JPH0881337A - 育毛剤 - Google Patents

育毛剤

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JPH0881337A
JPH0881337A JP6219928A JP21992894A JPH0881337A JP H0881337 A JPH0881337 A JP H0881337A JP 6219928 A JP6219928 A JP 6219928A JP 21992894 A JP21992894 A JP 21992894A JP H0881337 A JPH0881337 A JP H0881337A
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extract
genus
hair
plants belonging
extraction
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JP6219928A
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Inventor
Tomoya Takahashi
知也 高橋
Yoshinori Kobayashi
義典 小林
Michio Kawamura
道生 川村
Yoshiharu Yokoo
義春 横尾
Shunichi Kamiya
俊一 神谷
Tatsuya Tamaoki
達也 玉沖
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 育毛効果の強い新規育毛剤を提供する。 【構成】 リンゴ属、オオムギ属およびカキ属に属する
植物の抽出物からなる群より選ばれた抽出物を1種また
は2種以上含有する育毛剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な育毛剤に関する。
【0002】
【従来の技術】リンゴ属に属する植物のもつ薬理作用と
しては、果実の利尿作用および腸運動正常化作用、果皮
の去痰作用、果葉の月経不順やのぼせ発熱の抑制作用が
知られているが、育毛作用は知られていない。オオムギ
属に属する植物の薬理作用としては、創傷治癒作用、消
化助長作用、乳汁分泌作用、利尿作用が知られている
が、育毛作用は知られていない。また、カキ属に属する
植物の薬理作用としては、果実の凍傷治療作用、しゃっ
くり治療作用および夜尿症治療作用、葉の高血圧予防作
用が知られている。また、カキの葉の抽出物が化粧料と
して抗炎症作用(特開平4−169535号公報)を持
つこと、育毛等細胞賦活効果を持つ食品(特開昭60−
251866号公報)として用いられることが知られて
いるが、外用の育毛剤として用いられることは知られて
いない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、植物
の種子、果実、果皮または葉の抽出物を有効成分とする
優れた育毛剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、リンゴ属(Ma
lus Mill.)、オオムギ属(Hordeum L.)およびカキ属(Dio
spyros L.)に属する植物の抽出物からなる群より選ばれ
た抽出物を1種または2種以上含有する育毛剤に関す
る。
【0005】リンゴ属に属する植物とは、ふじ、国光、
印度、陸奥、旭、つがる、デリシャス等のリンゴの各品
種であればどのようなものでもよく、その果皮、果実、
葉等を抽出原料として用いることができるが、とりわけ
果実を用いることが好ましく、果実は未熟果でも熟果で
もよい。
【0006】オオムギ属に属する植物とは、二条大麦、
六条大麦等オオムギ属に属する植物であればどのような
ものでもよい。また、オオムギ属に属する植物体のいず
れの部位を用いてもよいが、好ましくは種子を用いる。
【0007】カキ属に属する植物とは、カキ、ケガキ、
シナノガキ、コクタン、マメガキ、トキワガキ等カキ属
に属する植物であればどのようなものでもよく、その果
皮、果実、葉等を抽出原料として用いることができる
が、とりわけ葉を用いることが好ましい。
【0008】植物からの抽出精製は、次のような公知の
方法で行うことができる。原料である植物の果実、種
子、葉、茎、根、根茎等を、適当な時期に採取した後、
そのままか、通常空気乾燥等の乾燥工程を行った後、抽
出原料とする。原料が植物の搾汁液や樹液の場合はその
まま抽出原料として用いることもある。
【0009】上記の乾燥した植物体からの活性成分の抽
出は、公知の方法により以下のように行う。原料を粉砕
