JP4498590B2 - インテークマニホールドのホース接続構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車用エンジンの吸気系統に用いられる樹脂製のインテークマニホールドに関し、特にエンジンを冷却する冷却水用ホースをインテークマニホールドに接続するインテークマニホールドのホース接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用エンジン等の内燃機関には、外部からの吸入空気を内燃機関の燃焼室に吸込むための吸気系統が設けられる。この吸気系統の一部を構成するインテークマニホールドは、スロットル装置とエンジンのシリンダヘッドとの間に取り付けられる。
【0003】
シリンダヘッドに接続されるインテークマニホールドのフランジには、エンジンを冷却する冷却水を循環させるための冷却水通路が形成されることがある。図11は、フランジ1に形成された冷却水通路2を示す。フランジ1には、冷却水をエンジンのウォータジャケットに導くホース接続口3が一体に成形される。このホース接続口3には、クランプ4によってホース5が連結されている。
【0004】
ホース接続口3は、略円筒状に形成され、その内部に冷却水用の通路が形成されている。ホース接続口3の内径は、冷却水を循環する量によって定められるが、例えばφ8〜φ20mm程度に設定される。このホース接続口3は、ホースを確実に留めることができるようにフランジ1の上面から最低でも20〜25mm程度突出している。ホース接続口3の基部は、強度を上げるために円弧状にすそが広げられている。また、ホース接続口3の基部には、周方向に均等間隔を開けて複数のリブ6が取り付けられる。ホース接続口3の上端近傍は、ホースの抜けを防止できるようにその外形が若干広げられている。
【0005】
ホース5は、ホース接続口3の外周に、その先端がリブ6に当接するまで嵌め込まれ、そして、クランプ4によってホース接続口3に固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例において、ホース接続口3は、インテークマニホールドのフランジ1と一体に成形される。フランジの材質には、6−6ナイロン、G(ガラス)30%あるいは6ナイロン、G(ガラス)30%等が用いられる。ホース接続口3の材質もこれらの材質と一致する。一般に、インテークマニホールドは、2つの分割体を射出成形等した後、振動溶着することで製造される。製法面から考えると、フランジの材質には6ナイロン、G(ガラス)30%を用いるのが望ましい。
【0007】
しかし、上述のように、ホース接続口3内には冷却水が循環する。冷却水としてロングライフクーラント(LLC)を使用すると、樹脂によっては耐久性が充分でない場合があり、ホース接続口3の材質に耐冷却水性を有する材質を選ぶ必要がある。このため、フランジひいてはインテークマニホールドの材質に6ナイロン、G(ガラス)30%等を用いることができないという問題がある。
【0008】
また、ホース接続口3は、限られたエンジンルーム内でフランジ1の上方に突出するので、寸法的な制約が生じてしまうこともある。
【0009】
さらに、ホースをホース接続口に固定するためにクランプが必要となり、部品点数、工数がかかるという問題もある。
【0010】
そこで、本発明は、耐冷却水性を考慮することなく、インテークマニホールドの製法に合わせて、インテークマニホールドの材質を自由に選定することができるインテークマニホールドのホース接続構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。上記課題を解決するために、本発明者は、冷却水が通過するホース接続口のみを、耐冷却水性を有する材質で製造できるように、ホース接続口をインテークマニホールドとは別体で形成し、また、フランジにホースを流れる冷却水が接触しないように、ホース連結体のみにホースに連通する冷却水の通路を形成した。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記しているが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものでない。
【0012】
請求項1の発明は、エンジンに取り付けられるインテークマニホールドのフランジ(14)に、ホース(16)を接続するインテークマニホールドのホース接続構造において、前記フランジ(14)に、その壁面に段差(21)が付けられた穴(25)を形成し、前記段差(21)に嵌まり込むホース連結体(17)を前記フランジ(14)と別体で形成し、前記フランジ(14)にホース(16)を流れる流体が接触しないように、前記ホース連結体(17)にホース(16)に連通する通路(20)を形成し、前記フランジ(14)をエンジンの取付面に取り付けることによって、エンジンの取付面とフランジ(14)の段差(21)との間に前記ホース連結体(17)を挟み、前記フランジ(14)の穴(25)の壁面に更にホース用段差(22)を形成し、前記ホース(16)に、前記ホース用段差(22)に嵌まり込む径拡大部(16a)を形成し、前記フランジ(14)をエンジンの取付面に取り付けることによって、前記ホース連結体(17)と前記ホース用段差(22)との間に前記ホース(16)の前記径拡大部(16a)を挟むことを特徴とするインテークマニホールドのホース接続構造により、上述した課題を解決した。
【0013】
この発明によれば、ホース及びホース連結体のみを冷却水が通過し、インテークマニホールドのフランジには冷却水が接触しない。このため、インテークマニホールドの材質には、耐冷却水性を考慮する必要がなく、インテークマニホールドの製法に合わせた自由な材質、例えば6ナイロンG30%を選定することができる。また、ホース連結体は、インテークマニホールドをエンジンの取付面に取り付けることによってインテークマニホールドのフランジに固定されるので、製造工数も増えることがない。
【0015】
さらに、この発明によれば、インテークマニホールドをエンジンの取付面に取り付けることによって、ホースがホース連結体に固定されるので、別途ホースを固定するクランプを設ける必要がなくなる。また、従来のホース接続口のように、ホースを固定するためのホース接続口がフランジの上方に突出することがなくなり、フランジ上方のホース及びホース接続口の取付スペースが集約できる。
【0016】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のインテークマニホールドのホース接続構造において、前記ホース連結体(17)に、前記フランジ(14)と係合し、前記フランジ(14)から前記ホース連結体(17)が脱落するのを防止する抜け止め部(17c)を設けることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、フランジからホース及びホース連結体が脱落するのが防止され、インテークマニホールドをエンジンの取付面に取り付ける際の作業が容易になる。
【0018】
また、請求項3の発明は、エンジンに取り付けられるインテークマニホールドのフランジ(14)に、ホース(16)を接続するインテークマニホールドのホース接続構造において、前記フランジ(14)に、その壁面に段差(21)が付けられた穴(25)を形成し、前記段差(21)に嵌まり込むホース連結体(17)を前記フランジ(14)と別体で形成し、前記フランジ(14)にホース(16)を流れる流体が接触しないように、前記ホース連結体(17)にホース(16)に連通する通路(20)を形成し、前記フランジ(14)をエンジンの取付面に取り付けることによって、エンジンの取付面とフランジ(14)の段差(21)との間に前記ホース連結体(17)を挟み、前記ホース連結体(31)を、前記ホース(30)の端に一体に成形することを特徴とするインテークマニホールドのホース接続構造により、上述した課題を解決した。ここで、一体とは、ホース連結体を、ホースと同一の材料で且つホースと同一の射出成形等の工程で形成することをいう。
【0019】
この発明によれば、部品点数、工数を削減することができる。
【0020】
また、請求項4の発明は、請求項3に記載のインテークマニホールドのホース接続構造において、エンジンの取付面と前記段差(21)との間における、前記ホース連結体(31)に、前記ホース連結体(31)よりも硬質の硬質部材(38)を装入することを特徴とする。ここで、硬質部材には、鉄板等の金属板を用いることができる。
【0021】
この発明によれば、ホース連結体の強度を上げることができ、この結果、ホース連結体とエンジンの取付面との間のシール性が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明におけるインテークマニホールドのホース接続構造が適用されるインテークマニホールド11の斜視図を示す。このインテークマニホールド11は、スロットル装置と、エンジンのシリンダヘッドとの間に設けられ、外気を吸入空気としてエンジンの各燃焼室に吸気する。
【0023】
インテークマニホールド11は、上下に2分割された分割体11a,11bからなる。これらの分割体11a,11bは、いずれも樹脂材料を射出成形することにより製造される。
【0024】
そして、これらの分割体11a,11bを振動溶着又は型内で射出融着することでインテークマニホールド11が製造される。溶着法としては、各分割体11a,11bを溶着治具で挟み、分割体11a,11bの接合面に適度な摩擦力を発生させた状態で溶着治具を振動させ、各分割体11a,11bの接合面近傍の樹脂を摩擦熱により溶融させる振動溶着法等が適用される。型内で射出融着する方法には、DSI,DRI等が適用される。各分割体11a,11bの材質には、いずれも合成樹脂、例えば6ナイロン、G(ガラス)30%が用いられる。
【0025】
インテークマニホールド11は、スロットル装置に連通するように側部が開口した筒状のコレクタ部12と、該コレクタ部12の他端側から複数に分岐した3個のマニホールド部13…と、マニホールド部13…の先端に設けられ、エンジンのシリンダヘッドに取り付けられるフランジ14とから構成されている。フランジ14は、略長方形状をなし、その下端面がエンジンのシリンダヘッドの取付面に取り付けられる。フランジ14には、インテークマニホールド11をエンジンに取り付けるための複数のボルト挿通孔15…が形成されている。インテークマニホールド11のフランジ14をエンジンのシリンダヘッドに取り付けることにより、各マニホールド部13…がシリンダヘッドに形成された吸気ポートに接続される。コレクタ部12に導入された外気は、マニホールド部13…を通じて吸気ポートに導入され、吸気バルブが開弁した際に吸気ポートから燃焼室に取り込まれる。
【0026】
フランジ14の一端には、エンジンの燃焼室を冷却する冷却水を循環させるためのホース16が接続される。以下ホース16の接続構造について詳述する。
【0027】
図2ないし図5は、ホース16をインテークマニホールド11のフランジ14に接続する、インテークマニホールド11のホース接続構造を示す。図2はホース接続構造の分解斜視図を示し、図3は平面図を示し、図4は底面図を示し、図5は図3のA−A線断面図を示す。ホース接続構造は、図2に示すように、ホース16と、ホース16の端部をフランジに結合するホース連結体17と、ホース連結体17に介装され、エンジンの取付面との密着性を高めるシール部材18とを有する。
【0028】
ホース16は、ゴム材を射出成形して製造される。ホース16の材質には、耐冷却水性を有する材質が選択される。ホース16の端には、外径を拡大した径拡大部16aが同一の工程及び同一の材料で一体に成形される。この径拡大部16aは、後述するフランジ14のホース用段差に係合する。
【0029】
ホース連結体17は、平面略三角形状をなす板状の本体17aと、本体17aの上面に設けられる円筒部17bと、本体17aの下面に設けられた環状の突起17dと、本体17aの側面に設けられる抜け止め部17cと、この環状の突起17dの外周に嵌められるシール部材18とから構成される。このホース連結体17は、フランジ14とは別体で形成され、フランジ14から着脱自在にされている。円筒部17b及び本体17aには、冷却水がフランジ14に接触しないように、冷却水通路20が形成されている。
【0030】
図5に示すように、本体17aは、フランジ14に形成されたホース連結体用段差21に係合する。円筒部17bは、ホース16の径拡大部16aの内周に嵌め込まれる。この円筒部17bは、ホース16の内周との係合をより確実にするように、その上部の径が僅かに広げられている。
【0031】
抜け止め部17cは、略U字形状をなし、本体17aの側面から一端下方に延び、その後上方に延びる。抜け止め部17cの先端には、フランジ14に形成した切欠き23に係合する係合爪24が形成される(図5参照)。抜け止め部17cをU字状に形成することによって、弾性力が生じ、係合爪24が切欠き23に係合する。これにより、ホース16及びホース連結体17がフランジ14から脱落するのを防止できる。したがって、インテークマニホールド11をエンジンの取付面に取り付ける際の作業が容易になる。
【0032】
シール部材18は、本体17aに形成された突起17dの形状に合わせて略三角形状に形成される(図4参照)。シール部材18の下端は、フランジ14の下面よりも下方に突出している。シール部材18を設けることによって、フランジ14をエンジンの取付面に取り付けた際に、冷却水通路がシールされる。
【0033】
図5に示すように、フランジ14には、その壁面に2段の段差を付けた穴25が形成される。フランジ14の下面側から一段目のホース連結体用段差21は、ホース連結体17が嵌まり込むように、その平面形状がホース連結体17に合わせられる。二段目のホース用段差22は、ホース16に形成した径拡大部16aが嵌まり込むように、その平面形状がホース連結体17に合わせられる。そして、フランジ14をエンジンの取付面に取り付けることによって、ホース連結体17がエンジンの取付面とフランジのホース連結体用段差21との間に挟まれ、また、ホース16の径拡大部16aがホース連結体17とホース用段差22との間に挟まれる。
【0034】
ホース連結体17には、フランジ14に冷却水が接触しないように、冷却水通路20が形成されている。また、ホース連結体17は、フランジ14とは別体で形成されている。そして、冷却水は、ホース16及びホース連結体17のみを通過し、フランジ14には接触しない。このため、フランジ14の材質には、耐冷却水性を考慮する必要がなく、インテークマニホールド11の製法に合わせた自由な材質、例えば6ナイロンG30%を選定することができる。また、インテークマニホールド11をエンジンの取付面に取り付けることによって、ホース16及びホース連結体17がフランジ14に固定されるので、製造工数も増えることがない。
