JP4497890B2 - 投射型画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶プロジェクタなどの投射型画像表示装置に関するものである。特に、投射面に対して光を投射し、その反射光を受光することで焦点状態を検出するものであって、その検出する光が投射型画像表示装置の画像投影光そのものに由来する反射光である構成の焦点検出技術に関する。
従来、プロジェクタのAF(オートフォーカス=自動焦点調節)方式は、赤外光による三角光学式焦点検出の原理によってAFするアクティブ方式や、スクリーン上の輝度のコントラストを一対の受光ラインセンサによって読み取り、それぞれの画素出力の相関値を得ることで距離を求めてレンズを駆動するパッシブ方式等が知られている。
これらのAF方式のうち上記パッシブ方式には、大きく分けて2つの方式がある。被焦点検出対象であるAFチャートなどの視差画像を所定の基線長で配置した複数の光電センサ上に結像させ、像情報の取得と比較を行う、いわゆる2像相関(あるいは、ずれ検出)AF方式(特許文献1参照)と、1次元あるいは2次元画素配置をもつ多画素の光学センサ上に被焦点検出対象像を結像させ、その像情報から画像鮮鋭度(=コントラスト)を検出し、センサへの結像を行っているレンズの焦点位置を駆動することでその最良状態を求める(山登り)方式である。
これらのほかにも、プロジェクタ自らが画像を投影するという特性を用い、投射した特定画像をカメラで撮影し、投射した元の画像データと撮影した画像データとの比較により焦点を検出する技術が提案されている(特許文献2参照)。
このようなプロジェクタ自らの投影光を焦点調節に用いた場合、パッシブAFに不利な輝度であるのに関わらず、有利な輝度条件下と同一に処理することで、不要に誤まった焦点検出動作をする可能性がある。
このため、焦点検出を行う際に、対象物体や環境の輝度に応じて判定アルゴリズム、焦点検出動作および方式などを変更する技術が数多く提案されている(特許文献3,4参照)。
特許文献3には、対象物に投射する光を発光する発光手段と、この発光手段の発光出力を制御する発光出力制御手段と、前記対象物からの反射光を受光し、その受光位置から対象物までの距離を測定する第1の検出手段と、前記第1の検出手段において複数回測定された距離のバラツキを判定する判定手段とを備え、前記発光出力制御手段は前記判定手段で判定されたバラツキが所定値以上のときに前記発光手段の発光出力を増大するように構成された焦点検出装置が提案されている。
また、特許文献4には、光を投射して対象物体からの反射光を受光することによって、対象物体までの距離を測定する測距装置であって、反射光の受光強度レベルを検出する手段と、検出された受光強度レベルに応じて投受光の回数を決定し、その回数だけ繰り返すように投受光を制御する測距装置が提案されている。この装置では、受光強度レベルが低いほど投受光の回数を多くする。また、複数回の投受光で得られたデータを基に、平均処理演算を行って測定結果データを算出する。
特許第3120526号公報(段落0015〜0017、図3等) 特開2000−28901号公報(段落0022〜0025、図2等) 特許第3272429号公報(段落0010〜0013、図1等) 特開2001−317935号公報(段落0013〜0014、図2等)
しかしながら、上記各技術は、投光光源として赤外LEDを想定し、かつ電池駆動の装置を想定したものであり、液晶プロジェクタ等の投射型画像表示装置に用いる測距又は焦点検出方法として適した、AF精度の改善のための技術については提案されていない。
具体的には、特許文献3にて提案されているように、AF時に発光手段の発光出力を増大させる場合、液晶ディスプレイ等の投射型画像表示装置では、液晶パネル等の画像形成素子を照明するランプにそのような出力制御に対応するものを用いる必要があり、高コスト化等の問題が発生して、現実的ではない。
また、前述したように投射型画像表示装置では、投射画面からの反射光をセンサ上に結像させ、該センサからの信号に基づいて投射光学系のAFを行うが、投射画面の明るさが高くても、画像が投射されていない状態でのもともとのスクリーンの明るさ(環境明るさ:画像投射中は投射画面外の領域の明るさになる)が高ければ、スクリーン上で測距(又は焦点検出)に適したコントラストが得られない。
このため、特許文献4にて提案されている測距装置を投射型画像表示装置に適用し、投射画面からの光(投射光と環境光の和)の受光強度レベルに応じた回数、測距(又は焦点検出)を行うだけでは、センサ上において測距(又は焦点検出)に適したコントラストの像が得られない場合があり、AF精度を確実に上げることができない。
本発明は、投射型画像表示装置の使用条件に適したAF方式を採用し、明るい環境下でもAF精度が低下する不具合を抑制することができるようにした投射型画像表示装置を提供することを目的としている。