もしくは細切した後、溶媒を用いてバッチ式もしくは連
続式の抽出方法で行うことができる。抽出溶媒として
は、水またはエタノール、メタノール、イソプロピルア
ルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステ
ル類等の親水性もしくは親油性の溶媒が、単独で、もし
くは混合溶媒として用いることができる。抽出温度は通
常0〜100℃、好ましくは5〜50℃で行う。
【0010】抽出をバッチ式で行う場合、抽出時間は1
時間以上10日間程度であり、溶媒量は乾燥原料あたり
通常1〜30倍重量、好ましくは5〜10倍重量用い
る。抽出操作は、攪拌によっても浸漬放置によってもよ
い。抽出操作は必要に応じて2〜3回繰り返してもよ
い。連続抽出法としては、還流冷却器とサイフォンを組
み合わせたソクスレー抽出器を用いた方法等があげら
れ、溶媒量、抽出時間等は前記のバッチ式抽出法の条件
と同様である。
【0011】本発明の抽出物には、前記の操作で得た粗
抽出液から不溶性残査を濾過もしくは遠心分離により取
り除いたものも含まれる。さらに、以下に記載した活性
成分の精製を行うことにより、塩類等水溶性のイオン性
物質、糖類、多糖類等の非イオン性物質、油分、色素等
が粗抽出液から除去され育毛活性が向上した抽出物も、
本発明の抽出物に含まれる。
【0012】粗抽出液からの活性成分の精製は、公知の
生薬の分離精製方法であればどのようなものでもよい
が、二相溶媒分配法、カラムクロマトグラフィー法、分
取高速液体クロマトグラフィー法等を単独または組み合
わせて用いることが好ましい。
【0013】二相溶媒分配法としては、前記の抽出液か
ら油溶性成分や色素をn−ヘキサン、石油エーテル等に
より抽出除去する方法、該抽出液からn−ブタノール、
メチルエチルケトン等の溶媒と水との分配により、溶媒
相へ植物の抽出物を回収する方法等があげられる。これ
らの方法のうち、粗抽出液のpHをpH2〜7好ましく
はpH3〜5に塩酸または水酸化ナトリウム等により調
整した後、n−ブタノールと水との分配から、n−ブタ
ノール相へ植物の抽出物を回収する方法を用いることが
好ましい。
【0014】カラムクロマトグラフィー法としては、担
体としてアンバーライトIR−120B、アンバーライ
トIRA−402等を用いるイオン交換カラムクロマト
グラフィー法、担体として順相系シリカゲル、逆相系シ
リカゲル、ダイヤイオンHP−20、セパビーズSP−
207等スチレン−ジビニルベンゼン系吸着樹脂を用い
る吸着カラムクロマトグラフィー、担体としてセファデ
ックスLH−20等を用いるゲル濾過法等があげられ、
これらを単独もしくは組み合わせて反復して使用するこ
とができる。これらの方法のうち粗抽出液を、水で平衡
化したスチレン−ジビニルベンゼン系吸着樹脂を充填し
たカラムへ通塔し、吸着させた後、10〜80(V/
V)%メタノールで溶出される抽出物を回収する方法を
用いることが好ましい。
【0015】分取高速液体クロマトグラフィー法として
は、オクタデシルシリカ等を用いる逆相系のカラムを用
いる方法、シリカゲル、シリカゲル−NH2 等を用いる
順相系のカラムを用いる方法等があげられる。
【0016】育毛剤の剤型は植物の抽出物を有効成分と
して配合し得る剤型であればどのようなものでもよい。
適当な医薬基剤と配合して液状あるいは固体状の育毛剤
として用いる。液状あるいは固体状の育毛剤型として
は、ヘヤーリキッド、ヘヤートニック、ヘヤーローショ
ン等の液状剤型、軟膏、ヘヤクリーム等の固体状剤型が
あげられ、各々好適な基剤に植物の抽出物を添加した
後、常法により製造することができる。本発明の育毛剤
中における抽出物の配合量は、単独または混合して通常
0.01〜100重量%、好ましくは0.01〜30重量
%、とりわけ好ましくは0.5 〜10重量%である。
【0017】液体状剤型に好適な基剤としては、育毛剤
に通常使用されているもの、例えば精製水、エタノー
ル、多価アルコール類、油脂等があげられ、必要により
添加剤を添加してもよい。多価アルコールとしては、グ
リセロール、1,3−ブチレングリコール、プロピレング
リコール等があげられる。油脂類としては小麦はい芽
油、椿油、ホホバ油、オリーブ油、スクワラン、サフラ
ワー油、マカデミアナッツ油、アボガド油、大豆水添レ
シチン等があげられる。
【0018】添加剤としては、香料、界面活性剤、殺菌
剤等があげられる。また、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
消炎剤、清涼剤、保湿剤、ビタミン類、生薬エキス等も
適宜添加してもよい。
【0019】香料としては、通常化粧料等に使うものな
