JPH11246562A - プロアントシアニジンaおよびその誘導体 - Google Patents

プロアントシアニジンaおよびその誘導体

Info

Publication number
JPH11246562A
JPH11246562A JP10052396A JP5239698A JPH11246562A JP H11246562 A JPH11246562 A JP H11246562A JP 10052396 A JP10052396 A JP 10052396A JP 5239698 A JP5239698 A JP 5239698A JP H11246562 A JPH11246562 A JP H11246562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substituted
group
compound
unsubstituted
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10052396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2975997B2 (ja
Inventor
Yukinae Yamazaki
幸苗 山崎
Hideoki Tanaka
秀興 田中
Shuichi Oka
修一 岡
Yasuko Fujita
康子 藤田
Masami Inoue
真美 井上
Masaru Uchida
勝 内田
Tsutomu Sasaki
務 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Tokiwa Phytochemical Co Ltd
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Tokiwa Phytochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology, Tokiwa Phytochemical Co Ltd filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP10052396A priority Critical patent/JP2975997B2/ja
Publication of JPH11246562A publication Critical patent/JPH11246562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2975997B2 publication Critical patent/JP2975997B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒアルロニダーゼ阻害活性およびラジカル消去
活性が高い化合物を提供すること。 【解決手段】以下の一般式(1): 【化1】 (上式において、A環、B環、C環、D環、E環および
F環に結合している水素原子は、それぞれ独立に水酸
基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコ
キシ基、アリール基およびアリールオキシ基からなる群
から選択される1以上の置換基で置換されていてもよ
い)で表される構造を有することを特徴とする化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なプロアント
シアニジンAおよびその誘導体に関する。また、本発明
は、該化合物の製造方法にも関する。さらに本発明は、
該化合物のヒアルロニダーゼ活性阻害作用、抗アレルギ
ー作用、抗炎症作用、活性酸素消去作用および抗酸化作
用を利用した医薬組成物、化粧品および食品に関する。
【0002】
【従来の技術】プロアントシアニジンは、従来から「縮
合タンニン」あるいは「非加水分解性タンニン」と呼ば
れていた化合物であり、植物中に存在していることが知
られている。プロアントシアニジンは、複数のフラボン
−3−オール単位が結合した構造を有しており、その結
合様式の違いから数種類に分類されている。
【0003】その1つに、複数のフラボン−3−オール
が、4位と8位の間の単結合(以下[4−8]結合とい
う)または4位と6位の間の単結合(以下[4−6]結
合という)によって結合している化合物がある。特に二
量体および三量体は、それぞれプロアントシアニジンB
およびプロアントシアニジンCと呼ばれ、野菜中に広く
存在している。このように複数のフラボン−3−オール
が互いに1つの結合を介して結合している化合物は、す
でに多くの種類が知られており、その構造解析や有用性
に関する研究も活発に行われてきた。
【0004】これに対して、複数のフラボン−3−オー
ルが互いに2つの結合(エーテル結合と単結合)を介し
て結合している化合物については、これまでに単離され
構造解析された数は極めて限られている。例えば、二量
体であるプロアントシアニジンAを単離した例として、
ヤシ科アレカ属の植物(Areca catechu)
から単離したプロアントシアニジンA−1(G.Non
aka,et.al,J.Chem.Soc.,Che
m.Commun.,1981,781)、トチノキ科
の西洋トチノキ(Aesculus hippocas
tanum L.)から単離したプロアントシアニジン
A−2(W.Mayer,et.al.,Tetrah
edron Lett.,1966,429)がある。
これらを始めとする既知のプロアントシアニジンAは、
いずれも2分子のフラボン−3−オールが、2位と7位
の間のエーテル結合(以下[2−O−7]結合という)
と[4−8]結合によって結合したものであり、それ以
外の結合様式で結合したものは知られていない。これに
関して、上記Mayerの論文には、[2−O−7]結
合と[4−8]結合以外の結合様式で結合した構造式が
記載されているが、後の研究によってMayerが単離
した化合物は該構造を有しないことが確認されている
(薬学雑誌102巻2号162頁)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの既知のプロア
ントシアニジンAには、ヒアルロニダーゼ阻害活性や活
性酸素消去活性があることが知られている。しかしなが
ら、これらの活性は必ずしも十分ではなく、実用性を考
慮するとさらに高活性の化合物を提供する必要がある。
そこで、本発明は、高いヒアルロニダーゼ阻害活性、ラ
ジカル消去活性および活性酸素消去活性を有する化合物
を提供することを解決すべき課題とした。また、本発明
は、これらの化合物を自然界に存在する植物から取得す
ることを解決すべき課題とした。さらに、本発明は、該
化合物を活性成分とするヒアルロニダーゼ阻害剤、抗ア
レルギー剤、抗炎症剤、ラジカル消去剤、抗酸化剤およ
び活性酸素消去剤を提供することも課題とした。また、
本発明は、これらの機能を有する医薬組成物、化粧品お
よび食品を提供することも課題とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの課
題を解決するために鋭意検討を進めた結果、落花生薄皮
から高活性の新規プロアントシアニジンAを単離するこ
とに成功し、本発明を提供するに至った。すなわち、本
発明は、以下の一般式(1):
【化4】
【0007】(上式において、A環、B環、C環、D
環、E環およびF環に結合している水素原子は、それぞ
れ独立に水酸基、置換または無置換のアルキル基、置換
または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアル
キニル基、置換または無置換のアルコキシ基、置換また
は無置換のアリール基、および置換または無置換のアリ
ールオキシ基からなる群から選択される1以上の置換基
で置換されていてもよい)で表される構造を有すること
を特徴とする化合物を提供する。
【0008】また、本発明は、落花生薄皮の抽出物を精
製することによって得た成分を、必要に応じて反応させ
ることを特徴とする上記化合物の製造方法を提供する。
また、本発明は、上記化合物を活性成分として含有する
ことを特徴とする医薬組成物、特に ヒアルロニダーゼ
の活性阻害、抗アレルギー、抗炎症または活性酸素消去
のために使用する医薬組成物を提供する。さらに、本発
明は、上記化合物を含有することを特徴とする抗酸化剤
を提供する。また、上記化合物を含有することを特徴と
する化粧品および食品も提供する。
【0009】
【発明を実施するための態様】以下において、本発明の
化合物、その製造方法および用途について詳細に説明す
る。本発明の化合物は、上記一般式(1)で表されるこ
とを特徴とする。すなわち、2つのフラボン骨格が[2
−O−7]結合と[4−6]結合によって結合している
ことを特徴とする。2つのフラボン骨格がこのような結