本願発明の一側面としての投射型画像表示装置は、原画を形成する画像形成素子と、前記画像形成素子からの光を投射面に投射する投射光学系と、前記投射面からの光を用いた該投射面に対する距離又は前記投射光学系の前記投射面に対する焦点状態の検出動作を行うとともに、該検出結果に応じて前記投射光学系に含まれるフォーカスレンズの駆動を制御する制御手段と、前記投射面からの光を受光し、その受光強度レベルに応じた信号を出力する受光手段とを有し、前記制御手段は、前記受光手段からの信号に基づいて、前記投射光による明るさと環境光による明るさとの比、又は前記投射光と前記環境光による明るさの和と前記環境光による明るさとの比を求め、前記検出動作を行う回数を、前記明るさの比が許容範囲にあるときは決定可能な回数のうち最も少ない回数とし、前記許容範囲外にあるときは該明るさの比が前記許容範囲から離れるほど多い回数とし、該回数、前記検出動作を行うことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、投射型画像表示装置において、明るい環境下でも高い焦点調節精度を維持することができる。
特に、環境光に対する投射光の明るさを求め、該明るさに応じた距離検出又は焦点検出の条件(回数)を設定することにより、様々な使用条件に対してそれぞれ適切な距離検出又は焦点検出動作を行わせることができ、焦点調節精度を確保することができる。
なお、受光レベル検出手段により検出された受光強度レベル又は環境光に対する投射光による明るさ情報が許容範囲内であるときは、検出動作の条件としての検出回数を最少回数とする。これにより、迅速に投射面に対する合焦を得ることができる。また、受光強度レベル又は明るさ情報が許容範囲外であるときは該許容範囲から離れるほど、検出動作の条件としての検出回数を多くする、あるいは検出のための受光蓄積時間を明るさ情報が許容範囲内であるときの蓄積時間より短くして信号ゲイン上げる、または検出出力信号をA/D変換する際のビット数を明るさ情報が許容範囲内であるときのビット数より多くすることにより、検出した信号の情報量や精度を上げ、受光強度レベル又は明るさ情報にかかわらず焦点調節精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
図1には、本発明の実施例1であるAF付き3板式液晶プロジェクタ(投射型画像表示装置)の構成を示す。
図1において、100は液晶プロジェクタである。110は光源、120は透過型液晶表示パネル、130はクロスダイクロイックプリズム、140はズーム投射レンズ(投射光学系)、150はモータドライバ、160はマイクロコンピュータ(以下、マイコンという:制御手段)、170は操作パネル、180はパーソナルコンピュータ(PC)、ビデオ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像信号供給装置、190は画像処理回路、200はスクリーン、300はパッシブAFセンサ(第1の検出手段、受光手段)である。
上記プロジェクタ100の基本構成は、3板式液晶プロジェクタとして一般の構成となっている。すなわち、透過型液晶表示パネル120を3枚(図には、1チャンネル分のみを表示している)用い、不図示のダイクロイックミラーで光源(高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプなど)110からの照明光を赤R、緑G、青Bの3チャンネルの色光成分に分離し、3枚の液晶表示パネル120をそれぞれ照明する。
液晶表示パネル120は、画像信号供給装置180から供給された画像信号に基づいてLCDドライバ121により駆動され、該画像信号に対応したチャンネルごとの原画を表示する。そして、これら液晶表示パネル120に上記分離された色光成分が入射すると、これら光成分は原画に応じて変調されて液晶表示パネル120から射出する。
各液晶表示パネル120を透過した色光成分はクロスダイクロイックプリズム130にて光軸が一致するように色合成され、投射レンズ140によってスクリーン200に拡大投射される。
投射レンズ140の光軸102は照明系の光軸101に対して符号145に示すように上方へシフト(ライズ)している。このようにレンズ光軸102をシフトして配置することで、スクリーン200に投射される画像は、レンズ光軸102に対して上方に投射され、プロジェクタを机上に置いて投射する場合、机による画面のけられを軽減できる。
投射レンズ140は、ズームレンズとなっており、ズーミングにて投射画角がスクリーン200上に矢印で示したように変化する。投射レンズ140の光軸102から画面端までの距離は、ズーム変倍率分、比例的に拡大縮小するので、光軸102に近い下辺では画面端の移動は相対的に少なくなっている。
投射レンズ140の外周には、外周ギア部を有するフォーカス操作リング146およびズーム操作リング147が設けられており、その回動によりフォーカスレンズ148および変倍レンズ(図示せず)を駆動して、それぞれ焦点調節と画角調節とを行う。
これら2つの操作リング146,147には、電動駆動用の減速ユニットに一体化されたギアドモータであるフォーカス用モータ141およびズーム用モータ143の出力ピニオンギアが噛み合っており、モータ141,143の出力によって電動駆動が行われる。なお、フォーカス操作リング146およびズーム操作リング147のマニュアル操作によってズーミングおよびフォーカシングを行うことも可能である。
操作リング146,147の外周ギア部には、その絶対位置(間接的にレンズの絶対位置)を検出するため、ポテンショメータタイプのロータリーエンコーダ142,144がピニオンギアを介して連結されており、これらロータリーエンコーダ142,144から現在のフォーカスレンズ148の位置および変倍レンズの位置を示す信号がマイコン160へ出力される。
上記フォーカス用モータ141とズーム用モータ143はマイコン160によりモータドライバ150を介して駆動制御される。
本プロジェクタ100によって投射される画像は、前述した画像信号供給装置180からの画像信号に基づいた画像と、最近のプロジェクタに装備されることが多い動作モード等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示に用いるキャラクタジェネレータ7からの画像信号に基づいた画像と、不図示のメモリ内の画像信号に基づいた画像のいずれかから、切替え回路6によって選択される。選択された画像信号は、画像処理回路190により解像度変換、ガンマ処理、ノンタレース処理等が画像信号の種類に応じて施され、RGB各チャンネル用LCDドライバ121を経て液晶表示パネル120に表示される。
操作パネル170はプロジェクタ100の外面に配置され、電源のON/OFF、投射画像(つまりは原画)の供給元の選択、電動ズーム操作、電動フォーカス操作、オートフォーカスのON/OFF操作、各種モード設定を行うスイッチ群を集中配置する。
図2には、本実施例におけるパッシブAFセンサ300の概略構成を示している。パッシブAFセンサ300は、スクリーン200上における画像が投射されている領域(投射領域)の下辺、すなわち投射領域と画像が投射されていない投射外領域との境界を含む双方の範囲(視野)からの反射光を受光する。
パッシブAFセンサ300は、上記反射光を、基線長となる所定距離、離間して配置された一対のレンズ31,32を通して取り込み、各レンズから入射した2つの光束を一対のミラー33,34およびプリズム35の一対の反射面でそれぞれ反射して一対のラインセンサ36,37に導き、受光させる構成となっている。
そして、パッシブAFセンサ300は、投射レンズ140の近傍に配置されているとともに、基線長方向が垂直方向に延びて、スクリーン200上の画像投射領域の下辺の一部に視野がまたがるように、かつ投射レンズ140の光軸102に対して視野中心軸が略平行になるように配置されている。
このようにパッシブAFセンサ300を配置することで、ほぼ四角柱状に構成されることが一般であるAFセンサユニットをプロジェクタ100内に配置するのにスペース効率上、非常に無駄が少なくなる。
図3には、本実施例のプロジェクタ100にて行われるAF制御に関わる回路構成(第1の検出手段)を示している。
マイコン160は、本プロジェクタ100の全体の制御を司るとともに、AF制御をも司る。このマイコン160は、CPU41の他、メモリA42、メモリB43、シフトレジスタ44およびROM45を有している(マイコン160およびパッシブAFセンサ300が請求項の第1の検出手段に相当する)。
ラインセンサ36、37の各画素(図2に示す各ラインセンサ36、37の複数の画素)の出力(たとえば電圧値)は、図示を省略したA/D変換器によりたとえば8ビットのデジタル信号(情報)に変換される。なお、各画素の出力する信号レベルに応じて各画素における蓄積時間を変えたり、ゲインを変えたりすることで各画素の蓄積の飽和を防ぎ、信号のダイナミックレンジを拡大している。
ここで、メモリA42、メモリB43は、上述したパッシブAFセンサ300のラインセンサ36,37で光電変換された画像信号(上記のデジタル信号)を個別に記憶する。
シフトレジスタ44は、例えばメモリA42の画像データが入力され、この入力データを順次シフトさせるよう動作する。そして、CPU41によりこのシフトレジスタ44のデータとメモリB43のデータとを比較して両データの一致を検出し、このときのシフト量をROM45の内容と照合してスクリーン200までの距離を求め、フォーカスレンズ148(図1参照)を駆動すべき出力をモータドライバ150に送る。
ここでのROM45は、シフトレジスタ44のシフト量とスクリーン200までの距離との関係をテーブルデータとして記憶している。なお、このテーブルデータを複数用意し、温度をパラメータとしたテーブル選択を可能とし、さらにプロジェクタ100内のパッシブAFセンサ300の近傍に不図示の温度センサを追加して温度によるピント変動を、レンズ駆動量算出テーブルや駆動量演算係数テーブルの選択によって減じるように構成することもできる。
これにより、温度上昇が起こりがちなプロジェクタにおいて、良好なAF精度を確保することができる。