らどのような香料を用いてもよい。
【0020】界面活性剤としては、ポリオキシエチレン
(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(8)オレ
イルエーテル、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(1
0)、ポリオキシエチレン(30)グリセリルモノステ
アレート、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン
酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、ショ糖脂肪
酸エステル、モノラウリン酸ヘキサグリセリン、ポリオ
キシエチレン還元ラノリン、POE(25)グリセリル
ピログルタミン酸イソステアリン酸ジエステル、N−ア
セチルグルタミンイソステアリルエステル等があげられ
る。
【0021】殺菌剤としては、ヒノキチオール、トリク
ロサン、クロルヘキシジングルコン酸塩、フェノキシエ
タノール、レゾルシン、イソプロピルメチルフェノー
ル、アズレン、サリチル酸、感光素、ジンクピリチオン
などがあげられる。
【0022】酸化防止剤として、ブチルヒドロキシアニ
ソール、没食子酸、没食子酸プロピル、エリソルビン酸
などがあげられる。
【0023】紫外線吸収剤としては、ジヒドロキシベン
ゾフェノンなどのベンゾフェノン類、メラニン、パラア
ミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸 2
−エチルヘキシルエステル、シノキサート、パラメトキ
シ桂皮酸 2−エチルヘキシルエステル、2−(2−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
ウロカニン酸、金属酸化物微粒子などがあげられる。
【0024】消炎剤としては、グリチルリチン酸ジカリ
ウム、アラントイン等があげられる。
【0025】清涼剤としては、トウガラシチンキ、1−
メントール等があげられる。
【0026】保湿剤としては、ピロリドンカルボン酸、
ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウ
ム等があげられる。
【0027】ビタミン類としては、酢酸dl−α−トコ
フェロール、dl−α−トコフェロール、ビタミンE、
ニコチン酸ベンジル、D−パントテニルアルコール、パ
ントテニルエチルエーテル、ビオチン、塩酸ピリドキシ
ン、リボフラビン等があげられる。
【0028】生薬エキスとしては、センブリエキス、ニ
ンニクエキス、ニンジンエキス、アロエエキス等があげ
られる。
【0029】上記の液体状剤型を噴霧剤として用いると
きは、不燃化液化ガスを用いることが好ましい。
【0030】固体状剤型の基剤としては、ワセリン、固
形パラフィン、植物油、鉱物油、ラノリン、ろう類、マ
クロゴール等があげられ、必要により前記の添加剤、レ
シチン等の乳化剤、エタノール、イソプロピルアルコー
ル等の低級アルコールを添加してもよい。
【0031】本発明の育毛剤の投与量は年齢、体重、症
状、治療効果、投与方法、処理時間などにより異なる
が、成人一人当り一回に植物の抽出物として0.1〜60
0mg、好ましくは10〜300mgの範囲で一日一回から
数回、経皮投与される。
【0032】以下の、実施例、参考例および試験例によ
り本発明の態様を具体的に説明する。
【0033】
【実施例】
【0034】実施例1 エチルアルコール7Kg、グリセロール500g、参考
例1で得たリンゴ抽出物を300g、N−アセチルグル
タミンイソステアリルエステルを50gおよび精製水1
600gを均一に攪拌混合し、固形物を溶解させ溶液a
を調製した。これとは別に1,3−ブチレングリコール
500gおよびPOE(25)グリセリルピログルタミ
ン酸イソステアリン酸ジエステル50gを均一に攪拌混
合し、溶液bを調製した。溶液bを溶液aに攪拌しなが
ら加え均一にし育毛トニック(組成物1)を調製した。
なお、上記の操作は全て室温で行った。
【0035】実施例2 参考例1で得たリンゴ抽出物を参考例2で得た大麦抽出
物に代える以外は、実施例1と同様の方法により育毛ト
ニック(組成物2)を調製した。
【0036】実施例3 参考例1で得たリンゴ抽出物を参考例3で得たカキの葉
抽出物Aに代える以外は、実施例1と同様の方法により
育毛トニック(組成物3)を調製した。
【0037】実施例4 参考例1で得たリンゴ抽出物300gを参考例4で得た
カキの葉抽出物Bを360gに代え、精製水1600g
を1540gに代える以外は、実施例1と同様の方法に
