JPH11269192A - フラボン配糖体 - Google Patents

フラボン配糖体

Info

Publication number
JPH11269192A
JPH11269192A JP10075654A JP7565498A JPH11269192A JP H11269192 A JPH11269192 A JP H11269192A JP 10075654 A JP10075654 A JP 10075654A JP 7565498 A JP7565498 A JP 7565498A JP H11269192 A JPH11269192 A JP H11269192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flavone glycoside
ige
weight
acid
cosmetics
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10075654A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Hanawa
正義 塙
Ichiro Shibuya
一郎 渋谷
Mitsuo Hirai
光雄 平井
Tomoyasu Ra
智靖 羅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikka Whisky Distilling Co Ltd
Original Assignee
Nikka Whisky Distilling Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikka Whisky Distilling Co Ltd filed Critical Nikka Whisky Distilling Co Ltd
Priority to JP10075654A priority Critical patent/JPH11269192A/ja
Publication of JPH11269192A publication Critical patent/JPH11269192A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 IgEのIgEレセプターへの結合を阻害す
ることにより、アレルギー症状を包括的に改善できる医
薬、化粧品、食品等を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で示されるフラボン配
糖体。 【化1】 (但し、R1、R2、R3、R4のうち、いずれか1つは下
式(II)で示される基であり、他は水素原子。 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、IgE−IgE
レセプター結合阻害剤として、医薬、化粧品、食品等に
好適に用いられるフラボン配糖体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、抗アレルギー活性を有する化
合物は種々知られており、代表的なものとしては、クロ
モグリク酸ナトリウム、イブジラスト等を挙げることが
できる。
【0003】一方、アレルギー反応は以下のようにして
起きる。花粉、ダニ中のアレルゲンが体内に侵入すると
ヒトIgE抗体が作られ、血液や粘膜に多く存在する好
塩基球、肥満細胞等の表面の高親和性IgEレセプター
(FcεRI)と結合し感作状態となる。そして再び同
じ抗原が侵入し、この感作された細胞上のヒトIgE抗
体と結合すると、これが引き金となって細胞からヒスタ
ミンやロイコトリエンといった化学伝達物質が遊離し、
これらの物質が涙や鼻汁を多量に分泌させたり、咳、皮
膚の痒み等を引き起こす。従って、ヒトIgE抗体のI
gEレセプターへの結合を阻害することができれば、こ
れらの化学伝達物質の放出を阻止することができ、アレ
ルギー疾患に対する有効な治療となり得る(日医雑誌、
第114巻、第9号(1995)、日本医師学会;実験
医学増刊号、12巻、17号(1994)、羊土社)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
クロモグリク酸ナトリウムは抗ヒスタミン活性を通じて
抗アレルギー作用を発揮するものであり、又、イブジラ
ストはロイコトリエンの遊離抑制を通じて抗アレルギー
作用を発揮するものであることから、アレルギー症状の
包括的な改善という観点からは不十分なものであった。
なお、特開平2−53717号公報には、バラ科ノイバ
ラ又はその近縁植物の偽果又は果実(エイジツ、営実)
がヒアルロニダーゼ阻害活性を有することが示唆されて
いるが、IgEのIgEレセプターへの結合阻害による
抗アレルギー作用についての言及は無く、又、実際に調
べたところにおいても阻害活性はなかった。さらに、特
開平9−124498号公報には、バラ科のエラジタン
ニンが抗アレルギー作用を有することが示唆されている
が、IgEのIgEレセプターへの結合阻害については
言及がない。
【0005】又、近年におけるアトピー性皮膚炎、花粉