合様式で結合している化合物は、これまで取得されたこ
とがなかった。
【0010】一般式(1)におけるB環とC環、C環と
D環、E環とF環のそれぞれの立体配置は制限されな
い。したがって、一方の環が形成する平面に対して他方
の環が上側にあっても下側にあってもよい。また、C環
とF環に結合し得る置換基についても、同様に立体配置
は制限されない。このため、C環とF環に置換基が結合
している場合は、光学活性を有することがある。その場
合は、各光学活性体およびラセミ体も本発明の範囲に含
まれる。
【0011】一般式(1)において、A環、B環、C
環、D環、E環およびF環に結合している水素原子は、
それぞれ独立に水酸基、置換または無置換のアルキル
基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置
換のアルキニル基、置換または無置換のアルコキシ基、
置換または無置換のアリール基、および置換または無置
換のアリールオキシ基からなる群から選択される1以上
の置換基で置換されていてもよい。複数の置換基で置換
されている場合は、それぞれの置換基は同一であっても
異なっていてもよい。また、A環とそれに対応するD
環、B環とそれに対応するE環、C環とそれに対応する
F環は、それぞれ同様に置換されていてもいなくてもよ
い。
【0012】置換基であるアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、アルコキシ基、アリール基およびアリー
ルオキシ基の種類は、立体障害があって構造上導入しえ
ないものでなければ特に制限されない。アルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基およびアルコキシ基の炭素数
は、一般に1〜20であり、好ましくは1〜10、より
好ましくは1〜6、さらにより好ましくは1〜3であ
る。また、アリール基およびアリールオキシ基の炭素数
は、一般に6〜30、好ましくは6〜20である。
【0013】アルキル基の具体例として、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ヘキシル基、イソヘキシル基、シクロペンチル基、
シクロヘキシル基を挙げることができる。アルケニル基
の具体例として、エテニル基、1−メチルエテニル基、
1−プロペニル基、2−プロペニル基、ブテニル基、ブ
タジエニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、シクロペ
ンテニル基、シクロヘキセニル基を挙げることができ
る。アルキニル基の具体例として、エチニル基、1−プ
ロピニル基、2−プロピニル基、ブチニル基、ペンチニ
ル基、ヘキチニル基を挙げることができる。
【0014】アルコキシ基の具体例として、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブ
トキシ基、イソブトキシ基、t−ブトキシ基、ペントキ
シ基、イソペントキシ基、ヘキソキシ基、シクロペンチ
ルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基を挙げることがで
きる。アリール基の具体例として、フェニル基、トリル
基、キシリル基、ビフェニリル基、ナフチル基、アント
リル基、フェナントリル基を挙げることができる。ま
た、アリールオキシ基の具体例として、フェノキシ基、
トリルオキシ基、キシリルオキシ基、ビフェニリルオキ
シ基、ナフチルオキシ基、アントリルオキシ基、フェナ
ントリルオキシ基を挙げることができる。これらの具体
例は例示であるに過ぎず、これら以外の置換基を用いる
こともできる。
【0015】これらのアルキル基、アルケニル基、アル
キニル基、アルコキシ基、アリール基およびアリールオ
キシ基は、置換されていてもいなくてもい。置換されて
いる場合の置換基として、例えば水酸基、アルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリール
基、アリールオキシ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩
素原子、臭素原子および沃素原子)、アミノ基、アシル
基(例えばアセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル
基)、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基
(例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基)、アシルオキシ基(例えばアセトキシ基、ベンゾイ
ルオキシ基)を例示することができるが、これらに限定
されるものではない。また、置換基は1つであっても複
数であってもよく、複数である場合は互いに同一であっ
ても異なっていてもよい。
【0016】一般式(1)で表される化合物の中では、
A環、B環、D環およびE環に結合している水素原子
が、それぞれ独立に水酸基、置換または無置換のアルキ
ル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無
置換のアルキニル基、置換または無置換のアルコキシ
基、置換または無置換のアリール基、および置換または
無置換のアリールオキシ基からなる群から選択される1
または2個の置換基で置換されている化合物が好まし
い。
【0017】特に、以下の一般式(2)で表される化合
物が好ましい。
【化5】
【0018】一般式(2)において、R1〜R9は、それ
ぞれ独立に水素原子、水酸基、置換または無置換のアル
キル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または
無置換のアルキニル基、置換または無置換のアルコキシ
基、置換または無置換のアリール基、および置換または
無置換のアリールオキシ基からなる群から選択される。
1〜R9がとりうる置換基の具体例については、一般式
(1)に関する上記説明を参照することができる。
【0019】一般式(2)で表される化合物の中では、
1〜R9がそれぞれ独立に水素原子、水酸基、または置
換または無置換のアルコキシ基である化合物が好まし
い。また、R1〜R7がそれぞれ独立に水酸基または置換
または無置換のアルコキシ基であり、R8およびR9がと
もに水酸基である化合物がより好ましい。
【0020】さらに、好ましい立体配置の例として、以
下の一般式(3)〜(6)で表される構造を有する化合
物を例示することができる。この中で一般式(3)で表
される化合物は一般式(1)に包含されるものではない
が、該化合物は後述するように高いヒアルロニダーゼ活
性およびラジカル消去活性を有する新規化合物である。
【0021】
【化6】
【0022】一般式(3)〜(6)において、R11〜R
19はそれぞれ独立に水素原子、水酸基、置換または無置
換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置
換または無置換のアルキニル基、置換または無置換のア
ルコキシ基、置換または無置換のアリール基、および置
換または無置換のアリールオキシ基からなる群から選択
される。R11〜R19がとりうる置換基の具体例について
は、一般式(1)に関する上記説明を参照することがで
きる。
【0023】一般式(3)〜(6)で表される化合物の
中では、R11〜R17がそれぞれ独立に水酸基または置換
または無置換のアルコキシ基であり、R18およびR19
ともに水酸基である化合物が好ましい。また、R12〜R
17がすべて水酸基であるか、R12〜R17がすべてメトキ
シ基である化合物がより好ましい。
【0024】これらの化合物の例として、(+)カテキ
ン、(−)カテキン、(+)エピカテキン、(−)エピ
カテキンなどの二量体を挙げることができる。これらの
二量体を構成する2つの単位は同一であっても異なって
いてもよい。具体的には、実施例に記載される(−)エ
ピカテキン−(4β−8;2β−O−7)−(+)エピ
カテキン[化合物3]、(−)エピカテキン−(4β−
6;2β−O−7)−(+)カテキン[化合物4]、
(−)エピカテキン−(4β−6;2β−O−7)−
(−)カテキン[化合物5]、(−)エピカテキン−
(4β−6;2β−O−7)−(+)エピカテキン[化
合物6]およびこれらのメトキシ誘導体を例示すること
ができる。
【0025】本発明の化合物は、いかなる方法で取得し
たものであっても構わない。したがって、自然界に存在
する生物が保有または産生する組成物の中から抽出した
ものであってもよいし、合成することによって調製した
ものであってもよい。本発明の化合物を取得する方法と
して、落花生薄皮の抽出成分を利用する方法がある。落
花生の薄皮は一般に人の食用に供しないため、一部が家
畜の飼料として利用されていはいるものの、大部分は焼
却または廃棄されている。落花生薄皮を利用する本発明
の製造方法によれば、このような廃材同然であった落花
生薄皮を有効に利用することができる。このため、本発
明の製造方法によれば安い原料費で有用な化合物を取得
することができる。
【0026】落花生薄皮に含まれている化合物について
は、これまでほとんど明らかにされていなかった。ま
た、これまでにプロアントシアニジンAの抽出に成功し
た植物は、ヤシ科アレカ属の植物(Areca cat
echu)やトチノキ科の西洋トチノキ(Aescul
us hippocastanum L.)のように、
落花生とは科が異なる植物である。したがって、落花生
薄皮にプロアントシアニジンAが含まれていることは、
本発明者らによって初めて見出された予期不能な事実で
ある。
【0027】本発明の製造方法で使用する落花生は、ラ
ッカセイ属に属する植物であればその種類は問わない。
特に好ましいのは、ラッカセイ属に属するラッカセイ
(A.hypogaea)である。本発明で使用する落
花生の生育地、収穫期および種類などは特に制限されな
い。また、実の大きさ、果皮中に入っている種子の数、
果皮や薄皮の色なども特に制限されない。
【0028】落花生から薄皮を取得する方法は、特に制
限されない。このため、厚い皮質を帯びた果皮を除去し
て薄皮付きの種子を取得してから、種子と薄皮を分離す
ることによって取得してもよいし、果皮と薄皮を同時に
種子から分離した後に、果皮と薄皮を分離することによ
って取得してもよい。薄皮付きの種子から薄皮のみを取
得する方法には様々なものがあり、例えば空気流を当て
て薄皮を飛ばして収集する方法、種々の条件下で薄皮を
溶かす方法、人手によって剥く方法などがある。また、
水流を当てることによって水とともに薄皮を洗い流す方
法や、90〜95℃の熱水中に5〜10分間浸した後に
剥離機で剥く方法もある。これら方法によれば薄皮の除
去と水または熱水抽出を同時に行うことができるため効
率的である。特に種子を水で湿らせたうえで使用する場
合には、この方法は有効である。本発明の薄皮はこれら
のいずれの方法によって取得したものであってもよい。
【0029】落花生薄皮の抽出方法は特に制限されず、
当業者に周知の方法にしたがって行うことができる。抽
出溶媒としては、水または温水、アルコール系溶媒、お
よびアセトンなどのその他の有機溶媒を用いることがで
きる。アルコール系溶媒としては、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、
イソブタノールなどを例示することができる。これらの
溶媒は単独で使用してもよいし、組み合わせて使用して
もよい。
【0030】好ましい抽出溶媒は水または温水であり、
特に好ましいのは熱水である。熱水の温度は40〜10
0℃、より好ましくは60〜100℃、さらに好ましく
は80〜100℃、もっとも好ましくは90〜95℃で
ある。抽出は、常温で行っても還流下で行ってもよい。
また、ソックスレー抽出器などの抽出装置を使用しても
よい。
【0031】こうして落花生薄皮から得られた抽出物を
さらに精製することによって、目的とする一般式(1)
で表される化合物またはその前駆体を取得することがで
きる。精製は、当業者に既知の方法を単独または組み合
わせて用いることによって行うことができる。例えば、
合成吸着樹脂、活性炭、イオン交換樹脂、セファデック
ス、バイオゲルなどのゲル濾過剤、カラムクロマトグラ
フィー、再結晶などを適宜組み合わせることによって、
さらに目的とする化合物の精製効率や純度を上げること
ができる。精製条件を設定する際には、活性成分の化学
的性質を十分に考慮するのが好ましい。例えば、一般式
(1)で表される化合物は、一般にダイアイオンHP2
0に吸着し、水およびエタノールに溶解する性質を有す
るため、これらの性質を利用してさらに精製を進めるこ
とができる。
【0032】例えば、落花生薄皮の熱水抽出物をダイア
イオンHP20が充填されたカラムにチャージし、吸着
された成分を溶出することによって精製を行うことがで
きる。吸着された成分は、アセトンやエタノールなどの
活性成分を溶解し得る溶媒を用いて溶出させることがで
きる。また、落花生薄皮の熱水抽出物を先にアセトンや
エタノールなどの活性成分を溶解し得る溶媒に溶解し、
デンプン質などの不溶性成分を濾過した後に、ダイアイ
オンHP20に吸着させて精製することもできる。
【0033】精製を行うことによって得られた化合物
は、目的とする化合物であればそのまま使用し、さらに
誘導体を得たい場合には当業者に既知の反応を行うこと
によって誘導体を製造する。例えば、一般的な方法にし
たがって水酸基の水素をメチル置換することによってメ
トキシ誘導体を合成することができる。このような本発
明の製造方法の具体的手順については、後述の実施例を
参考にすることができる。
【0034】一般式(1)で表される本発明の化合物
は、高いヒアルロニダーゼ阻害活性、ラジカル消去活性
および活性酸素消去活性を有している。これらの活性
は、[2−O−7]結合と[4−8]結合によってフラ
ボン骨格が結合している公知のプロアントシアニジンA
に比べて高いことが確認されている。したがって、本発
明の化合物は、公知のプロアントシアニジンAに代わり
得る活性化合物として有用である。また、上記一般式
(3)で表される本発明の化合物は、[2−O−7]結
合と[4−8]結合を有する化合物ではあるが、公知の
プロアントシアニジンA−1やA−2に比べるとヒアル
ロニダーゼ阻害活性、ラジカル消去活性および活性酸素
消去活性が高い。したがって、一般式(3)で表される
本発明の化合物も[2−O−7]結合と[4−8]結合
を有する化合物としては極めて活性が高く有用である。
【0035】本発明の化合物が阻害するヒアルロニダー
ゼは、ヘビ毒や精液等に含まれており、哺乳動物の結合
組織に多量に分布するヒアルロン酸を加水分解する酸素
である。ヒアルロニダーゼは起炎症作用を有することが
確認されており、また、ヒアルロニダーゼの活性を阻害
すればアレルギーや炎症を軽減しうることが知られてい
る。このため、本発明の化合物は、抗アレルギー剤や抗
炎症剤の活性成分として使用することができる。また、
ヒアルロン酸は乳液やクリームなどの化粧品に保湿剤と
して含まれていることが多いため、本発明の化合物は化
粧品中のヒアルロン酸の分解を防ぐために使用すること
もできる。
【0036】また、本発明の化合物はラジカル消去活性
および活性酸素消去活性を有するため、活性酸素消去剤
や抗酸化剤として使用することもできる。特に活性酸素
は、生体に対して様々な悪影響を及ぼすことが明らかに
されていることから、本発明の化合物は活性酸素に起因
する疾患の予防および治療に有用である。例えば、アレ
ルキー性疾患、炎症、平滑筋損傷、肝臓障害、虚血性疾
患、リューマチ、痴呆などの予防および治療に使用する
ことができる。また、本発明の化合物は、皮膚の弾力性
保持、しわ形成の防止、脱毛防止などを目的とする化粧
品の有効成分として使用することもできる。さらに、本
発明の化合物は、抗酸化剤として食品中に使用すること
もできる。
【0037】これらの医薬組成物、化粧品および食品に
は、活性成分として本発明の化合物を単独で使用しても
よいし、2種以上のものを組み合わせて使用してもよ
い。また、本発明の化合物を公知の活性成分と組み合わ
せて使用してもよい。本発明の化合物を医薬組成物とし
て使用する場合、その投与形態は特に制限されず、経口
的または非経口的に投与することが可能である。例え
ば、直腸投与、鼻内投与、頬側投与、舌下投与、膣内投
与、筋肉内投与、皮下投与、静脈内投与を行なうことが
可能である。中でも、本発明の医薬組成物は、経口投
与、皮下投与または経皮投与するのが好ましい。
【0038】また、本発明の医薬組成物の剤型も特に制
限されず、投与経路等に応じて適宜選択することができ
る。例えば、経口投与に適した製剤として、錠剤、カプ
セル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、液剤、シロップ剤など
を挙げることができ、非経口投与に適した製剤として、
注射剤、点滴剤、坐剤、吸入剤、経皮吸収剤、経粘膜吸
収剤、貼付剤などを挙げることができる。注射剤は、静
脈注射、筋肉注射、皮下注射、点滴などのいずれに用い
るものであってもよい。本発明の医薬組成物は、特に経
口用製剤、注射剤、貼付剤のいずれかであるのが好まし
い。
【0039】本発明の医薬組成物には、必要に応じて薬
理学的および製剤学的に許容しうる添加物を添加するこ
とができる。例えば、賦形剤、崩壊剤または崩壊補助
剤、結合剤、滑沢剤、コーティング剤、色素、希釈剤、
基剤、溶解剤または溶解補助剤、等張化剤、pH調節
剤、安定化剤、噴射剤、粘着剤、湿潤剤などを使用する
ことができる。これらの添加剤を適宜組み合わせて使用
することによって、本発明の医薬組成物にさまざまな付
加的機能を持たせることができる。例えば、必要に応じ
て本発明の化合物が徐放されるように設計することがで
きる。また、体内の必要な個所において本発明の化合物
が集中的に放出されるように設計することもできる。こ
のような徐放性製剤やドラッグデリバリーシステムは、
製剤業界において周知の方法にしたがって設計のうえ製
造することができる。
【0040】また、本発明の医薬組成物には、有機物ま
たは無機物の担体を使用することができる。そのような
担体として、乳糖、でんぷん、植物性および動物性脂肪
や油脂を例示することができる。本発明の医薬組成物に
は、本発明の化合物を0.01〜100重量%の範囲内
で使用することができる。
【0041】本発明の医薬組成物の投与量は、治療また
は予防の目的、患者の性別、体重、年齢、疾患の種類や
程度、剤型、投与経路、投与回数などの種々の条件に応
じて適宜決定する。例えば、経口投与する場合には、成
人に対して本発明の化合物を0.1〜1000mg/日
で、一日一回から数回に分けて投与することができる。
また、注射剤として投与する場合には、成人に対して本
発明の化合物を0.05〜500mg/日で、一日一回
から数回に分けて投与することができる。状況に応じ
て、これらの範囲外の投与量を採用することもできる。
【0042】本発明の化合物を含む化粧品を調製する場
合は、例えば、化粧石鹸、シャンプー、洗顔料、リン
ス、アイクリーム、アイシャドウ、クリーム・乳液、化
粧水、香水、おしろい、化粧油、頭髪用化粧品、染毛
料、練香水、パウダー、パック、ひげそり用クリーム、
びげそり用ローション、日焼けオイル、日焼け止めオイ
ル、日焼けローション、日焼け止めローション、日焼け
クリーム、日焼け止めクリーム、ファンデーション、粉
末香水、ほお紅、マスカラ、眉墨、爪クリーム、美爪エ
ナメル、美爪エナメル除去液、洗毛料、浴用化粧品、口
紅、リップクリーム、アイライナー、歯磨き、デオドラ
ント剤、オーデコロン、養毛剤および育毛剤などにする
ことができる。
【0043】本発明の化粧品には、使用目的に応じて本
発明の化合物以外のさまざまな成分をさらに添加させて
おくことができる。例えば、エモリエント効果改善、使
用感改善、使用後のかさつき軽減、可溶性改善、乳化性
改善、乳化安定性改善、油剤成分との相溶性改善、使用
後のつっぱり感軽減、肌への馴染み改善、皮膚上におけ
るのびの改善、べたつきの軽減、肌荒れ防止、美肌効果
改善、皮膚保護効果改善、角質改善、表皮角化正常化
(皮膚のターンオーバー亢進による不全角化予防、表皮
肥厚化予防、表皮脂質代謝異常抑制)、老人性乾皮症な
どの乾皮症軽減、ひび割れや落屑などの皮膚乾燥状態改
善、しわ発生抑制、しわ消滅、創傷治療、色素沈着予防
および改善、老化防止、ふけやかゆみの軽減、脱毛軽
減、頭皮疾患予防および治療、保存性改善、柔軟性改
善、弾力性改善、艶付与、メラニン色素産生抑制、日焼
け防止などを目的として適当な成分を添加させることが
できる。
【0044】本発明の化粧品に添加しうる成分として、
例えば、油脂成分、リン脂質、UV吸収剤、IR吸収
剤、乳化剤、界面活性剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止
剤、美白剤、ビタミン、アミノ酸、ホルモン、ペプチ
ド、生理活性植物抽出物、蛍光材料、顔料、色素、香
料、スクラブ剤、金属イオン封鎖剤、バインダー、増量
剤、増粘剤、糖類、栄養成分、pH調節剤、キレート
剤、殺菌剤、角質改善剤、角質溶解剤、抗生物質、皮膚
透過促進剤、血行促進剤、消炎剤、細胞賦活剤、抗炎症
剤、鎮痛剤、皮膚軟化剤、皮膚緩和剤、創傷治療剤、新
陳代謝促進剤などを使用目的に応じて適宜配合すること
ができる。
【0045】本発明の化合物を含む食品を調製する場合
には、例えば、紅茶、清涼飲料水、ジュース、あめ、澱
粉質食品、各種加工食品等にすることができる。本発明
の化合物の添加量は、約0.1〜99重量%の範囲内に
設定することができる。また、必要に応じて、ゲル化剤
などの添加剤を加えることもできる。
【0046】
【実施例】以下に実施例および試験例を記載して、本発
明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に記載され
る成分、割合、手順等は、本発明の精神から逸脱しない
限り適宜変更することができる。したがって、本発明の
範囲は以下に記載される具体例に制限されるものではな
い。
【0047】(実施例1)本実施例において、落花生か
ら本発明の化合物を調製する方法を具体的に説明する。
落花生の薄皮279kgに水1000リットルを加えて
90〜95℃で2時間加熱後、濾過することによって抽
出液を得た。抽出後の落花生に再度水1000リットル
を加えて同様に加熱濾過することによって抽出液を得
た。これらの抽出液を混合して、カラム(容積400リ
ットル、ダイアイオンHP20充填)にチャージした。
水で洗浄した後に70%アセトン1200リットルで溶
出し、得られた溶出液を濃縮した。濃縮物にエタノール
20リットルを加えて攪拌し、濾過することによって茶
色透明液を得た。この液体を濃縮して乾燥し、茶色粉末
190gを得た。
【0048】次に、茶色粉末を40%エタノール/水混
合液に溶解し、同溶液で平衡化したトヨパールHW40
カラムにチャージした。40%エタノール/水混合液で
洗浄した後、(1)40〜70%エタノール/水混合液
でグラージェント溶出し、(2)70%エタノール/水
混合液:70%アセトン/水混合液(体積比80:2
0)で溶出し、さらに(3)70%エタノール/水混合
液:70%アセトン/水混合液(体積比50:50〜
0:100のグラージェント)で溶出を行って画分1〜
12を得た。(2)の溶液で溶離した画分8および画分
10には、それぞれ強いヒアルロニダーゼ阻害活性が確
認された。
【0049】画分8を濃縮後、20%アセトン/水混合
液で平衡化したセファデックスLH20カラムにチャー
ジし、同溶液で洗浄した後に30%、40%および50
%アセトン/水混合液で溶出した。30%アセトン/水
混合液で溶出した活性画分8−Iおよび8−IIを濃縮
した後、活性画分8−Iを20%メタノール/水で平衡
化したワコーゲルLP60 C18カラムにチャージし
た。20%メタノール溶液で溶出することによって、活
性画分を得て濃縮した。この濃縮物をさらに分取用逆相
HPLCカラムクロマトグラフィー(メタノール/水/
テトラヒドロフラン=20/75/5)により分離し、
濃縮して水から再結晶することによって無色針状の化合
物1を960mg得た(融点>300℃(分解)、
[α]D=63.87(C=1.12、アセトン)、F
AB−MS:m/z577([M+1]+))。
【0050】上で得られた活性画分8−IIも、活性画
分8−Iと同様にワコーゲルLP60 C18カラムク
ロマトグラフィーおよび分取用逆相HPLCカラムクロ
マトグラフィーによって分離し、2つの活性画分を得
た。一方の活性画分を濃縮して、水から再結晶すること
によって無色針状の化合物2を16mg得た(融点>3
00℃(分解)、[α]D=55.63(C=1.0
8、アセトン)、FAB−MS:m/z577([M+
1]+))。また、もう一方の活性画分を濃縮して、水
から再結晶することによって白色粉末状の化合物3を3
00mg得た(融点>260℃(分解)、FAB−M
S:m/z577([M+1]+))。
【0051】上で得られた画分10についても、画分8
と同様にしてセファデックスLH20カラムクロマトグ
ラフィーを行った。40%アセトン/水混合液で活性成
分が溶出したため、この画分を濃縮して画分8と同様に
して20%メタノール/水混合液で平衡化したワコーゲ
ルLP60 C18カラムクロマトグラフィーを行っ
た。20%メタノール/水混合液で溶出したところ、活
性画分10−Iおよび10−IIが得られた。
【0052】溶出した画分10−Iを濃縮した後、分取
用逆相HPLCカラムクロマトグラフィー(メタノール
/水/テトラヒドロフラン=20/75/5)により更
に分離し、2つの活性画分を得た。一方の活性画分を濃
縮して、水から再結晶することによって無色針状の化合
物4を340mg得た(融点>270℃(分解)、FA
B−MS:m/z577([M+1]+))。また、も
う一方の活性画分を濃縮して、水から再結晶することに
よって白色非晶質粉末状の化合物5を50mg得た(融
点>260℃(分解)、FAB−MS:m/z577
([M+1]+))。
【0053】上で得られた画分10−IIについても、
画分10−Iと同様に濃縮した後、分取用逆相HPLC
カラムクロマトグラフィーによりさらに精製し、メタノ
ール/水混合液から再結晶することによって白色非晶質
粉末状の化合物6を77mg得た(融点>280℃(分
解)、FAB−MS:m/z577([M+
1]+))。
【0054】調製した化合物1〜6のそれぞれを、メタ
ノール/エーテル混合溶媒中にて過剰量のジアゾメタン
と室温で1〜4日間反応させた。その後、溶媒を留去し
て、ワコーゲル C−300カラムにチャージして、ベ
ンゼン/アセトン混合液(体積比87:13)で溶出さ
せて濃縮した。化合物1(60mg)を出発物質として
上記方法により3日間反応させて得られた濃縮物を、酢
酸エチル/ヘキサン混合液から再結晶することによって
粉末結晶の化合物1aを32mg得た(融点149〜1
50.6℃、FAB−MS:m/z675([M+1]
+))。化合物2(13mg)を出発物質として上記方
法により3日間反応させて得られた濃縮物を、酢酸エチ
ル/ヘキサン混合液から再結晶することによって粉末結
晶の化合物2aを8mg得た(融点191〜192.6
℃、FAB−MS:m/z675([M+1]+))。
【0055】化合物3(60mg)を出発物質として上
記方法により24時間反応させて得られた濃縮物を、酢
酸エチル/ヘキサン混合液から再結晶することによって
粉末結晶の化合物3aを40mg得た(融点167〜1
68℃、FAB−MS:m/z661([M+
1]+))。化合物3(65mg)を出発物質として上
記方法により4日間反応させて得られた濃縮物を、酢酸
エチルから再結晶することによって無色針状の化合物3
bを30mg得た(融点166〜167℃、FAB−M
S:m/z675([M+1]+))。
【0056】化合物4(40mg)を出発物質として上
記方法により4日間反応させて得られた濃縮物を、酢酸
エチル/ヘキサン混合液から再結晶することによって非
晶質粉末状の化合物4aを21mg得た(融点137〜
139℃、FAB−MS:m/z675([M+
1]+))。化合物5(30mg)を出発物質として上
記方法により4日間反応させて得られた濃縮物を、酢酸
エチル/ヘキサン混合液から再結晶することによって非
晶質粉末状の化合物5aを17mg得た(融点151〜
153℃、FAB−MS:m/z675([M+
1]+))。化合物6(36mg)を出発物質として上
記方法により3日間反応させて得られた濃縮物を、酢酸
エチル/ヘキサン混合液から再結晶することによって非
晶質粉末状の化合物6aを21mg得た(融点143〜
145℃、FAB−MS:m/z675([M+
1]+))。
【0057】化合物の番号とそれに対応する構造を以下
にまとめて示す。各化合物それぞれのR12〜R17はすべ
て同じ置換基であり、R18とR19も同じ置換基である。
【化7】
【0058】
【表1】
【0059】調製した各化合物の1H NMR、13
NMRおよびCDスペクトラデータを、表2〜6に示
す。
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
【表5】
【0063】
【表6】
【0064】(実施例2)以下の表に示す量の本発明化
合物、塩化ナトリウムおよびベンジルアルコールを蒸留
水に溶解した。この溶液をフィルター(孔径0.2μ
m)を通して濾過することによって、注射剤を製造し
た。本発明化合物は、実施例1で調製した化合物3、3
a、3b、4、4a、5、5a、6または6aを使用し
た。
【0065】
【表7】
【0066】(実施例3)以下の表に示す量の乳糖とス
テアリン酸マグネシウムを本発明化合物と混合して、十
分に攪拌した。この混合物をゼラチンカプセルに充填す
ることによってカプセル剤を製造した。本発明化合物
は、実施例1で調製した化合物3、3a、3b、4、4
a、5、5a、6または6aを使用した。
【0067】
【表8】
【0068】(実施例4)精製水に、ソルビトール、
1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ヒアルロン酸、褪色防止剤および緩衝剤を室温で溶
解した。残余の成分をエタノールに溶解し、調製した水
溶液に添加して可溶化した。得られた溶液を濾過するこ
とによって、透明エッセンスを調製した。本発明化合物
は、実施例1で調製した化合物3、3a、3b、4、4
a、5、5a、6または6aを使用した。
【0069】
【表9】
【0070】(実施例5)市販の紅茶葉を粉砕し、これ
に本発明化合物を0.5重量%になるように添加してよ
く混合し、ティーパックに詰めた。このティーパックを
熱湯中に入れることによって、本発明化合物が紅茶に溶
出した機能性紅茶を調製することができた。本発明化合
物は、実施例1で調製した化合物3、3a、3b、4、
4a、5、5a、6または6aを使用した。
【0071】(実施例6)市販の果肉入りオレンジジュ
ース1kgに、本発明化合物を0.5重量%になるよう
添加してよく混合し、本発明化合物を含むオレンジジュ
ースを製造した。本発明化合物は、実施例1で調製した
化合物3、3a、3b、4、4a、5、5a、6または
6aを使用した。
【0072】(試験例1)本試験例において、上記実施
例で調製した化合物1、2、3、4、5、6およびエピ
ガロカテキンのヒアルロニダーゼ阻害活性を測定して比
較した。測定は以下の手順で行なった。下記の表に記載
される予備溶液A、B、C、D、E、Fを調製した。
【表10】
【0073】予備溶液A(0.025ml)を、予備溶
液B(0.2ml)と混合して、37℃で20分間保温
した。これに、1/15Mリン酸緩衝液(pH7;KH
2PO4、Na2HPO4・12H2O含有)に溶解した試
験化合物溶液0.1mlを添加して、37℃で20分間
保温した。さらに予備溶液C(0.2ml)を加えて、
37℃で20分間保温した。その後、予備溶液D(0.
1ml)および予備溶液E(0.1ml)を添加して3
分間煮沸し、冷却後さらに予備溶液F(3.0ml)を
添加した。その後、さらに37℃で20分間保温して5
85nmにおける吸光度を測定した。以下の式にしたが
ってヒアルロニダーゼ活性阻害率を求めて活性を評価し
た。
【0074】
【数1】 A=ヒアルロニダーゼもサンプルも含まない場合の吸光
度 B=サンプルとヒアルロニダーゼをともに含む場合の吸
光度 C=サンプルは含まないがヒアルロニダーゼを含む場合
の吸光度
【0075】試験化合物の濃度を変えてヒアルロニダー
ゼ阻害率を測定した結果を図1に示す。図1は、本発明
の化合物3、4、5および6が顕著なヒアルロニダーゼ
阻害活性を有していることを示している。また、図1
は、[4−6]結合および[2−O−7]結合を有する
一般式(1)の化合物が、従来から知られている[4−
8]結合および[2−O−7]結合を有するプロアント
シアニジンAに比べて、ヒアルロニダーゼ阻害活性が強
い傾向にあることも示している。このため、本発明の一
般式(1)で表される化合物は、ヒアルロニダーゼ阻害
剤、抗アレルギー剤および抗炎症剤の活性成分として有
用である。
【0076】(試験例2)本試験例において、上記実施
例で調製した化合物1、2、3、4、5、6、エピガロ
カテキンガレートおよびt−ブチルヒドロキシアニソー
ル(BHA)のフェノキシラジカル消去活性を測定して
比較した。測定は、文献(山口ら、213回ACS Mee
ting, Functional Food symposium, San Francisco, Ap
ril 13-17(1997))の記載にしたがって以下の手順で行
った。1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル
(DPPH)のエタノール溶液(0.5mM)に、トリ
ス・塩酸緩衝液(100mM、pH7.4)および試験
化合物溶液を添加し、25℃の暗所にて20分間反応さ
せた。20分間の反応後、エタノールを添加して517
nmの吸光度を測定するか、あるいは、C8カラムを用
いたHPLCにより分離してDPPHの減少量を直接測
定することによって、IC50を求めた。
【0077】各化合物のIC50を以下の表にまとめて示
す(単位μM)。
【表11】
【0078】上表は、本発明の化合物3、4、5および
6が顕著なラジカル消去活性を有していることを示して
いる。また、上表は、[4−6]結合および[2−O−
7]結合を有する一般式(1)の化合物が、従来から知
られている[4−8]結合および[2−O−7]結合を
有するプロアントシアニジンAに比べて、ラジカル消去
活性が強い傾向にあることも示している。このため、本
発明の一般式(1)で表される化合物は、ラジカル消去
剤として有用である。
【0079】(試験例3)本試験例において、上記実施
例で調製した化合物1、2、3、4、5、6およびt−
ブチルヒドロキシアニソール(BHA)の活性酸素消去
活性を測定して比較した。すなわち、キサンチン−キサ
ンチンオキシダーゼ(XOD)系を用いて活性酸素であ
るスーパーオキシドアニオン(O2 -)を発生させ、発生
したO2 -の生成率を測定してキサンチンオキシダーゼ阻
害率で補正することにより以下の手順で活性の比較を行
った(Arzneim.-Forsch.,Drug Res.44(I),No.5,592-601
(1994))。
【0080】50mM炭酸ナトリウム緩衝液(pH1
0.8)を2.4ml、3mMEDTA・2Naを0.
