逆相カラムクロマトグラフィー(ODS)によるポリフェノール含量の分析
前記抽出物G1.0gをODSカラム(ODS10g)に通導し、水80ml及び50%メタノール80mlを流した結果、50%メタノール溶出画分から0.96gのポリフェノールを得た。(ポリフェノール含有量96%)
【0029】
(4)NMRスペクトル
前記抽出物Gの核磁気共鳴(1H NMR)スペクトル(500MHz,D2O)を図2に示す。
【0030】
(5)IRスペクトル
前記抽出物Gの赤外線吸収(IR)スペクトルを以下に示す。
IR (KBr): 3000-3700, 2900, 2850, 1616, 1525, 823, 782 cm-1(図3参照)
12.NMRスペクトルによる解析から、前記抽出物Gには、約90%のプロアントシアニジンが含まれていることが判明した。
【0031】
(実施例3)眼局所投与用眼精疲労改善・予防剤の調製及び適用
20cm×16cmのパルプ製不織布を2つに折り重ねたもの(20cm×8cm)に、実施例2で得られた抽出液D6mlを含浸させて本発明の眼局所投与用眼精疲労改善・予防剤とした。
【0032】
少なくとも1つの眼精疲労症状を伴う被験者16人に、前記の不織布形態の眼局所投与用眼精疲労改善・予防剤を、目を覆うように適用し、適用前と適用5〜10分後の症状の変化を観察した。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
Figure 0004498684
【0034】
表1から明らかなように、本発明の眼局所投与用眼精疲労改善・予防剤は、眼精疲労症状の目の疲れ、目のかすみ、視力低下、目の痛み、ドライアイ及び肩凝りを改善した。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、眼精疲労症状の改善又は予防に有効な薬剤、衛生用品等の製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】落花生種子の抽出物の高速液体クロマトグラフィーの結果を示す図である。
【図2】落花生種子の抽出物のNMRスペクトルを示す図である。
【図3】落花生種子の抽出物のIRスペクトルを示す図である。

Claims (9)

  1. 落花生の種皮又は種子の抽出物を有効成分として含有する眼局所投与用眼精疲労改善・予防剤。
  2. 前記抽出物が水抽出物である請求項記載の眼精疲労改善・予防剤。
  3. 有効成分を吸水性材料に含浸させてなる請求項1又は2記載の眼精疲労改善・予防剤。
  4. 眼用液剤として用いるための請求項1又は2記載の眼精疲労改善・予防剤。
  5. 目の疲れ、目のかすみ、視力低下、目の痛み、ドライアイ及び肩凝りからなる群から選ばれる少なくとも1種の眼精疲労症状を改善又は予防するための請求項1〜のいずれか1項に記載の眼精疲労改善・予防剤。
  6. 落花生の種皮又は種子の抽出物を吸水性シート状物に含浸させてなる眼局所適用により眼精疲労症状を改善又は予防するための吸水性シート状物。
  7. 目の疲れ、目のかすみ、視力低下、目の痛み、ドライアイ及び肩凝りからなる群から選ばれる少なくとも1種の眼精疲労症状を改善又は予防するための請求項記載の吸水性シート状物。
  8. 落花生の種皮又は種子の抽出物を有効成分として含有する眼精疲労症状を改善又は予防するための眼用液剤。
  9. 目の疲れ、目のかすみ、視力低下、目の痛み、ドライアイ及び肩凝りからなる群から選ばれる少なくとも1種の眼精疲労症状を改善又は予防するための請求項記載の眼用液剤。
JP2003071729A 2003-03-17 2003-03-17 眼精疲労改善・予防剤 Expired - Fee Related JP4498684B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003071729A JP4498684B2 (ja) 2003-03-17 2003-03-17 眼精疲労改善・予防剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003071729A JP4498684B2 (ja) 2003-03-17 2003-03-17 眼精疲労改善・予防剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004277350A JP2004277350A (ja) 2004-10-07
JP4498684B2 true JP4498684B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=33288095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003071729A Expired - Fee Related JP4498684B2 (ja) 2003-03-17 2003-03-17 眼精疲労改善・予防剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4498684B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107050227A (zh) * 2017-06-19 2017-08-18 青岛爱博曼生物科技有限公司 一种治疗眼部视疲劳疾病的草本精华组合眼贴及制备方法
CN112220784A (zh) * 2020-11-02 2021-01-15 长春纳典生物技术有限公司 外敷用葡萄籽水解原花青素护眼液及其制备工艺

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7252178B2 (en) 2004-08-19 2007-08-07 Anest Iwata Corporation Acoustic fluid machine
JP6293559B2 (ja) * 2014-04-02 2018-03-14 備前化成株式会社 眼精疲労及び/又はドライアイの予防及び/又は治療用組成物
AU2015263888A1 (en) * 2014-05-23 2017-01-19 Gregory CAUCHON Coating method and materials
JP2015224241A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 株式会社でん六 生体内糖化反応阻害組成物