症をはじめとするI型アレルギー反応に関与するアレル
ギー疾患の増加に伴い、化粧品、食品等に、抗アレルギ
ー作用を付加する試みが行われている。
【0006】従って、IgEのIgEレセプターへの結
合を阻害することにより、アレルギー症状を包括的に改
善できる医薬、化粧品、食品等が切望されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明によれば、
下記一般式(I)で示されるフラボン配糖体が提供され
る。
【0008】
【化3】
【0009】(但し、R1、R2、R3、R4のうち、いず
れか1つは下式(II)で示される基であり、他は水素原
子。
【0010】
【化4】
【0011】又、本発明によれば、上記のフラボン配糖
体を有効成分とするIgE−IgEレセプター結合阻害
剤及び上記のフラボン配糖体を有効成分とする抗アレル
ギー性医薬、上記のフラボン配糖体を含有する化粧品、
医薬部外品及び食品が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明化合物(I)には、水和
物、各種溶媒和物等が含まれる。さらに、本発明化合物
には結晶多形を有する化合物もあり、本発明化合物には
それらの結晶形がすべて包含される。
【0013】また、本発明化合物は、酸付加塩又は塩基
付加塩を形成する場合がある。塩としては、製薬学的に
許容される塩であれば特に制限はないが、酸付加塩とし
ては、具体的に塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫
酸、硝酸、リン酸等の無機酸、ギ酸、酢酸、プロピオン
酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、マレイ
ン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスル
ホン酸、エタンスルホン酸、アスパラギン酸、グルタミ
ン酸等の有機酸との酸付加塩等が挙げられる。又、塩基
付加塩としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウ
ム、カルシウム、アルミニウム等の無機塩基、メチルア
ミン、エチルアミン、エタノールアミン等の有機塩基、
リジン、オルニチン等の塩基性アミノ酸との塩基付加塩
等が挙げられる。
【0014】さらに、本発明化合物(I)は、ラムノー
スとフラボンよりなるフラボン配糖体であるが、本発明
化合物(I)には、不斉炭素原子の存在に基づく異性体
及びラムノースの1”とフラボン水酸基の3、6、8、
4の結合のいずれかによる異性体の混合物や単離された
ものを包含する。
【0015】(製造法) 本発明化合物は、本発明化合
物を含有する植物、例えばバラ科バラ属に属する植物か
ら抽出・単離して製造される。上記植物の場合、茎、
根、葉、花のいずれを用いてもよい。
【0016】抽出に用いる植物は、バラ科バラ属に属す
る植物としてはバラ(Rosa spp.)が好ましく、具体的
には、ロサ・ガリカ(Rosa gallica)、ロサ・モスカタ
Rosa moschata)、ロサ・フォエティダ(Rosa foetid
a)、ロサ・ギガンテア(Rosa gigantea)、ノイバラ
Rosa multiflora)、テリハノイバラ(Rosa wichurai
ana)等の野生種、又はこれらを交配して得られた園芸
種の花、葉又は茎を用いることが好ましい。
【0017】抽出には、水単独で、又は水とメタノー
ル、エタノール若しくはアセトン等の極性溶媒との混合
溶媒が用いられ、抽出温度は室温から溶媒の沸点までの
温度から適宜選択されるが、50〜70℃程度の熱水を
用いることが望ましい。又、抽出方法としては、洗浄
後、乾燥し、細断した原料を、その5倍から50倍程
度、望ましくは20倍程の熱水と混合し、そのまま30
分〜1日浸漬後、膜処理等により濾過し、さらに減圧濃
縮等により水を留去し、凍結乾燥物を得る。
【0018】精製方法としては、上記乾燥物をオクタデ
ノシル基化学結合型シリカゲル(例えばPrepara
tiveC18,125A°,55−105μm,Wa
ters社製)含有のカラムに、上記凍乾物水溶液を通
して、ポリフェノール画分を吸着させる。次いで、蒸留
水を通すことにより洗浄した後、10〜100%のメタ
ノール、エタノール等の溶液をカラムに通すことにより
(好ましくは30〜50%メタノール溶液)、粗ポリフ
ェノール画分を得て、さらにHPLC用のカラムにより
本発明化合物を得る。
【0019】本発明化合物は、IgEレセプターへの親
和性が大きいため、IgEのIgEレセプターへの結合
を競争的に阻害することにより抗アレルギー作用を示
す。従って、好塩基球、肥満細胞からのヒスタミン等の
放出を阻止することができ、アレルギー症状を包括的に
改善することが可能となる。
【0020】従って、本発明化合物は、医薬の成分とし
て好適に用いることができるとともに、食品、化粧品等
に添加することにより、これらに抗アレルギー機能を付
与することができる。
【0021】本発明化合物を含有する医薬は、公知の医
薬用担体と共に製剤化することにより調製され、錠剤、
散剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤等の経
口剤、坐剤、軟膏、噴霧剤、注射剤等の非経口剤とする
ことができる。
【0022】又、本発明化合物は、飲料を含む、広く食
品一般に添加して用いることができ、具体例としては、
酒、炭酸飲料、果実飲料、コーヒー、紅茶、茶、乳酸菌
飲料、ヨーグルト、アイスクリーム、飴、ガム、菓子、
パン、麺類等に好適に用いられる。
【0023】さらに、本発明化合物が添加される化粧品
としては、具体的には、石鹸、洗顔料、クリーム、乳
液、化粧水、オーデコロン、ひげそり用クリーム、ひげ
そり用ローション、化粧油、日焼け・日焼け止めローシ
ョン、日焼け・日焼け止めオイル、おしろいパウダー、
ファンデーション、香水、パック、爪クリーム、エナメ
ル、エナメル除去液、眉墨、ほお紅、アイクリーム、ア
イシャドー、マスカラ、アイライナー、口紅、リップク
リーム及び浴用化粧品等の皮膚化粧料、シャンプー、リ
ンス、染毛料及び頭髪用化粧品等の毛髪化粧料、並びに
歯みがき等が挙げられる。又、薬用化粧品、薬用歯みが
き類、浴用剤等の医薬部外品にも好適に用いることがで
きる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるも
のではない。
【0025】(実施例1) 本発明化合物を以下のよう
に製造した。バラ科バラ属に属する植物であるローズミ
ニバッツピンクの乾燥物、100gを破砕して50〜7
0℃の熱水、2lにて30分間抽出した。次に、濾過に
より抽出液を分離し、50℃にて5〜10時間、加熱濃
縮後、凍結乾燥を行い熱水抽出物を約30g得た。
【0026】上記抽出物の5%水溶液を用いてカラムク
ロマトグラフィーにて分画を繰り返した。内径2.5c
m、長さ16cmのカラムに、ゲルとしてFS−180
1(シリカC18:75〜150μm、オルガノ社製)
80mlを充填したものを用い、10%から100%ま
で、メタノールの濃度を10%ずつ濃くしつつ、流速5
ml/分で段階的に溶出させた後、凍結乾燥を行い、抽
出物を得た。
【0027】各画分について、IgEレセプター阻害活
性をELISA法にて調べた。結果を表1に示す。尚、
対照として、ヒスタミン遊離抑制剤であるフマル酸ケト
チフェン及び各種植物抽出物の阻害活性も示す。
【0028】尚、ELISA法によるIgEレセプター
阻害活性の測定は、以下の方法にて行った。IgEレセ
プターを固着させたウェルに、最終濃度が0.1、0.
01%(w/v)となるように調製した試料及び最終濃
度が0.4μg/mlとなるようにヒトIgEを加えて
インキュベーションを行った後、洗浄を行い、遊離の試
料及びヒトIgEを除去した。次に、西洋ワサビパーオ
キシダーゼ(HRP)を結合した抗ヒトIgE抗体を濃
度が0.4μg/mlとなるように加えてインキュベー
ションを行った後、洗浄を行い、遊離の抗ヒトIgE抗
体を除去した。次に、HRPの基質としてo−フェニレ
ンジアミン二塩酸塩(OPD)を各ウェルに注いでHR
Pと反応させ、発色させた後、各ウェルの吸光度をプレ
ートリーダーにて測定した。得られた吸光度の値に基づ
いてIgEレセプター阻害活性を算出した。ヒトIgE
を添加しなかった場合の吸光度を発色率0%、ヒトIg
Eのみを添加して試料を加えなかった場合の吸光度を発
色率100%として各試料の発色率を算出し、各試料の
発色率を100から差し引いた値をIgEレセプター阻
害活性(%)とした。
【0029】
【表1】
【0030】IgEレセプター阻害活性は、10〜80
%メタノール画分に渡って広く分布していた。次に、I
gEレセプター阻害活性の強かった30〜50%メタノ
ール画分、約4.6gについて、HPLCにより、さら
に、分画、精製を行った。
【0031】試料は、分取した30〜50%メタノール
画分を凍結乾燥し、40%メタノールで2%(W/V)
試料濃度に再度溶解したものを用いた。カラムは内径6
mm、長さ250mmのInertsil PREP−
ODS(ジーエルサイエンス社製)を用い、移動相には
40%メタノールと60%メタノールを用いた。注入量
は100μlとし、流量は1ml/分とした。又、検出
は250nmにおける紫外線吸収を測定することにより
行った。尚、溶出は40%メタノールにて開始し、溶出
開始後20分までの間に、徐々に60%メタノールに変
換し、60%メタノールで5分間溶出した後、2.5分
間で連続的に40%メタノールに変換し、さらに2.5
分間40%メタノールで溶出を行った。図1に結果を示
す。
【0032】溶出開始後約20分で溶出したピーク1に
ついて20回分取を行った後、凍結乾燥し、1.8mg
のフラボン配糖体を得た。この精製品のIgEレセプタ
ー阻害活性をELISA法にて調べたところ、表2に示
すように、0.01%(W/V)の濃度にて86%の高
い阻害活性を示した。
【0033】
【表2】
【0034】以下に、フラボン配糖体の各種物性値を示
す。 質量分析値 (m/z):433[FAB,(M+1)]1 H核磁気共鳴スペクトル(CDCl3+CD3OD) δ:0.92(3H,d,J5",6"=6.3Hz,H−
6”),3.20(1H,dd,J4",5"=9.6H
z,J5",6"=6.3Hz,H−5”),3.33(1
H,t,J3",4"=J4",5"=9.6Hz,H−4”),
3.71(1H,dd,J2",3"=3.3Hz,J3",4"
=9.2Hz,H−3”),4.26(1H,dd,J
1",2"=1.7Hz,J2",3"=3.3Hz,H−
2”),5.42(1H,d,J1",2"=1.7Hz,
H−1”),6.27及び6.92(2H,d,J5,7
=2.0Hz,H−5及びH−7),6.94及び7.
74(4H,d,J2",3"=J5",6"=8.9Hz,H−
2’,H−3’,H−5’及びH−6’)。
【0035】又、図2及び図3に、実施例1で得たフラ
ボン配糖体について、FAB−MS及び1H−NMRに
よるスペクトル図を示す。
【0036】(実施例2) 実施例1で得たフラボン配
糖体について、ヒスタミン遊離抑制作用を調べた。常法
により、ヒト抹消血より分離した好塩基球に、乳酸処理
と洗浄を行い、IgEレセプターに結合したヒトIgE
抗体を除いた。次に、TBS−HSAに溶解した試料を
0.1、0.01%(W/V)の濃度となるように加え
た後、濃度が1μg/mlとなるように新たにヒトIg
E抗体を加えて、室温、1時間で好塩基球を感作した。
TBS−HSAにて洗浄し、遊離のヒトIgE抗体を除
去した後、濃度が3μg/mlになるように抗ヒトIg
E抗体を加えて、37℃で40分間インキュベーション
を行った。上清を回収して過塩素酸で処理した後、HP
LCにて上清中のヒスタミン量を測定した。ヒスタミン
遊離抑制率(%)は、次の式により算出した。 {1−(SR−C)/(R−C)}×100
【0037】尚、式中、Cは未処理の細胞より遊離され
るヒスタミンの量を、Rは試料を加えずにヒトIgE抗
体及びヒトIgE抗体により刺激した場合に遊離したヒ
スタミンの量を、SRは試料の存在下でヒトIgE抗体
と抗ヒトIgE抗体により刺激した場合に遊離したヒス
タミンの量を表す。結果を表3に示す。
【0038】
【表3】
【0039】表3より、フラボン配糖体は、好塩基球か
らのヒスタミンの遊離を顕著に抑制することがわかる。
【0040】(実施例3) 下記の成分を常法により混
和して得た混合物を打錠機にて打錠し、実施例1で得た
フラボン配糖体を含有する錠剤1個を製造した。 フラボン配糖体 150mg D−マンニトール 145mg ステアリン酸マグネシウム 5mg
【0041】(実施例4) 下記の成分を常法により混
和し、実施例1で得たフラボン配糖体を含有する浴用剤
を製造した。 フラボン配糖体 3.0重量% 炭酸水素ナトリウム 55.0重量% 硫酸ナトリウム 40.0重量% 色素 1.0重量% 香料 1.0重量%
【0042】(実施例5) 下記の成分を常法により混
和し、実施例1で得たフラボン配糖体を含有するクリー
ムを製造した。 フラボン配糖体 0.2重量% ワセリン 30.0重量% 流動パラフィン 20.0重量% パラフィン 7.0重量% ラノリン 4.0重量% セスキオレイン酸ソルビタン 4.0重量% プロピレングリコール 2.5重量% 硫酸マグネシウム 0.2重量% パラオキシ安息香酸メチル 0.2重量% 水 31.7重量% 香料 0.2重量%
【0043】(実施例6) 下記の成分を常法により混
和し、実施例1で得たフラボン配糖体を含有する化粧水
を製造した。 フラボン配糖体 0.20重量% エチルアルコール 10.00重量% 1,3−ブチレングリコール 6.00重量% グリセリン 5.00重量% モノラウリン酸ポリオキシエチレン ソルビタン(20E.O.) 1.00重量% パラオキシ安息香酸メチル 0.20重量% クエン酸 0.01重量% 香料 0.20重量% 水 77.39重量%
【0044】(実施例7) 下記の成分を常法により混
和し、実施例1で得たフラボン配糖体を含有する飲料を
製造した。 フラボン配糖体 0.2重量% 果汁 20.0重量% ショ糖 6.0重量% 蜂蜜 5.0重量% L−アスコルビン酸 0.1重量% 香料 0.1重量% 色素 0.1重量% 水 68.5重量%
【0045】(実施例8) 下記の成分を常法により混
和し、実施例1で得たフラボン配糖体を含有する飴を製
造した。 フラボン配糖体 0.2重量% ショ糖 52.0重量% 水飴 46.4重量% クエン酸 1.0重量% 香料 0.2重量% 色素 0.2重量%
【0046】
【発明の効果】本発明のフラボン配糖体は、抗アレルギ
ー作用を有し、医薬の成分としてのみならず、化粧品、
食品、浴用剤等にも好適に用いることができ、これらに
抗アレルギー作用を付与することができる。又、IgE
のIgEレセプターへの結合を阻害することにより抗ア
レルギー作用を発揮するため、アトピー性皮膚炎、花粉
症等のI型アレルギー反応に関与するアレルギー症状の
包括的な改善が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明化合物のHPLCによるピークを示す
グラフである。
【図2】 本発明化合物のFAB−MSによるスペクト
ル図である。
【図3】 本発明化合物の1H−NMRによるスペクト
ル図である。
【符号の説明】
1…フラボン配糖体のピーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/70 ADA A61K 31/70 ADA AED AED C07H 15/26 C07H 15/26 // A23G 3/00 101 A23G 3/00 101 A61K 7/50 A61K 7/50 (72)発明者 平井 光雄 千葉県柏市増尾字松山967番地 ニッカウ ヰスキー株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 羅 智靖 千葉県千葉市花見川区花園2−14−13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示されるフラボン配
    糖体。 【化1】 (但し、R1、R2、R3、R4のうち、いずれか1つは下
    式(II)で示される基であり、他は水素原子。 【化2】
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフラボン配糖体を有効
    成分とすることを特徴とするIgE−IgEレセプター
    結合阻害剤。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のフラボン配糖体を有効
    成分とすることを特徴とする抗アレルギー性医薬。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のフラボン配糖体を含有
    することを特徴とする化粧品。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のフラボン配糖体を含有
    することを特徴とする医薬部外品。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のフラボン配糖体を含有
    することを特徴とする食品。
JP10075654A 1998-03-24 1998-03-24 フラボン配糖体 Pending JPH11269192A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10075654A JPH11269192A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 フラボン配糖体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10075654A JPH11269192A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 フラボン配糖体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11269192A true JPH11269192A (ja) 1999-10-05

Family

ID=13582454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10075654A Pending JPH11269192A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 フラボン配糖体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11269192A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003002811A (ja) * 2001-11-07 2003-01-08 Naris Cosmetics Co Ltd IgE産生抑制剤
US6706703B2 (en) 2001-06-29 2004-03-16 Kowa Co., Ltd. Bis(5-aryl-2-pyridyl) derivatives
US6890940B2 (en) 2001-06-29 2005-05-10 Kowa Co., Ltd. Bis(2-aryl-5-pyridyl) derivatives
JPWO2004056216A1 (ja) * 2002-12-19 2006-04-20 株式会社林原生物化学研究所 組成物における水分の変動を抑制する方法とその用途
JP2013231077A (ja) * 2009-02-19 2013-11-14 Fujitsu Ltd 新規化合物、並びに、結合阻害剤、抗アレルギー剤、抗喘息剤、及び抗炎症剤
JP2013231078A (ja) * 2009-02-19 2013-11-14 Fujitsu Ltd 新規化合物、並びに、結合阻害剤、抗アレルギー剤、抗喘息剤、及び抗炎症剤

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6706703B2 (en) 2001-06-29 2004-03-16 Kowa Co., Ltd. Bis(5-aryl-2-pyridyl) derivatives
US6890940B2 (en) 2001-06-29 2005-05-10 Kowa Co., Ltd. Bis(2-aryl-5-pyridyl) derivatives
US7196101B2 (en) 2001-06-29 2007-03-27 Kowa Co., Ltd Bis(5-aryl-2-pyridyl) derivatives
JP2003002811A (ja) * 2001-11-07 2003-01-08 Naris Cosmetics Co Ltd IgE産生抑制剤
JPWO2004056216A1 (ja) * 2002-12-19 2006-04-20 株式会社林原生物化学研究所 組成物における水分の変動を抑制する方法とその用途
JP4536002B2 (ja) * 2002-12-19 2010-09-01 株式会社林原生物化学研究所 組成物における水分の変動を抑制する方法とその用途
JP2013231077A (ja) * 2009-02-19 2013-11-14 Fujitsu Ltd 新規化合物、並びに、結合阻害剤、抗アレルギー剤、抗喘息剤、及び抗炎症剤
JP2013231078A (ja) * 2009-02-19 2013-11-14 Fujitsu Ltd 新規化合物、並びに、結合阻害剤、抗アレルギー剤、抗喘息剤、及び抗炎症剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4828922B2 (ja) 抗アレルギー剤
TWI503124B (zh) Enamel production enhancers and humectants
JPH10120583A (ja) 抗アレルギー剤、ケミカルメディエーター遊離抑制剤及びこれを含有する抗アレルギー性化粧料,医薬品並びに食品
JPH11269192A (ja) フラボン配糖体
KR20190064714A (ko) 레몬머틀 추출물을 유효성분으로 포함하는 항염증제
TW200401780A (en) Novel derivative of flavone C-glycoside and composition containing the same
JP4097300B2 (ja) 抗アレルギー剤
EP3925603A1 (en) Composition for allergy prevention, atopic dermatitis alleviation or skin regeneration, containing, as active ingredient, undecane or undecanal
JPH11269075A (ja) IgE−IgEレセプター結合阻害剤
KR102120758B1 (ko) 커피 추출물을 유효성분으로 포함하는 알러지성 질환의 예방, 개선 또는 치료용 조성물
JP6076832B2 (ja) メントール誘導体、並びにこれを用いた冷感剤、trpm8活性化剤、冷感付与方法及びtrpm8活性化方法
KR101702621B1 (ko) 꽃잔디 추출물을 포함하는 항염증제
KR101721666B1 (ko) 선복화를 이용한 피부 미백용 화합물 및 이를 포함하는 피부 미백용 조성물
JP6669786B2 (ja) ムレスズメ根抽出物を含有する美白用化粧料組成物
KR102569019B1 (ko) 펄스 전기장이 처리된 병풀 추출물을 포함하는 조성물
KR102555259B1 (ko) 펄스 전기장이 처리된 어성초 추출물을 포함하는 조성물
KR102385224B1 (ko) 알레르기 질환의 예방 또는 치료용 약학적 조성물
KR102607716B1 (ko) 개똥쑥 추출물 또는 아르테미시닌을 유효성분으로 포함하는 일주기 리듬 장애 예방 또는 개선을 위한 조성물
KR102218299B1 (ko) 관동화 유래 세스퀴테르펜 화합물 또는 세스퀴테르펜 강화 분획을 유효성분으로 함유하는 건선의 예방 또는 치료용 조성물
KR20140125937A (ko) 트리터페노이드 화합물 또는 이를 포함하는 복분자 추출물을 포함하는 미백 조성물
JP5405782B2 (ja) セラミド産生促進剤及び保湿剤
KR102385221B1 (ko) 피부염 예방 또는 치료용 약학적 조성물
KR102014685B1 (ko) 골담초 유래 화합물 및 이를 함유하는 피부 미백용 조성물
KR102179531B1 (ko) 관동화 유래 세스퀴테르펜 화합물 또는 세스퀴테르펜 강화 분획을 유효성분으로 함유하는 건선의 예방 또는 치료용 조성물
JP7071406B2 (ja) 新規なクエルセチン系化合物を含む抗炎症組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050303

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090310