1ml、0.75mMニトロブルーテトラゾリウム(N
BT)を0.1ml混合し、この混合液に各種濃度の試
験化合物溶液を0.05ml、0.5U/mlのXOD
/PBS(−)溶液を0.05ml添加した。混合物を
よく混和させ、25℃で15分間静置した。その後、5
0mM炭酸ナトリウム緩衝液(pH10.8)に溶解し
た3mMキサンチン溶液を0.1ml添加し、添加直後
の295nmおよび560nmの吸光度を測定した。そ
の後、25℃で15分間反応させて同様に295nmお
よび560nmの吸光度を測定した。
【0081】15分間の反応前後における各吸光度の増
加量を算出し、それぞれA295nm(%)、A560
nm(%)とした。コントロールの各波長の増加量をそ
れぞれ100%として、各試験化合物の増加率を以下の
式により算出した。試験化合物濃度を変えて測定を繰り
返し、IC50を求めた。
【数2】
【0082】各化合物のIC50を以下の表にまとめて示
す(単位μM)。
【表12】
【0083】上表は、本発明の化合物3、4、5および
6が高いラジカル消去活性を有していることを示してい
る。また、上表は、[4−6]結合および[2−O−
7]結合を有する一般式(1)の化合物が、従来から知
られている[4−8]結合および[2−O−7]結合を
有するプロアントシアニジンAに比べて、活性酸素消去
活性が強い傾向にあることも示している。このため、本
発明の一般式(1)で表される化合物は活性酸素消去剤
として有用である。
【0084】
【発明の効果】本発明は、新しいプロアントシアニジン
Aおよびその誘導体を提供するものである。本発明の化
合物は、顕著なヒアルロニダーゼ阻害活性およびラジカ
ル消去活性を有しており、ヒアルロニダーゼ阻害剤、抗
アレルギー剤、抗炎症剤、ラジカル消去剤、抗酸化剤お
よび活性酸素消去剤の活性成分として有用である。ま
た、本発明の化合物は、医薬組成物、化粧品および食品
に有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験化合物の濃度とヒアルロニダーゼ阻害率の
関係を示す図である(試験例1)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (上式において、A環、B環、C環、D環、E環および
F環に結合している水素原子は、それぞれ独立に水酸
基、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換
のアルケニル基、置換または無置換のアルキニル基、置
換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のア
リール基、および置換または無置換のアリールオキシ基
からなる群から選択される1以上の置換基で置換されて
いてもよい)で表される構造を有する化合物を活性成分
として含有することを特徴とする、ヒアルロニダーゼの
活性阻害、抗アレルギー、抗炎症または活性酸素消去の
ために使用する医薬組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロアントシアニ
ジンAおよびその誘導体のヒアルロニダーゼ活性阻害作
用、抗アレルギー作用、抗炎症作用、活性酸素消去作用
および抗酸化作用を利用した医薬組成物、化粧品および
食品に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの既知のプロア
ントシアニジンAには、ヒアルロニダーゼ阻害活性や活
性酸素消去活性があることが知られている。しかしなが
ら、これらの活性は必ずしも十分ではなく、実用性を考
慮するとさらに高活性の化合物を提供する必要がある。
そこで、本発明は、高いヒアルロニダーゼ阻害活性、ラ
ジカル消去活性および活性酸素消去活性を有する化合物
を含む組成物を提供することを解決すべき課題とした。
特に本発明は、これらの機能を有する医薬組成物、化粧
品および食品を提供することを課題とした。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】(上式において、A環、B環、C環、D
環、E環およびF環に結合している水素原子は、それぞ
れ独立に水酸基、置換または無置換のアルキル基、置換
または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアル
キニル基、置換または無置換のアルコキシ基、置換また
は無置換のアリール基、および置換または無置換のアリ
ールオキシ基からなる群から選択される1以上の置換基
で置換されていてもよい)で表される構造を有する化合
物を活性成分として含有することを特徴とする、ヒアル
ロニダーゼの活性阻害、抗アレルギー、抗炎症または活
性酸素消去のために使用する医薬組成物を提供する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】さらに、本発明は、上記化合物を含有する
ことを特徴とする抗酸化剤を提供する。また、上記化合
物を含有することを特徴とする化粧品および食品も提供
する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明を実施するための態様】以下において、本発明の
医薬組成物、抗酸化剤、化粧品および食品について詳細
に説明する。本発明で使用する化合物は、上記一般式
(1)で表されることを特徴とする。すなわち、2つの
フラボン骨格が[2−O−7]結合と[4−6]結合に
よって結合していることを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】一般式(1)の化合物は、いかなる方法で
取得したものであっても構わない。したがって、自然界
に存在する生物が保有または産生する組成物の中から抽
出したものであってもよいし、合成することによって調
製したものであってもよい。一般式(1)の化合物を取
得する方法として、落花生薄皮の抽出成分を利用する方
法がある。落花生の薄皮は一般に人の食用に供しないた
め、一部が家畜の飼料として利用されていはいるもの
の、大部分は焼却または廃棄されている。落花生薄皮を
利用する上記製造方法によれば、このような廃材同然で
あった落花生薄皮を有効に利用することができる。この
ため、上記製造方法によれば安い原料費で有用な化合物
を取得することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】上記製造方法で使用する落花生は、ラッカ
セイ属に属する植物であればその種類は問わない。特に
好ましいのは、ラッカセイ属に属するラッカセイ(A.
hypogaea)である。本発明で使用する落花生の
生育地、収穫期および種類などは特に制限されない。ま
た、実の大きさ、果皮中に入っている種子の数、果皮や
薄皮の色なども特に制限されない。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】一般式(1)で表される化合物は、高いヒ
アルロニダーゼ阻害活性、ラジカル消去活性および活性
酸素消去活性を有している。これらの活性は、[2−O
−7]結合と[4−8]結合によってフラボン骨格が結
合している公知のプロアントシアニジンAに比べて高い
ことが確認されている。したがって、一般式(1)の化
合物は、公知のプロアントシアニジンAに代わり得る活
性化合物として有用である。また、上記一般式(3)で
表される化合物は、[2−O−7]結合と[4−8]結
合を有する化合物ではあるが、公知のプロアントシアニ
ジンA−1やA−2に比べるとヒアルロニダーゼ阻害活
性、ラジカル消去活性および活性酸素消去活性が高い。
したがって、一般式(3)で表される化合物も[2−O
−7]結合と[4−8]結合を有する化合物としては極
めて活性が高く有用である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】一般式(1)の化合物が阻害するヒアルロ
ニダーゼは、ヘビ毒や精液等に含まれており、哺乳動物
の結合組織に多量に分布するヒアルロン酸を加水分解す
る酸素である。ヒアルロニダーゼは起炎症作用を有する
ことが確認されており、また、ヒアルロニダーゼの活性
を阻害すればアレルギーや炎症を軽減しうることが知ら
れている。このため、一般式(1)の化合物は、抗アレ
ルギー剤や抗炎症剤の活性成分として使用することがで
きる。また、ヒアルロン酸は乳液やクリームなどの化粧
品に保湿剤として含まれていることが多いため、一般式
(1)の化合物は化粧品中のヒアルロン酸の分解を防ぐ
ために使用することもできる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また、一般式(1)の化合物はラジカル消
去活性および活性酸素消去活性を有するため、活性酸素
消去剤や抗酸化剤として使用することもできる。特に活
性酸素は、生体に対して様々な悪影響を及ぼすことが明
らかにされていることから、一般式(1)の化合物は活
性酸素に起因する疾患の予防および治療に有用である。
例えば、アレルキー性疾患、炎症、平滑筋損傷、肝臓障
害、虚血性疾患、リューマチ、痴呆などの予防および治
療に使用することができる。また、一般式(1)の化合
物は、皮膚の弾力性保持、しわ形成の防止、脱毛防止な
どを目的とする化粧品の有効成分として使用することも
できる。さらに、一般式(1)の化合物は、抗酸化剤と
して食品中に使用することもできる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】これらの医薬組成物、化粧品および食品に
は、活性成分として一般式(1)の化合物を単独で使用
してもよいし、2種以上のものを組み合わせて使用して
もよい。また、一般式(1)の化合物を公知の活性成分
と組み合わせて使用してもよい。一般式(1)の化合物
を医薬組成物として使用する場合、その投与形態は特に
制限されず、経口的または非経口的に投与することが可
能である。例えば、直腸投与、鼻内投与、頬側投与、舌
下投与、膣内投与、筋肉内投与、皮下投与、静脈内投与
を行なうことが可能である。中でも、本発明の医薬組成
物は、経口投与、皮下投与または経皮投与するのが好ま
しい。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】一般式(1)の化合物を含む化粧品を調製
する場合は、例えば、化粧石鹸、シャンプー、洗顔料、
リンス、アイクリーム、アイシャドウ、クリーム・乳
液、化粧水、香水、おしろい、化粧油、頭髪用化粧品、
染毛料、練香水、パウダー、パック、ひげそり用クリー
ム、びげそり用ローション、日焼けオイル、日焼け止め
オイル、日焼けローション、日焼け止めローション、日
焼けクリーム、日焼け止めクリーム、ファンデーショ
ン、粉末香水、ほお紅、マスカラ、眉墨、爪クリーム、
美爪エナメル、美爪エナメル除去液、洗毛料、浴用化粧
品、口紅、リップクリーム、アイライナー、歯磨き、デ
オドラント剤、オーデコロン、養毛剤および育毛剤など
にすることができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】一般式(1)の化合物を含む食品を調製す
る場合には、例えば、紅茶、清涼飲料水、ジュース、あ
め、澱粉質食品、各種加工食品等にすることができる。
一般式(1)の化合物の添加量は、約0.1〜99重量
%の範囲内に設定することができる。また、必要に応じ
て、ゲル化剤などの添加剤を加えることもできる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】(実施例1)本実施例において、落花生か
ら一般式(1)の化合物を調製する方法を具体的に説明
する。落花生の薄皮279kgに水1000リットルを
加えて90〜95℃で2時間加熱後、濾過することによ
って抽出液を得た。抽出後の落花生に再度水1000リ
ットルを加えて同様に加熱濾過することによって抽出液
を得た。これらの抽出液を混合して、カラム(容積40
0リットル、ダイアイオンHP20充填)にチャージし
た。水で洗浄した後に70%アセトン1200リットル
で溶出し、得られた溶出液を濃縮した。濃縮物にエタノ
ール20リットルを加えて攪拌し、濾過することによっ
て茶色透明液を得た。この液体を濃縮して乾燥し、茶色
粉末190gを得た。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】(実施例2)実施例1で調製した化合物
3、3a、3b、4、4a、5、5a、6または6a、
塩化ナトリウムおよびベンジルアルコールを以下の表に
示す量で蒸留水に溶解した。この溶液をフィルター(孔
径0.2μm)を通して濾過することによって、注射剤
を製造した。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】
【表7】
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】(実施例3)以下の表に示す量の乳糖とス
テアリン酸マグネシウムを、実施例1で調製した化合物
3、3a、3b、4、4a、5、5a、6または6aと
混合して、十分に攪拌した。この混合物をゼラチンカプ
セルに充填することによってカプセル剤を製造した。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】
【表8】
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】(実施例4)精製水に、ソルビトール、
1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ヒアルロン酸、褪色防止剤および緩衝剤を室温で溶
解した。残余の成分をエタノールに溶解し、調製した水
溶液に添加して可溶化した。得られた溶液を濾過するこ
とによって、透明エッセンスを調製した。調製化合物と