より育毛トニック(組成物4)を調製した。
【0038】実施例5 参考例4で得たカキの葉抽出物Bを参考例5で得たカキ
の葉抽出物Cに代える以外は、実施例4と同様の方法に
より育毛トニック(組成物5)を調製した。
【0039】参考例1.〔リンゴ抽出物の製造例〕 リンゴジュース100L を、水で平衡化したダイヤイオ
ンHP−20樹脂(三菱化成社製)を充填したカラム
(7cmφ X52cm:2000ml体積) に通塔し、18
L の脱塩水および2L の15(V/V)%メタノール
〔(V/V)%は水との混合液に対する容積百分率を表
す。以下の記載も同様である。〕でカラムを洗浄した。
次に4L の45(V/V)%メタノールで溶出してくる
画分を集め減圧乾固し、46.8gのリンゴ抽出物を得
た。
【0040】得られた抽出物は、酸性条件下バニリンと
混合することより赤色の呈色を示し、メタノール性塩酸
へ溶解した4−ジメチルアミノシンナムアルデヒドと混
合することにより、緑色の呈色を示した。
【0041】参考例2.〔大麦抽出物の製造例〕 二条大麦(Hordeum vulgare L. var. distichon alefel
d)の種子20Kgを70(W/W)%アセトン〔(W/
W)%は水との混合液に対する重量百分率を表す。以下
の記載も同様である。〕33Kgを用いて4日間室温で抽
出した。この粗抽出液を濾紙(アドバンテック東洋社製
No.526)で濾過して抽出液13.5 Kgを得た。得られ
た濾液から溶媒を除去したのち脱塩水を加えて600m
lとし、塩酸と水酸化ナトリウム溶液でpH4とした。
次に水飽和n−ブタノール600mlを用いて活性成分
をn−ブタノール層に抽出した。該抽出操作を更に2回
繰り返した後、減圧濃縮によりブタノールを除去し、残
渣に脱塩水1L を加えた。不溶物を濾過により除去した
後、濾液を水で平衡化したダイヤイオンHP−20樹脂
(三菱化成社製)を充填したカラム(9cmφ X32c
m:2034ml体積) に通塔し、4L の脱塩水、4L の
10(V/V)%メタノール、2L の20(V/V)%
メタノールで順次カラムを洗浄後、2L の20(V/
V)%メタノール、4L の40(V/V)%メタノール
および60(V/V)%メタノールで目的物を溶出させ
た。該溶出画分を合わせた後、減圧乾固し5.9gの大
麦抽出物を得た。
【0042】得られた抽出物は、酸性条件下バニリンと
混合することより赤色の呈色を示し、メタノール性塩酸
へ溶解した4−ジメチルアミノシンナムアルデヒドと混
合することにより、緑色の呈色を示した。
【0043】参考例3.〔カキの葉抽出物Aの製造例〕 カキ(Diospyros kaki Thunb.) の葉を6月の若葉の頃採
取し、蒸した後3日間通風しながら陰干しにすることに
より乾燥カキの葉を得た。この乾燥カキの葉100gを
幅約3mmに細切りした後、70(W/W)%エタノー
ル1Lで7日間室温で侵漬抽出した。該抽出液を、ガー
ゼおよび濾紙を用いて濾過することにより残さを取り除
き、得られた濾液を減圧濃縮して溶媒を除去した後、脱
塩水800mlを加え、さらに塩酸を用いてpHを4に
調整した。該抽出液にn−ヘキサン800mlを加えて
洗浄した後、残った水溶液にn−ブタノール800ml
を加えて活性成分を抽出した。該抽出操作を再度行った
後、得られたn−ブタノール画分を減圧乾固して、4.84
gのカキの葉抽出物Aを得た。
【0044】得られた抽出物は、酸性条件下バニリンと
混合することより赤色の呈色を示し、メタノール性塩酸
へ溶解した4−ジメチルアミノシンナムアルデヒドと混
合することにより、緑色の呈色を示した。
【0045】参考例4.〔カキの葉抽出物Bの製造例〕 参考例3と同様の方法で得た乾燥カキの葉1Kgを幅約3
mmに細切りした後、75(W/W)%アセトン8Lで
3日間、5℃の温度で侵漬抽出した。該抽出液を参考例
3と同様の方法で濾過することにより抽出液を得た。該
抽出液を1Lまで減圧濃縮した後、脱塩水を加えて2.5
Lとした。この抽出エキスを水で平衡化したダイヤイオ
ンHP−20樹脂(三菱化成社製)を充填したカラム
(12.4cmφX41cm:4949ml体積) に通塔し、10
Lの20(V/V)%メタノール10Lでカラムを洗浄
後、10L の40(V/V)%メタノールで溶出した。
得られた溶出液を減圧乾固することにより25.8gのカキ
の葉の抽出物Bを得た。
【0046】得られた抽出物は、酸性条件下バニリンと
混合することより赤色の呈色を示し、メタノール性塩酸
へ溶解した4−ジメチルアミノシンナムアルデヒドと混
合することにより、緑色の呈色を示した。
【0047】参考例5.〔カキの葉抽出物Cの製造例〕 参考例3と同様の方法で得た乾燥カキの葉2Kgを幅約3