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1059846A (ja) * 1996-06-10 1998-03-03 Kikkoman Corp 白内障の予防または治療薬剤
JPH11246562A (ja) * 1998-03-04 1999-09-14 Agency Of Ind Science & Technol プロアントシアニジンaおよびその誘導体
JPH11318402A (ja) * 1998-05-11 1999-11-24 Kikkoman Corp 抗疲労ドリンク剤
JP2000212092A (ja) * 1999-01-27 2000-08-02 Yanai Yoshiaki 抗ウイルス・抗菌剤
JP2001178408A (ja) * 1999-12-22 2001-07-03 Gunze Ltd 桑実を素材とする機能性食品
WO2002020112A1 (en) * 2000-09-04 2002-03-14 Queen Bioactives Pty Ltd Process for selectively extracting bioactive components

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1059846A (ja) * 1996-06-10 1998-03-03 Kikkoman Corp 白内障の予防または治療薬剤
JPH11246562A (ja) * 1998-03-04 1999-09-14 Agency Of Ind Science & Technol プロアントシアニジンaおよびその誘導体
JPH11318402A (ja) * 1998-05-11 1999-11-24 Kikkoman Corp 抗疲労ドリンク剤
JP2000212092A (ja) * 1999-01-27 2000-08-02 Yanai Yoshiaki 抗ウイルス・抗菌剤
JP2001178408A (ja) * 1999-12-22 2001-07-03 Gunze Ltd 桑実を素材とする機能性食品
WO2002020112A1 (en) * 2000-09-04 2002-03-14 Queen Bioactives Pty Ltd Process for selectively extracting bioactive components
JP2004507563A (ja) * 2000-09-04 2004-03-11 クイーン・バイオアクティブス・ピーティーワイ・リミテッド 生物活性成分の選択的抽出方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107050227A (zh) * 2017-06-19 2017-08-18 青岛爱博曼生物科技有限公司 一种治疗眼部视疲劳疾病的草本精华组合眼贴及制备方法
CN112220784A (zh) * 2020-11-02 2021-01-15 长春纳典生物技术有限公司 外敷用葡萄籽水解原花青素护眼液及其制备工艺
CN112220784B (zh) * 2020-11-02 2022-05-06 长春纳典生物技术有限公司 外敷用葡萄籽水解原花青素护眼液及其制备工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004277350A (ja) 2004-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10653614B2 (en) Coffee cherry cosmetic composition and methods
JP3650400B2 (ja) 育毛剤
JP5756753B2 (ja) 緑茶多糖体の製造方法並びにこれを含有する皮膚美白、保湿及びしわ改善用化粧料組成物
JP5593031B2 (ja) 樹脂で分画することによって得られるブドウ種子抽出物
JP2005506948A (ja) ココア豆からポリフェノール抽出物を得る方法、得られた抽出物およびその用途
US20130131328A1 (en) Process for producing refined nutraceutic extracts from artichoke waste and from other plants of the cynara genus
JP4498684B2 (ja) 眼精疲労改善・予防剤
KR101253433B1 (ko) 차수 제조 방법 및 그에 의해 수득된 차수
KR20030021640A (ko) 항산화 활성이 있는 맹종죽엽 추출물 및 그 제조방법
EP2444061A1 (en) Apigenin-containing composition
JPH08333380A (ja) 茶葉サポニンの製造法
JP4499371B2 (ja) 落花生由来のプロアントシアニジンの製造方法
JP6293403B2 (ja) シワ抑制剤、表皮水分量低下抑制剤、及び表皮肥厚抑制剤、並びに飲食品及び皮膚化粧料
JPH0631208B2 (ja) プロアントシアニジンの製造法
KR20100062966A (ko) 기능성 원두커피 농축액 및 그의 제조방법
JP4866181B2 (ja) メラニン産生抑制剤
JP4994680B2 (ja) 抗黄色ブドウ球菌剤
JP2004315476A (ja) ヒアルロニダーゼ阻害剤
KR20060108934A (ko) 징콜릭산을 포함하는 비만 예방 및 치료용 조성물
JPH03227985A (ja) イチョウ葉からフラボノイドを高含有する抽出物の簡易な製造法
JPH09110712A (ja) 茶サポニン抗真菌剤
JPH0881337A (ja) 育毛剤
KR102625741B1 (ko) 카퍼, 올리브나무, 당귤 및 쌀의 혼합추출물을 유효성분으로 함유하는 피부 보습용 화장료 조성물
KR20060069885A (ko) 프로안토시아니딘 고함유물의 제조방법
WO2005070443A1 (ja) 樹皮抽出物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100414

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees