JP3947902B2 - エンジンの吸気マニホールド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用その他、複数のシリンダを有するエンジンに適用することができるエンジンの吸気マニホールドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用等のエンジンには、混合気を燃焼室に導く吸気マニホールドと燃焼後の排気を外部に排出するための排気マニホールドが設けられている。そして、吸気マニホールドは、排気マニホールドに比べて内部を通る混合気の温度が高くないので、従来の鋳鉄製の吸気マニホールドに代えて、合成樹脂で製作された吸気マニホールドが増えてきている。
【0003】
図12は、多気筒エンジンの吸気マニホールド8の一部を示すものである。吸気マニホールド8のブランチ(分岐管)8aの先端にはヘッド取付フランジ13が接続されている。このヘッド取付フランジ13は、シリンダヘッド6にボルト14で結合され、図示しない吸気ポートに連接するものである。エンジン1が燃料噴射式のものである場合、吸気マニホールド8の先端近傍にインジェクタ(燃料噴射器)15が取付られると共に、インジェクタ15の頭部に結合させたデリバリパイプ17をステー18を介してボス19で支持している。このボス19は、吸気マニホールド8のブランチ8a(他のブランチについても同様)のヘッド取付フランジ13から離れたところに設けられており、このボス19にボルト20でステー18の基部を固定している。
【0004】
また、シリンダヘッド6について説明すると、図13には、3気筒エンジンにおけるシリンダヘッド6から突出して形成したフランジ面21が示されている。3個のフランジ面21にはそれぞれブランチ8aに連通する開口部21aが形成されている。また、符号21bはヘッド取付フランジ13を結合するボルト孔である。ここで、一つのフランジ面21には冷却水用の孔21cが開口するように形成されている。この冷却水孔21cは、シリンダヘッド6の内部に冷却水通路を加工するために形成されたものであり、ヘッド取付フランジ13をシリンダヘッド6に取付けた後は閉塞する必要がある。
【0005】
次に、図14はフランジ面21にガスケット22を装着したところを示す。このガスケット22は、いわゆるOリングタイプと称されるものであり、シリンダヘッド6のフランジ面21の開口部21aの周囲を取り囲むシール部22aを備えている。開口部21aを取り囲むシール部22aはつなぎ部22bで連結されており、ガスケット22の装着作業を容易にしている。このガスケット22の一部で冷却水用の孔21cに対応する箇所には、冷却水用の孔21cを取り囲むシール部22cが一体に形成されている。
また、図15は、図14に示すガスケット22を、従来のヘッド取付フランジ13側に装着したところを示すものである。ヘッド取付フランジ13には、軽量化のための肉抜き部13aが形成されており、この肉抜き部13aにガスケット22のつなぎ部22bがヘッド取付フランジ13のフランジ面から離間した状態で配設されている。(図15のD―D断面を示す図16を参照)。
【0006】
また、図17は従来の他のヘッド取付フランジを示すものであり、ヘッド取付フランジ13に、肉抜き部13aを渡架させてブリッジ13bを形成して、ヘッド取付フランジ13を補強している(図17のE―E断面を示す図18を参照)。このヘッド取付フランジの場合には、図17のE―E断面を示す図18に示すように、連結リブ13bが突出しているので、ガスケット22としては、つなぎ部22b(図15参照)が無いものを使用することになる。この場合も、一つのガスケット22には、冷却水用の孔21cを取り囲むシール部22cが一体に形成されている。なお、図15及び図17における符号13cは、ヘッド取付フランジ13をシリンダヘッド6に固定するボルトを挿通する孔である。
【0007】
そして、これら図15〜図18に示すヘッド取付フランジでは、フランジ面21に設けられた冷却水用の孔21cは、ガスケット22のシール部22cで周囲を取り囲まれているので(図14参照)、図17のF―F断面を示す図19に太線矢印で示すように、冷却水の圧力をヘッド取付フランジ13の端面13dで直接受けることになる。このため、ヘッド取付フランジ13を製造するために使用できる材質として耐水性のあるものを選定する必要がある。
【0008】
一方、インジェクタ及びデリバリイパイプの振動対策に関する先行技術として特開2000−73910号公報に開示されたものがあり、吸気マニホールドのフランジ部にボスを設け、このボスにインジェクタ及びデリバリパイプを装着して支持することにより、耐振性を向上させている。
【0009】
また、ガスケットに関する先行技術としては、特開2000−46193号公報及び実開平6−37656号公報に開示されたものがある。前者のガスケットはゴム弾性体を2枚の取付板で挟持して形成したものであり、後者のガスケットはガスケットの全体形状に工夫をこらして、積み重ねた状態のガスケットの取り出し時に引っ掛らないようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
エンジンは作動中に振動して、その振動加速度はシリンダヘッドから離れるほど増大するので、従来のインジェクタ及びデリバリイパイプの取付構造では、さらに別の振動低減機構、例えば吸気マニホールドの肉厚を厚くするとか、補強部品を追加する等、別の手段を講ずる必要がある。
【0011】
図15に示されるヘッド取付フランジ13はシール部22aが相互に連結しているので、ガスケット22の取付けが容易である反面、強度的に十分でない場合がありうるのに対し、図17に示されるヘッド取付フランジ13はブリッジ13bにより補強され、十分な強度を有する反面、シール部が相互に独立しているので、ガスケット22の取付けに手間がかかり、一長一短があった。
【0012】
また、図15〜図18に示す従来のヘッド取付フランジ13では、フランジ面21に設けられた冷却水用の孔21cは、ガスケット22のシール部22cで周囲を取り囲まれているだけなので、図19に太線矢印で示すように、冷却水の水圧をヘッド取付フランジ13の端面13dで直接受けることになるため、ヘッド取付フランジ13を製造するために使用できる材質は、耐水性のあるものに限られることになる。
【0013】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、耐振動性に優れたインジェクタ及びデリバリパイプの取付構造を備えると共に、シリンダヘッドとヘッド取付フランジとの組付性を向上させた吸気マニホールドを提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明においては、シリンダヘッド(6)に設けられた吸気ポートに連接される開口部(13e、13f、13g)を備えるとともに、このシリンダヘッド(6)に取付けられるヘッド取付フランジ(13)と、このヘッド取付フランジ(13)に連接した複数の分岐管(8a、8b、8c)が備えられたエンジンの吸気マニホールドにおいて、前記ヘッド取付フランジ(13)は、隣接する前記開口部(13e、13f、13g)の間に連結リブ(13b)とこの連結リブ(13b)の周囲に肉抜き部(13a)とを備えると共に、前記連結リブ(13b)に溝(13h)を形成し、該溝(13h)に、複数のシール部(30a)をつなぎ部(30b)で連接したガスケット(30)のつなぎ部分(30b)を嵌装したことを特徴とする。
【0015】
この構成により、軽量化のために設けられた肉抜き部の代替として補強のために形成された連結リブに形成した溝にガスケットのつなぎ部を嵌装させることにより、ヘッド取付フランジの剛性を維持しながら軽量化を図ることができると共に、ガスケットのつなぎ部を位置決めとして用いることができため、組付性を向上させることが可能となる。
【0016】
そして請求項2に記載した発明においては、シリンダヘッド(6)に冷却水通路と吸気ポートとが設けられ、該吸気ポートに連接される開口部(13e、13f、13g)を備えるとともに、このシリンダヘッド(6)に取付けられるヘッド取付フランジ(13)と、このヘッド取付フランジ(13)に連接した複数の分岐管(8a、8b、8c)が備えられたエンジンの吸気マニホールドにおいて、前記ヘッド取付フランジ(13)は合成樹脂で形成されると共に、該ヘッド取付フランジ(13)は、前記冷却水通路に連通する開口部(21c)に対応する塞部(13d)を備え、該塞部(13d)は、冷却水通路に連通する開口部(21c)に当接する面部(30d)を備えたガスケット(30)を介してシリンダヘッド(6)に取付けられることを特徴とする。
【0017】
冷却水通路に連通する開口部に対応するヘッド取付フランジの塞部は、冷却水通路に連通する開口部に当接する面部を有するガスケットを介してシリンダヘッドに取付けられるので、冷却水開口部を囲うシール部の剛性を向上させることが可能となると共に、合成樹脂製のヘッド取付フランジに直接冷却水が接触するのを防止することができるため、耐水性を有しない材料であってもヘッド取付フランジの材料として選定することができ、部品の共通化及びコスト低減を図ることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
まず、図10及び図11に基づいて、本発明の実施の形態に係る吸気マニホールドを用いる自動車用エンジン1の概要を説明する。図10はエンジンの正面を示すもので、図11はその平面を示すものである。エンジン1は、クランクケース2を略中央に位置させて、クランクケース2の上部にはシリンダブロック4を、下部にはオイルパン5を取付けている。シリンダブロック4の上部にはシリンダヘッド6が設けられ、このシリンダヘッド6の上方にサージタンク7が配置されている。そして、クランクケース2からはクランク軸3が突出している。
【0019】
また、サージタンク7には吸気マニホールド8のブランチ(分岐管)8aの上端が結合され、その下端はシリンダヘッド6の一側に接続されている。シリンダヘッド6の上部に取付けられるシリンダヘッドカバー9とサージタンク7との間にはPCVパイプ10が接続されている。符号11は排気マニホールド、符号12は排気センサである。
【0020】
以下、本発明の実施の形態に係る吸気マニホールドを添付した図を用いて説明する。図1はサージタンク7、吸気マニホールド8及びヘッド取付フランジ13を合成樹脂による一体成形で製作したものを示す斜視図、図2はそれを正面から見た図、図3はその平面図である。このエンジンの場合は3気筒であり、ヘッド取付フランジ13には吸気ポートに連接する三つの開口部13e、13f及び13gが設けられている。ヘッド取付フランジ13はブランチ8a、8b及び8cを介してサージタンク7と連結しており、ヘッド取付フランジ13の上方にサージタンク7が配設され、サージタンク7とスロットルボディはシリンダヘッドカバー9と略同じ高さに位置している。なお、吸気マニホールドは、低温溶融材中子を使いアルミ鋳造と同様に樹脂成形し、その後中子のみを溶解するロストコアという手法によりナイロンの一種であるPA6‐GF30という材料を用いて一体成形される。
【0021】
このようにヘッド取付フランジ13の上方にサージタンク7が位置する場合、サージタンク7やスロットルボディの荷重を吸気マニホールド8で受けるため、サージタンク7とヘッド取付フランジ13とを結合する部材が吸気マニホールド8の各ブランチ8a、8b及び8cのみである場合には、支持剛性を高めるべく、サージタンク7とヘッド取付フランジ13の間に、ヘッド取付フランジ13の長手方向に交差する方向の二対4枚の板状のリブ23と、ヘッド取付フランジ13の長手方向に沿う方向の1枚のリブ24を設けて吸気マニホールド全体の補強を図っている。なお、リブ24には工具を挿入するための工具孔24aが設けられ、一対のリブ23の間に位置するリブ24には肉抜き用の三つの孔が前述の工具孔24aの側方に位置させて設けられる。工具孔24aは左右に位置する一対のリブ23と一対のリブ23との間にあってブランチ8aの湾曲部の側方に位置するように形成される。図2及び図3に符号25で示すものはPCVパイプ10を接続するニップルである。図1及び図2に符号16で示すものは、バキュームホースを接続する負圧取出し用パイプである。
【0022】
図1に示すようにサージタンク7は上面部を広く形成した台形形状の略直方体形状をしており、その長手方向はヘッド取付フランジ13の長手方向(図示しないエンジンの長手方向)と同方向を向いている。そして下面より広く形成したサージタンク7の上面部に凹部を設けることにより、サージタンク7の容積を調整し、サージタンク7の側面部、即ちエンジンの長手方向の一端側は、図2から明らかなように、下方の端部を上方の端部よりも他端側に位置させた下方に向けた傾斜面7aに形成されている。この傾斜面7aには、吸気マニホールド8の各ブランチ8a、8b及び8cの上端が接続されている。各ブランチ8a、8b及び8cの下端はヘッド取付フランジ13の三つの開口部13e、13f及び13gに接続されている。図1及び図2における符号7bは、スロットルボディ(図示しない)を取付るための取付フランジであり、また符号7cは混合気を流入させる開口部である。
【0023】
図2及び図3に示すように、ヘッド取付フランジ13には、シリンダヘッド6に形成される吸気ポートに連通する三つの開口部13e、13f及び13gと、図2に示すように各開口部13e、13f及び13gの上部及び下部にそれぞれ二つずつ形成されて各開口部13e、13f及び13gのそれぞれの四隅を取り囲むように設けられるシリンダヘッド取付ボス28と、ステー26を介してデリバリパイプ17を固定するデリバリパイプ固定用ボス27(図12のステー18及びボス19にそれぞれ対応)が設けられている。このデリバリパイプ固定用ボス27の配設位置は、隣接する気筒の間の略中心位置で、ヘッド取付フランジ13に設けられた複数のシリンダヘッド取付ボス28の間に挟まれるようなところに配置される。各開口部13e、13f及び13gは、ヘッド取付フランジ13の長手方向に長孔に形成される連通部とこの連通部の中央部を上方に突出させて形成される突出部とを有し、この突出部にインジェクタ15の燃料噴射部が配設される。
【0024】
図2のA―A断面を示す図4に示すように、デリバリパイプ固定用ボス27の中心軸(取付ボルト29の中心軸)Gは、シリンダ軸(シリンダヘッド6とシリンダヘッドカバー9の中心軸)Hに対してデリバリパイプ17側に向けてエンジンから離間するように傾斜させてあり、シリンダヘッド6に吸気マニホールド8が取付けられた状態でも、デリバリパイプ17の脱着が容易に行えるようにしてある。このように構成すると、シリンダヘッド6の上部が外側に張り出すDOHCタイプのエンジンに対して、特に有効である。
【0025】
図5は図4の要部を拡大したものであり、インジェクタ15とデリバリパイプ17を支持するデリバリパイプ固定用ボス27の位置関係を示すものである。図示するように、インジェクタ15の孔中心Kとデリバリパイプ固定用ボス27の中心Lとは、近接して配置されている。
【0026】
上述したように、デリバリパイプ17を支持するデリバリパイプ固定用ボス27を、隣接するシリンダヘッド取付ボス28の間に挟まれるように配置させると共に、剛性が高いヘッド取付フランジ13と一体に設けることにより、耐振動性で著しく有利になる。そして、図5で説明したように、デリバリパイプ17の取付部とインジェクタ15の取付部とが近接して配置されているので、吸気マニホールド8の寸法公差が減少して、取付精度を向上させることができる。これは、鋳造より寸法精度の悪い合成樹脂製吸気マニホールドの反りによる寸法変化、ロー付けや溶接接合部分の寸法変化の防止に有効となる。
【0027】
次に、ガスケット装着部分について説明する。図6に示すものは本発明に係るガスケット30である。このガスケット30は、いわゆるOリングタイプと称されるものであり、シリンダヘッド6のフランジ面21(図13を参照)の開口部21aの周囲を取り囲むシール部30aを有するものである。また、フランジ面21の三つの開口部21aを取り囲むシール部30aをつなぎ部30bで連結して、ガスケット30の装着作業を容易にしている。また、このガスケット30には、シリンダヘッドの冷却水用の孔21cに対応する箇所に、孔21cを取り囲むシール部30cがガスケット30と一体に設けられている。さらに、このシール部30cの内側には、膜状の面部30dが設けられており、シリンダヘッドの冷却水用の孔21c(図13を参照)を閉鎖するようにしている。
なお、ガスケット30は、冷却水用の孔21cを塞ぐシール部30cが一体的に設けられるフランジ面21の開口部21aを取り囲むシール部30aの上部(ヘッド取付フランジの開口部の突出部に当接する部分)に取り外し用のつまみ部が形成される。
【0028】
図7は、図6に示したガスケット30を吸気マニホールド8のヘッド取付フランジ13に装着したところを示している。このヘッド取付フランジ13には、各シリンダに対応する三つの開口部13e、13f及び13gと、複数の肉抜き部13aと、これらの肉抜き部13aを連結する連結リブ13bが設けられており、また、この連結リブ13bには、図7のB‐B断面を示す図8に示すように、長手方向に延びる溝13hが形成されている。この溝13hには、ガスケット30のつなぎ部分30bが嵌装される。
【0029】
このような構成とすることにより、ガスケット30は、つなぎ部30bがヘッド取付フランジ13の連結リブ13bの溝13hによって保持され、また、ガスケット30に、冷却水用の孔21cを取り囲むシール部30cと、このシール部30cの内側に膜状の面部30dを形成して、シリンダヘッドの冷却水用の孔21c(図13を参照)を閉鎖するようにしているので、図7のC―C断面を示す図9の太線矢印で示すように、冷却水は、ガスケット30の膜状の面部30dによって遮断されることとなり、ヘッド取付フランジ13の塞部13dに直接的に接触することがなくなる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成されたエンジンの吸気マニホールドであるから、請求項1に記載した発明によれば、ヘッド取付フランジの剛性を維持して軽量化を図ることができるとともに、ヘッド取付フランジの連結リブに形成した溝にガスケットのつなぎ部を嵌装させることにより、ガスケットのつなぎ部を位置決めとして用いることができるため、組付性を向上させることが可能となる。