【0035】
図6は、抜け止め部の他の例を示す。図6中(A)に示すように、抜け止め部28をU字状に形成することなく、直線状に形成してもよい。そして、係合爪29をフランジ14の下部に設けた切欠き30に係合させてもよい。また、図6中(B)に示すように、本体17aの外周を上側の抜け止め部とし、フランジ14に形成した溝34に本体17aの外周を嵌め込むようにしてもよい。さらに、図6中(C)に示すように、抜け止め部28に係合爪等を設けることなく、フランジ14の下側に突起41を形成し、この突起41に抜け止め部28の下端を係合させてもよい。さらに、図6中(D)に示すように、突起41の表面は丸い形状に形成されてもよい。
【0036】
図7は、抜け止め部を設けない例のホース接続構造を示す。この図に示すように、ホース連結体17には抜け止め部17cを設けない場合も採用しうる。
【0037】
図8は、本発明のホース接続構造の他の実施形態を示す。この実施形態において、ホース連結体31は、ホース30の端に一体に形成されている。ここで、一体とは、ホース連結体31を、ホース30と同一の材料で且つホース30と同一の射出成形等の工程で形成することをいう。この実施形態においても、フランジ14には2段のホース用段差22及びホース連結体用段差21が形成される。また、ホース30にはホース用段差22に嵌まり込む径拡大部30aが形成され、ホース連結体31はホース連結体用段差21に嵌まり込んでいる。さらに、シール部材32もホース連結体31の下面に一体に成形されている。フランジ14をエンジンの取付面に取り付けることによって、ホース30の径拡大部30a及びホース連結体31がエンジンの取付面と2段の段差との間に挟まれる。また、ホース連結体31は、フランジ14に形成した突起41によって抜け止めされている。
【0038】
図8中(A)は、ホース連結体31を上記別体で成形したホース連結体17と形状を一致させた例を示す。この例において、ホース連結体31の内側には、段差33が付けられている。
【0039】
図8中(B)は、ホース連結体31の強度を上げ、より確実にシールできるようにした例を示す。この例では、ホース連結体31の内側には段差が付けられていない。そして、ホース連結体31の内側の肉厚が厚くなっている。
【0040】
図8中(C)及び(D)は、エンジンの取付面とホース連結体用段差21との間における、ホース連結体31にホース連結体31よりも硬質の硬質部材としての鉄板38を装入した例を示す。鉄板38は、薄板の略円環状に形成され、ホース連結体31にインサートされている。図中(C)におけるホース連結体31の形状は(A)の例と同一である。図中(D)におけるホース連結体31の形状は(B)の例と同一である。この例によれば、ホース連結体31の強度を上げることができ、この結果、ホース連結体31とエンジンの取付面との間のシール性が向上する。
【0041】
図9は、本発明のホース接続構造の更に他の実施形態を示す。この実施形態においても、ホース連結体31は、ホース30の端に一体に形成されている。フランジ14にはホース連結体用段差21のみが形成される。ホース30には上述のようなホース用段差22が形成されることなく、この部分はストレートに形成される。ホース連結体31はホース連結体用段差21に嵌まり込んでいる。シール部材32もホース連結体31の下面に一体に成形されている。フランジ14をエンジンの取付面に取り付けることによって、ホース連結体31がエンジンの取付面とフランジ14の段差との間に挟まれる。また、ホース連結体31は、フランジ14に形成した突起41によって抜け止めされている。
【0042】
図9中(A)及び(C)には、フランジの上面には、ホース30が曲がるのを防止するために、肉盛り42が形成されている。図9中(B)及び(D)には、肉盛り42が形成されていない。
【0043】
図9中(C)及び(D)は、ホース連結体31に鉄板38を装入している。
【0044】
図10は、本発明のインテークマニホールドのホース取付構造の、更に他の実施形態を示す。この実施形態において、ホース35には、通常のホースが使用される。ホース35は、クランプ36によってホース連結体37に固定される。
【0045】
フランジ14には、壁面に段差が付けられた穴が形成される。円筒部37bは、ホース35を連結できるようにフランジ14の上面から突出している。ホース連結体37は、フランジ14とは別体で形成され、フランジ14から着脱自在にされている。ホース連結体37は、板状の本体37aと、本体37aの上面に設けられる円筒部37bと、本体37aの下面に設けられた環状の突起37cと、環状の突起37cの外周に嵌められるシール部材37dとから構成される。円筒部37b及び本体37aには、冷却水がフランジ14に接触しないように、冷却水の通路が形成される。そして、フランジを14エンジンの取付面に取り付けることによって、ホース連結体37がエンジンの取付面とフランジ14のホース連結体用段差21との間に挟まれ、ホース連結体37がフランジに固定される。また、ホース連結体37の円筒部37bの外周にホース35を嵌め込み、クランプ36でホース35をホース連結体36に固定している。この実施形態でも、ホース35及びホース連結体37のみを冷却水が通過し、冷却水がフランジ14に接触しない。このため、インテークマニホールドの材質には、耐冷却水性を考慮する必要がなく、インテークマニホールドの製法に合わせた自由な材質を選択することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、インテークマニホールドのフランジに、その壁面に段差が付けられた穴を形成し、この段差に係合する拡大部が形成されるホース連結体をフランジと別体で形成し、ホース連結体にホースに連通する通路を形成し、インテークマニホールドを前記エンジンの取付面に取り付けることによって、ホース連結体をエンジンの取付面とフランジの段差との間に挟むようにした。ホース及びホース連結体のみを冷却水が通過し、インテークマニホールドのフランジには冷却水が接触しないので、インテークマニホールドの材質には、耐冷却水性を考慮する必要がなく、インテークマニホールドの製法に合わせた自由な材質を選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるインテークマニホールドのホース接続構造を適用したインテークマニホールドを示す斜視図。
【図2】上記ホース接続構造の分解斜視図。
【図3】上記ホース接続構造の平面図。
【図4】上記ホース接続構造の底面図。
【図5】図3のA−A線断面図。
【図6】抜け止め部の他の例を示す断面図
【図7】上記ホース接続構造の他の実施形態を示す断面図。
【図8】上記ホース接続構造の更に他の実施形態を示す断面図(図中(A)、(B)は硬質部材を装入していない例を示し、図中(C)、(D)は硬質部材を装入した例を示す)。
【図9】上記ホース接続構造の更に他の実施形態を示す断面図(図中(A)、(B)は硬質部材を装入していない例を示し、図中(C)、(D)は硬質部材を装入した例を示す)。
【図10】上記ホース接続構造の更に他の例を示す断面図。
【図11】従来のホース接続構造を示す断面図。
【符号の説明】
14 フランジ
16,30 ホース
16a 径拡大部
17,31 ホース連結体
17c 抜け止め部
20 冷却水通路(通路)
21 ホース連結体用段差
22 ホース用段差
25 穴
38 鉄板(硬質部材)
Claims (4)
- エンジンに取り付けられるインテークマニホールドのフランジに、ホースを接続するインテークマニホールドのホース接続構造において、
前記フランジに、その壁面に段差が付けられた穴を形成し、
前記段差に嵌まり込むホース連結体を前記フランジと別体で形成し、
前記フランジにホースを流れる流体が接触しないように、前記ホース連結体にホースに連通する通路を形成し、
前記フランジをエンジンの取付面に取り付けることによって、エンジンの取付面と前記フランジの段差との間に前記ホース連結体を挟み、
前記フランジの穴の壁面に更にホース用段差を形成し、
前記ホースに、前記ホース用段差に嵌まり込む径拡大部を形成し、
前記フランジをエンジンの取付面に取り付けることによって、前記ホース連結体と前記ホース用段差との間に前記ホースの前記径拡大部を挟む
ことを特徴とするインテークマニホールドのホース接続構造。 - 前記ホース連結体に、前記フランジと係合し、前記フランジから前記ホース連結体が脱落するのを防止する抜け止め部を設けることを特徴とする請求項1に記載のインテークマニホールドのホース接続構造。
- エンジンに取り付けられるインテークマニホールドのフランジに、ホースを接続するインテークマニホールドのホース接続構造において、
前記フランジに、その壁面に段差が付けられた穴を形成し、
前記段差に嵌まり込むホース連結体を前記フランジと別体で形成し、
前記フランジにホースを流れる流体が接触しないように、前記ホース連結体にホースに連通する通路を形成し、
前記フランジをエンジンの取付面に取り付けることによって、エンジンの取付面と前記フランジの段差との間に前記ホース連結体を挟み、
前記ホース連結体を、前記ホースの端に一体に成形する
ことを特徴とするインテークマニホールドのホース接続構造。 - 前記エンジンの取付面と前記段差との間における、前記ホース連結体に、前記ホース連結体よりも硬質の硬質部材を装入することを特徴とする請求項3に記載のインテークマニホールドのホース接続構造。
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