JP3182047B2 - 黒砂糖より抽出された成分を含む化粧料組成物 - Google Patents

黒砂糖より抽出された成分を含む化粧料組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は黒砂糖より抽出された
成分を含む化粧料組成物に係り、その目的は特にアレル
ギー症肌の人が化粧料として使用しても炎症を生じるこ
となくしかも使用によりアトピー等のアレルギー症が低
減するとともに健康な人が化粧料として使用しても美肌
効果が高い化粧料組成物を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】社会生活が変化するに従ってアトピー性
皮膚炎等の皮膚アレルギー症状を訴える人々が多くな
り、特に顔面部に生じた湿疹症状は化粧年齢の女性を悩
ます最大の要因となっている。一般にアレルギーは、ア
レルゲンとの反応でマスト細胞からヒスタミン、ブラデ
ィキニン、SRS−Aなどの化学伝達物質が放出され、
これらの物質が周囲の組織を障害して生じる生体反応と
解されており、前記した化学伝達物質の放出を抑制す
る、即ち化学伝達物質の一つであるSRS−Aはアラキ
ドン酸代謝物の一つである5−HETEを前駆体とする
物質で、この5−HETEの産出を抑制することによ
り、アトピー性皮膚炎をはじめ、じんましん等のアレル
ギーを防止することができる。
【0003】アトピー性皮膚炎は滲出傾向の強い鮮紅色
斑が主に認められる痒みの著しいアレルギー性疾患の一
つである。このようなアトピー性皮膚炎の人の化粧法は
なく、先ずアトピー性皮膚炎を治療し、治療後化粧して
いた。アトピー性皮膚炎の人は化粧料に反応して炎症が
生じるからである。その治療法としては、従来よりヒス
タミン加免疫ブロブリン、強力ミノファーゲンC等を用
いた皮下注射や、副腎皮質ホルモンからなる外用剤が使
用されていた。アレルギー性疾患を持たない健康な思春
期の男女でも、ニキビ、吹き出物等が見られ、美肌化を
阻害する。ニキビは、皮膚表面に存在する黄色ブドウ球
菌staphylococcus aureus の作用と関係が深いと解され
ている。従って、ニキビの治療法としては、皮膚表面に
おける黄色ブドウ球菌staphylococcus aureus 等の増殖
を防止する目的でヘキサクロロフェン、トリクロロカル
バニリド、イルガサン等の抗菌剤を配合した外用剤が主
として用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アトピー性皮膚炎等の
アレルギー疾患の皮膚治療には副腎皮質ホルモンが施用
され効果が多大に期待できる反面副作用が生じ、肌がケ
ロイド状になる、好ましくない課題が存在し、その使用
に危険性が伴うという課題が存在した。そこで、皮膚に
対する安全性が極めて高く、アトピー性皮膚炎等のアレ
ルギー疾患の肌に施用しても炎症を生じることなくしか
もアトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患を低減させ且つ
副作用がなく、しかもニキビ、吹き出物等皮膚疾患の症
状の肌にも施用して、肌障害の緩和や増悪の防止に効果
があり、且つ美肌化を目的に健常皮膚に化粧品としても
好適に使用することのできる化粧料組成物の提供にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、2,5−ジメトキシフェニル−4' −O−D−グ
ルコースとカワラヨモギ(Artemisia capillaris Thum
berg.)及び/又はその近縁種の乾燥粉砕物又はその抽出
物を含有することを特徴とする黒砂糖より抽出された成
分を含む化粧料組成物に関する。
【0006】
【作用】黒砂糖に含まれる色素成分である2,5−ジメ
トキシフェニル−4' −O−D−グルコースにカワラヨ
モギ(Artemisia capillaris Thumberg.(Compositae))
の乾燥粉砕物又はその抽出物を混合すると、アレルギー
症の肌の美肌効果に顕著に有効であり、しかも皮膚賦活
性を顕著に発現し、シミ、にきび、かぶれ等の肌あれ防
止に極めて有効とすることができる。
【0007】
【発明の構成】以下、この発明に係る黒砂糖より抽出さ
れた成分を含む化粧料組成物の構成について詳述する。
黒砂糖から抽出された色素成分は次の方法で得られる。
原材料として黒砂糖(粗糖)を用いて次の如く抽出す