しては、実施例1で調製した化合物3、3a、3b、
4、4a、5、5a、6または6aを使用した。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】
【表9】
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】(実施例5)市販の紅茶葉を粉砕し、これ
に実施例1で調製した化合物3、3a、3b、4、4
a、5、5a、6または6aを0.5重量%になるよう
に添加してよく混合し、ティーパックに詰めた。このテ
ィーパックを熱湯中に入れることによって、調製化合物
が紅茶に溶出した機能性紅茶を調製することができた。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】(実施例6)市販の果肉入りオレンジジュ
ース1kgに、実施例1で調製した化合物3、3a、3
b、4、4a、5、5a、6または6aを0.5重量%
になるよう添加してよく混合し、調製化合物を含むオレ
ンジジュースを製造した。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】試験化合物の濃度を変えてヒアルロニダー
ゼ阻害率を測定した結果を図1に示す。図1は、一般式
(1)で表される構造を有する化合物3、4、5および
6が顕著なヒアルロニダーゼ阻害活性を有していること
を示している。また、図1は、[4−6]結合および
[2−O−7]結合を有する一般式(1)の化合物が、
従来から知られている[4−8]結合および[2−O−
7]結合を有するプロアントシアニジンAに比べて、ヒ
アルロニダーゼ阻害活性が強い傾向にあることも示して
いる。このため、一般式(1)で表される化合物は、ヒ
アルロニダーゼ阻害剤、抗アレルギー剤および抗炎症剤
の活性成分として有用である。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】上表は、一般式(1)で表される構造を有
する化合物3、4、5および6が顕著なラジカル消去活
性を有していることを示している。また、上表は、[4
−6]結合および[2−O−7]結合を有する一般式
(1)の化合物が、従来から知られている[4−8]結
合および[2−O−7]結合を有するプロアントシアニ
ジンAに比べて、ラジカル消去活性が強い傾向にあるこ
とも示している。このため、一般式(1)で表される化
合物は、ラジカル消去剤として有用である。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】上表は、一般式(1)で表される構造を有
する化合物3、4、5および6が高いラジカル消去活性
を有していることを示している。また、上表は、[4−
6]結合および[2−O−7]結合を有する一般式
(1)の化合物が、従来から知られている[4−8]結
合および[2−O−7]結合を有するプロアントシアニ
ジンAに比べて、活性酸素消去活性が強い傾向にあるこ
とも示している。このため、一般式(1)で表される化
合物は活性酸素消去剤として有用である。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】
【発明の効果】本発明で使用する一般式(1)で表され
る構造を有するプロアントシアニジンAおよびその誘導
体は、顕著なヒアルロニダーゼ阻害活性およびラジカル
消去活性を有しており、ヒアルロニダーゼ阻害剤、抗ア
レルギー剤、抗炎症剤、ラジカル消去剤、抗酸化剤およ
び活性酸素消去剤の活性成分として有用である。したが
って、一般式(1)の化合物を含む本発明の医薬組成
物、抗酸化剤、化粧品および食品は、有効に利用するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/48 A61K 7/48 31/35 ABE 31/35 ABE ABF ABF AED AED // A61K 35/78 35/78 J (72)発明者 田中 秀興 茨城県つくば市東1丁目1番3 工業技術 院生命工学工業技術研究所内 (72)発明者 岡 修一 茨城県つくば市東1丁目1番3 工業技術 院生命工学工業技術研究所内 (72)発明者 藤田 康子 茨城県つくば市千現1−5−5 片桐ハイ ツ102 (72)発明者 井上 真美 茨城県牛久市岡見町960−144 (72)発明者 内田 勝 千葉県八街市八街に−72−25 (72)発明者 佐々木 務 千葉県八日市場市平木3666−8

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の一般式(1): 【化1】 (上式において、A環、B環、C環、D環、E環および
    F環に結合している水素原子は、それぞれ独立に水酸
    基、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換
    のアルケニル基、置換または無置換のアルキニル基、置
    換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のア
    リール基、および置換または無置換のアリールオキシ基
    からなる群から選択される1以上の置換基で置換されて
    いてもよい)で表される構造を有することを特徴とする
    化合物。
  2. 【請求項2】一般式(1)において、A環、B環、D環
    およびE環に結合している水素原子が、それぞれ独立に
    水酸基、置換または無置換のアルキル基、置換または無
    置換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニル
    基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無置
    換のアリール基、および置換または無置換のアリールオ
    キシ基からなる群から選択される1または2個の置換基
    で置換されている構造を有することを特徴とする請求項
    1の化合物。
  3. 【請求項3】以下の一般式(2): 【化2】 (上式において、R1〜R9は、それぞれ独立に水素原
    子、水酸基、置換または無置換のアルキル基、置換また
    は無置換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニ
    ル基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無
    置換のアリール基、および置換または無置換のアリール
    オキシ基からなる群から選択される)で表される構造を
    有することを特徴とする化合物。
  4. 【請求項4】一般式(2)において、R1〜R9がそれぞ
    れ独立に水素原子、水酸基、または置換または無置換の
    アルコキシ基であることを特徴とする請求項3の化合
    物。
  5. 【請求項5】一般式(2)において、R1〜R7がそれぞ
    れ独立に水酸基、または置換または無置換のアルコキシ
    基であり、R8およびR9がともに水酸基であることを特
    徴とする請求項4の化合物。
  6. 【請求項6】以下の一般式(3)〜(6): 【化3】 (上式において、R11〜R19はそれぞれ独立に水素原
    子、水酸基、置換または無置換のアルキル基、置換また
    は無置換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニ
    ル基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無
    置換のアリール基、および置換または無置換のアリール
    オキシ基からなる群から選択される)のいずれかで表さ
    れる構造を有することを特徴とする化合物。
  7. 【請求項7】一般式(3)〜(6)において、R11〜R
    17がそれぞれ独立に水酸基または置換または無置換のア
    ルコキシ基であり、R18およびR19がともに水酸基であ
    ることを特徴とする請求項6の化合物。
  8. 【請求項8】一般式(3)〜(6)において、R12〜R
    17がすべて水酸基であるか、R12〜R17がすべてメトキ
    シ基であることを特徴とする請求項7の化合物。
  9. 【請求項9】落花生薄皮の抽出物を精製することによっ
    て得た成分を、必要に応じて反応させることを特徴とす
    る請求項1の化合物の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1〜8のいずれかの化合物を活性
    成分として含有することを特徴とする医薬組成物。
  11. 【請求項11】ヒアルロニダーゼの活性阻害、抗アレル
    ギー、抗炎症または活性酸素消去のために使用する請求
    項10の医薬組成物。
  12. 【請求項12】請求項1〜8のいずれかの化合物を含有
    することを特徴とする抗酸化剤。
  13. 【請求項13】請求項1〜8のいずれかの化合物を含有
    することを特徴とする化粧品。
  14. 【請求項14】請求項1〜8のいずれかの化合物を含有
    することを特徴とする食品。
JP10052396A 1998-03-04 1998-03-04 プロアントシアニジンaおよびその誘導体 Expired - Lifetime JP2975997B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10052396A JP2975997B2 (ja) 1998-03-04 1998-03-04 プロアントシアニジンaおよびその誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10052396A JP2975997B2 (ja) 1998-03-04 1998-03-04 プロアントシアニジンaおよびその誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11246562A true JPH11246562A (ja) 1999-09-14
JP2975997B2 JP2975997B2 (ja) 1999-11-10

Family

ID=12913655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10052396A Expired - Lifetime JP2975997B2 (ja) 1998-03-04 1998-03-04 プロアントシアニジンaおよびその誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2975997B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001032131A1 (fr) * 1999-10-29 2001-05-10 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Agents d'amelioration de texture de la peau
JP2001158739A (ja) * 1999-09-21 2001-06-12 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd プロアントシアニジンとビタミンb6誘導体またはその塩とを含有する組成物
JP2002145757A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Katakura Chikkarin Co Ltd 皮膚外用剤
WO2003020295A1 (fr) * 2001-08-31 2003-03-13 Yoshihara, Sachiko Moyens de traitement ou de prevention pour des maladies allergiques, comprenant un revetement a base de graines d'arachide traitees
JP2004529162A (ja) * 2001-05-10 2004-09-24 コグニス・フランス・ソシエテ・アノニム プロアントロシアニジンオリゴマーの使用
JP2004269487A (ja) * 2003-01-14 2004-09-30 Efuekuto:Kk 落花生由来のプロアントシアニジンの製造方法
JP2004277350A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Efuekuto:Kk 眼精疲労改善・予防剤
WO2005013970A1 (ja) * 2003-08-11 2005-02-17 Suntory Limited 肝胆道系障害改善剤
JP2007519750A (ja) * 2004-01-28 2007-07-19 マーズ インコーポレイテッド Aタイプのプロシアニジンを含有する組成物およびその使用方法
WO2009026179A3 (en) * 2007-08-17 2009-04-09 Herbalscience Group Llc Antiinfective proanthocyanidin compounds and methods of use thereof
JP2009179579A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Seiko:Kk リパーゼ阻害剤及びそれを含有する組成物
FR2927811A1 (fr) * 2008-02-27 2009-08-28 Unither Dev Soc Par Actions Si Colorant pharmaceutique extrait de cranberry concentre en proanthocyanidines a.