5はAFスイッチであり、操作パネル170に設けられている。このAFスイッチ5の操作は、マイコン160を介して切替え回路6に送られる。この切替え回路6は、AFスイッチ5の操作に応答して、液晶表示パネル120に表示する原画像のもととなる画像信号を、ビデオ信号からキャラクタジェネレータ7のハードウェア背景生成機能を用いた投影画像を表示するための信号に切り換えるようにしている。
この場合、キャラクタジェネレータ7は、無背景文字表示用のパタンを持たない全白画像、全灰画像又はこれらと同等のAF検出用画像を示す画像信号をマイコン160の指示に従ってLCDドライバ121に送り、液晶表示パネル120に上記AF検出用画像に対応した検出用原画像を表示させる。
次に、以上のように構成されたプロジェクタ100におけるAF動作について説明する。このAF動作は通常のビデオ画像の投射表示に先立って行われることが望ましい。
まず、操作パネル170に設けられたAFスイッチ5が操作されると、切替え回路6によりキャラクタジェネレータ7の出力が選択され、マイコン160は、キャラクタジェネレータ7の出力内容をLCDドライバ121に送る。これにより、上述したAF検出用原画像が液晶表示パネル120に表示され、AF検出用画像がスクリーン200に写し出される。
ここで、投射レンズ140の光軸102は、液晶表示パネル120の有効表示範囲の上下寸法において上方に1、下方に19の比率となる位置にシフトしている。このため、スクリーン200上の投影画像は、投射レンズ140の光軸102に対して上方に19、下方に1の比率となるようシフトし、かつゆがみがないように、見かけ上の仰角をもって投影される。
そして、パッシブAFセンサ300の視野角は基線長方向に約10度の設定がなされており、視野内に投射画像の下辺が含まれる。
このスクリーン200上の画像の投射(画面内)領域とその外側である投射外(画面外)領域との境界では、例えば、投射可能な最高の明るさの全白画像と黒レベル画像を投射した場合よりも低い明るさの画面外領域とが隣接することになる。
ここで、黒レベル画像が画面外領域よりも明るくなるのは、本実施例で用いる透過型液晶表示パネル120の一般的な特性であり、全遮光状態であっても漏れ光が必ず存在するためである。また、画面内では必然的に投射レンズ140の持つフレアやダイクロイックプリズム130周りの漏れ光等も黒レベル画像を明るくすることになる。
これら光学系に起因するコントラストの低下要因は透過型液晶表示素子以外の表示素子、例えば反射型マイクロミラー駆動素子やLCOSなどの反射液晶表示素子、EL素子などの自発光型画像表示素子といったいずれの画像表示素子であっても同様に存在する。したがって、これら画像表示素子を用いたプロジェクタにおいては、一般に画面内の黒レベル部は常に画面外より明るくなる。
一方、投射画像の下辺は、レンズ光軸102に近接した位置にあるため、周辺光量落ちもなく、全投射画面内で最も明るい白表示が得られやすい場所でもある。
したがって、この位置をセンサ視野に入れてセンサ出力を得ることで、上記境界はプロジェクタの投射により作り得る最高のコントラストを示す。なお、投射画像が全灰色画像である場合でも、投射外領域の明るさが低いため、視野内において十分に高いコントラストを得ることができる。
また、投射レンズ140がテレ端とワイド端との間でズーミングされても、先に説明したように画面下辺の位置変動が小さいこととも相まって、センサ視野の基線長方向中心(光軸)を上下に調整しなくても、上記境界は常にセンサ視野に含まれる。
こうしてパッシブAFセンサ300に入射したセンサ視野からの反射光は、上述したレンズ31,32、ミラー33,34およびプリズム35を介してラインセンサ36,37にそれぞれ受光される。
そして、これらラインセンサ36,37の各画素で光電変換された画像信号は、マイコン160のメモリA42およびメモリB43にそれぞれ記憶される。
図4には、上記ラインセンサ36およびラインセンサ37上に形成される2像の相関を用いた2像相関測距方法を示す。
ラインセンサ36およびラインセンサ37にはそれぞれ、図4(a)、(b)に示すように視野内の画像が結像し、各ラインセンサを構成する画素群からは図4(c)、(d)に示すような信号が出力される。メモリA42およびメモリB43にはそれぞれ、図4(c)、(d)に示した出力信号に対応する、図4(e)、(f)に示すような画像データが記憶される。
そして、このうちメモリA42のデータが同図(g)に示すように、シフトレジスタ44に入力され、シフトレジスタ44の内容を図中の矢印方向に順にシフト動作させる。
この状態で、CPU41は、シフトレジスタ44のデータパタンと、メモリB43のデータパタン(図4(h)参照)とを比較し、公知の差分(=OR−AND)の最小化、ANDの最大化、ORの最小化などの判定手法により、両データパタンの一致が検出されると、このときのシフト量がROM45の記憶内容と照合され、スクリーン200までの距離が求められる。
必要に応じて、照合比較するデータとしてそれぞれの隣接画素データの差分量をとってから相関比較処理(微分処理)を行うことで本実施例にて採用している光学式測距の精度が向上する。