【0031】
さらに、請求項2に記載した発明によれば、冷却水開口部を囲うシール部の剛性を向上させることが可能となるとともに、合成樹脂で製作したヘッド取付フランジに冷却水が直接的に接触するのを防止することができるので、耐水性を有しない材料であってもヘッド取付フランジの材料として選定することができ、部品の共通化及びコスト低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る吸気マニホールド全体を示す斜視図である。
【図2】図1の吸気マニホールドの正面図である。
【図3】図2の吸気マニホールドの平面図である。
【図4】図2のA−A線に沿った断面図である。
【図5】図4の要部を拡大して示した断面図である。
【図6】本発明に係るガスケットの正面図である。
【図7】図6のガスケットを吸気マニホールドのヘッド取付フランジに装着したところを示す正面図である。
【図8】図7のB−B線に沿った断面図である。
【図9】図7のC−C線に沿った拡大断面図である。
【図10】本発明を適用するエンジンの正面図である。
【図11】図10に示したエンジンの平面図である。
【図12】従来のインジェクタ及びデリバリパイプの固定構造を一部断面で示した側面図である。
【図13】シリンダヘッドのフランジ面のみを示した正面図である。
【図14】図13のシリンダヘッドのフランジ面に従来のガスケットを装着したところを示す正面図である。
【図15】図14と同一のガスケットを吸気マニホールドのヘッド取付フランジに装着したところを示す正面図である。
【図16】図15のD−D線に沿った断面図である。
【図17】図15とは異なる吸気マニホールドのヘッド取付フランジにつなぎ部分のないガスケットを装着したところを示す正面図である。
【図18】図17のE−E線に沿った断面図である。
【図19】図17のF−F線に沿った拡大断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン
6 シリンダヘッド
8 吸気マニホールド
8a,8b,8c ブランチ(分岐管)
13 ヘッド取付フランジ
13a 肉抜き部
13b 連結リブ
13d 塞部
13e,13f,13g ブランチ開口部
13h 溝
27 デリバリパイプ固定用ボス
28 シリンダヘッド取付ボス
30 ガスケット
30a,30c シール部
30b つなぎ部
30d 面部
Claims (2)
- シリンダヘッド(6)に設けられた吸気ポートに連接される開口部(13e、13f、13g)を備えるとともに、このシリンダヘッド(6)に取付けられるヘッド取付フランジ(13)と、このヘッド取付フランジ(13)に連接した複数の分岐管(8a、8b、8c)が備えられたエンジンの吸気マニホールドにおいて、前記ヘッド取付フランジ(13)は、隣接する前記開口部(13e、13f、13g)の間に連結リブ(13b)とこの連結リブ(13b)の周囲に肉抜き部(13a)とを備えると共に、前記連結リブ(13b)に溝(13h)を形成し、該溝(13h)に、複数のシール部(30a)をつなぎ部(30b)で連接したガスケット(30)のつなぎ部分(30b)を嵌装したことを特徴とするエンジンの吸気マニホールド。
- シリンダヘッド(6)に冷却水通路と吸気ポートとが設けられ、該吸気ポートに連接される開口部(13e、13f、13g)を備えるとともに、このシリンダヘッド(6)に取付けられるヘッド取付フランジ(13)と、このヘッド取付フランジ(13)に連接した複数の分岐管(8a、8b、8c)が備えられたエンジンの吸気マニホールドにおいて、前記ヘッド取付フランジ(13)は合成樹脂で形成されると共に、該ヘッド取付フランジ(13)は、前記冷却水通路に連通する開口部(21c)に対応する塞部(13d)を備え、該塞部(13d)は、冷却水通路に連通する開口部(21c)に当接する面部(30d)を備えたガスケット(30)を介してシリンダヘッド(6)に取付けられることを特徴とするエンジンの吸気マニホールド。
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