KR100939825B1 (ko) * 2007-12-28 2010-02-02 한울환경연구원(주) 신규 화합물 에페드라닌 k 및 그 화합물의 용도
JP2010168300A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Efuekuto:Kk プロアントシアニジン三量体
JP2010227002A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Kikkoman Corp クランベリー抽出物及びその製造方法
JP2011225627A (ja) * 2004-10-18 2011-11-10 Maruzen Pharmaceut Co Ltd アレルゲン不活性化剤及びアレルゲン不活性化材

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2832059C (en) 2011-04-01 2020-07-14 Ocean Spray Cranberries, Inc. Inflammation and immunity treatments

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001158739A (ja) * 1999-09-21 2001-06-12 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd プロアントシアニジンとビタミンb6誘導体またはその塩とを含有する組成物
KR100816314B1 (ko) 1999-10-29 2008-03-24 교와 핫꼬 고교 가부시끼가이샤 피부 질감 개선제
WO2001032131A1 (fr) * 1999-10-29 2001-05-10 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Agents d'amelioration de texture de la peau
JP2002145757A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Katakura Chikkarin Co Ltd 皮膚外用剤
JP2004529162A (ja) * 2001-05-10 2004-09-24 コグニス・フランス・ソシエテ・アノニム プロアントロシアニジンオリゴマーの使用
WO2003020295A1 (fr) * 2001-08-31 2003-03-13 Yoshihara, Sachiko Moyens de traitement ou de prevention pour des maladies allergiques, comprenant un revetement a base de graines d'arachide traitees
KR100907670B1 (ko) * 2001-08-31 2009-07-14 요시하라, 사치코 가공된 땅콩 종피를 포함하는 알레르기성 질환의 치료 또는 예방제
US7393542B2 (en) 2001-08-31 2008-07-01 Akio Yoshihara Remedies for allergic diseases using processed peanut seed coat
JP2004269487A (ja) * 2003-01-14 2004-09-30 Efuekuto:Kk 落花生由来のプロアントシアニジンの製造方法
JP4498684B2 (ja) * 2003-03-17 2010-07-07 株式会社 エフェクト 眼精疲労改善・予防剤
JP2004277350A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Efuekuto:Kk 眼精疲労改善・予防剤
WO2005013970A1 (ja) * 2003-08-11 2005-02-17 Suntory Limited 肝胆道系障害改善剤
US9675630B2 (en) 2004-01-28 2017-06-13 Mars, Incorporated Compositions and methods of use of A-type procyanidins
JP2007519750A (ja) * 2004-01-28 2007-07-19 マーズ インコーポレイテッド Aタイプのプロシアニジンを含有する組成物およびその使用方法
JP2011225627A (ja) * 2004-10-18 2011-11-10 Maruzen Pharmaceut Co Ltd アレルゲン不活性化剤及びアレルゲン不活性化材
WO2009026179A3 (en) * 2007-08-17 2009-04-09 Herbalscience Group Llc Antiinfective proanthocyanidin compounds and methods of use thereof
KR100939825B1 (ko) * 2007-12-28 2010-02-02 한울환경연구원(주) 신규 화합물 에페드라닌 k 및 그 화합물의 용도
JP2009179579A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Seiko:Kk リパーゼ阻害剤及びそれを含有する組成物
WO2009112769A3 (fr) * 2008-02-27 2010-02-18 Unither Developpement Colorant pharmaceutique extrait de cranberry concentre en proanthocyanidines a
FR2927811A1 (fr) * 2008-02-27 2009-08-28 Unither Dev Soc Par Actions Si Colorant pharmaceutique extrait de cranberry concentre en proanthocyanidines a.
JP2010168300A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Efuekuto:Kk プロアントシアニジン三量体
JP2010227002A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Kikkoman Corp クランベリー抽出物及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2975997B2 (ja) 1999-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2975997B2 (ja) プロアントシアニジンaおよびその誘導体
KR100275657B1 (ko) 양모제 및 그 제조방법
FR2763336A1 (fr) Esters de tocopherol et leurs utilisations en cosmetique et pharmacie
JP3635081B2 (ja) 美白剤、抗酸化剤、コラゲナーゼ活性阻害剤、ヒアルロニダーゼ活性阻害剤、老化防止剤、皮膚外用剤、化粧料及び食料品
JP2010070499A (ja) セラミド産生促進剤
JP2005029486A (ja) 皮膚改善組成物
JP2022161479A (ja) 新規ポリフェノール化合物
JP2020502172A (ja) 漢方薬抽出物を有効成分として含む化粧料組成物
JP3248908B2 (ja) 化粧品用、または特に皮膚科の医薬用抗アレルギー性組成物の調製のためのククルビチンの用途、及び、その適用を含む方法
JPH06256156A (ja) 皮膚化粧料
TW200401780A (en) Novel derivative of flavone C-glycoside and composition containing the same
KR100979269B1 (ko) 탈모 방지 및 모발 생장 촉진 효과를 갖는 피부외용조성물
JP6122200B1 (ja) 抗糖化用組成物
JPH09118612A (ja) 皮膚外用剤
JPH06256151A (ja) 皮膚化粧料
KR102047461B1 (ko) 앉은 부채 추출물 또는 이의 분획물을 유효성분으로 포함하는 주름 개선용 조성물
KR101886359B1 (ko) 녹차나무 뿌리에서 추출한 사포닌을 함유하는 발모 촉진용 조성물
JP4460361B2 (ja) メラニン産生促進剤
KR20190130543A (ko) 앉은 부채 추출물 또는 이의 분획물을 유효성분으로 포함하는 주름 개선용 조성물
JPH11269192A (ja) フラボン配糖体
JP5132030B2 (ja) 免疫賦活剤、抗腫瘍剤、抗炎症剤、抗老化剤及び皮膚化粧料
JP5405782B2 (ja) セラミド産生促進剤及び保湿剤
JPWO2005027904A1 (ja) 育毛剤
JPH03503169A (ja) 香粧製品に使用するための穀物グルテンからの原材料
JP3597068B2 (ja) 抗酸化剤及びこれを含有する組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term