mmに細切りした後、75(V/V)%メタノール18
kgで4日間、室温で侵漬抽出した。該抽出液を参考例
3と同様の方法で濾過することにより抽出液を得た。該
抽出液から溶媒を除去した後、脱塩水1.2L および2N
塩酸40mlを加えた。pHが4になった抽出液に、水
飽和n−ブタノール1.2L を加えて分配し活性成分をn
−ブタノール層へ抽出した。該抽出操作を再度行った
後、n−ブタノール層を合わせて溶媒を除去した。得ら
れた残渣を1.25L の80(V/V)%メタノールに溶解
した後、これをn−ヘキサン1Lで洗浄した後、溶媒を
除去した。得られた残渣84gを20(V/V)%メタ
ノール1L に溶解し、水で平衡化したダイヤイオンHP
−20樹脂(三菱化成社製)を充填したカラム(9.2cm
φ X60cm:3987ml体積) に通塔し、8Lの20
(V/V)%メタノール8Lでカラムを洗浄後、40
(V/V)%メタノールで溶出した。得られた溶出液を
減圧乾固することにより5.86gのカキの葉の抽出物Cを
得た。
【0048】得られた抽出物は、酸性条件下バニリンと
混合することより赤色の呈色を示し、メタノール性塩酸
へ溶解した4−ジメチルアミノシンナムアルデヒドと混
合することにより、緑色の呈色を示した。
【0049】試験例1(マウスの発毛に対する効果) 小川らの方法(ザ ジャーナル オブ デイウマトロジ
ー,10巻,45〜54頁,1983年)を参考にマウ
スによる発毛効果の試験を行った。毛周期の休止期にあ
る9週令のC3H/HeSlc系雄性マウス(1群4〜
5匹)の背部毛を電気バリカンで剃毛し、実施例1〜5
で作成した組成物1〜5を一日一回、剃毛部に150μ
lづつ均一に塗布した。また、対照群は試験化合物の代
わりに精製水を加えたトニックベースを塗布した。試験
塗布開始後17日目のマウス背部皮膚を採取し、写真撮
影をおこなった後、画像処理装置(アンビオニクス社
製;スピカII)を用いて背部皮膚全面積に対する発毛部
の面積の比を求め、この比から発毛効果を判定した。結
果を第1表に示した。
【0050】
【表1】
【0051】試験例2(ウサギ眼刺激性試験) ニュージーランドホワイト種ウサギ(体重3〜3.5K
g、オス)を使用し、実施例1〜5で得られた本発明組
成物1〜5を5%濃度になるように精製水に溶解した試
験液を100μlずつ点眼した。使用動物を2試験群に
わけグループ1は点眼5分後に流水で洗眼を行い、グル
ープ2は点眼24時間後に流水で洗眼を行った。対照群
は精製水のみを投与した。試験開始後、1、24、4
8、72時間および7日後に眼の観察を行ったが、角膜
の混濁、虹彩の充血、結膜の発赤腫張、排出物等の眼の
異常を示すような臨床所見はいずれの群にも見られなか
った。
【0052】試験例3(ウサギ皮膚連続塗布試験) ニュージーランドホワイト種ウサギ(22週例、オス)
の背部皮膚を剃毛し、実施例1〜5で得られた本発明組
成物1〜5を一日一回3ケ月間連続塗布することによ
り、皮膚の刺激性試験を行った。ウサギは1匹あたり4
試験群にわけ、約15cm2 (5cmX3cm)の面積
に200μlの試験液を塗布した。対照としてトニック
液から抽出物のみを除く群と無塗布群を置いた。その結
果、対照区および試験区共に炎症、発赤腫張等皮膚の異
常を示すような臨床所見は無かった。
【0053】以上の試験例の結果から、本発明の育毛剤
は優れた育毛効果を示すとともに、眼や皮膚に対する刺
激も無く長期間連続使用しても安全な育毛剤であること
が示された。
【0054】
【発明の効果】本発明により、効果が強く安全な育毛剤
が提供される。
フロントページの続き (72)発明者 玉沖 達也 東京都町田市本町田2662−13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンゴ属、オオムギ属およびカキ属に属
    する植物の抽出物からなる群より選ばれた抽出物を1種
    または2種以上含有する育毛剤。
  2. 【請求項2】 リンゴ属に属する植物の抽出物が果実抽
    出物であり、オオムギ属に属する植物の抽出物が種子抽
    出物であり、カキ属に属する植物の抽出物が葉の抽出物
    である請求項1記載の育毛剤。
  3. 【請求項3】 植物の抽出物が、抽出物の水溶液をスチ
    レン−ジビニルベンゼン系吸着樹脂に吸着させた後、1
    0〜80(V/V)%メタノールにより溶出させること
    により得られる抽出物である請求項2または3記載の育
    毛剤。
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