る。すなわち、原料となる粗糖(いわゆる蔗糖の未精製
品)を、砂糖又はてんさいから準備調製し、この粗糖を
適当量の水に溶解し、これを吸着剤に接触させて色素成
分を吸着させ、水洗して糖分を充分に除去した後、吸着
させた色素成分を溶剤により溶離させることにより抽出
・分離する。通常、この操作は吸着剤のカラムを用い、
水及び溶剤を流下させて行なう。この場合、用いられる
吸着剤としては、非極性のポリスチレン系吸着樹脂、例
えばアンバーライトXAD−1、アンバーライトXAD
−2(商品名、ローム・アンド・ハース社製)及びセル
バクロムXAD−2(商品名、セルバ社製)が好適であ
る。収率の点からはセルバクロムXAD−2が好ましい
が特に限定はされない。また、吸着剤の使用量は含有色
素成分量の30〜300倍(重量)、より好ましくは5
0〜200倍(重量)とするのが望ましい。また、吸着
した色素成分を溶離させるに際して、溶離前に水洗して
洗液の甘味が全くなくなるまで充分に糖分を除去させる
ことが好ましい。色素成分の溶離は濃度20%以上の低
級アルコール、例えばメタノール又はエタノールで行な
うのが好適である。実際には、まず20〜30%の低級
アルコールで溶離を行い、流下液の着色が殆ど認められ
なくなった後、95〜99%の高濃度低級アルコールで
さらに溶離させるのが好ましい。この理由は、低濃度低
級アルコールのみで溶離を行なうと色素成分の収率が低
下し、好ましくないからである。尚、糖分の除去が不完
全で、溶離液に甘味が残存する場合には、その蒸発残留
物を純エタノール等の純低級アルコールに混合し、不溶
の糖分を濾別し、除去し、濾液から色素成分を再結晶さ
せて得ることが純度の高い色素成分を得るにあたって好
ましい。
【0008】また、前記色素成分を得る方法として、前
記した方法以外に、黒砂糖をメタノール、純エタノール
等の純低級アルコールに直接冷浸又は温浸し、不溶の糖
分を濾過等の方法により除去したのち、残液を蒸発乾固
して色素成分を得る方法も使用することができる。この
ような黒砂糖の色素成分は、原料黒砂糖から0.05〜
0.3重量%程度の収率で得ることができ、淡褐色の吸
湿性の粉末で、僅かに焦臭があり、味は僅かに苦い粉末
である。
【0009】更に、このようにして得た溶離液(色素成
分)を蒸発乾固した後、シリカゲルカラムで精製分離す
ることにより、色素成分中に含有される特定オリゴ糖を
得ることができる。この特定オリゴ糖中には約40%程
度のフェニルグルコース化合物が含有されている。この
発明では一般式2(化2)で示される2,5−ジメトキ
シフェニル−4'−O−D−グルコースを必須成分とし
て含有する。
【化2】
【0010】この特定フェルニグルコース化合物を得る
方法としては、天然物抽出法、合成法とが挙げられる。
まず、天然物から抽出する方法について説明する。すな
わち、特定オリゴ糖には、一般式3(化3)で示される
3,4−ジメトキシフェニル−4' −O−D−グルコー
スと、一般式4(化4)で示される3,4,6−トリメ
トキシフェニル−4' −O−D−グルコース、一般式5
(化5)で示される2,5−ジメトキシフェニル−4'
−O−D−グルコース、一般式6(化6)で示される
2,4,5−トリメトキシフェニル−4' −O−D−グ
ルコースがそれぞれ含有されている。
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【0011】この発明においては、前記した特定フェニ
ルグルコース化合物のうちで、特に一般式7(化7)で
示される2,5−ジメトキシフェニル−4' −O−D−
グルコースを必須成分として含有する。
【化7】 このように、特定のフェニルグルコース化合物のみを使
用するのは、この発明者が黒砂糖の色素成分について鋭
意研究を行ったところ、黒砂糖の色素成分に含有される
特定オリゴ糖のうちの特定フェニルグルコース(3,
4,6−トリメトキシフェニル−4' −O−D−グルコ
ース及び2,4,5−トリメトキシフェニル−4' −O
−D−グルコース)に、極めて低い出現率ではあるが、
敏感症の人に対して刺激を与える場合があることを見出
したからである。この理由は明らかではないが、恐ら
く、メトキシ置換基の数が皮膚に対して何らかの影響を
与えるものと推察される。この発明においては、粗黒砂
糖の色素成分のうち2,5−ジメトキシフェニル−4'
−O−D−グルコースを特定フェニルグルコースとして
使用することにより、優れた化粧料組成物が得られるこ
とを見出した。
【0012】特定フェニルグルコース化合物は、官能基
としてメトキシ基がC2及びC5位の位置に置換された
2,5−メトキシフェニル基と、グルコース基とをエー
テル結合させる方法により合成させる方法でも得られ
る。粗黒砂糖の色素成分のうちの2,5−ジメトキシフ
ェニル−4' −O−D−グルコースは、化粧料組成物中
に少なくとも0.001重量部以上配合すれば、この発
明の目的とする抗アレルギー症の肌の化粧料としてしよ
うでき顕著な皮膚賦活性や肌あれ防止作用が充分に発現
される。
【0013】この発明において使用するカワラヨモギ
(Artemisia capillaris Thumberg )及びまたはその近
縁種の乾燥粉砕物又はその抽出物は次の様に調製する。
この発明において使用するカワラヨモギ(Artemisia c
apillaris Thumberg )とはキク科の多年草で、その花穂
及び帯花枝葉の乾燥物が漢方薬名茵チン蒿として利尿
剤、利胆剤としてもちいられている。この発明において
使用するカワラヨモギ(Artemisia capillaris Thumbe
rg )の近縁種とはキク科の多年草のうちオトコヨモギ
(Artemisia japonicaThumberg )、ハマオトコヨモギ
(Artemisia rittolicola Kitam.)、ハマヨモギ(Arte
misia fukudo Makino) を挙げることができる。この発
明においては、この様なカワラヨモギ(Artemisia cap
illaris Thumberg )及びまたはその近縁種の花穂及び帯
花枝葉に限定されず、地上部、地下部或いは全草が使用
でき、これらの乾燥粉砕物、凍結乾燥粉砕物を使用でき
る。
【0014】またこれらの抽出物を用いる場合は、必要
に応じ、乾燥又は粉砕したものを、通常の植物抽出に用
いる適宜な溶媒で抽出して得られるものが特に限定され
ることなく、好適に使用することができる。具体的に抽
出溶媒としては、水、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、イソブタノール、n−ヘキサノール、メチ
ルアミルアルコール、2−エチルブタノール、n−オク
タノール等のアルコール類、エチレングリコール、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、プロピレングリコール、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、トリエチレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等
の多価アルコール又はその誘導体、アセトン、メチルア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、メチル−n−プロピルケトン等のケトン類、酢酸エ
チル、酢酸イソプロピル等のエステル類、エチルエーテ
ル、イソプロピルエーテル、n−ブチルエーテル等のエ
ーテル類などの極性溶媒の一種又は二種以上の混合溶媒
が好適に使用することができるが特に限定はされない。
或いは、石油エーテル、n−ヘキサン、n−ペンタン、
n−ブタン、n−オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族
炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、トリクロロエチレン、ベンゼン、トルエン等の非極
性溶媒の一種又は二種以上の混合溶媒も好適に使用する
ことができる。さらには前記した極性溶媒と非極性溶媒
との混合溶媒もこの発明においては特に限定されること
なく好適に使用することができる。
【0015】この様なカワラヨモギ(Artemisia capil
laris Thumberg )及びまたはその近縁種の乾燥粉砕物あ
るいは抽出物はβ- ピネン、スコポレチン、エスクレチ
ン6,7-ジメチルエーテル、カピリン、カピレン、カピリ
オーネ等の精油成分がふくまれている。この発明におい
て、この様なカワラヨモギ(Artemisia capillaris Th
umberg)及びまたはその近縁種の乾燥粉砕物あるいは抽
出物の配合量は、乾燥粉砕物として0.01〜5.0
%、抽出物として0.001〜0.5%の範囲で配合す
るのが望ましい。
【0016】前記した必須成分は、そのまま化粧料組成
物中に使用することができるが、公知の賦形剤や希釈
剤、或いは他の任意の配合材料とともに混合して顆粒、
エマルション、溶液、懸濁液などの剤形に調製して使用
されることもできる。さらに、この発明の化粧料組成物
では前記必須成分以外に、この発明の効果を損なわない
範囲で、ビタミン類、ヒアルロン酸ナトリウム等の保湿
剤、増粘剤、界面活性剤、湿潤剤、香料、色素、防腐
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、アミノ酸類、各種動植
物抽出物、胎盤抽出物など化粧料組成物として公知のも
のを適宜任意に組み合わせて配合することもできる。具
体的な化粧品としては、ローション、乳液、クレンジン
グクリーム、マッサージクリーム、エモリエントクリー
ム等のクリーム類、パック類等の基本化粧品、或いはフ
ァンデーション、口紅、ほほ紅、アイシャドー、おしろ
い等のメークアップ化粧品等が好適な実施例として例示
される。また石けん、洗顔クリーム、ボディローショ
ン、入浴剤等として調製することもできる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の黒砂糖より抽出された成分
を含む化粧料組成物の効果を実施例を挙げて説明する。
但し、この発明は以下の実施例により何ら限定はされな
い。
【0018】(1)黒砂糖から抽出したサンプルの調製 沖縄産黒砂糖5Kgを水25リットルに溶解し、ポリスチレ
ン系樹脂(アンバーライトXAD,2500g)を水1リッ
トルに分散させて充填した内径8cmのカラムに注入し、
20ml/分の速度で流下させ黒砂糖の色素成分を吸着させ
た。次に水を流下させ甘味の全くなくなるまで水洗して
充分に糖分を除き、20%メタノールを注入し、10ml/分
の速度で流下させ吸着剤から色素を溶離させた。流下液
に着色がなくなるまで流下を続け流出液を混合し、60℃
以下で減圧蒸発乾固し、甘味の全くない褐色残留物約16
g を得た。これを2リットルの純エタノールに加熱して
溶かし、冷却後、析出した濁り物質を濾別し、60℃以下
で減圧濃縮し、その残留物を60℃以下で乾燥した甘味の
全くない褐色粉末を得た。得られた褐色粉末をさらに以
下のシリカゲルカラムで精製、分離し、4つの画分を得
た。これら精製された粉末を薄層クロマトグラフィーの
Rf値、及びGC−MS分析により、その構造を同定し
たところ、それぞれ3,4−ジメトキシフェニル−
4' −O−D−グルコース、2,5−ジメトキシフェ
ニル−4' −O−D−グルコース、3,4,6−トリ
メトキシフェニル−4' −O−D−グルコース、2,
4,5−トリメトキシフェニル−4' −O−D−グルコ
ースであることが確認された。
【0019】(2)カワラヨモギの抽出物の調製 九州宮崎産カワラヨモギの1年未満の若葉及び頭花を乾
燥し、乾燥粉砕物を調製した。更に、この乾燥物1 Kgを
水−エチルアルコール系30% 溶液20L中に浸漬し、1昼
夜室温で放置し、濾過した後、1 Lに減圧濃縮して、褐
色のワセリン様のエキスを得た。
【0020】
【試験例】前記黒砂糖より抽出分離された3,4−ジ
メトキシフェニル−4' −O−D−グルコース、2,
5−ジメトキシフェニル−4' −O−D−グルコース、
カワラヨモギ抽出物、カワラヨモギ粉砕物とを用い
て以下の試験を行った。
【0021】A)官能試験 前記試料乃至を用いて、表1の処方に従って、実施
例1〜3及び比較例1〜4の化粧水を調製した。
【0022】
【表1】
【0023】アトピー等のかぶれ症状を起こしやすい30
名のパネラー(18〜25才の女子)に、前記実施例1〜3
及び比較例1〜4の化粧水を、冬季に朝夕毎日3カ月間
連続して顔面に施用させ、それぞれの症状の発現状
態、皮膚の「はり」「つや」「アトピー症低減」、
化粧のりの各項目について、その効果を調べた。この結
果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】表2の結果から明らかな如く、実施例の化
粧水を施用した場合ではアトピー等のかぶれの発生が全
く認められず、肌あれ防止に効果があることが判る。さ
らに、実施例の化粧水を使用すると、皮膚に「はり」
「つや」「アトピー症低減」が発現され、しかも化粧の
りも良好であることが判る。
【0026】
【処方例】以下、この発明に係る化粧料組成物を処方例
を挙げることにより、一層詳細に説明する。 (処方例1) 乳 液 重量部 自己乳化型グリセロールモノステアレート 1.11 ポリオキシエチレンセチールエーテル 1.89 MCステアリン酸 2.00 セタノール 1.00 イソプロピルミリステイト 2.00 パラオキシ安息香酸メチルエステル 0.20 粗黒砂糖の色素成分 0.01 カワラヨモギエキス 0.01 香 料 適 量 防 腐 剤 適 量 精製水 残 部 100.0
【0027】 (処方例2) 栄養クリーム 重量部 スクワラン 4.00 セチルイソオクタノレート 2.50 セチルアルコール 1.00 ステアリン酸 1.00 ソルビタンモノオレート 0.50 ポリオキシエチレンステアリン酸エステル 2.50 プロピレングリコール 8.00 ソルビノール 2.00 水酸化カリウム 0.10 カワラヨモギエキス 0.01 粗黒砂糖の色素成分 0.01 香 料 適 量 防 腐 剤 適 量 精製水 残 部 100.0
【0028】 (処方例3) 乳化性パック 重量部 流動パラフィン 5.00 ソルビタンモノオレエート 1.00 ポリオキシエチレンモノオレーエート 1.50 セタノール 1.00 エタノール 1.00 ポリビニルアルコール 14.00 ピロリドンカルボン酸ナトリウム塩 5.00 カワラヨモギエキス 0.01 粗黒砂糖の色素成分 0.01 香 料 適 量 防 腐 剤 適 量 精製水 残 部 100.0
【0029】 (処方例4) ボディシャンプー 重量部 ラウリル硫酸ナトリウム 10.00 ラウリルスルホコハク酸ナトリウム 20.00 ラウリルジエタノールアミド 4.00 加水分解コラーゲン 1.00 ジステアリン酸エチレングリコール 1.00 エデト酸四ナトリウム四水塩 0.10 アラントイン 0.01 塩化リゾチーム 0.01 カワラヨモギエキス 0.01 3,4−ジメトキシフェニル−4' − O−D−グルコース 0.005 香 料 適 量 精製水 残 部 100.00
【0030】 (処方例5) 重量部 薬用クレンジングクリーム 軽質流動パラフィン 35.00 ミツロウ 8.00 パルミチン酸セチル 3.00 ラノリン 1.00 セスキオレイン酸ソルビタン 2.00 ポリオキシエチレン(20)ソルビットミツロウ 4.50 防腐剤・酸化防止剤 適 量 70%ソルビトール 4.00 カワラヨモギエキス 0.01 2,5−ジメトキシフェニル−4' − O−D−グルコース 0.008 香 料 適 量 精 製 水 残 部 100.00
【0031】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明は2,5−
ジメトキシフェニル−4' −O−D−グルコースとカワ
ラヨモギ(Artemisia capillaris Thumberg.)及び/又
はその近縁種の乾燥粉砕物又はその抽出物を含有する黒
砂糖より抽出された成分を含む化粧料組成物であるか
ら、前記試験例の結果からも明らかな如く、アレルギー
疾患を持つ肌であっても炎症を生じさせること無くしか
も皮膚賦活性が良好であり、さらにはニキビ、しみ、か
ゆみ等の肌あれ防止に極めて有効であるという優れた効
果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−112511(JP,A) 特開 平1−247497(JP,A) 特開 平2−284997(JP,A) 特開 平6−157277(JP,A) 特開 平4−253917(JP,A) 特開 平6−183932(JP,A) 特開 平6−145027(JP,A) 特開 昭57−88107(JP,A) 特開 昭59−203452(JP,A) 特開 平2−264706(JP,A) 特開 平6−211679(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式1(化1)で示される2,5−ジ
    メトキシフェニル−4' −O−D−グルコースとカワラ
    ヨモギ(Artemisia capillaris Thumberg.)及び/又は
    その近縁種の乾燥粉砕物又はその抽出物を含有すること
    を特徴とする黒砂糖より抽出された成分を含む化粧料組
    成物。 【化1】
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