差分を取るデータを隣接データでなく1つ飛びの差分や、n個飛びの差分としてもよい。また、所定間隔(内)の複数連続するデータを加算したデータ群を演算してから相関比較処理してもよい。
さらに、この求められた距離データをモータドライバ150に出力することにより、フォーカスレンズ148(図1参照)が駆動され、ピント合わせ(焦点調節)が行われることになる。
このように、予めハードウェアにより生成された画像を選択し、この画像をスクリーン200に投射することでAF制御を行えるようにすることで、余分なメモリを使うこともなく、焦点調節の精度(合焦精度)を大幅に向上させることができ、しかもコスト的な負担も少なくすることができる。
なお、本実施例では、AF検出用にプロジェクタの機能として標準的に装備されるOSD(オンスクリーンディスプレイ)用キャラクタジェネレータ7によるハードウェア生成画像を投射してAF制御を行う場合について説明したが、通常のビデオ画像等、画像信号供給装置180からの画像信号によるDVD動画やコンピュータモニタ画像が投射された場合も同様にAF制御を行うことが可能である。
図5は、本実施例におけるAF動作を示すフローチャートである。以下、本図を用いて、マイコン160(CPU41)のAF動作に関わる動作を説明する。
図5において、操作パネル170の電源スイッチが投入(電源オン)される(ステップ(以下、Sと記す)101)と、マイコン160が初期化動作し(S102)、その後、不図示の光源制御回路を起動し、不図示の安定器を動作させて光源110(ここでは、高圧水銀灯ランプとする)を点灯させるのに必要な高電圧を発生させ、光源110の電極に印加する。これにより光源110の点灯が開始される(S103)。
光源110の点灯以降、図5に示したステップの期間中で、切替え回路6において外部入力画像への切り替えがなされるまでは、キャラクタジェネレータ7の機能による全白画像をスクリーン200に投影したり、「準備中」等の初期モードであることを示す文字をパッシブAFセンサ300の視野外に全白画像を背景として投射したりする。
このときの投射画像(初期投射画像)は、公知のタイマー回路により本フローチャートに従って自動実行される1回目のAF駆動が完了した以降、所定時間の経過を検出したり、光源110の輝度上昇をモニタして所定輝度に到達したことを検出したりしたときに自動的に、若しくは操作パネル170に設けられた不図示の入力選択ボタンを使用者が操作することにより任意的に、図3に示した切替え回路6によって外部(画像信号供給装置180)からの画像信号が入力されることによってその外部入力画像に切り換えられる。
このような使用者の操作の受付けによる画像切り替えを可能とすることにより、プロジェクタ100が会議室等に固定的に設置されて初期設置準備が不要の時に、少しでも早く投射画像の内容を確認したいという使用者の意思に対応できる。
また、図2にて説明したように、操作パネル170に設けられたAFスイッチ5が随時操作されると、再び切替え回路6によりキャラクタジェネレータ7の出力が選択され、マイコン160は、キャラクタジェネレータ7の出力内容をLCDドライバ121に送る。
この割り込み処置により、上述したAF検出用原画像が液晶表示パネル120に表示され、AF検出用画像がスクリーン200に写し出され、その場合も後述するS104にループして動作が行われる。
S104では、図1,2に示したパッシブAFセンサ(ここではラインCCDタイプを想定している)300に、スクリーン200上における画像が投射されている領域(投射領域)の下辺、すなわち投射領域と画像が投射されていない投射外領域との境界を含む双方の領域(視野)からの反射光を受光させ、ラインセンサ36およびラインセンサ37のうち少なくとも一方の画素ごとの電荷蓄積および該電荷のA/D変換を行い、さらに該A/D変換値(受光強度レベル)から画面内/画面外の明るさ判定を行う(S105)。つまり、本実施例では、明るさ判定を行うための受光手段として、パッシブAFセンサ300を兼用している。
ここで、ラインセンサ上には、スクリーン200上に設定した視野内における投射領域からの光と投射外領域からの光とが入射しているため、上記画素ごとのA/D変換値から、スクリーン200上における投射領域の明るさ(投射レンズ140からの投射光と該投射光以外でスクリーン200およびその周辺の投射環境にて存在する環境光とによる和の明るさ)と投射外領域の明るさ(環境光による明るさ)とを検出することができる。そして、本実施例では、これらの検出した明るさから、スクリーン200上における環境光による明るさに対する投射光による明るさの関係を示す明るさ比情報を求める。
例えば、投射領域の明るさ(ここでは照度)が2000lxで、投射外領域の明るさが500lxであった場合、投射光による明るさは1500lx(=2000−500lx)で、環境光による明るさは500lxである。したがって、明るさ比=投射光による明るさ:環境光による明るさは、3:1となる。
なお、ここで求める明るさ比は、投射領域の明るさ(投射光+環境光による明るさ)と投射外領域の明るさ(環境光による明るさ)との比を示すものでもよい。上記具体例の場合、投射領域の明るさ:投射外領域の明るさは、4:1となる。
そして、求めた明るさ比(例えば、3:1)を、マイコン160のメモリ(ROM45)に記憶した判定閾値テーブルと照し合わせる。
ここで、図6には、判定閾値テーブルの概念図を示している。図中のAは、上記明るさ比がとり得る範囲のうち、2:1を下限値とし、所定比を上限値とする検出可能領域(許容範囲)であり、上述した測距動作に適したコントラストが得られる領域である。
なお、ここにいう下限値は例に過ぎず、他の値であってもよい。また、下限値および上限値を可変としてもよい。また、明るさ比が投射領域の明るさと投射外領域の明るさとの比として求められる場合は、例えば4:1を下限値とすればよい。
そして、求められた明るさ比が上記検出可能領域Aに入っている場合(例えば、明るさ比が3:1の場合)には、良好な明るさ比であるとしてS111に進み、最小測距回数である1回のみ前述した測距動作を行う(つまりは、測距回数を1回と決定する)。そして、その測距結果を用いてスクリーン200までの距離を算出する(S112)。
一方、明るさ比が検出可能領域A外である場合(例えば、明るさ比が1.5:1の場合)は、良好でない明るさ比であるとしてS106に進み、明るさ比が小さいほど(すなわち、検出可能領域Aから離れるほど又は投射外領域の環境光の受光強度レベルが高いほど)測距回数を多い回数に決定する。また、このステップでは、測距回数をカウントするマイコン160内のカウンタ(図示せず)を初期化(0にセット)する。
測距回数の決定は、マイコン160のメモリ(ROM45)に記憶した、図6に示す回数テーブルを用いる。この回数テーブルには、検出可能領域A外の明るさ比と測距回数との関係が示されており、この回数テーブルから明るさ比に応じた測距回数を読み出すことにより測距回数を決定する。
これにより、例えば、明るさ比が2:1を超えて小さいほど、3回、5回…等というように多くの測距回数が決定される。
これは、環境光による明るさに対して投射光による明るさが不足して明るさ比が2:1を下回ったり、プロジェクタ100がその仕様上の使用距離から遠くスクリーン200から離れるか投射画面サイズがきわめて大きくて投射光によるスクリーン200上の明るさが250lxよりも暗くなり、投射光による明るさを検知できなかったりするというような場合は、測距精度が低下するので、測距回数を多くするものである。
なお、明るさ比が所定比(上限値)を超えて大きい場合には、通常は発生し得ない明るさ比状態として測距を行わない。
また、上述した最小測距回数および多くしていく測距回数はいずれも例であり、他の回数でもよく、可変としてもよい。
S106で測距回数が決定されると、S107に進み、前述した測距動作を行う。測距動作を行うごとに、マイコン160内の不図示のRAMに測距値を記憶するとともに、上記カウンタ値(測距残数)を1デクリメントし(S108)、S109でカウンタ値が0になるまで測距動作、測距値の記憶(S107)およびカウンタ値のデクリメント(S108)を繰り返す。
S109でカウンタ値が0になると、S110にて上記RAMに記憶された各回の測距値の平均処理を公知の方法で行い、平均処理された測距データに基づいてスクリーン200までの距離を算出する(S112)。
S112からはS113に進み、S112にて算出したスクリーン200までの距離とフォーカスエンコーダ142により検出されたフォーカスレンズ148の現在の位置情報とに基づいてモータ駆動量を演算し、該駆動量の判定処理を行う(S114)。
駆動量がゼロである場合は、すでに焦点が合っているので次のステップ(例えば、切替え回路6を切り替え動作させて画像信号供給装置180からの画像信号を取り込む)に進む(S116)。駆動量がゼロでない場合には、フォーカスエンコーダ142により検出されるフォーカスレンズ148の位置を監視しつつ、フォーカス用モータ141を駆動し、焦点調節を行う(S115)。そして、S104に戻る。
なお、本実施例では、パッシブAFセンサ300からの出力によりスクリーン200までの距離を検出することを「測距」として説明したが、パッシブAFセンサ300による2像相関演算により、位相差検出方式による投射レンズ140のデフォーカス量(焦点状態)の検出も可能である。そして、このデフォーカス量に基づいて合焦を得るためのフォーカスレンズ148の駆動量演算が可能である。このため、図5における「測距」を「焦点状態の検出(焦点検出)」とすることにより、いわゆる位相差検出方式によるAF動作を行うことができる。
また、本実施例において、いわゆるコントラスト検出方式(山登り方式)のAFを行うこともできる。この場合、フォーカスレンズ148を駆動しながらパッシブAFセンサ300からの出力信号の高周波成分の最大ピーク値が得られるフォーカスレンズ148の位置を探索して合焦を得るが、この最大ピーク値が得られるフォーカスレンズ148の位置探索動作を、上記明るさ比が中間領域にある場合は1回行う。一方、中間領域外にあるときには複数回(中間領域から離れるほど多く)行い、記憶した各回の探索位置の平均位置を最終的な合焦位置とすればよい。
図7には、本発明の実施例2であるAF付き3板式液晶プロジェクタ(投射型画像表示装置)の構成を示す。
上記実施例1では、測距(又は焦点検出)用のパッシブAFセンサを投射領域と投射外領域の明るさ検出用のセンサとして兼用した場合について説明したが、本実施例では、専用の明るさ検出センサを使用している。
図7において、400はプロジェクタ、440は投射レンズ、300は実施例1で説明したのと同様のパッシブAFセンサである。
300aはパッシブAFセンサ300の視野、Cは視野300aにその一部が含まれるように投射レンズ440から投射されたAF用チャートである。
410はスクリーン200上の投射レンズ440による画像の投射領域Pからの反射光を受光し、明るさ(受光強度レベル)に応じた信号を出力する投射領域受光強度センサ(受光手段)である。410aはこの投射領域受光強度センサ410の視野(センサ410にて受光する光が反射されるスクリーン200上の範囲)である。本実施例では、白画像を背景として投射レンズ440の光軸位置付近にAF用チャートCが表示されるようにスクリーン200上に画像が投射されている。投射領域受光強度センサ410の視野410aは、投射領域Pのうち上記AF用チャートCの側方(AF用チャートCを含まない範囲)近傍に設定されている。
さらに、420は投射外領域(投射領域Pの外側の領域)からの反射光を受光し、明るさ(受光強度レベル)に応じた信号を出力する投射外領域受光強度センサ(受光手段)である。420aはこの投射外領域受光強度センサ420の視野(本実施例では、センサ420にて受光する光が反射されるスクリーン200およびスクリーン外の範囲)である。
本実施例においては、投射領域受光強度センサ410からの出力と投射外領域受光強度センサ420からの出力とから、投射レンズ440からの投射光による明るさの環境光による明るさに対する関係(明るさ比)を求め、該明るさ比に基づいて、実施例1と同様な方法により測距(若しくは焦点検出)の回数を決定する。
図8には、本発明の実施例3であるAF付き3板式液晶プロジェクタ(投射型画像表示装置)400’の構成を示す。
本実施例では、AF方式として、鮮鋭度検出方式(いわゆるボケ方式又はコントラスト検出方式)を採用し、実施例3に示した2像相関検出タイプのパッシブAFセンサ300に代えて、鮮鋭度検出タイプのAFセンサ500を使用している。
500aはAFセンサ500の視野であり、該視野500aは、投射レンズ440から投射されたAF用チャートCの一部が含まれるように設定される。
そして、このAFセンサ500とは別に、実施例3にて説明した投射領域受光強度センサ410と投射外領域受光強度センサ420とを用いている。なお、実施例3と同じ要素には、実施例3と同符号を付して説明に代える。
本実施例のプロジェクタ400’での本発明に係る動作は実施例1にて追記した通りである。
(実施例4)
上記実施例1〜3では、画像の投射領域の明るさと投射外領域の明るさとを検出し、これらの検出結果から投射光による明るさと環境光による明るさとの関係(明るさ比)を求めた場合について説明したが、必ずしも投射外領域の明るさを検出しなくても、上記明るさ比を求めることが可能である。以下、このことについて説明する。
図9には、プロジェクタの投射輝度の説明図である。投射輝度1000ANSIlmの小型プロジェクタにおける通常投射距離は、その投射輝度と画面サイズとから非常に限られた距離に限定されることを示したものである。具体的には、実用輝度投射範囲を40から100インチ画面とし、限定的に考えると投射による明るさは2000lxから250lxとなる。
このため、白画面の投射画面内を検出した明るさが4000lx相当であった場合には、常用距離での投射光による明るさは最大でもその半分であり、環境光による明るさが半分以上となる。
さらに環境光が明るくなると、より低コントラストになるので、測距(焦点検出)回数を増加する。この場合に、周囲の環境が明るすぎる旨の警告を表示や音等で行ってもよい。
この最高輝度環境の判定は、画面内輝度の検出だけでも行うことができる。この場合、画面上での白黒コントラストは2:1より低くなる。
また、検出した明るさが、2000から4000lxの場合には、環境光がゼロから3750lxまでのさまざまな可能性がある。さらに、検出した明るさが、250から2000lxの場合には、環境光がゼロから2000lxまでのさまざまな可能性がある。
これらの範囲では画面内外の輝度測定により、環境光を除去して判定し、明るさ比が2:1以上である場合には、検出可能領域A内であるとして、最小回数、測距(焦点検出)を行う。明るさ比が2:1未満である場合と、検出した明るさが250lx以下でより暗い値になると、さらに検出精度が低下するので、測距(焦点検出)回数を増加させる。このとき、使用者に遠距離投射である旨の警告を表示や音で行うようにしてもよい。
以上説明したように、プロジェクタの使用状態において、
画像投射中の画面内の明るさ
=通常使用距離での投射光による明るさ
+画像投影に支障のない環境光による明るさ
は、所定範囲に収まる。そして、投射画像をプロジェクタによる最高輝度となる、全面白若しくは白地に黒パタンを一部配したチャートとした場合、投射輝度はさらに限定的な値に収まるため、所定範囲はより狭くなる。
したがって、明るさの絶対値を評価することで、日中の窓辺のように明るい、所定以上の環境光が無ければ到達しない明るさが検出された場合、測距(焦点検出)前からローコントラストであることが検出できるため、測距(焦点検出)回数を増加させて、合焦精度を向上させることができる。
また、上記所定範囲よりは暗く、かつ暗室環境における通常使用距離でのプロジェクタにより得られる明るさ以上である明るさ範囲(検出可能範囲A)を検出した場合、投射距離が画像投影に適した(少なくとも「画像投影を行おう」と使用者が考える条件で用いられる確率が高いと予想できる)通常距離であると仮定すると、環境光が測距(焦点検出)に有利な程よい状態であることが事前にわかる。このため、コントラストは良好である確率が高いと予想でき、受光および測距(焦点検出)の回数を減じ、測距動作を迅速に完了することができる。
また、検出した明るさ比が上記検出可能範囲Aより小さく、環境光がほとんど無い暗室状態で、かつ投射光が暗いという場合にしか生じない明るさである場合には、画面が暗くなるほどの大画面投影であると特定することが可能であり、この場合も、測距(焦点検出)回数を増加させることにより、合焦精度を向上させることができる。
そして、このような機構を、ビデオプロジェクタやそれを含むAVシステムに採用することにより、使用時に高い合焦精度を維持した上での焦点調節動作の高速化を図ることができる。したがって、システム全体の高性能化が達成され、初心者にも扱い容易となり、商品性が高まる。
なお、上述した各実施例では、受光強度レベルに応じて測距回数を変更する場合について説明したが、測距および焦点状態の検出精度を向上させる構成としてこれに限定されない。たとえば、受光強度レベルに応じて、i)受光強度レベルが大きい(明るい)ほど、
ラインセンサ36、37の各画素における蓄積時間を短くし、ゲインを上げることで各画素の蓄積の飽和を防ぎ、出力信号の精度を向上させる構成、ii)受光強度レベルが大きい
(明るい)ほど、ラインセンサ36、37の複数の画素からの出力信号(アナルグ信号)をデジタル信号に変換する際のA/D変換器における変換ビット数を増加(たとえば8ビットを16ビットにする)させてデジタル信号の情報量を増加させることにより、出力信号の精度(情報量)を向上させる構成、iii)ラインセンサ36、37の画素ピッチをさらに細かく分割した複数の画素を有するラインセンサを用い、ラインセンサからの出力信号数を増加させて出力情報の精度を向上させる構成としてもよい。
本発明の実施例1であるAF液晶プロジェクタの構成を示す図。 実施例1のAFセンサ部の構成を示す図。 実施例1のAF回路の概略構成を示す図。 2像相関測距方式の説明図。 実施例1の動作を示すフローチャート。 実施例1の測距回数設定を示す概念図。 本発明の実施例2であるAF液晶プロジェクタの構成を示す図。 本発明の実施例3であるAF液晶プロジェクタの構成を示す図。 プロジェクタの画面の明るさの説明図。
符号の説明
100 液晶プロジェクタ
101 照明系の光軸
102 投射レンズの光軸
110 光源
120 透過型液晶表示パネル
130 クロスダイクロイックプリズム
140 ズーム投射レンズ(投射光学系)
150 モータドライバ
160 マイクロコンピュータ
170 操作パネル
180 画像信号供給装置
190 画像処理回路
200 スクリーン
300 パッシブAFセンサ

Claims (3)

  1. 原画を形成する画像形成素子と、
    前記画像形成素子からの光を投射面に投射する投射光学系と、
    前記投射面からの光を用いた該投射面に対する距離又は前記投射光学系の前記投射面に対する焦点状態の検出動作を行うとともに、該検出結果に応じて前記投射光学系に含まれるフォーカスレンズの駆動を制御する制御手段と、
    前記投射面からの光を受光し、その受光強度レベルに応じた信号を出力する受光手段とを有し、
    前記制御手段は、前記受光手段からの信号に基づいて、前記投射光による明るさと環境光による明るさとの比、又は前記投射光と前記環境光による明るさの和と前記環境光による明るさとの比を求め、前記検出動作を行う回数を、前記明るさの比が許容範囲にあるときは決定可能な回数のうち最も少ない回数とし、前記許容範囲外にあるときは該明るさの比が前記許容範囲から離れるほど多い回数とし、該回数、前記検出動作を行うことを特徴とする投射型画像表示装置。
  2. 前記受光手段は、前記投射光学系による光の投射領域と投射外領域とを含む範囲からの光を受光することを特徴とする請求項に記載の投射型画像表示装置。
  3. 前記受光手段として、前記投射領域からの光を受光する第1の受光手段と、前記投射外領域からの光を受光する第2の受光手段とを有することを特徴とする請求項に記載の投射型画像表示装置。
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